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アカデミー賞 脚本賞 受賞作品。これまでにエメラルド・フェンネル監督のプロミシング・ヤング・ウーマンや、パク・ソジュンが出演するパラサイト 半地下の家族、グリーンブックなどが受賞しています。
原題/別名:Manchester by the Sea
上映日 | 2017年05月13日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 137分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.8 |
監督 | ケネス・ロナーガン |
脚本 | ケネス・ロナーガン |
あらすじ
ボストン郊外で便利屋として生計を立てている主人公が、兄の死をきっかけに故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーへと戻り、16歳の甥の面倒を見ながら過去の悲劇と向き合っていく―。
出演者
ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラー、ルーカス・ヘッジズ、カーラ・ヘイワード、ベン・オブライエン、クインシー・タイラー・バーンスティーン、ミッシー・ヤガー、スティーヴン・ヘンダーソン、メアリー・マレン、ルイス・D・ウィーラー、C・J・ウィルソン、スーザン・プルファー
感想・評価
1.マンチェスターというからイギリスの話かと思ったら、アメリカの話でした。失い、壊れ、取り戻せない日々。生きる希望を失った男。それでも生きていかなきゃいけない。何の変哲もない海辺の街、マンチェスター。美しい海が彼の心を苦しめる。結局、マンチェスターにいられず、街を出ていくリー。でも兄の忘れ形見パトリックの存在があるから、何とか人生をつなぎ止めている。下手なハードボイルドより生々しく、抜けない棘のような映画でした。
2.基本的には見通しの良い(もしかすると良すぎる)世界に僕は住んでいるようですが、だからこそ屈託に満ちた思いにとらわれてみたくなるときがたまにあります。ある感情に溺れたり絡めとられたりすることがあるように、ある表現に溺れたり絡めとられたりもしますし、言葉と真剣に向き合っていった先にはそうした何の成果も得られない消耗戦が待ち受けていたりもします。分かる人には分かるはずですが、分からない人にはたぶんずっと分からない。自責という内側へ向かう力が内部崩壊を招き、喪失という空き地のような場所にどんどん瓦礫が積み重なるようにしてしか立っていられない。ときに噴出する感情はいつも明後日の方向を向いている。その感覚を演じきったケイシー・アフレックがほんとうに素晴らしく思いましたし、元妻を演じたミシェル・ウィリアムズもいつもながらほんとうに上手な人だと感心します。
もしも僕が妻と離婚してふと顔を合わせることがあったなら、きっとあんな表情を彼女は浮かべる。けれど人が心を閉ざすのにあんなに大きな出来事は不要だと思ってしまいますし、あんなに大きな出来事を抱えているのならもっと違う場所で語られるべきだろうと僕は思ってしまう。そのため過去の出来事とケイシー・アフレックの振るまいとが、どうしても僕のなかでリンクしてくれませんでした。結果としてリアリズムを丁寧に積み上げていくなかからこぼれるユーモアも、ユーモアを通して語られる痛みもどこかよそよそしく感じられる。ケイシー・アフレックがそのミッシングリンクを一手に引き受けながらも、その素晴らしさゆえによそよそしさもまた一層際立つように見えてしまいました。あのような出来事などなくとも人はもっと弱くなれるし、身勝手にも愚かでもいられる。何かがなくとも人は簡単に崩れ去ることができる。僕はそういう風景があることをよく知っています。また救いの在りかに関しても、自らの目で喪失の空き地を見渡しながらなけなしの気力をかき集め、内部崩壊した瓦礫を1つ1つ手にとっていくその先にしかないように思います。
それは外部からもたらされるものではありませんし、ましてや兄弟などからではない。人が誰かを救う計画を立てたとしてもたいていは裏目に出てしまうのが、実人生においても物語においてもセオリーではないだろうか?愛とは愛のもつ傲慢さを知りながら同時にその傲慢さも飲み込んでいくところがありますし、またその両義的な地平にしか存在しないものだろうと思います。そういう地平にしか愛は存在しえないことは、愛を概念でとらえている間はけっして分からないだろうと思います。リアリズムとユーモアを柱とするならば、そのことをこそ語ってほしい。説明できる大ぶりな悲劇や理解ある抱擁。僕たちが生きているのはそんな絵空事の場所ではない。エセヒューマニズムという友人に囲まれながら名優が2人立っている。だとするならズレているのが僕のほうであっても結構だと思ってしまいます。そしてこの作品は僕がここにこうして記しているような感情を描いたものだろうと思います。ですから評点が1.0でも5.0でもあまり変わらない気がします。この映画のことは好きではありませんが、この映画のことを好きという人を僕は好きかもしれない。程度の低い賢さがあるなら、程度の高い愚かさもあるだろうからです。ほんとうはもっと愚かにならなくてはいけないと思う自意識においては僕の自意識は賢さに属していますが、総体としてみれば致命的に愚かなのだろうと思います。そしてこれも人が宿命的に抱えざるを得ない両義性をよく表しています。
3.どんどんリーについて説明されていく感じ、、、最後は完全にリーに感情移入できた辛い過去、死を受け入れて乗り越えるって簡単なことじゃない、、とても現実的だったしリアルでいいラストだったリーと元妻が再開するシーンの2人の演技力…
4.おもろない。さほど引き込まれるような展開もなし。人の心の痛みを演出したいんだろうが映画じゃなくて小説のままで十分でしょう。
5.展開が二転三転することなくただただ流れていく感じだが普段の日常をよく表すことができているように思う。内容の感想は言葉にしなくていいや、心で感じることとする。
原題/別名:Spotlight
上映日 | 2016年04月15日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 128分 |
スコア | 3.8 |
監督 | トーマス・マッカーシー |
脚本 | トーマス・マッカーシー、ジョシュ・シンガー |
あらすじ
2002年1月、米国の新聞「ボストン・グローブ紙」が、カトリック教会の信じがたい実態を報じた。数十人もの神父による性的虐待を、教会が組織ぐるみで隠蔽してきた衝撃のスキャンダル。その許されざる罪は、なぜ長年黙殺されたのか。《スポットライト》という名の特集記事を担当する記者たちは、いかにして教会というタブーに切り込み、暗闇の中の真実を照らし出したのか…。
出演者
レイチェル・マクアダムス、マーク・ラファロ、マイケル・キートン、スタンリー・トゥッチ、リーヴ・シュレイバー、ビリー・クラダップ、ジョン・スラッテリー、ジェイミー・シェリダン、ポール・ギルフォイル、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、ラナ・アントノーヴァ
感想・評価
1.Spotlight『概要』アメリカの新聞社の調査報道班チームが、ボストンとその周辺地域で蔓延していたカトリック教会による性的虐待事件に関する報道の行末を描く事実を下敷きにしたミステリー。大学の課題教材で見た事のある作品。何となく見返して見たけど、面白いね。この映画から垣間見える”ジャーナリズム”と”宗教”。日本の宗教観は、自然宗教が展開している為に映画の中での宗教に関しての考えは理解しにくい所もあるのかな。ジャーナリズム精神の部分では、真実を追求していく姿勢は必要不可欠だが、事実をありのまま事実として報道する事が必要であり、その為の調査報道。彼ら、メディアんの力により、枢機卿は教会を辞任する、ところまではよかったんだけど、エピローグの文章で枢機卿がローマ大教会に移動しており、教会の隠蔽体質の根深さを知ることになり、なんとも言えないフラストレーションの溜まる結果になった。でも今の宗教による性的虐待事件に対しての感情と同じなのかもしれないね。日本では特に難しい題材なだけに凄い面白い作品!#第88回アカデミー賞作品賞#第88回アカデミー賞脚本賞
2.実話だということに驚きです。後半局長の過去の失敗を責めることなく今を褒め労う言葉に、最高のボスだな、と思いました。
3.静かに暴かれる真実集団心理 閉じ込められた個人の主張 尊厳ゆっくり淡々と描く風景
4.ジャーナリズムの極み。行きすぎ、やり過ぎな事で話題になる事が多いこの職種。この映画は世の中変えちゃう優れたジャーナリズムが描かれる。もっとたくさんの良い事がシェアされる世の中になっていけばいいなぁ。
5.よかった。記者ってすごいな。悪い神父はいろんな映画で出てくるけど現実世界にもいっぱいいるんだな。神父もただの人間だけど聖職者は免責とかもあるんだ。あの記事書くまで本当に寝る暇もなかったんだろうな。役者も豪華で見応えあった。マークラファロの演技が個人的にはすごくよかった。
原題/別名:Little Miss Sunshine
上映日 | 2006年12月23日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 100分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.8 |
監督 | ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス |
脚本 | マイケル・アーント |
あらすじ
アカデミー賞4部門ノミネートのロードムービー。全米美少女コンテストで地区代表に選ばれた9歳のオリーブは家族のミニバスで会場を目指すが、同行するのは問題だらけの家族たち。道中で起こるいざこざを描いていく。
出演者
グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル、アラン・アーキン、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン、ブライアン・クランストン、マーク・タートルトーブ、ベス・グラント、ゴードン・トムソン、メアリー・リン・ライスカブ、マット・ウィンストン、ジェフ・ミード、ジュリオ・オスカー・メチョソ、ウォレス・ランガム、ジャスティン・シルトン、ディーン・ノリス
感想・評価
1.負け犬かどうかは本人の気持ち次第。旅を通して絆を取り戻していく家族の姿に心動かされる。
2.ポール・ダノのイケ陰キャが魅力的すぎる!嫌な奴と、良い奴がたくさんでてくる。色が可愛い、走って車に乗るモチーフいいな。
3.クラクションが止まらなくなっちゃうところで笑っちゃった。みんな多種多様で面白い。
4.各々のアクがなかなか強い一家の珍道中。家族それぞれいい部分もダメな部分も全開でした?お父さんの言動に半ばまでイライラっとはしましたが、彼なりに一生懸命ではあるんですよね、、、孫娘とじいちゃんがすごく仲良しなのも良き。子供達が二人ともいい子で、特にお兄ちゃんが何気に優しい、、、☺️(孫娘オリーブちゃん、ゾンビランドのリトルロックでした。クレジットを見てびっくり?‼️)オリーブちゃん(9さい)ちびっ子ミスコンに出る為にボロいワゴンで一家総出で旅に出る。ここの家族、グズグズになりそうなギスギスした雰囲気だし、乗ってるワゴンはボロすぎて、、、ほぼ壊れてる!しなんなら家計までヤバいらしい。。。道中トラブルがありすぎてオリーブちゃんのミスコンどうなる???そもそも辿り着けるのコレ??ギスギスした雰囲気の家族の行方はどこへ??というストーリー。ほんとどうなるのかと思いましたが。笑予想外に観た後にほっこりしてしまいました☺️別に何か物事が、物理的な面で好転したわけではないのです。ただ、各々の心の在処や家族の在り方がちょっと変わっていくんですよね。。。素直に家族が心配でやっぱり家族が大好きなんだ。ギャーギャー怒鳴っていたのがキャーキャー笑いながらに変わるのがとてもいいなと思いましたーー。で。お墓はそこでいいのかい??!?で。クラクションってあんな壊れ方します?!どんなに真面目な話してても全部あの音に持っていかれちゃう?で。おじいちゃんとお父さん、あの二人やっぱ親子だわーーと後半思いました。。。なんか似てるよ、、、笑
5.ヘレデタリーのママが家族のママ役だったから最初はすごい驚いた。あの恐怖のイメージだからなかなか払拭できなかったし、あの感じで怒るから役作りというよりもそういうキャラなんだろーなーってなった。小さい女の子が家族を総動員して美人コンテスト出るっていうすごい普通のストーリーなんだけど、表情とか演技にフォーカスして撮影されてるから見飽きない。家族が曲者すぎるから見てて飽きないのもあるかも知れない。こういうボロボロの家族更生物語はいつの時代も良い映画。それが今回は女の子の夢が中心だからすごい温かった。
原題/別名:Milk
上映日 | 2009年04月18日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 128分 |
ジャンル | ドラマ、伝記 |
スコア | 3.7 |
監督 | ガス・ヴァン・サント |
脚本 | ダスティン・ランス・ブラック |
出演者
ショーン・ペン、ジェームズ・フランコ、ジョシュ・ブローリン、エミール・ハーシュ、ディエゴ・ルナ、アリソン・ピル、ルーカス・グラビール、ヴィクター・ガーバー、デニス・オヘア、ジョセフ・クロス、ハワード・ローゼンマン、ブランドン・ボイス、ケルヴィン・ユー、スティーヴン・スピネラ、ジェフ・クーンズ、テッド・ジャン・ロバーツ
感想・評価
1.出会えてよかった!私にとっても、人生の中でとても大切な作品になりました☺︎
2.同性愛が市民権を得ていなかった時代にハーヴェイ・ミルクはゲイであることを公表し、同性愛者の公民権獲得や地位向上のために活動した。次第に黒人やアジア人、高齢者、児童、下級労働者等、様々な社会的弱者の救済のために活動した。支持者は増えるが社会からの強い反発があった。ミルクは身の危険を感じるようになり、テープレコーダーに遺言を記録し始めた、、、。ショーン・ペンによる至高の演技。完全に同性愛者になってましたね。レベルの高い演技作品を楽しみたい方は本作おすすめです。容赦ない社会からの攻撃を受けても立ち上がる人々は勇気を与えてくれました。例え理解されなくても平等に生きる権利がある。ショーン・ペン演じたハーヴェイ・ミルクはヒーローでした。最後は切なく感じたけど勉強になる作品。
3.世界の有名人を知る試み第9弾。ゲイをカミングアウトして同性愛者やマイノリティのために生きる権利を主張しそれを発信し続けたハーヴェイ・ミルクの話。LGBTQが注目を浴びている今だからこそ見てほしい。1970年代のアメリカでは同性愛が犯罪とされていたという。同性愛で逮捕。同性愛が理由で解雇。50年経った現在を生きる自分からするとなんじゃそりゃ!!と思うけど,キリスト教徒の多いアメリカでは敬虔な信者ほど差別意識は根強いんだろうし,それは現在もあるんだろうな。日本は武士の時代から同性愛が公のものとされてたし,宗教の縛りがない分,性に対して案外おおらかだったのかもしれない。そう思うと宗教というの大きな敵と闘ったミルクさんはますますすごい。とりあえずアニターーー!!と,顔が映るたびに怒りが湧いてきた。ダン・ホワイトもムカついたけど,彼は一体何を考えてたんだろう??何に追い詰められていたんだろう??私が常々思うのは,子供を虐待するストレートのカップルより,愛に溢れたゲイ・レズビアンカップルの方が,うーーーーーんといいってこと。
4.同性愛も選択的夫婦別姓も誰かの結婚に他人が文句つける権利なんかないことも、議論とかするまでもないように思えるし、おれの周りにはおれと似たような考えの人しかいない、だからどうしてこんなに世界は変わらないのかと思うけど、この「おれの周り」っていうのが本当に良くないんだよな、世界のことを考えて世界にコミットしていく上で
5.以前見ました?見ていて心が痛かった??記録用です❣️ありがとうございました??
原題/別名:Crash
上映日 | 2006年02月11日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 112分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.8 |
監督 | ポール・ハギス |
脚本 | ポール・ハギス、ロバート・モレスコ |
出演者
サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン、ジェニファー・エスポジート、ウィリアム・フィクナー、ブレンダン・フレイザー、テレンス・ハワード、リュダクリス、タンディ・ニュートン、ライアン・フィリップ、ラレンズ・テイト、ノーナ・ゲイ、マイケル・ペーニャ、ロレッタ・デヴァイン、ショーン・トーブ、ビヴァリー・トッド、キース・デヴィッド、バハー・スーメク、トニー・ダンザ、カリーナ・アロヤヴ、ダニエル・デイ・キム、ビリー・ガロ、グレッグ・ジョン・パイク
感想・評価
1.人種差別をテーマに掲げて描く群像劇。露骨な差別から描き出される答えが提示されない。ほんのささいなことが負の連鎖によって繋がり交わっていく。たとえようのない怒りの矛先が衝突を生む。群像劇を語る上でいかにして面識のない人間同士が触れ合っていくかが見所だが、この映画に関しては全てが完璧。触れ合った際の人間としての変化が実にリアルであり、冒頭の顔がラストには皆違う顔を見せ始める。これこそが人間であることを実感せずにはいられない。豪華なキャストが勢ぞろいしているのもすごいが、中でもテレンス・ハワードとマット・ディロンが印象に残りました。人によって違いはありますが、心に引っ掛かるエピソードが温かい。透明マントの件と、西海岸に降る雪が希望を感じさせてくれる。終わりの見えない問題ではあるが、それでも人間を信じたいと思わせてくれたポール・ハギスに拍手。
2.登場人物がヤバい奴ばかりってのが第一印象。みんな自分の事は差し置いて他人に対して攻撃的過ぎる気がする。人種差別が強い国って隙を見せたら自分が割を食う羽目になるからこんな感じになってしまうのかな。これもパルプフィクション方式で、色んな人の物語が終盤に繋がっていく感じが心地よい。着地点がそこまではっきりした感じじゃないのはこれからもこういった事は続いていくって感じなのかなと思った。それにしても俳優陣が豪華過ぎ。中でもアイアンマン俳優の新旧ローディが出てるし何気にペルシャ人のおっちゃんがインセンだったのが驚き。この映画ではおじいさんなのにアイアンマンで若返ってる。個人的に鍵屋さんがどっかで見た事あるなーと思いつつ最後までマイケル・ペーニャなの気付かなかった。
3.2017/5/30アメリカ社会の人種差別をテーマにした話。単純といや単純なストーリーだけど、事実はこんな事かもしれない。人はみな清濁併せ持つ。時と場合、立場やてシチュエーションによって。
4.色分けされた根強い差別意識と偏見。それぞれが抱える深い傷と憎しみ。複雑に絡み合う表面上と、本質の違い。手を差しのべることが、善なのか誤魔化された偽善の正当化なのか…?同じ人間同士、生き方、価値観の違いが人を傷つける事もあるが、少しでも寄り添い、支え合い、愛し合い、心と心が繋がる世の中へ。#ポール·ハギス#群衆劇#再鑑賞#人種問題
5.人種差別問題、ニュースなんか見るくらいならこれ見れば良い。黒人、白人、他にもたくさんの人種差別。ちゃんと一人一人、一人の人間として向き合っていかないとダメだと当たり前のことを再確認できた。
原題/別名:Lost in Translation
上映日 | 2004年04月17日 |
製作国 | アメリカ、日本 |
上映時間 | 102分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | ソフィア・コッポラ |
脚本 | ソフィア・コッポラ |
出演者
ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン、ジョヴァンニ・リビシ、アンナ・ファリス、藤井隆、ダイアモンド☆ユカイ、林文浩、竹下明子、HIROMIX、藤原ヒロシ、桃生亜希子
感想・評価
1.日本にいると気づけない日本の良さ年齢が全く違う2人の関係ボブの可愛いさ別れのシーン特筆して何かが起こるわけではないが、2人の兼ね合いが中々に良き!
2.スローな空気感、淡々と進んでいく日常を切り取ったような写し方、演出のオシャレさは、この監督の別作品Somewhereと通ずる部分があった。良くも悪くも海外から見た日本の世界観も新鮮であった。恋愛相手と理解者は必ずしも一致するわけでは無い。互いに惹かれ合い、一番気持ち良い距離の時期のあの空気感の表現が上手かった。互いに好意があり、相手の事を知りすぎないくらいで会うのをやめる。この時に残る余韻。あの経験が人生においてある人はどこか切ない感情をリマインドさせるだろう。
3.処女作『ヴァージン・スーサイズ』の後に撮った監督第2作となるこの『ロスト・イン・トランスレーション』までは、ソフィア・コッポラにとってはまだ語るべき何かがあったように思います。たとえそれが本作に描かれるような、ある種の空虚さであったとしても。おそらく彼女の作品のほとんどは(優れた表現者の多くがそうであるように)その身体感覚をまっすぐに伸ばした先に描かれており、『ヴァージン・スーサイズ』は10代の頃のものを、そして『ロスト・イン・トランスレーション』では20代の頃の感覚を映像の質感としてよく表しているように感じます。当時の東京や京都など日本の雑多な風俗や風景のなかで、1人の中年アメリカ人男性と1人の若いアメリカ人女性とが出会う。お互いがお互いにそれぞれの座標を見失った状態のなかで、異邦人として異国の地で邂逅(かいこう)する姿は、例えば『シェルタリング・スカイ』(ベルナルド・ベルトルッチ監督, 1990年)や『バベル』(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督, 2006年)などでも描かれるものですが、黒船によって文明の脅威を知り、明治維新から太平洋戦争敗戦までの流れをもつ日本人である僕にとっては、かなり鼻白む内容ですし軽い嫌悪感さえ覚えます。
彼女が日本に住んでいたことのある体験から生まれた作品とのことですが、それは「彼女にとって」大切なことなのであり、日本が大切なわけでないことは映画を観ればよく分かります。またそれこそが、若い年齢を生きるということでもある。しかしながら外連味(けれんみ)なく、自身のそうした身体感覚から生み出された作品の質感には、好き嫌いを超えた説得力が宿っているように感じます。不思議なもので本作は『ドライヴ』(ライアン・ゴズリング主演, 2011年)と同様に、何故か僕は3回レンタルして観た作品になります。繰り返し観たかったわけでは決してなく、いずれも観たことをすっかり忘れていたというかなり珍しいケースでした。何故だろう?と振り返ってみたときに、『ロスト・イン・トランスレーション』は女性性の何かしら中心にあるものを、そして『ドライブ』は男性性の何かしら中心にあるものを、それぞれ核心に宿しているような気がします。それが僕の記憶のなかの盲点に入り込むことになった。確かに目には映っている。けれど記憶にフックをかけることなくすべり落ちた作品に、ある種の共通点があることをたいへん面白く思います。それは性の空白地帯のようなものかもしれない。
4.長い人生においてはほんの一瞬だけの淡い恋情。燃え上がるようなエモーションはない。友情でもなければ、恋とも愛とも言えないのかもしれない。身体の関係でもない。それでも、こうした定義できない関係とか経験って人生を振り返った時に大事で「いい思い出」になるもんだと思う。多かれ少なかれ、程度の差こそあれ、一瞬のときめき(ロマンスとは言えないレベルの)ってみんなあると思うんだよな。作劇も淡々としている。全体的にミュージックビデオ感がある。ビル・マーレイを取り巻く、各所のぎこちなさはリアリティがある。訪日外国人にとっての"あるある"がたくさんあるのだろうなと思った。非日本語話者のほうが楽しめるのかも。
5.こういうスローな映画大好き、最高。2人の関係めっちゃいいな、別れるときめちゃくちゃ切なかっただろうなぁ。
原題/別名:Juno
上映日 | 2008年06月14日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 96分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | ジェイソン・ライトマン |
脚本 | ディアブロ・コディ |
あらすじ
第80回アカデミー賞に脚本賞受賞作品。高校生のジュノはちょっとした好奇心から妊娠してしまう。両親への伝え方、産むか産まないか……突然の妊娠により立ちはだかる問題で少女が成長する姿を描く心温まるコメディ。
出演者
エリオット・ペイジ(エレン・ペイジ)、マイケル・セラ、ジェニファー・ガーナー、ジェイソン・ベイトマン、オリヴィア・サールビー、J・K・シモンズ、アリソン・ジャネイ、レイン・ウィルソン、アイリーン・ペッド、ダニエル・クラーク、ヴァレリー・ティアン、エミリー・パーキンス
感想・評価
1.ジュノ、おもしれー女すぎる 会話のテンポが良くて楽しい マイケルセラとのペアが初々しくてかわいい 出てくる人たちみんな良い人なのが救われる ここでもアリソンジャネイの演技が光ってた この手の題材にありがちな説教臭さがないのがいい ハンバーガー型の電話機私も欲しい
2.説教臭くて暗くなりがちな題材の逆を行く展開がごきげん音楽と共にテンポ良く。みんな好き。椅子で始まり椅子で終わる、お見事。
3.同じ若年妊娠がテーマではあっても、14歳の母や金八先生のように『だから避妊しよう!』みたいなお涙の内容ではなく、とても明るい気持ちで観られました!
4.以前DVDで。公開間近のゴーストバスターズアフターライフのジェイソンライトマン監督の代表作のひとつ。エレンペイジ(現エリオットペイジ)、マイケルセラ主演、近年の青春コメディの傑作。サントラ盤も良い。
5.高校生のジュノはポリタンク型のジュースを飲みきり、同時にドラッグストアへやってきた。これから三度目の妊娠検査薬を試す。結果は……。でも「÷」にも見えなくもない。友達のミアに電話したら、「どう処理するの?私たちの年齢だと性にアクティブだと思われちゃう!」子どもの父親であるポーリーに報告すると、私のすきなようにしたらいいよってだって。それね、あなたは乗り気じゃなかったもんね。中絶できるクリニックに向かうと、前では友達が「赤ちゃんだって生きたいと思っているの!」と反対運動をしている。受付の女性はクレイジーで、フルーツフレーバーのコンドームを勧めてきたりして……。わたしやめた。赤ちゃんがほしい夫婦に寄付するとか、他の方法はないかとミアに相談すると、「そういう情報が掲載されてるもの知ってる!探してみよ!」って。さて、あと重大な任務が残っているとしたら、両親に妊娠のことを話すことね。両親を前にどう切り出そうかグズグズしてたら、ミアが「ズバッと!言っちゃいな」と背中を押してくれて―――。ティーンの妊娠が日本の『14才の母』とはうってかわって、明るくユーモア溢れる作品に仕上がっている。それがアメリカっぽくて好き。冒頭のジュノが中絶クリニックに電話したとき、ハンバーガー型の電話で電話していて、それが妙に面白かった。「ちょっと待ってもらえる? ハンバーガー型の電話だから話しづらくて(電話をシャカシャカする)。OK、もう大丈夫」思わずスクリプト本を購入。本作品は脚本家のシンデレラストーリーのきっかけにもなっていて、夢があるなと思った。
原題/別名:The Hurt Locker
上映日 | 2010年03月06日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 131分 |
ジャンル | ドラマ、戦争 |
スコア | 3.6 |
監督 | キャスリン・ビグロー |
脚本 | マーク・ボール |
あらすじ
2004年夏。イラク、バグダッド郊外。アメリカ軍の爆発物処理班は、死と隣り合わせの前線の中でも最も死を身近に感じながら爆弾の処理を行うスペシャリストたち。殉職した隊員の代わりに新しく中隊のリーダーに就任したウィリアム・ジェームズ二等軍曹は、基本的な安全対策も行なわず、まるで死に対する恐れが全くないかの様に振舞う。補佐に付くJ.T.サンボーン軍曹とオーウェン・エルドリッジ技術兵は、いつ死ぬかもしれない緊張感、特に一瞬の判断のミスが死に直結する爆発物処理の任務の中で、徐々にジェームズへの不安を募らせていく
出演者
ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、レイフ・ファインズ、ガイ・ピアース、デヴィッド・モース、エヴァンジェリン・リリー、クリスチャン・カマルゴ
感想・評価
1.キャスティングすんばら。よくここまでアッセンブルさせたもんだ。もうアベンジャーズじゃん。(?)爆弾処理なんて多少ぶっ飛んでないとやってけないんだろうな…現地の子どもと戯れてるシーンよかった。イラクのそういう面あんま知らんからありがたい。爆発音とか銃撃音すごかった大迫力!ダンケルクには劣るけど音響賞とってるのもうなずける出来。カメラワークは好かん。ズーム使いすぎ目疲れた。動けよ!
2.最後、耳の所留めてなくない???最後の最後で気になってしまった。。中毒なのかーエヴァンジェリンリリーの贅沢な使い方
3.スナイパーのシーンなんてリアルすぎると思う現代戦映画では一番好き
4.戦地の緊張感とか米兵と現地人との関係とかすごくリアルなんだけど、なんで刺さらなかったのかは分からない。
5.20211119-4712004年、バクダッド美術:カール・ユーリウスソン#higa2021#higaアメリカ#イラク戦争#カール・ユーリウスソン#作品賞ノミネート
原題/別名:Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
上映日 | 2015年04月10日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
脚本 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ジャコボーン、アルマンド・ボー |
あらすじ
かつてスーパーヒーロー映画『バードマン』で世界的な人気を博しながらも、現在は失意の日々を送る俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、復活をかけてブロードウェイの舞台に立とうとしていた。レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出と主演を務める舞台には、彼のすべてが注ぎ込まれている。しかし、プレビューを前に出演俳優が大怪我を負い、降板してしまう。共演者のレズリー(ナオミ・ワッツ)の紹介で、ブロードウェイの実力派俳優マイク・シャイナー(エドワード・ノートン)を迎えたリーガンだったが、その才能はしだいに彼の脅威となっていく。疎遠だった娘サム(エマ・ストーン)には、リーガンの愛情は伝わらず、彼は気づかないうちに舞台の役柄に自分自身を重ねていくのだった。さらに、公私にわたり精神的に追い込まれるリーガンを、“バードマン”までが扇情し・・・彼は人気俳優だったエゴと闘い、舞台の成功と、壊れた娘との絆を取り戻せるのか?
出演者
マイケル・キートン、エマ・ストーン、エドワード・ノートン、ナオミ・ワッツ、アンドレア・ライズボロー、ザック・ガリフィアナキス、エイミー・ライアン、ジョエル・ガーランド、メリット・ウェヴァー、ナタリー・ゴールド、リンゼイ・ダンカン、クラーク・ミドルトン、ダミアン・ヤング
感想・評価
1.ワンカットでひたすら主人公の目線を追いかけることで現実と妄想の境界線を曖昧にしたり、BGMを使わずにドラムで心情を表現したり、一般的な映画の撮り方からは脱構築した映画。この撮り方が一種のスリリングさを生み出し、最後まで楽しく観ることができた。
2.前半はどんな感じ? 空飛ぶの?どうなの?中盤はあぁこのまま終わるのか。つまんね。終盤はあぁそうなるの? え、やば。おーマジか! なんかすげー映画だったな。て感じでした。 過去で有名だった特撮ヒーローも今じゃ落ちぶれ。 舞台で再挑戦。 超能力もあるぞ? さあ。どうなる。 ってお話。その割にはなんだか長い感じがした。 ワンカットで活かされた部分もあれば、逆に長ったらしく感じさせられることもあった。人と観るのはそんなにオススメしない。 1人でこっそりとどうぞ。
3.過去の栄光をもう一度と挑戦する俳優。時代は流れるが、変わっていないのは自分だけだと知らされる。 どの世にも世代交代があることを知るべきだ。
4.撮影・編集手法が長回しっぽく作られていて、かなり計算されている作り。ただ、妄想部分が雑多で、映像テクニックとして何でもできますよ感があって、せっかく良いキャストが揃っているので、もう少しそこの描写をして欲しかった
5.カメラワークが面白かった最後リーガンが狂って舞台で頭撃ち抜いて自殺するかと思ったら違くて病室から飛び降り自殺するかと思えば娘は空を見上げて笑ってる…再起をかけた元有名俳優の葛藤でも現実か舞台の演技かわからないところもあった。
原題/別名:GOSFORD PARK
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 137分 |
ジャンル | サスペンス |
スコア | 3.6 |
監督 | ロバート・アルトマン |
脚本 | ジュリアン・フェロウズ |
出演者
マギー・スミス、マイケル・ガンボン、クリスティン・スコット・トーマス、ボブ・バラバン、カミーラ・ラザフォード、チャールズ・ダンス、ジェラルディン・ソマーヴィル、トム・ホランダー、ナターシャ・ワイトマン、ジェレミー・ノーサム、ジェームズ・ウィルビー、クローディー・ブレイクリー、ライアン・フィリップ、トレント・フォード、スティーヴン・フライ、ケリー・マクドナルド、クライヴ・オーウェン、ヘレン・ミレン、アイリーン・アトキンス、エミリー・ワトソン、アラン・ベイツ、デレク・ジャコビ、リチャード・E・グラント
感想・評価
1.アルトマン曰くミステリーだそうだが犯人探しには重きを置かない彼らしさ。使用人側から貴族社会を描くのも『マッシュ』的裏返し。『ナイブズアウト』と『ジョーカー』「俳優たちのミスを待っていた」とアルトマン。彼にとって脚本はやはり叩き台にすぎないようだ。“現実の認識”に大きなストーリーはいらない。
2.ドラマ『ダウントン・アビー』のプロデューサー脚本家のジュリアン・フェロウズがスクリプトで、しかもロバート・アルトマン監督と聞けば見ないわけにはいかない。この作品がダウントンアビー製作の下地になったことは間違いない群像劇。キャストが素晴らしく出番は少しずつながら誰も彼もがこの世界を生きており堅実な演技と自由な演出に何度でも楽しめる良作。レンタルDVDにも特典がたくさんついていて、物凄く見応えがありました。監督のロバートと美術のスティーブンアルトマン親子、そして製作のデヴィッド・レヴィのコメンタリーと脚本のジュリアン・フェロウズのコメンタリーと2本もついていて、全て見ました。こういった特典は作品をより理解するのに大きな助けになります。この世界観がお好きな方にはコメンタリーも余さずご覧になることをお勧めします。
3. ミステリーの味わいを認めつつも事件の犯人探しが主なテーマとはなってない人間ドラマ。遊戯を目的に集った貴族たちとその使用人たち。2つの人間集団の生々しい生態。その間に立ちはだかる絶対に越えられぬ境界線と、そこをつつ抜けにする“隠し穴”を見る様な面白さ。
4.イギリス郊外にある貴族の邸宅ゴスフォード・パークを舞台に、狩猟パーティーに集まった貴族達と、その従者達の人間模様を綴る物語。さらには、後半に、事件が起きて、ミステリーの要素もあり、とても楽しめた。とにかく、登場人物が多いので、名前を把握し切れないし、人間関係が分からなかったりして、置いてけぼりになるけれども、それでも見ていたら、分かってくる。しかし、前半は、沢山の登場人物の中から、共感できる人がいるわけでもないので、誰にスポットを当てて見ていけばいいのか分からず、あまり集中できずに見ていたが、後半に事件が起きてから、俄然、面白くなった。上の階の人々(お屋敷の上に住む貴族達)と階下の人達(お屋敷の下に住む従者や召使い達)との人間関係や、噂話など、「ダウントン・アビー」を思い出した。こちらにも、マギー・スミスが、出ているし、「ダウントン・アビー」で、マギー・スミスの執事だった人も出てくるし。俳優陣が、とにかく、とても豪華だった。マイケル・ガンボン、ヘレン・ミレン、クリスティン・スコット=トーマス、クライヴ・オーウェン、ケリー・マクドナルド、トム・ホランダー、スティーヴン・フライ等々。今から20年前の映画なので、みんな若かったなと思ったりした。
5.群像劇とはいえ限られた空間に登場人物が多すぎないか?盛り上がりに欠けてセリフが多いので結構眠かった。高評価の方も多いけど、自分にはあまり合わなかったな。2021-813#アカデミー賞脚本賞
原題/別名:Midnight in Paris
上映日 | 2012年05月26日 |
製作国 | スペイン、アメリカ |
上映時間 | 94分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛、ファンタジー |
スコア | 3.8 |
監督 | ウディ・アレン |
脚本 | ウディ・アレン |
あらすじ
アカデミー賞とゴールデングラブ賞で脚本賞をW受賞したウディ・アレン監督・脚本作品。売れっ子脚本家のギルが、1920年のパリにタイムスリップした先でヘミングウェイやピカソなどの偉人たちと出会うロマンティック・コメディ。
出演者
キャシー・ベイツ、エイドリアン・ブロディ、カーラ・ブルーニ、マリオン・コティヤール、レイチェル・マクアダムス、マイケル・シーン、オーウェン・ウィルソン、ニナ・アリアンダ、カート・フラー、トム・ヒドルストン、ミミ・ケネディ、アリソン・ピル、レア・セドゥ、コリー・ストール
感想・評価
1.2018.10/何となく/prime/いい雰囲気だったと思う
2.家族が集うときに僕はよく嘘をつきます。それは歴史であったり小説であったり何か思想的なことだったりするのですが、いかにもそういうことがあったということをまことしやかに話します。息子と妻はちゃんとその話を聞いてくれます。そして最後に「というのは嘘なんだけれど」と僕は言い、2人はため息をつくことになる。妻も息子も1人っ子で、僕は少年時代から1人っ子たちのそうした「手もなく」というところが大好きでほんとうに愛しています。技巧を凝らしているのは僕なのですが、人としては彼らのほうが大きい。そのことが嬉しい。ウディ・アレンの『ミッドナイト・イン・パリ』を振り返ると、僕がいつも家族にしているその嘘によく似ていると思います。ですから彼が映画という嘘を通してまことしやかに語るその衝動もよく分かる気がする。*1920年代のエコール・ド・パリの時代。ジャン・コクトー主催のパーティーでコール・ポーターのピアノに酔い、フィッツジェラルドとゼルダに胸のうずきを覚える。
ヘミングウェイのタフさに燃え、ガートルード・スタインの洞察に感嘆し、ピカソの才能に驚愕する。モディリアーニとブラックを身近に感じながら、T・S・エリオットと車を共にしたのちダリやマン・レイと邂逅する。さらに過去へと遡れば、ベル・エポックを彩ったロートレックやゴーギャンやドガたちと同席してみせる。20世紀の芸術を形作った巨人たちのオンパレードで、しかも皆それぞれにいかにも言いそうなことを言う。その華麗さと可笑しみ。ウディ・アレンのまことしやかな嘘。語りが語りを生み、嘘が嘘を呼び、この人のイリュージョンは尽きることを知らない。もしも尽きてしまったなら、ありもしない虚空に彼は吸い込まれていってしまうから。信じることなど何もない虚無には、哀しみすら存在しないはずです。彼の作品には目まぐるしく転回する自意識の中心部に、いつでも彼自身の自意識を投影するような虚無が宿っているように思います。だからこそ映画という嘘へと向かった。映画という嘘のなかで嘘をずっと回転させていくほうへ。表層的な意味での幻想ではなく、真の意味での幻想についてたいへん自覚的な人のような気がします。
3.過去に憧れる気持ちわかる〜〜タイムスリップするなら80年代かな心地良い雰囲気でウトウトしてしまった?
4.作中に流れるこの映画しか持ちえない至高の空気感。個人的にはかなり好みです、
5.最後が精神おかしい人みたいな終わり方だった気がするのがちょっと心残り。うろ覚えなので書いてる私がおかしい場合もある。
原題/別名:Eternal Sunshine of the Spotless Mind
上映日 | 2005年03月19日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 107分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛 |
スコア | 3.7 |
監督 | ミシェル・ゴンドリー |
脚本 | チャーリー・カウフマン |
あらすじ
恋人同士だったジョエルとクレメンタインは、バレンタインの直前に別れてしまう。そんなある日、ジョエルのもとに不思議な手紙が届く。「クレメンタインはあなたの記憶をすべて消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないように-」。自分は仲直りしようと思っていたのに、さっさと記憶を消去してしまった彼女にショックを受けるジョエル。彼はその手紙を送り付けてきた、ラクーナ医院の門を叩く・・・
出演者
ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット、キルスティン・ダンスト、マーク・ラファロ、イライジャ・ウッド、トム・ウィルキンソン、ジェリー・ロバート・バーン、トーマス・ジェイ・ライアン、ジェーン・アダムス、デヴィッド・クロス
感想・評価
1.聖書の『創世記』に記されているアダムとイブの出会いの場面が僕は大好きで、妻と2人で街中を歩きながらひそやかに行なっている「カップルウォッチング」の際には、彼女と彼(もしくは彼と彼、彼女と彼女)がアダムとイブの示した基準に達しているかどうかを見ることになります。聖書的にはアダムが先に誕生しており、1人でいるのは良くないと考えた神がアダムの肋骨からイブを誕生させています。そのようにしてイブをはじめて見たアダムは「わたしの骨の骨、わたしの肉の肉」と言って喜びます。面白いものでこの話を妻にすると妻は深く納得するのですが、かつて僕の母親にしたときには女を馬鹿にするなと言われたことがあります。妻と母の反応の違いはおそらく、それぞれの夫(妻にとっての僕、母にとっての父)がどのように彼女たちに接していたかによるのだろうと思いますし、母についてはウーマンリブが産声をあげた70年代に青春期を送った時代背景もあったかもしれない。もう12年前になるんだと書きながら驚いているのですが、その母が病を得て亡くなったときに僕たち夫婦に遺してくれた一筆書きがあります。そこには「双子のように仲の良いあなたたちが私の希望でした」と記されていました。今振り返ってみれば、父は言うに及ばず母もまたいわゆる「毒親」と呼ばれる部類の人間だったことが分かります。ですから一見すると感動的に思えるその内容も、どこか自己愛の発露にすぎないことが透けて見えてしまいます。けれどそれでもとお母さん子だった僕は立ち止まってしまう。
つまり妻と息子を愛そうとする試みはすべて、お母さん子だった少年期の思いに対する自己問答のようなところがあります。ですから結婚前の若い女性がもしも相手から大切にされたいと思うのであれば(それが幸せに結びつくかどうかは分かりませんが)正しくマザコンな男性を選ぶことをお勧めします。正しいマザコンがあるなら間違ったマザコンもありますので注意が必要ですが、正しいマザコンは母親の価値観から離れながら母親を慕ういっぽうで、間違ったマザコンは母親の価値観に飲み込まれながら母親を憎んでいます(それがどれほど慕っているように見えたとしても潜在的な憎しみがある)。このことは心の隅にとどめておいてきっと損はないはずです。男性にとっての幸不幸は幸不幸に依存しませんが、おそらく女性にとっての幸不幸は幸不幸に強く依存します。1人の男性が不幸のうちに生涯を送ってもなんということもないのですが、1人の女性が不幸のうちに生涯を送ることは1つの世界の喪失を意味する。
少なくとも僕にとっての基本的な世界像はそのように成り立っています。だからカップルウォッチングですれ違う女性に対して、どうかあなたにふさわしい相手でありまようにと僕はいつも願うことになります。*喧嘩別れした恋人がお互いの記憶を消去しようとするこの近未来ファンタジーに、僕がどこか既視感を覚えたのはそうした事情によるのだろうと思います。妻と出会う前から彼女とすでに出会っていた感覚が僕にはあった。原題は『Eternal Sunshine of the Spotless Mind』で「真っさらな心に輝く永遠の陽の光」くらいの意味でしょうか。この原題もまた僕が妻に対して感じた少年期の記憶に結びついています。少年時代に過ごした真っ白に染まった夏の正午過ぎに、やはり少女時代を過ごしていた妻の気配をどこかで感じていたような気がするからです。そのことを象徴的に表したシーンがあります。恋人のジョエル(ジム・キャリー)とクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)は、失恋の痛手を忘れようとお互いにお互いの記憶を消そうとするのですが、やはり記憶を失いたくないと思ったジョエルの中にいた2人が、クレメンタインと出会う前の彼の記憶の中に彼女を隠すことを思いつく場面です。そのようにして2人はお互いのことを表層的な記憶のうえでは忘れてしまうのですが、映画の冒頭のシーンに回帰していくように深層的な記憶に残ることになる。現実世界に生きる僕にも同様の既視感が妻に対してあるのは、もちろん記憶の混濁であることには間違いありません。
けれどそのことが意味するのは、僕のなかの過去の記憶が妻の存在を深く受け入れたということだろうと思います。「わたしの骨の骨、わたしの肉の肉」とアダムがイブに向けて言ったのもまた、同様の感覚に基づいているように思えてなりません。妻との日々の生活を送るなかで僕の記憶に宿る彼女の存在が、時間と共に深く溶け込んでいくような感覚があります。表層的な記憶から忘れ去られることによって、記憶という名の時間は深層的にその存在を受け入れていく。このことは人についても物事についてもあてはまるように思います。ファンタジーのような出来事はきっと心のなかでは毎日のように起きています。そのことに気づく心は自然に気づくことになりますし、気づかない心はどのようにしても気づくことはない。それはもしかすると愛の力によるものではなく、何かを逸(そ)らすことなく見つめようとする眼差しの問題なのかもしれません。
2.観てた時以上に観終わってから胸の内で何かが焼け狂うような痛みに襲われてどうしようもなかった。しかしそうして訳もわからず涙を滝ほど流しながら悠々と苦しみの渦の中でもがいているうちにだんだんとその苦しみが不思議と喜びに変わっていくかのように感じたことは、この映画が描くものが別れの悲しみよりも新たな出会いの喜びを全面的に肯定している証なのではないかと勝手に思ってまた泣いた。記憶と現実は決して対立しておらず、記憶だって現実になっていいと思う。あるいは現実なんて記憶の連続にすぎないのかもしれない。ある一瞬の連続を、瞳を閉じただけで人はこんなにもまざまざと思い出すことができる。それは今、目の前で起こっていることの何よりも狂わしく愛おしい。なにかと記憶や夢と現実たるものが「/」で区切られてしまうように感じるが、それはきっと、一連の出来事という出来事が、時間を経ながら川の流れとなって進む中、言葉という石を投げ入れて、ここからここまでが○でここからからあそこまでは△、と言った具合に曖昧なもので、要はその人の「さじ加減」なのだ、と私は思う。だから2人の思い出は、誰にも邪魔されることはなく、それはもはや鑑賞者すら置いてけぼりにし得るほどのスピードで、頭の中を一才の区切りも境界もなく、縦横無尽に駆け巡る。
いつどこで、誰と何をしたって、私の人がいる。人の手に抗い記憶を守ろうと切実に「これだけは」と嘆き叫ぶ彼の姿に泣かされた。なんともチープな人工感あふれる設定は話の質を落としちゃうんじゃないかと訝しんでたんだけど全くもってそんなことはなくて、あれだけ話の中心に近いところでドクターたちのあれやこれやが描かれるにもかかわらず主題の輝くほどの尊さは失われずに感動的で、たしかにメアリーの物語上の役割は欠かせないものではあったがあくまでそれも2人の人生を支えるためのラッキーハプニングに過ぎず、どこまでもこの話の主人公はクレメンタインとジョエルだった。電車内での「出逢い」の妙な違和感はそういうことだったのかと後になって気付く。後になって気づいたことが多すぎてとても一回観ただけで語り尽くせるような映画ではなかったのだが、月並みにも、今この瞬間こそが本当に美しさに溢れていて、その一瞬は永遠よりも長く光り続けるものであることを観終わってから泣きながら肌で感じることになったのは多分一生忘れない。突然人生が光り輝くように見えてくる映画は本当にたまにあるんだけど、これはそれだった。
3.すごい斬新な脚本と映像表現。もはや映画と言うよりアート的。何度も頭が置いてかれる。けど胸はガッツリしめつけられる。脚本家の天才ぶりが炸裂した、ぶっとんでる作品。
4.平凡な日々の中で声を掛けられた奔放な女性クレメンタインと恋人になり、二年間の交際を経てバレンタインを迎えるジョエル。些細なきっかけからの口論で彼女が記憶除去処置を受けたと知った彼が、同じようにハワード博士率いる面々の記憶除去手術を受けるも、朦朧とした意識の中で消えようとする記憶に抗う様を描いた恋愛コメディです。スパイク・ジョーンズ監督作品の『マルコビッチの穴』や『アダプテーション』での奇抜な物語が評価されるチャーリー・カウフマンの脚本を大物ミュージシャンのMVを多く手掛けるミシェル・ゴンドリーが監督した作品で、本作のジム・キャリーとケイト・ウィンスレットが演じる自由な物語も評価されアカデミー賞の脚本賞を受賞しました。倦怠期を迎えたカップルのありがちな喧嘩を発端にしながらも流石のカウフマン節で独創的な物語となっていて、脳内を冒険する映像は不思議の国のアリスのように混沌としながらも物語にはしっかりと仕掛けがあり観る者を驚かせます。愛が時に苦い記憶によって邪魔をされようとも根源にある感情の震えを起源とすることに挑戦する一作です。
5.ジム・キャリー&ケイト・ウィンスレット主演の恋愛映画。破局を機に「相手の記憶を忘却する手術」を受けた男女を描く。構成と演出が非常に巧みで、冒頭の伏線が回収されたところはため息が出た。記憶消去中の映像表現も妙に怖い。恋愛映画のマスターピース。
原題/別名:Get Out
上映日 | 2017年10月27日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 104分 |
ジャンル | ホラー、ミステリー、スリラー |
スコア | 3.8 |
監督 | ジョーダン・ピール |
脚本 | ジョーダン・ピール |
あらすじ
ニューヨークに暮らすアフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、ある週末に白人の彼女ローズの実家に招待される。若干の不安とは裏腹に、過剰なまでの歓迎を受けるものの、黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚える。その夜、庭を猛スピードで走り去る管理人と窓ガラスに映る自分の姿をじっと見つめる家政婦を目撃し、動揺するクリス。翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティに多くの友人が集まるが、何故か白人ばかりで気が滅入ってしまう。そんななか、どこか古風な黒人の若者を発見し、思わず携帯で撮影すると、フラッシュが焚かれた瞬間、彼は鼻から血を流しながら急に豹変し、「出ていけ!」と襲い掛かってくる。“何かがおかしい”と感じたクリスは、ローズと一緒に実家から出ようするが・・・。
出演者
ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、ブラッドリー・ウィットフォード、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、キャサリン・キーナー、スティーヴン・ルート、ベティー・ガブリエル、ラキース・スタンフィールド、リルレル・ハウリー
感想・評価
1. 元々はホラーとか苦手だったけど、最近は耐性付いてきた気がするし、差別問題に切り込んだ怪作みたいな触れ込みも読んだ事があったんで、チャレンジしてみました。 クリスが品定め目的のパーティで感じた居心地の悪さの描写は、かつての奴隷売買のそれを彷彿とさせつつも、今後のストーリー展開を示唆する名シーンに思えました。 アーミテージ家の企みが解ってからは、ベタな脳みそ摘出手術や、おじいちゃんの移植された使用人に残ってた頭の縫い跡、鹿の剥製でお父さんを撃退する辺りは寧ろギャグパートに思えて、先日見た、「黄竜の村」同様に楽しく鑑賞出来ました。
2.2021/11/25 ★★★★☆ 3.5アーミテージ一家のやり方が凄いのは、貶したりマイナスの役割をする人と、マイナス役を咎めたり守ったりするプラスの役割の人がいる点。これによって絶妙な角度で深みにハマっていっている感じがした。より抜け出しにくい角度で、しらんけど。永遠にカップ混ぜてんとはよ飲んでほしいしジョージナが動く度にピアノ鳴らすのやめてほしい2021/02/08 ★★★★☆ 4.03回も観るともはや落ち着く。ジェレミー、もといケイレブ・ランドリー・ジョーンズが格好良い。もっと組織化して慎重にやったほうがよかったね2020/03/16 ★★★★★ 4.5このエンドだからこそ映画として成り立ってる気がする。ハッピーエンドでいい。吹き替えが下手(笑い声が飛んでる)なので字幕で見た方がいいし、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズが発話するところは2回観た。全てがちょうどいい、バランスが良いなのになんで過去の私もう観ないとか言ってんの、それに全然難しくないし、2年前脳死してた説ある。2018/04/15 ★★★☆☆ 2.5全部観終わったあとに読んだ考察サイトが1番面白かった。人種差別問題については、伏線を張り巡らせた作品中に顕著に表れていた。どんでん返しって言うほどでもないけど、ラストはなんか報われる感じで拍子抜け。もっと酷い目に遭うと思ってた。「もうひとつのエンディング」はそうだったらしいけど、たぶんそっちのほうがしっくりきてた。伏線が網目状に張り巡らされていて、2度3度観直すと新しい発見が必ずあって面白いだろうと思った。でもたぶんもう観ないわたしの頭が悪いのが悪いのだけど、難しすぎてあんまり何も感じなかったので2.5点。
3.これはネタバレしたくなるけど我慢です笑 終始不気味な雰囲気で謎に包まれたまま物語が進行していきますが、所々に散りばめられた伏線が少しずつ回収されていく様に鳥肌が立ちました。フラッシュ、使用人として雇われ続けている黒人2人、幼少期のトラウマ……ローズ一家の思惑を知った時はめちゃくちゃゾッとしました……そんな発想する…?? 同じく見終えた誰かと共有したい気持ちでいっぱいです。
4.音楽がミスマッチだったり不気味すぎる〜初っ端使用人が通る時の効果音不気味だったり、急に夜中変なルートで走ってくるきこりのお兄さんとかもう何もかもクリーピー。そのクリーピーさの原因が時間をかけて明らかになっていくからこそ観客は得体の知れない不快感を感じるのであって…私はこれだけ長く引っ張って最後に秘密結社の意識移植オチで正解だと思う普通に面白いアリソン(ローズ)、ベティー(ジョージナ/女性の使用人)の怪演は鳥肌立った普通に家族の考え方が明らかになった後でもローズだけはやっぱ方向性の違う考え方を持ってるかもって期待させるだけクリスに対する演技上手かったし完全に騙された。ジョージナの目から涙溢れつつも笑顔でNoって否定してくる演技並大抵の人じゃ表現できない2人とも変にロボットっぽく動かなかったのが奇怪さ増してた要因かも。見終わった後にタイトルの奥深さに感心家と頭両方指してた1番最初見返したらクリスじゃなくてアンドリューだった!暗くてよく見えてなかったけど伏線やばい!!!!これ2回目視聴必須だわ!!ロッドは一見いるかどうか微妙だと思うかもだけど完全にいる。ローズとの電話シーンで誘惑されて普通に乗りそうになって「あの女天才かよ!」っていうシーン笑わずにはいられなかった、あと最後ロッドが「だから俺、彼女の家には行くなって言ったじゃん」ってクリスに伝えたシーンも思わず笑ってしまった。綺麗な伏線回収。ここまで囚われすぎちゃうのは嫌だけど一回シンクダウンの感覚経験してみたいかも#みかん2021
5.白人と黒人における人種差別をダイレクトに表現しつつ、遠回しに風刺やアクセントを加える。一見しても充分に楽しむことができるが、前述した様なことに配慮したら、更に味わいが深くなります鹿や食べ物、スマホカメラのフラッシュ出てくる要素要素に裏があり、それらが我々視聴者へメッセージを提供する1つ1つのパーツを組み合わせて何かがおかしい状況を凌駕しようと試みる、主人公のクリスの心情が物語が進むにつれて顕になります。そして暗澹する差別社会に立ち向かっていく、1人の勇敢な男として見ることが出来ました相好を崩しながら、涙を流すジョージナ。自我の感情が出せなくて、中途半端な感情となってしまう。こういうのも過去にあった人種隔離における、黒人へ与える重労働への示唆をする。生きるため(賃金を得るため)に重労働をしなくてはいけないけど、正直やめたい気持ちが出てくる。過去に見た歴史作品(人種差別関連)と直結しましたそのように過去のテイストを与えながら現代をベースに描く、ゲット・アウトつまり、現代でも過去のような事を強いられている人達がいるということの示唆なのではないでしょうか
原題/別名:Hable con ella/Talk to Her
上映日 | 2003年06月28日 |
製作国 | スペイン |
上映時間 | 113分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.7 |
監督 | ペドロ・アルモドバル |
脚本 | ペドロ・アルモドバル |
出演者
ハビエル・カマラ、ダリオ・グランディネッティ、レオノール・ワトリング、ロサリオ・フローレス、ジェラルディン・チャップリン、パス・ベガ、ピナ・バウシュ、カエターノ・ヴェローゾ、ロベルト・アルバレス、セシリア・ロス
感想・評価
1.女闘牛士にカエターノ・ヴェローゾ(T ^ T)エキゾチック‼︎スパニッシュハーレム‼︎(関係無し)
2.スペインの変態ことペドロアルモドバル監督。実は『私が、生きる肌』しか観たことなかったんですが、本作も良かったのでファンになりそうです。愛する人が昏睡状態に陥った2人の男を描いた奇妙なお話です。うん、奇妙なお話なんですよね。なんと感想を言っていいのか分かんない感じの......。主役の男2人。1人はハゲてるけどイケてるおじさん、略してイケオジ。記者で、元カノのことを引きずっていて、常識人で、涙もろい。もう1人は勝手に惚れた昏睡状態の女の子を4年間介護し続ける看護師のキモ童貞くん、略して童貞。この2人の対比が一つポイントな気はします。イケオジは昏睡状態の恋人に語りかけることをしない。返事がないのに話しかけられないタイプ。私もこっち。恋愛は相手あってのもの、双方向に愛し合っていないと意味がない、悪く言えば見返りを求めている気もします。
一方クソキモ童貞野郎(略称決めたのに増えた......)の方は自分の中だけで完結していて相手の人格とかはまるっきり無視の虫唾が走るような気持ち悪い男で生理的に無理なんですけど、彼女からの返事を求めないって意味では純愛と呼べるのかも......?そういう2人の愛の在り方の違いから、愛ってなんなんだろうと考えさせられました。また、そうした変態的な愛も含めて淡々と当たり前のように描いているので、全体にどこか包み込むような優しい目線を感じたような気もします。そして、ほぼ回想シーンでしかセリフがなくほぼ眠っているだけの女性・アリシアの存在感がしかし作品全体を支配しているようで印象的。なんかもう、びっくりするくらい綺麗ですよね。裸体が映るたびにえっちな気分にもならないくらい完璧な美しさにテレビの真ん前まで近寄ってめちゃくちゃ凝視してしまいましたし(えっちじゃん)、顔も今まで見たことある女性の顔の中で一番タイプ。......とまで思わされてしまうのは、演じてる役者さんが綺麗なのもあるだろうけど監督が女性を魅力的に撮るのが上手いってとこもあるんだと思います。羨ましい。ペドロ監督、まだ2本目だし前観たやつももう覚えてないけどハマりそうかも!
3.ベニグノさんよぉ...静かめの映画だけどベニグノさんの心理が気になって夢中で観ちゃったよ...。
4.WOWOW.恋人が植物状態になってしまった男と、好きだった女性が植物状態の男の話。昏睡から覚めるのを信じるか、現状維持か、愛し方は一見真逆だけど愛の深みにはまっていく過程は面白かった。共感してはいけないと分かっていてもゆるしてしまいそうになった。映画としては回想シーンが絶妙でタイトルも考えられないタイミングで出していて完全に男の視点で考えさせられ上手でした。作り手の伝えたいことが分かる良い映画でした。
5.愛の映画。深く感動。何でもっと早く観なかったんだろうと激しく後悔。劇中の歌とかダンスとか闘牛シーンもすごく良いし、何よりヒロインのおっぱいの尊いほどの美しさはこの映画の価値を一層高いものにしている。
原題/別名:Promising Young Woman
上映日 | 2021年07月16日 |
製作国 | イギリス、アメリカ |
上映時間 | 113分 |
ジャンル | クライム、スリラー |
スコア | 4.0 |
監督 | エメラルド・フェンネル |
脚本 | エメラルド・フェンネル |
あらすじ
キャシー(キャリー・マリガン)は【明るい未来が約束された若い女性(プロミシング・ヤング・ウーマン)】だと誰もが信じて疑わなかった。ある不可解な事件によって不意にその有望な前途を奪われるまでは。平凡な生活を送っているかに見えるキャシーだったが、実はとてつもなく頭がキレて、クレバーで、皆の知らない“もうひとつの顔”を持っていた。夜ごと出掛ける彼女の謎の行動の、その裏には果たして一体何が――?
出演者
キャリー・マリガン、ボー・バーナム、ラヴァルヌ・コックス、アリソン・ブリー、クランシー・ブラウン、ジェニファー・クーリッジ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、モリー・シャノン、Angela Zhou、サム・リチャードソン、スティーヴ・モンロー
感想・評価
1.アラサーになってもティーンエイジャーみたいな服を着て、ドールハウスみたいな実家で暮らすキャリーマリガンの狂気よ。パッと見可愛いけど目の奥の狂気が隠せてない感じが最高きっかり男性を引っ掛ける瞬間だけヒールを履いて、あとは素足かスニーカーてところも良い善人面する男性の情け無いところがたくさん観れる映画だった体格差など、どう考えたって男性の方が優位にある状況で、「自分が想い描いてた馬鹿な女じゃなかった」と分かった瞬間に取り乱したり、攻撃的な言葉を発して過剰に自己防衛するのが滑稽滑稽(工事現場のおじさんたちなんかもう男子小学生だったよね)でも復讐を目論むキャシーもこの滑稽な馬鹿力に殺されるから、まじ男子ってバカじゃね??みたいなギャル心でも観きれないやるせなさがあって、そこがよかったそしてそしてボーバーナムですよ!耳障りの良い言葉を並べるだけの全力保身白人男性の金字塔や…ドラッグストアのシーンのヤバ可愛いさは殿堂入り
2.若かりし頃の過ちじゃ済まされない。キャシーとライアンのよくある恋愛映画っぽいシーンが華やかさとは逆に観ているこちらは緊張感を感じた。キャシーは憎しみで我を忘れ復讐を果たせれば良かったのではなく、きっとただニーナを覚えていて欲しくて、加害者たちが自分の行いを悔い改めてくれていればよかったのだと思う。だからキャシーの復讐は相手を傷つけるものではなかった。ニーナや彼女の周りの愛する人たちの気持ちを味わってくれれば良かったはずなのに予想してなかったラストに悲しさとやりきれなさと怒りと爽快感という感情が入り混じりました。
3.イケイケの女性が、悪い男性を罰する痛快な話だと思って見始めたら、しばらくすると様相が変わって…女性として深刻な重いストーリーだった。途中から、ずっと自分に重ねて見た。性被害にあう女性は、自業自得だと思っている人は少なくない。泥酔なんて女性がすると、隙があるから、何が起こっても仕方ないなどと、大人がよく言っていて、子どもの私はそういうものなのかと思っていた。裁くストーリーだったけれど、全く痛快ではなかった。腹立たしくて哀しかった。いい映画だった。
4.凄い映画だった。感想の結論から言うと女神の見えざる手を見た時と同じような感覚に陥った。頭脳明晰な女性、あぁ憧れる。泥酔した女性を弄ぶ男性に仕返しをする親友がそれをきっかけに死んでしまったから。初めは直接的な仕返しでは無い。世の中の同じようなクズ男性を懲らしめるのが目的。…にしても、身を削り過ぎ。そして、本命たち。親友を死に追いやったといっても過言では無い関わりのあった人たちをじわじわと追い詰める。ただ、凄いと思ったのは結局、女性の旧友にしても学長にしても恐ろしさと不安を煽るだけ煽って実際は手を出していないところ。ああいう痛めつけ方は、実害が無いから大いに結構だし、頭が良いなと思う。そして、男性には自分の命を持って制裁を下す。一生抱えて生きていかせる。それにしても親友を思う気持ちが強くて逆にひく…。もっと自分を大切にしなくちゃ。で、以下少数派だと思うけれど。そして私が下戸で理解に苦しむからだと思うけれど。意識を失うほど泥酔するのもどうかと思いますけどね。もちろん、非の無いレイプには憤りと悲しみを感じるけれど。。。あ、親友は薬でも入れられてたんだっけ?
5.もう一回観ます。展開が予想しない方向に行くのでストーリー追うので精一杯。初見色々あります。ステレオタイプ過ぎる男連中とか。キャリー・マリガンは上手いですよ。スティーブン・ダルドリーが演出したナショナル・シアター・ライヴ『スカイライト』とか観てますから。
原題/別名:her
上映日 | 2014年06月28日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 120分 |
ジャンル | 恋愛 |
スコア | 3.6 |
監督 | スパイク・ジョーンズ |
脚本 | スパイク・ジョーンズ |
あらすじ
近未来のロサンゼルス。セオドア(ホアキン・フェニックス)は、他人の代わりに想いを伝える手紙を書く“代筆ライター”。長年一緒に暮らした妻キャサリン(ルーニー・マーラ)に別れを告げられるも、想いを断ち切れずにいた。女友達のエイミー(エイミー・アダムス)は彼を心配して友人を紹介しようとしたりしてくれるが、彼はそんな誘いも断り傷心の日々を過ごしていた。そんなある日、人工知能型OSの“サマンサ”(スカーレット・ヨハンソン)に出会う。出会うといっても実体をもたない彼女は、コンピューターや携帯画面の奥から発せられる“声”でしかない。けれど“彼女”は、驚くほど個性的で、繊細で、セクシーで、クレバー。セオドアは次第に“彼女”と仲良くなっていき、イヤホンで“彼女”と会話をする時間を誰と一緒にいるより自然に、幸せに感じるようになる。仕事中相談をしたり、夜寝る前にささいな会話をして笑いあったり、携帯のなかに“彼女”を持ち出して外出したり旅行をしたり・・・。サマンサにとってもセオドアを通じて見る世界は新鮮で刺激的で、やがて二人は恋に落ちるが――。
出演者
ホアキン・フェニックス、スカーレット・ヨハンソン、エイミー・アダムス、ルーニー・マーラ、オリヴィア・ワイルド、クリス・プラット、ポーシャ・ダブルデイ、サム・ジェーガー、ルカ・ジョーンズ、キャサリン・ボシェール
感想・評価
1.正直デキの悪いBlackMirror...なんでこんな時代に紙の本があるの?なんでこんな時代にサラリーマンみたいに毎日お勤めに行くわけ?なんでこんな時代に代筆業があるわけ?とツッコミどころ満載すぎる。監督の頭の中は仮想OSと恋愛だけで時代背景が近未来SFとしてしっかりしてないので非常に昭和的というか、なんか古い。ブラックミラーのほうがずっと近未来SFとしての設定に気を使ってる。しかも60分ぐらいの枠て。これは映画でただ単にダラダラ長い。時間の無駄。ホアキンの才能の無駄。スカヨハのかすれ声だけよかった。エイミー・アダムスも残り物の使われ方であたしとしてはいただけない。マジ駄作。どうでもいいわ。白人男視線でキモい。送られてきた生身の人間の彼女がなんで泣いて帰っていったのかがわからない。仕事で娼婦してるのなら泣くわけないし。いくら客に気に入られなくてもそんなんお仕事やん。そういう設定も甘い。男目視線でほんとにキモい。
2.OSが人間に近づこうとする苦悩を描いていた前半とは打って変わって、人間が近づけない存在に変わって行ってしまうサマンサに切なさを感じた。人間もOSほどとはいかないが、1秒前の状態とは同じものはいないのだから常に関係性は変化していくものだと。
3.リアルな関係ってなんだろう?生身の人間同士、肉体はリアルだけど、私たちの感情と関係はリアルなのかな?わたしにはわからないし、あなたにもわからない。過去から学んで、あなたに伝える言葉を、選んでる。その過去は、じぶんで作り上げたもの。深く考えすぎて自分を責めてばかりだけど、一度きりの生涯だから、喜びを。エイミーの話す言葉が好きだなぁ。
4.昔見たけど主人公がなんかキモかった覚えがある。キモさ以外正直あんま覚えてないしもう一度見たほうがいい。
5.近い将来、こんな時代が来るのだろうか。ありそうであり得ないAIと人間の恋。めちゃくちゃくだらない話だけど、いつだったか弟とSiriに向かって「歌って」だの「早口言葉言って」だの言ってみたことがあり、Siriはそれら全てに答えてくれた。AIは進化している。このまま進化し続ければ、AIと人間が普通にコミュニケーションを取れる時代も遠くないのかもしれない。しかし、恋愛となったらどうだろう。人間は、顔も見れない相手を愛することができるのだろうか。この作品でAIサマンサの声を担当したのはスカーレット・ヨハンソン。これじゃもうどうしても美人しか想像できないじゃないか。それから、主人公セオドアを演じたのはホアキン・フェニックス。こんなラブストーリー絶対感情移入できないと思ったのに…彼の演技力凄まじいわ。AIと人間の恋なんて不可能と思ったけど、実際そんな時代が来て周りの人々、あるいは自分がAIに恋をしているのかもしれないと考えてしまいなんだか恐ろしかった。また、その恐怖は作品のハートフルな雰囲気とパステルカラーの優しい色彩には合わなくて…。しかし、その世界観には飲み込まれて…。と表面的な感想だけでこんなに沢山書いてしまったが、この作品、脚本でアカデミー賞を受賞してるだけに、「もしこんな時代が来たら…」という仮定の話を映像化しているだけでなく、結構内容が深い。もうちょい深く考えて観たら、さらに面白く感じられる作品だったのかも。
原題/別名:The King's Speech
上映日 | 2011年02月26日 |
製作国 | イギリス、オーストラリア |
上映時間 | 118分 |
ジャンル | ドラマ、伝記 |
スコア | 3.7 |
監督 | トム・フーパー |
脚本 | デヴィッド・サイドラー |
あらすじ
アカデミー作品賞主要4部門など、世界各国の映画祭で賞を受賞した伝記ドラマ。吃音症に悩む英国王ジョージ6世が、言語療養士ライオネルの手を借りながら、ナチスドイツとの開戦に揺れる国民を勇気づけるスピーチ挑む。
出演者
コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー、マイケル・ガンボン、ロバート・ポータル、エイドリアン・スカーボロー、アンドリュー・ヘイヴィル、ロジャー・ハモンド、パトリック・ライカート、クレア・ブルーム、イヴ・ベスト、フライア・ウィルソン、ラモーナ・マルケス
感想・評価
1.前回鑑賞2015年とのことで、久しぶりの再鑑賞。在位期間がイギリス史上最長を更新するエリザベス女王の父にして、第二次世界大戦という動乱期に国民を鼓舞した、今も人気の高い国王ジョージ6世。そんな国王が幼少期より苦しんだ吃音症に焦点を当て、世界に立ち込める暗雲へ挑むために、その克服こそが鍵になる……という展開で物語が描かれます。コリン・ファースの知名度を格段に高めた本作は、アカデミー賞では12部門ノミネート、最終的に作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞を受賞した他、多くの映画祭で山程ノミネート&受賞を果たしており、なんと合計63もの賞を受賞しています。私も、本作で初めてコリン・ファースを知った口で、それまで殆ど知らなかった英国近現代史を知るとても良いきっかけになりました。改めて見返すと、2018年日本公開の『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』等の英国政治映画及び英国視点の第二次世界大戦映画、その他諸々で得た知識の補完もあり、より重層的に見れるようになったような気がしました。そのうえで、本作が相変わらず好きな作品であるとわかったことも、いい発見だったと思います。
2.史実に基づく系映画。奥様と言語聴覚士との関係性が良かったです。コリンファースの演技がリアルでした。
3.アマプラでの配信終了が近く気になってたので視聴。見て直後はなんか違うなぁ。と思ったのが正直な感想。映画全体を通して何となくある緊迫感というかがとてもすごかった。そして最後のスピーチするところでは鳥肌のたつ感覚。
4.何人も知った俳優さんが出てこられてびっくり!(ハリーポッター出てきた人多かったね)あと、シェイクスピアの劇のワンシーンでライオネルがバルボッサだと気づいた(笑)吃音症の演技でも見てるのしんどかった。ビー玉のシーンも喉がしんどくなっちゃう!!私もあがり症だからみんなの視線が気になるの少しはわかる…けど彼は逃げられない立場だからなぁ…王室の方は慣れるものかとおもいきや苦手な人もいてるって驚いた。あの爆音で曲を流しながら朗読したシーン兆しが見えた演出いいねぇ。正直がんばれ!がんばれってなっていちばん重要なスピーチの内容頭に入らなかった???ヘレナ・ボナム・カーターはイギリスの町が本当に似合うねぇぇ。幅広いけど今回の役も素敵。
5.スピーチで世界は変わる。確かにスピーチは難しい。結婚式の友人代表スピーチとか、レベル感が全く違いますが。出会いが人を変え、歴史を変え、いやすばらしい。
原題/別名:Django Unchained
上映日 | 2013年03月01日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 165分 |
ジャンル | アクション、西部劇 |
スコア | 4.0 |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
脚本 | クエンティン・タランティーノ |
あらすじ
主人のもとで人間性を奪われ、妻を奪われた奴隷のジャンゴは、賞金稼ぎのシュルツと出会い、自由を与えられ、彼と共に銃の腕を磨き稼いだ金で妻を買い戻そうと決意。お尋ね者を追うアメリカ横断の旅の最終目的地は、妻が捕らわれているキャンディ・ランド。そこは残忍な若き暴君カルビン・キャンディが君臨する農園だ。ジャンゴとシュルツは奴隷商人を装いキャンディ・ランドに乗り込むが、見かけは黒人、心は白人の老獪な奴隷頭スティーブンが二人の正体を見破り!思いも寄らない一大死闘が展開する!!最後に生き残るのは果たして―――?
出演者
レオナルド・ディカプリオ、ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン、ウォルトン・ゴギンズ、ドン・ジョンソン、ローラ・カユーテ、デニス・クリストファー、ジェームズ・ルッソ、ジェームズ・レマー、トム・ウォパット、ミスティ・アッパム、レックス・リン、クーパー・ハッカビー
感想・評価
1.165分とかなり長めな映画だったが、全く退屈に感じさせないストーリー展開だった。激しい戦闘シーンにコメディ要素を盛り込み、映画としては触れにくいであろう奴隷制度を上手く落とし込めていた。タランティーノ監督の、歴史の犠牲者たちに映画の中では復讐させてあげたいという想いが伝わった。
2.最高にスカッとする映画‼️もはやヒーロー映画に近い感覚で面白すぎました✨黒人奴隷や激しい人種差別という史実に映画の世界で仕返ししてくれてるような作品。重たい題材ながらもそれを見事な娯楽作品として作り上げる技量はさすがタランティーノ監督??タランティーノ作品の中でも比較的見やすい作品だと思いました。長めの会話があっても緊張感を作る要素として上手く噛み合っているし、無駄だと思うところはないように感じました?ジャンゴとシュルツの銃撃シーンはほんとにカッコいい✨銃撃シーンの血飛沫とか肉がえぐれるようなリアルな描写も一発一発の重みを感じて迫力がありました。個人的にはパルプフィクション並みに好きな傑作です?✨
3.タランティーノぉぉぉ!!ハードボイルドを黒人主観で描いたようなただ正義と殺しのリミックス。タランティーノの映画は良くも悪くもほんとに記憶に残る夢を見てる感じ
4.とても面白かったです。容赦ない銃撃戦には圧巻。エンターテイメントとして、観客を楽しませられるかをよく考えて作られてる映画だと思いました。登場人物のワンシーン、ワンカットにハッとさせられるものがあり、魅入ってしまいます。奴隷だったジャンゴがフリーマンとして自分を見出しどこまでもカッコよくなっていくのがいい。シュルツとの出会いや旅で繋がっていく友情にも似た感情や絆も良かった。ディカプリオの顔も凄みが出ていて、役にピッタリでした。
5.久しぶりのご褒美タラちゃん?エンドロール入った瞬間拍手しちゃった?ジャンゴかっこいい〜スカッとするシュルツ先生のヒラヒラコートが馬に揺れて波打つのがたまらん好きですディカプリオとサミュエル・L・ジャクソンの関係意外とエモくて萌えたタラちゃんの長回し会話劇ひたすらに観てられる血祭りはいちごジャムみたいで清々しかった?
原題/別名:기생충/Parasite
上映日 | 2020年01月10日 |
製作国 | 韓国 |
上映時間 | 132分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 4.1 |
監督 | ポン・ジュノ |
脚本 | ポン・ジュノ、ハン・ジヌォン |
主題歌/挿入歌 | チェ・ウシク |
あらすじ
全員失業中で、その日暮らしの生活を送る貧しいキム一家。長男ギウは、ひょんなことからIT企業のCEOである超裕福なパク氏の家へ、家庭教師の面接を受けに行くことになる。そして、兄に続き、妹のギジョンも豪邸に足を踏み入れるが...この相反する2つの家族の出会いは、誰も観たことのない想像を超える悲喜劇へと猛烈に加速していく――。
出演者
ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク、パク・ソダム、チャン・ヘジン、パク・ミョンフン、イ・ジョンウン、チョン・ジソ、チョン・ヒョンジュン、パク・ソジュン、パク・クンノク、チョン・イソ
感想・評価
1.話題になっていたので鑑賞した。期待して見たが、面白かった。家庭に入り込んでいく過程をもう少しじっくりみたかった。少し後半尻すぼみに感じたが面白かった。登場人物の全員演技がうまくて良かった。ただお金持ち家族の旦那さんがいい声すぎてそこが気になった。
2.ある意味で生き抜く力が強すぎて衝撃的でした。世の中には物事を確認しないでいいように扱われている人がごまんといるかのよう。
3.日本映画業界もアニメや実写化ばっかりじゃなくて世界でウケる映画作って欲しいな。
4.コメディ調からの地下室の真相、そして一気に落ちていく怒涛の展開が全く飽きさせない。格差の描写がすごくよくまとまってるし、結局誰も幸せにならないオチが斬新だった。
5.めちゃくちゃ怖かった。最後にかけてのスピード感がすごかった。パクソジュンの友情出演面白かった。意外にエッチい場面もあったわ。
原題/別名:Green Book
上映日 | 2019年03月01日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 130分 |
ジャンル | ドラマ、コメディ |
スコア | 4.2 |
監督 | ピーター・ファレリー |
脚本 | ニック・ヴァレロンガ、ピーター・ファレリー、ブライアン・クリー |
あらすじ
時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、ふたりはツアーへ旅立った──。
出演者
ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ、ドン・スターク、セバスティアン・マニスカルコ、P・J・バーン、ブライアン・ステパニック、ニック・ヴァレロンガ、イクバル・テバ、Ninja N. Devoe、トム・ヴァーチュー
感想・評価
1.思ったよりコメディ色が強くさらっと観ることができた。『最強のふたり』とか好きな人は気に入るかも。悪くはないが、社会派映画と捉えるなら個人的にはもっと重たいほうが好み。
2.脚本 28演出 19好み 18演者 9映像 13合計 87点
3.差別問題を取り上げた映画だけど、重くなさすぎず、笑える場面もあっていい映画だった。
4.時代における差別問題だんだん打ち解けていく感覚の映画は面白い。結末とか予想しやすいけどそれまでの過程が楽しかった映画
5.色々な差別の問題が出てくるが重たくなり過ぎず、見やすい。見終わった後にいい映画を見たなと感じる。2人の友情がとても良かった。
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