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アカデミー賞 助演女優賞 受賞作品。これまでにリー・アイザック・チョン監督のミナリや、スカーレット・ヨハンソンが出演するマリッジ・ストーリー、ビール・ストリートの恋人たちなどが受賞しています。
原題/別名:I, Tonya
上映日 | 2018年05月04日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | ドラマ、スポーツ |
スコア | 3.7 |
監督 | クレイグ・ギレスピー |
脚本 | スティーヴン・ロジャース |
あらすじ
貧しい家庭にて、幼いころから厳しく育てられたトーニャ・ハーディング(マーゴット・ロビー)。その才能と努力でアメリカ人初のトリプルアクセルを成功させ、92年アルベールビル、94年リレハンメルと二度のオリンピック代表選手となった。しかし、彼女の夫であったジェフ・ギルーリー(セバスチャン・スタン)の友人がトーニャのライバルであるナンシー・ケリガンを襲撃したことで、彼女のスケート人生の転落が始まる。一度は栄光を掴みアメリカ中から愛され、そしてフィギュア界から追放され、プロボクサーへ転身したトーニャの波乱万丈な半生を描いた物語。
出演者
マーゴット・ロビー、セバスチャン・スタン、アリソン・ジャネイ、マッケンナ・グレイス、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ジュリアンヌ・ニコルソン、ケイトリン・カーヴァー、キャサリン・ダイアー、ポール・ウォルター・ハウザー、ジョシュア・ミケル、ジェイソン・デイヴィス、カーラ・マンテラ、マイルズ・マッセンデン、コーリー・チャップマン
感想・評価
1.胸糞胸糞胸糞映画…登場人物のほとんどが頭おかしい後半はもう、はあ!?なんで???は??って声に出さなきゃ観てられないくらい腹立つ一度も娘に愛情表現を示さない母は親とは言えないし、少しでも、愛があるということをトーニャに伝えられていれば全てが違ったかもしれないのに。母親じゃなくてコーチだったらよかったのに最後は痛々しくて見てられない笑顔で終わってたけど、日本人なのでわかりません。主演女優さんの迫力ある演技が凄かったスケートのところで、トーニャの視点に合わせてカメラが動くところが良かった!
最後のオリンピックの競技直前、鏡の前で深呼吸して笑顔を作るシーンが好きその後の震えながら靴紐結ぶシーンは辛すぎて…360°観客に囲まれてあんな広くて何もない氷の上でたった一人で挑むフィギア、とんでもないスポーツなんだなあ、と感じた裁判長に訴えるところで泣くアメリカの女性選手史上初のトリプルアクセルを成功させた人がこんな仕打ちを受けるのか…ドキュメンタリーを見る時は主人公の味方目線で見るし同情的に見るけど何が真実なのかわからないからそういう見方をしてもなににもならないわーと思ったじゃあドキュメンタリーに何を求めて見ればいいんだろう、と思って頭に残るような言葉を探そうとして観たけど特にこの映画にはなかったトーニャと夫の関係、母との関係は事実じゃないこともあるだろうけど、ショーンは実際にも本当にただ頭のヤバいクズだ、ということは確かなんだろうな!!!!トーニャの言ったただの太った無能、ってすごい言い当ててた…一応映画でトーニャの半生を少し知れた後でのエンドロールだったからより感動的に見れた本人映像だったすごく活き活きしていて楽しそうなのが伝わる
2.怒涛の展開、没入感。アリソン・ジャネイが最高にキマってる。マーゴット・ロビーが圧倒的だ、かっこよすぎる。良いもん観た。
3.ドキュメンタリーともまた違う感じの、ひとりの大きな物語、というか....スケートのシーンのクオリティが高くて驚きました。
4.I, Tonya??(2017)幼少期のトーニャ可哀想…完全に毒親ですやん…真相はどうあれフィクションじゃないとしんどすぎる登場人物ばっかりで環境がエグい。毒親とDV男からは早々に逃げないと人生を壊されるぞ…スケートを剥奪されたトーニャがその知名度をうまく使ってボクシングに行ったのは強すぎてやべぇ…?
5.全てが自業自得とは言えない、かといって全てが他人のせいとも言えない…。
原題/別名:The Fighter
上映日 | 2011年03月26日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 116分 |
ジャンル | ドラマ、スポーツ |
スコア | 3.7 |
監督 | デヴィッド・O・ラッセル |
脚本 | スコット・シルヴァー、ポール・タマシー、エリック・ジョンソン |
出演者
マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ、ジャック・マクギー、メリッサ・マクミーキン、ビアンカ・ハンター、エリカ・マクダーモット、デンドリー・テイラー、ジェナ・ラミア、フランク・レンズーリ、マイケル・バッファー、シュガー・レイ・レナード
感想・評価
1.どんなにクソな奴でも、弟にとっては誇れる兄貴なんだなぁ…1980年代のマサチューセッツ州ローウェル。米ボクシング界のスーパースターシュガー・レイ・レナードと拳を交わしたことのあるディッキーはローウェルの英雄だったが、戦いに敗れた事から麻薬に手を染め、未だに麻薬から離れられない生活を送っている。弟ミッキーは、兄とは真逆な性格で至って真面目な青年。この頃は負け続けだが才能のあるボクサーだ。ディッキーはミッキーのトレーナーをやっているが、麻薬やドラッグに溺れ、弟の練習をみるのも、儘ならない状態だ。そんなディッキーだが、ミッキーにとっては頼れる兄貴。しかし"ある事件"を切っ掛けに、2人の運命は大きく変わっていく…ザックリ言うとストーリーはこんな感じ冒頭にも書いたが、ディッキーって男はクソだ。"シュガー・レイをダウンさせた男"とか"ローウェルの誇り"だとか、未だに言っているほど、過去の栄光の中に住んでいる男で、今は弟ミッキーのトレーナーをやっているが、ドラッグでラリって練習も半日は潰してしまう。そしてそんなにバカに輪を掛けてバカなのは、ディッキー&ミッキーの母。
この母はディッキーが自慢の息子で、ミッキーの事には気をかけない。このバカ親子は、ミッキーの試合相手が風邪を引き対戦ができなくなってしまった時、代わりの対戦相手として、体重が9キロも重い相手を平気で連れてきた挙げ句、"相手は練習もせず、ぶよぶよだから絶対に勝てる"と宣う(ボクシングを観る人にはよく解ると思うが、これだけの体重差があると、いいパンチをもらったら死ぬかもしれないぐらい危険)。ただファイトマネーが欲しいばっかりにミッキーは家族だというだけで、そんなディッキーと母親に振り回されいいようにされていたが、シャーリーンという恋人が出来てから、変わり始める。シャーリーンは思った事はズバズバ言う性格の持ち主で、ディッキーや母親とは反りが合わない。そんな中"ある事件"が起き…観ていて、何であんなクソ兄貴からミッキーは離れられないんだろう?って思ってたんだけど、敵の弱点を見抜き、それにしても対して見合った攻撃を的確に指導できる所に全幅の信頼を置いてあるのだろう(刑務所で面会に来たミッキーに的確な指導し、その事でミッキーは勝利を掴むことが出来た)まぁ、腐っても兄貴は兄貴って事もあるだろうし…この作品、実話を基にしておりエンドロールには、実際のミッキー&ディッキーが出てくるが、クリスチャン・ベールの演じているディッキーがあまりにも、雰囲気がそっくり過ぎて、笑ったなぁ…
2.実話シリーズ。ミッキー・ウォードとディッキー・エクランドの自伝的映画。リアルロッキーかの様なストーリーで、時系列通り話が進む為、非常に観やすい内容。ただ、盛り上がりも淡白。ボクシングの試合は単調であまり迫力もなく、日常シーンの演技が素晴らしいが故、凄いお粗末に観えた。洋画あるあるだが、アメリカの家族って内輪揉めのややこしいの多い‥クリスチャン・ベールの役作りが凄まじい。
3.『ザ・ファイター』原題The Fighter.映倫区分PG12.製作年2011年。上映時間115分。デビッド・O・ラッセル監督が、マーク・ウォールバーグとクリスチャン・ベールを主演に迎え、名ボクサー、ミッキー・ウォードと彼の異父兄ディッキー・エクランドの絆を描いた実録ドラマ。米ボクシング界のスター、シュガー・レイ・レナードと拳を交わしたことのあるディッキー(ベール)は街の英雄だったが、戦いに敗れたことから麻薬に手を染め、投獄される。そんな兄の陰でミッキー(ウォールバーグ)は早くからアマチュアボクサーとして実績を積み、頭角を現すが。。。文語体やと殴り合いとか乱打戦とかが良いのかもしれへんけど、今作品と関西人には特に口語文ならどつき合いちゅう言葉がしっくりくるボクシング映画作品がある。21世紀最高のどつき合いは選ぶんは難しいけど、2002年5月に行われたアルトゥーロ・ガッティ?ミッキー・ウォードの一戦も一つに数えれると思う。個人的には。ふたりは3戦した。1勝1敗の両者が雌雄を決する3戦目のことをラバーマッチなんて呼ぶけど、 そこまでもつれるケースはあんまないかな。
古くはモハメド・アリ?ジョー・ブレイジャー戦かな。近ごろやと、マニー・パッキャオ?エリック・モラレス戦ってとこかな。ガッティ?ウォードは、2002年5月の第1戦が一番なんて云われてるけど、小生も激しく同意。 スーパーライト級のノンタイトル戦がこんなに盛り上がることってのはめったにない。ガッティが30歳で、ウォードが36歳。 どちらもボクサーとしては高齢やけど、正面切っての打ち合いを好む点で手が合った。前者がダンシング・ファイター(ボクサーの印象的なフットワークを称えて表す表現。逆に、過剰なホールディングが続く場合に批判的に使う場合もある。)で、後者がブル・ファイターと云う違いはあるんやけど。いままでの試合の映像はYouTubeで見ることができますよ。逆転に次ぐ逆転の好勝負で眼が離せないし、だれる局面は皆無で、ボクシング雑誌のリング誌が年間最高試合に選んだのも納得がいきます。余談が過ぎましたが。そのウォードを主人公に選んだ作品が『ザ・ファイター』です。ただ、ガッティとの因縁試合は出てこないのが残念。それ以前の、若かった彼が周囲に苦しめられていた時代が描かれてます。舞台は、1993年のマサチ ユーセッツ州ローウェル。 米国の産業革命はこの土地からはじまったと云われてます。
ミッキー(マーク・ウォールバーグ)は20代後半の中堅ボクサー。ただ、1990年から 96年にかけて4連敗を喫したため、かなり長いプランクがある。現在は再起を賭けてトレーニ ング中だ。ミッキーのトレーナーは異父兄のディッキー・エクランド(クリスチャン・ベール)。マネジャーは母ちゃんのアリス(メリッサ・レオ)。父のジョージもセコンドにつくから、家族経営っすね。ところが、兄ちゃんと母ちゃんに問題が多くて、ディッキーは、かつて天才シュガー・レイ・レナードに挑戦したこともあるが、現在はクラック中毒。 母ちゃんはアルアル長男を溺愛し、 次男ともども自分の所有物と思い込んどる。となるとミッキーは、伸ばせる素質も伸ばすことができひん。そんな彼の前に、シャーリーン(エイミー・アダムス)という気の強い娘が現れ、シャー リーンはモンスター家族からミッキーを引き離そうとする。
当然、トラブルが起きて、 ミッキもしびれを切らしそうになる。試合の順序や対戦相手は、映画のなかでかなり変更が加えられているけど、話の要になる?アルフォンソ・サンチェス戦(1997年4月)や、シェイ・ニアリーに挑んだWBU世界 (2000年3月)の様子は、たっぷりと描かれる。ウォールバーグも、ミッキーの必殺技やった左フックのボディブローを随所で見せて、観客の身体を熱くさせる。 監督のデヴィッド・ ・ラッセルは、癖のあるキャラを強い描線で形にしてる。人は、残酷な世界てのが己の成長や忍耐力の向上のためのより良い機会を与えてくれたとしても、己が人を軽蔑したら、信頼を欠くようになってしまう。それが今作品の家族の主な問題であり、映画の中のすべてのキャラが少なくとも1つのミスを犯した理由でもある。人種差別、偏見、保守主義、偽善、性差別、未熟さ、薬物中毒、家族の放棄、友人関係の放棄、等々。せや、すべてのキャラには、その欠点の中にもエエとこも持っていました。人生の苦難を、メロドラマ的、操作的、あるいは偏った言い訳としてではなく、本編を補う要素として描き、羞恥心や自責の念を強いる本作品。これこそが、全キャストによる素晴らしい演技の有用性であると思いました。
4.過去の栄光にしがみつく麻薬中毒でろくでなしの兄ディッキーと才能はあるものの家族からの支配によってなかなか勝ちに恵まれない弟ミッキー。実在の2人のボクサーの物語?相変わらずのクリスチャン・ベイルさんの役作りと演技が凄すぎて主役を食ってしまっている。今回は髪抜いて歯いじって減量している?♀️何回か鑑賞してますがいつもボクシングの内容忘れてます?一応ボクシング映画ですが、クソ兄貴ディッキーの更生とそれを取り巻く家族のドラマとして鑑賞してます。トラブルメーカーだけど家族を1番に大事にしてるいい奴なんですけどね。女性陣ほぼ口悪くて男性陣大変?お母さん、妹さん達vsミッキーの恋人の壮絶な口喧嘩も見ものです。最後に実際の映像あり再現度の高さ!#実話ベース#アカデミー賞助演男優賞#アカデミー賞助演女優賞
5.プロボクサーのミッキー・ウォードとディッキー・エクランドミッキーがライトウェルター級のタイトルを得るまでの軌跡私が一番尊敬している俳優はクリスチャン・ベールですそんな事は置いといてミッキーを演じるマーク・ウォールバーグは役作りのためにトレーナーを雇い、出演料より50万ドル多く支払ったらしい(何かにわかに信じがたいんだけど…)そしてクリスチャン・ベールも相変わらずやべぇ役作りです髪の毛を抜いて歯並びまで変えたらしい?クリエイターの意気込み、熱意は凄いですね終盤の試合シーンが最高です"ザ・ファイター"それはボクシングだけじゃなく自らの境遇、家族とのしがらみ、様々な障害と戦っていく正直その後の話ももっと観たかったが尺的に厳しいですよね。
原題/別名:Precious
上映日 | 2010年04月24日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 109分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.5 |
監督 | リー・ダニエルズ |
脚本 | ジェフリー・フレッチャー |
出演者
ガボレイ・シディベ、モニーク、ポーラ・パットン、マライア・キャリー、シェリー・シェパード、レニー・クラヴィッツ、ステファニー・アンドゥハル、チャイナ・レイン、アミナ・ロビンソン、ゾシャ・ロケモア
感想・評価
1.粗筋とか事前に読まずに、アメリカの貧困家庭を描いた話〜ぐらいの心積りで観たのが良かったのか、次々と明らかになる主人公の壮絶な状況に絶句。まだ16歳の女の子なのに周囲がこんなんなら、想像の世界にも逃げたくもなるわな。でも、この子それでもなんとか持ち堪えて、へこたれないってとこがアメリカちっくなお話の展開ってとこか。確かにこの先の人生に幸あれと、応援したくなる。
2.80年代後期のハーレムで両親に虐待され、教育が受けられず読み書きもできない10代の女の子が人生を自分のものにする話。醜い言葉の呪文に心を押し込められて苦しかった。酷いニュースを聞くたびにこんなことが本当にあるのかと疑いたくなるけど、誰かの現実なんだよね。妄想との落差や身勝手な母親に打ちのめされてしんどくなった。せめてプールのとこで終わって欲しかったよ…その後も苦しすぎるよ…「シェルターはこれまでとこれからの中間地点」とは簡単には思えないけど、悲しい連鎖を断ち切る術はあると信じたい。それでも自分がこんな立場なら…全てを放棄して消えたくなるかな。
3.<あらすじ>ハーレムで生まれ育った16歳のプレシャス(ガボレイ・シディベ)。実の父親から性的虐待を受けて妊娠して子供を産み、2人目の父親からも性的虐待を受けて2人目の子供を妊娠してしまう。母親はプレシャスに常に怒鳴り散らして罵声を浴びせる日々。学校に行くことさえも否定される中、ソーシャルワーカーのレイン先生(マライア・キャリー)はなんとかプレシャスを救う為に助けようとするが・・・<感想>これは重かった〜??ずしっときました。。まぁ、それを分かった上で観たんですが?実の父親に犯されて妊娠し、近親相姦で生まれてきた子はダウン症。しかも2人めの父親からも犯されて妊娠??それだけでも酷すぎる仕打ちなのに、母親からも罵られ、学校にさえも行かせてもらえない。この母親も相当なクズでしたね?全く働こうとせず、家の事はプレシャスに全部押し付ける。生活保護の監査員が来たときだけいい母親を演じる。それに話を合わせているプレシャスの表情がとてもいたたまれなかったです。。そしてようやく希望の光が見えてきたと思った所で、さらに追い打ちをかけるようなHIV感染?ここまでとことんどん底に落とされるなんて、観たばかりの「マザー」や「ダンサー・イン・ザ・ダーク」もそうですね…違いといえば上記作品は絶望しかなかったことに対し、今作のラストには未来が見えたことぐらいですかね?マライア・キャリーも出演していますが、ノーメイクでの出演ということもあり、最初彼女だと全然気づきませんでした?ただ、彼女の演技はとても素晴らしかったです?
4.ニューヨークのハーレムを舞台に、過酷な状況の中で母親と暮らしている16歳の黒人少女プレシャスが、オルターナティブ・スクールでのある教師との出会いをきっかけに将来に確かな希望を見出していく姿を描いた、リー・ダニエルズ監督のドラマ映画。原作は作家・詩人サファイアのデビュー小説『Push』であり、著者サファイアのそれまでの経験がプレシャスやレイン先生の人物造型に生かされている。内容的にも表現的にも素晴らしいと自信をもって言える映画である。映画(の原作小説)で描かれているプレシャスの境遇は、とても悲惨である。自分の父親からレイプされ二人目の子供を身籠っていて(さらに一人目の子供はダウン症であり)、母親からは父親を奪ったの罵られ、肉体的な暴力やネグレクトを受け、家政婦のように働かされている。そんな彼女の様子が描かれる前半は確かにシビアであるが、それでも見ているのが辛いかと言えば必ずしもそうではない。それは、そんな境遇にありながらもプレシャスが希望を捨てずに将来の夢を持っている姿も同時に描かれているからであろう。有名になって多くの人に注目されたいというたわいのない夢であっても、そういう希望を持つことは大事であるし、そこにプレシャスの強さ(良い意味での鈍感さと言ってもよい)がある。
こういう設定が非現実的であるとの批判もあるようだが、個人的には小説や映画としては十分に成功していると思う。そして後半では、レイン先生や同じような境遇の仲間と出会い、プレシャスが読み書きを覚えていく過程を通じて、単なる夢でしかなかった将来へのかすかな希望が見えていく様子が描かれていく。小説では言語芸術であるという特徴を生かして読み書きが上達していく様子を印象的に描いているようであるが、映像芸術である映画ではなかなか難しい。一方で映画では、彼女が将来への希望を見出していく姿を、母親の相変わらず身勝手な振る舞いと対比させることで印象的に描いている。そういう意味でも、母親を演じたコメディアンであるモニークの秀逸な演技がとても効いている。彼女の演技を見ていると、単なる演技ではなくて本当にそんな人物であるかのように思えてくるほどである。本作の演技によってアカデミー助演女優賞をはじめ数多くの賞を受賞したのも、全くもって納得できる。プレシャスを演じたガボレイ・シディベは、300名以上が参加したオーディションで選ばれて本作で女優デビューしているが、新人らしくない素晴らしい演技も本映画の見どころであろう。撮影当時すでに25歳であったが、違和感はほとんど感じられない。また、なぜかソーシャルワーカー役として、すっぴんのマライア・キャリーが出演している。なお、サファイアは本作の続編として『Kid』を2011年に出版している。そこでは、プレシャスの息子(二番目の子供)であるアブドゥルの物語が描かれていく。
5.良作。もっと評価高くてもいいと思う。プレシャスがまさかの名前やったけど、それだけ誰かにとって大切な存在なんだなと思った。
原題/別名:The Aviator
上映日 | 2005年03月26日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 169分 |
ジャンル | ドラマ、歴史、伝記 |
スコア | 3.4 |
監督 | マーティン・スコセッシ |
脚本 | ジョン・ローガン |
あらすじ
長身のハンサムな青年ハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)は、20歳を過ぎたばかり。ハリウッドへ単身飛び込み、父が遺した莫大な財産をすべて注ぎ込んで航空アクション映画の製作に着手する。戦闘機を買い集めて私設空軍を編成、危険な空中スタントも自らこなすという過去に例を見ないやり方で、1930年にトーキー映画「地獄の天使」を完成させる史上空前の成功をおさめ、一躍ハリウッド・セレブリティの仲間入りをする。まもなく、ハワードは、どこへ行ってもカメラのフラッシュに追いかけられる人気女優キャサリン・ヘップバーン(ケイト・ブランシェット)と恋に落ちる。ハワードは、自分の前では女優の仮面を脱ぎ捨て、無邪気な少女のような素顔を見せるキャサリンにたちまち惹かれていく。キャサリンもハワードの鋼のような強さの奥に隠された傷つきやすい心を知り、彼への愛を深めていく。
「暗黒街の顔役」や「ならず者」などセンセーショナルな話題作を次々に世に送り出し、ハリウッドで頂点を極める一方で、世界最速の飛行機を作り出したいと飛行機会社を設立し、勇敢にも自ら操縦桿を握ってスピード記録を次々と更新、リンドバーグ以来、最もスキャンダラスな冒険飛行家として、注目を浴び、人生の絶頂期を謳歌するかに見えたハワードだったが、夢にのめりこみすぎた時、何かが狂い始める。最愛の人、キャサリンとの突然の別れ、ハリウッド一の美女エヴァ・ガードナー(ケイト・ベッキンセール)との出会い、大手航空会社TWAの買収、国際線を独占するライバル会社パンナムとの国をも巻き込んだ戦い、生死の境をさまよう大事故、、、波乱に満ちた運命の中で、数々の栄光を手にした男が、本当に求めたものとは?
出演者
レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセイル、ジュード・ロウ、アレック・ボールドウィン、ジョン・C・ライリー、アラン・アルダ、イアン・ホルム、ダニー・ヒューストン、グウェン・ステファニー、アダム・スコット、マット・ロス、ケリ・ガーナー、ウィレム・デフォー、ケヴィン・オルーク、フランセス・コンロイ、ブレント・スピナー、スタンリー・デサンティス、エドワード・ハーマン、ケネス・ウェルシュ、エイミー・スローン、J・C・マッケンジー
感想・評価
1.大富豪?ストーリーは大富豪ハワード・ヒューズの壮絶な人生を描いた作品でした。作品は航空機開発に生涯を捧げた男の話ですが、彼の人生は余りにも派手で豪快であるが故に一般人には到底理解できるものではありませんでした。また作品は実業家・映画製作者・飛行家・発明家など複数の顔を持つ男の半生を一本の作品で描こうとすること自体が無理があると感じました。約3時間にも及ぶ作品の中で彼の人生をかいつまんで描いていましたが、やはり長丁場ということもあり作品全体がダレていたのが残念でした。夢を諦めずに追い続けた彼の情熱や行動力は見習わなければならない点だと思いました。
2.『ギャング・オブ・ニューヨーク』に続いてスコセッシ作品参加のディカプリオ。アイドル的なセルフイメージから演技派へと転換していくターニングポイント(とはいえ、今思えば『タイタニック』での演技も大したものだと思うが…)的作品。若さ、華やかさ、美しさ、儚さにギラギラした野心と狂気じみた強迫観念を併せ持つ複雑な人物を体現。つくづくジェイ・ギャツビーはこの時期に演じておくべきだったなと思う。10年後のディカプリオはすでに貫禄がつきすぎていた。ちなみに主演男優賞でオスカーを譲ったのはジェイミー・フォックス(『Ray』)。演技面ではキャサリン・ヘプバーンを完コピしたケイト・ブランシェットに食われた感もある。顔は似てないのに、ヘプバーンにしか見える瞬間が何度もあった。ベッキンセール演じるエヴァ・ガードナーも魅力的なキャラクターだ。尿を注いだ牛乳瓶が並ぶショットはインパクト大だが、大はどうしていたのだろうか…。ヒューズが15歳の少女をオーディションする場面は、この映画がワインスタイン案件であることを考えると、なかなかグロテスク。
3.長かったー?けど、ディカプリオ良かった✨純粋に飛行機が好きで、すごい人だと思ったけど、かわいそうな人だと思った?
4.若き日に主演した『太陽と月に背いて』(1995年)の頃のレオナルド・ディカプリオはおそろしくキレイだったのですが、この『アビエイター』は2004年のものですから29歳〜30歳の頃を映し出していることになります。20歳前後のあの妖しさはありませんが、とても艶(つや)やかで颯爽としていて。そんな時期の彼が実在したアメリカの実業家ハワード・ヒューズ(1905-1976年)を演じており、飛行機を売るために軍の関係者たちをパーティーで接待するシーンを観ていると隣に妻が立っていました。「このひとはなんてキラキラしてるの」と眩しそうにつぶやくのを聞いて、本質的に役者に求められるのは技巧ではないんだと深く納得したことを覚えています。おそらくディカプリオの自意識としては、もちろんその美貌を織り込みながらも「演技の人」であろうとしているでしょうから、様々なことを試みているように見えます。
またそうした技巧と、彼の体からキラキラと発散されるものとを比較するように観ると、この頃の彼は心の年齢に対して肉体が追いついてなかったように感じられます。同じくスコセッシと組んだ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)や念願のオスカーを獲った『レヴェナント』(2015年)を観ていると、若い頃にやろうとしていたことにようやく肉体が追いついてくれた感覚があるのではないかと僕には思えます。*この映画を観たのは数年前ですが、ディカプリオへの思いに漂いながらも観終わって数時間が経ち、静かに停泊した港にはやはりスコセッシがいたことをはっきりと覚えています。スコセッシという監督が基本的にはドキュメンタリーの人ではないかと最初に思ったのは『タクシードライバー』でした。ニューヨークの夜景や地下鉄の蒸気にあれほどの痛みを描き出す映像感覚は、ノンフィクション志向からきっと生まれている。
ですから彼にとってのフィクションとは、本来はドキュメント(記録)されるべきことに近づくための1つの手法に過ぎないのではないだろうか。その手法を用いてフィクショナルに象徴的なイメージを生み出しながらも、ほんとうはもっと手前にある「原像」のようなものを導き出している。ハワード・ヒューズという実業家を僕はこの映画で初めて知ったのですが、まるでスコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』を地でいくような億万長者だったようです(バズ・ラーマン監督と組んでやはりディカプリオが演じている)。目的に向かうときの金の遣い方や意思の強さ、格調と野蛮が同居する姿も恋する女へのとり憑かれ方もそうですし、満たされることのない心の空白性もそうです。フィッツジェラルドの描いたジェイ・ギャツビーとほんとうによく似ています。スコセッシは20世紀を生きたそんなアメリカ人の原像の1つ(それも具体的な1つの肖像)を、可能なかぎり何もしていないように本作で撮ったように僕には感じられます。
だからこそディカプリオがもつナチュラルなスター性が際立つことにもなった。けれどその背景には間違いなくスコセッシのまなざしが働いている。アメリカ人の原像をドキュメント(記録)しようとするそのまなざしは、旧くはロバート・デ・ニーロを新しくはレオナルド・ディカプリオを貫くように見つめた。彼らの心と体がどんなものに突き動かされ、翻弄され、憧れ、そして喪失していったのかを、映画という港に停泊する船に僕たちは見ることができます。その原像を僕たちは足をとめて見つめることもできるし足早に通り過ぎることもできる。ドキュメントとはそういうものでしょうし、スコセッシの映像にただようドライな感覚はこうしたところから立ち上げられているように思えてなりません。
5.結構怖かった(こわがりw)レオ様入魂の1作レオ様ってば1作1作がほぼ主演だらけだし、フィルマークス様においても関連作品は40本だし、本数的にはそこまで多くないですよねでも、それは多分、入れ込み方が凄いからでもあってタランティーノだってまだ9本ですもんね。。。(次回10本目引退説?)ギャングオブニューヨークよりも気合いが入りまくり、またも実話の体現に挑戦飛行士映画人実業家ハワードヒューズ振り切ってる切れてる後半。。。。降下していく所が人間らしくて怖いけど好意的には捉えられる2005年鑑賞47本中16位だいぶ減ったけど、年間48本ペースは最近達成してないな。。。2006年以降は、2010年の41本が最高。。。大体、映画を好きじゃなくなった、のではなく、仕事が忙しくなりすぎてて。。。
原題/別名:The Help
上映日 | 2012年03月31日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 146分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 4.0 |
監督 | テイト・テイラー |
脚本 | テイト・テイラー |
あらすじ
1960年代、人種差別がはびこっていたアメリカ・ミシシッピ州の田舎町を舞台に、白人女性と黒人女性の友情が変化を起こす様子を描いたベストセラー小説を映画化した人間ドラマ。主演をエマ・ストーンが務める。
出演者
エマ・ストーン、ヴィオラ・デイヴィス、オクタヴィア・スペンサー、ブライス・ダラス・ハワード、ジェシカ・チャステイン、アリソン・ジャネイ、シシー・スペイセク、シシリー・タイソン、メアリー・スティーンバージェン、アンナ・キャンプ
感想・評価
1.これは、人に“観てほしい”と思う作品でした。テーマはシリアスなんだけど重たい感じはなくて、考えさせられると同時に彼女たちを応援したいという気持ちになる作品。終わり方はいわゆるハッピーエンドではないけれど、この作品らしさがあってとても好きでした。
2.いつかまた観たいと思う映画!ミニー役の人、マーのイメージが強すぎる笑
3.ヒリー/Pダラス・ハワードの最後まで憎ったらしい事シーリア/ジェシカ・チャスティンはイメージが違う役で新鮮安定のミニー/オクタビア・スペンサースキーター/エマ・ストーンのママがヒリーにズバッと言ってスッキリ黒人差別でトイレ問題は?って思う 人間同士なのにね“お嬢ちゃまは優しい子、賢い子大切な子” エイビリーン‼︎(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)そんな子育てしたかった??
4.テンポ良く笑いもあり、でもすごくしっかり黒人差別がわかる作品だったお嬢ちゃまがエイビリーンの言ったことを忘れず素敵な大人になってほしい?ヴィオラデイヴィスの演技ほんとリアルで素敵
5.こりゃもう名作?人種差別のものは結構観てきました。「グリーンブック」や「ヘイトユーギブ」に続いて私の好きな作品になりました?女性視点で黒人は白人の家のメイドが主な仕事として働くなか、目に見える人種差別を受けその最中、意を唱える白人女性と共に本の執筆を行うといったストーリー。涙あり、笑いありの重い内容ではあるもののとても観やすいです☺️ちょこちょこと笑いも入っていて笑いもあり、目にあまる差別もありで当時はもっと酷いこともあったのでしょうが、黒人同士でちょっとしたネタを笑いに変えたり、中には人種差別せずにきちんとした相手として接してくれる白人の方もいるといったところを上手く描けているような作品でもありました?近道のために土地を買い取った話や家族同然に生活をしていた内容など。みんながみんなと言った状態ではなかったことに安心しつつ鑑賞しました?ミリーは本当にいいところにメイドに行きましたね?ユージニアのところのメイドの詳細、最後のお母さんの捨て台詞✨✨もう最高?ラストも未来を感じさせるような終わり方。道を歩きながら流れるエンドロールは曲もそうですが、完璧でした。
原題/別名:THE CONSTANT GARDENER
上映日 | 2006年05月13日 |
製作国 | イギリス |
上映時間 | 128分 |
ジャンル | アクション |
スコア | 3.7 |
監督 | フェルナンド・メイレレス |
脚本 | ジェフリー・ケイン |
出演者
レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、ダニー・ヒューストン、ビル・ナイ、ピート・ポスルスウェイト、ジェラルド・マクソーリー、ジュリエット・オーブリー、リチャード・マッケーブ、アーチー・パンジャビ、ドナルド・サンプター
感想・評価
1.濃かった3時間くらい観たような後味フィクションとは言え今の状況にも通づるような感じもあり途中までテッサの事が嫌いになって完全に作り手の思う壺になった感
2.この映画のような事件は実際にも起きているだろうし、今世界を席巻しているCOVID-19の特効薬、ワクチンの開発においても大手製薬会社と国が結託して巨利を得ることを優先し、人命を軽んじた開発を進めている、同様の陰謀が進んでいるのではと疑ってしまう。金と利権に群がる多国籍企業と国の役人たち、汚職だ、、そこにはいつも貧しい地元民の犠牲の上に成り立つという構図。人権活動家の妻(テッサ=レイチェル・ワイズ)の旅先での突然の死、事故死と思われたが、、その後事故死ではなく殺人と確信。そして同行していた医師(アーノルド=ユベール・クンデ)の怪死(拷問死)。それまで庭いじりしか興味がなかったかのような大人しい性格の(だからThe Constant Gardener?)夫(シャスティン=レイフ・ファインズ)、ナイロビ駐在の外交官が命をかけて妻の死の謎を追い、そして妻が調査していたある薬に辿りつき、、、、妻と同様に命が襲われる立場にり、、、アフリカの描写がとても綺麗でもあり、また現実的に生々しくもあり、騒然としたスラム街、アフリカ、ケニアを旅しているような感覚にもなった。
貧困の中でも元気に笑い遊ぶ子供たち、逞しいほどのアフリカ地元民のパワー、生きる力を感じ、ドキュメント映画を観ているようでもあり、、静かな映画で激しいシーンはほんの一部、部落が襲撃されるシーンくらいなのに、衝撃的でとても重々しく観ていて辛いかも。舞台となるナイロビ、ケニアはアフリカの中ではまだ安定した政情の国だと思うのだが、それでも生活は困難を極める状況。映画の中のセリフで「ここの人の命は安い」。。。アフリカの人々の命を新薬の実験台にしてるんだと。副作用の危険性の説明もなく、その後の保証も何もなく、、、貧しい国の人々の犠牲の上に大企業は巨利を得、発展途上の国の犠牲の上に先進国とされる国々は豊かになり、日本も、日本人の生活も成り立っているということをあらためて思い知る。物静かで落ち着いているジャスティンと意思の強い勝気なテッサは対照的な性格だったがとても素敵なカップルだった。そしてテッサの笑顔がとても爽やかで、、、重々しい雰囲気の映画でも爽やかな印象を残してくれた。これは社会派ミステリー、そして愛の物語、、、ハッピーエンドではないので、あまり得意ではないが良い作品だと思った。余談ですが、テッサの妊娠した大きなお腹を見せての入浴シーン、本当に妊娠していたらしいけど、向こうの女優さんは凄いプロ根性だなあ~
3.これはスゴく良かった。奥さんの死の謎を旦那さんが調べて行って、製薬会社と政府の癒着、不正の存在を突き止める。ここだけ読んだら正義感の主人公に見えるけど、旦那さんは物静かなイギリスの外交官で、もっと言うならスーパーパワーも正義感も持っていない。ただどうして奥さんが、殺されてしまったか、奥さんを知ってくために行動をしてるだけ。個人的な動機だから、正義感は入ってこれない。だからこそこの映画はとても美しかったです。うまく言葉にできないけれど、相手を受け入れることや、生き方を変えること。同化する美しさ、自ら動いていく強さ……叶うなら自分もこんな旦那さんになってみたい……。簡単にまとめられない、けれど深い映画です。余韻も含めて、一度はどうかこの名画に浸ってほしい。
4.2021/11/1に鑑賞スパイ小説の巨匠 ジョン・ル・カレの原作を映画化。「妻テッサの死の真相を探る外交官ジャスティンが巨悪の陰謀に迫る。」と定番展開だが、身近な人間の裏切り、意外なところからの支援、などなど細工は上々って感じ。テッサの情熱、行動力、奔放さがアクセントになっている。アフリカの雄大な自然の映像美、それにマッチする現地の音楽が映画のテンポを作る。大手製薬会社のアフリカでの悪行がテーマだが、原作刊行当時(2001年)には実在したのだろうか?そして現在は?と色々考えさせるものがある。私の既読のジョン・ル・カレ作品と同じく、結末がイマイチすっきりしないのがモヤモヤする。
5.ビル・ナイ出てるだけでわしゃ大満足。いや、映画自体もかなりよかったが。
原題/別名:If Beale Street Could Talk
上映日 | 2019年02月22日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛、クライム |
スコア | 3.7 |
監督 | バリー・ジェンキンス |
脚本 | バリー・ジェンキンス |
原作 | ジェームズ・ボールドウィン |
あらすじ
舞台は1970年代のニューヨーク。幼馴染として幼い頃から共に育ち、強い絆で結ばれた19歳のティッシュと22歳の恋人ファニー。互いに運命の相手を見出し、幸せな日々を送っていたある日、ファニーが無実の罪で逮捕されてしまう。二人の愛を守るため、彼女とその家族はファニーを助け出そうと奔走するが、様々な困難が待ち受けていた…。
出演者
キキ・レイン、ステファン・ジェームス、レジーナ・キング、コールマン・ドミンゴ、テヨナ・パリス、マイケル・ビーチ、アーンジャニュー・エリス、エボニー・オブシディアン、ディエゴ・ルナ、フィン・ウィットロック、エド・スクライン
感想・評価
1."おれの心が揺らぐはずがないだろ"家族を起こしたくないからって公園で寝るくらいに優しい男が誘うのも、映画館か食事か喫茶店か散歩か寝床か。pray.どんなシーンであろうと人生は毎日が楽しいって。I wish I knew.'おれに慣れてくれ'って口説き文句はいつかまたの時に使ってみたい。負けないファニーの冤罪まで愛せるティッシュも天使だ。2人のテーブルを作って共にバスタブで光を。完成してたpray.
2.きれい。悲劇を際立たせる、静かな美しさ。アメリカ社会というのはずっと、一部の人に対してこれほど残虐な場所だったんだ、と身をもって伝わる。こういった話が、もはや裏のアメリカ史として語られる時代ではなくなってきたんだろうな。アメリカの姿を一旦解体し、また構築していく時なのだと思う。
3.また観る19歳ティッシュ22歳ファニーとても良いです2度目の方がさらに良かった身に覚えのない罪で収監されたファニーの無罪を晴らすべく頑張るティッシュ一家ですがいわゆる冤罪ドラマとは違うよう時間も行ったり来たりで幸福だった二人にもかなりの時間を割いて不当な扱いを正面から訴えるというよりもそんな目にあった家族のドラマという感じです全体にピリピリするような緊迫感は薄めで裁判すら行われない状況のファニーでもきっと出られるからと信じてるどれだけ酷い目に合っても神様が私達を守ってくれるという強い信仰心からのプライドのよう二人を見守る空から目線オープニングブレることなく自然で毅然とした振舞いはとても美しいニューオリンズのビールストリートはすべての黒人の故郷であると言われてるそうです彼らの苦悩がヒシヒシと伝わる原題制作「PLANB」製作総指揮ブラピブラッド・ピットは俳優としては一流かもしれないけど製作者としては超一流だと本作に限らず思っておりますキキ・レインとても可愛い
4.317ラブストーリーかと思いきや、差別問題を扱った重いドラマだった。ラブストーリーと言えなくもないけど。ファニーの無実をもっとハッキリと示してくれてたら、早い段階から主人公たちに共感できたかもしれない。例の白人警官とのくだりで、「ああ、ホンマに無実やったんや」と確信できたので。ファニーの友人ダニエルが話した白人評「白人てのは、あれは悪魔の化身だ。人間じゃあない・・・」黒人はこう見ているという事を白人は知っておくべきだ。
5.理不尽な黒人差別によって、無罪なのに収監されてしまう…というシリアスで悲しみを携えた重い題材を「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督だからこその色鮮やさ、そしてどこかポエトリーなタッチで表現。重いテーマなのに重さを感じさせず、ラヴストーリーとして昇華させた作品でした。「ムーンライト」ほど印象的ではなかったけどいい映画。恋人、家族、友達、親子。いろんな愛に満ち溢れてました。部屋を貸す大家さんもね。製作総指揮は「ムーンライト」と同じくブラッド・ピット。名のある人がいい作品や若い才能をバックアップするって本当に素晴らしいです。
原題/別名:미나리/Minari
上映日 | 2021年03月19日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 116分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.7 |
監督 | リー・アイザック・チョン |
あらすじ
1980年代、農業で成功することを夢みる韓国系移民のジェイコブは、アメリカはアーカンソー州の高原に、家族と共に引っ越してきた。荒れた土地とボロボロのトレーラーハウスを見た妻のモニカは、いつまでも心は少年の夫の冒険に危険な匂いを感じるが、しっかり者の長女アンと心臓に病を持つが好奇心旺盛な弟のデビッドは、新しい土地に希望を見つけていく。まもなく毒舌で破天荒な祖母も加わり、デビッドと一風変わった絆を結ぶ。だが、水が干上がり、作物は売れず、追い詰められた一家に、思いもしない事態が立ち上がる──。
出演者
スティーヴン・ユァン、ハン・イェリ、アラン・キム、ネイル・ケイト・チョー、ユン・ヨジョン、ウィル・パットン、スコット・ヘイズ
感想・評価
1.夢を叶えるとか成功した姿を見せたい、とにかく身勝手な父親にイライラさせられっぱなしだった。野菜>子ども 土地よりコイツが1番の困難の元凶でしょ…孵卵場 オスのヒヨコが廃棄される煙 俺たちは役に立たないと“山の雫”って何なんだろうミナリはどこでも根付く 貧乏人も金持ちも誰でも食べられるすごい野菜ディンドンブロークンオシッコはどんな味?燃え上がる納屋?でバーニング思い出しエンドロール すべてのおばあちゃんに捧ぐ十字架を担ぐポール最後に結局ダウンジング(水出たのかな…)
2.韓国語でセリの事をミナリというらしい。春の七草のセリですよ。アメリカで農業を始める韓国人移民の話でした。良くあるアメリカで差別を受けるストーリーかと思いましたが、想像した展開は全く無く、たくましく生きる韓国人家族が描かれています。この家族はどうなっちゃうのかなあ⁉️何だか尻切れとんぼな感じが否めないよ。花札って、今じゃ日本より韓国の方がメジャーなゲームになっていますね。
3.終盤に半ば無理矢理オチまで漕ぎつけた感は否めない。しかし、タイトルの回収や家族がまとまっていく流れの描写は見事という他ない。作中にも表現としてあるが、映像はまさに現代の"エデンの園"的であり見惚れてしまうシーンも多くあった。
4.んー、話の展開がわかりづらくて途中で諦めた。私の好みではなかった。残念。
5.淡々と進む映画だった。a24だったので自分の期待しすぎだったのかもしれないが、話の理解が難しかった。
原題/別名:Fences
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 139分 |
スコア | 3.3 |
監督 | デンゼル・ワシントン |
脚本 | オーガスト・ウィルソン |
あらすじ
1950年代の米ピッツバーグ。トロイ・マクソンは、妻ローズと息子のコーリーと暮らしている。彼はかつて野球選手だったが、 人種差別によってメジャーリーガーの夢を絶たれ、今では苦しい生活を送っていた。ある日、コーリーがアメフトのスカウトマンに見出され、NFLを目指す大学推薦の話が舞い込んでくる。しかし、トロイは進学に反対、夢を見過ぎたと責め立て、家の裏庭のフェンス作りを強制的に手伝わせる。息子の夢を完全に潰してしまったトロイ。親子関係に亀裂が走り、ふたりを見守っていたローズとも激しく衝突することになるが・・・。
出演者
デンゼル・ワシントン、ヴィオラ・デイヴィス、スティーヴン・ヘンダーソン、ミケルティ・ウィリアムソン、ラッセル・ホーンズビー、ジョヴァン・アデポ、サナイヤ・シドニー
感想・評価
1.人種差別の作品というよりはとある黒人家族の物語という印象が残る。落語家並みに雄弁ではある主人公で始まりから聞き入ってしまった。奥さんも息子にも同情。ただ主人公も若い頃黒人だったが故、差別を受け厳しい人生を歩んできたからこそ思考が偏って、家族にその思考を押し付ける形になってしまった、という印象。ラストは奥さんの言葉と腹違いの女とトランペットがうまくまとめた。
2.なんかいい映画って聞いたから観た。ラストいい映画ですよ感だしてきたけど全然分からん。浮気のくだりいるか???なんの説得力も無いただのゴミ親父の話になっちまったよリアルな感じを作品にしたかったならラストシーンで結局葬式には行かないでエンドの方がまだいい何コレ
3.トロイを中心に家族や親友との会話でストーリーが進む。会話を聞いていると、トロイの苦労や家族への思いが融通の効かない父親になってしまったのを感じます。そういう男性っているよね、共感できる部分もありました。どんな父親であろうとも、受け入れた妻のローズや息子たちから、大きな家族愛を感じたり。複雑な家庭の中の愛を描きたかった作品かな?と思いました。
4.2021-902まあまあ特に大きな事件が起きるわけでは無く、古きアメリカでの黒人中流階級の一般的家庭トラブルを通じて当時のアメリカの世俗と家族の在り方を見る一本。中流と言っても黒人なので経済的には余裕の無い家族の中で、親子の関係と頑固親父の浮気を中心に基本的にデンゼルワシントンの1人語りで話がドンドン進む。まあアメリカ版「3丁目の夕日」っぽく、何気ない会話の中に時代世相の細かい話でアメリカ黒人で年配にはノスタルジー感じる作品だと思う。
5.卒論で同じくオーガスト・ウィルソンの作品である「マ・レイニーのブラックボトム」を扱うため視聴。この作品にも革新的な者と保守的な者が存在していた。最後に死ぬのは同じく保守的な人間。でも革新的な人間にも救いは与えられないからもうどうしようもないなって印象。母親役がマ・レイニー役の人と同じヴィオラ・デイヴィス。とにかく演技がすごい。とにかくずっと喋りまくり。たまについていけないことがあったからもう一回見たい。
原題/別名:MICHAEL CLAYTON
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 120分 |
ジャンル | サスペンス |
スコア | 3.2 |
監督 | トニー・ギルロイ |
脚本 | トニー・ギルロイ |
出演者
ジョージ・クルーニー、トム・ウィルキンソン、ティルダ・スウィントン、シドニー・ポラック、マイケル・オキーフ、デニス・オヘア、ジュリー・ホワイト、オースティン・ウィリアムズ、ジェニファー・ファン・ダイク、メリット・ウェヴァー、ロバート・プレスコット、ケヴィン・ヘイガン、ショーン・カレン、デヴィッド・ランズベリー、ケン・ハワード、デヴィッド・ザヤス、テリー・セルピコ、クリストファー・マン、シャロン・ワシントン
感想・評価
1.#1436 『フィクサー』※再鑑賞出過ぎた杭は打たれるフィクサー(揉み消し屋)は2人いたよね。クルーニーと大企業に雇われた2人。巨悪に打ち勝つ企業サスペンスだけど、クルーニーのヒーロー然としていない姿が印象的で、決して日の当たらない汚れ仕事をやさぐれ感満載で演じている。殺害シーンが衝撃的でリアル。
2. NYの弁護士(もみ消し屋)が、企業の弁護士に雇われた殺し屋に命を狙われるstory☘️●◯農薬メーカーの訴訟担当者が、農薬が 農家の生活用水を汚染させ、発ガン性である事を知り 寝返る☆●ジョージ・クルーニー「マイレージ・・」と同じく ネクタイの選び方が上手い? ただ ちょっと 内容がカタすぎて―――証言録取 申し立て 文章開示 遅延戦術を何百回と機械的にこなして来ると、良心に目覚めて行動したくなる・・らしい●ティルダ・スウィントンタル・ベーラ「倫敦から来た男」では わめく妻リメイク「サスペリア」では 魔女今回は企業の雇われ弁護士で、「社外秘文書よ」「守秘義務違反よ」と守る為の攻撃の切れ味はよしで・――――これ 面白い ?NHKのドキュメントの方が、ドラマチックだと☕?
3.最後の30分位は前半に比べると良かったけど、イマイチ盛り上がりに欠けた。
4.人生の修正って、勇気がいるし、狂ってると思われたりするものなのねぇ〜……。定期的に鑑賞しております?NY大手弁護士事務所マイケル・クライトンは、フィクサーとして働く裏稼業の人生に嫌気が差し、料理屋を兼業して辞める決心を固めていた。料理屋は軌道にのらず負債を抱えてしまったマイケルは、フィクサーを辞めることもできなくなり、鬱屈して日々を時間潰しする生活だった。弁護士事務所は大手企業の訴訟を抱えて大詰めを迎えている矢先、主任弁護士アーサー・イーデンスが宣誓録取の最中、突然全裸になるという奇行に走り、騒然となった状況をもみ消すため、マイケルが呼び出されることになるのだった…。感想。企業訴訟を扱ったドラマという盛り上がりが見えづらい作品を、ここまで緊張感を保ったままラストの予想出来ない展開まで盛り上げていける作品は、なかなかお目にかかることはなく、物静かに展開し刺激が少ない感じがしますが、緊張感は持続されながら傍観者となって見入ってしまいます。なにがそんなに魅力かというと、登場する企業訴訟の内容が、アメリカ企業"モンサント"の農薬問題と全くそっくりなんです。
そして、重く緊張感のある插入曲が事の重大性に奔走する登場人物達と重なり、ドキュメンタリーを見るようなリアル感が生まれてきます。人生に失敗してくたびれた、覇気のないクールな男を演じたジョージ・クルーニーが主演なのですが、全く目立っておりません。これほどの役者が食われてしまうのには二人の強力な演技力がキャラクターを立たせて、インパクト大で迫るからなんです。シドロモドロになりながら、奇行を繰り返し、何を訴えているのかワケワカメなおじちゃん、トム・ウィルキンソンが演じるアーサーの存在が強烈なイメージを放ちます。時間軸を変えて演出しているために、観客は何がそんなに大変なことなのか、よく理解出来ないまま進行するストーリーに翻弄されるのですが、アーサーの存在がより翻弄される拍車をかけて、大変な事態に陥ってるのは伝わるけど、何が何だか分からないという感想になります。
これは、当事者視点ではなく、依頼している企業側からの視点であって、いきなり起きた意味不明な事態に翻弄される立場を、描写しています。もう一人の強烈なインパクトを持つティルダ・スウィントンが演じる企業法務部カレンが、観客側の視点となって奔走する様で、より混乱した事態を演出しております。非常に勤勉で企業を守る為に奔走する女性ですが、内側にはヤバいという事態の深刻さを理解していて、平静を装う演技が素晴らしく伝わります。そして意味不明なアーサーの行動で、観客も狂ってしまった奴の後始末は大変なのねと、奔走するカレンに同調してしまいます。しかし、農薬が医学的に危険とされているのをCEOが承認した機密文書が出てくるところから、展開が変わり始めてきます。富と名声を得るために"偽善"行為に手を染め、嘘と偽りにまみれた人生を歩む法律家という仕事が抱える"罪悪感"というストレスを、スリラーとして描いているように感じます。「王国と征服」というファンタジー小説が登場してきます。
これは皆が同じ方向へ進むが、何故進むか疑問に思っているけど、狂っていると思われたくないから、誰もそれを言わないという話が出てきます。すなわち、アーサーの行為を比喩しており、悪いこととはわかっていても、盲目的に進む社会を表していて、声を上げたアーサーは狂っているとされます。企業の利益重視による危機管理の薄さと、隠蔽工作の巧妙さを風刺しています。気がつくことが、信じていたものへ裏切られる絶望感も表していて、マイケルが息子を勇気づけるシーンでも描かれております。老後の資金まで注ぎ込んで失敗した事業の借金を、危ない連中から借りて返済が迫り、フィクサーを辞めたいのに辞められなく、弟には犯罪者呼ばわりされ、まるでいいとこないマイケルですが、アーサーの命の訴えと引き換えに借金返済のボーナスを両天秤にかけ、葛藤するシーンが印象的です。全てが嫌になっていますが最後のクライアントの依頼を、颯爽と揉み消すのかと思いきや、「罪は、消せませんよ」とほざき全然役に立たなくクライアント大激怒。主人公なのにダメダメで、どうしようもないマイケルが、ラストにどんでん返しを繰り広げる対比的構図で、勝利するシーンへより感情的になるように計算された演出でございます。
ギリギリのタイミングでなんとか和解に漕ぎ着けたカレンは、CEOとの交渉のリハーサルも完璧で、本番も上手く乗り切って安堵とやり切った自分を褒め称えて微笑みます。振り返ると死んだはずのマイケルが、不敵な笑顔で立っています。ある意味ホラーですよね、背筋がゾゾッとしますねカレンとしては。この開いた口が塞がらないア然としたアホ面になるティルダ・スウィントンの演技が印象的で、アカデミー助演女優賞を獲得しております。うだつの上がらない主人公が、いよいよ逆転ホームランを決めてくれるぞ!と期待していると、なんと金に汚い弁護士の典型的なパターン、ゆすりで解決しようとします。これには私もカレン同様、開いた口が塞がらないア然としたガッカリ感が沸き起こり、恐らくカレンと同じ表情をして観ていたことでしょう。ドン引きです。アーサーが命を賭けて戦おうとしたネタを、保身の為に使う主人公。映画史に残るクズ野郎です。もはや、なりふり構っていられないカレンは、破格の交渉でも承諾してしまいます。あぁ、マイケルは金だけは最後に掴むことができたオチなのね。そんな思いでガッカリでした。
このラストのバトルは作品の最大の見せ場であり、期待を裏切る予想外の展開です。実はマイケルは録音してあり、ついに正義の鉄槌が振り下ろされるのでした!!これには背筋がゾクゾクする高揚感を味わいました。金も、仕事も、息子も、兄弟も、車すら失って全てを無くした男には、怖いものはありません。ここまで伏線としていたクズっぷりをひっくり返すヒーロー的展開が、より効果的になります。弟へ手柄まで立てさせて名誉挽回、自信に満ち溢れて歩いてゆくマイケルのカッコよさといったらありません!!50ドル分だけ自由を満喫するマイケルが、タクシーから見た新しい世界のイメージは何だったのでしょうか。ジョージ・クルーニーが50ドル分だけ演じた表情のみでしか語られておりません。でも全てを失ってしまっても、どこか清々しさを感じる笑顔がラストにあります。フィクサーという謎の仕事は、コネを駆使した収拾作業でしかなく、つまらなくて嫌で嫌で、法廷弁護士に戻りたいのに会社は認めてくれない。仕事ぶりは適当にこなすだけのマイケル。マイケルは人生の失敗を常に周りのせいにしています。自分の人生の失敗は仕事選びもあるけど、仕事に対する向き合う姿勢に問題があるように、決して大物フィクサーではない、マイケル・クライトンという一人の男の失敗から学ぶ人生の修正を描いた作品に感じました。だから地味な演出だったように思えます。邦題「フィクサー」より原題”Michael Clayton”のほうが良かったように思える傑作に、5点を付けさせていだきました!!
原題/別名:COLD MOUNTAIN
上映日 | 2004年04月24日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 155分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.5 |
監督 | アンソニー・ミンゲラ |
脚本 | アンソニー・ミンゲラ |
出演者
ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン、レネー・ゼルウィガー、ドナルド・サザーランド、ナタリー・ポートマン、フィリップ・シーモア・ホフマン、ジョヴァンニ・リビシ、レイ・ウィンストン、ブレンダン・グリーソン、キャシー・ベイカー、ジェームズ・ギャモン、アイリーン・アトキンス、チャーリー・ハナム、ジェナ・マローン、イーサン・サプリー、ジャック・ホワイト、ルーカス・ブラック、メローラ・ウォルターズ、タリン・マニング、エミリー・デシャネル、ジェームズ・レブホーン、ウィリアム・ロバーツ、キリアン・マーフィ、エリック・スミス、マーク・ジェフリー・ミラー
感想・評価
1.南北戦争の南軍側であるインマンとエイダの愛を描いた映画南軍側にここまで寄り添う映画は割と貴重に感じられた脱出を試みるジュード・ロウ演じるインマンよりも逞しく男手足りない中奮闘していくエイダ演じるニコール・キッドマンの方が印象に残った
2.戦火に生きた強い男と強い女の物語本作は実話ではないけどこのような実例は世界中の戦地で数多くあったに違いない豪華絢爛なキャスト陣の共演は贅沢極まりない#世界はドラマであふれてる
3.戦争下の男と女、男の戦い・女の戦い。愛と憎しみ。時間の長さは難しい所だけど、クライマックスは良かった。それにしてもニコール・キッドマンとレニー・ゼルヴィガーが素晴らしく、2人の印象ばかり残ってる。対照的だからこそお互いがより引き立っていた。
4.フィリップ・シーモア・ホフマンの出演作を追っていると満足度の高い作品に沢山出会えて幸せ フィリップ・シーモア・ホフマンを好きになって幸せでもこの映画はレネー・ゼルウィガーが一際光ってた物語の展開に真新しさは無いけど、キャラクターの役割とシーンの美しさが魅力的で、戦争の重厚さを誤魔化すことなく、どれも中途半端じゃなく無意味な部分がなにも無い 見応えがあった
5.希望見えない展開が印象に残る。レネーゼルウィガーのキャラクターに余計救われた。
原題/別名:Vicky Cristina Barcelona
上映日 | 2009年06月27日 |
製作国 | スペイン、アメリカ |
上映時間 | 96分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛 |
スコア | 3.3 |
監督 | ウディ・アレン |
脚本 | ウディ・アレン |
あらすじ
ヴィッキーとクリスティーナは親友同士。ヴィッキーは慎重派で、堅実な彼と婚約中。一方のクリスティーナは恋愛体質な情熱家。ひと夏をバルセロナで過ごす2人は、そこでセクシーな画家、フアン・アントニオと出会う。クリスティーナが一目で恋に落ちる一方で、ヴィッキーも戸惑いながら彼に惹かれていく―。そこにフアン・アントニオの元妻、美しく、激しいマリア・エレーナまで現れて―
出演者
ハビエル・バルデム、ペネロペ・クルス、スカーレット・ヨハンソン、パトリシア・クラークソン、ケヴィン・ダン、レベッカ・ホール、クリス・メッシーナ、フリオ・ペリリャン、パブロ・シュレイバー、キャリー・プレストン、ザック・オース、アベル・フォルク
感想・評価
1.人生は短く儚い、だから恋をしよう!? これこそ、映画しか体験できないこと(笑)美男子1人、美女3人が絡む謎の恋の物語❣️ 辛口コメントもある中、私は好きな映画です。 こういう恋があるのか!と疑似体験できて楽しかったです!スペイン、バルセロナに行けば、情熱的な恋ができる!?(笑) また、スペインを旅行した気分になるのもこの映画の特徴です。 ✔︎アントニオ・ガウディの建築物(世界遺産)◼️サグラダ・ファミリア◼️カサ・ミラ ✔︎オビエドというスペイン北部の街の世界遺産に登録されている建築物群 サン・フリアン・デ・ロス・プラドース教会など 情熱的な恋とスペイン旅行が楽しめるステキな映画です? Giulia y Los Tellarini「Barcellona」恋を盛り上げてくれる曲、気分が上がります❣️ #洋画#スペイン#ウディ・アレン#映画レビュー#それでも恋するバルセロナ#アカデミー賞#恋愛映画#世界遺産#サグラダファミリア#ガウディ
2.ハビエルもレベッカもスカヨハもセクシーで最初から最後まで楽しい。相変わらずペネロペはスペイン語のペネロペだけがペネロペ。ウディアレン作品はある程度酔ってから観るのがちょうど良いのかもと気付き始めてる。
3.面白かった。日本人が毛嫌いしそうな人間関係w多様性多様性言うならこういうのも当たり前に受け入れな〜と皮肉れそうな映画。私は好き。複雑な四角関係というかクリスティーナは奔放ででもモテるんだと思う。そして、柔軟性のあるタイプ。私は親友と同じ人に惹かれるとかダメだけど謎に三人で旅行して関係を持ったり、元カノ?と今カノが関係を持ったり忘れられなかったり会話劇が魅力的じゃなかったらつまんなくなりそうな映画なのにこれは好き。
4.2008 アメリカ/スペイン 監督ウッディ・アレン 主演スカーレット・ヨハンソン、ペメロぺ・クロス、ハビエル・バルデム さて、感想なんだが...もちろん、めちゃくちゃなんだけど。この映画の描く恋愛は。でも、そんなことより、 どうなんだろう。わからないことはない。恋愛について、過去の残火(ないけど、無理やり)をほじくると、ウッディ・アレンが伝えたいこともわからないでもないと思うけど。どうなんだろう? ヴィッキーが、20年後どういう人生を送っているか、そのヴィッキーにこの頃のことをどう思うか、聞いたら。感想はそんな感じかなぁ。「それでも恋するバルセロナ」って言うのか... 恋愛映画について、もうレビューは書けないのかもしれないなぁ。考えたこともなかったけど、ちょっとこの映画を観て。それは困ったもんですな。
5.情熱の国スペインに来ると誰しも恋のタガが外れる......ということなのだろうか?正直期待してたわりにはあまりハマらなかった。ウディ・アレンらしいスパイスも少なく、途中二度ほど眠気に襲われた。『疑惑の影』の1シーンがチラと出てきたのはテンション上がった。
原題/別名:Marriage Story
上映日 | 2019年11月29日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 136分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.9 |
監督 | ノア・バームバック |
脚本 | ノア・バームバック |
あらすじ
離婚プロセスに戸惑い、子の親としてのこれからに苦悩する夫婦の姿を、アカデミー賞候補監督ノア・バームバックが、リアルで辛辣ながら思いやりあふれる視点で描く。
出演者
スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー、ローラ・ダーン、アラン・アルダ、レイ・リオッタ、メリット・ウェヴァー、マーク・オブライエン、ジュリー・ハガティ、カイル・ボーンハイマー、ミッキー・サムナー、Ayden Mayeri、マシュー・マー、ブルック・ブルーム、アジー・ロバートソン
感想・評価
1.夫婦のお互いの意見や小さなずれがどんどん大きくなって、愛していた気持ちが消えていないはずなのにすれ違っていく様子が見ていて辛かった。観察員の前でみせるチャーリーの姿が健気だった。最後の手紙を読むシーンで一気に涙が溢れた。
2.スターウォーズで知ってしまったので、アダムドライバーが地球にいる違和感がつきまとう。
3.自分の一部になっていた人を切り離す作業はツラいし痛いっていう話。どんなに幸せな結婚生活だったとしても、お互いに嫌いな部分や我慢している事があるし、別れる決断をした後も一緒に過ごした日々を含め100%嫌いにはなれないし、無駄で不用な日々だったとは言えない。スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーという演技力も華もある主演2人は勿論、ローラ・ダーンもレイ・リオッタ(少ししか出てないけど)も素晴らしかった。
4.とても重たく苦しくやるせないストーリーだったけど観てよかったなあお互いを想い合ってても愛する子供がいても離別するしか選択肢が残されていないことが本当に哀しいお互い本心ではないことで激しく口論をするシーンは圧巻で泣いてしまった他者や世論が介入することで悪い方に行くことも往々にしてあるのかも終始アダムドライバーが可哀想(当然彼の落ち度もあり)なので幸せになってほしい
5.自分勝手に感情のままに喧嘩をするシーンが苦手。そこまでの言葉をなぜ考えずに相手にぶつけてしまうのか…ただスカヨハとアダムドライバーの魅力は満載。
原題/別名:The Danish Girl
上映日 | 2016年03月18日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 120分 |
スコア | 4.0 |
監督 | トム・フーパー |
脚本 | ルシンダ・コクソン |
あらすじ
1928年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。そんなある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するようになる。移住先のパリで問題解決の道を模索するふたり。やがてその前にひとりの婦人科医が現れる-。
出演者
エディ・レッドメイン、アリシア・ヴィキャンデル、アンバー・ハード、マティアス・スーナールツ、エイドリアン・シラー、ベン・ウィショー、セバスチャン・コッホ、エメラルド・フェンネル
感想・評価
1.ただ切ない…段々とリリーになっていく?リリーを取り戻していく?姿が凄かった。色々な葛藤の中でも夫を支えていく奥さんが素敵だったなぁ(´;ω;`)
2.アイナーが自分の中にある女性の部分に気づいていく様子がすごく自然で、ドレスを抱きしめているシーンや口紅を塗っているシーンが印象的。後半はエディが女性にしか見えないくらい。自分の愛していた夫がいなくなってしまったと感じるゲルダのシーンがすごく切ない。
3.*他の方のレビューで私の文面が誤解を生むようで気になったので追記性同一性障害というタームは今ではあまり使われず、現在では「性別違和」という言葉の方がよく使われています。これはLGBTのなかのT、トランスジェンダーのなかに含まれる概念で、トランスジェンダーのひとたちのなかにはリリーのように性別適合手術を行わない人もいますが、「まったく異なるもの」というのは少し違います。トランスジェンダーを「病気」として、医療の問題としてだけ捉えることはすこし狭い見方かもしれません。詳しくは『LGBTを読みとく」という本にくわしくあります。新書で読みやすいのでぜひ。*リリーは画家としてのゲルダにとってのミューズでもあったのかなと思う 女から女への視線、みたいなゲルダが描くリリーがめちゃくちゃに魅力的なところがいいバトラーによればジェンダーは「異性愛を人間関係の規範とする考え方を軸にして構築された現在進行形の言語実践」らしいのだけど(なんかメモに書いてあった) パーティーに出かけて男にジロジロ見られるところみてこれを思い出した 私はジェンダーのパフォーマティヴィティの概念をいまいち理解してなかったんだけど、リリーが女性らしい振る舞いを模倣していくうちに実体化していくところ、これを言っていたのか、バトラー…??となったはじめてドレスを掴んだときのやけにスリリングで緊張感よかった 手術をおえたあと、やっとentirely myselfになれたみたいなセリフがあるんだけど、今度出るトランスジェンダーであることを公表したエリオット・ペイジが表紙のTIMEにのってる言葉"I'm fully who I am"を思い出した。
4. 1920年代のデンマーク。 互いに画家である夫婦。すでに名声を手にしている夫アイナは、売出し中ながら鳴かず飛ばずの妻ゲルダに頼まれて足のモデルを引き受けストッキングを履いた瞬間から、もうひとりの自分の存在を感じ始める。 男性であるはずの彼の中にはかねてより女性が住んでおり、肉体の違和感が精神を蝕んでいき、夫婦の間にも亀裂が生じることに。 最近、ポリコレブームもあってLGBTを盛り込んだ映画を観る機会が極端に増えているけれど、いわゆる同性愛とGID(性同一性障害)は異なるもので、まだ病気と認められることもなければ、ましてやおそらくトランスジェンダーという概念もなかったであろうこの時代にこんなにも激しい苦悩を強いられ、傷つきもがいていた人がいたのかと思うと胸が締め付けられる。 デンマーク研究家のオールセン八千代さんによるレビューを拝見すると、原作はリリーが亡くなってすぐに出版されている。 死の直前には離婚が許されなかったキリスト教社会において正式に結婚の無効と共に、リリーという新しい人間の存在が認められたそう。
さらには亡くなる年には世界最速で同性愛の非犯罪化も決定(当時は同性愛は違法であった)。 すでに世界初の女性閣僚が存在していただけでなく、女性の王位継承権が認められたり、人口中絶が合法化されたりと女性に対する地位向上、平等化が進められ、後には世界初の同性愛の結婚も法的に認められるようになった。 映画とは異なり、リリーが最後の手術を受けたのはなんと48歳。心身ともに完璧な女性として生きたい、愛する人の子を産みたいという希望は果てしなかったと想像されるけれど、肝心のカルテは第二次大戦で消失したらしい。
それでもリリーという「女性」がこの世に生を受け、苦しみながらも自分を見つけ、輝き生きていたことは紛れもない事実であり、彼女が後の世界に与えた勇気と希望は尽きることはないだろう。 そんなリリーを力強く演じたエディ・レッドメインの素晴らしさ! 彼の出演した「レ・ミゼラブル」でも監督を手がけていたイギリスのトムフーパーによる繊細な演出、同じく「英国王のスピーチ」でも監督と組んだ撮影のダニーコーエンによるデンマークやパリの湿った風景を再現した映像も相まって、気高く美しい映画となっている。 オマケ ダニエルボンドのQ、ベンウィショーが本領発揮(?)で演じた同性愛者も見どころ。彼はリリーを男性として愛したのか、それとも女性として愛したのか。この物語においては重要な部分ではないけれど、LGBTの問題は表面だけ見ても理解しづらい…。 フォロワーさん(お名前を記載して良いかお聞きしなかったので控えます)にご指摘いただき内容を一部訂正いたしました?♂️#よしまるの北欧シネマ#よしまるの2010年代の映画レビュー
5.アイナーは死んだのって言うところ、突き放されたようでショックだった
原題/別名:Boyhood
上映日 | 2014年11月14日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 165分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | リチャード・リンクレイター |
脚本 | リチャード・リンクレイター |
あらすじ
メイソンは、テキサス州に住む6歳の少年。キャリアアップのために大学で学ぶと決めた母オリヴィアに従い、姉と共にヒューストンに転居した彼は、そこで多感な思春期を過ごす。父との再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋。環境の変化に時には耐え、時には対応しながら、静かに子供時代を卒業していく。皆でオースティン近郊に移ったメイソンは、ビールの味もキスの味も失恋の苦い味も覚えていくのだった・・・。
出演者
エラー・コルトレーン、パトリシア・アークエット、イーサン・ホーク、ニック・クラウス、ジョーダン・ハワード、エヴィ・トンプソン、サム・ディロン、スティーヴン・チェスター・プリンス、マルコ・ペレラ、ゾーイ・グラハム
感想・評価
1.Right now, I can get the meaning that why mom is crying.
2.少年の人生はもちろん、恋愛、児童虐待、母親の葛藤、父親、両親への不満、将来への不安、別れ、たくさんの要素が詰まっててよかった。これのお母さんほんとにすごいな〜、イーサンホークのちゃんと反省して、役目を果たすちょっぴり不器用な父親感もめっちゃいい。少年が大学に行くときに母親がもっと長いと思っていたって言って号泣するシーンで泣いちゃったな〜。でも1番悲しかったのは昔はスポーツカーで一緒に遊びに行ってた破天荒なお父さんの車がミニバンに変わってたところかな。そうゆう人ってたくさんいるよね仕方ないけどなんか悲しいな。実際に同じキャスト、スタッフで12年かけて作ったリンクレーターはいい意味で変人だなーと。やっぱりリンクレーターさんの作品大好きです。“一瞬を逃すな!じゃなくて一瞬は私たちを逃さない”
3.一瞬を逃すなっていうけど、一瞬は私たちを逃さない。時間は途切れない、一瞬というのは常に今ある時間のことだ。165分も観た感じしない、退屈しなかった。最後の母の様子はしんどいけどぐっときた。結婚した男達が怖すぎる、なんでこんなことになる?気分悪い。結局イーサンホークが良くなってくる。
4.親同士の喧嘩、兄弟との相部屋、少しずつ声が低くなる、ませてる姉たち、ちょっとワルな人と遊んでみる、、、自分が通ってきたかのような感覚。まさに「思春期」の成長とむず痒さ、時代の移り変わりを追体験できる。父が来るとピリッとして怯える。隠していた酒を隠さなくなる対等から上の立場に。みてるだけで胸が痛い。遊戯機器がxboxから携帯に取り巻く環境の変化自分の心の変化石のやじりやカナダの草を収集していた男の子が、成長し、染髪し、ヒゲを生やし、拡張ピアスをし、ネイルもしている。今日ある家族で普遍的ではあるかもしれないが、誰もが持っているただひとつの、家族の物語を垣間見ることができて満足。-人生最悪の日だ、結婚して出産して離婚して、子どもは大学、あとは私の葬式だけだ…大学にいって念願の職に就いたのはいいけど、人生はこんなあっけないと思わなかった--高校生は変化の時期、波長が合い続ける確率は恋愛はタイミング一瞬を逃すな一瞬は私たちを逃さない一瞬は常にいまある時間だ-
5.長かった全員同一人物なんじゃないかって思うくらい似てる!と思ってたらやっぱり同一人物だったこれ本当の家族?違うか?
原題/別名:12 Years a Slave
上映日 | 2014年03月07日 |
製作国 | アメリカ、イギリス |
上映時間 | 134分 |
ジャンル | ドラマ、歴史、伝記 |
スコア | 3.8 |
監督 | スティーヴ・マックィーン |
脚本 | ジョン・リドリー |
あらすじ
これは“奴隷制度”という大義名分を得た瞬間、人間は同じ人間に対してどれほど非人間的な行動を取れるのかを暴いた物語であり、同時に、12年もの間、「いつか夜は明ける」と信じ続けた男の希望が、絶望の暗闇に打ち勝った奇跡を私たちに体験させてくれる、感動の物語である。家族と幸せに暮らしていた男が、突然、財産も名前も奪われ、奴隷にされる。妻と子供たちに再び会うために、彼が生き抜いた11年8カ月と26日間とは──?実話だからこそ、想いに魂を揺さぶられる、衝撃の感動作。
出演者
キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ポール・ジアマッティ、ルピタ・ニョンゴ、サラ・ポールソン、ブラッド・ピット、アルフレ・ウッダード、ギャレット・ディラハント、スクート・マクネイリー、アデペロ・オデュイエ、マイケル・ケネス・ウィリアムズ、タラン・キラム、ビル・キャンプ、クリス・チョーク
感想・評価
1.英会話の先生からアメリカの歴史を最近教えてもらってて、映画の内容に興味を持ち視聴。拷問のシーンとかソロモンが何かを見つめるシーンとかカメラを長回ししてる場面がすごく印象に残った。邦題はもう少し考えて欲しい。
2.自由黒人であったソロモン・ノーサップが誘拐され奴隷として生活した12年間を描いた作品。本作は奴隷制度を必要以上に露悪的に描くわけでなく、またドラマティックに描くわけでもなく、生き生きとリアルに描き出している。そのためか、奴隷とされていた黒人達の内面だけではなく彼らを従えていた白人の内面こそより慎重に描かれていたように思う。差別を行う者達にもそれぞれの心境がある。南部の停滞した価値観に違和感を感じながらも順応した者やそれこそが正義であり、黒人が人間ではないと本気で信じている者等、様々な差別意識があったことが描かれている。それは我々が社会に順応するように彼らもまた社会に縛られていた存在だったのかもしれないと頭に過ぎらせる。彼らを擁護するわけではなく、この描き方によって黒人差別の歴史とは「人が人に対して行われた残虐な行い」であったことを強調させているように思うのだ。キャストに関して、ポール・ダノは相変わらず被虐演技が冴えていた。ブラピは閉じた世界に外部から来た"正解"として登場、美味しい役だった。ファフペンダーは難しい心理を見事に演じていた。キウェテル・イジョフォー、彼の悲痛な表情がこの物語の悲愴を体現していた。
3.記録用奴隷の人たちが壮絶な運命過ぎて言葉を失った。目を背けたくなったけど、これが現実。
4.映画を観といてなんだけど、奴隷問題を題材にした映画は観ない方が良いのかな。楽しいモノじゃないし辛いシーンが多いし、何よりもそれを観て今後どうするかという教訓みたいなモノが、現代の日本人として分からない
5.無言。。。見終わったあとの無言感がすごい。この映画で表現されているものの重さに圧倒される。
原題/別名:LES MISERABLES
上映日 | 2012年12月21日 |
製作国 | イギリス |
上映時間 | 158分 |
ジャンル | ミュージカル |
スコア | 4.1 |
監督 | トム・フーパー |
脚本 | ウィリアム・ニコルソン、アラン・ブーブリル、クロード=ミシェル・ローム、ハーバート・クレッツマー |
あらすじ
ヴィクトル・ユゴーの小説をもとに世界的大ヒットを記録した名作ミュージカルを豪華キャストで映画化。19世紀のフランスを舞台に、貧しさゆえにパンを盗み19年間投獄された男ジャン・バルジャンの波乱万丈の生涯を描く。
出演者
ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、エディ・レッドメイン、ヘレナ・ボナム=カーター、アーロン・トヴェイト、サマンサ・バークス、サシャ・バロン・コーエン、ダニエル・ハトルストーン、アントニア・クラーク、ジョージ・ブラグデン
感想・評価
1.激動の時代を生きたフランスの人々の物語。昔ちらっと見たけど、会話も全て歌うのが苦手で見るのやめてしまったけど最後でなんかめちゃくちゃ号泣してしまった。ヒュー・ジャックマンとラッセルクロウがとにかく素晴らしいな。レミゼラブルってフランス語であぁ無常、という意味らしいけれど、フランス革命の話なのでたしかに無常感があり、悲しいのだけれど最後の民衆の歌が戦いの後の一筋の希望の光のようでなんだか救われた。この民衆の歌がとにかくいい曲すぎて、泣くし最後のシーンに今まで出てきた人たちが出てくるのも胸熱すぎて泣く。
2.エポニーヌ…愛されたかったよね。コゼットが痛いくらいに羨ましくて恨めしくて。愛してくれない人でも自分にとってはすごく大事だったんだろう。無償の愛、恋、罪と更生、正義とは。盛りだくさんで歌も良くて見所しかない大名作!
3.世界史の授業でフランス革命あたりをやった時に観た。若者が革命を起こしたところで犠牲が増えるだけで国には響かない「現実」が後から辛くなってくる。名曲だらけだった。アカデミー賞のオープニング(?)か何かでキャストが歌いながら登場したのも観たが、かっこよかった。
4.ミュージカル映画にハマるきっかけになった映画ストーリーも曲も素晴らしい
5.笑い、感動、胸糞の映画三大要素の全てが揃った傑作。約2時間半という長い作品であるが、フランス革命の歴史をミュージカルで絶妙に表すという、近代稀に見る傑作だった。終始泣き崩れてしまった。?
原題/別名:Dreamgirls
上映日 | 2007年02月17日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 130分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛、音楽、ミュージカル |
スコア | 3.6 |
監督 | ビル・コンドン |
脚本 | ビル・コンドン |
あらすじ
アカデミー賞最優秀助演女優賞など数々の賞を獲得した作品。音楽での成功を夢見てエフィー、ローレル、ディーナはグループを結成。次第に人気が出るが……。サクセスストーリーとその裏にある人間ドラマを巧みに描いた映画。
出演者
ジェイミー・フォックス、ビヨンセ、エディ・マーフィ、ジェニファー・ハドソン、アニカ・ノニ・ローズ、ダニー・グローヴァー、キース・ロビンソン、シャロン・リール、ヒントン・バトル、ジョン・リスゴー、ロバート・チッチーニ、ジョン・クラシンスキー
感想・評価
1.苦悩があっても明るい気持ちで歌うこと!全員が夢をもってるわけじゃないけど、信じれるものをもつのは大事。
2.元気出すために観たのに芸能界のドロドロ系だったから全然元気出なかった、、、。でも音楽は最高。
3.もっと頭空っぽにして観られるバカ明るいハッピーミュージカル映画かと思ったら、結構ドロドロしてた。
4.多くの黒人を受け入れるもホワイトフライトへの反感高まる1960年代の自動車産業都市デトロイト。剛腕マネージャーのカーティスに見初められた三人組の女性グループ「ドリーメッツ」が、時代の流れに乗ってスター街道を歩み出すも残酷なショービズの掟と強引な売り出しの狭間で徐々に軋轢を抱えていく様を描いたミュージカル映画です。ローリング・ストーン誌の選ぶ偉大なアーティスト100に選出された「ザ・スプリームス」を暗示する物語を、オスカー受賞のミュージカル映画『シカゴ』の脚本を務めたビル・コンドンが監督として手掛けた作品で、美貌から中心に祭り上げられるディーナをビヨンセ、それを良しとしない実力派エフィをジェニファー・ハドソンが熱演します。物語は定型的な成り上がりと空中崩壊ですが、公民権運動只中の黒人文化を背景とすることで奥行きを生み出しており、加えて「なめてた相手がビヨンセとJ.Hud」という奥義で説得力と娯楽性を演出しています。所謂「売れ線」を巡る論争が「白人への迎合」へ繋がるブラックミュージックのジレンマと、それが故のパワーを感じる一作です。#ミュージカル☑#人種/民族/移民☑
5.2021/11/20鑑賞自分たちが売れていく過程の中で痴情のもつれや音楽性の違いなどでファミリーとまで言っていたチームがどんどんバラバラになっていくのは今の音楽業界にもあったりするのかなと思いました。’私達は4人でドリームガールズです’からのエフィが出てきてリードを取るシーンはグッときましたね。この時代のグループのイントロでのマネキン立ちは何とも美しい!
原題/別名:Chicago
上映日 | 2003年04月19日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 113分 |
ジャンル | ドラマ、ミュージカル |
スコア | 3.7 |
監督 | ロブ・マーシャル |
脚本 | ビル・コンドン |
あらすじ
アカデミー作品賞を含む全6部門を受賞したロブ・マーシャル監督のミュージカル映画。1920年代のシカゴ、スターを夢見るロキシーは愛人殺しの罪で収監されるが、そこで憧れのスター・ヴェルマと出会う。
出演者
レネー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、リチャード・ギア、クイーン・ラティファ、ジョン・C・ライリー、テイ・ディグス、ルーシー・リュー、クリスティーン・バランスキー、コルム・フィオール、ドミニク・ウェスト、ジェイン・イーストウッド、チタ・リヴェラ、スーザン・マイズナー、マイア
感想・評価
1.楽しい映画って本当に素敵!始まりから鳥肌で、釘付けで気づいたら見終わってた。とにかくロキシーとヴェルマがかっこよくて美しすぎるのよ。まさに憧れる女性像に近かった。(性格は2人とも無理だけど。笑)内容重いし、ちょっとサイコだけど、それがぶっ飛ぶほど音楽が素晴らしい!!終始アドレナリンが出まくってた。笑いつか本場のミュージカルも見てみたいなあ、、。
2.とにかくかっこいい。強気に生きていきたくなる。このジャンルのミュージカル映画もいいよね。ミュージカルも見に行きたい。リチャードギアかっこいい。
3.過去記録ブロードウェイで観た舞台が映画化でどのように表現されるのか期待して鑑賞 レニー・ゼルウィガーとキャサリン・ゼタ=ジョーンズは綺麗で魅力的だった。テンポも良く、歌に踊りと華やかな世界を表現されていた。2人が華やかすぎてリチャード・ギアがイマイチな感じは気のせいか…
4.意図したわけではないのだけど、エンパイアレコードと立て続けに観たからレネー・ゼルウィガーの成長をよく感じてしまった。相変わらず色気マシマシの素敵な女優さん。現実パートと舞台上のミュージカルパートが入り混じっていて、実際にあったことの脚色具合とか逆のことしてる風刺とかが感じとれてすごく面白かった。秀逸な作りだと思う。ただ、ここ最近のミュージカル映画と比べるとどうしても華やかさには欠けるかな〜それが売りではないような気もするけど!21161#kinoko_musical
5.曲がいい。クールで格好いい。ショーをモチーフにしていて、現実とステージで見せていくのが面白かった。登場人物の中ではママが一番好き。
原題/別名:A Beautiful Mind
上映日 | 2002年03月30日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 134分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛、伝記 |
スコア | 3.9 |
監督 | ロン・ハワード |
脚本 | アキヴァ・ゴールズマン |
あらすじ
ラッセル・クロウ扮する天才数学者のジョン・ナッシュは、国際的な名声をつかみかけたところで国家の陰謀に巻き込まれてしまう。もはや信じられるのは、献身的な愛で支えてくれる妻のみ。勇気と栄光に彩られた感動のストーリー。
出演者
ラッセル・クロウ、エド・ハリス、ジェニファー・コネリー、クリストファー・プラマー、ポール・ベタニー、アダム・ゴールドバーグ、ジョシュ・ルーカス、ヴィヴィエン・カーダン、アンソニー・ラップ、ジャド・ハーシュ、オースティン・ペンドルトン、ターニャ・クラーク
感想・評価
1.ファイトクラブとイミーテーションゲーム足したような感じ。どんでん返しって言うほどでもなかったけど普通に面白い。実話ってことに途中から気づいて驚き。
2.あらすじには書いてないことが中盤からおきてびっくりした!まさかの展開で最初はどこから信じていいのかわからなくてまさにこれがジョシュの世界だったのかと?献身的な奥さんに涙。綺麗な映画だった。ポール・ベサニー大好き?(笑)
3.天才数学者と統合失調症。実在のお話しなんだね。彼を支える奥さんも凄い。
4.展開多い分見応えめちゃくちゃある。ネタバレになるからあんまり喋りたくないけど、見終えた後は心があったかくなる映画でした。
5.主人公と同じ目線に立てる素晴らしい作品だと思う。奥様の愛も凄い。また見よう。
ホットトピックス
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