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ゴールデングローブ賞 助演女優賞 受賞作品。これまでにケヴィン・マクドナルド監督のモーリタニアン 黒塗りの記録や、スカーレット・ヨハンソンが出演するマリッジ・ストーリー、ビール・ストリートの恋人たちなどが受賞しています。
原題/別名:Steve Jobs
上映日 | 2016年02月12日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 122分 |
スコア | 3.4 |
監督 | ダニー・ボイル |
脚本 | アーロン・ソーキン |
あらすじ
アップル社の共同設立者であり、デジタルテクノロジーの常識を変えた世界で最も有名なカリスマ、スティーブ・ジョブズの生き様の全てが詰まったハイクオリティな人間ドラマ。
出演者
マイケル・ファスベンダー、ケイト・ウィンスレット、セス・ローゲン、サラ・スヌーク、キャサリン・ウォーターストーン、ジェフ・ダニエルズ、マイケル・スタールバーグ、パーラ・ヘイニー=ジャーディン、アダム・シャピロ
感想・評価
1.アーロン・ソーキン攻略の一環で視聴。スティーブ・ジョブズの映画を見てまさかハートウォーミングな感動を得られるとは予想だにしていなかった。人間関係に焦点をあててくれていたおかげでアップルの歴史やらスティーブ・ジョブズの偉業を学ぶとかそういうことではなく、普通のドラマとして楽しめたし、話の中にのめりこめた。ジョブズ氏とリサさん、ジョブス氏とジョン・スカリー氏、ジョブス氏とスティーブ・ウォズニアック氏、2人のアンディなどなどとにかく人間関係の衝突と絆の描かれ方がもう心の琴線に触れまくりで、まるでジョブズ氏の思考のように目まぐるしく展開する映像の中ではっと心に突き刺さってくる。あんなに性格破綻しきっているのにそのあまりの不器用さについついシンパシーを抱いてしまって泣けるし、言うことがとにもかくにもかっこいいので映画そのものにやられる。この感動はスティーブ・ジョブズ氏を描いたという映画にまったく期待していなかったものなので、余計に得した気分だ。
2.今や世界を席巻するアップル社の創設者(だよね?)のスティーブ・ジョブスのバイオグラフィー的映画なのですが、変わった手法で撮ってます。普通の伝記映画みたく子供の頃~高校生~大学生~みたいな描き方じゃなくて、ジョブスのマイルストーン的新作発表会を3つ選び、その舞台裏で何が起こっているかでジョブスの人となりを描くって感じです。3つの新作発表会は、1984年のマッキントッシュ、1988年のNeXT、1998年のiMac で、発表会自体は見せないで、リハーサルやなんかがどういう感じだったかに時間を割いているんだけど、ほとんどが会話劇で、意外と退屈。映画の解釈としては、スティーブ・ジョブスはワンマンで、他の人の功績も全て自分のもののように言う人、だけど、そんなジョブスの人間味のある側面を描きたいのだろうなあと思いました。ジョブスにはリサという娘がいるんだけど、お母さんのクリスアンって人が、娘をダシにジョブスから金を獲ろうとしているのが気に入らないのか、リサを自分の子と認めようとしないって下りがある。金は腐るほどあるので、結局はお金あげるんだけど、それまでグダグダ言うんだよね~。
まあこの女もなんだかかかわりあいたくないタイプなので、ジョブスの気持ちもわかるが、女としては間違いなくこの男の子供で、この男は腐るほど金を持っているのに、毎回毎回、お金くださいって頼まなくちゃいけないって屈辱じゃない?その屈辱を味合わせるためにやってるんだろうな~って、すげーやな男に見える。ちなみにこのお母さんを演じるのがキャサリン・ウォーターストンって『エイリアン:コヴェナント』の人!マイケル・ファスベンダーと再共演ってヤツですか。娘にも「君は僕の子じゃない」と、直接は言わないけど、遠回しに言ったり、人の気持ちを考えない、というより「無視する人」って感じに描いておきながら、だんだんと娘に愛着を持ち、人間らしくなっていく(少しだけ)みたいな。アップルのコンピューターを実際に作ったウォズニアック(セス・ローゲン)って人は、発表会のたんびに「俺の功績も認知してくれ」って頼みに来るのに却下される。
あと、アップルのCEOだった人との小競り合いや、エンジニアに無理難題を吹っ掛ける(でも成功させる)みたいな、めちゃくちゃ「こじらせ」タイプなんだけど、それを操縦するのがマーケティング・エグゼクティヴでジョブスの右腕であるジョアンナ・ホフマン(ケイト・ウィンスレット)なんだけど、この2人はどうやら恋愛関係はないらしい。でも10年以上もビジネスはずーっと一緒にやってる。ものすごいセリフが多くて、マイケル・ファスベンダー、良く覚えたなあと感心する。しかも、全く聞いてもらえないようなセリフを(笑)。ぜんっぜん興味湧かなかったもん。コンピューターの話、ビジネスの話・・・・。なんか言ってるな~とは思うけど、すっごいどーでもいい。面白いのは、このヘヴィなダイアローグは全て創作で、実際こういう会話があったかどうかはわからない、どちらかと言うとなかったらしいということと、ジョブスを知っている関係者は「彼はこんな意地悪な人じゃなかったよ」って言ってること。
ジョブズをことさら意地悪な自己中な人間に描いておいて、それが「娘との触れ合いで人間らしさを取り戻していく」みたいな、なーんかあまりにもベタな話よなあ。DVDのインタビューでマイケル・ファスベンダーは、「ジョブスのインタビューをたくさん観たけど、この人は自分の弱みを絶対に見せたくない人だと思った」そうで、そういうのを念頭に置いて演じたらしい。監督のダニー・ボイルは、アーロン・ソーキンが書いた、普通の伝記ものとは違うアプローチの脚本が気に入って、その世界観を映し出したいと思ったとかって言ってた。ファスベンダーもこの脚本が素晴らしいって言ってて、確かゴールデン・グローブで脚本賞獲ったんだよね。個人的には、ジョブスに全く興味が湧かない作りで面白くなかった。ロケーションがほとんど舞台裏、控え室が多くて、登場人物が「入場」「退場」みたいな、舞台劇観ているみたいだし、セリフもすんごい多いってだけでなく、内容(コンピューター・ビジネス)に興味湧かないし、しかもこういうインテリ?業界の人?みたいな世界観が強くて、「自分とは違う世界の話」みたいになっちゃって、さらに引く。
それにさっきも言及した通り、ドラマ性を出すために「実際より主人公を人でなしに描き」、それがちょっとだけ人間味を見せるのが娘のこと、みたいなこの設定が、陳腐だと思う。役者さんはみんな芸達者で良かったけど、ケイト・ウィンズレットとか、あんまりマッチする役じゃなかったなあ。あ!そうそう、この映画、最初デヴィッド・フィンチャー監督で、ジョブズ役をクリスチャン・ベールでやるって話があったんだって。そっちの方が面白かったんじゃ?あと、マイケル・ファスベンダーって結構「憑依型」の役者で、なんかクリベーを思わせるなあって思ってたから「ああああ~わかる~!」って思っちゃった。
3.やっぱりアーロン・ソーキン脚本大好き!!会話の応酬大好き!!!!ソーシャルネットワークとは違うけどソーシャルネットワークも大好き!!!曲をポケットにってほんとに感謝スティーブジョブス偉人すぎ!!Apple Watchがiwatchじゃないのはジョブスが亡くなったからなのかなぁ、、
4.スティーブ・ジョブズのマッキントッシュ、ネクストキューブ、アイマックのプレゼン前の苦悩を描いた伝記映画妥協を許さない徹底した姿勢のジョブズの姿が見れて面白かったリサとの親子関係も話と合わせたまとめ方が上手いと思う
5.現状、ダニーボイル最高傑作?か『T2トレインスポッティング』ダニーボイル程、フラッシュバックや唐突な過去のシークエンスを自然かつ効果的に入れれる監督存在しないんじゃね?(特に本作)部分部分ややウェッティに感じる演出も勢いと編集で見せ切っちゃう。初見時はリサとのドラマパート、ノイズに感じたけどそもそもスティーブジョブズの物語を描くに当たって家族の話は必要不可欠やったんやなと。欲を言えば、最初のアーサーCクラークのインタビューパートいらんかった。そこなくても十分にテーマ伝わるし。
原題/別名:COLD MOUNTAIN
上映日 | 2004年04月24日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 155分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.5 |
監督 | アンソニー・ミンゲラ |
脚本 | アンソニー・ミンゲラ |
出演者
ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、レネー・ゼルウィガー、ドナルド・サザーランド、ナタリー・ポートマン、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジョヴァンニ・リビシ、レイ・ウィンストン、ブレンダン・グリーソン、キャシー・ベイカー、ジェームズ・ギャモン、アイリーン・アトキンス、チャーリー・ハナム、ジェナ・マローン、イーサン・サプリー、ジャック・ホワイト、ルーカス・ブラック、メローラ・ウォルターズ、タリン・マニング、エミリー・デシャネル、ジェームズ・レブホーン、ウィリアム・ロバーツ、キリアン・マーフィ、エリック・スミス、マーク・ジェフリー・ミラー
感想・評価
1.南北戦争の南軍側であるインマンとエイダの愛を描いた映画南軍側にここまで寄り添う映画は割と貴重に感じられた脱出を試みるジュード・ロウ演じるインマンよりも逞しく男手足りない中奮闘していくエイダ演じるニコール・キッドマンの方が印象に残った
2.戦火に生きた強い男と強い女の物語本作は実話ではないけどこのような実例は世界中の戦地で数多くあったに違いない豪華絢爛なキャスト陣の共演は贅沢極まりない#世界はドラマであふれてる
3.戦争下の男と女、男の戦い・女の戦い。愛と憎しみ。時間の長さは難しい所だけど、クライマックスは良かった。それにしてもニコール・キッドマンとレニー・ゼルヴィガーが素晴らしく、2人の印象ばかり残ってる。対照的だからこそお互いがより引き立っていた。
4.フィリップ・シーモア・ホフマンの出演作を追っていると満足度の高い作品に沢山出会えて幸せ フィリップ・シーモア・ホフマンを好きになって幸せでもこの映画はレネー・ゼルウィガーが一際光ってた物語の展開に真新しさは無いけど、キャラクターの役割とシーンの美しさが魅力的で、戦争の重厚さを誤魔化すことなく、どれも中途半端じゃなく無意味な部分がなにも無い 見応えがあった
5.希望見えない展開が印象に残る。レネーゼルウィガーのキャラクターに余計救われた。
原題/別名:I, Tonya
上映日 | 2018年05月04日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | ドラマ、スポーツ |
スコア | 3.7 |
監督 | クレイグ・ギレスピー |
脚本 | スティーヴン・ロジャース |
あらすじ
貧しい家庭にて、幼いころから厳しく育てられたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)。その才能と努力でアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、92年アルベールビル、94年リレハンメルと二度のオリンピック代表選手となった。しかし、彼女の夫であったジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)の友人がトーニャのライバルであるナンシー・ケリガンを襲撃したことで、彼女のスケート人生の転落が始まる。一度は栄光を掴みアメリカ中から愛され、そしてフィギュア界から追放され、プロボクサーへ転身したトーニャの波乱万丈な半生を描いた物語。
出演者
マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、マッケンナ・グレイス、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ケイトリン・カーヴァー、キャサリン・ダイアー、ポール・ウォルター・ハウザー、ジョシュア・ミケル、ジェイソン・デイヴィス、カーラ・マンテラ、マイルズ・マッセンデン、コーリー・チャップマン
感想・評価
1.この映画を狂っていると思えない自分の家庭環境を呪いたくなった...
2.初めはふーん、そうなんだ〜!程度だったのにある事件をきっかけに??!!何!?何事っ!?て見入ってしまった笑波瀾万丈な人生。スケートしか知らない中でそれが奪われてしまった人生…それでもボクシング界に戻ってきたの強い!!!美化されて描かれているところがあるのはわかっているけれど、その強さは尊敬です。
3.マーゴット・ロビー見たさに鑑賞。やっぱり実話を元にした映画は面白い?最初から最後まで飽きずに観れる演出になっている。役者の演技も上手いし没頭してしまう。正直主人公トーニャが狂ってるのかと思ってたけど、狂ってるのはトーニャの周りにいる人達。良くも悪くもトーニャの人生に影響与えまくりの家族や友人や恋人。改めて周りの環境って大切なんだなって実感した。
4.出演者の演技がとにかく凄い。暴力シーンが結構多くあるので、本当にこれが実話!?と驚いた。また映画を観ていくと「そんな出来事起こるんだ…マジかよ…」と呟くほどのとんでもない展開に驚かされることも多い。共感しないけど結構面白いので一度観ても損はないと思う。
5.トーニャという人の事も、この出来事もこの作品で知りました。酷い人ばかりで観ていて、かなり心が苦しかったです…実話のお話を見る度にこんなに酷いことが世の中では起こったんだと学びになります。
原題/別名:Closer
上映日 | 2005年05月21日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 103分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛 |
スコア | 3.2 |
監督 | マイク・ニコルズ |
脚本 | パトリック・マーバー |
出演者
ナタリー・ポートマン、ジュード・ロウ、ジュリア・ロバーツ、クライヴ・オーウェン、ニック・ホッブス、コリン・スティントン
感想・評価
1.ネトフリのクリスマス映画に紛れてて勝手に心暖まる系と思って義母とみちゃった映画。
2.事故をきっかけに同棲したアリスとダン、一年半後アンナとラリーに惹かれてしまいドロドロの4格関係が始まっていく映画前半のなりすましチャットなどコミカル要素が後半になるにつれ消え失せ徐々にシリアスになっていくのがとても良い
3.過去鑑賞28初めての1人映画館デビュー作品キャストが好きでみたんだけどまったく理解できなかった。今は少しなら分かるかな?
4.みんなクソだな〜好きなとこは芸術とは、のとことwhere is this love?のとこやっぱり90後半〜00前半の映画の色味とか演出がいい
5.思っていた以上だった愛に振り回された振り回した4人の悲しみのラスト悲しみだったけどそれが悪かったとは限らないそれがあったら歩き出せる道があった愛の素晴らしさと恐ろしさ両方味わえる作品
原題/別名:If Beale Street Could Talk
上映日 | 2019年02月22日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛、クライム |
スコア | 3.7 |
監督 | バリー・ジェンキンス |
脚本 | バリー・ジェンキンス |
原作 | ジェームズ・ボールドウィン |
あらすじ
舞台は1970年代のニューヨーク。幼馴染として幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュと22歳の恋人ファニー。互いに運命の相手を見出し、幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしまう。二人の愛を守るため、彼女とその家族はファニーを助け出そうと奔走するが、様々な困難が待ち受けていた…。
出演者
キキ・レイン、ステファン・ジェームス、レジーナ・キング、コールマン・ドミンゴ、テヨナ・パリス、マイケル・ビーチ、アーンジャニュー・エリス、エボニー・オブシディアン、ディエゴ・ルナ、フィン・ウィットロック、エド・スクライン
感想・評価
1.やっぱりバリー・ジェンキンスが好きだ好きすぎる映像も、音楽も、徹底的に美しく過剰な演出はしない十分過ぎる苦しみも悲しみも希望もそこにあるからただそれを美しく描くそうすることで、少しでも報われるなら
2.予備知識なしで観た。いや、絶対ムーンライトの監督の作品じゃん!って開始5分で確信。ムーンライト同様、黒人問題を扱うのはもちろんだけど、それ+αでストーリーが進むから惹き込まれる映画だった。やっぱり色の使い方が綺麗な映画はステキ。
3.社会問題を扱いながらも、19歳の少女のピュアな視線を通して描かれる為、イノセントでロマンチックで美しいシーンに溢れている。ボールドウィンの原作もバリー・ジェンキンスも本当に好き。新作が楽しみな監督の一人です。制作はブラピ率いるプランBですが、ブラピは役者としても作り手としても優秀すぎる。
4."おれの心が揺らぐはずがないだろ"家族を起こしたくないからって公園で寝るくらいに優しい男が誘うのも、映画館か食事か喫茶店か散歩か寝床か。pray.どんなシーンであろうと人生は毎日が楽しいって。I wish I knew.'おれに慣れてくれ'って口説き文句はいつかまたの時に使ってみたい。負けないファニーの冤罪まで愛せるティッシュも天使だ。2人のテーブルを作って共にバスタブで光を。完成してたpray.
5.きれい。悲劇を際立たせる、静かな美しさ。アメリカ社会というのはずっと、一部の人に対してこれほど残虐な場所だったんだ、と身をもって伝わる。こういった話が、もはや裏のアメリカ史として語られる時代ではなくなってきたんだろうな。アメリカの姿を一旦解体し、また構築していく時なのだと思う。
原題/別名:ADAPTATION.
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 115分 |
ジャンル | コメディ |
スコア | 3.5 |
監督 | スパイク・ジョーンズ |
脚本 | チャーリー・カウフマン、ドナルド・カウフマン |
出演者
ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー、ティルダ・スウィントン、ブライアン・コックス、マギー・ギレンホール、カーラ・セイモア、ロン・リヴィングストン、ジム・ビーヴァー、ジュディ・グリア、ジェイ・タヴァレ、ライトフット、ダグ・ジョーンズ、スティーヴン・トボロウスキー、ロジャー・ウィリー、ゲイリー・ファーマー、ピーター・ジェイソン、グレゴリー・イッツェン、カーティス・ハンソン、スパイク・ジョーンズ、ジョン・キューザック、キャサリン・キーナー、ジョン・マルコヴィッチ、デヴィッド・O・ラッセル
感想・評価
1.メタ構造と蘭の花をめぐる冒険譚がおもしろかった。脚本に煮詰まりまくった脚本家がみてて辛い。迷路みたいで変な映画だった。架空の双子…?
2.2021年 76本目「映画内映画」みたいな展開のお話はよく観るかと思うのですが「脚本内脚本」みたいなのは初めて観たかも。ともかくどこまでが真実でどこからがフェイクなのか敢えてわかりにくく(実際には全部フェイクってのが恐ろしい)しながら展開していくのですが、エンドクレジット見て、え?とビックリしてWikiで調べて最終的に更にビックリする。までを前提としてこの脚本書いているんだと思うと、チャーリー・カウフマンの頭の中はどうなってるんだろう。と感心させられまくりでした。ただ、映画としては盛り上がりもないしひたすら自虐的な独白が続くし、何だか主人公が根暗過ぎてイライラするし。と、この辺り含めて観る人を選ぶだろうし、評価もすごく分かれるような気がします。でも本人達はそんなのとっくにわかってあえてこういう作風にしてるんだと思うと、やっぱり映画を製作する人らって変わり者なんだよなぁと思うしかありません。
3.なんていうんですかこれ?入れ子構造??メタメタで興奮したチャーリーカウフマンはロバートマッキーとの間に何があったの
4.えんえんと続く自虐ナレーションとごちゃごちゃとした構成。その部分がまさにこの映画の個性で味となっている部分なんだろうけど、その個性があまり好きになれなかった。同じ脚本家の「エターナルサンシャイン」を観た時も同じ事を感じた。ニコラスちゃんはハマってた。
5.何も知らずに観はじめたので、マルコヴィッチの穴の撮影風景が出てきて、何で?となった。悩む脚本家がチャーリーカウフマン本人だとは面白いシナリオ!架空の双子までクレジットに出るのも面白い。途中から雰囲気がガラッと変わり、エンディングまで先が読めず楽しめた。クリス・クーパーの存在感がすごい。
原題/別名:The Help
上映日 | 2012年03月31日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 146分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 4.0 |
監督 | テイト・テイラー |
脚本 | テイト・テイラー |
あらすじ
1960年代、人種差別がはびこっていたアメリカ・ミシシッピ州の田舎町を舞台に、白人女性と黒人女性の友情が変化を起こす様子を描いたベストセラー小説を映画化した人間ドラマ。主演をエマ・ストーンが務める。
出演者
エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ブライス・ダラス・ハワード、ジェシカ・チャステイン、アリソン・ジャネイ、シシー・スペイセク、シシリー・タイソン、メアリー・スティーンバージェン、アンナ・キャンプ
感想・評価
1.記者が迫害されてる人達の記事を作って行って白人の友達のいない女の人がメイドの黒人に対して優しくして行って話の流れが変わっていくのがとても良かった泣けはしなかったけど泣きかけた皆1度は見るべき
2.素晴らしい映画です一歩踏み出す勇気その大切さを教えてもらいました
3.白人は黒人より優れてる。女性の幸せは結婚。今では考えられないようなことが当たり前の日常としてある恐怖。それが常識として育ってきたら、その思考のままになってしまうのが普通なのかもしれない。自分の置かれている状況に疑問を持ち変えようと出来る人達の覚悟と勇気が素晴らしい。
4.人種問題でも軽やかに時折涙出ながらメイド達の話を綴る物語、名作です!役柄だけで、ハワードさんは嫌になったし、ジェシカさんは大好きになったし、エマストーンはさらに好きになったし、役を演じてるだけなのにねw
5.いつか、黒人差別の長い長い歴史があったことすら想像がつかなくなる日が来るだろうか。
原題/別名:The Fighter
上映日 | 2011年03月26日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 116分 |
ジャンル | ドラマ、スポーツ |
スコア | 3.7 |
監督 | デヴィッド・O・ラッセル |
脚本 | スコット・シルヴァー、ポール・タマシー、エリック・ジョンソン |
出演者
マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ、ジャック・マクギー、メリッサ・マクミーキン、ビアンカ・ハンター、エリカ・マクダーモット、デンドリー・テイラー、ジェナ・ラミア、フランク・レンズーリ、マイケル・バッファー、シュガー・レイ・レナード
感想・評価
1.クリスチャンベールが出てるってことで視聴。チャンベールクズヤク中すぎた…。チャンベールはかっこいいからクズでも全然許せるんだけど、ミッキーの母親と姉たちがホントイライラさせられた。主に母親へのヘイトが溜まってムカムカしつつも、最後は最高の試合をして終了!!!ディッキーも母親も、ミッキーを応援してることは分かるんだけどね…。それまではイライラするけど最終試合はとても良かった。ただ、ディッキーはまだミッキーのためって感じがするけど、母親はディッキー優先で弟はおまけって感じが透けて見えるのがなかなか嫌な気分になったわ…。実話ベースだしかなりいい話ではあるんだけど…イライラシーンが多すぎてラストの感動があまり感じられなかった…。
2.どんなにクソな奴でも、弟にとっては誇れる兄貴なんだなぁ…1980年代のマサチューセッツ州ローウェル。米ボクシング界のスーパースターシュガー・レイ・レナードと拳を交わしたことのあるディッキーはローウェルの英雄だったが、戦いに敗れた事から麻薬に手を染め、未だに麻薬から離れられない生活を送っている。弟ミッキーは、兄とは真逆な性格で至って真面目な青年。この頃は負け続けだが才能のあるボクサーだ。ディッキーはミッキーのトレーナーをやっているが、麻薬やドラッグに溺れ、弟の練習をみるのも、儘ならない状態だ。そんなディッキーだが、ミッキーにとっては頼れる兄貴。しかし"ある事件"を切っ掛けに、2人の運命は大きく変わっていく…ザックリ言うとストーリーはこんな感じ冒頭にも書いたが、ディッキーって男はクソだ。"シュガー・レイをダウンさせた男"とか"ローウェルの誇り"だとか、未だに言っているほど、過去の栄光の中に住んでいる男で、今は弟ミッキーのトレーナーをやっているが、ドラッグでラリって練習も半日は潰してしまう。そしてそんなにバカに輪を掛けてバカなのは、ディッキー&ミッキーの母。
この母はディッキーが自慢の息子で、ミッキーの事には気をかけない。このバカ親子は、ミッキーの試合相手が風邪を引き対戦ができなくなってしまった時、代わりの対戦相手として、体重が9キロも重い相手を平気で連れてきた挙げ句、"相手は練習もせず、ぶよぶよだから絶対に勝てる"と宣う(ボクシングを観る人にはよく解ると思うが、これだけの体重差があると、いいパンチをもらったら死ぬかもしれないぐらい危険)。ただファイトマネーが欲しいばっかりにミッキーは家族だというだけで、そんなディッキーと母親に振り回されいいようにされていたが、シャーリーンという恋人が出来てから、変わり始める。シャーリーンは思った事はズバズバ言う性格の持ち主で、ディッキーや母親とは反りが合わない。そんな中"ある事件"が起き…観ていて、何であんなクソ兄貴からミッキーは離れられないんだろう?って思ってたんだけど、敵の弱点を見抜き、それにしても対して見合った攻撃を的確に指導できる所に全幅の信頼を置いてあるのだろう(刑務所で面会に来たミッキーに的確な指導し、その事でミッキーは勝利を掴むことが出来た)まぁ、腐っても兄貴は兄貴って事もあるだろうし…この作品、実話を基にしておりエンドロールには、実際のミッキー&ディッキーが出てくるが、クリスチャン・ベールの演じているディッキーがあまりにも、雰囲気がそっくり過ぎて、笑ったなぁ…
3.実話シリーズ。ミッキー・ウォードとディッキー・エクランドの自伝的映画。リアルロッキーかの様なストーリーで、時系列通り話が進む為、非常に観やすい内容。ただ、盛り上がりも淡白。ボクシングの試合は単調であまり迫力もなく、日常シーンの演技が素晴らしいが故、凄いお粗末に観えた。洋画あるあるだが、アメリカの家族って内輪揉めのややこしいの多い‥クリスチャン・ベールの役作りが凄まじい。
4.『ザ・ファイター』原題The Fighter.映倫区分PG12.製作年2011年。上映時間115分。デビッド・O・ラッセル監督が、マーク・ウォールバーグとクリスチャン・ベールを主演に迎え、名ボクサー、ミッキー・ウォードと彼の異父兄ディッキー・エクランドの絆を描いた実録ドラマ。米ボクシング界のスター、シュガー・レイ・レナードと拳を交わしたことのあるディッキー(ベール)は街の英雄だったが、戦いに敗れたことから麻薬に手を染め、投獄される。そんな兄の陰でミッキー(ウォールバーグ)は早くからアマチュアボクサーとして実績を積み、頭角を現すが。。。文語体やと殴り合いとか乱打戦とかが良いのかもしれへんけど、今作品と関西人には特に口語文ならどつき合いちゅう言葉がしっくりくるボクシング映画作品がある。21世紀最高のどつき合いは選ぶんは難しいけど、2002年5月に行われたアルトゥーロ・ガッティ?ミッキー・ウォードの一戦も一つに数えれると思う。
個人的には。ふたりは3戦した。1勝1敗の両者が雌雄を決する3戦目のことをラバーマッチなんて呼ぶけど、 そこまでもつれるケースはあんまないかな。古くはモハメド・アリ?ジョー・ブレイジャー戦かな。近ごろやと、マニー・パッキャオ?エリック・モラレス戦ってとこかな。ガッティ?ウォードは、2002年5月の第1戦が一番なんて云われてるけど、小生も激しく同意。 スーパーライト級のノンタイトル戦がこんなに盛り上がることってのはめったにない。ガッティが30歳で、ウォードが36歳。 どちらもボクサーとしては高齢やけど、正面切っての打ち合いを好む点で手が合った。前者がダンシング・ファイター(ボクサーの印象的なフットワークを称えて表す表現。逆に、過剰なホールディングが続く場合に批判的に使う場合もある。)で、後者がブル・ファイターと云う違いはあるんやけど。いままでの試合の映像はYouTubeで見ることができますよ。逆転に次ぐ逆転の好勝負で眼が離せないし、だれる局面は皆無で、ボクシング雑誌のリング誌が年間最高試合に選んだのも納得がいきます。
余談が過ぎましたが。そのウォードを主人公に選んだ作品が『ザ・ファイター』です。ただ、ガッティとの因縁試合は出てこないのが残念。それ以前の、若かった彼が周囲に苦しめられていた時代が描かれてます。舞台は、1993年のマサチ ユーセッツ州ローウェル。 米国の産業革命はこの土地からはじまったと云われてます。ミッキー(マーク・ウォールバーグ)は20代後半の中堅ボクサー。ただ、1990年から 96年にかけて4連敗を喫したため、かなり長いプランクがある。現在は再起を賭けてトレーニ ング中だ。ミッキーのトレーナーは異父兄のディッキー・エクランド(クリスチャン・ベール)。マネジャーは母ちゃんのアリス(メリッサ・レオ)。父のジョージもセコンドにつくから、家族経営っすね。ところが、兄ちゃんと母ちゃんに問題が多くて、ディッキーは、かつて天才シュガー・レイ・レナードに挑戦したこともあるが、現在はクラック中毒。 母ちゃんはアルアル長男を溺愛し、 次男ともども自分の所有物と思い込んどる。
となるとミッキーは、伸ばせる素質も伸ばすことができひん。そんな彼の前に、シャーリーン(エイミー・アダムス)という気の強い娘が現れ、シャー リーンはモンスター家族からミッキーを引き離そうとする。当然、トラブルが起きて、 ミッキもしびれを切らしそうになる。試合の順序や対戦相手は、映画のなかでかなり変更が加えられているけど、話の要になる?アルフォンソ・サンチェス戦(1997年4月)や、シェイ・ニアリーに挑んだWBU世界 (2000年3月)の様子は、たっぷりと描かれる。ウォールバーグも、ミッキーの必殺技やった左フックのボディブローを随所で見せて、観客の身体を熱くさせる。 監督のデヴィッド・ ・ラッセルは、癖のあるキャラを強い描線で形にしてる。人は、残酷な世界てのが己の成長や忍耐力の向上のためのより良い機会を与えてくれたとしても、己が人を軽蔑したら、信頼を欠くようになってしまう。それが今作品の家族の主な問題であり、映画の中のすべてのキャラが少なくとも1つのミスを犯した理由でもある。人種差別、偏見、保守主義、偽善、性差別、未熟さ、薬物中毒、家族の放棄、友人関係の放棄、等々。せや、すべてのキャラには、その欠点の中にもエエとこも持っていました。人生の苦難を、メロドラマ的、操作的、あるいは偏った言い訳としてではなく、本編を補う要素として描き、羞恥心や自責の念を強いる本作品。これこそが、全キャストによる素晴らしい演技の有用性であると思いました。
5.過去の栄光にしがみつく麻薬中毒でろくでなしの兄ディッキーと才能はあるものの家族からの支配によってなかなか勝ちに恵まれない弟ミッキー。実在の2人のボクサーの物語?相変わらずのクリスチャン・ベイルさんの役作りと演技が凄すぎて主役を食ってしまっている。今回は髪抜いて歯いじって減量している?♀️何回か鑑賞してますがいつもボクシングの内容忘れてます?一応ボクシング映画ですが、クソ兄貴ディッキーの更生とそれを取り巻く家族のドラマとして鑑賞してます。トラブルメーカーだけど家族を1番に大事にしてるいい奴なんですけどね。女性陣ほぼ口悪くて男性陣大変?お母さん、妹さん達vsミッキーの恋人の壮絶な口喧嘩も見ものです。最後に実際の映像あり再現度の高さ!#実話ベース#アカデミー賞助演男優賞#アカデミー賞助演女優賞
原題/別名:THE CONSTANT GARDENER
上映日 | 2006年05月13日 |
製作国 | イギリス |
上映時間 | 128分 |
ジャンル | アクション |
スコア | 3.7 |
監督 | フェルナンド・メイレレス |
脚本 | ジェフリー・ケイン |
出演者
レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、ダニー・ヒューストン、ビル・ナイ、ピート・ポスルスウェイト、ジェラルド・マクソーリー、ジュリエット・オーブリー、リチャード・マッケーブ、アーチー・パンジャビ、ドナルド・サンプター
感想・評価
1. 重いテーマだった。 巨大製薬会社の暗部って現代のコロナ禍でも通じるようなテーマでそれと知らず見たのだけれど、えっ!と一瞬驚いた。 最後テッサの従兄弟の告発によりバーナード・ペレグリンは逮捕されるのだろうけれど、テッサもお腹の子もジャスティンも亡くなるし、後味が悪い。後進国の犠牲により先進国がますます富を膨らますという救いのない内容。 レイチェル・ワイズは本当に綺麗で、何というか生々しい。妊婦となってからはあまり身なりにかまわず、素顔でいる様子も艶めかしい。 一つ疑問なのはこんな活動家の女性と結婚すると外交官としてはちょっとまずいんじゃないか、とジャステインは考えませんかね。いや外交官の立場としてね。そこはテッサが美人だから?男性は弱いということでしょうか。 あとあのアフリカで妊娠しているのに大きなおなかを抱えて歩き回るのも妊婦としてどうなの?とちょっと不快でした。
2.社会派映画の鑑賞が続いております。ジョン・ル・カレ原作ですか。スケールの大きなお話です。そこへ、仕事の選び方によっては時代を代表するセックスシンボルになり得たかもしれないレイチェル・ワイズと、まだまだ線の細いレイフ・ファインズという布陣。監督は『シティ・オブ・ゴッド』のメイレレス。『シティ・オブ・コッド』もなかなか怖い映画でした。銃の代わりにカメラを手にした後の青年の救われようが印象的な映画です。知的な監督です。重いです。いきなり妻の死から始まりますからね。死体安置所の劣悪な環境とか、もちろん見せはしませんけど、ビニールに覆われた愛妻の変わり果てた姿を確認する場面とか、丁寧に撮っています。色調は限りなくモノクロになるように絞ってある。だから飛び立つフラミンゴが白い。嫌な映画だな、とこの辺から思うわけです。アフリカをはじめとする発展途上国を食い物にする西欧の告発、と一言で要約すればそうなります。しかしなかなかどうして、今般のコロナ禍と直結するような内容ですから、似たようなことが現にアフリカで起きてるんじゃないかと勢い想像はたくましくなります。レイチェル・ワイズ演ずる女性は思ってることは口に出さずにはおれない直情型の、バルネラブル系。
正義が絡む問題についてどうにも感情を抑えきれない。普段は夫を自らの「安心」と定義し、思いやり深く接する良き妻なのです。夫は趣味は庭いじりという、控えめでどちらかというと口下手だが、誠実の塊のような男。かの二人の出会いから、燃えるような睦合いの時代、そして夫のアフリカ行きを契機として「私を連れて行って。肩書きはなんでも、恋人でも、妻でも」と迫って、今日に至る、今日? そう、死体安置所に置かれた変わり果てた姿…と一つひとつカット長めなモンタージュが挟まって、ああ、いよいよこれは辛いな…となるわけです。レイフ・ファインズ、いい役者ですね。妻の死を知らせに来た同僚に対し、グッと堪えてから、ありがとう、辛い役目だったろう、なんて言ってしまうのです。ナイロビの、あれは街なのか、それとも難民キャンプなのか。大勢の人間でひしめいている。セットとは思えないリアリティです。そこを身重のレイチェルがトタン屋根のバラックを訪問していくのです。この剣呑さですよね。妻はなぜロキに向かったのか。そしてなぜ殺されたのか。遺品を整理しながら、なぜ妻が自分に内緒で事を運んでいたかも含め、一つひとつ明かされていきます。そしてついに立ち上がる夫。
「君のことがわからない」睦あいの時代に夫が口にしたセリフ。「Learn me!」私を学んで。そう、謎解きは妻を学ぶ過程でもあるわけです。なんともクールな脚本です。妻が惨殺され、本国召喚となる夫。妻に招かれたロンドン郊外の庭付き一戸建てを訪れる。雨が降っている。そして荒れ放題の庭。ここで荒れた庭を黙々と手入れするという演出もあり得ただろう。しかしレイフ・ファインズがしたのは、スコップを拾い上げ、夏草の生い茂る土にそれを突き立てること。レイチェルが出産するのに選んだ病院で、ドキリとさせられる場面があるんですけど、はて、こういう演出必要? と疑問に思うところもないわけではありませんが、全体として丁寧な演出が持続します。さて、社会派の映画をどう観るかという個人的な問題があるのですが、アフリカの先進国による搾取の現状をきちんと伝えつつ、サスペンスとしても一級で、相応のカタルシスもあって、なんといってもアフリカの湖畔で髪を風にそよがれながらフラミンゴの群れを見るレイチェル・ワイズの横顔に、I’ve learnt you. とでも語りかけそうなレイフ・ファインズを見るにつけ、ああ、これは一流のエンターテイメントたり得ている、と納得するわけでした。
3.「死ぬまでに観たい映画1001本」673+55本目アカデミー賞助演女優賞ケニアって、結構すごいとこだ。ストーリー自体は、なにかピンぼけな感じがする。やや古い原作を現代に当てはめたからか。
4.ジョン・ル・カレ原作小説を映画化、妻を殺された英国外交官が妻の死の真相とその裏に潜む製薬会社KDHを調べていくアフリカが半ば強制治験化されてる状況など色々と背景が印象深いサスペンスとしてだけでなく社会派メッセージも詰め込まれていてたのも良かった
5.まだまだ続くよレイフファインズ強化週間。「レイフファインズハンサムだハァ〜」とか思うのが不謹慎に思えるほど、ずっしり骨太社会派サスペンスの本作。さすが元本職スパイ作家の小説が原作なだけあるのね。アフリカ駐在のイギリス外交官の主人公(レイフファインズ)が、殺害された妻(レイチェルワイズ)の遺志を継いで陰謀に挑む。趣味:庭いじりの静的で理性的な夫が、亡き妻の情熱に乗っ取られたかのように行動する物語後半は観客も力が入ってしまう。夫婦の出会いの幸せな過去と、殺伐とした現在とが交互に描かれ、登場人物たちと時間や価値観を共有するような没入映画体験。視線みたいにふらふらと不安定なカメラワークがアフリカのエネルギッシュな人々と風景を引き立たせる。文明社会(というか)の抑えた色味と、アフリカの人々や街並みの豊かな色彩とのコントラストが強い。それはそのまま腐敗した社会と、原始的エネルギーの対比でもある。製薬会社と政府の汚職、陰謀なんてのはいままさに起こっていそうで背筋が寒くなる。まったく陰謀論者ではないけど、疑いたくもなるな…。正義が闇に葬られない社会をねがう。俳優たちが役柄にぴったりとはまっててすばらしー。目の前の女を疑いようもなく愛してると目線で語る、レイフファインズのロマンチック光線はやっぱり素敵…。情熱的な猪突猛進女、レイチェルワイズの”気前の良い”美しさにはほれぼれ。そしてバーナード卿を演じたビルナイのブリカスっぷりはお見事。
原題/別名:I'M NOT THERE
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 136分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.2 |
監督 | トッド・ヘインズ |
脚本 | トッド・ヘインズ、オーレン・ムーヴァーマン |
出演者
クリスチャン・ベイル、ケイト・ブランシェット、マーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、ベン・ウィショー、ジュリアン・ムーア、シャルロット・ゲンズブール、ミシェル・ウィリアムズ、デヴィッド・クロス、ブルース・グリーンウッド
感想・評価
1.ボブディランだから難解なのは覚悟のうえだけど、ちょっとやりすぎドキュメンタリーの方が良かった。
2.色んな俳優がボブ・ディランを演じるというのでかなり期待してました。特に楽しみなのはケイト・ブランシェット姉御ですよね。ところがしかしですよ。トッド・ヘインズ。いつもロックを題材にするけど一度も上手くいった事ないポンコツ野郎。
3.様々なアーティスト、ミュージシャンらにも影響を与え続けているボブ・ディラン。「破壊」と「再生」を繰り返し、ロック史に輝く数々の名曲を手掛けながら、ポップカルチャー史上最も謎に包まれた存在であるボブ・ディラン。トッド・ヘインズ監督が自ら脚本も手掛けた実験的な映像という感じでしょうか?ご存命なのに、中途半端?にこの作品を作った意図が私は理解不能だった。ボブ・ディランを6人の俳優が演じるのですが..6人のボブ・ディラン(をモデルにした人物)を演じているというのが正解でしょうか?・ジャック/ジョン牧師(クリスチャン・ベール)・ジュード(ケイト・ブランシェット)・ロビー(ヒース・レジャー)・アーサー(ベン・ウィショー)・ビリー(リチャード・ギア)・ウッディ(マーカス・カール・フランクリン)ボブ・ディランをよく知った上で観ないと何も面白くないです?伝記映画のカテゴリなんでしょうが、どの登場人物(ボブ・ディラン)も、一時期のボブ・ディランを切り取ってモチーフにしただけです。よく知っている人だとかなり反論とかもあるのかも?事実なのか?噂なのか?監督の空想なのか?私はそんなに精通していないので、なんとなくの雰囲気で鑑賞しました。一番わかりやすかったのは、ケイト・ブランシェットが演じたロックスターのディラン?凄く似ていました✨クリスチャン・ベールもヒース・レジャーもベン・ウィショーもそこそこに良かったです?リチャード・ギアはディランじゃなく、ギア様でしかなかったし、子役のマーカス君は上手かったけど黒人なので違和感しかなかったし...お勧めは出来ないかな?
4.理解しようと思ったら負けな映画。早々に気づいてよかったww合う合わないあるだろうねぇ〜うわあとにかく役者が豪華。。。。。ヒースにベンウィショにクリスチャンベール…ケイト様… ウィショくんがああああーーー?ケイト様かっこよおーミシェルウィリアムズは変わらず可愛かったなぁ。進行が摩訶不思議な……だいぶおいつかねぇ…オープニングからすげぇ好き〜テロップの効果の出し方がすごく楽しいのおーいちいち曲がいいのお〜場面いい感じに合わせてくる〜フォーク好きだわ〜?いろんな詩人とか映画人とか、とにかく知識がないとな…一人でもわかんなくなるとダメだあー??ボブディランについてほっとんど知らなかったからなぁ。純粋に楽しんだけど、細かいところは❓だったなぁ。すんません…
5.my映画館2008 #51> 詩人、放浪少年、フォークシンガー、ロックンローラー、スター、牧師、アウトロー…パラレルにボブ・ディランを切り取って魅せる。 よって、ディラン伝記ではないし、ディランの入門書にもならない。しかし、言動やエピソードは心憎いほどまでに巧みに織り込み、楽曲の挿入っぷりも見事。うん、ケイト・ブランシェットがやはり目を引き、ヒース・レジャーにベン・ウィショーらが楽しませてくれる。一筋縄ではいかないディランに吹かれるべし。
原題/別名:Boyhood
上映日 | 2014年11月14日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 165分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | リチャード・リンクレイター |
脚本 | リチャード・リンクレイター |
あらすじ
メイソンは、テキサス州に住む6歳の少年。キャリアアップのために大学で学ぶと決めた母オリヴィアに従い、姉と共にヒューストンに転居した彼は、そこで多感な思春期を過ごす。父との再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋。環境の変化に時には耐え、時には対応しながら、静かに子供時代を卒業していく。皆でオースティン近郊に移ったメイソンは、ビールの味もキスの味も失恋の苦い味も覚えていくのだった・・・。
出演者
エラー・コルトレーン、パトリシア・アークエット、イーサン・ホーク、ニック・クラウス、ジョーダン・ハワード、エヴィ・トンプソン、サム・ディロン、スティーヴン・チェスター・プリンス、マルコ・ペレラ、ゾーイ・グラハム
感想・評価
1.Boyhood パジャマがスパイダーマンだった……笑本作は、先生からおすすめされて鑑賞しました。実際に12年かけて撮影を行ったということを聞いて、見たくなった。映画というより、成長記録、ドキュメンタリーに近いと感じた。けど、展開が映画的な感じがして、変な感覚すぐに年が過ぎて顔が変わるから誰かすぐに判断できない笑それで言うと、時間が進むのは早い、常に時間は進んでいる、人生は一瞬とか、そんなことを伝えたいのかなと思う。正直言うと、そこまで好みの作品ではなかった。話の核がないように感じてしまった。また、全体的に展開が薄いと感じた。時間も長いので、途中で何度も諦めそうになった。<少しネタバレ>たた、ラストのどうしてみんな一瞬を逃すっていうの?私はなぜだかそれを逆に考えちゃう一瞬は私たちを逃さないわかるよ時間は途切れない、一瞬というのは、常に今ある時間のことだと言うセリフ、これがめちゃくちゃよかった。
しかも、このセリフで終わってくれるから、より考えさせられる。観てる時に、このセリフで終われ、終われと思っていたから、より心にスッと入ってきた。カメラは、一瞬を切り取るものだと思う。その瞬間にしかない動作、空気、緊張感などを撮影する。でも、その瞬間というのはみんな体験している、時間の流れはみんな同じだから。一瞬は私たちを逃さないというのは、私たちは、時間に支配されていて、否が応でも一瞬を感じる。12年の歳月をかけて撮影したとうい点でも、なにか重なるところがあって、時間は常に進んでいるから、逆に自ら時間を理解して生きていこう。そんなことを伝えたいのかなと思った。色々な考えがあると思うけど、自分はこう考えました。友人に観てもらって、ラストのセリフの解釈を話し合いたい!
2.一人の男の子が青年になるまでをリアルな時間軸で撮影するって思いついても普通やらないだろ。やってみたらこんないい映画になりました。
3.6歳からずっと同じキャストで撮り続けるって凄い。もう半分家族になるね。心も体も成長していく様が面白い
4.正しく人生。人は誰しも特別な者に成りたいし、自分をそうだと認識しようとする。だからといってこの映画を観ると、それはそれで悪くはないのかなって。この映画の登場人物みたいに、アクシデントがあったり、嬉しい事があったりする訳ではないけど、その出来事が映画が進むにつれて そういやこういう場面あったな みたいなちょっとした思い出になっていて、それがまるで自分と変わらない様な気がして何か近しいものを自然に感じた。今この瞬間は、二度と訪れない。だからといって、今この瞬間を大切に。なんてこと言うつもりは全く無い。だけど、その瞬間を人は日々繰り返して、思い返して意外と映画みたいな事は起きてないのかも なんてちょっと悲しくなって着々と終わりに近づいていく。終わりが来たら考える事も何も出来なくなって、存在もしなくなる。この映画はそれと似た様なものを感じた。終盤に差し掛かった時のお母さんの言葉は、重みが他の映画と違うし本当に今この瞬間を生きてるキャラクターの様。ラストはこれからいい事あるかも!なんて大げさな終わりかたではないし、これからの話を想像させるのが目的では無さそう。ただこの映画に終わりが来ただけという感じ。見終えたあとあまり考えられなかった。正しく死が来た感じ笑本当に人生をキャラクターと一緒に歩んでいる様だった。
5.やっべぇ、朝まで夢中で観ちゃった。多分、20歳の頃パリに行く飛行機の中で観た以来。けど覚えてたのは魔人ブウだけだったな。何か、こう、みんなフッとした時や、シーンの切れ目の顔が虚ろで、物憂げで、綺麗に着地しない感じが信頼できました。イーサンパパが作ったThe Beatlesのブラックアルバムはめっちゃ気になる(という事で画面凝視してプレイリスト作った)サマンサが好きです。
原題/別名:Dreamgirls
上映日 | 2007年02月17日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 130分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛、音楽、ミュージカル |
スコア | 3.6 |
監督 | ビル・コンドン |
脚本 | ビル・コンドン |
あらすじ
アカデミー賞最優秀助演女優賞など数々の賞を獲得した作品。音楽での成功を夢見てエフィー、ローレル、ディーナはグループを結成。次第に人気が出るが……。サクセスストーリーとその裏にある人間ドラマを巧みに描いた映画。
出演者
ジェイミー・フォックス、ビヨンセ、エディ・マーフィ、ジェニファー・ハドソン、アニカ・ノニ・ローズ、ダニー・グローヴァー、キース・ロビンソン、シャロン・リール、ヒントン・バトル、ジョン・リスゴー、ロバート・チッチーニ、ジョン・クラシンスキー
感想・評価
1.81年暮れにニューヨーク・ブロードウェイで産声をあげた大ヒットミュージカルをオスカー受賞作『シカゴ』の脚本家ビル・コンドンが映画化。60~70年代のモータウンサウンド隆盛期を背景に、3人の女性シンガーたちのサクセスストーリーとその後の人生が描かれる。原作は伝説的黒人グループ「スプリームス」をモチーフにしたブロードウェイミュージカル。ストーリーは典型的なアーティストの栄光と裏そのもので王道。でも圧倒的に楽曲と歌声の良さよ。『Listen』ってこの映画のために作られたものだったの知らなかった。『glee』で歌われた時めちゃくちゃ印象に残って好きだったのよね。女性ボーカルだけで勝負する感じ本当に最高。いつか劇場で本作を、もしくはミュージカルを観てみたい。ジェニファー・ハドソンのパワフルな歌声とビヨンセの華のある振る舞いに感動しっぱなし。
2.ジェニファーハドソン…あっぱれでした。解散公演でエフィが登場するのは予想できてたけど、それでも圧倒的な歌唱力に痺れ、そっとバックコーラスにまわるディーナにグッときました。リスペクトもう一回観に行きたなってきた…
3.【グレイテストショーマン<ドリームガールズ】幼い頃から、歌手、ダンサーとして修行していた3人のガールは、地方の舞台でチャンスを狙っていた。野心家でプロディーサーの彼に目をつけられ、3人は、白人の舞台へと立つ。しかし、ビジュアルを重要視する彼とメンバーが衝突し1人が辞めてしまう。本作を見て思ったのは、全編ミュージカルとかグレイテストショーマンやん!!って思ってたら、やはり同じ監督でした。ほぼ歌ってないシーンがないってくらい歌ってます。やはり、思い浮かぶのは、グレイテストショーマンとの比較でしょうか。アーティストとしてブレイクしていく彼女たちの表と裏の葛藤を描いたミュージカルなのですが、扱っているテーマは、共通しているような気がしました。ビヨンセってこんな感じの風貌なんですね。
4.ずっと上手くいくんじゃないから人間味があるよね夢追いかけたくなる自分を持ち続けること大切に
5.今更ですが...なんと初鑑賞??ダイアナ・ロスをリアルではないものの聴いて感動していた私なので、世代の違うこの作品を実は敬遠していました...が、いや〜良かったです✨?✨言うまでもないけど、アメリカの伝説的な黒人レコード・レーベルのモータウンと、そこの所属アーティストだった黒人女性グループ、スプリームス[シュープリームス](ダイアナ・ロス、メアリー・ウィルソン、フローレンス・バラード)がモデルのドラマ。カーティス・テイラー・ジュニア(モータウン・レコードの創設者ベリー・ゴーディ・ジュニアがモデル)をジェイミー・フォックスが巧く演じていて、たまたま昨日観た『ホワイトハウス・ダウン』でアメリカ大統領役をしてたので、尚更演技の幅が素晴らしいと?ディーナ・ジョーンズ(ソロ歌手でも人気、またスプリームスのメンバー、ダイアナ・ロスがモデル)をビヨンセ。まぁうっとりするほどに美しい✨これ以上ないのでは?と言うほどのウエストの細さにビックリ?歌は上手いけど、ダイアナと比べるとどうでしょう?
エフィ・ホワイト(スプリームスのメンバー、フローレンス・バラードとソウル歌手のエタ・ジェイムズからインスパイア)にジェニファー・ハドソン?先日『リスペクト』を鑑賞したばかりなので、圧巻の歌声と体型も含めての存在感が凄かった?ジェームス・“サンダー”・アーリー[通称ジミー](リトル・リチャード、サム・クック等当時のスターをミックス)をエディ・マーフィが歌って踊って楽しかった♫C. C. ホワイト(モータウン歌手でソングライターのスモーキー・ロビンソンがモデル)キース・ロビンソンは超イケメンでした❣️さすがビル・コンドン監督‼️楽曲も衣装も映像も豪華でどっぷり感情移入して楽しめる見応えのある作品でした。純粋に音楽♫という視点で懐かしくて浸りました?ビヨンセの美女オーラとスタイル抜群で魅せるファッション?そして、ジェニファー・ハドソンの圧倒的な歌唱力と演技も一見の価値ありでした?2人は全く同い年なんですね?1981年9月生まれ、それもほんの数日違いだったなんて?
原題/別名:Marriage Story
上映日 | 2019年11月29日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 136分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.9 |
監督 | ノア・バームバック |
脚本 | ノア・バームバック |
あらすじ
離婚プロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する夫婦の姿を、アカデミー賞候補監督ノア・バームバックが、リアルで辛辣ながら思いやりあふれる視点で描く。
出演者
スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー、ローラ・ダーン、アラン・アルダ、レイ・リオッタ、メリット・ウェヴァー、マーク・オブライエン、ジュリー・ハガティ、カイル・ボーンハイマー、ミッキー・サムナー、Ayden Mayeri、マシュー・マー、ブルック・ブルーム、アジー・ロバートソン
感想・評価
1.結婚って嫌2人で長所を読みあっていれば話は変わっていたんだろうなと思ったり..スカーレット・ヨハンソンが演技派過ぎやっぱり2人の口論のシーンは凄かった少し盛り上がりにかけた気はした2人の美談が弁護士によって無機質なものになり、相手を思っての行動が自分にとって不利なものになっていくのとか見てて辛かった
2.どこかでほんの小さな何かが違ってしまって、人と人が別れるのは仕方ないことだけれど'出会って2秒で恋に落ちた' それを思い出せる瞬間があれば、これから先出会う人たちとの関係をほんの少し大切にできる気がするし個人的にはラストはハッピーエンドだと思っている。
3.リアルな夫婦の離婚問題を描いている。ケンカをたくさんして、ちゃんと吐き出すことって大事だなと改めて思いました!ほっこりする映画!恋したあの日に立ち戻る最後のシーンはちょっぴり感動?
4.妻も夫も、離婚調停の場で(弁護士が)あそこまで言い合う必要もないのに、根底としてただ息子と一緒にいたいだけなのにね
5.終盤の口論のシーンは鳥肌が立った自分があの立場だったら肩叩けるのかなあ
原題/別名:A Beautiful Mind
上映日 | 2002年03月30日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 134分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛、伝記 |
スコア | 3.9 |
監督 | ロン・ハワード |
脚本 | アキヴァ・ゴールズマン |
あらすじ
ラッセル・クロウ扮する天才数学者のジョン・ナッシュは、国際的な名声をつかみかけたところで国家の陰謀に巻き込まれてしまう。もはや信じられるのは、献身的な愛で支えてくれる妻のみ。勇気と栄光に彩られた感動のストーリー。
出演者
ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマー、ポール・ベタニー、アダム・ゴールドバーグ、ジョシュ・ルーカス、ヴィヴィエン・カーダン、アンソニー・ラップ、ジャド・ハーシュ、オースティン・ペンドルトン、ターニャ・クラーク
感想・評価
1.前情報皆無だったからこそすごく面白かった。日常では知ることもない偉人の人生に触れられることも(映画用のストーリーより波瀾万丈だった)、もちろん映画としても、見てよかった。愛は、宇宙と同じく無限を信じることでしか存在しない、というアリシアの理論素敵だったな〜
2.こここれもよくわからなくて最後までひっぱれないぜラッセルクロウ。見放題がダメなのか。
3.昔観た素晴らしい作品やが好みやない。理由は、頭んなかごっちゃになるからや…(幻覚やたとか)凡人のアタシが天才の話を理解できるわきゃないわな。思考回路も難しい!アタシが嫁なら、支えきれん…無理すぎる。病気だとわかっても、やっぱり理解でけへんで…本人が気づいてももー、さようなら~てなるわ?愛があればいけるんやろか…しかし、とにかく嫁が素晴らしく、天才は苦悩が多いとこと、アタシん中でラッセルクロウと言えばこの作品イメージは変わらない。「今夜私があるのは-君のおかげだ。」いやー、ほんまにやで。?年末のWOWOWでやる(アオラレ)に向け盛り上げるために、このラッセルクロウを叩き込みたくて?観た。数年ぶりにみたけど、やっぱりいい作品やのに個人的には好きではない。
4.人付き合いの下手な主人公が大学の寮に入って…みたいな始まりの物語が好きなので冒頭から集中して見れた。ラッセル・クロウの演技が完璧だったのも要因かもしれない。中盤辺りで物語が物々しい方向に進みどんでん返しが起こるが、個人的には以降、若干の退屈を感じたかもしれない。あと、主人公が何をキッカケに精神科医に捕まったのか理解不能だった。そもそも精神科医に捕まるほど変なこともしてないし、同僚が通報したりしていないし…ただ、そこにツッコミを入れるのは野暮ってもんよってことなんだろう。そんなことより大事なことがこの映画にはあって、終盤にかけて確かに心温まり、学びをくれる映画だった。
5.感動しました。物語はもちろんのことキャストもすごくいいです。実話に基づいているってのがまた重みを増させますね。幻覚や幻聴って本人はほんとに大変でしょうね…
原題/別名:Precious
上映日 | 2010年04月24日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 109分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.5 |
監督 | リー・ダニエルズ |
脚本 | ジェフリー・フレッチャー |
出演者
ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー、シェリー・シェパード、レニー・クラヴィッツ、ステファニー・アンドゥハル、チャイナ・レイン、アミナ・ロビンソン、ゾシャ・ロケモア
感想・評価
1.Twitterで主人公のモノマネをする海外の子の動画が流れてきたので、鑑賞!本当に環境が悪すぎて、、、。こんな時に正しい方に導いてくれる先生とか存在がいるだけで本当に人生変わると思う。なんやかんやクラスメート仲間感あるな?
2.もうどうにでもしてくれい!って時に観たもんだから、ますますどうにでもして下さいませ。ってなった。なにがどうにでもして下さいませ。ってなったかというと、母親が強烈だから。母親役が凄まじくて、それだけでもういいや、どうにでもなれって感じ。よくもまあここまでの畜生道まっしぐらに走ってんなってくらいの正統派畜生。もちろんこんな畜生になったのは理由があるのだけど、それまでの経緯が負の連鎖そのもの。はっきり言えば、”教育”と”動こう”に接してこなかったから。”教育”を受けていていれば、自分の道ってのは確実に広がるし、教養をつけると物の価値観が変わってくる、いろんなものと接すれば、それに対応する力がつく。”動く”ということは現状を変えること。変わらなくても変わった気になること。そうすると気持ちも変わるしね。なんかこう書いてるろと、自分に当て嵌まってくるから嫌になってきたので話題変えよっと。逃げ道があるってことは大事なこと。本作では、逃げ道があるからプレシャスは行動することができた。本当に勇気出して良かったね。彼女の視線が徐々に上にいくのが印象的だった。今これ書いてて知ったけど、マライア姉さん出てたんだ!全然気付かんかった!流石に虹色の歌声を披露することはなかったか。ホドロフスキー翁作品みたくオペラ口調が出てきたら場違い感はんぱないもんな。負の連鎖ばかりが続くけども、それを乗り越えようとする強さ、でもその強さを覆うような怖さがある。重い内容ではあるものの、重いだけでは終わらせないものがある作品でした。
3.貧困家庭のお話かな、と思いきや。主人公プレシャスはとても太っていて学校には通うものの誰とも話さず、成績も良くない。そうして時折、目にした素敵な物の主人公になったような妄想に逃げ込み生きている。太っている為気付かれないけれど、彼女は妊娠しており、学校を退学になってしまう。家では生活保護を受け毎日TVを観るだけの母親に怒鳴られ食事を作らされ時に手を上げられる。プレシャスには実は既に子供が居て、ダウン症であり面倒は全て祖母に押し付けられており、ソーシャルワーカーが来る時だけ母親は良い顔を見せる。最初の子は実父に、今お腹にいる子供も、義父によるレイプによって出来た子供。ここまでで十分に酷い。貧困は学が付かない、とは一概に言えないけれど、貧困の連鎖、無学の連鎖は起きやすい。そうして自己評価を低め、何もかもを諦め易きに流れた結果がプレシャスの母モニークなのではないだろうか。しかし諦めた結果である自分の夫さえもがプレシャスを求め、彼女のなけなしの自尊心すらボロボロで、それらへの憤りも全てプレシャスが受け止める事になる。決して擁護する事は出来ないし劇中で描かれてはいないけれど、メアリーもまたこの様な家庭で育ったのではないかと想像した。でもきっと、最初から彼女の事を"産まなければ良かった"と思っていた訳ではなく、益々以て"プレシャス/大切な~"の名前が悲しく響く。
学校を退学になり、母メアリーには勉強なんか意味がないとどやされながらも、学習支援の場であるフリースクールへと辿り着き、先生や同じく問題を抱えた仲間達と少しずつ打ち解ける事に成功。更には指導によって段々と読み書き出来るようになり、将来の事へも想いを馳せるが一方では、レイプされただけだと言うのに母には男を寝取った等と暴言を吐かれ、堪らなくなった彼女は生活保護を管理するソーシャルワーカーに全てを打ち明けてしまう。課外授業やノートでの交流で"信頼出来る他人"がいるのだと学べたプレシャスは無事に出産し、生まれた男の子をアブドゥルと名付ける。担当してくれた看護師も、お見舞いに来てくれた友達も、嬉しそうだった。アブドゥルを放り投げて殴りかかる母親からシェルターに逃げ込み、束の間の平穏を味わうも、自分をレイプした義父がHIVで死んだとの報せ。プレシャスもまた陽性であり、その事実に打ちのめされる。ソーシャルワーカーと母親を交えた面談では、夫に嫌われたくなかった、夫が居なければ誰が自分を女として愛してくれるのか、と自己弁護に徹する母に、もう会わない、と告げて去るプレシャス。彼女はこんな現実に向き合っても尚、子供を育て、勉強をし、将来を見据えていた。重い…。
プレシャスはまだ16~17歳で、母に虐待され、父親達にはレイプされ、ダウン症の子と乳飲み子が居て、勉強にもまだまだついて行けていない上にHIVで一生薬を飲まなくてはならない。しかしながら、この現実でも子供を手放さず、自分の将来を夢見るのはまさに世間を知らず学のない証左であるような気がして余計に悲しい。先生の言うように、きちんと大切に育ててくれる里親なり養子に出す方が結果的に子供の幸せになると思うのだけれども。貧しい家庭でも立派に育って社会に羽ばたく人もいれば、そうでない人も沢山いて、そしてその側には虐待や犯罪が見え隠れする。彼女は子供の事を本当に大切にするのかも知れないけれど、その後の健康問題、学習問題、その後の仕事や彼女自身の人生を思うと何一つ明るい兆しがなくて、"今を脱した"に過ぎず悲しい気持ちで観終わってしまった。#fuji_be#fuji_2021
4.粗筋とか事前に読まずに、アメリカの貧困家庭を描いた話〜ぐらいの心積りで観たのが良かったのか、次々と明らかになる主人公の壮絶な状況に絶句。まだ16歳の女の子なのに周囲がこんなんなら、想像の世界にも逃げたくもなるわな。でも、この子それでもなんとか持ち堪えて、へこたれないってとこがアメリカちっくなお話の展開ってとこか。確かにこの先の人生に幸あれと、応援したくなる。
5.80年代後期のハーレムで両親に虐待され、教育が受けられず読み書きもできない10代の女の子が人生を自分のものにする話。醜い言葉の呪文に心を押し込められて苦しかった。酷いニュースを聞くたびにこんなことが本当にあるのかと疑いたくなるけど、誰かの現実なんだよね。妄想との落差や身勝手な母親に打ちのめされてしんどくなった。せめてプールのとこで終わって欲しかったよ…その後も苦しすぎるよ…「シェルターはこれまでとこれからの中間地点」とは簡単には思えないけど、悲しい連鎖を断ち切る術はあると信じたい。それでも自分がこんな立場なら…全てを放棄して消えたくなるかな。
原題/別名:American Hustle
上映日 | 2014年01月31日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 138分 |
ジャンル | ドラマ、コメディ、クライム |
スコア | 3.4 |
監督 | デヴィッド・O・ラッセル |
脚本 | エリック・ウォーレン・シンガー、デヴィッド・O・ラッセル |
あらすじ
FBIが捜査の依頼協力を依頼した相手は・・・・なんと天才詐欺師だった!騙し騙され、本当にあったトンデモ実話の映画化!夢破れた者たちが騙し合い、生きるために奮闘する。愛とユーモアたっぷり詰まった痛快エンタテインメント奴らは生き抜くために、ウソをつく―ラスト一秒まで騙しあう最後に笑うのは誰だ!!
出演者
クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、ジェニファー・ローレンス、ルイス・C・K、ジャック・ヒューストン、マイケル・ペーニャ、シェー・ウィガム、アレッサンドロ・ニヴォラ、エリザベス・ローム、ポール・ハーマン、サイード・タグマウイ
感想・評価
1.クリスチャン・ベールが今回は詐欺師役ですが激ヤセ!激太り!したり…役者さんってホントすごいなぁと思いますオープニングから…腑抜け漂う中年男登場に…一瞬!誰!何?ってなったぁ笑(芸人のおっちゃんにこんな人居たよね?)う〜ん…全体的にはクライムにしてコメディにしてもユルくて厚みに欠けてるような…(キャラは濃い〜笑)終盤からラストも「モヤッ」としました…皆さんおっしゃるように妻役のジェニファー・ローレンスが✨?際立った作品??live And Let Dieがベストマッチ!2人の息子がメチャ可愛い子!長いまつ毛にウットリ…??
2.FBIと有力詐欺師による政治スキャンダル摘発を、実際にあった事件をもとに描いた作品。クリスチャン・ベイルは最初からギリギリまでクリスチャン・ベイルだと信じがたかったのだが、ラストシーンの表情できちんとクリスチャン・ベイルだと確信できた。騙し合いと紆余曲折を経て収賄(熱意が結果的にそうなってしまったものも含めて)を一斉摘発!というものなのだが、個人的には今ひとつ盛り上がり不足に感じてしまった。物語そのものには引き込まれ、最後まで楽しく観られたのだが、面白いぞという気分を維持しつつ、その盛り上げた気持ちを発散し切らず観終わってしまった感じである。集中して再挑戦してみたい。
3.冒頭からクリスチャン・ベイルの頭と体型に驚いた!エイミー・アダムス綺麗だっな。でもジェニファー・ローレンスの方が印象に残った。ストーリーそのものは個人的にはあまり響かなかったのは出演者達の見た目に気を取られすぎたのかも?(笑)2021-989
4.340本目クリスチャンベイルがどうみてもクリスチャンベイルじゃなくてほんとすごい。憑依してる。笑テンポよくぽんぽんぽーんでは無いけど最後は鮮やかだった。豪華キャストすぎて、眼福だったけど全員髪型の癖がすごい。笑ジェレミーのリーゼントみたいなのは似合わないけど、カッコよかった笑
5.一瞬見ただけだと誰か分からない、クリスチャン・ベイルの役作りがすごい話がちょっと難しかったけど、最後の方理解出来れば大丈夫かな
原題/別名:The Reader
上映日 | 2009年06月19日 |
製作国 | アメリカ、ドイツ |
上映時間 | 124分 |
ジャンル | 恋愛 |
スコア | 3.7 |
監督 | スティーヴン・ダルドリー |
脚本 | デヴィッド・ヘア |
原作 | ベルンハルト・シュリンク |
あらすじ
1958 年のドイツ。15歳のマイケル(デヴィッド・クロス)は気分の悪くなったところを21歳年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)に助けられたことから、二人はベッドを共にするようになる。やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになりマイケルの想いは深まっていくが、ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消す。数年後、法学専攻の大学生になったマイケルは、ハンナと法廷で再会する。彼女は戦時中の罪に問われ、ある秘密を隠し通したために窮地に追いやられ、無期懲役の判決を受けるのだった。時は流れ、結婚と離婚も経験したマイケル(レイフ・ファインズ)は、ハンナの最後の“朗読者”になろうと決心し、彼女の服役する刑務所に物語の朗読を吹きこんだテープを送り続けるのだったが…
出演者
レイフ・ファインズ、ジャネット・ハイン、デヴィッド・クロス、ケイト・ウィンスレット、スザンヌ・ロタール、アリッサ・ウィルムス、Florian Bartholomäi、フリーデリーケ・ベヒト、マティアス・ハービッヒ、ブルーノ・ガンツ、レナ・オリン、アレクサンドラ・マリア・ララ
感想・評価
1.胸がいっぱいいっぱいになって苦しかったどうして行動しないの?どうしてモヤモヤ何十年も引きずるくらいなら伝えないの?きっと17歳の私には想像つかない思いがあるんだろうな、理解したいのに理解できない。物語が難しいとかじゃなくて知ろうとすればするほど気持ちがいっぱいいっぱいになって涙が溢れて苦しくなって遠のいていく感じ。時間が経ってからまたみたいな
2.途中からとても重い空気になる。この時代のドイツの捉え方が初めてで、時代によって法の捉え方も変えるのだとかが驚いた。働いている人側から考えたことなかったし、字が読めないような人もいたことを考えさせられた。戦争の悲劇を描いた映画を観ると、毎回眉間に皺を寄せて見てしまう…こんな風に観ていいのだろうかとも思いつつ、自分の無知の部分に気づいて現実だったことに恐ろしくも感じる。恋愛物語よりも、時代の捉え方を新に知る映画となりました。色々、ここではこうして欲しいのに!っていう箇所ではそうはいかず、悲しい方向に進むことが多かったな。
3.たまたま『ホリデイ』のあとに観たから、ケイト・ウィンスレットがあまりにも別人に見えてびっくりした。少年時代のひと夏の出来事とは言っても、一生それを引きずるほどの恋。きっと鮮烈すぎるし、その後出会うどの女の子もそれには勝てなかったんだろう。ただの恋物語だと思って見始めたんだけど、そうではなく、一言じゃ語り尽くせない歴史の重みがずっしーんと入り込んだ映画だった。矮小化してはいけない重要な歴史と、本人たちにとっては大きいかもしれないけど、歴史とは無関係な色恋沙汰を同時に扱ってもいいものなのかな?という疑問も。
4.ケイト・ウィンスレットの演技を見るたびに言葉以外の表現力に感動する。表情や視線、指先からも心情が伝わってくる。レイフ・ファインズも父の顔の時と少年の面影が見える時があった。儚いラブロマンスかと思いきや、中盤からはナチスドイツ絡みの重い雰囲気、終盤はもどかしく、正直マイケルのハンナに対する気持ちがよく分からなかった。歴史的背景の知識や題材となった『朗読者』を読んでから観たら、また見え方が違うと思う。また観たい。
5.ドイツの歴史に詳しくないから、理解できない部分が多かった。
原題/別名:The Mauritanian
上映日 | 2021年10月29日 |
製作国 | イギリス、アメリカ |
上映時間 | 129分 |
ジャンル | スリラー |
スコア | 3.9 |
監督 | ケヴィン・マクドナルド |
脚本 | マイケル・ブロナー、ロリー・ヘインズ、Sohrab Noshirvani |
原作 | モハメドゥ・ウルド・スラヒ |
あらすじ
2005 年、弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)はアフリカのモーリタニア出身、モハメドゥ・スラヒ(タハール・ラヒム)の弁護を引き受ける。9.11 の首謀者の 1 人として拘束されたが、裁判は一度も開かれていない。キューバのグアンタナモ収容所で地獄のような投獄生活を何年も送っていた。ナンシーは「不当な拘禁」だとしてアメリカ合衆国を訴える。時を同じくして、テロへの“正義の鉄槌”を望む政府から米軍に、モハメドゥを死刑判決に処せとの命が下り、スチュアート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が起訴を担当する。真相を明らかにして闘うべく、両サイドから綿密な調査が始まる。モハメドゥから届く手紙による“証言”の予測不能な展開に引き込まれていくナンシー。ところが、再三の開示請求でようやく政府から届いた機密書類には、愕然とする供述が記されていた──。
出演者
ジョディ・フォスター、ベネディクト・カンバーバッチ、タハール・ラヒム、シャイリーン・ウッドリー、ザッカリー・リーヴァイ、ラングレー・カークウッド、コーリイ・ジョンソン
感想・評価
1.ジョディ・フォスターの最高の女優っぷりを堪能できます。また、淡々と出来事を描くだけでなく、理不尽な状況下でのスリリングな展開や、弁護士と検察の敵味方を超えた関係性など、ストーリーも楽しめました。余談ですが、YouTubeの公式チャンネルで大変な交渉の末、ご本人に南アフリカの撮影所まで来ていただいた映像も拝見しました。関係者が誇らしげに彼を出迎えていたのがとても素敵でした。
2.世界的ベストセラー手記の映画化9.11の首謀者の1人として身柄を拘束され、グアンタナモ収容所に送られたスヒラを、不当拘禁として米国を訴える弁護士が捜査の末に辿り着いた真実とは・・・現実にアメリカ同時多発テロは実行され、確実に犯人グループは存在するのだから、ホンの少しでも疑いがあれば拘束されるのは仕方ないだろうけど、無関係の人にしてみれば迷惑千万どころではない。しかもきちんと取調べすらしないし、過酷な牢獄生活を強いられるし。グアンタナモ収容所の事はかなり大々的に報じられて知ってはいるが、テロリストに対するみせしめとでも言うか、テロに対する憤りの捌け口なのか、容疑者に厳しいのには当然と思っていたがここまでとは?グアンタナモの収容者はグレーだけど、アメリカの行いはブラックだわ?
3.原作未読、悪名高きグァンタナモに収容された容疑者を、大胆な手法で裁判で釈放を試みる弁護士の話が軸、ところどころあれって思う部分は観てて試されている気がしたのがなんとも居心地が悪かったが、きっとそういう意図なのだろう、自分のいろいろな先入観を反省した
4.あれ、と、あれを入れ替えて、あそこ、と、あそこの順番を、組み替えて、起承転結を調整すれば、【何故?】を命題に、スリリングにストーリーを追いかける事ができたかもしれない。それをしなかったのは、ジョディ・フォスターの、あるいは、ナンシー・ホランダーの、人権に対する姿勢、国の理不尽なやり方に対する姿勢の事実の流れをリスペクトしたのかもしれない。to find the man in me
5.私には、この手の映画は難しいかもしれませんが、水面下でこんな事が起っていたのたかと驚いた!アメリカの闇を描いた恐ろしい実話。容赦ない拷問。普通の人間じゃ、どうにかなるよねぇ~やっと無実だとなったのに、、更に何年も拘束されて、よう頑張ったなと思います。エンドロールで、結婚して幸せに暮らしていた映像が流れていて本当に良かった!!と思いました。最近のカンバーバッチの活躍は凄い。映画友の評価が高い映画です。
原題/別名:LES MISERABLES
上映日 | 2012年12月21日 |
製作国 | イギリス |
上映時間 | 158分 |
ジャンル: | ミュージカル |
スコア | 4.1 |
監督 | トム・フーパー |
脚本 | ウィリアム・ニコルソン、アラン・ブーブリル、クロード=ミシェル・ローム、ハーバート・クレッツマー |
あらすじ
ヴィクトル・ユゴーの小説をもとに世界的大ヒットを記録した名作ミュージカルを豪華キャストで映画化。19世紀のフランスを舞台に、貧しさゆえにパンを盗み19年間投獄された男ジャン・バルジャンの波乱万丈の生涯を描く。
出演者
ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター、アーロン・トヴェイト、サマンサ・バークス、サシャ・バロン・コーエン、ダニエル・ハトルストーン、アントニア・クラーク、ジョージ・ブラグデン
感想・評価
1.ミュージカル映画をどう楽しめばいいのかよく分からなかったが、そんな人にこそ見て欲しい映画。感情を伝える1つの手段に過ぎないと思って観れば、寧ろ歌の方がよく伝わるんだなと思う。ストーリーはもちろん名作のそれ。喜怒哀楽全てに響く。そして何より、フィナーレのpeople' songが鳥肌立つ。
2.ガチガチのミュージカルが嫌いだと知りました。ミュージカル好きな人はおもしろいんじゃないかな。
3. 今日明日仕事行けば年末年始の連休なんですが、このあと2日がめんどくさい?しかも夜勤ってのがなおさらめんどくさい??心踊る映画観て気分高めて仕事に行こうと思い、『ララランド』と並んでミュージカル知らん人でも聞いたことある2大タイトル『レ・ミゼラブル』をチョイス‼️…したはいいけど、結果的にはチョイスミスだったかな?気軽に気分を高めようと思ったのにこんなに壮大なミュージカルを選んでしまうとは… 主演のヒュー・ジャックマンは『グレイテスト・ショーマン』でも主演でしたよね?この人の力強い歌声はミュージカル向きな気がする??ただ1つ気になったのが、囚人だったのに8年で市長にまでなれるもんなんですかねとか思ったり…? アン・ハサウェイも出てましたね?娘のために工場でお金を稼ぐ女性の役だったんですけど、この人は顔が華やかすぎるからあまりみすぼらしさがないと思うんですよ?髪切って歯を抜かれた後はさすがに貧相で可哀想な感じになってましたけど?最後の天使はすごい似合ってました
そして、エディ・レッドメイン‼️この人は『リリーのすべて』で難しい役を演じてて、最近気になってるハリーポッターの続編『ファンタスティック・ビースト』シリーズの主演の人ですよね?ミュージカルって基本みんな力強く歌う人ばかりな気がするんですが、その中でエディ・レッドメインは優しい歌声で目を惹かれましたね?まあ、実際に惹かれたのは耳ですけど。 僕が作中で1番好きだった曲は、革命前夜にみんなが歌ってた「あと1日〜明日〜」みたいな曲です?伝わるかな?革命軍、軍隊、ヒュー・ジャックマンと娘のコゼット、あとはエポニーヌもいたかな❓それぞれが明日のことを想いながら歌うこの曲はとても力強くて、タブレットで聴くのがもったいなかった?映画館の大ボリュームで聴きたい一曲でした? 華やかな気持ちにはならなかったけど、とても素晴らしいミュージカル映画でした‼️あと2日、がんばります。みなさんも仕事納めまであと少しがんばりましょう??
4.ラストのヒューの演技力と演出で涙腺が限界を迎えた…因果応報の物語エディの歌唱力に驚き!もっと好きになっちゃった~
5.終始歌だけで本格ミュージカルすぎて難しかった、もう1回見たい。原作読もっと。アン・ハサウェイが可愛かった
原題/別名:Fences
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 139分 |
スコア | 3.3 |
監督 | デンゼル・ワシントン |
脚本 | オーガスト・ウィルソン |
あらすじ
1950年代の米ピッツバーグ。トロイ・マクソンは、妻ローズと息子のコーリーと暮らしている。彼はかつて野球選手だったが、 人種差別によってメジャーリーガーの夢を絶たれ、今では苦しい生活を送っていた。ある日、コーリーがアメフトのスカウトマンに見出され、NFLを目指す大学推薦の話が舞い込んでくる。しかし、トロイは進学に反対、夢を見過ぎたと責め立て、家の裏庭のフェンス作りを強制的に手伝わせる。息子の夢を完全に潰してしまったトロイ。親子関係に亀裂が走り、ふたりを見守っていたローズとも激しく衝突することになるが・・・。
出演者
デンゼル・ワシントン、ヴィオラ・デイヴィス、スティーヴン・ヘンダーソン、ミケルティ・ウィリアムソン、ラッセル・ホーンズビー、ジョヴァン・アデポ、サナイヤ・シドニー
感想・評価
1.黒人差別の為プロ野球選手になれなかった男とその家族の苦悩と葛藤に満ちた人生をほぼ家の中と庭だけで描いた愛憎渦巻くセリフ劇信心深く愛情深く忍耐強くよく尽くす最高の妻と、過去の栄光に縋り付き子供の夢を打ち砕く浮気性の最低な夫という対比が見事。庭での長セリフシーンは何度も見たくなるほど妻役のヴィオラ デイビスに感情移入してしまった。傑作ネトフリ12月31日に配信終了するのがもったいない?
2.胸糞過ぎるのは脚本であって、演技が上手いことによる。なのは分かっているけどそれを踏まえても最低で最悪。観ない方がいい。それでも、裏庭でのやり取りは全て観るべき価値のある、俳優等の素晴らしい演技だった。苦しくなった。ふぅ
3.もとは古い舞台劇、会話劇なんだろうけど、一方的な台詞ばかりで台詞の応酬の面白さみたいなのはない。会話劇としても話としてもネタ的にも全く面白くないのだが、何故映画化しようと思ったのか不思議でならない。イライラ、ムカムカするだけの話。ジャケット詐欺。息子から見たら毒親でしかない気がするので、そういうのがダメな方、親子関係などでトラウマがある方はやめといたほうがいいと思う。傷口をほじくられて塩塗りたくられる気分になるかもしれない。主人公(多分)がとにかくよく喋る。面白くもないことをさも面白いネタとして得意気にダラダラくどくど喋りまくる、アメリカ作品でよく見かける感じのあれ。モブキャラの場合、主人公に煩がられあしらわれて逆ギレしたりするようなタイプの。口が達者というよりは人に口を挟む隙を与えず自分の好きなように喋り続けるだけ。持論?の矛盾や綻びがある。戦時に脳を損傷しファンタジックな話ばかりしている弟もこの点は似ている。
この兄弟、人の話聞く気がない。自分が喋る気持ち良さにしか興味なさそう。人のことは些細なことにも文句を垂れ、息子を責め立て、自分のことなら些細でないことすら悪びれもせず開き直る独善的勘違いクソ野郎主人公。ゴミを回収する仕事をしていて、黒人は収集車を運転するほうの業務に就けないのは差別だ俺をドライバーにしろと訴えて採用されるが無免許だったってあたりで物凄い憤りを感じた。アメリカンはこういうの笑い話として通用するっぽいし、車通り少ない公道で全く予備知識ない人に無免許運転させて運転教える場面よく見かけたりもするので、免許取得の流れやそもそもの感覚も時代も異なるんだろうからしょうがないのかなーと思いはすれど、黒人の印象がマイナス方向になってしまう話だなと思った。車や重機等の運転に関して軽薄な感覚でいる人が嫌いなので。かつて支配的なクソ親父に憤り反発したはずの少年が、そのクソ親父と大差なさそうな支配的クソ親父として君臨し、妻子を傷つけ悪びれもせず反省も成長もしない話。フェンスを象徴的、暗喩的に使おうとしているのはわかるんだが、成功していないと思う。
だから何だよ?って感じ。奨学生として大学入れるなら大学までの約束でアメフトやらせてあげてもいいだろうに、どんなに上手くてもどうせ黒人は選ばれないとかいうアップデートされないまままの“常識”や慣例に囚われ、息子相手にマウンティングして社会への苛立ちや不満を発散し、時代の流れや大局なんてのは見ない。小せえ野郎だなと思ってたら終盤に「偉大」とか言われてて、何言ってんだこの人達?全っ然わからんわ!ってなった。日本語だと誇大表現めいてしまうだけでもっとあっさりした意味合いなんだろうか。本当に何でこんなもん映画にしようと思ったのかさっぱりわからない。男はこうあるべき、父親はこうあるべきといった呪縛から逃れられない話、とするにはこうあるべき男から逸脱してるしなー。デンゼル・ワシントンをもってしても好感を持ち得ないクソ野郎主人公。服を着せ飯を食わせ家に住まわせ学校に行かせてやってるのはお前が好きだからじゃない、俺の息子だからだ、義務だからだ、みたいな発言には殺意を覚えた。だいぶ前にTSUTAYAの多分作品限定ポイントで視聴権(?)貰ってたやつで、1月1日で配信終了になるらしいので観てみたが、映画や物語に対して私が求めるものが何もない作品だった。出演者によっぽど興味がある人以外は観なくていいと思う。コンディションいい時でないと多分寝落ちする。二回ほど寝落ちした。
4.評判が良い印象があって観たのですが、全く別の映画“スモーク”と混同してました。デンゼル・ワシントン、セリフ多いなーという感想です。ボノとゲイブのキャラクターは良かったけど、映画としての良さはよく分かりません。正直あまり面白くなかった。今度こそスモークを観ようと思います。タイトルと表紙が少し似ていて、勘違いで最後まで観てしまった(笑)
5.比較的見やすい映画架空の作り話っぽい要素もなければ本当にその人の人生の一場面を切り取ったような特段変哲の無い(実際には大いにしてあるが)日常をそのまま写したような作りになっている。黒人差別をテーマとして扱う映画にしては珍しく腹の立つようなレイシストや人種差別主義者も出てこないのでそういう意味では安心して観られる。あともっと古い映画だと思って観ていたが割と最近出た映画だというのが意外だった。
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