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アカデミー賞 脚色賞 受賞作品。これまでにフローリアン・ゼレール監督のファーザーや、スカーレット・ヨハンソンが出演するジョジョ・ラビット、ブラック・クランズマンなどが受賞しています。
原題/別名:The Father
上映日 | 2021年05月14日 |
製作国 | イギリス |
上映時間 | 97分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 4.0 |
監督 | フローリアン・ゼレール |
脚本 | フローリアン・ゼレール、クリストファー・ハンプトン |
原作 | フローリアン・ゼレール |
あらすじ
ロンドンで独り暮らしを送る81歳のアンソニーは記憶が薄れ始めていたが、娘のアンが手配する介護人を拒否していた。そんな中、アンから新しい恋人とパリで暮らすと告げられショックを受ける。だが、それが事実なら、アンソニーの自宅に突然現れ、アンと結婚して10年以上になると語る、この見知らぬ男は誰だ? なぜ彼はここが自分とアンの家だと主張するのか? ひょっとして財産を奪う気か? そして、アンソニーのもう一人の娘、最愛のルーシーはどこに消えたのか? 現実と幻想の境界が崩れていく中、最後にアンソニーがたどり着いた〈真実〉とは──?
出演者
オリヴィア・コールマン、アンソニー・ホプキンス、ルーファス・シーウェル、イモージェン・プーツ、マーク・ゲイティス、オリヴィア・ウィリアムズ
感想・評価
1.認知症が体験できる凄い映画。おじいちゃんが可愛くも悲しくて泣けた。
2.映画を見ている最中は、娘を中心として資産を狙われているのかと思いました〜認知症患者の観念的追体験ができる映画で、本人や家族の苦労が知れると共に、勉強にもなりました。
3.Twitterでこの映画はホラーってレビューを見たので気になって鑑賞。ホラーです。
4.どこがどう繋がっているのが正しいのか分からないまま終わってしまったこれが毎日起きていると思うと平常心ではいられない
5.アンソニー・ホプキンズ演じる認知症の父を描いた作品人の顔を認識できない記憶を無くすこれ2点以外は頭がはっきりしているのが逆に辛い娘夫婦が喧嘩していたら席を外すような気遣いはできるというのが悲しい記憶が混濁して介護人と事故でなくなった娘を混同していた腕時計への執着が怖いテネブリズムな照明がきれいルーシー役のイモージェン・プーツがかわいい
原題/別名:No Country for Old Men
上映日 | 2008年03月15日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 122分 |
ジャンル | ドラマ、クライム、スリラー |
スコア | 3.8 |
監督 | ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン |
脚本 | ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン |
原作 | コーマック・マッカーシー |
あらすじ
荒野で狩をしていたベトナム帰還兵のモスは、偶然ギャングたちの死体と麻薬絡みの大金200万ドルを発見。 その金を奪ったモスは逃走するが、ギャングに雇われた殺し屋シガーは、邪魔者を次々と殺しながら執拗に彼の行方を追う。事件の発覚後、保安官のベルは二人の行方を探るが、彼らの運命は予測もしない衝撃の結末を迎え・・・。
出演者
トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド、ギャレット・ディラハント、テス・ハーパー、バリー・コービン、スティーヴン・ルート、ロジャー・ボイス、ベス・グラント、アナ・リーダー
感想・評価
1.シンプルなサイコスリラー映画かと思いきや、死ぬほど難解な映画でした。コーエン兄弟の最も有名な作品であり、ハビエル・バルデムが名優の地位を確立した作品でも同時にあります。正直、意味が分からないです。でも、面白いんです。この作品が売れた理由はそこにあります。わからないのが本質の映画です。ハビエル・バルデムの殺人鬼も、不条理に溢れかえっています。音楽がありません。乾いた質感に、007の撮影監督の描写。素晴らしい。
2.BGMがほとんど無い中ストーリーは進む。静寂が雰囲気のスパイスになっている。シガーがとにかく不気味でいい演技をしている。序盤でのショップの店員との会話が何も噛み合わず、すでに異常性を感じた。静かにゆっくりと、しかし確実に追跡してくるシーンは緊張感があり良かった。ガスボンベの武器の扱いは上手いが、止まっている鳥に銃を当てられないシガーです。
3.すごい面白い、ハビエルバルデム演技やば弾が残らない殺し方でへぇ〜てなった座ってる姿が重すぎるのよね、趣が重い?そんなことより卒論やらなきゃいけひんねんけど、映画見てる暇ないねんけど
4.少し怖くてドキドキした。部屋で殺人鬼を待ち構えるとこからの展開からスリリングで恐かった(*'▽')声のやり取りがなくて、静音の間が怖い。荒野で2億を見つけた男モスを追う冷徹なおかっぱ頭の殺人鬼アントンを追う警官のトミーリージョーンズ。ハビエル・バルデム演じるアントンがやばい…なにするかわからないから怖い。「人間ってのはな、奪われたものを取り返そうとしてさらに失う。結局は出血を止めるしかない」
5.淡々とした映画で殺人鬼が意味わからなさが強くて怖くてよかった大きく盛り上がるというよりは最初から最後まで緊張感が続く映画
原題/別名:Moonlight
上映日 | 2017年03月31日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 111分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | バリー・ジェンキンス |
脚本 | バリー・ジェンキンス、タレル・アルバン・マクレイニー |
あらすじ
名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校では“オカマ”とからかわれ、いじめっ子たちか ら標的にされる日々。その言葉の意味すらわからないシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だ った。高校生になっても何も変わらない日常の中、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初 めてお互いの心に触れることに・・・
出演者
マハーシャラ・アリ、シャリーフ・アープ、デュアン・"サンディ"・サンダーソン、アレックス・R・ヒバート、ジャネール・モネイ、ナオミ・ハリス、トレヴァンテ・ローズ、アッシュトン・サンダース、ジャレル・ジェローム、アンドレ・ホランド
感想・評価
1.ちょっと自分好みの映画じゃあなかった。。。イジメ、同性愛、貧困、ヤク中、駄目な母親、色々な事が少年の廻りにたくさんあって、どんな大人になったのか。人は生まれ育った環境に影響を受けやすい。映像が粗削りで新鮮に感じたけど、それだけを映画にしただけでした。
2.【第89回アカデミー賞 作品賞他全3部門受賞】思い出しレビュー圧倒的本命と言われていた『ラ・ラ・ランド』を抑えて大逆転、しかも最初『ラ・ラ・ランド』と発表するも間違いだったという前代未聞の騒動が起こったというのはまだこのとき映画ファンじゃなかったけどかなり話題だったので観に行った記憶がある。そして同性愛をテーマにした作品で初めての作品賞という意味でも意義深い作品。宇多丸さんの言葉を借りれば「この子はそっとしておいてほしい」というタイプの傑作。しんみりと、しかしエグみもある静かで詩的で大好きな作品。#第89回アカデミー賞
3.幼少期と青年期をみてきて、最終的にシャロンがああいう形の成長を選んだっていうのが、とてもせつなく感じた。
4.その時のシーンの主人公の感情をBGMで表現する手法はとても好きです。歌詞の意味が分かればより楽しめるのだと思いました。
5.黒人✖️ゲイのお話。自分の世界とは隔たりがありすぎて、いまいち共感はできなかったが、きれいなお話でした!大人になるまでが突飛だな!まあ、みんな大人になるってなんだろって思ってるだろうから、こんなもんなのかもね?これがゲイの話でなければ、もうすぐストーリーを理解できたのかしら?ゲイの感覚って不思議だなー!どうやったら相手も同類だってわかるんだろー?バイも。
原題/別名:Call Me by Your Name
上映日 | 2018年04月27日 |
製作国 | イタリア、フランス |
上映時間 | 132分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛、青春 |
スコア | 4.0 |
監督 | ルカ・グァダニーノ |
脚本 | ジェームズ・アイヴォリー |
あらすじ
1983年夏、北イタリアの避暑地で家族と夏を過ごす17歳のエリオは、大学教授の父が招いた24歳の大学院生オリヴァーと出会う。一緒に自転車で街を散策したり、泳いだり、午後を読書や音楽を聴いたりして過ごすうちに、エリオのオリヴァーへの気持ちは、やがて初めて知る恋へと変わっていく。眩しすぎる太陽の中で、激しく恋に落ちるふたり、しかし夏の終わりとともにオリヴァーが去る日が近づいてくる。
出演者
ティモシー・シャラメ、アーミー・ハマー、マイケル・スタールバーグ、アミラ・カサール、エステール・ガレル、ヴィクトワール・デュボワ
感想・評価
1.まじでシャラメ美し過ぎてペット並みにずっと見てても飽きないお相手の方もいい感じの体格で、ギャップがよかったBL系初めて見たけどこれはこれでいいでも、美しいから成り立つ
2.正直名前のネタはピンと来なかったですけど風景見れただけで満足です
3.ティミー見たさで見たけどやっぱりティミーは眼福^ ^イタリア行きたいなぁこういうのんびりした暮らししたい
4.17の自分にはちょっとまだ難しい作品でしたでもエリオ美形すぎて最高だったしゆで卵の食べ方とか夏の過ごし方とかイタリアの文化に触れられて面白かった最後の涙が感動したご両親が優しかった
5.2回目 12/4いろんな人のいろんな形の愛情が溢れててとにかく愛おしかった、どうしても報われてほしいと思うけどそううまくはいかない人生、つらいよーー、!何一つ忘れなくていいんだよってことにとても救われた、自分を否定しないことだと思うそれは、簡単じゃないけどすごく大事なにより、イタリアの街も自然も魅力的すぎる、、自転車漕いで原っぱで寝転んで本読みたい、イタリア行きたい1回目 5/30風景も人も音楽もすべてが美しい、2人の想いは紛れもなく愛だった、と思うし、まっすぐな想いはキラキラしてるエリオのパパの言葉、ずっとずっと忘れない私たちを肯定してくれる優しさだなと思う
原題/別名:A Beautiful Mind
上映日 | 2002年03月30日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 134分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛、伝記 |
スコア | 3.9 |
監督 | ロン・ハワード |
脚本 | アキヴァ・ゴールズマン |
あらすじ
ラッセル・クロウ扮する天才数学者のジョン・ナッシュは、国際的な名声をつかみかけたところで国家の陰謀に巻き込まれてしまう。もはや信じられるのは、献身的な愛で支えてくれる妻のみ。勇気と栄光に彩られた感動のストーリー。
出演者
ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマー、ポール・ベタニー、アダム・ゴールドバーグ、ジョシュ・ルーカス、ヴィヴィエン・カーダン、アンソニー・ラップ、ジャド・ハーシュ、オースティン・ペンドルトン、ターニャ・クラーク
感想・評価
1.大学生の頃、授業で観ていたが、改めて鑑賞。実話なのが驚きでした。奥さんがとても理解のある優しい人で感動しました。なんか大学時代の友達って、高校の時の友達とはまた違っていいよね!
2.ネタバレになるかも知れないからあんまり言えないけど、この奥さんがいなかったら、色々克服できなかっただろうし、結末も違ってたと思うと、最後やってきた事が認められた時、泣けてきちゃった「良い映画」って事しか知らずに見たから、途中何を信じて良いのかよく分からなくなってたけど、最後に実話って気づいて驚いた。ラッセルクロウの表情が同情させるっていうか、言葉わからないけど、すごく良かった。主人公と同じ視点で楽しめる良い映画?
3.世界の有名人を知る試み第19弾。天才数学者ジョン・ナッシュの話。統合失調症として苦しんだナッシュ。その病んでいく様や,闘病と妻(実際には離婚もしてたらしいけど)の支えによる変化が描かれる。病んでいく様と言っても,明らかに狂っているというより,現実か妄想かわからない統合失調症のジョン・ナッシュの目線で物語は進む。波乱はありながらも最後は心が温まる映画となっている。ジョン・ナッシュを演じたラッセル・クロウは「グラディエーター」「ロビン・フッド」を演じた人物。オラオラ系ガテン系兄貴系の役が多い彼が演じたジョン・ナッシュは,同一人物とは全く思えない見事な演技力で,本当に素晴らしかった。時折見せる切なげな優しい笑顔に心奪われた。素敵な作品でした。
4.天才にも関わらず妄想癖に囚われ生涯苦悩する、天才数学者の実話。実話だからこそ主人公の苦悩の末に発せられる言葉は考えさせられるものがある。人はみな過去に囚われて、乗り越えなければならない。そんな大きなテーマを感じる映画だと思う。
5.アカデミー賞4部門受賞!ゴールデングローブ賞4部門受賞!天才数学者 ジョン・ナッシュの半生を描いた実話の作品です!学校で担任の数学教師にゲーム理論の話を聞き、その際に進められた映画でもあり、前からずーっと観たかった作品の一つでした。やっと観れました!途中までの軽いあらすじはプリンストン大学の数学科に入学し、最初は「この世の全てを支配できる理論を見つけ出したい」という願いを果たすため、一人研究に没頭していくジョン──そして、そんな彼の研究はついに実を結び、「ゲーム理論」という画期的な理論を発見し、その類いまれな頭脳を認められMITのウィーラー研究所と言われる軍事施設に採用され、愛する女性アリシアとも結婚する。政府組織は敵国であるロシアの通信暗号解読を彼に強要し、その極秘任務の重圧に彼の精神は次第に追い詰められていく…そして物語の中盤からジョンは統合失調症と診断された…統合失調症によって何が現実で何が幻覚なのか悩まされるジョン──そして病気の夫を支え続けることに苦しみながらも、共に生きていく妻のアリシア──夫の病気と共存していく道を選んだアリシアの勇気に感動最後のノーベル賞授賞式で妻へ送った言葉が短くもシンプルだが泣けた…どの言葉も印象に残こるものばかりだったほんとに素晴らしい作品でした!!!個人的にこのシーンがグッときた「宇宙の大きさって?」「無限だ」「なぜ分かる?」「データがある」「未証明よ、目でも確かめてない」「でも信じる」「愛も それと同じよ」
原題/別名:12 Years a Slave
上映日 | 2014年03月07日 |
製作国 | アメリカ、イギリス |
上映時間 | 134分 |
ジャンル | ドラマ、歴史、伝記 |
スコア | 3.8 |
監督 | スティーヴ・マックィーン |
脚本 | ジョン・リドリー |
あらすじ
これは“奴隷制度”という大義名分を得た瞬間、人間は同じ人間に対してどれほど非人間的な行動を取れるのかを暴いた物語であり、同時に、12年もの間、「いつか夜は明ける」と信じ続けた男の希望が、絶望の暗闇に打ち勝った奇跡を私たちに体験させてくれる、感動の物語である。家族と幸せに暮らしていた男が、突然、財産も名前も奪われ、奴隷にされる。妻と子供たちに再び会うために、彼が生き抜いた11年8カ月と26日間とは──?実話だからこそ、<生きる>想いに魂を揺さぶられる、衝撃の感動作。
出演者
キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ポール・ジアマッティ、ルピタ・ニョンゴ、サラ・ポールソン、ブラッド・ピット、アルフレ・ウッダード、ギャレット・ディラハント、スクート・マクネイリー、アデペロ・オデュイエ、マイケル・ケネス・ウィリアムズ、タラン・キラム、ビル・キャンプ、クリス・チョーク
感想・評価
1.最後、ハッピーエンドと言えるかどうか分からないハッピーエンドなのだが、せつなすぎて悲しすぎる映画だった。奴隷制度なんて、あってはいけない。邦題に違和感をもつ方もいたようだけど、自分はなぜこの邦題にしたのかを考えながら観てた。それでも夜はあける…奴隷となり人権のない毎日、本当の自分の存在を誰も知らない毎日、幸せな生活を思い出すもそこへは戻れない毎日、その毎日に耐えながら生きるソロモンにとっても、それでも夜はあけ、毎日が始まる…。同じ人間なのに平等に扱われない人々、命令通り力を尽くしているのにムチ打ちされなければならないパッツィ、不平等な人々にとっても毎日、夜はあけ、つらい毎日が始まる。人権を守られ結婚し子どもを授かる娘にも、夫が突然いなくなり途方に暮れる毎日を送ることになった妻にも、それでも夜はあける。家族のもとへ帰ることのできたソロモンは奴隷として働かされていた時につらさやむごたらしさを共有していた人々と、同じ生活を送っていたときも、ちがう生活を送ることになったときも、それぞれの人々にとって、それでも夜はあけ、自分の毎日が始まる。生きる>
どのような状況に身をおかれた人々にとっても、幸せであっても、過酷であっても、悲惨であっても、平凡であっても、それでも夜はあけ、毎日がはじまる。それを伝える邦題であるからこそ、人は皆生まれながらにして平等であらねばならないと思える題名だったように思えて、自分は違和感はなかった。原題を直訳するとどうなるのかな、奴隷の12年、12年の奴隷、これであってるのかな。まぁこれはこれでいいのかな、どうなんだろう。邦題は深いなと思った。パッケージ(ソロモンの姿と邦題から受けるメッセージ)は、「未来」や「希望」を感じさせるものがあったから、映画の中身を伝えているパッケージか?という見方をするなら、違和感のあるものだったなぁ。だって、ハッピーエンドといえないと思ったから。未来に希望を感じさせる内容とは少し違うものだと感じたから。人は皆、平等に幸せに生きる権利があり、まもられるべきだと分かる映画だったと思った。自分には何ができるのかなぁ。自分は知らないことが多すぎて、無知はだめだなぁ。
2.12年もの間どのような気力で過ごしてきたのだろうか、想像なんてできるわけない。ものすごく辛い。日々の痛み苦しみ、子供の成長をそばで見守れなかった苦しみどこを取っても心が痛い。12年間の奴隷の末この人は奇跡的に元の居場所に帰ることができた彼は本来自由黒人であったけど、奴隷として生きて奴隷として死んでいった人たちの方が遥かに多いんだろう。人々が2度と同じ過ちは繰り返しませんように。(ブラピの役はずるいです…)
3.痛々しかった、わかってたのに見た後の暗い気持ちになった、見たのちょっと後悔した
4.いい意味で展開がない部分もあった。奴隷の環境が悲惨すぎて悲しかった。
5.理不尽極まりない物語今まで見た中で最も重い映画だった。ティビッツやエップスのような「弱さ」を抱えている人間ほど苛烈な差別をするのが印象に残った。自分の脆弱さを隠すために、確実に反撃しない人間を選んで暴力をふるう。これは現代のアジア人差別にも通ずる部分があると感じた。1841年に比べれば現代は社会構造が人種的に公平になってきている。しかし人間の中にある「潜在意識」の部分はほとんど変わっていないのではないか。だからこそblmやアジア人差別が起こるのではないか。そう思わずにはいられなかった。
原題/別名:Brokeback Mountain
上映日 | 2006年03月04日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 134分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛 |
スコア | 3.8 |
監督 | アン・リー |
脚本 | ラリー・マクマートリー、ダイアナ・オサナ |
あらすじ
アカデミー賞最優秀監督賞を含むを3賞を受賞した「ブロークバック・マウンテン」は、1963年に運命の出会いを果たしたヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールが演じる2人のカーボーイの友情を超えた物語。
出演者
ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、ミシェル・ウィリアムズ、アン・ハサウェイ、ランディ・クエイド、リンダ・カーデリーニ、アンナ・ファリス、スコット・マイケル・キャンベル、ケイト・マーラ、マーティ・アントニーニ、グレアム・ベッケル、ピーター・マクロビー
感想・評価
1.時々あなたが恋しくてたまらなくなるときがある。世界でいちばん好きな人とはそういう距離でいい。そしたら喧嘩別れもせずに心の中で永遠に一緒にいられる
2.まさかの初アンリーだった。他に観てねえのか自分。この美しい撮影は誰だと思ったらロドリゴプリエト。編集技師はロバートアルトマン作品常連のジェラルディンペローニとそのアシスタント、ディランティチェナー(PTA作品常連!)。だが、本作の製作中にジェラルディンが自宅で亡くなり(自殺と推定されているが、家族は否定しているらしい)、以降はディランが引き継ぎ。ディランは直近だとエターナルズの編集もしており、クロエジャオは確かどっかの記事でエターナルズを制作するにあたり参考にした作品の中にブロークバックマウンテンもあった気がする...からきっと圧倒的な風景と人間ドラマを馴染ませる編集が得意なのだろう。ゼアウィルビーブラッドでアカデミーノミネートされてたっぽい。とまあ、制作陣営の磐石感を確かめたところでアレだが、本っっ当に俳優たちが良かった。特にヒースレジャー。恥ずかしながらダークナイトくらいしか出てる作品観てなかったけど、こんなにも演技の幅があるとは。逆にダークナイトがマジでヤバいともなる。ジョーカーマジやばい。やべえやべえ。Ya, Bae.LGBTQ作品と括るには浅はかすぎるほど深い愛の物語、丁寧だけど猛烈な感情の起伏。一番好きなタイプの、ストーリーを深化させる外連味のないシンプルな伏線。何度も観たいがもったいない。あぁ、俺にはとてももったいない。
3.友情を超えた関係は、いつしか雪崩のような風景を生む。美しくそびえ立つ山々の裏で、愛が芽生え、憎悪となる。ロデオのような人生を乗りこなすには、愛の手綱をしっかり掴まなければ。
4.モチーフこそLGBTQだけど「愛し合うもの同士」のストーリー。どのキャラクターの立場になっても心苦しいけど最後は2人の想いが繋がった気がした。「He died on road」アンリーが描きたかったのは同性愛自体ではなくそれによる周囲の偏見や葛藤なのかなと感じた。
5.僕自身は異性愛者ですがLGTBQをモチーフとした映画を好む傾向がありますし、恋愛感情への真っ直ぐな思いをもつことは、年齢的に心と体が許さなくなってきているにも関わらず恋愛映画も同じくらいに好きです。何故なんだろう?と振り返って思うのは、いずれのモチーフにも性的な存在として痛切に立ち上げられる、美と愛というテーマが(意識的にせよ/無意識的にせよ)宿っていることが挙げられる気がします。ですからこの『ブロークバック・マウンテン』はモチーフこそLGTBQ(ここではGay)ですが、そのテーマは「人が人を想い求める原理は、どこまで現実を揺さぶるのだろう?」というものとして僕には映っています。そしてここでいう「人」とは「性的な存在」であることを意味しますし、「現実」とは映画内の現実ではなく実際に生きる「僕たちの心」のことを指します。もしも僕たちがLGBTQではなく、シスジェンダー(Cisgender, 心と体の性が一致している存在)だったとしても、いつでも性的な存在として切実に生きていることに変わりはないからです。LGTBQをモチーフとするいずれの作品も、基本的には社会的なマイノリティであることによる悲劇を描きますが、その悲劇を根底で支えるのは人は「性的にのみしか存在し得ない」という切実な真理のはずです。またその真理の切実さによって、美しさこそが世界との乖離(かいり)を生じさせる原理であり、愛によってのみ人はそこに留まろうとすることが鮮やかに描かれることになります。
監督のアン・リー(李安)は例えば『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』(2012年)などで、象徴やメタファー(暗喩)をテーマとした作品を撮ったように、力のあるストーリーテラーであると同時に、語り(telling)そのものに関心の深い人のように思います。またジェーン・オースティン(1775-1817年)を原作とする『いつか晴れた日に』(1995年)を撮っていることからも、人の心を微分していくような作品を好んでいるようにも感じます。本作には上記2作品を合わせたような味わいがあり、性的な存在としてしか成立し得ない僕たちの生きる世界が、美しさを求める心によってどのように引き裂かれ、愛によってどのように留まり得るのかという象徴性のうちに、心を微分していくような内容になっているように感じます。ホモ(同性)であれヘテロ(異性)であれトランス(交差)であれ、もしも誰かをこんなふうに想うことができたなら。そのように想えた相手が誰かいただろうか?これからめぐり会うことはあるだろうか?僕たちの現実の心がそう揺れなかったとしたら、映画体験としては嘘だろうと思います。けれど僕たちの現実の心はあまりにも打算に満ちていて、その想いに焼き尽くされることはない。この2人のようには決して。つまり本作が真に描き出しているものは、写真のポジとネガのように、現実世界には正像として結ばれることのない、逆像としての心の有りようだろうと思います。映画という鏡のような虚構に映し出されることによって、初めて正像として浮かび上がるように。映画としての語りの向こう側にあるのは、そうした彼岸に映し出された心の投影のように思えてなりません。その像をなぜ美しいと感じるのかという命題については、どれほど思ってみても尽きない普遍的な深さがあるように思います。
原題/別名:Precious
上映日 | 2010年04月24日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 109分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.5 |
監督 | リー・ダニエルズ |
脚本 | ジェフリー・フレッチャー |
出演者
ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー、シェリー・シェパード、レニー・クラヴィッツ、ステファニー・アンドゥハル、チャイナ・レイン、アミナ・ロビンソン、ゾシャ・ロケモア
感想・評価
1.貧困家庭のお話かな、と思いきや。主人公プレシャスはとても太っていて学校には通うものの誰とも話さず、成績も良くない。そうして時折、目にした素敵な物の主人公になったような妄想に逃げ込み生きている。太っている為気付かれないけれど、彼女は妊娠しており、学校を退学になってしまう。家では生活保護を受け毎日TVを観るだけの母親に怒鳴られ食事を作らされ時に手を上げられる。プレシャスには実は既に子供が居て、ダウン症であり面倒は全て祖母に押し付けられており、ソーシャルワーカーが来る時だけ母親は良い顔を見せる。最初の子は実父に、今お腹にいる子供も、義父によるレイプによって出来た子供。ここまでで十分に酷い。貧困は学が付かない、とは一概に言えないけれど、貧困の連鎖、無学の連鎖は起きやすい。そうして自己評価を低め、何もかもを諦め易きに流れた結果がプレシャスの母モニークなのではないだろうか。しかし諦めた結果である自分の夫さえもがプレシャスを求め、彼女のなけなしの自尊心すらボロボロで、それらへの憤りも全てプレシャスが受け止める事になる。決して擁護する事は出来ないし劇中で描かれてはいないけれど、メアリーもまたこの様な家庭で育ったのではないかと想像した。でもきっと、最初から彼女の事を"産まなければ良かった"と思っていた訳ではなく、益々以て"プレシャス/大切な~"の名前が悲しく響く。学校を退学になり、母メアリーには勉強なんか意味がないとどやされながらも、学習支援の場であるフリースクールへと辿り着き、先生や同じく問題を抱えた仲間達と少しずつ打ち解ける事に成功。更には指導によって段々と読み書き出来るようになり、将来の事へも想いを馳せるが一方では、レイプされただけだと言うのに母には男を寝取った等と暴言を吐かれ、堪らなくなった彼女は生活保護を管理するソーシャルワーカーに全てを打ち明けてしまう。
課外授業やノートでの交流で"信頼出来る他人"がいるのだと学べたプレシャスは無事に出産し、生まれた男の子をアブドゥルと名付ける。担当してくれた看護師も、お見舞いに来てくれた友達も、嬉しそうだった。アブドゥルを放り投げて殴りかかる母親からシェルターに逃げ込み、束の間の平穏を味わうも、自分をレイプした義父がHIVで死んだとの報せ。プレシャスもまた陽性であり、その事実に打ちのめされる。ソーシャルワーカーと母親を交えた面談では、夫に嫌われたくなかった、夫が居なければ誰が自分を女として愛してくれるのか、と自己弁護に徹する母に、もう会わない、と告げて去るプレシャス。彼女はこんな現実に向き合っても尚、子供を育て、勉強をし、将来を見据えていた。重い…。プレシャスはまだ16~17歳で、母に虐待され、父親達にはレイプされ、ダウン症の子と乳飲み子が居て、勉強にもまだまだついて行けていない上にHIVで一生薬を飲まなくてはならない。しかしながら、この現実でも子供を手放さず、自分の将来を夢見るのはまさに世間を知らず学のない証左であるような気がして余計に悲しい。先生の言うように、きちんと大切に育ててくれる里親なり養子に出す方が結果的に子供の幸せになると思うのだけれども。貧しい家庭でも立派に育って社会に羽ばたく人もいれば、そうでない人も沢山いて、そしてその側には虐待や犯罪が見え隠れする。彼女は子供の事を本当に大切にするのかも知れないけれど、その後の健康問題、学習問題、その後の仕事や彼女自身の人生を思うと何一つ明るい兆しがなくて、"今を脱した"に過ぎず悲しい気持ちで観終わってしまった。
2.粗筋とか事前に読まずに、アメリカの貧困家庭を描いた話〜ぐらいの心積りで観たのが良かったのか、次々と明らかになる主人公の壮絶な状況に絶句。まだ16歳の女の子なのに周囲がこんなんなら、想像の世界にも逃げたくもなるわな。でも、この子それでもなんとか持ち堪えて、へこたれないってとこがアメリカちっくなお話の展開ってとこか。確かにこの先の人生に幸あれと、応援したくなる。
3.80年代後期のハーレムで両親に虐待され、教育が受けられず読み書きもできない10代の女の子が人生を自分のものにする話。醜い言葉の呪文に心を押し込められて苦しかった。酷いニュースを聞くたびにこんなことが本当にあるのかと疑いたくなるけど、誰かの現実なんだよね。妄想との落差や身勝手な母親に打ちのめされてしんどくなった。せめてプールのとこで終わって欲しかったよ…その後も苦しすぎるよ…「シェルターはこれまでとこれからの中間地点」とは簡単には思えないけど、悲しい連鎖を断ち切る術はあると信じたい。それでも自分がこんな立場なら…全てを放棄して消えたくなるかな。#2021ma
4.<あらすじ>ハーレムで生まれ育った16歳のプレシャス(ガボレイ・シディベ)。実の父親から性的虐待を受けて妊娠して子供を産み、2人目の父親からも性的虐待を受けて2人目の子供を妊娠してしまう。母親はプレシャスに常に怒鳴り散らして罵声を浴びせる日々。学校に行くことさえも否定される中、ソーシャルワーカーのレイン先生(マライア・キャリー)はなんとかプレシャスを救う為に助けようとするが・・・<感想>これは重かった〜??ずしっときました。。まぁ、それを分かった上で観たんですが?実の父親に犯されて妊娠し、近親相姦で生まれてきた子はダウン症。しかも2人めの父親からも犯されて妊娠??それだけでも酷すぎる仕打ちなのに、母親からも罵られ、学校にさえも行かせてもらえない。この母親も相当なクズでしたね?全く働こうとせず、家の事はプレシャスに全部押し付ける。生活保護の監査員が来たときだけいい母親を演じる。それに話を合わせているプレシャスの表情がとてもいたたまれなかったです。。そしてようやく希望の光が見えてきたと思った所で、さらに追い打ちをかけるようなHIV感染?ここまでとことんどん底に落とされるなんて、観たばかりの「マザー」や「ダンサー・イン・ザ・ダーク」もそうですね…違いといえば上記作品は絶望しかなかったことに対し、今作のラストには未来が見えたことぐらいですかね?マライア・キャリーも出演していますが、ノーメイクでの出演ということもあり、最初彼女だと全然気づきませんでした?ただ、彼女の演技はとても素晴らしかったです?
5.ニューヨークのハーレムを舞台に、過酷な状況の中で母親と暮らしている16歳の黒人少女プレシャスが、オルターナティブ・スクールでのある教師との出会いをきっかけに将来に確かな希望を見出していく姿を描いた、リー・ダニエルズ監督のドラマ映画。原作は作家・詩人サファイアのデビュー小説『Push』であり、著者サファイアのそれまでの経験がプレシャスやレイン先生の人物造型に生かされている。内容的にも表現的にも素晴らしいと自信をもって言える映画である。映画(の原作小説)で描かれているプレシャスの境遇は、とても悲惨である。自分の父親からレイプされ二人目の子供を身籠っていて(さらに一人目の子供はダウン症であり)、母親からは父親を奪ったの罵られ、肉体的な暴力やネグレクトを受け、家政婦のように働かされている。そんな彼女の様子が描かれる前半は確かにシビアであるが、それでも見ているのが辛いかと言えば必ずしもそうではない。それは、そんな境遇にありながらもプレシャスが希望を捨てずに将来の夢を持っている姿も同時に描かれているからであろう。有名になって多くの人に注目されたいというたわいのない夢であっても、そういう希望を持つことは大事であるし、そこにプレシャスの強さ(良い意味での鈍感さと言ってもよい)がある。
こういう設定が非現実的であるとの批判もあるようだが、個人的には小説や映画としては十分に成功していると思う。そして後半では、レイン先生や同じような境遇の仲間と出会い、プレシャスが読み書きを覚えていく過程を通じて、単なる夢でしかなかった将来へのかすかな希望が見えていく様子が描かれていく。小説では言語芸術であるという特徴を生かして読み書きが上達していく様子を印象的に描いているようであるが、映像芸術である映画ではなかなか難しい。一方で映画では、彼女が将来への希望を見出していく姿を、母親の相変わらず身勝手な振る舞いと対比させることで印象的に描いている。そういう意味でも、母親を演じたコメディアンであるモニークの秀逸な演技がとても効いている。彼女の演技を見ていると、単なる演技ではなくて本当にそんな人物であるかのように思えてくるほどである。本作の演技によってアカデミー助演女優賞をはじめ数多くの賞を受賞したのも、全くもって納得できる。プレシャスを演じたガボレイ・シディベは、300名以上が参加したオーディションで選ばれて本作で女優デビューしているが、新人らしくない素晴らしい演技も本映画の見どころであろう。撮影当時すでに25歳であったが、違和感はほとんど感じられない。また、なぜかソーシャルワーカー役として、すっぴんのマライア・キャリーが出演している。なお、サファイアは本作の続編として『Kid』を2011年に出版している。そこでは、プレシャスの息子(二番目の子供)であるアブドゥルの物語が描かれていく。
原題/別名:The Big Short
上映日 | 2016年03月04日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 130分 |
スコア | 3.5 |
監督 | アダム・マッケイ |
脚本 | アダム・マッケイ、チャールズ・ランドルフ |
あらすじ
2005年、へヴィメタルをこよなく愛する金融トレーダー・マイケル(クリスチャン・ベール)は、格付の高い不動産抵当証券の何千もの事例を調べていく中で、返済の見込みの少ない住宅ローンを含む金融商品[サブプライム・ローン]が、数年以内にデフォルト[債務不履行]に陥る可能性がある事に気付くが、その予測はウォール街の銀行家や政府の金融監督機関から全く相手にされずにいた。そんな中、マイケルは「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引に目をつけ、ウォール街を出し抜く事を画策するー。同じ頃、ウォール街の若き銀行家ジャレット(ライアン・ゴズリング)は、マイケルの戦略を察知し、頭金なしで信用力の低い多くの低所得者に住宅ローンを組ませている大手銀行に対して不信感を募らせているヘッジファンド・マネージャーのマーク(スティーブ・カレル)を説得して「クレジット・デフォルト・スワップ」に大金を投じるべきだと勧める。また、この住宅バブルを好機と捉え、ウォール街で地位を築こうと野心に燃える若き投資家の2人から、勝負を賭けるにあたり相談を持ちかけられるベン(ブラット・ピット)。今は一線を退いた伝説の銀行家であるベンは2人の計画に自らのコネクションを使って彼らのウォール街への挑戦を後押しすることを決意する。2008年、遂に、住宅ローンの破綻に端を発する市場崩壊の兆候が表れるー。マイケル、マーク、ジャレット、ベンの大勝負が始まる・・。
出演者
ライアン・ゴズリング、ブラッド・ピット、クリスチャン・ベイル、マリサ・トメイ、スティーヴ・カレル、レイフ・スポール、フィン・ウィットロック、メリッサ・レオ、ハミッシュ・リンクレイター、アル・サピエンザ、ジェレミー・ストロング、バイロン・マン、トレイシー・レッツ、セレーナ・ゴメス、カレン・ギラン、ビリー・マグヌッセン
感想・評価
1.市場が狂っているのではなく、あくまでも人が。ライアン・ゴズリング含め、彼ですら、等身大に違和感なくこの世界に溶け込んでしまうのは、この映画を1年に1度は見てしまうことも含め、どうやら金融システムそのものの面白さに起因するのかも知れない。接点のない群像劇として孤高のブラピがスティーヴ・カレルともクリスチャン・ベイルとも邂逅せずに映画は終わる。もしかすると人生の問題を唯一垣間見せるスティーヴ・カレルの演技が、彼のキャリアの中でも最上のものであったかも知れない。彼は「売ってしまえば奴らと同じだ」と言うが、そもそも空売りという賭けに出ている時点で、賭けの場は信じられている。金という人類社会の最大で最高のフィクションの直中に、彼らの息も存在するしかない。
2.ウォール街ならではの、街中で怒りながら電話する描写が好き?
3.金融界に明るくないと、少し理解するのに厳しい?。これからこの映画を観るなら、サブプライムローンをお勉強してから観ないと、ちんぷんかんぷんだよん❗ブラピがクールな伝説のトレーダー役で出てました。
4.途中まで用語が分からず、調べながら見た。が、必要最低限なことは映画にまったく関係無い一般人とかセレーナゴメスとかが説明してくれるので、ググらなくてもなんとかなる。難しい会話の合間に、脈略なく頭が溶けそうな音楽とMVっぽい映像が交互に出てくるので、偏差値幅40くらいの差を行ったり来たりする。酒が入ってたり、寝不足の時はおすすめしない。
5.映画館で一発で観たら絶対理解出来た自信ないけど、動画配信サイトで戻しながら観れば、知識0でも理解出来た、ぎりてか「マネー・ショート 華麗なる大逆転」とか、「アウトローvsウォール街」とか、これ考えた奴ってセンスどこに置いてきた?
原題/別名:The Pianist
上映日 | 2003年02月15日 |
製作国 | フランス、ドイツ、ポーランド、イギリス |
上映時間 | 148分 |
ジャンル | ドラマ、戦争、伝記 |
スコア | 3.9 |
監督 | ロマン・ポランスキー |
脚本 | ロナルド・ハーウッド、ロマン・ポランスキー |
あらすじ
1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻したとき、シュピルマンはワルシャワの放送局で演奏するピアニストだった。ワルシャワ陥落後、ユダヤ人はゲットーに移住させられ、飢えや無差別殺人に脅える日々を強いられる。やがて何十万ものユダヤ人が強制収容所へ移されるなか、シュピルマンは奇跡的に死を免れ、ワルシャワ蜂起を目撃する。必死に身を隠し、ただ、生き延びることだけを考えるシュピルマン。だが、ある晩彼は遂にひとりのドイツ人将校に見つかってしまう…。
出演者
エイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、エミリア・フォックス、ミハウ・ジェブロフスキー、エド・ストッパード、モーリン・リップマン、フランク・フィンレイ、ジェシカ・ケイト・マイヤー、ジュリア・レイナー、ワーニャ・ミュエス、トーマス・ラヴィンスキー、ヨアヒム・パウル・アスベック、ポペック、ルース・プラット、ロナン・ヴィバート、ヴァレンタイン・ペルカ
感想・評価
1.スコアをつけていいものなのか…(2回目)初頭で車椅子に乗った老人が窓から放り投げられたシーンでリアルに叫んだ。数冊本も読んだけど、実際はもっと残酷で悲惨だったんだと思うと身が竦む。それでも生きたいと思い、耐え忍ぶエネルギーの源はなんだろう。80年前って昔じゃないよなぁ…やっと観ることができて肩の荷が降りたような感覚。いやそれにしてもエイドリアン・ブロディすさまじい…
2.無差別に選ばれて撃たれる、その最後の、弾切れのつかの間。。ジャムと缶切り。。
3.ナチスドイツ統治下ポーランドワルシャワでの世界的ピアニストの戦争記。ユダヤ人目線で描写され、世界では何が起きているのかがわからなくなっている。どんどんエスカレートする差別、そしてホロコースト。全てが残虐で、改めて心苦しい世界だと実感した。逆境の中奏でられるピアノの音は悲壮感に満ちていた。
4.見るべき映画。受け入れ難い残酷な現実。中々映像で描かない、報われない優しさ。演奏シーンは何回も見てしまう。
5.ポランスキー...背後から撃たれ、俯伏するように倒れた女性。彼女は祈るように蹲り再び動くことはない。死の近さ(唐突さ)を描きながらもこのシーンだけはあまりに映画的に見せた。見せつけた。作中のすべてを超えて、亡骸は不条理の様を観者に刻み込む。
原題/別名:The Departed
上映日 | 2007年01月20日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 152分 |
ジャンル | サスペンス、アクション、クライム |
スコア | 3.8 |
監督 | マーティン・スコセッシ |
脚本 | ウィリアム・モナハン |
出演者
レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグ、マーティン・シーン、レイ・ウィンストン、ベラ・ファーミガ、アレック・ボールドウィン、アンソニー・アンダーソン、ケヴィン・コリガン、ジェームズ・バッジ・デール、デヴィッド・オハラ、マーク・ロルストン、ロバート・ウォールバーグ、クリステン・ダルトン、J・C・マッケンジー
感想・評価
1.レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンなんか似てるよね
2.ギャングに潜入する警官と、警察に潜入するギャングの男の話。冗談のような設定だが内容はシリアス。悩み、苦悩するディカプリオとどこか楽観的すぎるマットデーモン。なかなか好対照でドラマとしてよくできてる。ジャックニコルソンもクレイジーで好き
3.最後怒涛。クイーナンのとこが1番きつかった。好きな演者ばっかりやしハラハラでおもろかった
4.マフィアのボスであるフランクに育てられたコリンはフランクの勧めで警察学校を優秀な成績で卒業した。更なる訓練の後、彼は特別捜査課に配属された。同じく特別捜査課に配属されたビリーは、署に来て早々、家族のことで上官のディグナムに詰られる。彼の家族は犯罪一家だった。ディグナムの挑発を耐え抜いたビリーに、部長は潜入捜査を命じる。五年間、警察を辞めて犯罪者として振る舞えというのだ。家族が悪人で、若い頃からそのことを周囲に隠し通すことができたビリーなら適任だろうと部長は考えていた。ビリーが闇の世界に上手く潜入できた一方、特別捜査課ではフランク逮捕に向けた作戦が話し合われていた。捜査から戻ってきたコリンはマドリンという精神科医と知り合う。連絡先を交換した後、コリンの電話にフランクからの着信があった。コリンは特別捜査課の職員がフランクの車を尾行していることを伝える。彼はフランクに送り込まれたマフィア側のスパイだったのだ。ビリーは巷のいざこざに乗じて、フランクと知り合う機会を得る。フランクはビリーが警察の手先ではないかと疑って彼を拷問にかけるが、耐え抜いたビリーを信じて仕事を任せることにする。警察はフランクがコンピュータ会社から盗み出した軍事用のマイクロチップを捜索していた。フランクはそのマイクロチップを中国人に売ろうとしている。もしも、フランクの思い通りに事が運べば、アメリカと中国の戦争になりかねない。警察は焦っていたが、フランクは中々尻尾を見せなかった。
身分の隠蔽の一環で保護観察下にあったビリーは、患者としてマドリンの診察を受けることになっていた。ビリーは殺人や暴力を目の当たりにするものの、手を出せない状況に対する葛藤を打ち明ける。ビリーの不安は思うようにマドリンには伝わらず、マドリンも気性の荒いビリーの扱いに困ったが、話を続ける内に少しずつ相手を理解する努力をしようとする。橋の下で、ビリーは特別捜査課の部長とディグナムと密会した。被害者が増え続ける状況と自分がいつ殺されるかも解らない恐怖に焦りを感じていたビリーは、自分が集めた証拠を使って早くフランクを捕まえろと訴えるが、部長は、まだマイクロチップの在り処が発覚していない状況でフランクを捕まえることを渋った。ビリーの通報を受けて、フランクが中国人と取引する現場を包囲する特別捜査課のメンバー。ビリーの計らいで事前に計画を聞かされていなかったコリンは、慌てて警察の監視があることをフランクに伝える。コリンからの情報でフランクは中国人との取引を成功させた。ビリーは特別捜査課のメンバーの中にフランクのスパイが潜り込んでいることを確信し、コリンもまた警察のスパイがフランクの間近まで接近していることを知った。フランクによる、スパイの炙り出しが始まる。ビリーはその前に飛行機で町を去ろうとしていた。ディグナムがそれを電話で引き留めようとする。まずは警察内のスパイを見つけろとビリーはディグナムを怒鳴りつけた。コリンとマドリンは同棲し、新生活を始めようとしていた。そこにフランクからの電話が鳴る。
フランクはコリンに警察のスパイを特定しろと命じた。しかし、スパイが誰なのか、コリンには知らされていない。警察のデータベースと照合して素性を確かめるから、部下の情報が欲しいとコリンはフランクに頼んだ。フランクから命じられた仕事をしている最中、ビリーはフランクがFBIと繋がっているという噂を耳にする。FBIにマフィアの情報を売ることで彼は逮捕を逃れてきたという。ビリーは部長の自宅に出向いてそのことを報告する。FBIが相手では州警察は手が出せない。フランクは部下に市民番号と本名を筆記するよう命じる。それから、その用紙をコリンに引き渡した。フランクを追跡していたビリーはスパイとフランクが密会している現場を目撃し、フランクと別れたスパイの後を追った。しかし、スパイは人混みに紛れて姿を消してしまう。フランクのスパイを見つけることを命じられていたコリンは、部長に濡れ衣を着せることを思いつく。同僚に部長の尾行をさせる一方で、コリンはフランクに部長がスパイと密会することを告げる。ビリーと部長が密会する現場に警察とマフィアが集う。部長は自分の命と引き換えにビリーを守った。ディグナムは部下に部長を尾行させたコリンに罵声を浴びせる。コリンはディグナムにスパイに関する情報を開示するよう要求するが、ディグナムはスパイの正体を明かすことなく辞表を提出して姿を消した。スパイの手掛かりを探すため、死んだ部長のオフィスに残された資料を漁っていたコリンは、フランクとFBIが取引している現場を撮影した写真を見つける。フランクに不信感を抱いたコリンは警察を動員して、ドラッグの取引の最中の彼を逮捕することに決めた。ドラッグの取引現場でフランクを追い詰めたコリンは、フランクにFBIとの関係を問い詰める。フランクはFBIとの取引があったことを認めた。
自分を騙していたフランクに怒り、コリンは彼を殺す。事件が解決し、ビリーが署員の前に姿を現わした。フランクが死んだ今、コリンは彼と敵対する理由がない。コリンはビリーのことを功労賞に推薦すると約束した。コリンがビリーの素性を確認するため、オフィスを出た後、ビリーはコリンの卓の上に、フランクが部下に書かせた書類が置かれているのを見つけた。コリンがフランクのスパイだと悟ったビリーは、コリンに見つからないよう警察署から姿を消した。ビリーは部長の復讐を果たすことにした。マドリンに一通の手紙を託す。それから、コリンに一枚のCDを送った。中身はフランクとコリンの通話記録だった。コリン宛てのそのCDは同棲していたマドリンの眼に留まった。コリンに隠れてCDを再生したマドリンはビリーと、コリンの正体を知ることになる。ビリーは部長が殺された場所にコリンを呼び、彼を逮捕した。それから警察学校時代の友人を呼び、ディグナムと連絡を取るよう指示を送った。ビリーに証拠を握られたコリンは諦め、自分を殺すようビリーに頼む。しかし、ビリーは彼を法廷に連れて行こうとした。そこに警察に忍び込んでいたフランクのもう一人のスパイが現れ、ビリーとビリーの友人を射殺する。拘束を解かれたコリンはビリーの死体を見て考える。彼の身分に関する情報は警察のデータベースから削除したが、ビリーの周辺を捜査されてしまえば彼が握っていた証拠が見つかり、自分も巻き添えを食ってしまう。そこでコリンはビリーを警察の身分に戻し、自分を助けにきたフランクのスパイを殺すことにした。そうすれば、ビリーは警察の捜査対象から外れ、自分が署内で暗躍していたことの全ては死んだスパイのせいにできる。ビリーの葬式の日。真実を知るマドリンはコリンを軽蔑し、彼の前から姿を消した。独りに家に戻ったコリン。自宅の戸を開けると、そこには窓から侵入したディグナムがいた。ビリーが掴んだ証拠は彼の手にも渡っていたのだ。コリンを撃ち殺し、ディグナムはビリーの復讐を果たした。
5.誰も救われない映画…。皆、演技お上手。精神がゴリゴリすり減って苦悩が苦しい苦しいいってるのがよく伝わってきます。誰だって大なり小なり仮面をかぶって、仮面を使い分けて生活を送っているわけですが、、別の自分を演技するって疲れるよね…。結構おすすめです。
原題/別名:Jojo Rabbit
上映日 | 2020年01月17日 |
製作国 | アメリカ、ドイツ |
上映時間 | 109分 |
ジャンル | 戦争 |
スコア | 4.2 |
監督 | タイカ・ワイティティ |
脚本 | タイカ・ワイティティ |
あらすじ
舞台は、第二次世界大戦下のドイツ。心優しい10歳の少年ジョジョ(ローマン・グリフィン・デイビス)は、空想上の友だちのアドルフ・ヒトラー(タイカ・ワイティティ)の助けを借りながら、青少年集団ヒトラーユーゲントで立派な兵士になろうと奮闘していた。しかし、ジョジョは訓練でウサギを殺すことができず、教官から”ジョジョ・ラビット”という不名誉なあだ名をつけられ、仲間たちからもからかわれてしまう。そんなある日、母親(スカーレット・ヨハンソン)とふたりで暮らしていたジョジョは、家の片隅に隠された小さな部屋で、ユダヤ人の少女(トーマサイン・マッケンジー)がこっそりと匿われていることに気付く。ジョジョの頼りとなるのは、ちょっぴり皮肉屋で口うるさいアドルフだけ…。臆病なジョジョの生活は一体どうなってしまうのか!?
出演者
ローマン・グリフィン・デイビス、タイカ・ワイティティ、スカーレット・ヨハンソン、トーマシン・マッケンジー、サム・ロックウェル、レベル・ウィルソン、アルフィー・アレン、Stephen Beck
感想・評価
1.戦争をファンタジーに落とし込んだ、後世に語り継がれてほしい作品。靴というメタファーが伏線回収されるシーンは衝撃だった。スカヨハの演技が最高。母、大尉、初恋相手、友達。ジョジョの周りが愛だらけで切ない。
2.『ジョジョ10歳。友人のヒトラーと共に、ナチスに忠誠を誓い、キャンプに参加します』〜ジョジョ・ラビット第二次世界大戦の末期、ドイツの敗戦が濃厚になってきた時期です。ジョジョは、ナチスに傾倒していますが、心の優しい少年で、彼が訓練中に、ウサギを殺せと命じられたのに従わなかった事から、ジョジョ・ラビットとあだ名を付けられました。彼はいつも、空想の友人であるヒトラーと、あーだこーだと言い合いながら、行動の判断をしています。その結果、訓練中の手投弾で自爆して、顔に傷を残してしまいました…。ジョジョのお母さんは美しく、そして、ジョジョを心から愛しつつも、ナチスにハマっていくのには、戸惑っていましたよね。実は、家の中にはユダヤ人の少女を匿っていました…子供目線、ナチス目線から描かれたホロコーストの映画でした。決して厳しすぎない創りではありますが、暖かくもあり、悲しくもあり、戦争への、ナチスへの批判をしっかりと感じる事のできます。監督は、フリー・ガイで社長アントワンを怪演したタイカ・ワイティティで、友人のヒトラーも怪演しています。この役がまた、誇張されていて面白かったです。彼の母はユダヤ人であり、本人もポリネシア系ユダヤ人と語っているそう。監督、出演、脚本、制作の役割を持っていることからも、彼のこの映画への想いを感じることのできるエピソードです。サム・ロックウェルの演じるキャプテンKも、この映画の空気を温かく、明るくしてくれています。存在感がありますね。The Beatlesで始まりDavid Bowieで閉める、ドキドキしたり、暖かかったり、そして、悲しい映画でした。takaさん、この映画を観る温度を上げてくださり、ありがとうございます⭐️⸜( ´ ꒳ ` )⸝危うく?化石になるところでした?✨そして、Disney+さん、ありがとうございます⭐️ネタバレ?↓一番印象に残った、お母さんが亡くなるシーンは、胸に刺さり、泣きました。ジョジョへの深い愛情と、ジョジョの考えを認めて否定しせず、そして、今の現実を直視させる…素晴らしいお母さんでした。ジョジョは、これから、どうやって、大人になっていくのでしょう。エルサと住んでいくのかな…
3.最後2人で踊るシーン泣いてしまいました。はりつめた時間から解放されたけど、2人はどう過ごすのか…。サムロックウェルにああいう役柄やらせたらピカイチだよなー?お母さん役のスカヨハも良かったです…政府に反することは怖いはずだし、バレた時は死ぬかもしれないのに…。戦争は一体何を残したのか…改めてそれを考えさせられた映画でした。
4.戦争ものって暗くて重くてが普通だし当たり前だけど、こいつはたまげたなあ戦争の辛さは残しつつもなんともポップで見やすい出演者みんな可愛いし曲もいいなんとなく今気づいたけどジャケットのヒトラーのピースもなるほどねってなんかすげえ涙出た
5.タイカワイティティの映画は面白いぞというのはソーラグナロクで感じたけれど、この人は本当に人を愛して映画を作ってるんだなって思った。ずっと背伸びを続ける男の子が爪先立ち出なく地に足つけて踊り出すまでを描く。アンネの日記や、シンドラーのリストのように、暗く悲しいイメージのホロコーストの時代を描く映画が多い中、少年の目に映るのは当たり前に流れる当たり前の日常であることを切り取りながら、出てくる人々の慎ましく笑える優しさをフィルムに残してくれてたと感じました。本当に可愛らしくて、愛おしくて、そして哀しみを愛が包む映画でした。やっぱ最高だなぁ。
原題/別名:Argo
上映日 | 2012年10月26日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 120分 |
ジャンル | サスペンス、伝記、スリラー |
スコア | 3.8 |
監督 | ベン・アフレック |
脚本 | クリス・テリオ |
あらすじ
ベン・アフレック製作・監督・主演を務めるサスペンス・ドラマ。1979年にイランで実際に起こったアメリカ大使館人質事件と、その裏で実行された救出作戦を描く。第85回アカデミー賞で作品賞、脚色賞、編集賞の3部門を受賞。
出演者
ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン、ヴィクター・ガーバー、テイト・ドノヴァン、クレア・デュヴァル、スクート・マクネイリー、ロリー・コクレイン、クリストファー・デナム、ケリー・ビシ、カイル・チャンドラー、クリス・メッシーナ、ジェリコ・イヴァネク、タイタス・ウェリヴァー、キース・ザラバッカ、リチャード・カインド、ボブ・ガントン、リチャード・ディレーン、オミッド・アブタヒ、ペイジ・レオン、シェイラ・ヴァンド、マット・ノーラン、J・R・カシア、ロブ・ブラウンスタイン、デヴィッド・サリヴァン、ジョン・ボイド、スコット・アンソニー・リート、マイケル・パークス、エイドリアン・バーボー、リンゼイ・ギンター、テイラー・シリング
感想・評価
1.こんな奇想天外で大ががりな作戦が実際にあったとは。まさに事実は小説よりも奇なり。創作だったら陳腐なアイデアだと思って興味を感じなかっただろうけど、それが真実となると逆に凄さを感じる。こんなアイデア思いつく方もなかなかだけど、受け入れるアメリカという国とCIAが凄い。実話なだけあって、細部まで構成がしっかりしていて面白かった。最後に実際の画像が流れるのもよりリアルを感じられて良かった。
2.1979年、デモ隊に侵入された在イラン米国大使館から逃げてカナダ大使私邸に隠れていた6人を国外に脱出させる話。予想以上に面白かった。デモ隊が大使館の門を乗り越えて侵入してから捕われるまでのわずかな時間で、書類を破棄してビザの刻印判を叩き壊す様子にハラハラドキドキした。そしてまさかのSF映画ロケハン偽装脱出作戦。特殊メイクのチェンバース、大物プロデューサーのレスター、どちらもいい味出してました。ホテル「ビバリーヒルトン」でのマスコミ向けの読み合わせは最高に華やか、大好きなシーンです。レスターは「嘘で固めた商売だ」と自虐的に言う。確かにそうかも知れないけど、それによって映画会社だけじゃなく関連する様々な産業が生まれ、多くの雇用を生み、世界中の人々に夢を与えている。なんならそれに生きる目的を見出す人もいる。なんて素晴らしい仕事なんでしょうか。考えたら、革命防衛隊の目を騙すには最高の適任者です。最後のヤマ場、空港でのやりとりは手に汗握る緊張感、そして無事飛行機がイラン領空を出た時は泣けました。エンドクレジットで映し出される映画のシーンと実際の映像が全く同じで、これは実話だったと改めて思う。1997年、クリントン大統領が、アルゴ作戦の機密扱いを解除したことによって、映画化され我々が知る事ができたというのは、本当にありがたいことだと思うし、メンデスやチェンバースにとっても名誉なことだと思う。でもイラン革命のそもそもの原因が、石油の利権絡みで英米が支援していた、国王パーレビの恐怖政治への反発だったことを考えると、複雑な気持ちになる。#OMC2021#OMC実話ベース#OMCおすすめ
3.面白かった。派手じゃないのに緊迫感のある演出がすごかった。最後、ベンアフレックの噛み締めがよかったです。
4.ラストのハラハラがお腹痛くなる緊張感でとても良かった!こんな作戦、よくやろうと思ったな
5.302本目??かまいたちの山内さんがYouTubeで1番好きな映画として挙げていたので、鑑賞。監督のベン・アフレックさんが主演も務めているとのことです。前半の山場を超えれば後はハラハラドキドキ超大作なので、前半が少し退屈という人もいるかも…?まぁしかし、堅苦しいサスペンス系かと思って食わず嫌いしてたのですが、蓋を開けてみればニセ映画を作る救出作戦というぶっ飛んだ話でしかも実話と来たら、いい意味で裏切られました?
原題/別名:SIDEWAYS
上映日 | 2005年03月05日 |
製作国 | アメリカ、ハンガリー |
上映時間 | 130分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.5 |
監督 | アレクサンダー・ペイン |
脚本 | アレクサンダー・ペイン、ジム・テイラー |
出演者
ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン、サンドラ・オー、メアリールイーズ・バーク、ジェシカ・ヘクト、ショーン・デューク、M・C・ゲイニー、フィル・リーヴス、ピーター・デニス、ミッシー・ドーティ
感想・評価
1.中年になって人生も下り坂に入った2人。夢、恋愛、結婚に直面する2人の悲壮感がコメディ調の会話から滲み出る脚本が素晴らしい。61年シュヴァルブランを飲む瞬間なんてのは最高に切ない、でも下り坂に入った人生も味わい深いと思える愛情がほんのりあって泣く。
2.ただのロードムービーかな?と思ったけどそうでもなくて、撮り方も好きだったこんな映画を観たかった、って作品です。土曜の夜にピッタリな映画だった!!
3.見ててちょっとワイン飲みたくなった。ワイン好きな人は見てて楽しいかもしれないね。全体的には主人公がウツウツとしてて自分には特に何も響かなかった。。。それよりDisney+配信で見たのにとあるシーンでボカシもモザイクもなくて驚いた(笑)2021-926#アカデミー賞脚色賞
4.ワイン飲んだことないから全く分からなかったけど飲んでみたいと思った。
5.彩度の高い鮮やかな色ばかりが色彩ではないように、雨に沈んだ世界のなかで愛おしさが込み上げてくるような色も数多くあるように思います。むしろ世界のほとんどはそうした色彩で形作られている。輝くような恋愛、美しい友情、確信に満ちた使命感。そんな色彩とは補色関係にあるような報われない恋愛、醜い裏切り、絶望的な人生。ドラマとは基本的には色彩でいう12色相環のように(180度に位置する)補色関係が円環をなしているように思います。しかしながら色には色相・明度・彩度という3要素があるように、そうした色相だけでは測れない明度や彩度があります。ですから明度や彩度の低いドラマもまた、世界を構成する重要な色彩だろうと思います。この映画のテーマはただ1つ凡庸(ぼんよう)であるということ。BSで録画してなかったらまず観なかっただろう作品で、映画としての様々なことよりも脚本の味わい深さに嬉しくなりました。主演のポール・ジアマッティも素晴らしい。
繊細で神経質で身勝手で自己憐憫(じこれんびん)に満ちていて奥手でやさしい。ちょっとした才能はあるものの、凡庸という厚い雲に覆われている人生に揺れ動く中年男をほんとうに見事に演じていました。映画はバツイチでうらぶれた小説家志望の国語教師と、小さな当たり役のあとは鳴かず飛ばずの俳優が、俳優のほうの結婚1週間前を祝って車でワインツアーへと出かけるところから始まります。この国語教師はワインに関する造形がたいへん深く、テイスティングの才能も目を見張るほど確か。それにもかかわらず趣味としてしか生かしていないというのが上手い設定だと思います。凡庸であるということは、つまりはそういうことだと凡庸な僕にはよく分かる。大学時代のルームメイトという腐れ縁で、女好きの俳優にふりまわされる憂鬱(ゆううつ)な国語教師。基本的には繊細ないい人ではあるけれど、経済力もなく旅の途中で寄った母親のタンスから金を抜きとったりもする。奥さんが愛想をつかしたのは甲斐性や道義性ではなく、こうした一連のシーンで見せる彼の乾いた虚ろな目だったろうことがよく伝わってきます。
ずっと花火の導火線を見つめるようにしてしか生きてこなかった男。奥さんは彼と一緒にいると、自分の人生までその導火線の一部になってしまう気がしたのだろうと思います。ロードムービーの要素や徹底的に下半身思考の親友によってもたらされるコメディ性は絵画でいうなら抽象画的なデッサンで、作品から得られる主要な色彩は繊細で憂鬱な国語教師が抱える凡庸さにあります。そして旅の途中で昔から馴染みのレストランでワインと食事を楽しむなか、下半身思考の俳優に引きずられるようにウェイトレスとして働く元・大学教授婦人といい関係になっていきます。このウェイトレスもまた国語教師なみにテイスティングの才能に恵まれている。そしてバツイチ同士。けれど趣味としてしか生かしていない国語教師に対して、ウェイトレスのほうは再び大学に通い、ワイナリーで働くことを目指して園芸の学位を取ろうとしている小さな対比が描かれます。また国語教師の書き上げた小説がエージェントを通して出版社に持ち込まれ、果たして出版までこぎつけるのか否かという動向もまた、彩度や明度の低い色彩のなかでの補色的な色使いとして効いています。結果はさておき、自身の凡庸さを描いたその半自伝的小説は、下半身男の振るまいによって同罪と拒絶されたウェイトレスの心を最終的には捉えることになる。この流れのなかで国語教師がウェイトレスにかけた留守電のシーンはほんとうに感動的でした。
ラストもとてもいい。そこで終わってほしいというまさにそこで終わります。監督はアレクサンダー・ペインで、一般的な評価としてはアメリカに生きるサイレント・マジョリティを描く人として有名ですが、絵画でいうならあまり有名ではない洋画家の初期作品にふと足をとめてしまったような印象があります。どうしても仕事に行く気になれず、かといって家のなかにもいたくない日に有給をとり、降り注ぐ小雨のなかを訪れた美術館の一角にその絵が展示されていたとします。誰のものとも知れず、けれどやわらかく心を潤わせていったのは匿名性の高さからだろうか。僕が/あなたがその場から離れてしまえば、次にその絵の前で足をとめる人がやってくるまでどれくらいの月日が流れることになるのだろう? そうした思いがやさしく僕を/あなたをひきとめる。そして僕は/あなたは思う。雨の音が消えるまではそこにいようと。
原題/別名:Slumdog Millionaire
上映日 | 2009年04月18日 |
製作国 | イギリス |
上映時間 | 120分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛 |
スコア | 3.8 |
監督 | ダニー・ボイル |
脚本 | サイモン・ビューフォイ |
あらすじ
アカデミー賞8部門受賞。『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督作。インドのスラム街で育ったジャマール。無学なはずが世界的人気番組「クイズ$ミリオネア」で残り1問を残し全問正解。それには理由があり……。
出演者
デヴ・パテル、サウラブ・シュクラ、アニル・カプール、ラジェンドラナート・ズーチー、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント、イルファン・カーン、アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール、アズルディン・モハメド・イスマイル、ルビーナ・アリ
感想・評価
1.クライマックスで、生まれて初めて映画を見て泣きそうになりました。有名作品とは知っていましたがこんなに面白いとは。もっと早く見ればよかった。インドのスラム街で育った無学な少年が、人気番組「クイズ$ミリオネア」で次々に正解する。しかし最後の1問を残して、彼は不正の容疑で警察に連れていかれる。彼はどうして正解できたのか?そして不正はあったのか?尋問する警察官は、番組に出場するまでの彼の生涯を聞く・・・というお話。「精神的にしんどい」という評判を聞いて構えて見ていましたが、それほどでもありませんでした。確かに非常にツラいエピソードだらけなんだけど、「はだしのゲン」等の戦後直後の日本の貧困社会のエピソードに似ています。兄貴分も出てくるし。国の発展とともに羽振りが良くなるのも似ている。マフィアが貧困層を食い物にする話も万国共通なんだなぁ・・・ただ、日本ではあまりなじみのないヒンドゥーとイスラムの根深い宗教対立も描かれていて衝撃を受けました。勉強になるなぁ。この映画は何といっても、原作の小説のシナリオが素晴らしい。また、濃い内容の物語を2時間ぴったりで収めるのもすごい。なんせ主人公を世代別に3人が演じているのだから、朝ドラばりのボリューム。他にもエンディングの演出が巧すぎて、なんだか悔しいくらいでした。「ミリオネア」おなじみのメロディが何度も流れて、みのもんたが頭をよぎるのがたまにきずかな(笑)ツラいエピソードもたくさんあったけれど、見て良かったです!超おススメ!
2.おもしろい。表向きはエンタメ映画だけど、実際にのテーマはムンバイのスラム。時代の移り変わりと共に、ムンバイの経済成長の表側と裏側を垣間みた気がした。本当のインドはどうなのか、いってみようかと気持ちがちょっとだけわいた。ダニー・ボイル監督はトレインスポッティングとイエスタデイの監督さん。らしい映画になっていると思った。高評価です!#ダニー・ボイル
3.軽い気持ちで見だしたらめちゃ真面目な話ただ。インドスラムの生活が過酷すぎた。エンディングインドらしく踊るのめちゃ可愛い
4.なかなか観る機会なくてやっと観た。これはアカデミー賞取ったのも納得...!疾走感のある展開にグイグイ惹き込まれてしまった。さすがダニー・ボイル!スラム街育ちの少年が、クイズ番組に出演し大金を手にするまで...彼は何故全問正解出来たのか?物語は、主人公ジャマールの回想シーンと現在が交錯していく形で進んでいきます。いや...ジャマールの人生波乱万丈すぎよくここまで無事に生きてこれたな...幼少期のシーンは本当に目を覆いたくなった大人にとって、子供はただの商売道具でしかないのか。子供の誘拐事件の多さ、人身売買、子供が物乞いをしながら生活するのが当たり前の日常...「LION~25年目のただいま~」を観た時も思ったのけど、インドの闇ってどれだけ根深いんだろう...壮絶な過去があって、それが現在に繋がって...。どんな状況でも希望だけは捨ててはいけないんだなって...改めてそう思わされた。"人生において無駄なことなんてない"というのは、本当なんだなエンディングは、Theインド!幼少期、ジャマールとサリームがスラムで警官に追われるシーンの音楽がクレイジージャーニーのOPでテンション上がった!M.I.A.とか選曲も良かった。あと、ジャマールが「アミターブバッチャン!」って叫ぶシーン何か好き。可愛い。映画観終わって、そういやクイズミリオネアが終わったのっていつだったかな~と軽い気持ちで調べたら、14年も前だという事が分かり絶望的な気持ちになりました...
5.残念、自分には全く刺さりませんでした。クイズの進行に合わせて主人公の人生が描かれるという構成は、ただただ焦らされているようで嫌だった。また、クイズならではの心理戦がみられると思っていたが、そういう物語ではない。単純にどういう視点でこの映画を観ればよいのか分からなかった。この物語でクイズする必要あるのか?というのが率直な疑問として浮かび上がる。ラティカを演じた女優はどの年代でも美しく、むしろあまりに美女過ぎて主人公の人生ができすぎな気もしてしまう笑い。
原題/別名:The Imitation Game
上映日 | 2015年03月13日 |
製作国 | アメリカ、イギリス |
上映時間 | 115分 |
ジャンル | サスペンス、歴史、スリラー |
スコア | 3.9 |
監督 | モルテン・ティルドゥム |
脚本 | グレアム・ムーア |
原作 | アンドリュー・ホッジス |
あらすじ
第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ>。世界の運命は、解読不可能と言われた暗号解読に挑んだ、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。英国政府が50年間隠し続けた、一人の天才の真実の物語。時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは――?!
出演者
ベネディクト・カンバーバッチ、キーラ・ナイトレイ、チャールズ・ダンス、マシュー・グード、マーク・ストロング、アレン・リーチ、タペンス・ミドルトン、ロリー・キニア、スティーヴン・ウォディントン、トム・グッドマン=ヒル、マシュー・ビアード、ジェームズ・ノースコート、アレックス・ロウザー
感想・評価
1.・ソフトウェアの生みの親、アラン・チューリングが主人公・彼の人生の実話に基づく映画・他人と一風変わったことをする人間の生きづらさが良くわかる(世を変えようという熱が強すぎるひと、この時代に生きる女性で数学に秀でたひと、あまりにも権威が強いひと、など)昔一度見たのだけどおさらい。というか、コンピューターと切っても切り離せない環境で生きているので理解をし直して損はないよなと。彼の偉大な功績はもっと多くの人の目に触れるべきなのに、なんでそれが広まらないんだろうと切なくなった。誰しもソフトウェアの存在に頭が下がるはずなのに。普段の生活を作っているすべてのものたちは、誰かが四苦八苦して、注力して考案したものばかりで、でもそれを作った人の名前は知らないことがほとんどで、ということしっかり思い出した。実情を無視して覚えていることも多く、例を挙げれば大抵の場合、電話を作ったのはベルで、ラジオを作ったのはマルコーニだと思っている。愛すべき守るべき偉人をきちんと覚えておこう、彼らの数奇な人生にも思いを馳せよう、と思えた。---ニンジンとグリーンピースのグラッセ---序盤、うわ、と思った。変わっているなあと思うひとに出会うと、たびたびこうして食品を分けたがる場面に出くわす。ミックスベジタブルを種類ごとに分けたくなる、そういう妙なこだわりが天才肌なのかなあ。きのこの山とかアルフォートをチョコとクッキーで分けたがるひともいるけどあの中にも天才がいるのかな、なんてクスッとしてしまった。わたしは天才ではないので敢えて混ぜる。ニンジンとグリーンピースのグラッセ、つや煮ではなくてバター煮。すごく簡単だけど付け合わせにはぴったりですよね。
2.功績が凄まじ過ぎる。なんとカンバーバッチ演じる主人公のアランチューリングは英国50£札に採用されたらしい。アランチューリングはAIが進化する現代を見て何を思うだろうか。戦後50年以上、彼の功績は機密扱いだったという。死後長い時間が経過して評価されたことが、この真実に基づいたストーリーをよりロマンあふれるものにしている。
3.ソフトウェアの産みの親・アランチューリングの天才故の人生をまとめた映画だった…。暗号解読の瞬間は鳥肌が立った。彼の生涯の中で、辛いことが多すぎて、なのにどうしようもないのがとても切なかった。そして素晴らしい純愛が見れます。愛でした。
4.やばい、めちゃくちゃ面白かった。第二次世界大戦中の暗号を解くっていう機密情報を映画にしたっていうのと実話だと思うとなんかすごいな。暗号解くから難しくて頭使う映画かと思ったけどこの映画の幹は孤独な人物の人間関係でした。全然ストーリーも映画の雰囲気も全て違うけど「ジョーカー」観た後の気持ちになった。んーちょっと違うか。とりまめちゃ良い映画。
5.この話が実話だったなんて鳥肌です。戦争、同性愛、数学者様々な要素が盛り込まれてるから、よくできた話と思うよな、前情報なかったら。今でこそ同性愛が認められているけど、当時の同性愛に対しての理解が糞なのがよくわかった。暗号が解けたら言いたくなるところを冷静な判断で、犠牲を出してしまったかもしれないけど与えた影響はもっと大きかったと思うと、日頃自分の仕事や何かにつけての判断って大事だなと思った。#えりあんど鑑賞2021
原題/別名:The Social Network
上映日 | 2011年01月15日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 120分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | デヴィッド・フィンチャー |
脚本 | アーロン・ソーキン |
あらすじ
Facebookの創設者マーク・ザッカーバーグの葛藤を描く、『セブン』 のデヴィッド・フィンチャー監督作。ハーバード大学に通うマークは女の子に振られたことが発端でSNSを作る。それが巨大サイトへ成長し……。
出演者
ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、アーミー・ハマー、マックス・ミンゲラ、ブレンダ・ソング、ルーニー・マーラ、ジョセフ・マッゼロ、ジョン・ゲッツ、ラシダ・ジョーンズ、バリー・リヴィングストン、ダグラス・アーバンスキー、アーロン・ソーキン、ウォレス・ランガム、スコット・ローレンス、パトリック・メイペル、デニス・グレイスン、デヴィッド・シェルビー、スティーブ・サイレス、インガー・テューダー、ジェームズ・シャンクリン、ジョン・ヘイドン、ブライアン・バーター、ブレット・リー、ヴィクター・Z・アイザック、マーク・ソウル、マレス・ジョー、エマ・フィッツパトリック、マルセラ・レンツ=ポープ、ダコタ・ジョンソン
感想・評価
1.ジェシーアイゼンバーグが素晴らしくクセ物感すごい。エドゥアルドが不憫、、、、
2.Facebook創業者マーク•ザッカーバーグを描いた作品。女性のランキング作りみたいなやつ昔ニュースになったなあと思って思い出した懐かしい。笑どこまでほんとかわからないけど共同創業者の友達は可哀想やったなあ、349
3.主人公なんでこんなうざいんだろって思ったけど、ありがとうごめんね絶対言わないのがうざいんやなたぶんなにがほんとでなにが嘘なのでしょうかオチはびっくりしちゃったけど
4.Facebook創設者、マーク・ザッカーバーグの歩んできた冷酷な道。彼の父親がいかにして彼を育ててきたかっていうドキュメンタリーを見た事あるけどそこに映ってたマーク・ザッカーバーグとはまるで別人だったな?マークが映画に関するインタビューを受けてる動画では実際と違ってる内容も結構あるけどそこが面白かったとか言ってたね?何が真実なのか、それが分かるのは当事者だけって訳だ。映画では彼は彼女だと思っていたエリカにフラれてその腹いせにブログに悪口を書いたり、学内の女をランク付けするサイトを立ち上げみるみる内に同系統のサイトを作り上げていく。そんな過程でFacebookを作っていった訳だがリアルの人間関係はどんどん壊していったな?エドゥアルドはとにかく可哀想やった?でもマークにはまだ理性があったっていうかホントのクズはショーンって言うやつなんやろな?マーク・ザッカーバーグ、利益がどうのになんて事にはさらさら興味無さそうなんだよね。なんていうかただただ人の繋がりに興味があるっていうかそんなイメージだった。天才がゾーンに入り込んでる様子だとか常に冷静な様子だとかそんな姿を重々感じたな〜ジェシー・アイゼンバーグの演技力中々ですわ?
5.伝記者としては興味深く面白かったですが、物語としては面白さに欠けた印象でした。物語の進行が、訴訟前後で行き来するのが、順応するまで面倒くさったです。また、この手の映画はなるべく分かりやすく着地して欲しいものの、最後は視聴者に委ねてきたので少々ビックり。伝えたいことは分かるんですが、、当のザッカーバーグさんは、メタバースの領域に完全にシフトチェンジした感はありますので、成熟したタイミングで同じような伝記者が出たらみたいなと思いました。以上。
原題/別名:BlacKkKlansman
上映日 | 2019年03月22日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 128分 |
スコア | 3.8 |
監督 | スパイク・リー |
脚本 | スパイク・リー、チャーリー・ワックテル、デヴィッド・ラビノウィッツ、ケヴィン・ウィルモット |
あらすじ
1979 年、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワースは初の黒人刑事として採用される。署内の白人刑事から冷遇されるも捜査に燃えるロンは、新聞広告に掲載されていた過激な白人至上主義団体 KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー募集に電話をかけてしまう。自ら黒人でありながら電話で徹底的に黒人差別発言を繰り返し、入会の面接まで進んでしまう。問題は黒人のロンは KKK と対面することができないことだ。そこで同僚の白人刑事フリップ・ジマーマンに白羽の矢が立つ。電話はロン、KKK との直接対面はフリップが担当し、二人で 1 人の人物を演じることに。任務は過激派団体 KKKの内部調査と行動を見張ること。果たして、型破りな刑事コンビは大胆不敵な潜入捜査を成し遂げることができるのかー!?
出演者
ジョン・デヴィッド・ワシントン、アダム・ドライバー、ローラ・ハリアー、トファー・グレイス、アレック・ボールドウィン、ライアン・エッゴールド、ロバート・ジョン・バーク、ポール・ウォルター・ハウザー、マイケル・ブシェミ、コーリー・ホーキンス、ジャスパー・パーッコネン、ハリー・ベラフォンテ、アシュリー・アトキンソン、Craig muMs Grant
感想・評価
1.差別を見やすくわかりやすく、だけど最後のエンディングで現実なんだって突きつけてくる映画。周りが過激過ぎてkkkの支部長?がいいやつに見えて来る不思議アダムドライバーが嘘発見機でタバコ持ちながら掛け合う「考えた」『お前が?』「そうさ」『何をだ?』のところめっちゃ好き
2.1979年の設定の一昔前のアメリカでの人種差別。過去の実話で済ませないところがスパイクリー。
3.なにも考えずに見るべきではなかった。私は、「私が見るにおいては、事前の勉強が必要だったな」と感じた。
4.これは、スパイク・リーにしか撮れない映画。相変わらず曲の使い方が上手い。冒頭、なかなか理解出来ないインパクトを与え、事実に基づいたとはいえ、作られた世界を見せておいて、現実に起きている映像を見せられ衝撃を受ける。そして、ラストの国旗がこの映画をさらに印象付ける。見事としか言いようがない。あと、アダム・ドライバーの芝居が秀逸。
5.スパイク・リー監督。1970年、黒人の新人刑事ロンがKKKに潜入捜査を行う。『ドゥ・ザ・ライトシング』、『マルコムX』などを代表に黒人映画を作り続けるスパイク・リー監督。今作は映画史メタというか、映画メタというような作品になっている。グリフィスがカットバックを発明した、映画史的な超重要作品『國民の創生』や名作『風と共に去りぬ』が作中でなんども引用されている。この二つの作品が犯した、ファンタジーと現実のイメージの混合に対するアンチテーゼにも見えた。アフロの黒人刑事とバディがバレるかバレないかの捜査を行うといったこの映画のプロット自体は、70年代当時のブラックスプライテーションの作品群を彷彿とさせる。とか思ってたら、作中でそれらをバカにするようなやりとりが出てきたりと、今までの映画史的黒人観をひやかすような目線。基本はコメディでKKKのメンバーは全員マヌケでバカな古い右翼として描かれているし、刑事側のやりとりも笑える。ここまではステレオタイプだが、その中でドキッとする差別観を入れてくるのがスパイク・リーならでは。射撃場のシーンの虚しさは衝撃。監督がよく入れるバストショットの2人が正面を向くラストシーンのあと、現在のアメリカ、世界の実際の事件映像が流れる。映画と現実の乖離、映画というファンタジーの裏の現実、この作品の延長線上の現実がしっかりと映し出される。監督が『ドゥ・ザ・〜』からやっている事をし続けるパワーが投影されている作品だった。
原題/別名:The Lord of the Rings: The Return of the King
上映日 | 2004年02月14日 |
製作国 | ニュージーランド、アメリカ |
上映時間 | 203分 |
ジャンル | アドベンチャー・冒険 |
スコア | 3.9 |
監督 | ピーター・ジャクソン |
脚本 | フランシス・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン |
原作 | J・R・R・トールキン |
出演者
イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン、リヴ・タイラー、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、オーランド・ブルーム、ジョン・リス=デイヴィス、ケイト・ブランシェット、バーナード・ヒル、ミランダ・オットー、カール・アーバン、デヴィッド・ウェナム、ジョン・ノーブル、ヒューゴ・ウィーヴィング、イアン・ホルム、ショーン・ビーン、アンディ・サーキス、マートン・ソーカス、クリストファー・リー
感想・評価
1.思い出めも???大好きだった作品も3作目。指輪と旅の仲間の顛末は。スケールの大きさは前作に引き続き、さらにでっかくなってる。見ための迫力は文句なしかと。大好きなアラゴルンは、もう完全にリーダーの資質を爆発させ。男の僕でも、抱かれてみてもいいかなぁと錯覚するほどの魅力が。この物語はアラゴルンの為にあったんではなかろうか。この世界の命運を握っているフロドは…もう、村を飛び出した時の外の世界に目を輝かせていた青年の姿は見る影もない。彼の辿ってきた道程と指輪の力に抗うことの過酷さを物語っている。そして、今作で殿から怒濤の追い込みを見せるサム。途中、完全に主人公になってましたよね。wwwただ、作品を通してフロドを支えて続けたのはサムで。彼の優しさと心の強さが中つ国の希望だったんやもんなぁ。それを考えると、結局大切なのは力や血筋、種族ではなく心の清らかさと勇気なのかなと。前2作に比べると、エピローグなので感動部分がベタベタな感じを受け些か冷めてもたけど…物語のスケールの大きさに圧倒され続け押し切られてもたかな。僕の中では、3作品通した世界観(キャラクター、衣装、設定etc)は冒険ファンタジー映画の中でベスト3に入るぐらい好きやなぁと思う。
2.3作全て見終わりました!とりあえず最初からずっとサムは良い奴で1番かっこいい。最後幸せになってくれて本当に嬉しかったです。私の中でサムが優勝。長かったけど見て良かったです面白かった
3.見る度に思うけどサムが1番偉い、 最後サムが幸せそでよかったそれにしてもガンダルフて結局どんな魔法使えるんだろ
4.全作品が約3時間。ラストは3時間越えの大大作…!登場人物へのそれぞれの思いもあるけれどラストシーンが考え深かった考察たくさん読めば読むほど、原作が読みたくて仕方ない!ホビットから見始めたけど、今まで見たことのないくらい壮大な世界観のファンタジーでドキドキワクワクして、ほんとに面白かった!そしてどう考えても1番のMVPはサム
5.ペレンノールの野の合戦で セオデン達が来た時 よっしゃ!と思ったけど 全体的に見ると全然 軍の数が少ないのでこれは無理だって何十回も観てるのに 毎回思う!マジで「死の〜っ」てなる。ゴースト強すぎ!
原題/別名:The Descendants
上映日 | 2012年05月18日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 115分 |
ジャンル | ドラマ、コメディ |
スコア | 3.6 |
監督 | アレクサンダー・ペイン |
脚本 | アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ |
原作 | カウイ・ハート・ヘミングス |
出演者
ジョージ・クルーニー、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー、ニック・クラウス、ボー・ブリッジス、ロバート・フォスター、ジュディ・グリア、マシュー・リラード、メアリー・バードソング、ロブ・ヒューベル、パトリシア・ヘイスティ
感想・評価
1.思った以上に淡々と終わってしまった印象。主人公が抱える土地の取引相手関係で浮気相手が絡んでくるんだろうな、と思いつつもそこもあんまり盛り上がりなく。一番下の娘ちゃんのキャラとちょっと失礼な男友達のキャラは楽しかったかも。あとハワイの景色が綺麗だった。
2.悲しいけれど大雨が降り地が固まるような、映画っぽくて、それでいて良い映画。私はこの姉妹が大好きだ。The Descendants(子孫たち)#uruoi2021
3.母が好きな映画。妻が昏睡状態になったことをきっかけに父がそのバラバラになったいた家族の絆を取り戻していく物語。昏睡状態+その妻が不倫というかなり深刻なテーマを扱っているのだが、コメディ要素もところどころあり、また何よりキャラクターがとても愛らしくてほっこりする作品だった。またハワイというのんびりしている雰囲気だから暗すぎないっていう要素もあるのだろう。アレックスとシドが父マットをかばうシーンとか最後のソファーでくつろぐ3人のシーンは冒頭では全く考えられなかった光景で、心がじわっと温かくなる映画だった。
4.観たこと忘れていての再鑑賞。再生してすぐあっと思ったのでタイトルが覚えられないんですねきっと私。いや言い訳ですね…ということで、ちゃんとマークしておかないとね!感想…家族の物語ではあるにせよ、重要な要素として死や不倫といった明るくない題材があるしコメディなタッチでもないのですが。どこかホンワカした暖かみがあるのは、この父娘の距離が縮まっていく感じのせいか、舞台がハワイでバックにかかる音楽もハワイアンミュージックであるためか…。思い切り泣いたり笑ったりする類ではなく、ジーンと心に染み入るような映画です。家族を群島にたとえていたのが、言い得て妙だなぁと。放っておけば離れていってしまうもの。ただ、努力すればまた近付くことができるのが人間なんですね。こういうラストシーンは大好き。
5.これも家族愛の話やねんけどちょっとこじれすぎ。ギフテッド見て。
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