NETFLIXで放送中のオリジナルドラマ『イカゲーム』は韓国発の作品として、アメリカや日本でも大きな話題を読んでいます。そんなイカゲームですが、人気過ぎてどんなドラマか気になっている人も多いのでは?
しかし、話を聞けばグロイシーンがあるなど「ホラー系かな?」と見るのをためらってしまう人もいるでしょう。結論から言えば、ホラー系ではありませんし、グロくても人間性や社会性に目を向け、インパクト抜群のメッセージを詰め込んだ韓国の最高傑作です。
本記事では、そんな全世界を熱狂させるイカゲームについて、あらすじや見どころを紹介していきます。シンプルなストーリーでありながら現代の資本主義や激しい競争社会に切り込んでくる本作、きっとあなたも観たくなるでしょう。
イカゲームはNETFLIXの完全オリジナルドラマで、NETFLIXでのみ放送/観れる作品です。韓国ドラマ初の米ランキング1位を獲得する快挙を成し遂げ、日本でも話題になっています。
イカゲームと聞けば海のイカを思い浮かべますが、まさにその通りで元々は〇△□を用いた子供達の遊びでした。
1970~80年代頃に韓国の子供達の間で人気があったそう。一説には日本の「けんけんぱ」から派生したとも言われています。
ダメ男ソン・ギフンは、離婚した妻と暮らしている娘のガヨンの誕生日を祝うための金がなく、母親のカードから金を抜いて競馬をしていました。
競馬では勝ったものの、運悪くスリの少女に金をとられ、挙句の果てには借金取りにもボコボコにされます。しょうがなく娘の誕生日は豪華なチキンではなく屋台でトッポギを食べて過ごしますが、帰り道に電話が掛かってきてスーツの男に「メンコ勝負をしよう」と持ちかけられました。
メンコ勝負は勝てば金が貰えましたが、負ければ殴られるといったもの。ゲームの最後に男は〇△□と電話番号が書かれたカードをギフンに渡し「ゲームに参加すれば稼げる」と言い残します。翌日ギフンが電話で参加の意志を伝えると、指定の場所まで車が迎えに来てガスで眠らされました。
起きた場所はたくさんの寝台が置かれた巨大なホール。自分の他にも456人の人間が集まっています。ギフンの番号は456番。
ギフンの金を盗んだスリの少女カン・セビョクもいました。
どうやら6日間6ゲームが開催されるようです。1人1億ウォン持っている計算で勝ち抜き戦を行うと発表されました。ゲームのルールは「勝手に中断できない」「ゲーム拒否で脱落」「参加者過半数の同意があれば中断可能」というもの。
赤い服を身に纏い、〇△□などのマスクを被った進行役たちに連れられて、参加者たちは校庭のような広い空間に連れ出されました。そこで第1ゲームとなる「だるまさんがころんだ」がスタートしますが…。
え?ゲームを主催した黒幕の正体が知りたい?うーん、ではヒントだけ。黒幕は最も黒幕っぽくないあの人です。ギフンをチームを組んだメンバーの中にいます。続きはNetflixでどうぞ!
イカゲームnetflixのキャストは以下です。主人公を務めるのはイ・ジョンジェで、映画『トガニ 幼き瞳の告発』や『怪しい彼女』に出演しているのが有名ですね。
ソン・ギフン |
イ・ジョンジェ |
チョ・サンウ |
パク・ヘス |
オ・イルナム |
オ・ヨンス |
カン・セビョク |
ジョン・ホヨン |
警官ファン |
ウィ・ハジュン |
チャン・ドクス |
ホ・ソンテ |
ハン・ミニョ |
キム・ジュリョン |
ジヨン |
イ・ユミ |
メンコ男 |
コン・ユ |
黒幕? |
イ・ビョンホン |
イカゲームnetflixをみる上で外せない見どころを5つにまとめました!まだイカゲームを見ていない人はこれから紹介する部分にも注目してみてください。
作品に没頭できるかどうかは監督の腕前と俳優の腕前にもかかっていますが、イカゲームでは『太陽はない』で主演男優賞を最年少受賞したイ・ジョンジェが主演を務めるほか、青龍映画賞の脚本賞など、数多くの賞を手にしているファン・ドンヒョク監督といった実力派集団のため、心置きなく作品に没頭できます。
最近の映像作品は言葉では伝えず、見る人の想像力や考察力に任せがちな作品が多くなっていますが、イカゲームは全体の伏線や騙しなどが少なく、シンプルに何を伝えないのかが分かりやすいです。そのためメッセージがストレートに伝わってきて「結局なんだったの?」と思うことがありません。
この手の作品は正直似たようなものになりがちですが、イカゲームでは韓国伝統の遊びを取り入れることで韓国の王道といえる作品になりました。韓国情緒溢れる作品として、他国の人々にも受け入れられています。
豊かに暮らすために作られた資本主義。しかし実際は人間の本質や人間性を壊すといった皮肉ぶり。監督は幼い頃の遊びと資本主義の皮肉に共通点を見つけ、極限のサバイバルゲーム/デスゲームに進化させることで強烈なメッセージ性を与えました。
イカゲームの魅力はメッセージ性だけでなく、不思議な世界観とダイナミックな音楽にあります。
リアルとファンタジーの狭間のような世界観を求めている人は多いですよね。そんな世界観を音楽やビジュアルで表現しています。
めちゃくちゃグロい…人間って本当に残酷…辛い…そんな現実を突きつけないで…片目つぶって観てるのに、全エピソード9話、およそ9時間ノンストップで観てしまいました。とにかく最高に面白いです。
貧乏人の足を引っ張るのはお金持ちではなく貧乏人。貧乏人は地獄。でも地獄は終わりじゃなくて、まだまだ地獄がある。イカゲームは、もう二度と観たくなる最高傑作だと思います。
ネットの感想にあるように、鼻に針を突っ込んだり、人がどんどん死んだり、グロテスクなシーンも多かったです。
ただ、貧乏人同士の骨肉の争いのなかで、貧乏人同士だからこそできる助け合いが描かれていたのは特筆に値すると思います。
本作を美しい感動の涙でまとめることは、とてもとてもできません。しかしそれと同時に、「人はどんな底辺にいても、ほんの少しの希望で進んでいける」という強いメッセージ性も感じました。
勝つために全身全霊を掲げた「子供の頃の遊び」と激しい競争の資本主義に共通点を見出した点は「お見事」としか言いようがありません。個人的には今年1番の作品です。NETFLIXで世界2位を記録した、という評価にも納得できます!
ここからはメタファー考察をしていきます。まだ見ていない人は意味が分からないかもしれませんが、後で見たときに「なるほど」となってください。
一度目のゲームは「お金のために人が死ぬなんておかしい」という倫理観により中断され、
ソン・ギフンたちは日常生活に戻ります。しかし戻ってみた現実世界は、実はゲームの世界よりもっと地獄。貧乏人は再び「お金のために人が死ぬ」という狂ったゲームに戻ってしまいます。これは、人間は愚かだと知りながらもいつも同じことを繰り返す。世の中はいつまでも変わらない、という皮肉が込められているのではないでしょうか?
ギフンが髪を赤く染めたのは、一緒に参加していた少女達を弔う気持ちがあったのでは?と思われます。
なぜなら、床屋で赤髪のモデルの写真を見て決めたからです。「少女達が生きていたらこんな髪型にできたかもしれない」といった気持ちがあったのかもしれません。
実は参加者の番号は適当に付けられているわけではありません。というのも、それぞれ参加者の未来を暗示していると思われるからです。たとえば、主人公ギフンは456番ですが、これは123456789の中で、ちょうど真ん中に含まれています。
つまり、善と悪の間で揺れる姿を暗示しているわけです。もちろん他の参加者も韓国語に置き換えるなどすると、ギフン同様に未来が見えてきます。
イカゲームは現在Netflixのみで独占配信されています。Netflixは無料体験ができないのですが、イカゲームは課金して観る価値のある作品だと思います!シーズン2が制作される噂もありますので、ぜひ今すぐポケットからスマホを出してNetflixをチェックです。
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