革命の嵐が激しく吹き荒れていたフランスを舞台として、男装の麗人・オスカルや王妃・マリーは、薄幸な運命に翻弄されながら、愛に向かって強く気高く生きるという様子が、繊細に描かれています。
それは少女マンガの歴史に金字塔を打ち立てた不朽な名作、「ベルサイユのばら」です。
1973年に漫画の連載が終えた後も人気は衰えず、翌年すぐ宝塚歌劇団によって舞台化されて、空前の「ベルばらブーム」を巻き起こしました。そして、海外に向けて放送するに伴い、国内のみならず海外も大人気を博しました。
まるで時間が止まったようで、革命の波が押し寄せるフランス社会を再現できる「ベルサイユのばら」で、主人公たちの喜怒哀楽を感じることができます。そのため、海外のファンから「日本アニメの最高傑作だ」や「このアニメは人類の宝だ」などと高く評価され、長く愛されます。
・魅力的なキャラクター
「ベルサイユのばら」漫画の前半では、マリーに焦点を置いていたが、後半ではオスカルをメインとして物語りを進みました。この2人の主人公は、いずれも魅力のある人格によって視聴者の心を掴みました。
自由奔放でありながら孤独を抱えて、愛に生きた人なので、特に女性の視聴者が惹かれます。「ベルサイユのばら」漫画の中で、時代に翻弄された女性の象徴としても、翻弄されながらも元気に生きている姿というマリーの印象が深いです。気高く生きようとする心も多くの方が共感します!
そして、女性でありながら男性として生きる凛々しさと、女性の心の葛藤が見られるオスカルで、視聴者の心が動かされます。見た目はかっこいい男性なのに実は女性という逆転、また女性なのに男性の格好をして勇敢に戦うという行動、「女性にもかかわらず男装して戦う姿が格好いい」という声が多数上がりました。
・フランス革命の史実をもとにしたフィクション
「ベルサイユのばら」漫画の中で、リアリティのある巧みなストーリーの展開で描かれています。オスカルやアンドレなど架空の人物も登場しますが、フランス史上有名な首飾り事件など、そしてもう1人の主人公マリーに関する出来事の多くは史実を元にしたものです。
どうしてフランス革命が勃発し、ギロチンでの処刑にまで至りましたか。この作品を読めばフランス革命期について大まかなことを理解できます。
「ベルサイユ」漫画が50周年を迎える今年に、ベルサイユのばら展は東京シティビューで開催され、世代を超えて感動を届け、最も美しい瞬間を捉えて永遠になります。
「我が名はオスカル」という歌と共に、自らの信念に忠実に生きるオスカルの姿は目の前に生き生きとしています。貴族でありながら革命思想を学んで、自らの人生を見つめ直して、近衛隊長としての地位を捨て、逆に荒波にもまれて生きる道を選びた、というオスカルの人生を思い出しました。ちなみに、東京タワーを眺めながら、魅力的なキャラクターを楽しむのは、本当に嬉しいものです。
このコーナーでは、「ベルサイユのばら」漫画に登場する数々の名シーンが展示されます。マンガで心踊らせたベルばらの世界を原画で楽しめてほんとうに幸せですね。
薔薇色の世界に身を置いて、ベルばらの漫画への想いと愛に包まれて、華麗なる宝塚歌劇の衣装に、思わずにため息がもれました。オスカルが生涯ただ一度着たドレスも再現されて、愛くるしい少女のイメージが思い浮かべます。
宝塚歌劇団で上演されるミュージカル「ベルサイユのばら」は1974年の初演から国内外多くの観客を集めています。夢のような空間で、ベルばら世界の浮き沈みが演出されています。
では、海外の反応を集めてみて、観客に高く賞賛されるいくつかの名場面を紹介します。皆さん、どうぞベルバラの世界に存分で浸ってください。
名場面①:アンドレの告白シーン
「千の誓いがいるのか、万の誓いが欲しいのか。命を懸けた言葉をもう一度言えというのか」。それはアンドレがオスカルに告白する決めりゼリフです。
十年以上にわたる無言の守りが、ついに心温まる誓いとなっています。
波乱な時代だからこそ、一生添い遂げようとする二人の決意を、神様に届けたのかもしれないです。
名場面②:アンドレの最期
オスカルを庇ってアンドレが亡くなったという心が打たれたシーン。
最期のセリフは「死んでたまるか…」ですが、一筋の涙と共にアンドレの命の灯も消えました。また、オスカルを見つけたかのようににっこりするというところは本当に切なすぎます。
若き日の守りから永遠に散らない愛まで、アンドレとオスカルの恋に海外のファンは感動させられました。
しかし、運命に翻弄されて恋人と永遠に別れても、オスカルは気高く咲いているバラのように、華やかに激しく生きろと生まれました。二人の愛も、新しい時代の訪れも、それで始まるとも言えるでしょう。
名場面③:王妃マリーの最期
悲しみの断頭台が光り輝くフィナーレの大階段に変貌して、強大な歴史の嵐に巻き込まれるマリーの悲劇な運命を示しました。
無邪気で純真な少女から、政治的な混乱に巻き込まれた王妃へ変身するマリー。
波乱と変動の時代に、華やかで咲き誇るバラのように見えるマリー。
自由気ままに見えても 、愛に生きる少女は変わらないのです。
「人生は決して何も与えてくれず、神が人間に与える恵みは、無償の賜物ではなく、常に代償が求められることです。」
名場面④:今宵一夜
オスカルの「永遠に100%自分だけを愛せよ」という女子として究極の願望をアンドレに伝え、少女らの心をしっかりと掴むシーンです。
こんな清く正しく美しい場面の中で、「男装の麗人」としての見た目の完璧さや、内面に秘められたドロドロとした女子の心は共に表し切ったオスカルでした。
短い夏の一時に、全身全霊をかけて愛を交わしたからこそ、永遠な美しさをもって、視聴者の心に響きました。この二人が求めた死を超える一体感、それこそが夫婦になる喜びでしょう。
皆さん、この半世紀にわたる歴史の厚みをどうぞ体験してください。
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