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監督 | ローソン・マーシャル・サーバー |
評価 | 3.91 |
解説
[Netflix作品]『ジャングル・クルーズ』などのドウェイン・ジョンソンらが出演したアクション。ある理由から手を組むことになった詐欺師、泥棒、FBIの捜査官が、美術品強奪に挑む。メガホンを取るのは『スカイスクレイパー』などのローソン・マーシャル・サーバー。『ワンダーウーマン』シリーズなどのガル・ガドット、『デッドプール』シリーズなどのライアン・レイノルズらが共演する。
あらすじ
世界の最重要指名手配犯を逮捕するためにインターポール(国際刑事警察機構)から発令される特別な国際手配書、レッド・ノーティス。これに該当する犯罪者を追跡するFBIのトップ捜査官(ドウェイン・ジョンソン)は、大掛かりな美術品強奪を企てる泥棒(ガル・ガドット)と詐欺師(ライアン・レイノルズ)と出会う。そしてある理由から彼らは手を組んで美術品を狙おうとする。
監督 | チェン・スーチェン |
評価 | 3.00 |
解説
中国の探偵コンビが活躍する『唐人街探偵』シリーズの第2弾となるサスペンスコメディー。アメリカ・ニューヨークを舞台に、中国の探偵コンビと日本の探偵らが猟奇殺人事件の犯人を見つけようとする。監督と脚本を手掛けるのは『唐人街探偵 東京MISSION』でもメガホンを取ったチェン・スーチェン。『共謀家族』などのシャオ・ヤン、『アイスマン』シリーズなどのワン・バオチャン、『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』などのリウ・ハオランのほか、『ガンズ・アキンボ』などのナターシャ・リュー・ボルディッゾ、妻夫木聡らが出演する。
あらすじ
中国で探偵業を営むチン・フォン(リウ・ハオラン)は、叔父のタン・レン(ワン・バオチャン)の結婚式に招待され、ニューヨークに飛ぶ。だが、実はマフィアの孫が惨殺された事件の犯人を見つければ賞金500万ドルが手に入ることから、タン・レンがうそをついておいを呼び寄せたのだった。世界中の探偵たちが賞金目当てでニューヨークに集まり、事件の解決に挑む。
監督 | 三池崇史 |
評価 | 未評価 |
解説
高橋のぼるのコミックを、生田斗真主演、三池崇監督、宮藤官九郎脚本で実写映画化したアクションコメディーシリーズの完結編。潜入捜査官(通称:モグラ)として犯罪組織に送り込まれた男が、巨額の麻薬密輸取引を阻止しボスを逮捕すべく奔走する。岡村隆史、菜々緒、仲里依紗、堤真一、岩城滉一といったおなじみの面々が集結し、新キャストとして『HK/変態仮面』シリーズなどの鈴木亮平、『マリア様がみてる』などの滝沢カレンが参加する。
あらすじ
警察学校を最低の成績で卒業した警察の問題児・菊川玲二(生田斗真)は、潜入捜査官(通称:モグラ)に任命される。下された指令は日本から麻薬を一掃するため極悪組織・数寄矢会に潜り込み、ボスの轟周宝(岩城滉一)を逮捕せよというものだった。最終任務として取引額6,000億円に及ぶ麻薬密輸を阻止しようとする玲二の前に、周宝の長男で後継者でもある轟烈雄(鈴木亮平)や、謎の美女・沙門夕磨(滝沢カレン)が現れる。
監督 | 前田哲 |
評価 | 4.03 |
解説
老後の資金を貯めてきた主婦が直面する悩みをつづった垣谷美雨の小説を映画化。老後は安泰だと考えていた主人公が、さまざまな問題に振り回される。主演はドラマシリーズ「緊急取調室」などの天海祐希。『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』などの前田哲がメガホンを取り、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』などの斉藤ひろしが脚本を手掛けた。
あらすじ
節約がモットーの主婦・後藤篤子(天海祐希)は、夫の給料や自身のパート代をやり繰りして老後の資金を貯めてきた。ある日、しゅうとが他界し400万円近い葬儀代が必要になるが、自身のパートの契約が更新されず、さらに娘の結婚が決まって多額の出費に頭を抱える中、夫の会社が倒産してしまう。そして成り行きで同居することになったしゅうとめは、金遣いが荒かった。
監督 | 三池崇史 |
評価 | 2.62 |
解説
高橋のぼるの人気コミックを、三池崇史監督、宮藤官九郎脚本のタッグで実写映画化したアクションコメディー。交番勤務の巡査が暴力団組織を壊滅させるべく潜入捜査を命じられ、さまざまなピンチを乗り越え任務を果たそうとする姿を描く。主演は、三池組初となる生田斗真。彼を取り巻くキャラクターには堤真一、仲里依紗、山田孝之、岡村隆史、上地雄輔らがふんし、原作の世界観そのままの強烈なインパクトを放つ。
あらすじ
正義感は強いものの警察署きっての問題児の巡査・菊川玲二(生田斗真)は、上司からクビと言われてしまう。しかし、内実は関東一の広域暴力団・数寄矢会の轟周宝(岩城滉一)を逮捕するため、モグラこと潜入捜査官になれという命令だった。偶然にも傘下の阿湖義組若頭・日浦匡也(堤真一)と親交を深めた玲二は、数々の試練に見舞われながら轟に近づいていく。
映画レポート
ホラー、ヤクザもの、アクション、時代劇とありとあらゆるジャンルを踏破し続けている三池崇史だが、笑いと暴力の三大噺はもっとも好むテーマだろう。「土竜の唄」は原作が高橋のぼるのコミック、宮藤官九郎の脚本、主演が生田斗真の潜入捜査官もので、冒頭、全裸で車のボンネットに縛りつけられた生田が街を疾走する唖然とするシーンから掴みは充分。タランティーノの「デス・プルーフ in グラインドハウス」のパクリであるなどとは言わずもがな、映画自体が香港、韓国のノワールな潜入捜査官ものの脱力したパロディといってよい。
成績最低の落ちこぼれで童貞の巡査生田が、麻薬ルートを暴くために大暴力組織に潜入するが、とにかく映画は悪ふざけの連続で、指導係の遠藤憲一、吹越満、皆川猿時のトリオは「土竜の唄」を突然、コーラスで歌い出す始末だ。ただし「愛と誠」のミュージカルシーンよりは格段の進歩がみられる。さらに、生田が傘下の組の若頭・堤真一に惚れ込まれ義兄弟の契りを交わす際に、腕を交叉させ、血をすすり合うシーンは「仁義なき戦い」の菅原文太と梅宮辰夫の引用だ。実際に幹部で伊吹吾郎が貫録たっぷりに登場したり、乱闘シーンでは、突然、「仁義なき戦い」ばりにキャメラが斜めに傾いで画面がセミ・ドキュメンタリータッチになるし、三池崇史はかなり遊んでいる。
生田の同僚のミニスカポリス仲里依紗は「ゼブラーマン」同様、姿態を披露し、関西暴力団の若頭に扮したフリークスなメイクがご愛嬌の岡本隆史や全身刺青のヒットマンなど異貌なキャラクターがゾロゾロ飛び出すのも楽しい。
ラストの港湾で対立する暴力団同士と警察が三つ巴となり、大乱闘、銃撃戦を繰り広げるクライマックスも、往年の石井輝男の「太平洋のGメン」ばりのハッタリがきいたアクションが見応え充分である。(高崎俊夫)
監督 | エルナン・ヒメネス |
評価 | 4.00 |
解説
[Netflix作品]デートアプリで知り合った男女の仲を描くラブコメディー。ロサンゼルス在住の女性が、東海岸に住む男性と恋に落ちるが、相手は写真とは似ても似つかない人物だった。エルナン・ヒメネスがメガホンを取り、マックGとメアリー・ヴィオラが製作を担当。ドラマシリーズ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」などのニーナ・ドブレフ、『クレイジー・リッチ!』などのジミー・O・ヤンのほか、ダレン・バーネット、マッティ・フィノキオらが出演する。
あらすじ
ロサンゼルスで暮らすナタリー(ニーナ・ドブレフ)は男運に恵まれなかったが、デートアプリで東海岸に住む完璧な相手と出会う。彼女は彼を驚かせようと、何も告げずにクリスマスにニューヨークに飛ぶが、現れたジョシュ(ジミー・O・ヤン)はアプリの写真とは別人だった。写真を加工して知り合いのタグ(ダレン・バーネット)に成り済ましていたジョシュにナタリーは腹を立てるが、彼にタグとの仲を取り持ってもらう。
監督 | 三池崇史 |
評価 | 3.19 |
解説
高橋のぼるの人気コミックを、生田斗真主演、三池崇史監督、宮藤官九郎脚本のタッグで実写映画化した『土竜(モグラ)の唄 潜入捜査官 REIJI』の続編。今回は原作の「チャイニーズマフィア編」を基に、チャイニーズマフィアの撲滅、最終ターゲットの護衛を命じられた潜入捜査官に、次々と危機が降り掛かるさまが描かれる。仲里依紗、堤真一、岩城滉一ら前作キャストが続投するほか、瑛太、本田翼、古田新太、菜々緒らが新たに登場し、ドラマを盛り上げる。
あらすじ
犯罪組織・数寄矢会に潜り込んだ潜入捜査官モグラの菊川玲二(生田斗真)は、日浦組組長・日浦匡也(堤真一)と兄弟の契りを交わし、思いがけず日浦組若頭に就任。そのころ、容姿・頭脳・人望もピカイチの警官・兜真矢(瑛太)が警視庁組織犯罪対策部課長に就任し、玲二の逮捕に動き始める。一方玲二は、最終ターゲットの数寄矢会会長・轟周宝(岩城滉一)からチャイニーズマフィア仙骨竜の撲滅と、轟と娘のボディーガードを任され……。
監督 | 三谷幸喜 |
評価 | 3.89 |
解説
「警部補 古畑任三郎」などで知られる人気脚本家、三谷幸喜初監督によるコメディ映画。三谷幸喜がかつて主宰していた劇団「東京サンシャインボーイズ」の同名劇をもとに、ラジオ局内で繰り広げられるドタバタ劇をコミカルに描く。スピーディなカメラワークやストーリー展開、ツボを突いた笑いなど、才人・三谷幸喜の冴えた手腕が見どころ。唐沢寿明、鈴木京香、西村邦彦共演。 生放送のラジオドラマを控え、緊張気味のスタジオ。初めて書いた脚本が採用された主婦のみやこも、直前のリハーサルを見学していた。そんな中、突然主演の人気女優が設定を変えたいと文句を言い始める。困り果てたプロデューサーは、みやこに脚本の書き直しを依頼。だが他の出演者も口々に不満を漏らしはじめ、メロドラマだった物語は次第にアクションへと変貌してゆく。
監督 | 武内英樹 |
評価 | 4.00 |
解説
深田恭子と瀬戸康史が演じる、泥棒一家の娘と警察一家の息子の禁断の恋をコミカルに描いたドラマシリーズの劇場版。二人の新婚旅行先で、泥棒一家“Lの一族”が最後のお宝奪取に臨む。共演は橋本環奈や小沢真珠、栗原類、どんぐり、渡部篤郎らドラマ版の出演者をはじめ、劇場版キャストとして観月ありさ、岡田義徳が共演する。監督を『テルマエ・ロマエ』『翔んで埼玉』シリーズなどの武内英樹が務める。
あらすじ
泥棒一家“Lの一族”の娘として生まれた三雲華(深田恭子)と警察一家の息子の桜庭和馬(瀬戸康史)は、娘の杏(小畑乃々)を連れて遅めの新婚旅行でディーベンブルク王国を訪れる。しかし、そこで最後の大仕事のためにやって来た華の家族と遭遇。あきれる華だったが、杏が誘拐され、犯人からあるお宝を交換条件として要求される。さらに、死んだとされていた一族のひとり、三雲玲(観月ありさ)が現れる。
監督 | ベティ・トーマス |
評価 | 2.83 |
解説
肉眼でもレーダーでも捉えられないインビジブル機能搭載の最新型ステルス戦闘機“スイッチブレイド”。米国が極秘に開発したこの戦闘機がある日、何者かに盗まれる。そしてそれは武器商人ガンダーズの手に渡っていた。彼は、ハンガリーのブダペストで行われるボクシングのタイトル・マッチの前夜パーティを自邸で開催する裏で、戦闘機の入札を行おうと企てる。これに対し米国の国家保安局BNSは、戦闘機の奪回をスペシャル・エージェントのアレックスに命じ、その相棒として何とタイトル戦に出場する無敗のボクサー、ケリーを指名するのだった…。
映画レポート
007からゾルゲまで、ブームと呼んでもいいほどの近頃のスパイ映画。その終着点というべきか、ついにエディ・マーフィまでもがスパイ役デビュー。とはいえ、そこはキャラクターに一ひねり。ボクシングの現役チャンピオンと兼業という不思議な役柄で、女好きのビッグ・マウスぶりを楽しそうに演じている。
実はこの「アイ・スパイ」、60年代にオンエアされた米の同名TVシリーズのリメイクで、オリジナル版はプロテニス選手がスパイにという設定。もともとマーフィがボクシング経験者だったこともあり、今回は設定が変更された(させられた?)。
また相棒エージェントには「ザ・ロイヤル・テネンバウムス」の脚本や「ズーランダー」の怪演が印象的なオーウェン・ウィルソン。才人として人気上昇中の彼だが(ちなみに奥さんはジーナ・ガーション)、今回は同僚の女性に片思いのB級エージェント役というだけに、今ひとつハジケない印象。あのルックスでアホなのが持ち味のはずなのに。
ただしキャラが好対照な2人だからこそ掛け合いはリズミカル、プラハとウズベキスタンが舞台という地味派手なアクションを補っているコンビぶりだ。最後の戦闘機のオチには苦笑いだが、最近のマーフィ映画の中では最もいい出来の作品だ。(編集部)
監督 | ショーン・レヴィ |
評価 | 4.14 |
解説
『デッドプール』シリーズなどのライアン・レイノルズが主演したアクション。自分がビデオゲームの世界に生きる背景(モブ)キャラだと知った主人公が、ヒーローになろうとする。メガホンを取るのは『ナイト ミュージアム』シリーズなどのショーン・レヴィ。ドラマシリーズ「キリング・イヴ/Killing Eve」などのジョディ・カマー、ドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」などのジョー・キーリー、『ジョジョ・ラビット』などのタイカ・ワイティティらが共演する。
あらすじ
銀行の窓口係ガイ(ライアン・レイノルズ)は、平凡で退屈な毎日だと感じる一方で、連日強盗に襲われていた。疑問を抱いた彼は、襲ってきた銀行強盗に反撃を試みると撃退でき、さらに強盗から奪った眼鏡を掛けると、街の至るところにこれまで見たことのなかったアイテムやミッション、謎めいた数値があった。やがてガイは、自分がいる世界はビデオゲームの中で自身がモブキャラであることを知り、愛する女性と街の平和を守ろうと正義のヒーローを目指す。
監督 | イ・ジェギュ |
評価 | 3.63 |
解説
パオロ・ジェノヴェーゼ監督がメガホンを取ったイタリア映画『おとなの事情』を韓国でリメイクしたコメディー。再会した7人の男女が、あるゲームによって思わぬ事態に陥る。監督は『王の涙 イ・サンの決断』などのイ・ジェギュ。『レッスル!』などのユ・ヘジン、『明日へ』などのヨム・ジョンア、『犯人は生首に訊け』などのチョ・ジヌンらが出演する。
あらすじ
豊胸整形医のソクホ(チョ・ジヌン)と精神科医のイェジン(キム・ジス)夫妻の新居に、会社経営者のジュンモ(イ・ソジン)と若い妻のセギョン(ソン・ハユン)、亭主関白な弁護士のテス(ユ・ヘジン)と専業主婦として彼を支えるスヒョン(ヨム・ジョンア)、教師のヨンベ(ユン・ギョンホ)が久しぶりに集まる。そして隠し事がないことを証明しようと、各自のスマートフォンの電話やメールを公開するゲームを始める。
監督 | 英勉 |
評価 | 3.15 |
解説
原作・井上堅二、漫画・吉岡公威のコミックを実写映画化した学園コメディー。楽しいキャンパスライフを夢見ていた主人公たちの青春の日々を描く。『獣電戦隊キョウリュウジャー』シリーズなどの竜星涼と『仮面ライダービルド』シリーズなどの犬飼貴丈が主演を務め、『あさひなぐ』などの英勉監督がメガホンを取る。乃木坂46の与田祐希をはじめ朝比奈彩、小倉優香、石川恋、高嶋政宏らが共演。
あらすじ
伊織(竜星涼)は、青い海に囲まれた離島にある伊豆大学に入学し、気さくな仲間やかわいい女子と大学生活をエンジョイすることだけを夢見ていた。だがオリエンテーション当日の朝、大勢の人が集まった大学の講堂で、伊織は記憶がないまま素っ裸で目を覚まし、自分と同じ状況の耕平(犬飼貴丈)出会う。
監督 | イ・ファンギョン |
評価 | 4.07 |
解説
『王になった男』などのリュ・スンリョンが主人公を演じ、突然仲のいい父娘を襲う悲劇と、その後刑務所内で起きる思いがけない奇跡を描く感涙作。無実の罪を着せられ服役することになった父親と、6歳のまな娘との深い絆が周りの人々の心まで変えていく過程を回想する。本作でデビューした名子役カル・ソウォンが幼少時代の娘を演じ、そのかれんさで涙を誘う。あまりにも厳しい現実をユーモアと優しさと愛情で包み込む物語に感極まる。
あらすじ
模擬国民参加裁判で、弁護側の女性(パク・シネ)は、ある幼女暴行殺人事件のえん罪を晴らすために立ち上がる。当時犯人とされ、死刑が確定したヨング(リュ・スンリョン)は、娘のイェスン(カル・ソウォン)と二人暮らし。彼はかわいい娘のために黄色いランドセルを買ってやろうとしていたが、ランドセルは売れてしまい……。
監督 | チャールズ・ラッセル |
評価 | 3.99 |
解説
これ1本でドル箱スターとなったジム・キャリー主演のスーパーSFXコメディ。小心者のスタンリーはひょんなことから不思議なマスクを拾う。家に帰り何気なくそのマスクを着けたとたん!猛烈な竜巻と共に彼の中のもうー人の自分《マスク》が現れた。そして彼は《マスク》の力を借りて、ー目惚れしたクラブ歌手、ティナにアタックするのだが……。
監督 | ジャウマ・コレット=セラ |
評価 | 3.60 |
解説
ウォルト・ディズニーが1955年に開園させた最初のディズニーランドに、オープン当初から存在するアトラクション「ジャングル・クルーズ」を題材にした冒険スペクタクル。ボートでのジャングル探検をベースに、アマゾンの不老不死の伝説を絡めた冒険譚(たん)を描き出す。主人公を『ワイルド・スピード』シリーズなどのドウェイン・ジョンソン、ヒロインを『メリー・ポピンズ リターンズ』などのエミリー・ブラントが演じる。
あらすじ
アマゾンの伝説では“奇跡の花”を手に入れた者は、永遠の命を授かると言い伝えられてきた。行動力と冒険心にあふれる博士リリー(エミリー・ブラント)は、その伝説に魅せられ、スリリングなアマゾンのジャングルへ冒険に向かう。彼女は観光客用クルーズツアー船の船長フランク(ドウェイン・ジョンソン)を旅の相棒として選ぶ。
監督 | サラ・スミス |
評価 | 3.74 |
解説
最新式ロボット型デバイスと友達のいない少年が本当の友情を探す様子を描いたアニメーション。友達を探す機能を持つロボット型デバイスと少年が出会い、空回りしながらも奮闘する"二人"を描く。制作はロックスミス・アニメーション、監督をジャン=フィリップ・ヴァインとサラ・スミスが担当する。
あらすじ
インターネットや写真撮影、通話、ゲームなどの機能を備え、乗り物としても利用でき、友達になってくれる上に仲間探しもしてくれるロボット型デバイス「Bボット」。しかし、孤独な少年バーニーの元にやって来たのは、オンライン接続もできない不良品のロンだった。アナログなロンはバーニーの仲間を探すことができず、バーニーはロンに友達の作り方から教えることになる。
監督 | エリック・トレダノ |
評価 | 4.30 |
解説
車いすで生活している大富豪と介護者として雇われた黒人青年が垣根を越えて友情を結ぶ、実話を基にしたヒューマン・コメディー。年齢や環境、好みも異なる二人が、お互いを認め合い、変化していくプロセスを描いていく。監督は、本作が長編4作目となるエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュのコンビ。主演は、『歌え! ジャニス★ジョプリンのように』のフランソワ・クリュゼと『ミックマック』のオマール・シー。フランス本国のみならずヨーロッパで記録的なヒットを樹立した、笑いと感動に包まれた良質なコメディーを堪能できる。
あらすじ
不慮の事故で全身麻痺(まひ)になってしまった大富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、新しい介護者を探していた。スラム出身の黒人青年ドリス(オマール・シー)は生活保護の申請に必要な不採用通知を目当てに面接にきた不届き者だったが、フィリップは彼を採用することに。すべてが異なる二人はぶつかり合いながらも、次第に友情をはぐくんでいき……。
映画レポート
たしかに最強だ! 昨年の東京国際映画祭で予備知識なく観賞し、幸福感を噛みしめながら思った。しかし日本では知られたスターは不在、主役は車椅子の中年と黒人青年、フランス映画でコメディじゃ、いくら作品がよくても配給が決まらないんじゃないか。
これが杞憂に終わってほんとうによかった。あとは最強な作品力がモノを言ってくれるだろう。実際、この映画は驚嘆に値する。実話をベースとする障害者と介護人の話なのにゲラゲラ笑えるコメディで、「お涙頂戴」的なアプローチをしないのに観客すべての心を熱い感動で揺さぶるという映画なのだから。
大富豪の紳士フィリップは、事故で首から下が麻痺してまったく自由が利かない状態。そんな彼が自分の介護役に選んだのが、スラム育ちのアフリカ系兄ちゃんドリス。子供がそのままデカくなったようなこのオトコは常識や偏見に縛られず、「障害者を障害者とも思わぬ」言動でフィリップを容赦なくおちょくる。だが、腫れ物に触れるような接し方をされる屈辱より、同情のかけらも見せないドリスの言動がフィリップにはどれほどありがたかったか。
社会的立場も音楽の趣味も正反対なふたりが、互いを面白がる掛け合いはひたすら面白く、痛快だ。偽善の匂いも、居心地の悪さもまるでない。ただふたりが世界を広げ、共鳴を深めていく過程がうれしくて、笑顔のまま涙がぽろぽろ。実在の介護士はアルジェリア移民だそうだが、監督がドリスというキャラを逸材オマール・シーにあて書きしたことが、大きな勝因。彼のまっすぐな瞳と天真爛漫な笑顔を、きっと愛さずにはいられない。(若林ゆり)
監督 | ナンシー・マイヤーズ |
評価 | 4.13 |
解説
ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイというオスカー俳優が共演を果たしたヒューマンドラマ。年齢・性別・地位も違う男女が出会い、徐々に友情を育んでいく過程を描く。メガホンを取るのは『ハート・オブ・ウーマン』『恋するベーカリー』などで知られるナンシー・マイヤーズ監督。高級ブランドからカジュアルスタイルまで網羅したファッションはもとより、女性にエールを送る物語に夢中になる。
あらすじ
ジュールズ(アン・ハサウェイ)は、ファッションサイトを経営・管理する会社のCEOとして充実した日々を過ごしていた。仕事と家庭を両立するパーフェクトな女性像そのものの彼女はまさに勝ち組だったが、ある日、試練が訪れる。同じころ、シニアインターンとして、40歳も年上のベン(ロバート・デ・ニーロ)がジュールズの会社に来ることになり……。
映画レポート
妻を亡くして独身老人になっても、太極拳で心と体を整え、ワードローブは現役時代の状態をキープし、70歳の今も社会貢献意欲は全く失せてないベンは、当然、地元ブルックリンの同世代女子にとって美味しいデート相手だ。だが、彼にそんな暇はない。ファッション通販会社の"シニア・インターン=ベテラン見習い"募集に応募したベンは、見事面接に合格して、職場の潤滑油になって行く。
今、社会の枠組みはドラスティックに変化している。嫌々ベンをアシスタントに付けるジュールスは、30歳で通販会社を立ち上げた若き女性オーナーだし、夫のマットは妻のために仕事を捨てた育メンだ。でも、急激な変化に巧く対応できないのが人間。突っ走りすぎて部下を置き去りにしてきたジュールスは新たなCEOの参入を打診され、マットは専業主夫業からこっそり逸脱。そんな時、俄然威力を発揮するのがベンの圧倒的な経験値と、溢れ出る燻し銀のフェロモンだ。
とにかく、ベンを演じるロバート・デ・ニーロが終始チャーミングで観る側の頬は緩みっぱなし。職場に充満する世代ギャップをぎりぎりで切り抜ける時のキョドリ顔、オタク臭ぷんぷんの男性社員に恋のノウハウを伝授する時のドヤ顔、社員のリラクゼーションを担当する美人マッサージ師の際どいタッチに思わず興奮してしまった時のやや顔等々、それはまるで、かつて見たデ・ニーロ表情集の集大成のようで和みと感動を与えてくれる。こんなに可愛く、頼もしい70代がいたら、変化によって捻れた世界も矯正されるのではないか? そんな願いを、監督&脚本のナンシー・マイヤーズは劇中でジュールスに代弁させる。曰く「私たち女性はオプラ(・ウィンフリー)に勇気づけられたけど、男はジャック・ニコルソンやハリソン・フォード以来、ろくなのが出て来てないじゃないの!?」
勿論、ロバート・デ・ニーロもその中の一人だ。受けるジュールス役のアン・ハサウェイも、彼女にとって「プラダを着た悪魔」(06)の逆バージョン的設定をテコに、メリル・ストリープから得たものと得られなかったものを、デ・ニーロによって同時に満たしている。これは、廃れゆくハリウッドコメディの枠組みをも取り払う、見ておくべき重要な1作だ。(清藤秀人)
監督 | 吉田恵輔 |
評価 | 4.00 |
解説
過激な内容で話題になった古谷実の人気コミックを、V6の森田剛を主演に迎えて実写映画化。ビル清掃会社のパートタイマーの青年と同僚が織り成す至って普通の日々と、欲望のままに殺人を重ねるサイコキラーの心の闇を描く。監督は、『さんかく』『銀の匙 Silver Spoon』などの吉田恵輔。清掃員の青年に『ポテチ』『偉大なる、しゅららぼん』などの濱田岳、森田ふんする快楽殺人犯にストーキングされるヒロインを『ガキ☆ロック』などの佐津川愛美が演じる。
あらすじ
普通の生活に焦燥感を抱くビル清掃会社のパートタイマー岡田(濱田岳)は、同僚からカフェの店員ユカ(佐津川愛美)との恋の橋渡し役を頼まれる。彼女が働くカフェへと足を運んだ岡田は、高校時代の同級生・森田(森田剛)と再会。ユカから森田につけ狙われ、ストーキングに悩まされていると相談された岡田は、森田がかつていじめられていたことを思い出し、不安になるが……。
映画レポート
さすがにもう邦画を「ジャニーズが主演してるアレ」みたいな色眼鏡で語ってしまう人は少ないと思うが、もし「ヒメアノ~ル」の「主演がV6の森田剛」だからとスルーしてしまっているなら、とてつもない大損ですよと切に申し上げたい。
逆に「森田剛主演だから気になる!」と感じていた人には「お目が高い!」と感心せずにいられない。恥ずかしながら筆者は今まで役者・森田剛という存在に頓着することなく生きてきたからだ。それくらい「ヒメアノ~ル」で連続殺人鬼「森田」を演じた森田剛の役者力は強烈だったのである。
無軌道に恐喝や殺人を繰り返す主人公の名前が「森田」であることは、森田剛を念頭に置いて書かれたキャラだからではないか、とつい考えてしまうが、この一致はただの偶然だという。実際「森田」というネーミングは古谷実の原作コミックの通りだし、原作の「森田」は馬面の醜男で外見的な共通点もないに等しい。しかしその上で森田剛からキナ臭い暗さを感じ取り、「森田」役をオファーした吉田恵輔監督のキャスティング眼は相も変わらず神がかっている。
劇中の「森田」は、殺人欲求と劣情を暴走させた陰鬱なロクデナシだ。もう一人の主人公である岡田(濱田岳)のガールフレンド、ユカ(佐津川愛美)に付きまとう無職のストーカー。ぶっちゃけ「森田」からいいところを探すことなど至難の業。しかし本作が刺激的なのは、逆に岡田や、コメディリリーフを担当する安藤(ムロツヨシ)が「森田」に比べて「いいところがあるか」と問われると「?」が浮かぶようにできていること。
彼らは「森田」のような反社会性は持ち合わせていないが、グチを言いながら漫然と日常を過ごすだけのダメ人間だ。社会規範からはみ出さないのは凡庸な人間だからに過ぎない。そんな彼らの小市民的恋愛をコミカルに描きつつ、自分の欲望を肯定して凶行に及ぶ「森田」の暴走を同時進行させる。それがカードの裏表に過ぎないことは目を覆うような暴力と恋人たちのセックスを対にしてカットバックさせた吉田監督の演出からも明らかだ。
「森田」には悪の美学もなければアンチヒーローの痛快さもない。われわれ凡人と同じ底辺にいて、最後の一線を踏み越えてしまったマイナスオーラの権化である。このダークな青春スリラーはわれわれ誰もが持っているネガティビティと地続きだし、ちゃんとそう感じさせてくれる最大の功績は、輝きを消し去って地べたをはいずり回ってくれた森田剛と吉田恵輔監督の2人にあると思っている。(村山章)
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