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近日公開予定・上映予定の最新映画作品。2021年11月公開予定映画の作品情報、あらすじ、感想・評価・レビューをチェック。ヤーコプ・M・エルヴァ監督の僕の世界の中心はや、小松菜奈が出演する恋する寄生虫、半狂乱などの作品が近日上映予定です。
上映日 | 2021年11月12日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 102分 |
スコア | - |
監督 | 万田邦敏 |
脚本 | 万田珠実、万田邦敏 |
あらすじ
貴志(仲村トオル)は、患者の話に耳を傾けてくれると評判の精神科医だが、6年前に亡くした妻・薫(中村ゆり)のことを想ってはむせび泣き、薬で精神を安定させる日々を過ごしていた。患者としてやってきた女・綾子(杉野希妃)は、治療関係を超えて貴志と気持ちが通じ合い、やがて貴志に寄り添うようになる。しかし綾子は、貴志の亡き薫への断ち切れない思いや薫との子供・祐樹(藤原大祐)の存在を知るや猛烈な嫉妬心にさいなまれ、独占欲がふくらむ。そして、前妻の弟・茂(斎藤工)に近づき…。
出演者
仲村トオル、杉野希妃、斎藤工(齊藤工)、中村ゆり、藤原大祐、万田祐介、松林うらら(松林麗)、ベンガル、森口瑤子、片桐はいり
感想・評価
1.キリストの物語は、全くもってロゴスの臨在、イデアの現象どころの話ではない。それは、疑わしさに対するイデアの屈服であると同時に、現世の出来事の絶望的な違法性をも意味している。ただこの歴史だけを独自に考察するなら、つまり現し世の生が絶えて後の、一度として完全には実現されたためしのない勝利はおいて、単なる地上世界でのキリストの歴史としてのみ考えるならば、それはまことに絶望に閉ざされ凄惨である。だから、彼岸に至って具体的に把握しうる真の修正がはかられるという確信が、依然、唯一の逃げ道、最終的絶望に対する唯一の救済として残り続ける。こうして終末論的観念は、前代未聞の具体性を帯び、徹底したものとなったのである。彼岸に関してのみ、此岸はひとつの意味をもつ。ただ此岸だけでは無意味で苦しいばかりである。
エーリッヒ・アウエルバッハ『世俗詩人ダンテ』、小竹澄栄 訳 みすず書房、23頁死者の物語を語るならば、万田は言うに及ばず、小津に立ち返るべきだ。反小津というあさましさ。死者は無垢なる者でも生者が都合よく擬人化した者でもはたまた呪いでもやはりない。フィクションが此岸と彼岸のミメーシス(「崇高さと愚かしさとが奇妙に合成された一種のアウラ」)であるならば、ショットの質において、被写体へも撮影という労働においても、創作者(そもそも何かを作ろうという時点で恥を知るべき原罪?)は倫理を問われる。この映画は(映画ではないが)応答に、そもそも倫理が欠けているのだ。『彼岸花』でも観ればいい。山本富士子を返してください。ゴダール的闘争がなくなると人はここまで堕落すると。仲村トオルのハイライトは2010年の『行きずりの街』あのとんでもなさはよかった(とんでもございません)。トオルの武器はあの不自然さのギャグ以外には本当はない(『階段通りの人々』のディオゴ・ドリアに勝るとも劣らない)。
今回のこの映画は、あまりのダウナーさに目を見張るが、取り巻きも含めて魂の涸渇したネオリベ拝金主義のような、あるあるの薄っぺらい顔が現れ、シネマと嘯いている。とりあえずあのゴミのようなキャメラマンを変えて行こう。ダンテ・スピノッティを呼んでこいなどとは言わないが、あの山田某と言うのは映画を腐らせる元凶のような存在(どこの組織にも能天気に歴史を壊滅させる人のいい害のような者はいるだろうが、百パー才能が本当にない以前に、生きている人をカメラで撮影することにおいて根本的にセンスがない、ゆえに倫理観がゼロ)になっているのは明白なのだから、少なくとも仲村トオルが出るような映画に連れてきてはいけない。製作もあるが、大の大人が集まって、こんな座組みしかできないようでは、普通に見識を疑う。一からやり直してもらいたい。帰ってもらいたい。Go home, Cinema.
2.妻を亡くした夫の悔恨とか精神科医と患者の共依存とかチープすぎる関係性でレトロな演出で明らかにつまんないけどその明らかなつまんなさのなかに何かあるのでは?と思わせる異様さが終始漂うも結局何もなくて恐ろしかった。私が全部捨てなければいけなかったのは私の意思だけじゃないと中村ゆりが語り始めるところだけはフェミニズムやってて良かった。
3.東京フィルメックスにて観賞監督のこだわりの演出で不思議な世界に引き込まれた
4.filmex2020オープニング作品 舞台挨拶+Q&A精神科医と亡き妻そして元患者…亡霊になってなお愛を渇望するほどにみな狂っていく。所作の一つ一つまで監督が厳格な演出を行い、感情を込めるよりまず動きだったと演者が語る作品は、どこか古典的なルックを見せていて、自然と万田監督の過去作、増村保造、キム・ギヨンなどが想起される。この地獄巡りツアーに参加した観客はいったいどこへ連れて行かれるのか、不穏さに耐えきれなくなるギリギリのところで、観客の目に最も近い斎藤工さんと片桐はいりさんの存在が押さえとなり危ういバランスを取ってくれていた。
5.あんなちょっと手伝ったものが有楽町のビッグスクリーンで流れていてびっくり。いろんな見方があると思うけど、やっぱ普通に演出凄いな、と感じた。仲村トオルのギアの違う変わり方といい、緊張感をずっと続けさせる感じといい、レベルの高いところで闘ってる試合を見てる感じ。映画として凄いを超越して、決まり手の美しさをひたすら見させられるような体験。個人的にはビル上の死ぬところがとで良かった。こんな編集で繋いでこられたら身震いしかしない。
上映日 | 2021年11月12日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 111分 |
スコア | 3.5 |
監督 | 藤井秀剛 |
脚本 | 藤井秀剛 |
出演者
越智貴広、工藤トシキ、山上綾加、山下礼、望月智弥、美里朝希、田中大貴、宮下純、種村江津子
感想・評価
1.観たぞ!藤井秀剛最新作『半狂乱』!『狂覗』『超擬態人間』でグッタリした私たちをさらに地獄に落とす劇団員の暴走。語り口はより巧みに、編集はより偏執的に、胸糞悪さはより胸糞悪く駆け抜ける。原動力であろう社会への怒りも失われておらず頼もしい。いやはや物騒な作品だよ。面白かった!
2.眼に写るのは生温いリアルか、それとも脈を打つカオスか?30手前の劇団員達、彼らは舞台俳優になる夢を追いながらも何も変わらない毎日に行き詰まっていた。「このまま終わってたまるか」その気持ちを心に、彼らは一世一代の舞台公演に挑む…というストーリー。有難い事にマスコミ試写会に当選し、参加させて頂きました。去年公開していた『超擬態人間』を見逃してしまい、なんだかんだ本作が初めて藤井秀剛監督作品の初鑑賞作品になりました。
本作、構想に20年を費やして生まれた作品ということだったのですがそれも納得の伏線回収とストーリーで伏線を回収していく気持ちよさもありつつ、「こうなったから次はこうなるだろう」と予想してもひらりとかわして予期していない展開を見せるいい意味の「裏切り」を味わえるとこも非常に気持ちよく楽しめました。正直、もしこの作品を観ようとしてる方は予告編以外の予備知識無しで観てほしいです…!あまり少し踏み込んだ感想を書こうとするとネタバレに触れてしまいそうなので詳細なことは書けませんが、是非無知で鑑賞してどんどん裏切られてほしいです!というか裏切られてください!どこまでが舞台という虚構なのか?どこまでが魂という真実なのか?映画館の座席に着席するだけでOK!あなたも人質200人の1人になり、数少ない“青春”の目撃者になる事間違いなし。2021年11月12日より公開です!是非ご覧あれ!#半狂乱#越智貴広#工藤トシキ#山上綾加#山下礼#望月智弥#藤井秀剛
3.ジャンル:サスペンス、スリラーストーリー:舞台公演初日。出演者たちが200名の観客を人質にし、劇場を占拠。一体、彼らに何が起きたのか?(公式チラシより改変)コメント:まず最初に、まだ日本でも尖った映画が観られるんだと思って、嬉しかった。今のTV、映画、YouTube等、「あれはダメ」「これもダメ」って、すぐ規制するから、角が取れて丸くなって、面白くないものがいっぱい。でもこの作品は、尖っているところが残っている。音楽もカット割りもいい。それに、何かサブリミナル的なものがあるんじゃないかと思うぐらい、観ていていつも以上に感情的になる。ストーリーが少し分かりにくいけれど、熱い映画だったことは確か。藤井監督の「狂覗」も気になっていたから、それも観たくなったよ!
4.マスコミ試写会にて鑑賞どこまで芝居で、何が現実か、物語が進むごとに不穏さ増し観てるこちらも半狂乱になりそうなカオススリラー劇!藤井秀剛監督らしさ全開のアナーキー世界、人の醜さもギュッと詰まってた!びっくりします!
5.試写会鑑賞。舞台俳優たちの狂気、そして熱量が半端ない!映画と舞台の二つ分見ただろうか。100万の謎が解き明かされる過去パートと現在進行形の舞台パートが上手く織り交ざっている。リアルかフェイクなのか、頭の中で混乱し、そして嫌悪感を抱く。大人になれない、狂った世界だ。インパクトのある構成は良かったのだが、結局よく分からない部分があり、理解不足になった。あとは、現実感が乏しいかなぁ。
原題/別名:Die Mitte der Welt /Center of My World
上映日 | 2021年11月11日 |
製作国 | オーストリア、ドイツ |
上映時間 | 115分 |
スコア | 3.6 |
監督 | ヤーコプ・M・エルヴァ |
脚本 | ヤーコプ・M・エルヴァ |
あらすじ
サマーキャンプから帰ってきたフィルは、双子の姉妹と母の間に険悪な空気を感じ取る。家での居心地が悪くなり、残りの夏休みを女友達のカットと遊び歩くフィル。新学期が始まると、そこには謎めいた新入生のニコラスが。カットの忠告をよそに、フィルはニコラスと恋に落ちるが…。
出演者
ルイス・ホフマン、ヤニック・シューマン、スヴェニア・ヤング、ザビーネ・ティモテオ、Bendix Hansen、Sarah Fuhrer、インカ・フリードリヒ、Clemens Rehbein
感想・評価
1.よくある青春恋愛モノのメインキャラクターをマイノリティに置き換えたようなドラマだった。双子の姉妹と母の間に険悪な空気を感じたフィルは、女友達のカットとつるんで夏休みを過ごす。新学期に転校生ニコラスに一目惚れして恋に落ちる。三角関係、家族の確執と過去、王道的ストーリー、同性愛者とバイセクシャルを絡めた青春恋愛物語。家族や周囲がその点理解があるようで良い。むしろこのドラマは姉妹と母の確執や葛藤の物語のほうが映画的に語るものが多い気がするが、あくまでメインは3人。喜び悲しみ怒り嫉妬。愛することと必要とすることの違いに悩む。性別がどうであれ、多くの人が経験するであろうこと。ルイス・ホフマンがだいぶ子供っぽさが抜けてきた。体張った役もやるようになったんだなあと親戚のおばちゃんのような気持ちで見ていた。少年と大人のちょうど間くらいの時期、思春期、いろいろ経験して成長していくんだろうな。
2.先日見た『僕と世界の方程式』と似たタイトル(というのは偶々)で、『ヒトラーの忘れもの』のルイス・ホフマンくんの出演作である本作をウォッチ。なんだろ…全然ドイツ映画っぽくない感じ(笑)論理的にではなくて感覚重視でシーンを積み重ねて描いているような気がして……だとしたらエモさが圧倒的に足りないと思うし、各シーンのルックは良さげ&各キャラも面白そうな割には盛り上がりがイマイチと言うか、それぞれのテーマの描き方がチープと言うか、、、全体的にもったいない印象。例えば、主人公が幼少期に失くしたスノードーム(全く同じ物じゃなくていいんだけど…)を彼のキャビンで見つける展開が当然あると期待するもそんなことは無く……彼の世界の中に"自分がすでにいたんだ"って舞い上がってこそ裏切り展開炸裂!とかの方が絶対に盛り上がると思うんですが。(この後で出てくるスノードームかぶせ展開が現状だと全く効果的じゃないでしょ…まぁあのキャビン自体がスノードーム内の家として描いているのかもしれないけども……だったら雪降らせなきゃ!!)(双子ちゃんのダーク展開の方も単に説明的で全然面白くないし…)(セクシュアルマイノリティが物語上で全く影響無く描かれているのは良かったかな…)(以下、便乗レビュー↓)『ヒトラーの忘れもの』と同時期のルイスくん出演作をちょっと前に海外DVD購入で見ていたんで(案の定Filmarks未掲載だし…)ここにレビュー。
『Freistatt』(104分/2015)Marc Brummund監督のドイツ映画。自由を愛するルイス少年が暴力的な継父と上手くいかずにキリスト教系の寄宿学校に入れられちゃうんだけども、そこは重労働&虐待がまかり通る理不尽で不自由な世界で……という実話ベースの寄宿学校+監獄モノ系"coming of age"映画。親から捨てられた子達の友情物語と、(ドイツ映画だからこその説得力な)権威主義的思想への反抗と、暴力の連鎖という恐怖&空虚さと、親に捨てられた子が親を捨てる物語が描かれていて……ドイツ版『大人は判ってくれない』と言っちゃっていいでしょう!いろいろと辛いことを経験しながら子どもから大人になっていく過程を、例えば"生き埋めになって蘇る"といった具体的な描写(キリスト教的な復活の意味もあるでしょう…)によって描いたり、性の目覚めをフロイトのエディプスコンプレックスを可視化して見せたりと、論理的にシーンを積み重ねて描いているから「そうそう、ドイツ映画はこうでなきゃ!」と感じられるとっても良い映画でした!ルイスくんはチャラついた役どころを演じるよりも、泥まみれになっている方が似合っていると結論づけ(笑)#おまけで映画紹介
3.「僕の世界の中心は」本作観てビックリしたのがヒトラーの忘れ物のL.ホフマンが主演…こんな良作なLGBT映画が日本未公開とは勿体無い。本作は主人公の親友と一緒に家族から逃れる為に夏を過ごした後に学校に戻り新しいクラスメートであるニコラスに対する気持ちに疑問を抱き葛藤するドラマで普通に良い
4.英字幕の海外版DVDで鑑賞結構登場人物多くていろんな要素詰め込みすぎだし時系列ちょこちょこ入れ替わるのでまとまりはないけど「母親が若年妊娠シングルマザーだったので子育て中も男取っ替え引っ替え、父親不在でしかも父親が一体どこのだれなのかわからないまま育ったために埋められない欠如感(喪失感、ではなく)をずっとかかえきた男子が、恋や家族関係で迷いながらも自己を確立していく成長物語」的なお話本人がセクシュアリティに悩むような描写が無いので煩わされないのはとてもよいけどLGBTモノにしてもしなくてもどっちでも話としては成立したかもね、というのと、あまり双子設定が効果的じゃ無い(まぁ双子の割に絆が深そうじゃ無いのは理由があって後半語られるのだけどそれにしてもイマイチ効いてない)ので別にきょうだいでも良かったような?とは思った主演のルイスホフマン良かった 恋する顔もかわいいし、喜び、はしゃぎ、戸惑い、照れてはにかみ、哀しみ、前を向いていくその表情の変化が素敵だった ハイティーンのみずみずしい感性が残ってるうちにこういう作品に出れるって個人的には大事だと思うので相手役のニコラスは顔と身体が良いそういうシーンいくつかあって思ったより描写がダイレクトだったけど身体も撮り方も綺麗で2人とも幸せそうなので別に観てて居心地悪くは無い 話の着地点はそっちじゃ無いのに2人とも撮影頑張ったなぁそれにしても今までの映画の中で5本の指に入るくらい酷い裏切りを観た彼の心の深いところにやっと触れて、許されたような少し分かり合えたような気持ちになったところだったのにね、ひどいよね……
5.ちょっと色々詰め込んだかなって感じだけど、男の子とお母さんの関係が素敵だと思った。
上映日 | 2021年11月12日 |
製作国 | 日本 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
スコア | 3.5 |
監督 | 佐渡岳利 |
出演者
細野晴臣
感想・評価
1.まるで旅、音楽の旅。音楽でここまで色んなことができる物なのか、2019年、世の中が変わってしまう前の世界が恐ろしいほどに愛おしく映っていた。音楽を楽しむということを、自由にできなくなってしまった今の私たちの世界を彼らが観たら、一体どう思うのだろうか。静かに穏やかに、すごい温度で燃えているような人、細野晴臣。出立ち、衣装、とにかくカッコいい。発する言葉一つ一つ、尊いです。
2.前のドキュメンタリーは星野源ナレーションで作ってたり頑張ってたけど、だからこそちょっと物足りなかったかなぁ。凄く淡々と進むので。ご本人の語りが入る部分もあるけど、もっとこの作品に込めた色んな思いを言葉でも欲しかったなーとも思ってしまった。あくまで音楽で感じて欲しい、というのがメッセージなんだとは思いますが。個人的には円盤でオーディオコメンタリーとかやってほしいですけどね!ご本人無理なら一緒にプレイしたミュージシャンの皆様とかにお願いするなどして欲しい!アメリカのお客さんや風景がチラチラ見られたのは楽しかったし、コロナ禍で疲弊したこころに、劇場の音響であの音楽を体験出来るのはファンの方には一つの癒しにきっとなるでしょうね!細野さん、いつまでもお元気でいて欲しいです!後で書く。
3.細野晴臣の2019年アメリカ・ツアーの模様を収めたドキュメンタリー。試写にて鑑賞。同監督による前作ドキュメンタリー『NO SMOKING』(2019)は見てない。 細野さんの音楽やそのパフォーマンス、バンドの演奏の素晴らしさについては何も言うことはない。ただステージにいる細野さんを見ているだけで豊かな気分になれる。インタビューや本人コメントは最小限、オフショットも少なめで、ニューヨークとLAのライヴに於ける観客のコメントはちょっと長めの尺をとっている。これがなかなか面白い。 細野さんはステージで「今回のライヴは、自分がいかにアメリカの音楽が好きで、影響を受けてきたか、伝えるためにやっている」というような意味のことを言う。ここで細野さんが言う「アメリカの音楽」とは、ロックンロール登場以前の、ルイ・ジョーダンとかホーギー・カーマイケルとか、そういう古い音楽。そんな古い曲のカヴァーを、アメリカの観客相手に楽しそうに披露する。大半が細野さんよりもはるかに若いであろうアメリカの観客は「僕は今日初めて、本当のアメリカ音楽を聴いた気がする」というようなことを言う。
当のアメリカ人の大半が忘れ、顧みられることも滅多にない古いアメリカ音楽に影響を受け、今日に至るまで豊かで深くて幅広い音楽を作ってきた細野さんが、2019年の今、アメリカの若い観客にアメリカ音楽の伝統を伝えている。細野さんもキース・リチャーズも、自分が伝統を受け継ぎ、次の世代に渡していく「繋ぎ」なのだと自覚している。日本人である細野さんを介して、1940~50年代の古いアメリカ音楽の伝統が若いアメリカ人に伝えられる。とても素敵な文化の継承だと思う。 映画としては、コロナ前のライヴ風景を描いた作品ということで“In Memories of No-Masking World”というコピーと共に、もう帰ってこないかも知れないコロナ以前の幸福なライヴ風景を懐かしむ、というような意匠が軽く施され、細野さんやバンドメンバーたちがそれらしいコメントを発したりする。だがこれはいかにも中途半端な感じで、はっきり言って不要だったと思う。そんなことは観客の側が一番実感していることだからだ。そんなことなら「今回のライヴは、自分がいかにアメリカの音楽が好きで、影響を受けてきたか、伝えるためにやっている」という細野さんの思いをもっと掘り下げたほうが良かった。でも瑕疵らしい瑕疵はそれぐらい。素敵な音楽映画でした。
上映日 | 2021年11月12日 |
製作国 | 日本 |
ジャンル | アニメ |
スコア | - |
監督 | loundraw |
脚本 | 乙一(中田永一/安達寛高) |
あらすじ
「サマーゴーストって知ってる?」 ネットを通じて知り合った高校生、友也・あおい・涼。都市伝説として囁かれる“通称:サマーゴースト”は、若い女性の幽霊で、花火をすると姿を現すという。自身が望む人生へ踏み出せない"友也"。居場所を見つけられない"あおい"。輝く未来が突然閉ざされた"涼"。彼等にはそれぞれ、サマーゴーストに会わなくてはならない理由があった。生と死が交錯する夏の夜、各々の想いが向かう先はー。
出演者
小林千晃、島袋美由利、島﨑信長(島崎信長)、川栄李奈
上映日 | 2021年11月12日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 77分 |
スコア | - |
監督 | 和島香太郎 |
脚本 | 和島香太郎 |
あらすじ
山田珠子は、息子・忠男と二人暮らし。毎朝決まった時間に起床して、朝食をとり、決まった時間に家を出る。庭にある梅の木の枝は伸び放題で、隣 の里村家からは苦情が届いていた。ある日、グループホームの入居案内を受けた珠子は、悩んだ末に忠男の入居を決める。初めて離れて暮らすことに なった忠男は環境の変化に戸惑い、ある晩ホームを抜け出してしまう。そして、珠子は邪魔になる梅の木を切ることを決意するが・・・。
出演者
加賀まりこ、塚地武雅、渡辺いっけい、森口瑤子、斎藤汰鷹、林家正蔵(林家こぶ平)、高島礼子
感想・評価
1.あのTHE女優な加賀まりこが、女優のオーラ全封印。庶民的なお母さんを見事に演じ切っていてぶったまげた。54年ぶりの主演作。ちゅーさん演じる塚地武雅は、上手い上手いとは思っていたが今作でも納得の上手さ。様々な社会問題を巧みにテーマに組み込みつう、心温まる物語として仕上げた良作。
2.自閉症の息子ちゅーさんと母たまこさんの日常を描いた作品塚地もちろん上手いのだけど隣の家の息子くんが上手くて引き込まれた。お母さんの職業が占い師なのもハマってましたね(料金のシーンとか 笑)舞台挨拶で出てこられた加賀まりこさんが映画のたまこさんと全然違って「The女優」オーラがすごかった。
3.障がい者の息子と母の絆をほんわか描いたドラマ。親にとって子供とは、いくつになってもどんな状態でも愛おしさは変わらないんだと。 塚地の演技がさらにそう思わせてくれる。
4.予告編を見て、これは相当面白くて泣ける映画になっているのではないかと思いました。しかし、思ったほど泣けるものではなくユーモアたっぷりに母と障がいを持つ子どもとの日々を描いた作品になっていました。この映画の白眉は加賀まりこと塚地武雅の演技です。塚地武雅の演技は本当に自閉症を患っているのではないかと思うほど、リアルに感じられました。加賀まりこが「観客がこの映画を観て、忠さんが好きになってくれれば良い」と仰っていました。それには成功したように思える。加賀まりこが出演したきっかけはパートナーに自閉症を抱えた子どもがいたからのようです。ただ脚本と劇伴があんまり良くなかったです。劇中のキャラクターの扱い方も酷いの一言です。
例えば、高島礼子が演じる馬主が最後まで塚地武雅が演じる忠さんに偏見を持ったまま終わるのが良くない。こういった複線になりそうな展開などおざなりになっています。また、明らかに編集が巧くいっていません。このシーンは明らかに不要だろうと思うほどにダラダラしているショットがあります。しかも、映像にリズム感がありませんでした。劇伴は同じものがダラダラと流れるだけなのが頂けない。まさかこの映画は、劇伴を一曲しか作っていないのでしょうか。この映画は予告編の素晴らしさを上回ることが出来ませんでした。しかし、演技の巧さを考えると佳作だと思います。
5.今日は、加賀まりこさん主演『梅切らぬバカ』を舞台挨拶付き東京新聞特別試写会にて鑑賞。加賀まりこさんの役どころは、50歳になった自閉症児の息子「ちゅーさん」を抱えるお母さん。2人だけの生活に、このまま自分が倒れたら「このまま共倒れになっちゃうのかね?」と、ちゅーさんをグループホームに入れることにするが…。54年ぶりに主演を務める加賀まりこさんは、現在のパートナーのお子さんが自閉症児ということもあり本作への出演を決められたそうで、舞台挨拶でのゴージャスな「加賀まりこ」さんとは180度違う「割烹着が似合う」お母さんを演じた。特筆すべきは「塚地が上手い!」。本作は、ちゅーさんがかわいくなければ作品として成り立たないのだが、50歳、自閉症児のちゅーさんを熱演して本当に「かわいい!」。
自閉症を演じるというのは、そこに作為が見えたらおしまいなんだけど、塚地マジで上手いんだ! 日本人なら「ドランクドラゴン」の塚地がやっているとすぐわかるけど、わかってても自閉症児の「ちゅーさん」にしか見えないし、普通にちゅーさんが好きになっちゃう。もし外国で上映したらお笑い芸人が演じているなんて絶対信じてもらえないだろう。撮影中は塚地はちゅーさんに成り切っていたので、加賀まりこさんとは一切世間話もしなかったと舞台挨拶で加賀まりこはおっしゃっていたが、塚地武雅のこの演技はまさに熱演!
自閉症児は基本的に目を合わせないから、塚地とも最初から最後まで目を合わせない芝居だったそうだ。自閉症児を抱える家庭の問題、グループホームと地域の問題、リアルなテーマを訴えてなお、心温まる母子の物語。舞台挨拶の最後に加賀まりこさんは、「街でちゅーさんみたいな人を見かけたら、特に何かをしてあげなくてもいいから、微笑んであげてください」と呼びかけた。塚地の名演と割烹着姿の加賀まりこ、気になった方は、ぜひ。*この映画を見て思い出したのだが、息子が小学生の頃、ご近所に知的障害のお兄さんがいた。息子は「あの人、睨んでくるんだ」というので、いっしょに歩いていてばったり会った時に私の方から「こんにちは」と話しかけ、おうむ返しに「こんにちは」。「お名前は?」と聞いても「お名前は」とまたおうむ返しに帰ってきたから「KUBO です。君のお名前は?」と返すと、やっと「◯◯です」とコミュニケーションになった。息子も少し安心した。身体は大きくなっても心は幼児のままだったりすることはなかなか理解されないだろうけど、本作のような作品を通して理解が広まればいいですね。
上映日 | 2021年11月12日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 60分 |
ジャンル | ドラマ、ショートフィルム・短編 |
スコア | 4.0 |
監督 | 蔦哲一朗 |
脚本 | 河村匡哉 |
あらすじ
STORY ~3つの物語を自転車が紡ぎだす心温まるオムニバス映画~【第一話 「美しき競輪」】街や競輪がクリーンなイメージを期待されている昨今。時代の狭間に取り残された中年競輪選手・大島(三宅伸)の物語。まだ引退する年齢ではないが、新しい流れに乗ることもできず、やきもきとした日々を過ごす。そんな彼に残されていたのものとは――。【第二話 「渚のバイセコー」】三十路を過ぎた女性漁師の渚(渚・尼神インター)は、毎日瀬戸内の海へ出ていた。ある日、浜辺に打ち捨てられていた自転車を見つけた渚は、その自転車に魅了され、海には出ずに、玉野中を乗り回して離れようとしない。そんな渚を見かねた父(ジミー大西)が、その自転車を捨ててしまう。【第三話 「氷と油」】造船所で働く玉野市育ちの浩(水川かたまり・空気階段)と素直子(ゆりやんレトリィバァ)。突然、浩が仕事を辞め、オシャレなカキ氷屋で働き始める。それは東京から移住してきた美人のモモ(園都)が理由だった。浩に片想い中の素直子は、自分とは正反対のモモが気になって仕方がない!次第にぎくしゃくし始める素直子と浩。そんな二人の関係にあるきっかけを与えるのは、幼い頃から身近にあった“競輪”だった。
出演者
三宅伸、江西あきよし、ネゴシックス、渚、ハロー植田、ジミー大西、鈴井優、ゆりやんレトリィバァ、鈴木もぐら、水川かたまり、園都
感想・評価
1.美しき競輪、渚のバイセコー、氷と油の3つの物語から競輪と自転車で繋がる人間模様を描いたオムニバス映画試写会当たったので行って来ました?地域発信型映画と言うのかな?自分の地元を舞台にしてくれてて見た事ある景色などが出てきて自分は楽しく観れました❤️特に第二話の渚のバイセコーは風景キレイ空気階段の2人始め芸人さんも良かったし美しき競輪の主演の大島役の現役の競輪選手三宅伸選手も良かったですひいき目のスコアです❣️
原題/別名:洪熙官/THE NEW LEGEND OF SHAOLIN/LEGEND OF THE FUTURE SHAOLIN
上映日 | 2021年11月12日 |
製作国 | 香港 |
上映時間 | 94分 |
ジャンル: | アクション |
スコア | 3.7 |
監督 | バリー・ウォン(ウォン・ジン) |
脚本 | バリー・ウォン(ウォン・ジン) |
出演者
ジェット・リー、チンミー・ヤウ、デニー・イップ、ラウ・ソーヤン
感想・評価
1.ジェット・リーが実在非実在問わず伝説的な英雄(の名前だけ使って全く自由なストーリー)を演じる系統の一連の作品のひとつ。大変なこととしょうもないことがごちゃ混ぜに起きるのはいつものことだけどこれはちょっとその最たる感じがないでもないせわしなさがある。カンフー版『子連れ狼』とは聞いてたけどこの冒頭はパロディなのか……パロディだと言い張るならギリOK、なのか……。ジェット・リーも若山富三郎版のほうの『子連れ狼』を思わせるキリッとした劇画的な眉毛のメイク(錦之介版は眉毛ないので)でムスッとしたキャラをやってて、そのハードボイルド劇画時代劇のテイストと『らんま1/2』みたいなアホギャグテイストが混ざり合ったシュールさが、さすが。寒い季節に撮ってるからかみんなどてらみたいなもこもこした綿入りチャイナ服着ててかわいい。乳母車はまんま『子連れ狼』と同じ形のやつが冒頭出てきた直後ぶっ壊されるというサプライズというか「外し」みたいなのがあってやっぱりパロディですよってことなのか。最後のほうバットモービルみたいなのに敵が乗ってたり江戸川乱歩的な蝋人形と時計塔の歯車と謎の溶解液の怪奇屋敷が出てきたりよくわかんない感じになっていくし、敵の異形のモンスターみたいな人、ちゃんと特殊メイクしてるシーンと顔に泥塗ってるだけのシーンがあってすごい。
2.Blu-rayが出るらしいので久々に鑑賞伝説な武術家、ハンカーロを描いた作品となっている監督がバリーウォンなだけあってストーリーは人が沢山死んでるんだけどどこかコミカル特にバリーウォン映画常連のチンミーヤウ親子が映画全体の空気を明るくしているなので見ていて楽しいんだけど、宝の地図を守るという本筋は結構テキトー笑天地会を出した意味があまりないように感じたし、蝋人形の館の親父も隠れてないで母親を助けてやれよとは思った李連杰はこの時期様々な伝説の武術家を演じてきたが、本作はそれらの作品と差別化するため槍をずっと使っているのはいいなと思ったラストのワンチャイ2のドニーさんのように日本の槍を操るシーンは素晴らしいシーミャオくんとのコンビネーションも絶好調で、父子の絆の演出も良かった元奎が武術指導ということもあってクオリティは高いんだけど、痒いところに手が届かないというのも正直な感想としてあるそれはとにかくキッチリとタイマンを見たかったということラストはタイマンバトルというよりは高所から落ちる落ちないの戦いになってたり(というかビュンビュン飛び回ってるんだからあの高さから落ちても死なないだろと思ってしまう)、王龍威というSB功夫映画を支えた実力者が出ていたのに李連杰と対戦しないまま退場してしまったりと映画的に面白いかもしれないが功夫映画的には勿体ないなと思う部分が各所あった惜しいなと思う部分もあるが、垂れた髪とキリッとした目のカッコいい李連杰だけでも見る価値あるのでオススメ!
3.DVDにて再鑑賞リンチェイの作品の中で個人的にお気に入りの作品のひとつで、リンチェイが南派少林拳の洪家拳の祖・洪熙官を演じ、D&D 完全黙秘などで共演した謝苗と『ハイリスク』『カンフーカルトマスター魔教教主』などでヒロインを演じた邱淑貞と再共演を果たした本作は、大雑把すぎるプロットでありながら、香港映画特有のコメディと大迫力のアクションに感無量。毒を飲んで超人となった悪役を演じる計春華は本当に悪役に匹敵されるなぁ。そこそこグロテスクな演出が多いが、総じて香港映画好きには堪らない要素が盛り沢山の隠れた名作!
4.とんでも展開の連続&賑やかな登場人物たちに囲まれても、どこまでも真面目でシリアスな主人公親子が逆におもしろくて仕方ない…お話しはまあ雑だけどアクションシーンはやっぱりかっこいい。大人も子どもも女性たちもみんな強いです
5.バリーウォン版子連れ狼。ハンカーロとマンティン最強親子が凄く良い。なんというか時代劇かと思ったら特撮モノだったみたいな映画だったが、それなりに面白かった。
原題/別名:Malignant
上映日 | 2021年11月12日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 111分 |
ジャンル: | ホラー |
スコア | 3.7 |
監督 | ジェームズ・ワン |
脚本 | アケラ・クーパー、イングリッド・ビス、ジェームズ・ワン |
あらすじ
ある日を境に、目の前で恐ろしい殺人を目撃するという「悪夢体験」に苛まれはじめるマディソン。予測不能な素早い動きと超人的能力で、人々を殺していく漆黒の殺人鬼。彼女が夢の中で見た殺人の数々は、現実世界でも起きてしまう――。 殺人が起きる度、マディソンはリアルな幻覚かのように殺人現場を疑似体験し、少しずつ自身の秘められた過去に導かれていく。そして、ついにその邪悪な手がマディソンの元へ届くとき、その“狂暴な悪夢”の正体=G が明らかに…!?
出演者
アナベル・ウォーリス、マディー・ハッソン、ジョージ・ヤング、マイコール・ブリアナ・ホワイト、ジェイク・アベル、イングリッド・ビス
感想・評価
1.ケレン味多めのジェームズ・ワン最高。トータル・リコールのアレとかジョジョとか思い出した。
2.2021年321作目(劇場59作目)ありがとうジェームズワン。今までのホラーのお決まりを全て覆していくような作品で、期待以上に面白かったです!ワイスピ、アクアマンを撮ってホラーに帰ってきたジェームズワンの新たな世界観を思う存分に堪能しました。序盤は私のあまり好みではないいつものオカルトホラーかな〜と。そんなこと思いながら見ていたら、まんまと足をすくわれました。今までのホラー映画とは常軌を逸するアクションホラー(コメディ)に一瞬でギアチェンジして、そこからはもう怒涛の展開で面白い。逆にスピード感について来れないと本作は楽しめないと思います。遂に終盤には狂気の域に達するのでもうもはや笑えます。(笑)良いホラー映画って笑えますよね。最近は社会派だったり真面目すぎて退屈なホラー映画が多い中で、本作は良い意味で笑いながら楽しめます。ホラー好きの方はぜひ。#ホラー_SO
3.試写会で観ました。ジェームズ・ワン監督の遊び心を感じる作品です。「ソウ」「死霊館」のワン監督作品なので、サスペンスフルな映像・音楽・ストーリー展開への期待とともに観ましたが、期待通りの部分と予想を裏切る部分が詰め込まれた作品です。80年代のB級ホラーなど過去の映画作品へのオマージュが含まれています。過去の映画作品というか、映画自体を大好きなジェームズ・ワン監督の遊び心が詰まっていて、多少評価が分かれる作品だと思います。他の映画監督では、おそらく撮れない作品かもしれない。映画配給会社やスポンサーがきちんと付いて映画化できているのは、「ワイスピ・スカイミッション」「ソウ」「アクアマン」をはじめ、観る側の期待を超える作品を生み出してきた才能豊かなジェームズ・ワン監督だからで、こういうチャレンジができること自体がすごいと感じます。#マリグナント#ジェームズ・ワン監督の遊び心
4.ミステリー要素もあっておもしろかった!!!話のテンポもよい!!!ガブリエルが頭部から生えてきたところ爆笑した!スキすぎる。顔もなんかB級感溢れてて愛おしい。
5.ある日を境に、マディソンは目の前で恐ろしい殺人が繰り広げられるのを目撃するという悪夢に苛まれるようになるという、アメリカ発??のボディホラー。"ジェームズ・ワン監督はついにイカれた⁉︎"今回は良い意味で彼らしくない怪作でした‼︎?社会派ホラー映画やアートハウス系ホラー映画が流行っている中、本作品は昔ながらの純粋なホラー映画として作られていたので、本当にホラー映画が大好きな方なら間違いなく楽しめるでしょう?一見、タイトルやジャケットからして普通のホラー映画かな?と皆さんは思うでしょう。ところがどっこいです。ここで、「殺人鬼の正体は○○でした」と言いたいですが、簡単にネタバレは出来ないです?しかもジャンル分けが難しいホラー映画でもあるのです。ホラーのようでもあり、サスペンスのようでもあり、アクションのようでもあり、スプラッターのようでもあり…?このように色々なジャンルが混ざっていると、駄作になりがちですが、そこが良い按配で混ざっているので、決して退屈しないホラー映画となっていました。なので、予備知識なしで見たほうが最高に楽しめるホラー映画なのです?
また、本作品は劇場公開時にR-18指定を受けており、主に腕が引き千切れたり頭が踏み潰されたりする等の人体破壊描写をこれでもかと味わえます。そういうのが苦手な人は見ない方がいいと思います⚠️本作品の劇場公開日は、2021年11月12日。ありがちな展開のホラー映画に飽きたホラーファンには特にオススメです‼︎新次元のホラー映画をぜひ劇場で体感してみてください‼︎?※ジェームズ監督の頭の中どうなってんだ⁉︎?#ホラー#オカルトホラー#ボディホラー#サスペンスホラー#スプラッター#バイオレンス#ゴア#アクション#ミステリー#姉妹愛#医療#本格ホラー#新感覚ホラー#スタイリッシュ#意識#悪夢#新次元#ジャンル不明#怪作
上映日 | 2021年11月12日 |
製作国 | 日本 |
スコア | 3.4 |
監督 | 柿本ケンサク |
脚本 | 山室有紀子 |
主題歌/挿入歌 | Awich |
あらすじ
極度の潔癖症で人と関わることができずに生きてきた青年・高坂賢吾。ある日、見知らぬ男から視線恐怖症で不登校の高校生・佐薙ひじりと友だちになって面倒をみてほしい、という奇妙な依頼を受ける。露悪的な態度をとる佐薙に辟易していた高坂だったが、それが自分の弱さを隠すためだと気付き共感を抱くようになる。世界の終わりを願っていたはずの孤独な2人はやがて惹かれ合い、恋に落ちていくが――。
出演者
小松菜奈、林遣都、井浦新(ARATA)、石橋凌
感想・評価
1.潔癖症な青年が、視線恐怖症で不登校の女子高生を預かることに。弱さや怖さを隠すために突っぱる小松菜奈に、次第に惹かれるようになる。小説原作の一風変わったボーイミールガール。コロナ時代の「社会的距離」が必要な時代に、タイムリーなテーマになってる
2.極度の潔癖症男子と視線恐怖症女子のちょっも変わった恋の物語。小松菜奈ちゃんの映え度は素晴らしいなほんまに。本来ならそんなに必要ないであろう、キラキラ回想シーンはむしろ多めに盛り込んで欲しくなるし、今回もたっぷり。目が綺麗だよね。髪も。肌も。あと、脚?なんかやたらと寄生虫とか虫とか、表現が多くて、潔癖症の人が観てる世界を垣間見た時はこっちも少し吐きそうだったけど、結局恋ってのは寄生虫なんだぜって解釈でいいんかな?ちょっと寒そう(おそらく相当寒い)なスクリーンの色合いとかも合わさってけっこう好きな感じの作品でした^ ^#89本目
3.こういう女子高生へのコンプレックスみたいなのがあるんだろうなあという描かれ方の印象。ミュージシャンが13組参加しており、センスの押し付けを感じてしまった。原作と異なる点は、観てもらったからにはハッピーな気持ちを持ち帰って欲しいからとのこと。トークショーにて井浦新さんのメタセコイヤに関する話が面白かった。
4.潔癖症の男子と視線恐怖症の女子との恋愛物語。映像が美しいです。少々テンポ感には欠けていた感じがしますが良い映画でした。#林遣都 #小松菜奈
5.井浦新さんと柿本ケンサク監督のトークショー付き試写会に参加させてもらった。柿本ケンサクは長編の映画は初めてだそう。普段はミュージックビデオとかCMを担当してるだけあって、映像がダイナミックで綺麗だった。トークショーでは一つ一つのカットに込められた、意味や背景等に触れていてすごく面白かった。マイノリティで生きにくい2人の恋愛はみていて切ないが、2人の演技もぴったしだった。
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