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総合

ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門) 受賞映画 20選

  • 更新日 2023-01-12
  • By youjinkin

目次>

  • カポーティ(2005年製作の映画)
  • マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)
  • ラストキング・オブ・スコットランド(2006年製作の映画)
  • マ・レイニーのブラックボトムが映画になるまで(2020年製作の映画)
  • ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)
  • ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
  • レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
  • リンカーン(2012年製作の映画)
  • ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)
  • ジョーカー(2019年製作の映画)
  • クレイジー・ハート(2009年製作の映画)
  • ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)
  • ミスティック・リバー(2003年製作の映画)
  • マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)
  • アビエイター(2004年製作の映画)
  • 英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
  • アバウト・シュミット(2002年製作の映画)
  • レスラー(2008年製作の映画)
  • ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
  • 博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門) 受賞作品。これまでにジョージ・C・ウルフ監督のマ・レイニーのブラックボトムや、デンゼル・ワシントンが出演するマ・レイニーのブラックボトムが映画になるまで、ジョーカーなどが受賞しています。

カポーティ(2005年製作の映画)

原題/別名:Capote

カポーティ

上映日 2006年09月30日
製作国 アメリカ
上映時間 114分
ジャンル ドラマ、伝記
スコア 3.6
監督 ベネット・ミラー
脚本 ダン・ファターマン、Kyle Mann


出演者

フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー、クリフトン・コリンズ・Jr、クリス・クーパー、ブルース・グリーンウッド、ボブ・バラバン、エイミー・ライアン、マーク・ペルグリノ、アリー・ミケルソン、マーシャル・ベル、R・D・レイド、アダム・キンメル、クレイグ・アーチボルド、デヴィッド・ウィルソン・バーンズ、マイケル・J・バーグ

感想・評価

1.以前Blu-rayで。「フォックスキャッチャー」や「マネーボール」のベネットミラー作品。カポーティーが「冷血」を書くまでの過程を描いた映画。カポーティを巧みに演じたフィリップシーモアホフマンの代表作に。個人的には編集デスク役のボブバラバンがいい。犯人を演じた役者はリチャードブルックス作品の方が圧倒的に良かった。

2.人の心の孤独について描いた作家や作品は数多く存在しますし、むしろ孤独に触れない作品のほうが非常に少ないはずですが、魂(たましい)の領域の孤独を、映像の質感として浮上させるように濃密に描いた映画監督はそれほど多くはないように思います。成功であれ挫折であれ、欺瞞(ぎまん)に満ちた状態であれ、人は原理的に孤独な魂の発露としてそれらを手にすることになる。心は1つの状況として表れるいっぽうで、魂は1つの原理として示される。本作から6年後のブラッド・ピット主演『マネーボール』(2011年)では、メジャーリーグを題材としながらも、プレーヤーではなくマネージメントに焦点をあてることでビジネスパーソンに深く訴える内容となっており、実話を基にした主人公のビリー・ビーンが手にするのは最終的には成功ですが、その間もその後も彼の魂がどのように孤独であったかを冴えた映像の質感としてよく表しています。また『フォックスキャッチャー』(2014年)では、デュポン財閥のジョン・デュポンが主宰するレスリング・チームへ招聘(しょうへい)されたシュルツ兄弟を描きながら(金メダリストの兄に対する弟のコンプレックス)、次第にデュポンの抱えていた闇へとシフトさせていく構成をとっています。

やがてデュポンは金メダリストの兄のほうを殺害することになる(デイヴ・シュルツ殺害事件)。人が挫折するということの機微を、硬質な映像のうちにどこまでも冷ややかに描いています。そしてこの『カポーティ』では、若き天才作家としてもてはやされたトルーマン・カポーティ(1924-1984年)が自然な才能を発露させていった先で、中年期に入ったのち作家の宿命として現れた障壁を乗り越えていくために、ノンフィクション作品『冷血』を書くまでの姿を描いています。ベネット・ミラーが真に描こうとしたものは、無垢な才能と欺瞞に満ちた心の揺れ動きだろうと思いますが、そうした彼の姿をノンフィクションタッチで描きながら、カポーティのフィクション世界に流れるあの感覚も見事に表現されていました。たとえばオードリー・ヘップバーン主演『ティファニーで朝食を』(1961年)を観ても、カポーティが同名小説で描いたホリー・ゴライトリーという女性がどういう存在だったのかは今ひとつつかめませんが、この『カポーティ』を観ることで、フィリップ・シーモア・ホフマン演じるカポーティから演繹(えんえき)されるように、ホリー・ゴライトリーの像が浮かび上がるような印象があります。

カポーティ作品が1本の糸を通すように全体として持つテーマや魅力は、ホリー・ゴライトリーに象徴される「無垢の行方(むくのゆくえ)」だろうと思います。無垢であるということは、しばしば世間一般に薄く広く浸透している道徳とは真逆の倫理に生きることを意味します。その倫理とは、やはり無反省に道徳を振りかざす人が口にする「純粋」であることと、正反対に振る舞うことを意味してもいます。欺瞞とは、そうした深い意味での倫理を道徳的に糾弾することから生まれます。その裏側にある動機はほとんどの場合、小さく惨めな自分を少しでも大きくみせようともがく悪足掻(わるあが)きであるにも関わらず。カポーティ作品のなかに表れる欺瞞は、無垢がその力を失った先の着地点として様々に描かれていますが、慣習であれ暴力であれ人間社会がもつ宿命的な大きな力と抽象的に言い表すこともできるかと思います。そうした作品を生み出したカポーティ自身が、初期作品から『ティファニーで朝食を』に到るまでを無垢の力で書きながら、やがて華やかな社交生活のなかで欺瞞に染まっていき、そこから脱しようと企図した『冷血』によってナイーブにそして卑俗に揺れ動く姿が本作には描き出されています。作者とその作品世界がこれほど美しく融和した伝記映画を僕は他に知りませんし、監督ベネット・ミラーの手腕だろうと思います。通奏低音のように流れる薄氷を踏むような感触は、名作とされる小説を読んだ読後感とまったく同じです。絶品という言葉は、こういう作品のためにあるだろうと思います。

3.空港に行く途中、飛行機の中で、切れ切れに、まどろみながら見ていたからか、なんにも響くものがなかった。フィリップ・シーモア・ホフマンのカポーティぶりは頑張っていたけれど、そこまで魅力的な人物として描かれていなかった。クセや表層を真似てはいたけど、そこにばかり注力してない? それに、犯罪者に情がうつる理由がわからなかった。そこまで苦しむほど入れ込むかね? 最初から職業として接していたでしょう。しかも犯人役も深入りしたいと思わせるような人物像でもなくない?興味を持つ、観察する、それはいい。でも2人が特段親しくなったキッカケはないように見えたし、親しくなるような人種でもないように見えた。結局は自分の小説を完成させるために弁護士を探さなかった。芸術家はかくあるべしだが、新米の新聞記者でも、なりたての神父でもおんなじ映画が作れたことだろう。カポーティは優しい人柄で、いろんな人に情を移す、人の死を見てショックで小説が書けなくなってしまう、そのためだけにこの映画を作成したのだとしたら、カポーティというキャラクターを追いかけすぎて肝心の感情を置き忘れて作られている。訴えるものがなにもない。

4.一家4人が殺害された事件に興味を持ち取材に乗り出した著名な作家・カポーティがノンフィクション小説という新たな形体で『冷血(原題:IN COLD BLOOD)』という本を書き上げる過程の話。実話ベース。1959年11月15日 事件発生1960年1月6日 犯人逮捕1966年 出版非常にクオリティの高いクレバーな作品という印象を受けた。人に勧めたい度、私の評価基準であるまた観たい度、好き度で言ったら決して高くはないものの、高評価せざるを得ない。原作・カポーティ関連作品未読未見。だいぶ前にhuluか何かで観たはずだがほとんど憶えてなくて、クリス・クーパー出演作ゆえ再鑑賞。自分の見どころ・捉え方の変化が興味深くもあった。何となく動画配信サービスで観たものは記憶に残りにくい傾向があるような気がしている。差し挟まれる景観が場面の説明や場面転換というばかりではなく、対比や暗喩といった意味を兼ねていたりする。というのは珍しいことではないだろうが、俳優陣の演技、音楽、映像面すべてにおいて地味ながら良質なものを揃え、それらが積み重ることでより深い意味を感じさせられたように思う。

このように一つ一つを見たら非凡という程でもない、と判じられたとしても、総合的に非凡な作品になっていると私は感じた。補足と蛇足「地味」というのは突出して目立ちはしない、ということで、「地味」「目立たない」理由は優れていないからではなく、目立とうとしていないからだと思った時にこういう褒め方をしている。私が度々使ってしまっている「個の主張がない」と同義。「控えめ」「抑えた演技」といった褒め言葉向きの言い方もあれど、出力不足、出し惜しみ、みたいなニュアンスを感じられそうな気がしてあまり使っていない。蛇足↓調和を重んじたような目立たないクオリティの高さを感じる演技などを観るにつけ、ガラスの仮面の北島マヤ的なのは自分は評価しづらいかなあと思う。舞台あらしとかいうエピソードでその辺に言及してたっけかな。閑話休題。話の内容的にも映像的にもあまり動きのない作品。カメラの余計な揺れもほぼない。彩度低めのくすんだ色味で目に優しめ地味なトーンの映像。

音楽もあまり使われていない。動より静の印象が強く、それが作品世界、登場人物に集中させ引き込む要素になってると思う。退屈に感じてしまうところでもあるのは否定しない。何にでも長短あるし。音楽は和音の羅列と言ってもあながち間違ってもないような、旋律らしい旋律をほぼ持たないものが時折使われるだけで、感情を押しつけてくることはない。こう思え的なものがないのは好きに捉えていいと言われてるようで、観客を信用して作ってる感じに好感持ったし、余計なことを考えずに済み、演者の一挙手一投足に集中して観れてしまった。音楽も使い方もクレバーだなという印象を序盤で持って鑑賞できたのは大きかったと思う。で、エンドクレジットで旋律を持った音楽が流れてきて、劇中の音楽は完結させたいのに書き終えられない滞った状態、行き詰まった状態の表現でもあったのかと思い至り、凄いセンスだなと感嘆した。脱帽する他ない感。美しい旋律やエモーショナルなものばかりが優れた映画音楽ではない、というのは『メッセージ』でも思ったが、これはまた。ほとんど旋律のないものに音楽賞はやりづらいかもなとは思うけど、これは賞獲ってもいいと思う。何てよく考えられ練られた作品なんだろう、と感心しながら観終えた。そしてそのテンションのままこれ書き始めたので、すげー長い。メイン俳優陣もクオリティ高い。演者の芝居も動より静で地味めな訳だが、おおーと思う演技がいくつもあった。演技に興味がある人は見どころ多いと思う。

ソロとは違う、アンサンブルの良さを感じられるのではないかな。クリス・クーパーが少ない出番で地味にクオリティ高い演技を見せてくれてたのがまず嬉しかった。ナチュラルな佇まいで場に溶け込んでる演技を見せてくれるとこ本当に好きだ。こう演じようとして動いてる、といった役者の意志・意図・作為が見えない感じが凄いなあと思う。何気なさが絶妙。樹木希林だったかの「ジュリー」みたいな気分になる。ク、クリスー。友人が被害者となった事件の終焉に立合い、様々な思いが去来してるであろうことをほんの2秒ぐらいの間に、内に秘めたもの感をしっかり残し節度ある人物であることもさらっと表現していたのも痺れた。ああもう、クリスー。少ない出番に真摯に取り組み臨んだことが窺える演技も、そういう役者も、観ると嬉しくなる。妻役の人もよかった。そして主人公の友人女性で作家でもあるネル(『アラバマ物語』で一躍脚光を浴びたらしい描写もある著名人)の人が地味に巧くて、おおおお !?てなった。そういう人が実在してるだけにしか見えないナチュラルな演技、芝居してる役者であることを失念させるような佇まい。更に知性があり、それを当然のものとして生きている人という感じの何でもなさが秀逸。知性を表現したければ利口そうに見せようとしそうなところを、当たり前に持って生きてきた人だからわざわざそうする必要がない、みたいなのが目からウロコだった。

それがまた聡明な人であるという表現になってたというか。この方は多分、他の作品で観ても気づかないか印象に残らないだろう。それが彼女の凄さ、作品に溶け込む能力の高い役者ではないかなと思うので。地味ではあっても凡庸ではない役者だと思う。キャサリン・キーナーさんφ(.. )後でWikipedia見たらアカデミー助演女優賞ノミネートされてたようで物凄く頷ける。こういう演技、こういう役者は評価されてほしい。犯人役二人の気負いのなさもいい。別の人がやってたらこうはならなかったかもと思わせる演技だった。出番少ないほうの犯人の人が終盤で軽口言うとこ。力みのなさナチュラルさで、ふわっと温かみがあって、主人公への配慮かもしれないと思わせるあたり。死刑確定の凶悪犯ながら、無邪気さや愛嬌といった面も持ち合わせていて、大きく踏み外すことがなければ、歯止めとなる良縁に恵まれていれば、どこかで誰かの愛すべき隣人として生を全うしたかもしれないと思わせるあたり。人は多面的で、いいところが一つもない人はいないのだという表現にもなっていたと思うし、少ない出番で素晴らしい演技を見せていたと思う。マーク・ペルグリノさんφ(.. )メインのほうも保安官住宅だかでの見られてること・撮影されていることを全く意識してないような佇まいや、人を信用していなくて懐かない猫科動物みたいな雰囲気醸し出してるのもよかった。

この方も、こういう役でよくぞまあ、と言いたくなる力みのなさ、演技してます感のなさで、この人じゃなかったらこの作品の核になる部分の何かが成立しなかったかもと思った。クリフトン・コリンズ・Jr.さんφ(.. )個の主張なく作品世界に馴染んでそこでずっと生きてきた人みたいな感じがあったこの方々のおかげで作品全体の印象が名作と言われても納得してしまうような域に押し上げられていると思う。俳優陣が各々の演技をリスペクトし相互に影響を及ぼし合って高みに向かった、ケミストリーとかいうやつではないかなとも思った。この誰もが助演男優賞、助演女優賞にノミネートされても納得いくし、アンサンブル演技賞みたいなの受賞するに相応しいのはまさにこういうのではないかと思う。そして、彼らを印象的に引き立てたのはほぼ動きのない映像とこれといった意味を持たせていない音楽等、ノイズのなさだと思う。バランス感覚の妙、引き算の美みたいな、総合的なクオリティの高さを感じる。彼らの良演技なくして主演男優賞はなかったであろうことはフィリップ・シーモア・ホフマンもわかっていただろう。

彼単独で観たら正直私はそこまでピンとこなかったかもしれない。特徴的に作ってる割に芝居してる役者感が薄めで、役を演じようとしてる素の役者部分をほぼ見せない、力の抜けた演技は全編でよかったし、受賞が不思議な訳ではないが。著名な人気作家だからそんなに面白くなくても盛り上がって貰えてるんだろうなと思ってたら、カポーティ本人のことを「話術が巧みで人を惹き付ける魅力的な人物だった」とか言ってて、それは表現しきれてなかったかもなーとか、そういうの。終盤のシーンは、リハーサルでは割と冷静に演じていて監督からそれでいくのかと言われ、感情的になれというのか?そうはしない、するつもりはないとか言っていて本番でああなったのだそうで。そう演じようとしたのではない、溢れ出たものである演技が観られる。話は架空の物語の主人公としてならまず受け容れられないはずの言動が散見する。結構嫌な気分になる話。犯人との交流に虚飾や欺瞞、エゴが感じられるからだろう。真摯ではない。見下してる感じ、時に小馬鹿にしたような感じや傲慢さも見える。それらは表に出すか出さないかの差は大きいにしろ正直な感情であり、リアルだと思う。とはいえ、たとえ己にある感情であろうとも見たくない・見せられたくないという感情もある訳で。

取材に野次馬根性的なものがあること、仕事のために接触し仕事に利用すること、自分の生活や人間関係が大事であること、収監されている罪人より自由の身である人のほうが上だと思うこと。主人公の感情は殊更に非難されるほどのものでもないと思う。嫌われたくない・失望させたくない・関係を壊したくないから嘘で誤魔化そうとするのも憶えのある人は多いのではないか。興味を持った事件の記事や書籍などを読んだことがある自分に彼を責められるところはあるのか?と考えてみたらほぼなかった。ただ、傍観者としては、もう少し相手に寄り添った言動をしてくれてもと思うのも無理からぬことだと思う。古来、人が物語に望むものは何かしらの気持ちよさだろうから。主人公は他者にも自分にもシニカルな視点があって、それゆえの個性で評価されたところもある人なんだろうし、それゆえにしたい気持ちがあってもすべきでないと思うことも、罪悪感がありながらもすべきと思うこともあり、シンプルに行動することは困難だったんだろう。

こうしたい気持ち、こうありたい自分、他者からの評価視点でこうあるべき自分、といったものの間で思い悩むことは誰しもあるだろうし、著名人ならもっと煩悶があるんだろう。嘘を吐いてはいるが、多分主人公の感情には何ら嘘はない。力になりたい気持ちにも、早く終わらせたい気持ちにも、喪いたくない気持ちにも、後悔の念にも。その場その場の感情は本当にそうであっても、喉元過ぎれば熱さを忘れる的になって真摯に向き合ってるとは言えないものになってるとこもあるのではないか。不遇な家庭環境だったという共鳴するものがあり、親愛の情もあるが、目的のために繋がっている関係であり、目的のためには応えられないことがあり、彼らに完全に寄り添うことはできない。どっちつかずのようになっていることへの苛立ちや煩悶、自己嫌悪感もあって、それが非情にも感じる言動、早く終わって欲しいと希うことに繋がっているのだろう。どうしたらいいかわからない、という気持ちもあったろうけど、そう正直に弱さを出せる人ではなかったのではないか。何が何でも終わらせたいとまでは思わないけど、いっそ終わってしまえば楽かもと考えることなんて多分誰にでもあると思う。仕事とか絶対辞める強固な意志まではいかないけど辞めたら楽かなーとか。

人の生死が関わってて同列にできないこととしても、そういう気持ちの延長線上にあると思えば何となくわかるんだよなー。人でなしな考えだという自覚があるから精神的に参っていく訳で。暗く狭く重苦しさを感じる刑務所内の場面と、地平線が見えるような広大な景観は主人公の心情も表していて、好意は確かにあるにしろ圧迫感を抱いてもいて、離れると開放感がある。ってのも正直なところなんじゃないかなー。彼が露悪的な言い方をしたりしていて、それも本音ではあるにしろ一面であり、別の面には別の本心もあることを聡明なネルは多分察している。しょうがない人だなあとかは思っても追求しないあたりにも長年の友人関係らしさが出ていると思った。説明は少ないけど表現はしてる、いい匙加減。本音は一つしか存在しない訳でもないと思うんだよね。人は多面的、多層的で、そうシンプルではないだろうから。殺人事件に第三者として関わって何かを失う人は多いのかもしれない。最近観た『ゾディアック』『マン・ハント:ユナボマー』もそうだった。脚本は監督と12歳から交友関係のある俳優ダン・ファターマン(またはダン・フッターマン)さんだそうで、何か憶えがある名前だなと思ったら『バードケージ』で息子役やってた、たまにリーヴ・シュレイバーやや似な彼だった。

脚本家専業となってもう俳優業はやってないらしい。リーヴと家族役やってみてほしかったなー。初めて脚本書いたというこの作品から光るセンスがありそうで、専業になったのもわかるけども。吹替・英語字幕入。映像特典はセル版のみかもしれない。メイキングドキュメンタリー集、監督とフィリップ・シーモア・ホフマンによるコメンタリー。コメンタリーは映画製作に興味ある方にも興味深いところがある内容だと思う。クリス・クーパーのシーンはどれも見応えあるとかフィリップ・シーモア・ホフマンが言ってて結構嬉しかった。そうなんだよーちょっとしたとこでもこれ見よがしでない巧さが絶妙なんだよー。良演技が多かったので心の中で相槌打ちまくり、ちょっと会話に参加したくなるコメンタリーだった。この監督の他の作品も観てみようと思う。字幕・吹替翻訳:松崎広幸難解そうかなーと思ってたが普通にすんなり話が入ってくる字幕で、会話も普通に成立してて、普通に観れた。この前に観たやつの字幕がアレだったので、普通っていいなあとしみじみ思った。ありがたいことです。字幕と吹替を別の人にしてもらえてたら尚ありがたかったけど、どちらかというと吹替翻訳のほうが多い方っぽいのかな。#松崎広幸#観てほしい演技

5.結局、カポーティは「冷血」を書くために死刑囚への取材中に何を感じていたのか。カポーティが作品中に自分の思いを吐露するシーンは少なく、死刑囚に作品はまだ書いていないと嘘をつく理由も、作品の題材に利用する道具として考えているから手の内を明かさないだけなのか、焦燥感を煽って早く取材をしたいだけなのか。取材を進めていく上で友情が芽生えてくる作品と捉えるのか、そもそも全ては作品を書き上げるために行ったカポーティの演技に過ぎないのか。話はそこまで複雑ではないにせよ、どこか難しい作品でした。フィリップ・シーモア・ホフマンの演技は静かながらも力強さがあり、淡々と進む今作と親和性を感じました。ある意味この映画も「冷血」なのかも。

マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

原題/別名:Ma Rainey's Black Bottom

マ・レイニーのブラックボトム

製作国 アメリカ
上映時間 94分
ジャンル ドラマ、音楽
スコア 3.7
監督 ジョージ・C・ウルフ
脚本 ルーベン・サンティアゴ=ハドソン

あらすじ

1927年。シカゴの録音スタジオで、"ブルースの母"と呼ばれた草分け的な歌手とバンドメンバーたちの想いが熱くぶつかる。オーガスト・ウィルソンの戯曲を映画化。

出演者

チャドウィック・ボーズマン、ヴィオラ・デイヴィス、グリン・ターマン、コールマン・ドミンゴ、ジェレミー・シャモス

感想・評価

1.チャドウィック・ボーズマンの遺作ブルースの母マ・レイニー野心家のトランペット吹きのレヴィ白人への圧倒的不信感今の黒人はシチューの食べ残りだ歌うときコーラが必要この世界にはブルースによって足された何かがある開かない扉、黄色いピカピカの靴最後レヴィの作った曲が白人に演奏されるの皮肉がすぎる

2.「ブラックパンサー」のチャドウィック・ボーズマンの遺作となった作品。アカデミー賞では、主演男優賞の最有力候補と見られていたボーズマンは、「ファーザー」のアンソニー・ホプキンスにその座を奪われてしまったが、確かにこの作品での演技は、主演男優賞が与えられてもおかくないものだ。おそらく自らの死期を覚悟していたボーズマンが見せる演技は、素晴らしい。原作が劇作家オーガスト・ウィルソンの戯曲だけに、1927年、シカゴの録音スタジオで繰り広げられる対話劇は、役者のスキル火花が散っていてスリングだ。タイトルともなっているマ・レイニー役のビオラ・デイビスの演技も圧巻。

3.立場の違う2人の黒人の視点から物語が語られていく。「ブルースの母」と呼ばれる売れっ子歌手のマ・レイニーと、今でこそ彼女のバックバンドの下っ端に甘んじているのだけれどもいつかは自分で曲を書き自分のバンドを持ちたいという野心に燃えるレヴィー。両者は社会的な地位こそ違えど根っこは同じで、マ・レイニーはおべっかを使ってくる白人たちに対し一貫して辛らつだし、TPOをわきまえず常にへらず口を叩くレヴィーも過去の因縁から白人への憎しみを隠そうとしない。最初は、「なんて横柄で嫌なやつらなんだ」と思ってしまうかもしれない。けれども、このやり方というのは、白人を中心に回る社会の中で生き抜くために各人が身につけた、いや、必然的に身につけざるをえなかった処世術としてのファイティングポーズなのかもしれません。それだからこそ、ほんの些細なやりとりをきっかけに、鬱積していたレヴィーの怒りが爆発、その矛先が白人ではなく同胞へと向かってしまう終盤の場面は非常にやりきれないし、自分たちの唯一のアイデンティティであったブルースさえもを白人に搾取されてしまうあのラストも皮肉なものに感じられてなりませんでした…。

4.終始チャドウィック。動きも喋りも演技もどれも魅力的。舞台は録音スタジオからほぼ出なかった。内容がBLMの話に切り替わったことマ・レイニーの魅力がいまいち伝わってこなかったのが惜しい印象。

5.そうかアメリカの黒人の人ってある意味神の喪失という側面があるのかなあとぼんやり考えた。元々はアフリカの土地に根付いた精霊や神がいたはずなのに失われたという感覚があるのかもな。楽曲が少なくて残念。会話劇だったし、結末も舞台劇みたいだった。これって舞台が元なのかな???

ラストキング・オブ・スコットランド(2006年製作の映画)

原題/別名:THE LAST KING OF SCOTLAND

ラストキング・オブ・スコットランド

製作国 アメリカ、イギリス
上映時間 125分
ジャンル サスペンス
スコア 3.6
監督 ケヴィン・マクドナルド
脚本 ジェレミー・ブロック、ピーター・モーガン

出演者

フォレスト・ウィテカー、ジェームズ・マカヴォイ、ケリー・ワシントン、ジリアン・アンダーソン、サイモン・マクバーニー、デヴィッド・オイェロウォ、アダム・コッツ

感想・評価

1.主人公がやらかすのでハラハラして目が離せない閉鎖的な国で追い詰められる設定は好きなのでなかなかよかった

2.この医者、手が早いなぁと思いながら観ていた。優しいと思っていた王様がだんだん人を信じられなくなっていき、側近を次々と殺していく展開がよく書けてて面白かった。しかし、王様の妻と寝たら流石にあかんと思うよ。ワシは。

3.国のルールというか、甘い蜜に誘われて気がついた時にはもう引き返せない怖さは見ていてハラハラした。ミッドサマー同様の若さ故の愚かさの様なもの、心理的に追い詰められる様子は違う種類のホラーだった。ギャリガンのこいつただの好きなんじゃ…というイメージが強すぎた。もう少し啓蒙的な感覚?を備えていれば救いがあったかもしれない。

4.以前DVDで。実話ベースの映画化。愛くるしい笑顔で数々の善人を演じてきたウィテカーが、一変、極悪非道なウガンダ大統領アミン役に挑戦した作品。ウィテカーならではの怖さを表現しており、物語としては最後まで目が離せない。スター以前の若きマカヴォイが演じる若き主治医に感情移入してハラハラドキドキのラスト。

5.フォレスト・ウィテカーが主演男優賞を総ナメにした作品だけど、これマカヴォイ主演じゃね?ウガンダの歴史は全く知識がないうえ架空の人物目線なのでなんとも言えないな。いつもの3倍マシで白くて赤ちゃん肌のマカヴォイが危ない方へ危ない方へと進む顛末を見届ける映画。

マ・レイニーのブラックボトムが映画になるまで(2020年製作の映画)

原題/別名:Ma Rainey's Black Bottom: A Legacy Brought to Screen

製作国 アメリカ
上映時間 31分
ジャンル: ドキュメンタリー
スコア 3.6


出演者

グリン・ターマン、デンゼル・ワシントン、ジョージ・C・ウルフ、ブランフォード・マルサリス、ヴィオラ・デイヴィス

感想・評価

1.Netflixで鑑賞。『マ・レイニーのブラックボトム』の解説資料集的な映像。出演者はじめ制作陣、きれいな大学教授らが映画の世界に案内してくれる。レイスレコードに対する視点が新鮮だった。「黒人アーティストに不当な値段で収録させ、北部の黒人に売るレコード」

2.「マ・レイニーのブラックボトム」のおまけコーナーみたいなもので、DVD購入とかについてくる特典映像みたいなもの。まあ何だかんだで飽きずに観られる。そんなに特筆するような話でもなかったけど。Netflix もなんかこういうところは心得ている様です。

3.映画「マ・レイニーのブラックボトム」behind the scenesなドキュメンタリー。ヴィオラ・デイヴィスはじめ、それぞれのキャストや監督のデンゼル・ワシントン、衣装のアン・ロスが背景や裏話を語り、1920年代の音楽産業やオーガスト・ウィルソンの取り続けた立場が解説される。映画本編を観た後に見たけど、こっちが先でも面白いかもしれない。#なちゅ映画2021

4.原作の脚本作家のことを知ることが出来た。詳しく調べて見ようと思います。

5.こんなにいい教科書に手が届くなんて。昔だったらマ・レイニーDVDの特典映像になってたんだろうな。何はともあれ、配信だからこそ手が届いた。社会規範から逸脱したマ・レイニー。白人男性相手に厚かましく振る舞う強さ。20年代の人物に対して、数枚の写真とレコードから各人が解釈し、理解し、表現しようとする姿に純粋に感動する。奴隷解放宣言やジム・クロウ法がない社会でも、何なら現代でも壁はある。アメリカでは自由になれない。社会って。レヴィーの危うさは本編を見ながらヒヤヒヤしていたけれど、マ達よりも若い世代かつ彼の信念を考えると、これもまたアメリカ社会をまざまざと投影した人物。複雑な役所にアプローチしていたチャドウィック本人の映像がないのは悲しいけれど、映画を見ればいつでも会えるという言葉にもじーん。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

原題/別名:There Will Be Blood

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

上映日 2008年04月26日
製作国 アメリカ
上映時間 158分
ジャンル ドラマ
スコア 3.9
監督 ポール・トーマス・アンダーソン
脚本 ポール・トーマス・アンダーソン


出演者

ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー、キアラン・ハインズ、ディロン・フレイジャー、バリー・デル・シャーマン、コリーン・フォイ、ポール・F・トンプキンス、デヴィッド・ウィリス、デヴィッド・ウォーショフスキー、シドニー・マカリスター、ラッセル・ハーヴァード

感想・評価

1.ダニエル:イーライで6:4の値でダニエルが悪いとは思うけど、ラストのボーリングのシーンはスカッとジャパ…いや、スカッとメリケンやった

2.20世紀初頭を舞台に、石油で財を成したとある男の成功と狂気の物語。彼の人間性の移り変わりや、息子や村人との関係性の中で話が少しずつ進んでいくので、話のプロットを理解していくというより、「彼がどういう人間であり、どのような感情を抱いているのか」という、“彼”を理解していくアプローチで観るのが正しいのではないかと思った。BGMの不協和音と共にどんどん怪しくなっていく関係性。ひたすらに、自分を曲げたくない、他人の成功を見たくない、自分が常に勝者でいたい、そんな人なんだな。成功者かもしれないが、人として悲しい、そういう感想を持つのが正解なんだろうか。

3.3年振り再鑑賞。初めて観た時は退屈な映画だと思ってたけど、久しぶりに観たらめちゃくちゃ楽しかった。これプロレス映画だね。クライマックスまで一直線。栄枯盛衰ってよりも、成り上がると同時に堕ちていく。なんて気持ちの良い映画なんだ。『スカーフェイス』然り『ポーラX』然り「破滅する男」って色んな映画で扱われてるモチーフだと思うんだけど、どれも俺はあんまり好きではない。没落がヒロイックに描かれるところにマッチョな気持ち悪さを感じるというか、あんまり共感できないからである。だけどそれらの作品と比べて『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』が特別素晴らしいのは、映画全体がポール・トーマス・アンダーソン独特の捻くれたユーモアで覆われているところだ。彼のユーモアは、決してシリアスな雰囲気の中で一息つかせるような緩衝材的役割を果たさない。むしろユーモアがシリアスさを加速させる。映画の中の油井よろしく爆発する男性性を、どこからか俯瞰して馬鹿馬鹿しく描けるのが、やっぱり彼が他の監督と違うところなんじゃないか。俺はこの人のそういう姿勢が結構すき。

今年公開の『ライトハウス』はこの作品をかなり意識してたんじゃないかなー、と今さらながら振り返る。おれはあの映画もかなり好きだったけど、テーマの描き方とかやっぱ全然こっちのが卓越してますね。『ライトハウス』は「灯室」とか「人魚」みたいなモチーフを用いて物語に不在の女性性を画面的に説明してたわけだけど、この映画はそれすらしないし、むしろ徹底的に女性性を画面から排除してる。ただ荒涼とした大地に溢れる「石油」を奪い合う男たちの衝突を描くだけで、ホモソーシャルを描けちゃってるの、結構すごくないか。なんなら監督は気付かずにやってるんじゃないかとさえ思える。「特殊な状況下における人間同士の奇妙な繋がり」ってのに執着して物語を作ってきた監督ならでは。ダニエル・デイ=ルイスの低声で語られる台詞が腹に響く。ラストシーンだけでも「I drink your milkshake!」とか「I am the third revelation!」とか「I told you I would eat you!」とか畳み掛ける言葉選びがいちいち最高。突き抜けてます。

4.180本目。おうち映画143本目。ゼアウィルビーブラッド 観ました。ポールトーマスアンダーソンのやつ。観たいなと思いながら2時間半ぐらいあるので後回しにしてたんだけどなんとなく見始めてしまったので。石油を掘り当てて一躍お金持ちになったダニエルが衰退していく話です。っていうあらすじだけ知って見たんだけど、まあそのままの話でした。ポールダノが牧師?かなんかの役だったんだけど、ポールダノっていつ見てもポールダノって顔してるよね。私の苦手な映画のひとつに「登場人物の着てる服の色が大体同じ」っていうのがあるんですけど(戦争映画もその理由で苦手)誰が誰かわかんなくて…これはそうでもないんだけど、そんなに心惹かれる要素は特になく…ああ、そう、あの、音楽がめちゃくちゃ良い。これもジョニーグリーンウッドなんだけど、最初私が知ったのがファントムスレッドで、あれのサントラもめちゃ聞いたし今でも聞いてるぐらい大好きで、一瞬チェロ習いにいったんだけど(3ヶ月でやめたけど)こういうのやりたい!って最後力づくで弾かせてもらったりするぐらい好きで、まだ日本で公開されてないスペンサーって映画もジョニーグリーンウッドが音楽やっててもうサントラはApple Musicにあるんだけど、まだ映画見てないくせにサントラ聞いて「良…!」ってなってる。で、この映画もサントラはたまに聞いてたんだけどやっぱり良いです。なんか不穏な感じなのに上品で、歌ものも好きだけど歌ないやつだといろんな作業のお供にできるので。なんの話だっけ珍しく音楽についてしゃべりました。なんかぼやーと見てたのでいけなかったけど、こんな茶色い中でも(着てる服が)なんかPTアンダーソンって感じしました。光の加減とか、伝われ!

5.変な映画だった。画面に引き込まれるわけではないんだけど退屈はしないで長い間見続けられた。原油の採掘がワインのようにイエスの血を現している、みたいなキリスト教とゴールドラッシュの状況が重ねられていることはなんとなくぼんやりとわかったが不勉強なのであくまでぼんやりしている。序盤の採掘場での火災のシーンや採掘者の死亡事故のシーン、最後の自宅のボウリング場のシーンがとてもよかった。ぼんやりしている。

ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

原題/別名:Dallas Buyers Club

ダラス・バイヤーズクラブ

上映日 2014年02月22日
製作国 アメリカ
上映時間 117分
ジャンル ドラマ、伝記
スコア 3.9
監督 ジャン=マルク・ヴァレ
脚本 クレイグ・ボーテン、メリッサ・ウォーラック


あらすじ

ロン・ウッドルーフは、賭博と酒と女の日々を送るデタラメな男。ある日突然、「あなたはHIV陽性で、残された時間は30日」と宣告される。が、落ち込むどころか特効薬を求めて東奔西走。ある時は神父に成りすまし、ある時はパイロット、ある時はビジネスマンルックで世界中を飛び回り、最新薬を集める。薬を国内に持ち込んだ彼は、患者たちにさばき始めるが、ゲイ・コミニュティーに嫌悪感を持つロンが販路を広げるのは難しかった。そこで美しいトランスジェンダーのレイヨンを仲間に引き入れ、という組織を立ち上げることで、会費制で無料で薬を配り、多くの客を得て勢いづいていく。しかし、前に立ちはだかったのがAZTの投薬を推奨し始めた医師に製薬会社、そして政府だった。映画は、司法と孤軍奮闘し、「生きる権利」を訴え続けた一人の男の7年間の記録。マイナスから発するエネルギー溢れる姿は、見る人誰をも魅了し、勇気と希望を与えてくれる。

出演者

マシュー・マコノヒー、ジェニファー・ガーナー、ジャレッド・レトー、デニス・オヘア、スティーヴ・ザーン、マイケル・オニール、ダラス・ロバーツ、グリフィン・ダン、ケヴィン・ランキン、デニーン・タイラー

感想・評価

1.公開当時に劇場鑑賞しらいたく感銘いたしました。監督のジャン・マルク=ヴァレが亡くなったとのことです。どうか安らかに。

2.最初は自分だけ生き長らえれば、金儲けできればという考えだったけど、徐々に同じ境遇の人たちも助けたいという主人公の心の変化にとてもすごく感動した。熱く生きている。1番好きな映画。

3.マシューマコノヒーの痩せよう。ジャレッドレトの美しさ。映画としても素晴らしいが主人公の姿勢が素晴らしい。演出も緻密で映像もきれい、バツグンの音楽センス。砂漠?で点滴飲むシーン好き。「死なないために生きてるようだ」400ドルが足りない青年を断った理由は頭を使えってこと?現実に立ち向かう姿が素晴らしく勇気を貰えた。イエスマンみたいなのでなく、こんなタイプの元気くれる映画もあるんだなあ。#ゆいこすき

4.カウボーイで女とドラッグを愛するマシュー・マコノヒーがHIVになって余命30日って言われて、勝手にアメリカで認可されてない薬を外国から運んで捌きまくるって話し!!自分で初めてHIVの薬入手して飲むんだけど、酒で飲むんだよね 流石と思ってたらその後チャリンコ、、、マシュー最高やん!!

5.HIV陽性と診断され、余命30日と宣告されたロン・ウッドルーフがアメリカでは認可された治療薬が少ないことを知り、他のHIV患者のために無許可の薬を売る「ダラス・バイヤーズ・クラブ」を立ち上げ奔走する物語。テキサスのダラス出身で、閉鎖的かつ差別的な環境で育った典型的なカウボーイのロン・ウッドルーフのエイズに感染する前後での、同性愛者への理解や心境の変化というのがとても印象的だった。

また、製薬会社の自分の利益だけを尊重し、患者の命を救うことに全く尽力していなかったという問題に対する問題提起にも思える作品である。認可をおろさない事により、自分たちが開発した薬しか手に入らないようにしたり、またその薬が命を奪うことを隠蔽するという恐ろしい魂胆の製薬会社への不信感がどんどん募ってしまい、権力って怖いなと思える。ロン・ウッドルーフも最初はお金儲けが魂胆かもしれないが、結果的に、マイノリティーへの理解や権力との闘い、エイズにならなければ生まれなかった新たな友情・信頼関係を構築する流れが重すぎず、軽快なテンポで描かれていてよかった。

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

原題/別名:The Revenant

レヴェナント:蘇えりし者

上映日 2016年04月22日
製作国 アメリカ
上映時間 157分
ジャンル アクション、アドベンチャー・冒険
スコア 3.8
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、マーク・L・スミス
音楽 坂本龍一


あらすじ

仲間の裏切りで最愛の息子の命を奪われた男、ヒュー・グラス。激しい怒りを力に変え、奇跡的に死の淵から蘇える。復讐の執念のみを武器に、300キロに及ぶ容赦ないサバイルバルの旅が始まる。

出演者

レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ウィル・ポールター、ドーナル・グリーソン、ポール・アンダーソン、ブレンダン・フレッチャー、クリストッフェル・ヨーネル、ルーカス・ハース、ブラッド・カーター、ハビエル・ボテット

感想・評価

1.まあ嫌いな人もたくさんいそうな作品だが、個人的には凄い作品だと思った。イニャリトゥはさすがだし、ディカプリオも改めて凄いなと感じた。なんと言っても映像が半端ない。熊との格闘シーンは本気で手に汗握る!ついつい体に力が入る。あれはやばい。リアルにありえる戦いだからこそ物凄い臨場感だった。実話ベースというのも驚き。これは観ておくべき作品。

2.2021.8.14映像もディカプリオ様もすごいんだけど、何度眠りそうになったことか笑

3.とりあえず、映像綺麗すぎる。終わり方もめっちゃよかったです。スッキリしました。主人公の信念が揺らがないとこに、惹かれた、トム・ハーディかっけ

4.『レヴェナント: 蘇えりし者』原題The Revenant.映倫区分R15+.製作年2015年。上映時間157分。レオナルド・ディカプリオとアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(声だしたら舌噛むわ)が初タッグを組み、実話に基づくマイケル・パンクの小説を原作に、荒野にひとり取り残されたハンターの壮絶なサバイバルを描いたドラマ。主演のディカプリオとは『インセプション』でも共演したトム・ハーディが主人公の仇敵として出演し、音楽には坂本龍一も参加。撮影監督をエマニュエル・ルベツキが務め、屋外の自然光のみでの撮影を敢行した。狩猟中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス。狩猟チームメンバーのジョン・フィッツジェラルドは、そんなグラスを足手まといだと置き去りにし、反抗したグラスの息子も殺してしまう。グラスは、フィッツジェラルドへの復讐心だけを糧に、厳しい大自然の中を生き延びていく。クマ殺しウィリー・ウィリアムス(格闘家、すべて銭儲けに仕組まれた熊との格闘。熊の爪はあっても牙は抜いかれとるし、筋弛緩剤等を注射された熊は今なら動物虐待モノ)のパッチモンかと思いきやっ!!

今作品のモデルはマジのクマ殺し!!実際に、森の中でくまのプーさんと出くわしてもビビってしまい殺られちまうやろ。また、LINEのスタンプのブラウンなんかに出くわした日にゃ、コニーのように膝蹴りに、クロスカウンターパンチ等々をカマされ完全にノックアウトされる。そのクマさんと対峙するだけでもスゴい。扨、話はヘンリー隊長が率いるハンターのー団の中の案内人はヒュー・グラス(レオ)彼は息子と行動を共にし、ネイティブアメリカンの襲撃を避けつつ進んでく。ハンターの中で、ヒューをムカついとるジョン(トム・ハーディ)は、グラスの指示に苛立ってる中、グラスとクマの格闘のゴングが?(←ゴングじゃないなぁこれは)。何とか熊をブッ倒した熊殺しグラス(これからこう呼ぶ)ズタボロフェアー。隊長は、熊殺しグラスはズタボロやしもう長くないって判断。ジョンら数人のハンターに、最期まで面倒看るよう命令する。。。極寒の中、クマに噛みつかれ、引きずり回されるレオ!ウィリーウィリアムスよ。

君はこれをどう観とんのや。あんた!!そこに愛は~あるんか。演技でもレオを見習え。雪深い森や川、地の果みたいな場所で、熊に噛みつかれ、放り投げられ、冷たい川の中に入りと云う過酷な撮影を乗り切ったんやから。でも、それか監督の狙い(まんまと乗ってしまった)とも思える。今作品は、実話に基づく小説が原作、そう考えたら当時のハンターたちの日々はまさに死の旅やなぁ。時代は違うけど、マーセル・セロー 著村上春樹 訳の『極北』を思い出した。後、ランボー真っ青な乱暴さ!のサバイバー。ネイティブアメリカンから土地を奪い、家畜を襲い、その毛皮を生活の糧にして、物を奪っている訳やから刑法236条強盗罪以上の極悪。ネイティブアメリカンに殺されても仕方ない。殺るか殺られるか、食うか食われるかレベル。勝ったものが最強の捕食者となるだけ。弱肉強食の自然の象徴。(実際は、そういう戦いは避けられる傾向にあるが?)動物的やし戦場以下。実際の、熊殺しグラスたちが体験したのと同じ感じで、レオたち役者も役に挑んだんやろなぁ。監督は徹底的に自分の世界観を通し、妥協なしでレオを熊殺しヒュー・グラスにしたんやろ。

レオも、徹底的に熊殺しグラスの役にのめり込んだのは眼力でヒシヒシと伝わる。メンチ切られたら(睨まれたら)そらすわ。カツアゲにも応じらざる得ない眼力。兎に角、壮絶でした。死んだ馬の内臓だして、その体内に入って眠る場面は、芝居とは云え、渋い映像を見せられて絶句。まぁ英国特殊部隊(SAS)に勤務した後に冒険家のベア・グリルスは、砂漠でラクダの死体の内臓出して食べはしてても、皮剥いでかぶっとったくらいやし、あちらは炎天下。さぁ!あなたなら極寒と炎天下どちらを選ぶ?時代も世界も違うとは云え、現代やっても、生きるサバイバル。こんな壮絶な生を貫いた男がいたんやなぁ。こう云うことを知るのは、世知辛い時代を生き抜くメンタルを鍛えるのにいいいはず。生きることを諦めない哲学かな。昔やっとったNHK教育テレビで放送された『ハーバード白熱教室』で、遭難した男たちが生き延びるため少年を殺して食べたとき、その行為は道徳的に許されるのか。ってハーバード大学の人気教授マイケル・サンデルの鋭い問いかけてたが、現代社会の中にひそむ『正義』の問題を取り出し、刺激的な議論を繰り広げた話題の講義を彷彿させる暗喩かな。ウィリーウィリアムス(クマ殺し)や、ベア・グリス(ラクダの死体で寝る)。お時間があるときにでもYouTubeなどで検索して笑って下さい。

5.超絶映像美圧倒的自然映画館で観たかった。坂本龍一によるBGMもここぞという時のみだったけどそれによって自然音による臨場感が増した。

リンカーン(2012年製作の映画)

原題/別名:Lincoln

リンカーン

上映日 2013年04月19日
製作国 アメリカ
上映時間 150分
ジャンル ドラマ、伝記
スコア 3.4
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 トニー・クシュナー


出演者

ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド、デヴィッド・ストラザーン、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ジェームズ・スペイダー、ハル・ホルブルック、トミー・リー・ジョーンズ、ジョン・ホークス、ジャッキー・アール・ヘイリー、デイン・デハーン、ルーカス・ハース、アダム・ドライバー

感想・評価

1.結構ややこしい。登場人物の立場をきちんと理解して見ると面白い。

2.同じような服着たおじさんばっかで見分けがつかなくてドラマが全然理解できねぇ…室内で喋ってるとこばっかだと余程分かりやすくないと飽きちゃうのかも。観る前に聞いてた奴隷制廃止のためならどんな手も使う、以外のことあんまよく理解できなかった。演説と暗殺のとこ描かないの好き。投票のとこはドキドキした

3. スティーブンスピルバーグ監督作品 南北戦争で揺れるアメリカで奴隷解放宣言を発表するため、合衆国憲法13条修正案を議会で可決させるため、エイブラハムリンカーン大統領率いる人々の物語。2時間半の上映時間中ほとんど会議のシーンだらけで普通なら退屈になってしまうシーンも動きまくるカメラと後ろの背景と群衆で面白くしてしまうとこに驚きました!!!南北戦争が舞台ですがあまり戦場のシーンはありません。ですがたまにある残酷シーンがすごくそこもスピルバーグだなと感じました。さすがスピルバーグの演出とヤヌスカミンスキーの撮影技術が光っています。南北戦争が舞台ですがあまり戦場のシーンはありません。

ですがたまにある残酷シーンがすごくそこもスピルバーグだなと感じました。「アミスタッド」(1997)以来の奴隷解放と人々の自由、未来を描いた作品で名台詞や名演技が多いです。やはりアカデミー賞を受賞したダニエル=デイ・ルイスの演技です。リンカーン大統領にしか見えない容姿とジョーク好きなリンカーンの特徴を捉えていて素晴らしいです!妻役のサリーフィールドや民主党議員のトミー・リー・ジョーンズ、息子役のジョゼフゴードンレヴィット、ちょい役のアダムドライバーなどなど!これは未来の人類のために目の前のことをした人々の熱い物語です。#スティーブンスピルバーグ#実話#アカデミー賞

4.広義の意味での「政治」の本質に鋭く迫った、とてもスリリングな映画でした。どのスピルバーグ作品にも流れる異邦人性は本作では鳴りを潜めていて、また彼の手による他の歴史ものとは明らかにアプローチが異なる点に興味を惹かれます。政治とは何も国政に限らず、集団の目標や実施していく方針を定めるものとするならば、ある程度の規模の会社に勤めたりまたは取引関係にある人であれば、必ずと言っていいほど関係の深いもののはずです。そうした意味でこの映画はリンカーンを伝記的に描いたものではなく、彼が大統領として掲げた「合衆国憲法修正第十三条」をめぐるドラマを通して、政治が本質的に何を内包せざるを得ないかに主眼を置いた内容となっています。メイフラワー号に乗ってやってきた侵略者としてのオリジン(発祥)から、白人至上主義というネイチャー(資質)を積み重ねた末に、経済構造などに様々な矛盾を起こして発火した南北戦争。その引き金となった奴隷解放という理念は何もリンカーンが人道的な偉人として生み出したものではなく、時代の流れにそったやや凡庸なくらいのものとして描かれています。

むしろリンカーンが偉人であったのは、その理念を実現していくために行った売官・買収・脅迫・駆け引き・戦争の延長などの、血塗られた手腕にあったことがこの作品では語られています。その機微は、会社組織のなかで出世することや人脈作りや利害関係者間でのにらみ合い、商品開発や販路拡大などの意味を大小さまざまに体験した人ならば、身につまされるように感じられるものだろうと思います。そうしたある種ビジネスパーソンに通じるような政治家としての手腕が描かれるいっぽう、一人の人間としてのユーモアや実直さ、家族との軋轢に悩む姿などが上手く織り込まれていて、作品に厚みと生き生きとした息吹きが宿っています。

リンカーンの真の思いがどこにあったのかはともかくとして、政治的に奴隷制廃止を恒久化するためには「奴隷解放宣言」だけでは法的拘束力がなく、「合衆国憲法修正第十三条」を議会に通さなければならなかった。そのために行われためまぐるしい政治劇は、戦争終結との綾(あや)を複雑に絡めながら緊迫した怒涛のラストへと向かっていきます。奴隷制度がいかに当時の経済構造を支えていたのかもよく分かる筋立てにもなっていて、一筋縄ではいかない現実社会の複層性も重厚に描き出されていました。戦争とはいつでも経済を背景としていますし、その利害をめぐっての覇権争いやパワーバランスの調整なんだろうと思います。つまり政治の本質はそこにしかありません。また政治家に清廉潔白さを求めるのがいかに筋違いであるかもよく分かります。スピルバーグ作品の特徴は監督自身のルーツや家庭環境などに端を発した、異邦人としての哀しみにあると僕は思っているのですが、こうした政治の本質に迫った作品を撮る際にも、どこか同様の感覚がただよっているように感じます。

5.フランス語話してるからリンカーンってフランス人だったんだって思ってたらそういえば、フランス行きの飛行機の中だったんだと吹き替え観てたことに気がついた思い出の映画

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

原題/別名:Darkest Hour

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男

上映日 2018年03月30日
製作国 イギリス
上映時間 125分
ジャンル ドラマ、伝記
スコア 3.8
監督 ジョー・ライト
脚本 アンソニー・マクカーテン
メイクアップ カズ・ヒロ(辻一弘)


あらすじ

第二次世界大戦初期、ナチスドイツの勢力が拡大し、フランスは陥落間近、英国にも侵略の脅威が迫っていた。連合軍がダンケルクの海岸で窮地に追い込まれる中、ヨーロッパの運命は新たに就任したばかりの英国首相ウィンストン・チャーチルの手に。ヒトラーとの和平交渉か、徹底抗戦かー。チャーチルは究極の選択を迫られる。議会の嫌われものだったチャーチルは、いかに世界の歴史を変えたのか。実話を元に、チャーチルの首相就任からダンケルクの戦いまでの知られざる4週間を描く感動の歴史エンターテインメント。

出演者

ゲイリー・オールドマン、クリスティン・スコット・トーマス、リリー・ジェームズ、ベン・メンデルソーン、スティーヴン・ディレイン、ロナルド・ピックアップ、チャーリー・パーマー・ロースウェル、ジョルダン・ウォーラー、ハナー・スティール、リチャード・ラムスデン、ニコラス・ジョーンズ

感想・評価

1.この人がいなかったら…と思うとゾッとする。戦時中のイギリスの視点は全く知らなかった。第二次世界大戦を扱う映画としては日独米の視点ばかりだったかな。

2.冒頭からチェンバレンといい、アトリーといい世界史で1度は名前を聞いた事のある方々が登場してくれて胸アツだった^^ゲイリー・オールドマンが演じたチャーチルは高く評価されていた通りホントに違和感を感じない出来具合だったし特殊メイクのこれからの可能性を感じた特殊メイクの評価を抜きにしてもゲイリー・オールドマン自身の言葉遣いや素振りが「実際のチャーチルもこんな話し方だったんやろな~(知らんけど)」って思わせてくれる人間臭さがあってとても良かった!!あとネヴィル・チェンバレンも似すぎな。最高あと個人的に感動したのがフランクリン・ローズベルト!!!彼は声の出演だけだったけど鑑賞後に声の主を調べたらなんとデヴィッド・ストラザーン…!!(最近だとノマドランドに出てた)画像検索して頂けるとわかるけどこの方もフランクリン大統領に似てるんだよな~監督多分こだわってるだろいや絶対こだわってる!!!うん!!!!!

3.2回目『英国王のスピーチ』と今作が前後作のように繋がっている気がして、国王とのシーンに注目しながら再鑑賞。国王とチャーチルの関係性、対比する光と陰の映像演出や衣装(国王は品位あるスーツ姿、片やチャーチルはよれよれのスーツ着用とか)などが興味深かった。***初回(2021/09/04)ナチスと最後まで戦うことを宣言した演説をするまでの27日間を描いた作品。戦場ではなく国会(議会)が舞台で、政治要職者の苦悩や葛藤、チャーチルの人柄などがわかりやすく描かれていてとても興味深かった。あれだけ細かく秘書にタイプさせているのに、演説では原稿を見ないという凄さ。言葉と伝える力が国民の心を動かすんだな、と改めて感じた。特殊メイクで挑んだゲイリー・オールドマンの演技力(表情やアクセントを変えた話し方とか)はさすがだった。ナチス/ホロコースト関連9

4.ラストの雰囲気もすごいけど何よりゲイリー・オールドマンの凄さよ。そりゃ辻さんもメイクアップ賞受賞出来る訳だ。戦時下を背景に。イギリスとドイツによる戦争物語…こういった作品って、脚色はあれどやはり勉強になるよね。教科書読んでもわからない部分とか、歴史や戦争での一幕を映像化してくれることで、より関心を持てると思う。特に今作はチャーチルに焦点を置いて描いた物語なので普段目にすることのない情報の数々は大変ためになる?

5.歴史に「もし」はナンセンスかもしれないが、もしチャーチルがいなかったら世界はとんでもないことになってたかもしれないと考えると“世界を救った男”というのは適してると思った#chicken2017#ジョー・ライト監督作品

ジョーカー(2019年製作の映画)

原題/別名:Joker

上映日 2019年10月04日
製作国 アメリカ
上映時間 122分
ジャンル ドラマ、クライム、スリラー
スコア 4.0
監督 トッド・フィリップス
脚本 トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー


あらすじ

「どんな時も笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸にコメディアンを夢見る、孤独だが心優しいアーサー。都会の片隅でピメイクの大道芸人をしながら母を助け、同じアパートに住むソフィーに秘かな好意を抱いている。笑いのある人生は素晴らしいと信じ、ドン底から抜け出そうともがくアーサーはなぜ、狂気溢れるジョーカーに変貌したのか? 切なくも衝撃の真実が明かされる!

出演者

ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、サジ・ビーツ、フランセス・コンロイ、マーク・マロン、ブレット・カレン、グレン・フレシュラー、ジョシュ・パイス、シェー・ウィガム、ブライアン・カレン、ビル・キャンプ、ダグラス・ホッジ、イザベラ・フェラーリ、デイビット・イアコノ、マンデラ・ベラミー

感想・評価

1.えええみんなこれ好きなのか。どうしたらいいのか?物語は結構淡々と進んでいくと思った。悪ガキたちとか解雇とかありがちな悲劇。てっきり悲劇、喜劇の物語が濃厚で有難いものだからみんな感動してるのかと思ったら、なんだなんだ映像美の方の映画じゃないか。照明で鬼のように空間演出をして、隅から隅まで部屋を作り込む。タバコの煙は美しく見えなければ死刑。アメコミ演出(鏡に文字・カークラッシュなど)がさりげないけど目立つように、印象に残るように、フレームごとに美しい絵になるように。悪もグロも、暴力的なものはある程度の狂気とか美しさは必要だけど、これは美化なのか、ちゃんと核心なのか、私には少しわからない。理解はできる。わからない。

2.悪いジョークのようだというような感想を目にした。あぁ、そうだなと思った。現実の出来事なのかアーサーの妄想なのかはっきりしない。不気味の純度があまりにも高くて孤独と絶望がかわるがわるに押し寄せた。それだけは全部本当だと思った。

3.お金がなく政府にも見放され笑われる芸人の絶望が狂気に変わっていく映画。ジョーカーの複雑な感情を表現するホアキン・フェニックスがかっこよすぎる。

4.すごく引き込まれました…。少し共感できる部分もあってとにかく色々考えさせられた

5.近年の映画シリーズは未鑑賞。「怨恨や憎しみで悪堕ち」は悪役の陳腐な動機TOP10に挙げられるほどで目新しくはない。差別化ポイントは、演じるピエロと素の自分の混ざり具合、精神世界の描写、ピエロ演技の迫力か。個人的には、本人のせいじゃない気の毒な理由の積み重ねで免罪符立てすぎ感も出ていて、悪カリスマのエピソードとしてどうなのかなという感じも。善悪簡単に二極化できるご時世ではないとはいえ、こうした叫びのほうが世の関心を引くくらい世界は苦しみに満ちてきているということなのか…

クレイジー・ハート(2009年製作の映画)

原題/別名:CRAZY HEART

クレイジー・ハート

製作国 アメリカ
上映時間 111分
ジャンル ドラマ、恋愛
スコア 3.6
監督 スコット・クーパー
脚本 スコット・クーパー


あらすじ

かつて一世を風靡したシンガー、バッド・ブレイクは、今や落ち目のドサ回りを続ける生活。何度となく破綻をきたした結婚生活や果てしなく続くツアーに疲れ果て、アルコールにどっぷり浸かる毎日を送っていた。かつての弟子トミー・スウィートが、金と名声を得たスーパースターとなったことにも苦々しい思いがつのる。しかし、その日暮らしの生活を送る彼の前に、シングルマザーである記者のジーンと彼女の4歳の息子が現れる。財産も気力も失ったバッドは、彼と純粋に向き合う親子との触れ合いを通じて、彼の中に潜む“荒ぶる魂(クレイジー・ハート)”に少しずつ希望がわき上がるのを感じ始める……。

出演者

ジェフ・ブリッジス、マギー・ギレンホール、ロバート・デュヴァル、ライアン・ビンガム、コリン・ファレル、ポール・ハーマン、トム・バウアー、ベス・グラント、ウィリアム・マークェス、リック・ダイアル、ジャック・ネイション

感想・評価

1.my映画館2009#80 > ストーリーに特別はないんです…ありがちな落ちぶれた不器用なミュージシャンのドラマと斬っても差し支えないだろうが、名優ジェフ・ブリッジスが見事なまでに作品に命を吹き込む。そう、彼による彼のための彼の作品の如く、完璧なハマり役!しかし、そんなラストは安直な終わり方にはなってない…が、実に清々しくも渋く後引く余韻で、改めてタイトル曲の誕生秘話だったのに気付き、全てに酔いたくなる。

2.ジェフ・ブリッジスが念願のアカデミー主演男優賞を獲得した1本。かつて人気を博したカントリー・ミュージシャンのバッド・ブレイクは57歳となり、アルコールに溺れ、女性関係も結婚と離婚を繰り返す自堕落な生活を送っている。ある日、若い女性ジャーナリストのジーンが訪れる。女手一つで息バディを育てながら仕事に邁進するジーンとの出会いが、ブレイクの人生を変えていく。プレイボーイの役からタフガイの役まで、若い頃からあらゆる役をこなしてきたジェフ。そんな彼が本作で体現するのは、初老を迎え、(常に女性や根強いファンには囲まれながらも)心の孤独との葛藤。ひとり酒を煽る姿、古株のファンたちの歓声を浴びて少し優越感に浸りながらもどこか寂しげな眼差し、そして若い頃と比べれば明らかに劣化したパフォーマンス...。

どのシーンを切り取っても滲み出る哀愁が凄まじくて、彼の表現力の豊かさにただただ唸るばかりでした。同じくアカデミー助演女優賞にノミネートされたマギー・ギレンホールとの相性も抜群!上記のように書くと老いることがネガティブな印象になってしまうかもしれませんが、本作は決してそうではなく、逆に歳を重ねて新しい発見をすることへの喜び、暗くなりかけた人生にあかりが灯る瞬間を後半では描いています。人生はちょっとしたきっかけで好転するし、いくつになってもトライができるという奇跡。エモーショナルなエンディングにも思わずため息が出てしまいました。後輩シンガー役を務めたコリン・ファレルも抑えた演技が素敵だった!

3.ジェフ・ブリッジス、アカデミー主演男優賞受賞は納得の落ちぶれ1人ドサ廻りする酒浸りカントリー系シンガーソングライターが絶品でした。1人荒野をボロボロ車で旅から旅、汚いモーテル暮らし、ボウリング場の片隅に用意された特設ステージ、併設されたバーでもロハで飲めず代引き、昔の栄光覚えてる酒屋主人に買えないウイスキー一瓶プレゼントされて嬉しさ沁みる、思い出ソングをリクエストされても裏で吐いてて碌に歌えない…。そんな侘しさが充満してる生活とステージ風景が絶品の出来だから、シングルマザー女性記者との淡い老いらくの恋が純愛物語に仕立て上がっていく。演奏&歌唱シーンも吹き替え無しかな⁈ ジェフ・ブリッジスの熟成された演技に感服でした。

4.プレミアムシネマ眠くないから一気に見れたけど。最初らへんの煙草を袋ごと咥えて三本中出て二本落ちるのと「カーブが打てないからギターにした。動かないからね。」みたいなセリフと後もう一個ウェットを含んだセリフがあったけどそれ以外つまらん。売れたからこの曲が好きってのは気分がいい。後半はほとんど退屈。息子とのやり取りなんやってん。最後一気に一年四ヶ月ぐらい進むし。女の発狂の仕方はほとんど一緒やな。コリンファレルと窪塚洋介って似てる。

5.2021-265マギーのいい具合のいい女オーラが好み。最後の2人の距離感がよかったなぁ

ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)

原題/別名:The Descendants

ファミリー・ツリー

上映日 2012年05月18日
製作国 アメリカ
上映時間 115分
ジャンル ドラマ、コメディ
スコア 3.6
監督 アレクサンダー・ペイン
脚本 アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ
原作 カウイ・ハート・ヘミングス


出演者

ジョージ・クルーニー、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー、ニック・クラウス、ボー・ブリッジス、ロバート・フォスター、ジュディ・グリア、マシュー・リラード、メアリー・バードソング、ロブ・ヒューベル、パトリシア・ヘイスティ

感想・評価

1.ハワイを舞台にした家族のドラマ。派手さはないけど、しみじみ良い話でした。それにハワイアンミュージックとハワイの風景が、辛い話をほんわかさせてくれました。大事なミーティングなのに、みんなアロハで裸足とかビーサンとかなのが、何とも羨ましいような。やはり楽園だよ(*^^*)代々ハワイに住む弁護士マットは「こんなところは楽園じゃない」とボヤきたくなる目に合っている。事故で昏睡状態になった妻、反抗期の娘たち、そして先祖代々の土地を売却する話も。さらにマットは妻の不貞を知ることになり…妻を失うところから、娘たちと絆ができて行くところが良かった。姉のボーイフレンドも最初はなんだコイツと思ったけど、意外といいヤツで。妻のお父さんがやな奴だけど、そっと見守る視線が優しい。カウアイの店とか、海のお葬式も良かったなあ。ハワイの伝統的な場所が失われて行く危険性と家族の愛を絡めた、いい作品でした。マハロ??

2.【妻の突然の事故で変わってしまった日常に戸惑う弁護士のマットとふたりの娘】仕事人間のマットの妻が事故で昏睡状態にそのせいで情緒不安定の10歳の次女スコッティ母の秘密を知る17歳の長女もかなり荒れているでもBGMはハワイアン?☀️???そのうえ、土地の問題を抱え泥沼状態のマット全員に共感する自分に苦笑する、しんどい2時間でもBGMはハワイアン????‍♂️?‍♀️おそらく、描き方で随分印象が変わる作品明るさの中に哀愁のある曲調、ウクレレやギターの音色が、この作品を特徴づけている意外に好きキャラだった娘の彼氏、どこ行った?

3.ジェーンスーが前おすすめしてたやつ。なぜわざわざハワイ…??と思うのだが途中でわかってくる。土地と家族と継承と。必然性が感じられてくる。エンドロールで結構日系の名前も多くみられて州が制作にがっつり入って可能な限り現地調達で作ったのかなぁなどと。原題そのままではわかりにくいし直訳は重すぎるからファミリーツリーなのだろうけど。場所も含めて軽いドラマをイメージさせるが、家族を多面的に描いていて結構コンサバティブなテーマの話で意外だった。

4.思った以上に淡々と終わってしまった印象。主人公が抱える土地の取引相手関係で浮気相手が絡んでくるんだろうな、と思いつつもそこもあんまり盛り上がりなく。一番下の娘ちゃんのキャラとちょっと失礼な男友達のキャラは楽しかったかも。あとハワイの景色が綺麗だった。

5.悲しいけれど大雨が降り地が固まるような、映画っぽくて、それでいて良い映画。私はこの姉妹が大好きだ。The Descendants(子孫たち)#uruoi2021

ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

原題/別名:Mystic River

ミスティック・リバー

上映日 2004年01月10日
製作国 アメリカ
上映時間 138分
ジャンル サスペンス、ドラマ、ミステリー
スコア 3.7
監督 クリント・イーストウッド
脚本 ブライアン・ヘルゲランド


あらすじ

川底に広がる闇が、あらゆる罪を覆い隠すー。

出演者

ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローラ・リニー、エミー・ロッサム、ケヴィン・チャップマン、トム・グイリー、スペンサー・トリート・クラーク、アダム・ネルソン、キャメロン・ボーウェン、ジェイソン・ケリー、コナー・パオロ、ケイデン・ボイド、イーライ・ウォラック、ロバート・ウォールバーグ、ジェニー・オハラ、ジョナサン・トーゴ、アリ・グレイナー、ウィル・ライマン

感想・評価

1.子供の時に仲良かった3人のうちもし自分が誘拐されていたら、、、という話。うーむ?。あんまり身近に性的暴行とかないから、少年期に被害に遭った時の心の傷がどんなに深いものかなんて想像しにくいけど、その時のトラウマなんかは大人になってもずっと残り続けるんだろうなっていう大変さがよくわかった。JimmyもDaveもSeanもAnnabethもCelesteもみんな悪いことしたのはあるけど、その時の状況的にやっても仕方ないから責められないよな。救いようがないストーリーやねえ。鬱です。

2.重くて深い作品展開の仕方が良い。最初から引き込まれて、飽きずに最後まで観れる。小さいコミュニティの良い面と悪い面がすごく出てた

3.2回目鑑賞俳優の演技(アカデミー賞に納得)に引き込まれる。

4.ずっしりと重い作品でしたが良かったです誰が犯人なのか、正義や悪とは何なのかと鑑賞中にずっと考えさせられる映画でした犯人ではない人物を犯人かのように思わせるような見せ方も凄いと思います終盤まで真犯人はわかりませんでした人間がトラウマや悲劇を乗り越えて生きるなんてことはそう容易いことではない

5.ミリオンダラーベイビーがトラウマです。 そしてこれよ…またやられた…ずっしり切なくて見終わった後心に穴が開くような…でもこれは良かった本当に良くできたミステリーだったジミーの演技が素晴らしすぎて中盤発見されるシーンでは涙出たラスト30分まで思いっきり騙されてましたまず序盤の拉致の仕方が本当にありそうでゾッとするし家族や仲良い人って当たり前にまた会えると思ってるけど当たり前ではないし突然日常が崩れる感じがよく表されてて怖くなったデイブが何を思って生きてきたか話したシーンがもうやるせなくて救いがなくて泣く…マトリックスの刑事さん好きだ

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

原題/別名:Manchester by the Sea

マンチェスター・バイ・ザ・シー

上映日 2017年05月13日
製作国 アメリカ
上映時間 137分
ジャンル ドラマ
スコア 3.8
監督 ケネス・ロナーガン
脚本 ケネス・ロナーガン


あらすじ

ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公が、兄の死をきっかけに故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーへと戻り、16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく―。

出演者

ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ、カーラ・ヘイワード、ベン・オブライエン、クインシー・タイラー・バーンスティーン、ミッシー・ヤガー、スティーヴン・ヘンダーソン、メアリー・マレン、ルイス・D・ウィーラー、C・J・ウィルソン、スーザン・プルファー

感想・評価

1.主人公の過去がヘビーすぎて…私なら主人公に二度と関わりたくないや。

2.完璧に感じた。根底にある悲しさがずっとある中で本当にほんの少しずつだけど、叔父と甥っ子の2人のコミュニケーションによっていい方向に向かっていたように感じた。互いに表面的に労わるようなことはせず、気を遣わないやり取りは2人のことを支えていたように感じたし、それは見てる側にも悲劇という非日常における日常であり笑えるまではいかないが、マイナスがゼロに戻るような感覚があった。もちろんいざという時には互いを思いやってもいた。元妻との会話は強烈だった。映像的にもカメラをあまり動かさず定点のような感じで絵的におしゃれに見せるのが最高だった。やりとりにありきたりなものがなく、どれも新鮮に感じた。

3.凍えるマンチェスターの雰囲気とリーの心の傷が癒えないところの関係性が絶妙なタッチで描かれていました。

4.現実は、きっとこんな感じなんだろうなと思う映画。。それを突きつけられ、ハッピーエンドを期待している自分がいかに甘いかを知る。みんな何かしらの思いがあり、それぞれが望む場所で生きるしかないのだなぁ〜と。

5.クリスマスに1人せんべいを食べながら鑑賞。なかなか重たい話だった。みんな一人ひとり色々抱えて生きている。最後、心が荒んでいたリーは、甥っ子と過ごして少しだけ変われたんだと思う。

アビエイター(2004年製作の映画)

原題/別名:The Aviator

アビエイター

上映日 2005年03月26日
製作国 アメリカ
上映時間 169分
ジャンル ドラマ、歴史、伝記
スコア 3.4
監督 マーティン・スコセッシ
脚本 ジョン・ローガン


あらすじ

長身のハンサムな青年ハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)は、20歳を過ぎたばかり。ハリウッドへ単身飛び込み、父が遺した莫大な財産をすべて注ぎ込んで航空アクション映画の製作に着手する。戦闘機を買い集めて私設空軍を編成、危険な空中スタントも自らこなすという過去に例を見ないやり方で、1930年にトーキー映画「地獄の天使」を完成させる史上空前の成功をおさめ、一躍ハリウッド・セレブリティの仲間入りをする。まもなく、ハワードは、どこへ行ってもカメラのフラッシュに追いかけられる人気女優キャサリン・ヘップバーン(ケイト・ブランシェット)と恋に落ちる。ハワードは、自分の前では女優の仮面を脱ぎ捨て、無邪気な少女のような素顔を見せるキャサリンにたちまち惹かれていく。キャサリンもハワードの鋼のような強さの奥に隠された傷つきやすい心を知り、彼への愛を深めていく。

「暗黒街の顔役」や「ならず者」などセンセーショナルな話題作を次々に世に送り出し、ハリウッドで頂点を極める一方で、世界最速の飛行機を作り出したいと飛行機会社を設立し、勇敢にも自ら操縦桿を握ってスピード記録を次々と更新、リンドバーグ以来、最もスキャンダラスな冒険飛行家として、注目を浴び、人生の絶頂期を謳歌するかに見えたハワードだったが、夢にのめりこみすぎた時、何かが狂い始める。最愛の人、キャサリンとの突然の別れ、ハリウッド一の美女エヴァ・ガードナー(ケイト・ベッキンセール)との出会い、大手航空会社TWAの買収、国際線を独占するライバル会社パンナムとの国をも巻き込んだ戦い、生死の境をさまよう大事故、、、波乱に満ちた運命の中で、数々の栄光を手にした男が、本当に求めたものとは?

出演者

レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセイル、ジュード・ロウ、アレック・ボールドウィン、ジョン・C・ライリー、アラン・アルダ、イアン・ホルム、ダニー・ヒューストン、グウェン・ステファニー、アダム・スコット、マット・ロス、ケリ・ガーナー、ウィレム・デフォー、ケヴィン・オルーク、フランセス・コンロイ、ブレント・スピナー、スタンリー・デサンティス、エドワード・ハーマン、ケネス・ウェルシュ、エイミー・スローン、J・C・マッケンジー

感想・評価

1.『ギャング・オブ・ニューヨーク』の監督&主演コンビ、マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオが、実在の富豪ハワード・ヒューズの半生を映画化。ヒューズの最速の飛行機と映画製作に賭けた情熱を描く。本年度アカデミー賞に最多11部門でノミネート、ケイト・ブランシェットの助演女優賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装賞の5部門を受賞。作品賞、監督賞、レオナルド・ディカプリオの主演男優賞は惜しくも受賞ならず。伝記モノは中途半端にやるよりとことんエピソードを突っ込んでくれた方が知識のない人間からすると嬉しい、と思ってしまう派なので長さは妥当(長いけど)。総じてハワードの振る舞いが「 金がありゃなんでもできる 」そのもので観ていて爽快感がある。てか内容そのものというより、レオ様はじめ役者の演技が素人目に見ても素晴らしい。終盤まくしたてるとことか最高でしょ。५✍( '▿' )メモヒューズ・エアクラフト→ヘリコプターハワード・ヒューズは「アイアンマン」ことトニー・スタークのモデル(軍事特需、資産家)

2.鉱物の掘削で一攫千金の夢を実現させた父の息子で生まれながらの大富豪のハワード・ヒューズ。莫大な資産を元手に夢であった映画製作や市場最高速の飛行機H-1の開発に次々と着手し、名女優キャサリン・ヘプバーンを始め数々の女性と浮名を流す彼が、次第に母親の影響で陥った潔癖症を悪化させて奇行へと走る様を描く伝記映画です。『地獄の天使』や『暗黒街の顔役』のプロデューサーや飛行家として知られ、資本主義の象徴として1900年代前半を賑わせた実在の実業家をマーティン・スコセッシが本作が二度目となるレオナルド・ディカプリオ主演で描いた作品で、オスカーに11部門ノミネートされ両者の監督賞と主演男優賞こそお預けになりましたが五冠を達成しました。オスカーこそ逃したものの初のゴールデングローブ賞受賞のディカプリオがはまり役の熱演を見せており、後に二度目を獲得することになる同じスコセッシ作品『ウルフ・オブ・ウォールストリート』の礎を築いています。169分と長尺の作品ですがスコセッシらしいテンポの良さと演出で常人では考え難い破天荒な人生に魅入らせる一作です。#伝記☑#実話☑

3.ハワードヒューズの話。巨大な飛行機が持ち上がる静寂に息を呑める、真っ当な映画ではないか、スコセッシの中では一番好きかも

4.長い〜長すぎる〜特に何か起きるわけでもなく。でもなんか最後まで見ちゃう。そんな感じの映画。めっちゃ嫌な奴出てくるみたいな展開かと思ったらみんな普通に優しかった。笑何もかも手に入れてるように見えて実は誰よりも孤独だったんだろうな、、一つのことがずっと気になっちゃうのめちゃめちゃストレスだろうな

5.伝記映画の中だとかなり上位で好き批判的なコメントが散見されますけど、面白いっすこれ観たあと全てのグラス拭きたくなる

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

原題/別名:The King's Speech

英国王のスピーチ

上映日 2011年02月26日
製作国 イギリス、オーストラリア
上映時間 118分
ジャンル ドラマ、伝記
スコア 3.7
監督 トム・フーパー
脚本 デヴィッド・サイドラー


あらすじ

アカデミー作品賞主要4部門など、世界各国の映画祭で賞を受賞した伝記ドラマ。吃音症に悩む英国王ジョージ6世が、言語療養士ライオネルの手を借りながら、ナチスドイツとの開戦に揺れる国民を勇気づけるスピーチ挑む。

出演者

コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー、マイケル・ガンボン、ロバート・ポータル、エイドリアン・スカーボロー、アンドリュー・ヘイヴィル、ロジャー・ハモンド、パトリック・ライカート、クレア・ブルーム、イヴ・ベスト、フライア・ウィルソン、ラモーナ・マルケス

感想・評価

1.日常の疲労による一時停止はあったとはいえ、概ねノンストップでじっくりするすると観られたな。気づくと見入っている映像はさすが。初っ端からメイン二人が画面右下にちょこんと出てくるのでトムフーパーだ…となった、というかこれでトムフーパー監督作6本中4本観てしまったことになるのか、不覚(?) 左下に収まるヨーク公の所在無さね構図もだけどカメラワークも独特だよな、具体的にどうとは上手く言えないけど…戴冠式会場に入るところとか、スムーズだけど迫り来る感じ。視線の怖さ音楽、アレクサンドルデスプラじゃん!好き!と思ったらクライマックスはベト7第2楽章。さすがに曲の威力が強すぎてズルすぎやしないかな…そこデスプラが書き下ろすんじゃダメだったのかな…と思った。いいシーンになるに決まってるじゃん。半神を思い出したりとかの個人的な思い入れだけではなく曲自体が良すぎて…と思うんだけどどうですか。抑えめである意味"普通の人"なジェフリーラッシュは初めて見たけどこれもまた素晴らしかったな。すごい役者だ…私はリアルタイムではエリザベス女王の時代しか知らないけど、そうか王がいたんだな…

2.実話を元にした作品のためエンタメ性の作品ではなくリアリティのある作品。だからこそ、不安定な社会情勢の中での英国王としての重圧、自身の影を乗り越えて行く逞しさ、彼を支える周囲の人間模様、登場人物の心情・葛藤が誇張なくリアルに伝わった。コリンファースの吃音の演技も素晴らしい。

3.スピーチの裏で流れてるベト7の2楽章、それまでつまらない曲だなぁと思ってたけどこれ観た後に聴くとなんかかっこよく聴こえてくる。

4.こちらもジャズ喫茶のママに勧められたが、タイトルが有名すぎて一年以上放置していたシリーズ。まず、吃音症の男性を描きその改善を図る内容なのですが、見ていると自分もなってしまわないか不安になるほどのリアリティがありました。そこまですぐに治る話でもないんですね。そこに歴史的、王族的要素が絡んでくる感じでした。お腹が空いていたというストレス要因もありますが、個人的には後半20分ぐらいで良かった感覚です。過程が長すぎて。確かに王になる直接の条件に引っかかってきますが、兄貴の話とかホントどうでもよくて。でも奥さんかわいいのでちょっと許しました。後半20分は緊張感とかも相まって集中してみることができました。エンドロール流すぎ問題。

5.浅学ゆえかなんかピンと来なかった記憶。なんか賞いっぱい貰ってるしこれを楽しめないのもったいないな、、、

アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

原題/別名:ABOUT SCHMIDT

アバウト・シュミット

上映日 2003年05月24日
製作国 アメリカ
上映時間 125分
ジャンル ドラマ
スコア 3.5
監督 アレクサンダー・ペイン
脚本 アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー
原作 ルイス・ベグリー


出演者

ジャック・ニコルソン、キャシー・ベイツ、ホープ・デイヴィス、ダーモット・マローニー、ハワード・ヘッセマン、レン・キャリオー、ハリー・グローナー、ジューン・スキッブ、コニー・レイ

感想・評価

1.認知が完全に歪んでる老人が仕事と妻をほぼ同時に両方失い、自らの決定的な孤独と向き合っていく話だったラストシーンでたった1枚の絵に救われたように、意外と人の為にできる事とか、そのタイミングって多くなくて、でもそれらを逃さないのが大事なのかも

2.人間はいつだって愛おしい。ジャック・ニコルソンのペーソスあふれるヒューマンコメディ!アレクサンダー・ペイン監督。長年勤めた保険会社を定年退職したシュミット。長年連れ添った妻とキャンピングカーで旅に出ようとした束の間、妻は突然死してしまう。人生にぽっかりとした穴が空いたシュミット。疎遠だった娘が結婚すると言うことで、彼女に会いに行くことに。ニコルソンは、とにかく頑固で昭和な頑固親父です。退職したにも関わらず、後輩をわざわざ再教育しようとして、相手にされなかったり、妻は彼の友人と不倫をしていたりと、かなりのシケたジジイ。そんな彼が、デンバーに旅に出ます。娘の旦那は、いい歳してロン毛を縛ったロクデナシタイプの男。夫の両親も一癖も二癖もある家庭。姑が強烈なとにかくパワフルBBA(キャシー・ベイツ)で、ニコルソンに混浴を迫り、何故かお風呂に一緒に入ります。(キャシー・ベイツの強烈なオールヌード!)強烈な副作用がある頭痛薬を渡してきて、ニコルソンがオーバードーズみたいになったりと、おまけに道中で知り合ったに迫ったり(もちろん拒絶される!)と、かなりシェケナなエピソードもあります!情け無い程トホホな旅です。

しかし、ニコルソンは今まで歩んできた人生を振り返ります。今まで歩んできた人生も取りに足らぬもの。ニコルソンは、自らのダメっぷりと向き合い認める事で、ようやく人間として、成長していきます。アフリカの少年ンドゥグの里親になり、彼と文通をすることで、自らの優しさに気づきます。競争社会の中で、自らを責めるのでは無く、全て受け入れること。何でも自己責任の一言で片付けられる現代ですが、自分自身の全てを認めて、自らを愛するからこそ、自己変容の一歩なのかなと思いました。世界の全てが愛おしくなる作品です。ジャック・ニコルソンの映画では、かなり異色な心温まる作品です。ラストは思わず涙が...。当時劇場にて鑑賞しましたが、クセが強い彼の作品の中でも取り分け見やすく、万人にオススメできる作品です!

3.保険会社を定年退職したと同時に妻に先立たれてしまったシュミット。葬儀の為、婚約者を連れて戻ってきた娘ジーニーの結婚には猛反対し、喧嘩別れする。ある日、キャンピングカーで今までの人生を振り返りながら旅に出たシュミットは娘の元へ向かう。シュミットの行動が常に挙動不審に見えた。定年退職、妻の急死、娘の結婚、この3つの出来事が彼の中で共通していたのは孤独とか寂しさ。今まで仕事を真面目にこなして来たし、家族も支えて来た。どんな困難でも乗り越えられる自信があった。いざ訪れた思いもよらぬ人生の展開に、何をすれば良いのか分からない。残ったのはプライドの高い無力な自分。しかし、心から祝福できなかった娘の結婚にも旅を通して自分の人生を振り返り、周りの人の温かさを知り、励みになり少しだけ前向きになれた。最後に涙する様子は養父として遠い地で力強く生きる様子を知り、自分の今までの生き方を少しだけ肯定出来たなのかなと感じられた。

4.モノローグが手紙の文面になって、遠くの国の子供に届いているという設定が素晴らしいし、この設定が主人公にとっての数少ない救いになるのも良かったジャックニコルソン凄い

5.孤独で空回りして周りに迷惑かけまくりの爺さん…こういう人多いよね笑観てて気分良いものではなかったな…。感動より不快感が上回ってしまった。ジャック・ニコルソンって不器用なキャラクターが本当似合う。

レスラー(2008年製作の映画)

原題/別名:The Wrestler

レスラー

上映日 2009年06月13日
製作国 アメリカ
上映時間 109分
ジャンル ドラマ、スポーツ
スコア 3.9
監督 ダーレン・アロノフスキー
脚本 ロバート・シーゲル


出演者

ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド、マーク・マーゴリス、トッド・バリー、ワス・スティーヴンス、ジュダ・フリードランダー、アーネスト・ミラー、ディラン・サマーズ、マーシャ・ジーン・カーツ

感想・評価

1.一回観ようとしたけど、辛くて挫折した映画今回は全部観たレスリングシーンが痛くなる、フォーク刺すとことか、ステープラー刺すとことか痛すぎる歳をとるって怖くなっちゃったけど、人との繋がりって大事なんだなとも思ったランディのセリフで、ああああ??てなったThe only place I get hurt is out there. The world don't give a shit about me.

2.目を背けたくなるシーンが多くて、2度挫折して、今回も痛々しいシーンは直視し難かったけれど、響いた。余興的な会話も、同意だった。・「パッション」絶賛・90年代で音楽が死んだ。ニルバーナのせいで。近所の子供にも相手にされなくなり、娘にも、、それらは、自分がクズだからと心の支えとしていた女性も最後は姿が見えない。体無くして、レスラーは続けられない。かといって、レスラー以外の仕事も体もガタが来て出来ない。耳には補聴器、心臓病。少しずつ、なけなしの道もたたれていく。レスラー業界は斜陽、レスラーは障害者もチラホラ。サイン会も閑古鳥。だけどレスラーしか無い。自殺ミリオンダラー・ベイビーは安楽死。

3.不器用なレスラー。最後の生き様は涙が出る。大好きな映画。何回か観ている。

4.社会生活を犠牲にして/放っぽらかして何ものかに打ち込む/後戻り出来ずしがみつく姿を「受難」と解釈し、また苦痛を身に受けることで観る者を救ってみせるレスラーをキリストに擬する台詞が面白く、ドキュメンタルな撮り方のリアリティがそれを身近に親密に引寄せてくれる。

5.人の心は複雑で繊細現実の世界では何者にもなれない苛立ちや煩悶は、リングを彼にとっての唯一の居場所にしたプロレスという虚構の世界は観客だけでなく、レスラーを自身に心酔させるのに十分すぎる環境だった本名を捨ててリングネームで生きることにした主人公の選択は一見逞しいようでいて、現実と向き合えない彼の心の弱さを表している源氏名を捨てて本名の自分として彼を支えようとしたパムが対照的な存在として描かれていたのも印象的認めたくないけど自分含め世の男性って少なからずこういうとこあるよなぁ…って思ってしまった

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

原題/別名:Bohemian Rhapsody

上映日 2018年11月09日
製作国 アメリカ、イギリス
上映時間 135分
ジャンル ドラマ、音楽
スコア 4.2
監督 ブライアン・シンガー、デクスター・フレッチャー
脚本 アンソニー・マクカーテン


あらすじ

世界待望!伝説のバンド<クイーン>のフレディ・マーキュリーの華やかな成功と波乱万丈の人生を描く。クイーンのブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を務め、32もの不朽の名曲が主としてフレディの歌声で甦り、心臓に鳥肌がたつほどの感動を呼び起こす。11月、悩める者、弱き者に捧げる、ミュージック・エンターテイメント開幕!

出演者

ラミ・マレック、ジョセフ・マッゼロ、エイダン・ギレン、ベン・ハーディ、ルーシー・ボイントン、トム・ホランダー、アレン・リーチ、グウィリム・リー、アーロン・マカスカー、ミッチェル・ダンカン、エース・バッティ、マックス・ベネット、マイク・マイヤーズ

感想・評価

1.フレディマーキュリーのフの字も知らない私だけど、流石にラストのライブはリズムに合わせて揺れちゃってた^_^収まらない余韻に身を任せ、YouTubeで聴き漁ったQueen、恐るべしの影響力。ただ欲を言えば映画として、彼女、ゲイ、メンバー、病気に対する葛藤的なものを見たかったのもまた事実!

2.QUEENのなりたちがわかるし、なにより音楽ってやっぱすごいなって感じた。フレディ・マーキュリーのこと初めて知ったけどもっと曲を聞いてみたい

3.劇場で観るべきだった、、きっとライブみたいな感じで興奮しただろうな?‍?伝説のバンドQueenが伝説である所以が全てわかる、Live Aidまでの物語。フレディもさることながら、個人的にはブライアン・メイの方が本人そっくりで驚き^_^この映画のおかげで80s,90sの音楽に興味を持つようになって、生で彼らを観たかったという思いがどんどん強くなってる?

4.クイーンが生まれてから、ライブエイドに出演するまでをクイーンの名曲に合わせて描かれてて、いい映画だった。

5.——音楽がかっこいい!歌が上手い!テンポは決していいとは言えず長いので途中飽きてしまったのが本音ただQueen世代の人はかなり楽しめる作品らしくわたしの母親は30回以上映画館行ったらしい(笑)ただフレディの伝記みたいなサクセスストーリーだからこんな波瀾万丈な生活送ってたのかと感心 そして何より、役者たちの演技力、歌唱力がスバラシイ練習風景やステージのシーンは圧巻だった総じて年齢によってスキキライの分かれる作品#おすすめ映画#クイーン#洋画#netflix

博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)

原題/別名:The Theory of Everything

博士と彼女のセオリー

上映日 2015年03月13日
製作国 イギリス
上映時間 123分
ジャンル 恋愛、伝記
スコア 3.8
監督 ジェームズ・マーシュ
脚本 アンソニー・マクカーテン
原作 ジェーン・ホーキング


あらすじ

1963年、ケンブリッジ大学で理論物理学を研究するスティーヴン・ホーキングは、中世詩を学ぶジェーンと恋に落ちる。やがて、スティーヴンは筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発症、余命2年と宣告されながらも、妻となったジェーンと家庭を作り、子育てをし、そして、自分が生かされている意味を全うしようとする。予期せぬ試練。きれいごとではすまない夫婦の現実。ふたりが辿り着く先は...。

出演者

エディ・レッドメイン、フェリシティ・ジョーンズ、エミリー・ワトソン、デヴィッド・シューリス、サイモン・マクバーニー、ハリー・ロイド、チャーリー・コックス、マキシン・ピーク、アダム・ゴドリー、エンゾ・シレンティ、カロル・スティール、ショーン・ルーカス

感想・評価

1.エディレッドメインの演技力に感動。最後の方とかもう原型とどめてない。

2.調べたらめちゃくちゃ再現度高くてびっくりした。愛の話やで。

3.伝記の映画として非常に面白かったです。スティーブン博士の人生を上手くまとめられており、後半には衝撃的なエピソードがあって楽しめました。俳優さんの演技も素晴らしく、特にスティーブン博士役の俳優さん手の演技に心惹かれました。

4.研究成果とか堅苦しい感をやんわり伝えつつ、ホーキング博士の私生活に焦点を当てたホーキング入門作品、感。身体的なハンディキャップがあっても、学問だったり家族だったりと向き合う姿勢はさすがだなあと。エディ・レッドメインの難病の役柄は、背骨が曲がると診断されるほどに演じきっていて、もう、凄まじい。最近、試験に追われて映画を見る機会を失い、やっと見れたと思ったけども。久々に観れたこの作品もレポート資料として使ったが故に、ゆったり鑑賞ができずになんだか息苦しかった、。

5.エディレッドメインの演技に脱帽。ホーキング博士が研究をしていく中での葛藤やプロセスを描いたものかと期待していた(そういう類の話が好きなので)が、実際は研究というよりも人間関係に重きを置いた作品であるように感じた。

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    目次
    •カポーティ(2005年製作の映画)
      •マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)
        •ラストキング・オブ・スコットランド(2006年製作の映画)
          •マ・レイニーのブラックボトムが映画になるまで(2020年製作の映画)
            •ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)
              •ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)
                •レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)
                  •リンカーン(2012年製作の映画)
                    •ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)
                      •ジョーカー(2019年製作の映画)
                        •クレイジー・ハート(2009年製作の映画)
                          •ファミリー・ツリー(2011年製作の映画)
                            •ミスティック・リバー(2003年製作の映画)
                              •マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)
                                •アビエイター(2004年製作の映画)
                                  •英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
                                    •アバウト・シュミット(2002年製作の映画)
                                      •レスラー(2008年製作の映画)
                                        •ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
                                          •博士と彼女のセオリー(2014年製作の映画)
                                          StreamFab オールインワン
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                                          •カポーティ(2005年製作の映画)
                                            •マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)
                                              •ラストキング・オブ・スコットランド(2006年製作の映画)
                                                •マ・レイニーのブラックボトムが映画になるまで(2020年製作の映画)
                                                  •ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)
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