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日本アカデミー賞 最優秀作品賞 受賞作品。これまでに内田英治監督のミッドナイトスワンや、松坂桃李が出演する新聞記者、万引き家族などが受賞しています。
上映日 | 2019年06月28日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 113分 |
スコア | 3.7 |
監督 | 藤井道人 |
脚本 | 詩森ろば、高石明彦、藤井道人 |
エグゼクティブプロデューサー | 河村光庸 |
主題歌/挿入歌 | Overground Acoustic Underground |
あらすじ
東都新聞記者・吉岡(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に関する極秘情報が匿名 FAX で届いた。日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、ある強い思いを秘めて日本の新聞社で働いている彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。一方、内閣情報調査室の官僚・杉原(松坂桃李)は葛藤していた。「国民に尽くす」という信念とは裏腹に、与えられた任務は現政権に不都合なニュースのコントロール。愛する妻の出産が迫ったある日彼は、久々に尊敬する昔の上司・神崎と再会するのだが、その数日後、神崎はビルの屋上から身を投げてしまう。真実に迫ろうともがく若き新聞記者。「闇」の存在に気付き、選択を迫られるエリート官僚。二人の人生が交差するとき、衝撃の事実が明らかになる!
出演者
シム・ウンギョン、松坂桃李、本田翼、岡山天音、郭智博、長田成哉、宮野陽名、高橋努、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司、望月衣塑子
感想・評価
1.これはとても印象的な映画新聞記者の裏側や、過酷さが伝わる映画
2.さすが日本アカデミー賞作品!物語の重厚感、投げかけてくるメッセージ性、藤井道人作品節炸裂という感じで見応えありました。ラストの憔悴しきった松坂桃李の表情が、この映画の重さを物語っているように感じました
3.コロナ前に公開されてる映画…怖い怖い…兵器施設とかシャレにならんからもぉ事実は小説より奇なり世の中怖いよぉったく胸糞悪い嫌な奴ばっかり国の偉い奴!!メガネかち割っちゃうぞ!シムウンギョンさんのかわいさ透明さ聡明さ?ラスト…なぁ…かわいそうな…げっそりごめんに、ちょまっんぎょん…あああああああ…本田翼のほがらかさに縋りたい
4.3ヶ月ぶりのレビュー。随分長いこと映画を観てなかったんだな。『アバランチ』、『ムショぼけ』と藤井道人が携わったドラマに嵌ってしまい視聴。日本アカデミー賞で優秀作品賞を獲ったことくらいは知ってたが粗筋に関しての予習ゼロ。しばらくは松坂桃李も新聞記者だと思い込んでいた。淡々と話が展開していくので特に序盤は一体登場人物が何をしているのかが分かりづらい。自分はそういうタッチの演出は嫌いでないがエンタメ的な振り幅は低いので面白くないという評価があることも頷ける。モリカケ問題や女性ジャーナリスト強姦事件など明白なモチーフがあり、フィクションの体裁を取っているとはいえ観てる側がその表現方法にヒヤヒヤしてしまう。ある意味センセーショナルな内容だからこそ話題作となり得たのかもしれない。共感性という点でも二分するのは当然だろう。キーマンを挙げるならば北村有起哉演じる陣野だろう。最初は組織に属する者として超えられない一線をうまく演じていた。彼の決断があって記事は世に放たれることになる。この緊迫感ある畳み掛けは背筋がブルっとしたかも。もう1人、演技賞を手渡すなら高橋和也にしたい。松坂桃李と酒を酌み交わすシーン、ビルの屋上から最後の電話をするシーンに背負っているものの大きさを感じさせてくれた。ぶっちゃけラストシーンは「それは無いわ」だが、観るものがそれぞれに想像力を巡らせるのも悪くは無い。モヤモヤ感は残るが、半沢直樹的な痛快さをこの映画に求めてはないから。映像美、特に照明スタッフの頑張りには称賛を贈りたい。
5.全然フィクションじゃなくてよく上映できたな・・・とおもったラストわたしたちに委ねる形なのすてき
上映日 | 2011年04月29日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 147分 |
ジャンル | サスペンス、ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | 成島出 |
脚本 | 奥寺佐渡子 |
原作 | 角田光代 |
主題歌/挿入歌 | 中島美嘉 |
あらすじ
今日まで母親だと思っていた人は、自分を誘拐した犯人だった。21年前に起こったある誘拐事件―。不実な男を愛し、子を宿すが、母となることが叶わない絶望の中で、男と妻の間に生まれた赤ん坊を連れ去った女、野々宮希和子と、その誘拐犯に愛情一杯に4年間育てられた女、秋山恵理菜。実の両親の元に戻っても、「ふつう」の生活は望めず、心を閉ざしたまま成長した恵理菜は、ある日自分が妊娠していることに気づく。相手は、希和子と同じ、家庭を持つ男だった。封印していた過去と向き合い、かつて希和子と暮らした小豆島へと向かった恵理菜が見つけた衝撃の真実。そして、恵理菜の下した決断とは・・・?
出演者
井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、渡邉このみ、市川実和子、吉本菜穂子、相築あきこ、別府あゆみ、安藤玉恵、安澤千草、蜂谷真紀、松浦羽伽子、ぼくもとさきこ、深谷美歩、畠山彩奈、余貴美子、平田満、風吹ジュン、井上肇、宮田早苗、徳井優、広澤草、野中隆光、管勇毅、荒谷清水、日向とめ吉、瀬木一将、吉田羊、日比大介、劇団ひとり、田中泯
感想・評価
1.後半泣きました。かなり。それくらいいい作品です。ただちょっと宗教っけがあるかもです?
2.子役の演技がすごい…永作さんを本当のお母さんだと思っているよう。子役の表情に泣きました。「その子はまだご飯を食べていません、よろしくお願いします」このシーンは、薫も希和子も素晴らしい。写真館のご主人、セリフは少ないのに間の取り方が絶妙で、すごく存在感があった。後半は基本的に泣いてました。えりなは、基本的に感情をあまり表に出してなかったので、最後の感情の爆発にグッときました。とても素敵な作品でした。
3.父親と岸田さん以外に感情移入すると愛情にそれぞれ苦しくなる。だけどラスト恵理菜の感情の爆発で報われた
4.じっくり希和子から薫の愛情を描いている分、後半の2人の別れの場面ですごい泣いてしまった。また、希和子の薫に対する言動がすごく優しくて、大切にしてることがめちゃくちゃ伝わる。誘拐犯だから、応援したらダメなんだろうけど、2人のことを見てると、ずっとこのままでいて欲しいって思ってしまった。ラスト、希和子から注いでもらった愛情は無駄じゃなかったんだなーと思った。
5.何の番組だったかは忘れてしまったのですが、かつて国際司法裁判所で裁判官を務めた経歴をもつ女性が学生に講義するなかで「日本の学生にアイデンティティという言葉を使っても通じない」と言っていたのが印象に残っています。ですからもしかすると『八日目の蝉』もアイデンティティ(自己同一性)を巡る作品であることを、明確に認識している観客は少ないのかもしれない。また少し前に「日本人は単一民族」と言った政治家がバッシングされていたようにも記憶していますが、政治家がそう言ってしまうのは問題だとしても、その気分は僕にもよく分かります。なぜならアイデンティティを扱った作品のほとんどが、そのように受け止められていない現象にこそ、漠然とした(だからこそマジョリティとしての強固な)単一性が表れているからです。物語の筋立てを追ってみるならば、不倫関係にあった女が虚しさの果てに相手の男とその妻との間の赤ん坊を誘拐し、数年間に渡って逃走を続けながらも豊かな愛を注ぎ続け、最終的に逮捕されたのちに幼児は生家へと帰るものの、親子ともに不安定な関係のうちに育つこととなった。その傷跡は成人してからも続いている。けれど愛された実感は、誘拐されていたときの記憶のなかにこそあった。誘拐されたときにつけられた名前は薫。生家へ戻ってからつけられた名前は恵理菜。血縁的にも法的にも本来の名前は恵理菜であるものの、すべての情操の礎(いしずえ)を築いた名前は薫ということになります。そうした状況に置かれたときに、アイデンティティ(自己同一性)が揺らがない訳がない。『八日目の蝉』が真にテーマとしているのは、そのアイデンティティの根拠ということになります。
ですから物語としては誘拐という極限的な設定を用いているのですが、そうした舞台設定のなかで描いているものは、僕たち1人1人に光を届けながら影も落とし続ける普遍的な存在の根拠です。偽りの関係のなかで結ばれたほんとうの愛は、正しいはずの関係のなかで結ばれることはなかった。僕の通った大学は、プロテスタント系のキリスト教を建学の精神としていましたので、聖書に関する知識や教養に触れようと思えば触れることができました。信仰とはまったく別の問題として、聖書は思想的にもたいへん面白く書かれている側面があります。お気に入りのエピソードはいくつかあるのですが、イエスがキリストとしての道を歩み始めた際に洗礼(バプテスマ)を受けたシーンもそのうちの1つです。ある日、バプテスト(洗礼を授ける人)のヨハネのもとにイエスがやってきて、洗礼の儀式をしてほしいと頼んだ際、神の子に対して恐縮するヨハネがそれでも洗礼を終えると天から声が聞こえてきます。これはわたしの愛する子わたしの喜ぶ者であるこの父なる神の言葉がほんとうによく出来ているのは、前半は愛について/後半は承認について端的に言い表していることです。つまり人間の存在基盤には「愛」と「承認」の2つが両輪のように欠かせないことを物語っています。本作の薫/恵理菜に引き寄せてみるならば、愛を受け取ったのが薫であり、承認を受け取ったのが恵理菜だったことになります。
そのようにして薫/恵理菜はアイデンティティを引き裂かれることになった。つまり『八日目の蝉』が中心的に描き出しているのは、このようなアイデンティティの根拠ということになるはずです。その他のことはそれぞれに思えば良いのでしょうけれど、この点を見落とした鑑賞はすべて無効のように思えてなりません。また僕が痛切に胸を引き裂かれるような思いがしたのは、誘拐犯である希和子(永作博美)が逮捕された夜に、警察官に向かって「その子はまだ、何も食べてないんです」と切実に訴えるシーンです。かつて息子が幼かった頃に、僕もまた子連れ狼のようにフリーランスの職場へ彼を連れて行っていたのですが、別室にいる様子を見に行くと、さっき朝ごはんを食べたばかりなのにお弁当を広げていた姿が目に焼きついています。きっと1人でいることが寂しかったのだろうと思います。妻の作ってくれたお弁当を広げて心をあたためようとしていたのだと思うと、名づけようのない感情が今でも押し寄せてくることになります。それを愛と呼んでも良いのですが、僕の身体感覚は愛と呼ぶことを拒んでいます。愛によって人は動くのではなく、突き動かされた結果を愛と呼んでいるにしか過ぎませんし、もしかするとそれは愛ではないかもしれない。タイトルの『八日目の蝉』とは、七日で寿命の尽きるオスの蝉に対して、メスの蝉は八日目まで生きて産卵することを直接的には意味しているはずが、そのことをもって男女の違いを云々するのは、あまりにも人間について知らなさすぎるように思います。深く暗喩として伝えるイメージは、その1日の延長に築かれる生の受け渡しの不確かさや切実さのはずです。
上映日 | 2010年06月05日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 106分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | 中島哲也 |
脚本 | 中島哲也 |
原作 | 湊かなえ |
主題歌/挿入歌 | レディオヘッド |
出演者
松たか子、木村佳乃、岡田将生、西井幸人、藤原薫、橋本愛、天見樹力、一井直樹、伊藤優衣、井之脇海、岩田宇、大倉裕真、大迫葵、沖高美結、加川ゆり、柿原未友、加藤果林、奏音、樺澤力也、佳代、刈谷友衣子、草川拓弥、倉田伊織、栗城亜衣、近藤真彩、斉藤みのり、清水元揮、清水尚弥、田中雄土、中島広稀、根本一輝、のん(能年玲奈)、野本ほたる、知花、古橋美菜、前田輝、三村和敬、三吉彩花、山谷花純、吉永アユリ、新井浩文、山口馬木也、黒田育世、芦田愛菜、山田キヌヲ、鈴木惣一朗、二宮弘子、高橋努、金井勇太、野村信次、ヘイデル龍生、吉川拳生、成島有騎、小野孝弘、三浦由衣、前田想太
感想・評価
1.久々見たけど結構忘れてた。やっぱりオモロいけど、ちょっとへん。橋本愛かわいい
2.ちょっと過激で怖いけどまた見ちゃう そんな作品中学生ゆえの弱さから起きた事件その後のそれぞれの日常にも怖さを感じるでもさすが湊かなえという展開
3.告白 (2010年公開作品) ※視聴回数 2回学校で起きた復讐劇。治安が終わり過ぎてるとの声もあるが、同じ時代を中学生として過ごした俺からすると結構リアリティあるんだよね。さすがにこのレベルではないが、治安が悪くて陰湿な教室は現実にも存在する。ずっと教室の電気が暗く、陰鬱とした空気感が永遠に纏わりつく。血液が牛乳の中に入ってたら、飲んだ瞬間絶対違和感で気付くもんな。一つの事件について、それに関わった人間の各々の告白がより空気をさらに暗転させる。
4.2度目。このロクデモナイ世の中に生きる我々にはそれぞれ少しずつ狂っている側面があるのかもしれない。その歯車が掛け違い合うと、世界がどんどん狂っていく。人間の心の闇の告白ほど恐ろしいものはない。それでも、愛する者への気持ちは誰もが持っているもの。命の重さを思い知れ。愛する者が奪われた痛みを知れ。どっかーん。単純な復讐劇に収まらず、複数の人々の心理を描いたサスペンスとしても見応えあり。映像と音で描く世界が最高に美しく、そこで進むストーリーが最高に狂っている、中島哲也監督の天才的世界に脱帽。
5.芦田愛菜ちゃん、橋本愛、若すぎてびっくりしてたら、これ10年も前の作品か(´⊙ω⊙`)
上映日 | 2012年08月11日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 103分 |
ジャンル | ドラマ、青春 |
スコア | 3.5 |
監督 | 吉田大八 |
脚本 | 喜安浩平、吉田大八 |
原作 | 朝井リョウ |
主題歌/挿入歌 | 高橋優 |
あらすじ
ありふれた時間が校舎に流れる「金曜日」の放課後。1つだけ昨日までと違ったのは、学校内の誰もが認める“スター”桐島の退部のニュースが校内を駆け巡ったこと…。
出演者
神木隆之介、橋本愛、大後寿々花、東出昌大、清水くるみ、山本美月、松岡茉優、落合モトキ、浅香航大、前野朋哉、高橋周平、鈴木伸之、榎本功、藤井武美、岩井秀人、奥村知史、仲野太賀(太賀)
感想・評価
1.ほぼ全員がどこかしらに、誰かしらに共感してしまう危険な映画。好きなことがある人が眩しくて、好きな事を夢中にできることのカッコよさと豊かさが苦しい…東出昌大くんが、完璧が故に中途半端な感じがツラい…野球部のキャプテンは、まだドラフトと言う目標が一応あるけど、神木隆之介に至ってはそれすらない。夢じゃないのに、好きだからここまで燃やしてるそれに気づいた瞬間、学校で誰より"上位"である"できるやつは、何でもできる"側な自分が、誰より空っぽだと悟った"窮鼠はチーズの夢を見る"でモテる人は相応にしてツマラナイ人間であり、その大倉が強烈な成田凌に惹かれたように、東出と同じくスターの桐島だが、バレーと言う燃える部分があったことに強烈に惹かれていたのかも知れない。桐島が部活を辞めることが、ここまで周りを歪ませる意味を、そんなスター桐島が、バレーを辞めた意味を、改めてじっくり考えなければいけない気がした。創造が現実を食い破るシーン好きだわぁ。そして、そのカメラが創造も出来なかった現実を撮る。神木隆之介の失恋も、才能と努力も、何もかもが苦しくてツラくて、でも彼らはまだ高校生。いや、私もまだ間に合う。これからこれから
2.リアルな空気観で高校時代思い出して病みそうになった。橋本愛かわい。
3.キャストが出世して、もうこのメンバーで集まれないほどの豪華さ。学校の1人のヒーローが部活を退部する事で、学校全体に広がる感情を、いくつかの視点で見せていく。みんな俳優なのに、スクールカーストの上も下も、こんな子いるって思わせてしまう配役。で、肝心のみんなの桐島くん、出てこない。それぞれの登場人物が語る桐島から、自分なりの人物像を作っていく、これが観客が持つ理想の桐島なんだろう。だから、桐島が見れなくても不満はない。頭の中にちゃんと存在していれば。
4.映画に出てくるひとりひとりがあぁこんな奴いたなと思うキャラが多かったし、学校だけが世界の全てと思っているんだろうなこいつらと俯瞰してみていたそんなことやって意味あんの?の問いに意味なんかない、好きだからやっているはベストアンサーだと思うし大人になった今では口にできない自分の立ち位置を思い知った細かすぎてイタすぎる高校生活のディテールにラストシーンの爆発力いい映画だと思う
5.序盤が爆裂に眠くて、ブラックブラックを噛みながら乗り切りました笑。映画部が軸になり始めてから、グッと感情移入が出来るようになる。自分も中高で一軍だった試しがないので、つい彼らを応援しちゃいました☺️ただ、屋上から飛び降りる人物がどういう意味なんだ?と気になったのはモヤモヤポイントではあったかな。知恵袋で調べたら、あーそうかとはなりましたが、建物の構造だなんて、ちと分かりにくいのでは笑。
上映日 | 2009年10月24日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 202分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.5 |
監督 | 若松節朗 |
脚本 | 西岡琢也 |
原作 | 山崎豊子 |
主題歌/挿入歌 | 福原美穂 |
出演者
渡辺謙、三浦友和、松雪泰子、鈴木京香、石坂浩二、香川照之(市川中車)、木村多江、清水美沙、鶴田真由、柏原崇、戸田恵梨香、大杉漣、西村まさ彦(西村雅彦)、柴俊夫、風間トオル、山田辰夫、菅田俊、神山繁、草笛光子、小野武彦(黒木進)、矢島健一、品川徹、田中健、松下奈緒、宇津井健、小林稔侍、加藤剛
感想・評価
1.日本アカデミー賞作品は納得。若いキャストたちは今、思えば本当に豪華だな。。北村匠海、戸田恵梨香、中村倫也とか。
2.有名な映画を初鑑賞。キャストが豪華!これでもかと言うぐらい、会社の嫌がらせが畳みかけられる。そしてラスト、皆が挙手するとこと、「寂しい男」のところに検察が来た場面はすっとした。そして最後の手紙。感動しました。非道い理不尽をさんざ見せられた後なので、理不尽100万倍という言葉が、けして大袈裟でなく胸に響きました。
3.日本航空123便墜落事故を題材にして、社内の一社員からの視点を描いたフィクション作品。こんな不当人事イヤダ。気持ちの悪い上層部を演技派俳優たちが演じていて、大嫌いになれる。アフリカの雄大な自然は綺麗で印象的。山崎豊子原作の今作品は、とても重たい内容で、見終わった後の疲労感がすごい。
4.若松節朗(Fukushima 50)渡辺謙三浦友和山崎豊子 原作の映画化1985年 日航123便組合活動と左遷会社と個人御巣鷹山事故遺族への謝罪と補償真の償い企業の論理、国家の論理ナショナルフラッグキャリアアフリカ 燃える太陽#日本あ#2009あき#日アカ
5.日民航空の飛行機墜落事故の顛末を恩地という社員の目線で描いた社会派作品。1985年に起きた日本航空123便墜落事故をモデルとした作品ですが、鑑賞後調べてみたところ原作の小説化、映画化にあたって色々あったようで、あくまで本作はフィクションとして受け止めようと思います。とにかく、登場人物の“お偉いさん”方に腹が立ってしょうがない。普段のニュースでもよく大企業上層部による不正や政治家の汚職事件が取り上げられますが、本作で描かれているような感じなのだとしたら本当に暗澹とした気持ちになります。恩地に対する左遷という名の嫌がらせ。人間なんて、子供の頃から知識や経験だけは増えても人間性は大して変わらない幼稚な生き物なのかも…。自分の名誉や地位のためなら他を平気で犠牲にしたり蔑ろにしたり。もはやサイコパスにしか見えません。ただそういう連中がいる一方で恩地の様な人々もいるのだろうと思うと人間に対する希望は捨てられません。複雑化した社会の中で人はどう生きるべきかという“生き方”を問う作品でした。最後に、航空機事故で命を落とされた方々のご冥福をお祈りします。
上映日 | 2015年06月13日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 126分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.7 |
監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 是枝裕和 |
原作 | 吉田秋生 |
あらすじ
父が死んで、鎌倉の家に、腹違いの妹がやってきました―。海の見える街を舞台に、四姉妹が絆を紡いでいく。深く心に響く、家族の物語。両親を許せない長女と、自分を許せない四女。それぞれの想いを抱えながら、四人が本当の家族になっていく一年間の物語。まぶしい光に包まれた夏の朝、鎌倉に住む三姉妹のもとに届いた父の訃報。十五年前、父は家族を捨て、その後、母(大竹しのぶ)も再婚して家を去った。父の葬儀で、三姉妹は腹違いの妹すずと出会う。三姉妹の父を奪ったすずの母は既に他界し、頼りない義母を支え気丈に振る舞う中学生のすずに、長女の幸は思わず声をかける。「鎌倉で一緒に暮らさない?」しっかり者の幸と自由奔放な次女の佳乃は何かとぶつかり合い、三女の千佳はマイペース、そんな三姉妹の生活に、すずが加わった。季節の食卓を囲み、それぞれの悩みや喜びを分かち合っていく。しかし、祖母の七回忌に音信不通だった母が現れたことで、一見穏やかだった四姉妹の日常に、秘められていた心のトゲが見え始める―。
出演者
綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、大竹しのぶ、堤真一、加瀬亮、風吹ジュン、リリー・フランキー、前田旺志郎、鈴木亮平、池田貴史(レキシ)、坂口健太郎、キムラ緑子、樹木希林
感想・評価
1.静かな映画だが、出演者もとても豪華ですごく好きだった映画。舞台となっている場所がすごく静かで、海も綺麗で心地が良さそうな場所ですごく良かった。
2.鎌倉の良さ、兄弟のありがたみとか家族の切っても切れない縁とか、全てをこの4人が魅力的に美しくみせてくれて、ハアステキな映画!!
3.こんな姉妹いいなって思いました。私的には好きな雰囲気の映画でした。
4.姉妹で過ごす空気感、一緒に過ごしていく季節、すずへの優しい言葉や表情。4人のことが凄く好きになった。1番好きな場所。海猫食堂。梅酒。桜。ちくわカレー。最期に出来ること。好きなシーンがいっぱいで大好きな映画になりました?
5.まさに海街diary。キャストも豪華で配役も絶妙にいい?ストーリーも良く、なんだか癒されました
原題/別名:THE TWILIGHT SAMURAI
上映日 | 2002年11月02日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 129分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.7 |
監督 | 山田洋次 |
脚本 | 山田洋次、朝間義隆 |
原作 | 藤沢周平 |
主題歌/挿入歌 | 井上陽水 |
あらすじ
理不尽な境遇下で粛々と暮らす下級武士のもとに、「剣客の藩士を討ち取れ」との藩命が下る―。謙虚で愛情深く、凜として強い、武士の美学が詰まった一作。真田広之と田中泯の迫力ある殺陣は必見!最高に格好よく美しい時代劇です。
出演者
真田広之、宮沢りえ、小林稔侍、大杉漣、吹越満、伊藤未希、橋口恵莉奈、深浦加奈子、神戸浩、草村礼子、嵐圭史、中村梅雀、赤塚真人、佐藤正宏、桜井センリ、北山雅康、尾美としのり、中村錦之助、田中泯、岸惠子、丹波哲郎
感想・評価
1.正しく、強く、美しい....清兵衛様.....。2時間ずっと程よい緊張感が絶えず集中できる。どれほど搾取されようとも、真っ直ぐに生きてる清兵衛様ほんまにカッコいいなぁ。ご飯のシーンがすごい印象的で、もちろん質素やけど暖かくて、丁寧に描かれている感じがした。あと、宮沢りえがド可愛くって華やかで見惚れた...
2.優しい男が下級武士に生まれてしまったばかりに搾取される様。どんなに小汚くても美しい清兵衛様。私が100万石あげたい。丁重に辞退なされる。殺しの才能がないのに残念な事に殺しの能力に長けてしまっている男、好きなんですよね。可哀想で。(悪癖)私は風情に欠けた人間なのでこういう綺麗な映画を語れません。邪で俗物な私はどうしても可哀想と思ってしまうのだけど、それすらおこがましい事だと思わされました。
3.日本史の知識ゼロに近い僕でも作品の素晴らしさを受け止められたのは、日本史においてその活動や功績など歴史を変えた人物やイベント、すなわち基本知識が無くしても 作品内での解説 語り部で充分に本作で描かれる世界に招き入れてくれたから。 本作は日本史におけるおおきなイベントの再現や名だたる人物の策略などを描いたものではないので、登場人物の名称を知らないことでもすんなりと入り込めた。 真田広之演ずる主役の人物像の美しさ。衣装でもメイクでも構図でも音楽のせいでなく、役者さんの演技力のみと思えた。 役柄としても実直な主人公で、実のところ剣の達人であるが、それをひけらかすこと無くむしろその技能は伏せているという美学や、勝手に自分で感じている 日本人のもつ美意識の結晶としての主人公の設定はいつの時代を描いたものであれ魂を揺さぶられる。 ストーリーは至ってシンプルであり、複雑な組織の策略やら裏切り、どんでん返しは無いからこそ主人公をはじめとしたそれぞれの役の心情も素人でも追いやすいと思えた。もちろん役者の演技や映像美があってこそとは言うまでもないけど。
時代的に部分的にはリアリティーが無い所も当然あり、本作のハイライトでもある主人公が断りきれずに罪人の命を取りる事を命じられ、全うするくだり。現代社会で言う暴力団しかり、ギャングなどの世界ではありそうな殺人を一般人が正当な役人から命じられるという感覚は恐ろしく思えた。 自身の欲でも恨みでもなく、自身の命をかけて他人の命を取る事を命じられ、断ることが出来ないという有り得ない状況。 自身にとっての見所としては、主人公が決意してから一騎討ちに向かうまでの心情を表す場面。命をかけて、人の命を奪う任命。守るべき家族のために誰にも弱音を吐かず、無言で刀を砥ぎ、その時に向けて殺陣の特訓を黙々と行う。欲も恨みもなく。 そして、その戦いの場となる古びた家での対面からの緊張感は凄まじいもので、テレビや映画で見てきた殺陣のシーンと比べのもにならない恐ろしさを感じた。薄暗い部屋に鈍く輝く刀の鋭さは、その恐怖心を更に増した。
正義の味方が悪者をえいや!とかっこよく切りつける そういうのもしか知らない自分には本作の殺陣のシーンはまさに息を呑む緊張感の途切れない恐ろしいシーンだった。もちろん、相手役を演じた役者さんの役作り、や狂気を感じされる演出演技は凄まじいもの。 僕自身が理解読解力が欠けているので、この殺陣における相手の心情が今ひとつ読めず、途中で、逃げる事をやめ、相手を切ることもやめ、自身で死を選んだのでは?と思えるような描写があった。低い天井で、長い刀を高く掲げたり振ると確実にその梁に当たる事も当然わかっている剣士とあろうに、その梁を見てあえて梁に自身の刀を向け振り放ち、見事に刀は梁に食い込み、自身の武器を失うこととなる。ミスでなく、意図的に確実に梁を見て振りかざした。このあたりの解釈が分かるとより本作表す主人公のみならず、この相手とて、決して憎まれるべき人物でなく、時代と運命の犠牲者として考えさせられるところもあるはず。僕にはこの演出と思える目線のシーンの意味はわからなかったのが残念。 水の冷たさ 白湯の熱さ 家のかび臭さなどのさまざまな空気感が立体的に感じられるのも超一流の製作陣故なのか? 決して陽気では無く、口数もすくなければ、冗談なども言えない主人公が見せるわずかな笑みや愛情表現の表情は少ないだけに美しく心に残る。
4.川釣りって男二人が話をするのによいのだろうか、最近よく見る(笑)ともえと清兵衛が話す場面はどれも、手が届きそうで届かない、今にも壊れそうな感じが美しかった。宮沢りえが入ったときの画面の明るさ。対して田中泯の家の暗さ。「父は自分のことを不運だなどと思ってはいなかったはずです。……そんな父のことを私は誇りに思っております。」不器用だなあと思いながら観ていたけど、娘の語りで充足した人生だったのだ、と言い切られると何も言えない…(笑)
5.光と影の使い方が秀逸で、絵画のように美しいカメラワーク。静かな空気の中にも、人の情や生が暖かく感じられる。太刀筋、体捌き、駆け引きと。殺陣のシーンは本当に格好いい。
上映日 | 2003年01月18日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 137分 |
ジャンル | アクション、ドラマ、時代劇 |
スコア | 3.7 |
監督 | 滝田洋二郎 |
脚本 | 中島丈博 |
原作 | 浅田次郎 |
あらすじ
愛する者のために涙を切り、人を切る―――浅田次郎の同名時代小説を『おくりびと』の滝田洋二郎監督が手がけた時代劇大作。幕末の世、新選組に入隊した盛岡・南部藩出身の吉村貫一郎の波乱の生涯を、悲痛なまでの家族愛とともに描く。その男、名は吉村貫一郎。幕末の混乱期に、尊皇攘夷の名のもと、京都府中守護の名目で結成された新選組の隊士である。幕府の力が弱まるにつれ、明日をも知れない運命に翻弄される隊士たちの中で、貫一郎はただ一人、異彩を放っていた。名誉を重んじ、死を恐れない武士の世界において、彼は生き残りたいと熱望し、金銭を得るために戦った。全ては故郷の妻と子供たちを守るためだった。大義名分、権力、名誉。そんなものはどうでもよかった。愚直なまでに「愛する者のために生きる」。家族だけではない。友、仲間、心を通わせた相手のために貫一郎は生き抜いた。やがて「守銭奴」と彼をさげすんでいた隊士も気づき始める。この男の「義」は、「人としての愛」なのだと。波瀾の運命をたどりながらも、見事なまでに純粋に生きた男の物語。
出演者
中井貴一、佐藤浩市、三宅裕司、夏川結衣、中谷美紀、村田雄浩、塩見三省、堺雅人、野村祐人、斎藤歩、堀部圭亮、塚本耕司、比留間由哲、加瀬亮、山田辰夫、伊藤淳史、藤間宇宙、伊藤英明
感想・評価
1.義とは?家族とは?人の世話になることなく、迷惑をかけることなく、生きるとは?馬鹿なほど愚直な生き様。
2.「中井貴一の最高傑作」とまで言われると 自称中井貴一ファンとしては、不得手な時代劇ものとは分かっていながらも作品を他の大作時代劇よりは楽しめる(感動出来る)はずとの思いで鑑賞。 明治維新直前の時代背景で、子供の頃からテレビドラマなどで何度も見聞きしている「新撰組」の一員である人物の物語。 見たことはないのでなんとも言えないが、数多く作られてきた「新撰組」関連の作品、映画テレビドラマ 演劇のそれらで僕でさえ聞き覚えのある著名人ではなく、比較的マイナー?な一員(失礼な表記かもしれませんがご了承下さい)である人物を主軸とした物語。 浅田次郎による原作の映画化で、彼の作品はいくつも読んだことがあったので、少し見る前の時代劇というハードルも下がった。一人の人物の清く強く美しさを表現した作品。歴史物は偏見だと様々な歴史が動く場面において相対する組織や家族兄弟すらとも血まみえた争いや革新的な発想、裏工作など、当然 政治というものを舞台としたものになり、知られている表面的な歴史上の出来事の裏側にあった人々のドラマであり、ミステリーを描いたものが大半だと決めつけているので、歴史を知らない自分にはいつまで経っても敷居は高く、そして楽しむことが難しい。
本作はもちろん日本史における史実のある一時期のある人物を描いた作品だが、自分も多くの人同様に作品に感動出来たのは、舞台が明治維新直前というものではあるものの、主人公が勢力拡大、革命、復讐、などの野心ではなく、いつの時代においても変わらない自分を含めた家族を守るために剣をかざし人を切る 生きるためには相手を切らざるを得ない という設定で、その人物の類を見ない家族愛 忠誠心 いかなる時もブレない信念の美しさをわかりやすく表現しているから。 誤解を恐れずに表現するならば時代背景や地域が違えば 人殺し 戦い お侍さんが出てこない 北の国からを見てるようにすら思えた。 原作は読んだ事がないが 明治時代にまで生き残った元新撰組の一員である佐藤浩一氏演じる斎藤一が、訪れた町医者にて出会う人物、そしてその場にあった忘れる事の出来ないあの男、、物語主人公である吉村貫一郎の写真、。写真を持つこの男とは?作品における現代と数十年前を交互に映しだし、エンディングに向けて町医者と主人公の関係が次第に紐付き、大きな感動のエンディングを迎える。
本作を観る前日に鑑賞した名作「たそがれ清兵衛」と比較や並べて称される作品という事で二作品を立て続けに見られたのはとても良い経験になった。 中井貴一と佐藤浩一という二大巨塔を始めキャストも豪華という事だけでなく、とてもドラマティックに作られたシナリオは時代劇作品がなかなか馴染めない自分でも比較的抵抗なく理解できる内容だった。 本作主人公の吉村貫一郎が家族を養うために祖国を捨てる 脱藩という行為、国を捨てる 裏切り者 二度と国に帰れない など様々な形容があるが、これも現代人の自分にとって置き換えられる行為が見つからないので、エンディングにおける展開、感動が押し寄せる場面においての流れが、自分にはしっくりと来ない気がした。戦争も紛争も無い平和な時代に生まれ育った自分にとっては、出身地、郷土が他の都道府県や政治や信仰の違いで人と人が殺し合いをしていたという行為にリアリティーがない故に、自分の守るべき国での稼ぎが少ないから稼ぎが期待できる別の組織に行く選択やそれが非常識と言うことがあまりよく理解できないので、後半で命からがら幼馴染の元に辿り着くも、幼馴染が発した言葉やその行動、、が分からなかった。
自分だったら、かつて自分達を捨てて出て行ってしまった奴とはいえども、こんな状態であれば、かくまったり家族に会わせられるように便宜をはかる、とかしそうだが、それは時代の違いによる亡命者に対する考えたかの違いなのかもしれない。 吉村貫一郎の最期を迎えるまでの長い台詞は、地元方言でもあり、息絶え絶えの場面でもあり当然聞き取り(聞いて理解)は困難だが、妻や子供たちそれぞれに対してしてあげたいことを話している事位は理解でき、完全に聞き取れなくとも充分と思える。僕は一般人なので 監督でも脚本家でもないので、ど素人の考えだが、死に際で立つ事も出来ずの瀕死状態にしては、かなり長い喋りのシーンは少し不自然に思えた。死が迫り意識が薄れていく貫一郎の表情と彼の家族との思い出の場面から意識の中で語りかけているような、そんな演出だと自分にはより感動出来たように思う。 吉村の人柄を表す描写として描かれた金に対する執着を表す場面のひとつである、写真撮影のシーンがほっこりとして心に残る。
3.新撰組について知りたくて観た。へんに盛り上げたり、感動させようとしたりっていう演出がなくて地味めだけど、それがいい。
4.新撰組を美化し過ぎてない。吉村さけじゃなく、沢山の貧困侍がいたのだろうな。
5.初鑑賞。中井貴一さん好演です。素朴ながらも剣術は一級品。家族を愛し忠義を尽くす。そんな人物像を見事な演技で披露しています。雪が降るシーンは全てスタジオ撮影。4K有機ELテレビで観ると違和感があります。フィルム撮影時代の今作。映画館で観ることが前提なのでそんなツッコミを言ってもしょうがないですね。。近藤勇を豪快に表現。今までこんな描き方をした新撰組は観たことありません。正に新鮮です!小児科医の大野みつ・夏川結衣さんの演出が良かったです。冒頭では声は聴こえるが姿は見せず。経緯を紹介した後に登場。やっぱりと思ってしまいましたが、二役の使い方がお見事です。大野次郎右衛門へ奉公してた佐助・山田辰夫さん。演技が光ります。塩おにぎり食べて欲しかった。雪の降る橋の上で脱藩して京に赴く貫一郎と抱きつく少女みつ。めんこい。何度か映る雪景色の早池峰山。綺麗。登ってみたいです。
上映日 | 2018年06月08日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 120分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.9 |
監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 是枝裕和 |
あらすじ
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。
出演者
リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、池松壮亮、城桧吏、佐々木みゆ、緒形直人、森口瑤子、山田裕貴、片山萌美、柄本明、高良健吾、池脇千鶴、樹木希林
感想・評価
1.貧しい家族の生活を自分ごとのように覗き見でき、体験しているかのように入り込める作品。感動的であり、美術もとてもすごかった。良い映画だった。
2.公開当初映画館で観て、今回は2度目の鑑賞。今回の方がスッと入ってきました。“万引き”によって家族になった、偽物だけど本物みたいな家族が迎える結末。血の繋がりか過ごした時間か、と言えばどこかにありそうなストーリーに思えますが、安易に過ごした時間があれば大丈夫というハッピーエンドに辿り着かない今作。これ以外に教えられることがないなんて言い訳しないで、貧しくても、社会で生きていく上での善悪くらいは正しいことをしっかり誤魔化さずに教えてほしかった。
3.キャスティングが最高、身に迫る演技に引き込まれました。治(リリー・フランキー)の事を最後まで「お父さん」と呼ばなかった祥太(城桧吏)の意味が伝わってきて,泣けてきた。警察官の質問に対して信代(安藤サクラ)が最後の方まともに答えなかった気持ちも伝わってきて、、、。「家族」というテーマに切り込み、問い続ける監督と、演者たちの絶妙な感情が画面越しに伝わってきた。子供たちのキラキラとした飾らない姿が、この作品でも。愛おしくて素敵でした。「誰も知らない」や、監督違うけどドラマ「幸色のワンルーム」でも思った事だけど、世間がいう正しい形ではないからと言って排除したり否定しないで欲しい。彼らの居場所に踏み込まないで、そっとしといて。何が正しいのか、自分や世間の考えだけで勝手に判断し行動しないで欲しい。それが及ぼす影響をもっと考えて欲しい。
4.子役ふくめ役者みんな良かった!中でも安藤さくらはやっぱり凄い。ラストも好み。あ、終わるなという感覚なしに、スパッと切る感じ。ハネケっぽくてすき。エンドロールの曲も美しくも不気味で素敵。細野晴臣なのかな?
5.いい役者がいっぱいで、子役さんが上手だった城くんが可愛すぎる
原題/別名:Departures
上映日 | 2008年09月13日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 131分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.7 |
監督 | 滝田洋二郎 |
脚本 | 小山薫堂 |
主題歌/挿入歌 | AI |
あらすじ
日本初!アカデミー賞外国語映画賞受賞!本木雅弘自ら企画して実現したという本作。納棺師という特殊な職業、それを支える周囲の葛藤…静かながら熱のこもった出演陣の芝居は必見!久石譲の音楽が美しい世界観に寄り添います。
出演者
本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、笹野高史、杉本哲太、峰岸徹、山田辰夫、橘ユキコ、橘ゆかり、朱源実、石田太郎、小柳友貴美、岸博之、宮田早苗、大谷亮介、星野光代、諏訪太朗、奥田達士、内田琳、鈴木良一、ト字たかお、藤あけみ、山中敦史、樋渡真司、白井小百合、坂元貞美、大橋亘、飯森範親
感想・評価
1.なんだかんだで初鑑賞。みんな当たり前に死ぬから、命を大切にしようと思える映画
2.思い出せないくらい前に一度見た。見ながら一度見ていたことを思い出した。二度目。丁寧で、見ている私も清められたような心持ち。季節の移り変わりや表情の変化、紡がれる言葉、良かった。そしてやっぱりチェロが好きです。
3.社長が実は父親で事務の女がウェイトレス。社長がいきなり亡くなってNKエージェントを引き継ぐってなった時、事務所の整理をしている間にその事実を知り、事務の女に問うと、生前、社長は「妻と子に納棺屋をするなんて言えないから逃げた」と話していた事を伝えられて、社長がずっと大事に持っていた石を渡されて号泣エンディングっていうシナリオ勝手に作ってしまいました、、、
4.所属する楽団が解散し職を失ったチェロ奏者が、妻を伴って故郷に帰る。求人広告の内容を勘違いした彼が面接を受けたの納棺をする会だった。しぶしぶ引き受けるのだが人を送る静謐な仕事が彼には合っていて・・・というお話。温厚で真面目なのに父親の話になると子どものように感情的になる主人公の演技や、年月の移ろいを稲や花などの植物で表現する点や、チェロを中心とした劇伴もマッチしていた。ただ、石の話以外は、良くも悪くも予想通りにお話が展開する昔の邦画らしい作りのお話。2時間以上ある映画なのでもう少し展開を広げて、偏見、社長の過去、父親理解などのエピソードをもっと掘り下げてほしかった。
5."死"がテーマの映画は"生"を考えさせられます(過去記録, 観賞当時の感想)
上映日 | 2013年04月13日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 133分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.8 |
監督 | 石井裕也 |
脚本 | 渡辺謙作 |
原作 | 三浦しをん |
あらすじ
日本アカデミー賞受賞作!松田龍平のコミュ障ぶり、宮﨑あおいの一歩引いて支える妻役、両者のハマリ具合が見事!完成に何年も要する辞書編纂、何事も長い目で見てコツコツ頑張ろう、そんな気持ちにさせてくれる一作。
出演者
松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾、伊佐山ひろ子、八千草薫、小林薫、加藤剛、宇野祥平、森岡龍、又吉直樹、斎藤嘉樹、波岡一喜、麻生久美子
感想・評価
1.ただマジメさんが愛らしくて仕方ない2時間でした。ピュアすぎる笑不器用でも頑張るマジメさんを応援したくなっちゃう心あったまる恋愛映画です
2.マジメな作品。だって、辞書編集部の地味〜な話ですもん。大きいことは起こらない。ただ淡々と言葉を集めて、説明し、正確に間違いのないよう抜けのないよう並べる。15年。長いなぁ。コツコツと日々積み上げていくその仕事。誠実さって、やっぱり人の心を打ちますね。とらねこの寅さんが可愛すぎてねぇ。更に、寅次郎まで出てくる?あ、来年の干支ですね?。とらねこも飼ってみた〜い?皆さんも出会いがあれば来年とらねこを飼ってみるのもありかも。きっと福を運んできてくれますよ?2021-215#ノーキャット・ノーライフ
3.恋【こい】ある人を好きになってしまい、寝ても覚めてもその人が頭から離れず、他のことが手につかなくなり、身悶えしたくなるような心の状態。成就すれば、天にものぼる気持ちになる。
4.全員いいキャラしてる。実家には辞書はあるが、現在辞書がある家庭も減っているのかなと考えたりもする。もう『辞書を引く』という言葉も無くなっていくのかな、と憂いてしまう。辞書を作る途方もない作業が愛おしく思う。
5.言葉の海を渡る船、大渡海。言葉って素敵。言葉って面白い。馬締を取り巻く人々や環境、良すぎる。良すぎるよ。俺も宮崎あおいにちゃん付けで呼ばれてえ〜!
上映日 | 2007年04月14日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 142分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | 松岡錠司 |
脚本 | 松尾スズキ |
原作 | リリー・フランキー |
主題歌/挿入歌 | 福山雅治 |
あらすじ
九州の小倉。変わり者のオトンはボクが小さい頃から別居していて、15歳で家を出るまでボクはオカンと共に暮らしていた。やがて故郷を離れボクは東京の美大に通い、オカンにあらゆる迷惑をかけ続けながら、ぐうたらな生活を続けていた。だが、ようやく「ボクの最低の底もつき」、ついに仕事を始める。やがて、ボクは食えるようになり、オカンを東京に呼び寄せる。オカンと共にはじめて手にした我が家。気兼ねなく暮らし、オカンはボクの友達にも飯を振る舞い、楽しい生活が始まった。ところが、オカンの身体はガンに冒されていたのだった……。
出演者
オダギリジョー、樹木希林、内田也哉子、松たか子、小林薫、冨浦智嗣、田中祥平、谷端奏人、渡辺美佐子、佐々木すみ江、原知佐子、結城美栄子、猫背椿、伊藤歩、勝地涼、平山浩行、荒川良々、辻修、寺島進、小島聖、吉本菜穂子、光石研、千石規子、仲村トオル、土屋久美子、小泉今日子、板尾創路、六角精児、宮崎あおい、田口トモロヲ、松田美由紀、柄本明、田中哲司、塩見三省、岩松了、江本純子、安藤玉恵、栗原瞳、麻里也、竹下玲奈、小林麻子、ぼくもとさきこ
感想・評価
1.主人公のボクは小さい頃、オカンに連れられて暴力をふるうオトンと離れて暮らした。叔母の世話になりがら、オカンは叔母の店で働くようになる。ボクは高校生になり、遠くの高校に進学、その間ずっとオカンは仕送りをしてくれていた。大学は東京の美術大学に進学し、卒業後はしばらくプラプラしていたボク。仕送りがあるのにもかかわらず、借金まで作ってしまいそうになったボクは生活を改め、イラストレーターとして働くようになる。しかし、そんな日々が続いた矢先、オカンががんに侵されていることを知ったボクは、オカンと東京で暮らし始める。しばらくして入院せざるを得なくなったオカンは、抗がん剤の副作用で苦しむようになり―――。涙無しでは見られない作品。原作者とオダギリジョーさんが似ても似つかないけれど、オカンの樹木希林さんがもう、ダメね、いい意味で。しかしながら、普通に親に愛されて育った人にしか刺さらない作品かもしれない。CSでもなかなか放送されないし、地上波放送もないのでDVD買わざるを得ない。でも見たら必ず目を真っ赤にするので覚悟がいる。翌日、目が腫れてもいい日限定。個人的邦画BEST3作品。
2.ドラマ版とは異なるキャスト、ストーリー たのしめました。親孝行しましょう。
3.リリー・フランキーの自伝的小説の映画化。【ザックリ物語解説】オトンと別れたオカンはボクを連れて小さな炭鉱の町へ戻り、女手ひとつで育ててくれた、大学進学を機に東京に向かったボクは惰性のまま借金を重ねていくがオカンの病いを機に心機一転仕事に邁進し、オカンを東京に呼び寄せることにする・・・若き日のオカンを娘が演じ、年を重ねたオカンを樹木希林さんが演じているせいか、オカンの人生がそのまま樹木希林さんの人生に被って見えるから不思議、それほどオカンは魅力ある、そして人に優しい女性だったんだろう。オトンはリアップが効いて良かったね自己中な人だから結婚は失敗してしまったんだろうそれでもオトンの前では凛々しく女性であろうとするオカンの姿が好感がもてる。オダギリジョーさんの物腰の柔らかな演技が気持ちよいそして泣ける映画.com参照ベストセラーとなったリリー・フランキーの自伝小説を、オキダリジョーと樹木希林の共演で映画化。幼いボクを連れてオトンの家を出たオカンは、女手ひとつでボクを育て上げた。やがて美大に通うため上京したボクは、オカンへの罪悪感を感じながらも自堕落な日々を送ってしまう。数年後ようやくイラストやコラムの仕事が軌道に乗り始めた頃、オカンのガンが発覚し……。監督を「さよなら、クロ」の松岡錠司、脚本を松尾スズキが手掛ける。2007年製作/142分/日本配給:松竹#東京タワーオカンとボクと、時々、オトン
4.タイトル通り、ほとんどオカンとボクの話。この前大豆田とわ子みてたからオダギリジョーと松たか子の並びに笑っちゃった。樹木希林うまいなあ。もう演技みれんと思うと悲しい。リリーフランキー原作と知ってびっくり。たしかに言われてみればそれっぽくはあったか。あの人絶妙に刺さる話作るなあ。おでんくんとか…
5.1966@小倉〜前に観たけどスコア付けてなかったなーと再鑑賞。オカンの嫌な所1つも出てこないの凄い。オトンもっと破天荒イメージだったw勝地涼出てるの忘れてて出てきたら嬉しいw終わってみれば松たか子の清涼感!!2009.05.09地上波2021/12/16Amazon Prime Video#母子#親子共演#福岡県#イラストレーター
上映日 | 2005年11月05日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 133分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.7 |
監督 | 山崎貴 |
脚本 | 山崎貴、古沢良太 |
原作 | 西岸良平 |
主題歌/挿入歌 | D-51 |
あらすじ
日本アカデミー賞で12部門で最優秀賞を受賞した山崎貴監督によるヒューマン・ドラマ。昭和33年、東京の下町・夕日町三丁目を舞台に、豊かでなくとも明日への希望をもって生きていた人々の生活を描く。
出演者
吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、三浦友和、もたいまさこ、薬師丸ひろ子、須賀健太、小清水一揮、マギー、温水洋一、小日向文世、木村祐一、ピエール瀧、神戸浩、飯田基祐、麻木久仁子、奥貫薫、石丸謙二郎、松尾貴史、小木茂光、益岡徹
感想・評価
1.泣かせるために家族という要素を何回も使っているなぁという印象が頭にチラついた
2.好きな映画だけど、問題点とか。 龍之介と淳之介2人が本物の親子に近づくような過程が正直描写不足。もう少しったら説得力が上がった。 龍之介が淳之介の手紙を見て再び歩み出し再会する時に、龍之介は完全に見放すべきだったと思う。それじゃなきゃ親は子供を突き放すっていう六子が受けた苦難のエピソードが台無しになってしまう。万年筆だけ渡して本当の親の元へ行かせるべきな気がする。 東京タワーにもう少し意味があるべき。
3.昭和のほのぼのとした時代に癒される。コミュニティでの人との繋がりが濃く、お互いに助けたり助けられたりで生活していけてるんだなぁと、平成・令和で失いがちな思いが胸に広がった。1950年代後半の三種の神器は白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫だそうだ。モノはなくとも温かな人情や助け合いの精神を持ち、経済成長を願って贅沢をせずに頑張っていた時代のように思う。そして堀北真希がとても愛らしく、薬師丸ひろ子は昭和の理想の母親像のよう。堤真一演じる父親は頼り甲斐があるようでちょっと抜けていて…世知辛い時代を感じるなか、こういう優しい作品には触れていたい。
4.なんだこれは。。今年一泣いたかもしれない。笑泣きすぎフラグ立ってたww1958年日本が敗戦から立ち上がって3種の神器揃えたいっつってみんなでワイワイ頑張ってた時代。時代の温度感が見事に伝わってきたと思う。知らなかったからありがたい。あの時代に、みんなが豊かになりたいってキャピキャピしてる時代に、奥さんと子どもさんが亡くなっちゃったたくま先生はいたたまれんよなあ…自分だったらどんな人生歩みたいって考えたんやろうかー淳之介だったら何を考えて生きたかなあ。
5.カタチはどうあれ誰もがお互いを思いやり、明るい未来を信じて支えあいながら生きていた日本。そんな時代の明るい側面だけを描いたノスタルジックな映画という批判もあるかもしれないが、明るさの裏にある闇がふとした瞬間に感じられるからこそ、私は本作を簡単には批判できない。否、冷静に考えればその考えも間違えているのかもしれない。本作がやろうとしたのはむしろようやく戦争が終わって、明るい未来への道が開けたにもかからわず、人々は貧しいものと富めるものに分断され、そのうえ巷では犯罪が蔓延っている、、それでもなお未来は明るいんだと信じていなければ、あるいは信じ合っていなければ生きていけなかった、そんな人々の暮らしを描くことだったのではないだろうか。本作の主役は何と言っても子供たちだろう。彼らを見ていると、子供はいつの時代も無力で、馬鹿々々しくて、それでも純粋で、勇敢だということを思い知らされる。しかし、その純粋さと勇敢さは時に大人以上の力を持つこともあるのだから、一概に無力だとか馬鹿だと言うこともできない(言うべきではないかもしれない)。だとしたら時代とともに変わってしまったのは大人のほうなのだろうか。子供たちの可能性と彼らが生きる未来をじわりじわりと蝕んでいく大人たち。子供たちが本作を観たら何を思うのか。その答えに大人たちの変貌ぶりが暗示されるはずである。もし子供たちがこの映画を観る機会があったらぜひ感想を聞いてみようと思う。自分が生きていたわけではないにもかかわらず、あの時代はよかったと思える1960年代(もちろん嫌な側面もたくさんあるが)。あの時代の人々が描いた未来はこんなのでよかったのだろうか、、
上映日 | 2004年01月10日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 121分 |
ジャンル | サスペンス、ドラマ |
スコア | 3.4 |
監督 | 佐々部清 |
脚本 | 田部俊行、佐々部清 |
原作 | 横山秀夫 |
主題歌/挿入歌 | 森山直太朗 |
出演者
寺尾聰、柴田恭兵、原田美枝子、吉岡秀隆、鶴田真由、伊原剛志、國村隼、高島礼子、奈良岡朋子、樹木希林、嶋田久作、斎藤洋介、中村育二、豊原功補、西田敏行、本田博太郎、田山涼成、奥貫薫、永井杏、高橋一生、田辺誠一、石橋蓮司、井川比佐志
感想・評価
1.豪華キャストで、俳優陣の演技や声色も迫力があって、雰囲気はもう最高。なはずなのに、肝心のコトバにはあまり共感出来ないというか、良いこと言ってるようなんだけど役に対して台詞がドンピシャにハマってはいない気がした。それが台詞そのものからくるものなのか、構成からくるものなのか分からないけれど、、。俳優陣の演技力によって勢いで泣けるという感じ。
2.“誰のために生きるか。”善と悪に二分しなければならないのが苦しい元新聞記者の横山秀夫の小説原作なだけあって、ストーリーの深みがすごかった…樹木希林と寺尾聰の迫真の演技で号泣。何で寺尾聰はいつも幸せになれないの…笑
3.めちゃくちゃ泣けた。出演陣がやたら豪華で内容も素晴らしいと思ったけど、世間の評価はそんなに高くないんやね。というか、もうひとつと感じた人がここまで多いのには驚いた。ここまで素晴らしい映画が3.4点となると見る映画の基準点をぐっと下げなあかんことになるな…
4.日本で1番かっこよくタバコを吸う俳優さんは柴田恭兵さんだなと。本当に正しいことはなんなのか愛する人に本当にしてあげられることはなんなのか、考えさせられます。
5.合格キャストなんだけど半分まで頑張ってみたけど飽きてきちゃって(笑)挫折しました。
上映日 | 2013年12月21日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 144分 |
ジャンル | ドラマ、戦争 |
スコア | 3.8 |
監督 | 山崎貴 |
脚本 | 山崎貴、林民夫 |
原作 | 百田尚樹 |
主題歌/挿入歌 | サザンオールスターズ |
あらすじ
太平洋戦争末期。勝利を目前にしたアメリカを大混乱に陥れた、たった一機の戦闘機。「悪魔」と呼ばれたそのゼロ戦は米軍最強の空母艦隊による一斉射撃・百万の銃弾をくぐり抜け、包囲網を突破してみせたのだ。その「悪魔」を操るパイロットは、実に意外な人物であった。宮部久蔵。天才的な操縦技術を持ちながら、生還することにのみ執着し、仲間から『臆病者』と罵られた男だった…。
出演者
岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、新井浩文、染谷将太、三浦貴大、上田竜也、吹石一恵、田中泯、山本學、風吹ジュン、平幹二朗、橋爪功、夏八木勲
感想・評価
1.国のために死ぬことを美徳とする流れの中で、非国民と言われようとも生きて帰ることだけを考えた男、宮部久蔵。ただひたすらに夫の帰りを待っていた松乃が知らせを受けて泣き崩れたシーンは涙が止まらなかった。フィクションだし賛否両論はあると思うけれど、最後の現代のシーンで健太郎が空を仰ぐシーンは、戦後の私たちに今できることはなんだろうかと問いかけるようだった。
2.考えさせられる系の邦画が合わないのかもしれない楽しめなかった
3.以前から興味があったため、レンタルビデオにて鑑賞ストーリーの主人公が実在の人物ではないため少し綺麗に作り過ぎている感は否めないが、それを差し引いても素晴らしい作品であると言える。戦争の話ではあるが、現代で戦時中の話を聞くと言う形のためあまり疲れないで観ることができた。CGなど映像の出来もいい。
4.久しぶりの戦争映画。すぐ観ようと思ってdTVのお気に入りリストに登録してたんだけど『男たちの大和/YAMATO』が酷かったからちょっと放置してた。これはめちゃくちゃ良かった。観る前に予想してたストーリーと違った(特攻の話だとは思ってなかった)。戦争中の1人の男の生き方を現代の視点から描いた作品。宮部を中心とした戦争中の話は戦争の惨さ、虚しさが伝わってきたし、戦争を生き残った人の苦悩とか辛さも描かれていて、戦争を知らない世代ながらリアリティを感じた。合コンのシーンと零戦入れ替えた人が生きてたことが分かったときの「生き残るチャンスを捨てたってことですか?」みたいな台詞が無ければスコア満点だった。
5.小説を一気読みして感動、久しぶりに映画が観たくなって鑑賞した。お国の為に命を捧げる時代に、非難されながらも愛する人のために生きたいと願った主人公。そんな宮部が自らを犠牲にして守ったのは…。信念を貫く姿勢に胸が熱くなり、涙が止まらなかった。俳優陣の演技力も素晴らしかったし、証言者の視点から宮部の生き様を描くストーリー展開も良かった。生き方を考えさせられる素晴らしい作品。何度観てもいい。
上映日 | 2006年09月23日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 120分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | 李相日 |
脚本 | 李相日、羽原大介 |
あらすじ
松雪泰子主演、『悪人』『怒り』の李相日が監督を担当。炭鉱に代わる町おこしとして立ち上げた常磐ハワイアンセンター誕生の実話を映画化。フラダンスを教えるために東京からやってきたダンサーと炭鉱娘たちとの絆を描く。
出演者
松雪泰子、豊川悦司、蒼井優、しずちゃん、池津祥子、徳永えり、三宅弘城、寺島進、志賀勝、大河内浩、菅原大吉、山田明郷、高橋克実、岸部一徳、富司純子(藤純子)
感想・評価
1.【一生懸命の連鎖──頑張る貴方にフラは想いを伝えます。】スパリゾートハワイアンズ(旧名:常磐ハワイアンセンター)の誕生秘話をフラダンサーの視点から描いたスポ根映画を久々に観賞。実は僕はいわき市の生まれでして、スパリゾートハワイアンズは幼少期に何度も連れて行ってもらいフラダンスショーを見た記憶もあります。なので、当時観賞した時はどっちかというと、おらが村のルーツを知る意味の方で興味深く「スパが出来る前のいわきってこんな感じだったべか~」って感じに観ていたと思います。もちろん、フラガールの面々の奮闘に笑わされながら、そのスポ根エッセンスも十分に楽しんではいましたが、まさか公開当時(2006年)に各種映画賞を総なめにする程に話題になっていたとは最近まで知らなかった……最初はそこまで話題になっていなかったけれども口コミを通じて徐々に人気を博してきたという点は今年でいう『アイの歌声を聴かせて』効果のようで嬉しいですね。
いや、15年前のムーヴメントを今喜んでどうするんだって話ですが。んで、改めて観賞したらその完成度の高さに改めて驚いたし、笑ったし、それと同じくらい泣いてしまった。いやあ、エンタメ作品として完璧も完璧な傑作じゃないですか、これ……そりゃ、当時話題沸騰にもなりますし高評価も受けますわ……お話の筋としてはかなり王道なスポ根エンタメでして、田舎の炭鉱町でひょんなことからド素人の主人公がフラに出会い、その活動に懐疑的な周囲から様々な反発や揉め事が巻き起こり実際に踊ってみれば失敗続きの逆境の中、恩師や仲間と力を合わせて頑張ることで成長して勝利する……といった感じで普遍的。作品を通して伝えられるメッセージも「一生懸命に頑張る姿は人を動かす!」とありきたりです。しかし、大勝利の結論に至るまでの道路の舗装が至極丁寧であるため単純に楽しめます。当時のフラへの風当たりの強さとか、昭和の女性を縛る家父長制の厭さとかも当然出てきちゃうんですが、フラダンスコーチのまどか先生(松雪泰子)が相当に破天荒な性格で、なんか問題が起きるたびにブチギレ大暴れしてガス抜きしてくれるというストレスフリー設計。笑いあり、涙あり、そしてさらに友情や家族愛に、勇気と感動を詰め込んだとあれば、それはいつまでも支持される王道の中の王道と成り得るのです。
かつて炭鉱の街として栄えたいわきですが、戦後ともなると産出量が厳しくなってきており閉山も相次ぐことになります。そうなると、会社としては人員を減らすしかないわけで、多くの炭鉱夫が職を失い、今働いている人もいつ仕事が出来なくなるかわからない先行き不透明な不安な空気が漂うことになる。そこで打ち出されたのが、いわきを日本のハワイにするというハワイアンセンター建設計画。暗い空気を吹っ飛ばし、南国の明るい空気を取り入れるばかりか、失業した炭鉱夫の再就職先としても機能しますし、何より石炭に変わって観光という第三次産業を街にもたらして元気にさせるという一石三鳥!!!……ただし、これを妙案と手放しで評することが出来るのは結果を知る未来人の観賞者のみで、代々継いできた稼業存続の危機で殺気立つ屈強な炭鉱夫たちにとっては「何を浮ついてやがる」と非難の籠った目で見られるシロモノだったという。組合説明会に出席するも、殺気走った会場の空気に恐れおののき、いそいそ浮かれポンチなアロハシャツを隠す吉本社長(岸部一徳)のギャップが笑えます。実際、吉本社長のプランって正直「無茶だろ!」って部分は大きいんですよ。確かに炭鉱しか産業がないような田舎町の炭鉱夫や娘を現地徴用して町ぐるみで活性化していくという案は、町おこしの元祖であり先見の明があったと言えるでしょう。
しかし、いざフラダンサーを募集してもやってくるのは盆踊りしか踊ったことがないようなド素人のみ。明らかに見切り発車です。まあ実際はフラガールのリーダー格である紀美子(蒼井優)のモデルとなった小野恵美子さんは、小学生の時からクラシックバレエを習い女子高でもダンス部というバリバリのダンサーなため、映画的誇張はあるにしても、ほとんどがそんな経験もない東北の田舎娘だったというのは史実ですからね。厳しい予選を勝ち抜いてきたなんて大ボラを吹かれて、素人以下のダンスを見せられたとあれば、まどか先生じゃなくても教える気をなくすってもんです。まどか先生のやる気の無さは教える相手がズブの素人だからだけでもないんですが。彼女はSKDダンサーとして東京でブイブイ言わせていたのですが、次第に落ちぶれ借金までこさえたため、今回のいわきへの招待も半ば夜逃げのようなものだったのです。かつて興盛を極めたが、時代が下るにつれて勢いが落ちて見る影もない…という状況は、皮肉にも都落ち先のいわきと全く同じ。腐っていたのは、現状の自分と町を重ね合わせていたこともあったのでしょう。
そのため、まどか先生はハワイアンセンター計画があまりに見込みのない事業であることを指摘し、そして歓迎されていない状況にストレートに不満をぶつけます。しかし、それに対して吉本社長は興奮しながら「夢を諦めないこと」を語り、次第に激昂していきます(方便丸出しになるので何を言っているのか全くわからないのが笑える)。言葉の意味は伝わらずとも、その必死さに圧されたまどか先生の気持ちにはちょっとした変化が生じてレッスン場で人知れずフラを踊るなど、自らも挑戦に少し前向きになります。本作はこのように一生懸命さが伝わり、やる気が連鎖していく様子を特に大事に描いています。まどか先生が最初に紀美子たちに教える「フラダンスの本質は動きで気持ちを直接相手に伝えること」っていうのが、正に本作のテーマを端的に示したものなんですよね。フラの動き全てには意味が込められており、それは時に言葉以上に深い気持ちを相手に伝えることができます。また「フラによって気持ちを伝えること」は「一生懸命に頑張る姿は人を動かす!」に置き換えることができます。
ハワイアンセンター計画は多くの人からバカにされ反対を受け続けてきましたが、吉田社長は一生懸命実現に向けて諦めない熱意を持っていた。その熱意にあてられてやる気を出したまどか先生にも、これまで一生懸命打ち込んできたダンスの技術があった。そして紀美子たちもまた、その美麗な技術に魅せられてフラガールとして一生懸命頑張る決意を持つに至ります。全ては気持ちが一生懸命頑張る姿勢によって伝わったが故なのです。フラで気持ちを伝えるの最たる場面と言えば、東京に戻ろうとするまどか先生を紀美子達が引き留める場面でしょう。既に東京行きの電車に乗り、声も届きそうにない距離にいるまどか先生に向けて、紀美子達は駅のホームでフラを踊って引き留めます。この場面も、まどか先生の「フラによって気持ちを伝えること」の教えがあるが為に感動的な場面となります。さらにその後発車しかけた電車をまどか先生が止めて降りる場面も、初めての公演での失敗の責任を押し付けて喧嘩し始めた紀美子達にキレたまどか先生がバスを無理矢理止めたシーンのリフレインとなっており、ともすればベタとも言える場面をしっかりした伏線・布石で格調高く仕立てているんだから惚れ惚れとしてしまう。
しかし、当時はコメディ要因としか思っていなかった紀美子の兄・洋二朗(豊川悦司)の友人(三宅弘城)も、再見すると「一生懸命に頑張る姿は人を動かす!」のテーマを担った役回りだということに気付いてグッと来てしまいますね。むしろ、フラガールを表の主人公とするならば、彼は裏の主人公と言ってしまっていいかもしれない。彼は最初こそ洋二朗と連れ立ってまどか先生の家の前で立ションするハワイアンセンター反対派だったんですが、いつの間にかスパの植樹係に選ばれて洋二朗から裏切り者呼ばわりされます。その時に彼は「洋ちゃんと違って俺には今のままじゃ不安なんだ」と溢し、植樹係も不安から抜け出すために仕方なくやっていることを伝えます。ただ、その言葉とは裏腹に、椰子の木を植えた時の彼は「あったかいとこから来たのにこのままじゃ寒そうだべ」と言って自分のジャケットを木に被せてあげているんですよね。僕はこの本来ギャグとなるシーンで「十分立派に仕事に誇りを持ってやってるじゃん…!」と感動してちょっぴり泣いてしまいました。本当の本当に木のことを想わなければ、自分の身を犠牲になんかしませんからね。そしてこの植樹係の友人、ちゃんと物語最大の名場面にも関わってくるんですよね。
それはずっとフラダンスを否定していた紀美子の母・千代(富司純子)がセンターの為に動き出すところ。センターの暖房機器の故障で木がピンチだと言う彼の為に、渋る町衆に一声かけてストーブを集めて届けるのです。この場面の流れは「千代が紀美子宛に届いた荷物を見つける→レッスン場にいる紀美子に届けに向かう→植樹係の彼が町衆にストーブを貸してくれるよう頭を下げている場面を見かける→レッスン場で紀美子が一生懸命踊っているところを見る→その帰り道にストーブ集めに奔走する」でして、千代がセンターの為に動いた直接の動機は「紀美子が一生懸命頑張る姿に触発されたから」です。しかし、その前に見かけた植樹係の彼が木のことを真に想い形振り構わず頼み込んでいる姿も、フラを一心不乱に踊る紀代子となんら変わらない「人の心を動かす一生懸命さ」に溢れています。要は役柄としてはフラと関係ないイチ植樹係でしかない彼の頑張りもなければ、ラストのフラの成功…引いては千代が紀美子を認めるドラマの感動には繋がらなかった。そういう意味では彼は本作の影の立役者と言えるでしょう。
このように個人単位にまで想いを巡らせていくと、本作に登場するあらゆる「一生懸命に頑張る人」全員にしっかりとした生き様があり、そのどれもがラストにまで繋がる無駄のなさに驚かされます。植樹係となった友人に対しては裏切り者と罵った洋二朗は、彼から自分が「決められた炭鉱の仕事を漫然とやっているだけの人間」だと気付かされ悩みます。その上で、紀美子やまどかといったしっかりした目標を持って頑張る人間の眩さに惹かれ、まどかを追ってきた借金取り相手に邪魔させないよう大立ち回りを繰り広げます。一生懸命頑張る人に触発された彼が、以前よりも晴れやかな顔でまた炭鉱に向かう姿が爽やかでした。また、紀美子を追い出した手前、会いに行きづらい千代が会いに行く理由にした荷物の贈り主は、家の事情でフラダンスを諦めざるを得なかった早苗。彼女は自分の分まで頑張って欲しいと紀美子にハイビスカスの髪飾りを託し、紀美子は髪飾りをつけて踊り切りました。離れていても、夢半ばで諦めたとしても、一生懸命頑張った想いは次へと繋がりきっと最後には報われるのです。
なお、作中に出てくるフラガールは台詞がない端役に至るまで、ダンスの経験がない女優をキャスティングしているそうです。そのため全員が一からダンスのレッスンを受けて撮影に臨んでおり、徐々に洗練されていくダンスも見所の一つと言えるでしょう。そしてこの一からダンスを覚えさせる演出は、一生懸命頑張る姿が作中の登場人物だけでなく演者にまで波及してさらなる感動に繋がります。南海キャンディーズのしずちゃんとか、凄い頑張ったんだろうなって余計にジーンと来てしまいました。ボクサーになるくらいだから元からしずちゃんって運動神経は良い方だったんでしょうけど、公開当時はちょっと鈍臭そうなイメージのが先行してましたからね。蒼井優のラストダンスもトリを務めるに相応しいキレと見事な開脚でお見事。このような一生懸命の連鎖が物語を超えて現実にまで繋がってくるため、ありきたりと思われた「一生懸命に頑張る姿は人を動かす!」のメッセージは観賞者の心をがっしり掴む特別なものとなります。そのため、観た後に「自分も頑張ろう…!」という元気と勇気が残ることになる。映画を通してモチベーションに影響を及ぼすとなれば、それはもう傑作と言わずとして何と言うって感じなのです。超絶オススメ!!#超絶オススメ!!
2.田舎・排他的・労働者の映画画面が寒そう…。男が報われてない社会のつけは結局女子供に来るのである。松雪泰子先生が銭湯に乗り込むシーン大好きだな。女の子達ががんばってるのがメインだけど、三宅さんもがんばる男として描かれている。三宅さん好き!#邦画
3.発想は面白い。原案も脚本もなかなかのアイデアだったと思う。ハワイでないとダメな理由があんまりわからなかった。序盤はそれなりとは思ったが、如何せん、終盤にかけてのあのお涙頂戴の演出はちょっといただけない。あれでどんどんと冷めてしまった。フラダンスの踊りはかなり仕込まれたと見えて見栄えが美しかった。
4.学校で授業の一環として鑑賞しました。フラダンスはとても素晴らしく女の子たちの成長、努力に胸を打たれました。ただ、女より男のほうが偉い、女は子どもを産んで育てることが正しい、仕事=肉体労働などのような古臭い固定概念が所々で見え、正直そちらの方に怒りが湧いてしまいあまり映画の内容が入ってきませんでした笑。ハラスメントが横行している場面もあり現代の考え方では少しもやもやしてしまうこともありましたが、町のために困難に立ち向かう姿は素晴らしかったです。
5.ついに見た今まで見る機会を逃し続けていた。夏に見たほうがいいのかなーーと思ってたけど、冬の方が良いです。東北出身だから、訛りも懐かしい感じで、より一層泣けたー。主演が松雪泰子で助演が蒼井優なんだね蒼井優、食ってるよね。すごいわ、、
上映日 | 2017年09月09日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 124分 |
スコア | 3.4 |
監督 | 是枝裕和 |
脚本 | 是枝裕和 |
あらすじ
勝利にこだわる弁護士重盛(福山)が、やむをえず弁護を担当することになったのは、30年前にも殺人の前科がある三隅(役所)。解雇された工場の社長を殺し、死体に火をつけた容疑で起訴されている。犯行も自供し、このままだと死刑はまぬがれない。はじめから「負け」が決まったような裁判だったが、三隅に会うたび重盛の中で確信が揺らいでいく。三隅の動機が希薄なのだ。彼はなぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?重盛の視点で絡んだ人間たちの糸を一つ一つ紐解いていくと、それまでみえていた事実が次々と変容していく―。心揺さぶる法廷サスペンス。
出演者
福山雅治、役所広司、広瀬すず、斉藤由貴、吉田鋼太郎、満島真之介、松岡依都美、市川実日子、橋爪功
感想・評価
1.引き込まれる所もあったけど、真実をはっきり知りたいって思うタイプやから、終わり方があんまり好きじゃなかったかな。でも、ネタバレとか見てちょっとスッキリ。
2.三度目の殺人ってタイトルの意味が自分の中で片付いた時、少しスッキリしたけど3日位ラストについて考えた
3.私の親友が一時期弁護士を目指していたけれど、弁護士になるということは悪人の味方にならないといけない。でもそれは俺のやりたいこととは違う。って言ってたことを思い出した。ちょっと目瞑らなきゃいけないところもあるけど、最後のシーンの構図が美しすぎてそれだけで充分です。何気ない会話が凄く心に残る映画。
4.1回昔に観たはずだけど結末を覚えてなくもう一度観ました。最後まで気になるストーリーで引き込まれました。難しいのだろうけど人の命に関わる裁判は、圧力やお金、大人の事情に負けず、真実にそって裁かれてほしいなと切に思いました。人の命の重さについても描写されてますが放火などのニュースで、なんで犯人が助かって巻き込まれた人達が死ぬんだよと思うことはあるので平等に考えるのも難しいよなと日々思ってしまいます…。重い作品なので見終わった後の後味は良くないですね…真相とか色々考えてしまいます。
5.何が真実かなんて結局その人にしか分からないし、人が人を裁くことは難しいなと感じた。こうゆうテーマの小説読んでても思うけど司法のシステムって本当に難しい、、、。色々と考えさせられる作品だった。それにしても役所さんの演技がずば抜けてすごかった。最後のアクリル越しに2人が会話するところのあの映し方は天才的だと思いました。
上映日 | 2020年09月25日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 124分 |
スコア | 4.1 |
監督 | 内田英治 |
脚本 | 内田英治 |
あらすじ
故郷を離れ、新宿のショーパブのステージに立ち、ひたむきに生きるトランスジェンダー凪沙。ある日、養育費を目当てに、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることに。常に片隅に追いやられてきた凪沙と、孤独の中で生きてきた一果。理解しあえるはずもない二人が出会った時、かつてなかった感情が芽生え始める。
出演者
草彅剛、服部樹咲、田中俊介、吉村界人、真田怜臣、上野鈴華、佐藤江梨子、平山祐介、根岸季衣、水川あさみ、田口トモロヲ、真飛聖
感想・評価
1.昔はよくあった2021098「ミッドナイトスワン」いまさらですけど、㊗!草彅剛日本アカデミー賞主演男優賞受賞!なかなかの力作でした。どんどんチャーミングになる二人と社会との断絶。それでも少女は未来をツカム「母」の愛を胸に。ねー!#おもしろかったー!#でもね、でもねでもねでもね…もーーう一歩!あーーと半歩!それって何やったんやろ?と思い続ける。#草彅くんの演技はどちらかというと淡々型なんよねー。それはそれで定評あるけど(徳川慶喜とか…?)。#でもねー、昔はよくあったこの頃では珍しいストーリーなだけに、ラストでグググってこなかったのはどしてかなー?#体当たりではあったけど、どーなんやろ?
2.めちゃくちゃ泣いた終わった後もなんか止まらなかった感動とはまた違う感じいや違うどうしようもなく泣けた生きづらさと希望に
3.予告編から楽しみにしていました。草彅さんの演技も良かったですし、ヒロインの子はバレエが上手すぎて驚きました。バレエやっていたんですね!ちょっと悲しいオチでしたが好きです。
4.メイン2人の役作り、演技がすごくいいということと、描写も突っ込んだとこまでやってる。切り込んで描くって気概もいい。ただ所々気になる部分も出てくる。なぎさがあそこまでいちかを想う理由付けの部分だったり。結婚パーティーで踊り出すとかの若干くどく感じる演出だったり。そして結局マイノリティ的な存在はそういう未来しかないのか、と思わされちゃう着地。でも色々考えさせてくれる作品。
5.『ミッドナイトスワン』ようやく観た…草薙のトレンチコート姿よかったわ。でもさぁ、せっかく一歩踏み出せたのに、哀しすぎるじゃないかぁ、このストーリー。イチカちゃんの成長と変化が眩しかった。若さって希望。
上映日 | 2016年07月29日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | アクション、SF、パニック |
スコア | 3.9 |
監督 | 庵野秀明、樋口真嗣 |
脚本 | 庵野秀明 |
あらすじ
現代日本に初めてゴジラが現れた時、日本人はどう立ち向かうのか?
出演者
長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、松尾諭、高良健吾、大杉漣、市川実日子、余貴美子、國村隼、ピエール瀧、斎藤工(齊藤工)、古田新太、前田敦子、三浦貴大、塚本晋也、松尾スズキ、逢笠恵祐、赤山健太、ANI、安住啓太郎、粟根まこと、飯野泰功、石垣佑磨、石原善暢、石本径代、伊藤慎介、伊藤明賢、伊藤裕一、伊藤祐輝、稲葉義典、犬童一心、猪又太一、岩井堂聖子、イワゴウサトシ、岩崎一洋、岩橋道子、岩本淳、植木祥平、梅中悠介、柄本明、遠藤かおる、大内厚雄、大賀太郎、大迫一平、大嶋聖ら、大塚ヒロタ、大槻修治、大根田良樹、大林丈史、緒方明、小川紘司、小川眞由美、小倉星羅、小野孝弘、小野塚老、小山田将、皆藤慎太郎、片桐はいり、加藤厚成、加藤貴宏、金井良信、金田誠一郎、金田なお、神尾佑、蒲生純一、川井つと、川口丈文、川崎誠一郎、川嶋秀明、川瀬絵梨、川瀬陽太、河野達郎、菅野久夫、菊池康弘、岸田研二、岸端正浩、木田毅祐、北山雅康、城野マサト、キンタカオ、國本鍾建、隈部洋平、倉敷保雄、倉田大輔、KREVA、小出恵介、黒田大輔、河野洋一郎、小久保寿人、児玉頼信、小林健一、小林隆、コビヤマ洋一、駒木崇宏、小松利昌、近童弐吉、斎藤嘉樹、酒井康行、佐藤一平、佐藤貢三、佐藤俊介、佐藤裕、志賀龍美、信太昌之、柴崎佳佑、嶋田久作、島津健太郎、白畑真逸、杉山ひこひこ、須田瑛斗、諏訪太朗、関谷亜矢子、妹尾青洸、高橋一生、高橋一夫、竹森千人、谷口翔太、津田寛治、土屋良太、鶴見辰吾、手塚とおる、鳥山昌克、中田裕一、中野英樹、中村育二、ジョーナカムラ(中村譲)、南原健朗、西岡秀記、野口雅弘、野田博史、野仲イサオ、野間口徹、橋本じゅん
感想・評価
1.ゴジラじゃなくても、未知の課題が出た時の政府のガタガタぶりが結構それっぽい気がした。
2.日本国VS神災ゴジラがもし日本に上陸したらを現実ベースで派手さよりも政治家VSゴジラの図式責任逃れ、決定の遅い政府庵野節出演者豪華すぎ帰国子女なだけあって、長谷川さんの英語流暢すぎ
3.もしゴジラが本当に日本に現れたら...庵野監督の徹底的なリアリティと拘りを感じました。(#344/過去鑑賞)
4.これまで見てきた "エイリアンが地球へ襲来する設定" の作品 では、「市民はちゃんと非難したのかな?これが現実ならたくさん人が死んでるだろうな…」って実は毎回気になってたんです。笑本作はそれをリアルに表現しています。未確認生物が突如アクアライン近郊に出現し、(めちゃ豪華キャストの) お偉いさんたちが会議をしまくっている時には、緊急対策も調査も恐ろしいくらいに進みません。縦割り官僚機構への問題定義に感じました。作中で市川実日子がこぼす「ゴジラより怖いのは、私たち人間ね」という台詞、そして竹野内豊が最後に話す「せっかく崩壊した首都と政府だ… (中略) スクラップアンドビルドでこの国はのし上がってきた。今度も立ち直れる」という台詞が、本作のメインテーマな気がします。主人公はゴジラではなく、人間です。昔のゴジラ映画に合わせた音楽・テロップが、古き良き時代の東宝映画らしくて好きでした。
5.最高。無人島に一つ持って行くものの正解って、ゴジラが東京無茶苦茶にするシーンらしい。とにかくあのシーンの高揚感だけで絶頂だし、最後のテンション高い討伐シーンも最高。もちろん震災に立ち向かう日本人、みたいなモチーフにグッとくる部分もあるんだけど、そんなのどうでもいいくらい破壊シーンが気持ちいい。
原題/別名:SPIRITED AWAY
上映日 | 2001年07月20日 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 125分 |
ジャンル | ファミリー、アニメ |
スコア | 4.1 |
監督 | 宮崎駿 |
脚本 | 宮崎駿 |
原作 | 宮崎駿 |
主題歌/挿入歌 | 木村弓 |
出演者
柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子、我修院達也、神木隆之介、玉井夕海、大泉洋、はやし・こば、上條恒彦、小野武彦(黒木進)、菅原文太、脇田茂、斎藤志郎、山本道子、塚本景子、中村彰男、得丸伸二、山像かおり
感想・評価
1.再上映してたから弟と観に行った!やっぱり名作!何回でも観たい
2.人生の中で繰り返し見た回数ダントツでNo. 1。ジブリの中で一番好き。
3.音楽も映像も何度観ても飽きない美しさがある。ジブリの代表的名作。
4.ご存知の日本歴代興行収入2位の作品。何度も見てんねんけど、何回見てもおもしろいしその度に感じ方が変わるんよねー。異世界に飛び込むことで人間って成長する。それが1番わかりやすいメッセージなんかもしらんけど、千尋の母親と湯婆婆の子育ても対照的で見てておもろいよね。人間の欲にまみれた皮肉もあって好きやなー。それがジブリ作品のいいところ。ラスト、千尋はどうして現実の世界に戻れたのか、ハクはなぜ戻れないのか。それは、よーーーく見ればわかる。日本が世界に誇る、超良作。
5.公開当時に映画館の1列目で観て、ちょっと気分がわるくなってしまって途中で出ちゃってたのでちゃんと観るのは初。少し不気味そうなところにどんどん歩いていってしまうお父さん、めちゃくちゃ自分の体験と重なってしまう?たくさんキャラクターが出てくるけどどれも愛らしい。海の線路のところ綺麗…。舞台ではどんな演出になるんだろう!
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