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アカデミー賞 助演男優賞 受賞作品。これまでにシャカ・キング監督のユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償や、レオナルド・ディカプリオが出演するワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド、グリーンブックなどが受賞しています。
原題/別名:Dallas Buyers Club
上映日 | 2014年02月22日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 117分 |
ジャンル | ドラマ、伝記 |
スコア | 3.9 |
監督 | ジャン=マルク・ヴァレ |
脚本 | クレイグ・ボーテン、メリッサ・ウォーラック |
あらすじ
ロン・ウッドルーフは、賭博と酒と女の日々を送るデタラメな男。ある日突然、「あなたはHIV陽性で、残された時間は30日」と宣告される。が、落ち込むどころか特効薬を求めて東奔西走。ある時は神父に成りすまし、ある時はパイロット、ある時はビジネスマンルックで世界中を飛び回り、最新薬を集める。薬を国内に持ち込んだ彼は、患者たちにさばき始めるが、ゲイ・コミニュティーに嫌悪感を持つロンが販路を広げるのは難しかった。そこで美しいトランスジェンダーのレイヨンを仲間に引き入れ、<ダラス ・バイヤーズクラブ>という組織を立ち上げることで、会費制で無料で薬を配り、多くの客を得て勢いづいていく。しかし、前に立ちはだかったのがAZTの投薬を推奨し始めた医師に製薬会社、そして政府だった。映画は、司法と孤軍奮闘し、「生きる権利」を訴え続けた一人の男の7年間の記録。マイナスから発するエネルギー溢れる姿は、見る人誰をも魅了し、勇気と希望を与えてくれる。
出演者
マシュー・マコノヒー、ジェニファー・ガーナー、ジャレッド・レトー、デニス・オヘア、スティーヴ・ザーン、マイケル・オニール、ダラス・ロバーツ、グリフィン・ダン、ケヴィン・ランキン、デニーン・タイラー
感想・評価
1.バイタリティに溢れている。30日の余命をを7年にまで延ばして、自分のためだけではなくて自分の嫌いだったコミュニティに属する人たちのために身を削る。そうやって常に生きる目的を探し、持ち続けることが長生きの秘訣だと思っている。何回も病院に運ばれているのに、そこから抜け出して自力で生きてやろうっていう心意気が凄すぎて引くくらい。馬鹿みたいに生きることに執着してみるのも泥臭くて悪くない。
2.実話を基にした、AIDS治療薬を巡る闘いを描いた作品。アカデミー賞主演男優賞、助演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒーとジャレッド・レトの痩せ方がとにかくすごい!登場した時から痩せてるけど、病気の進行と共にさらに病的に痩せていって、説得力しかなかったです。HIV陽性=死という当時の状況を考えれば、どんなにリスクがあっても、とにかく何でも治療薬を試したいっていう患者の気持ちは痛いほど分かるしウッドルーフはまさにアンチヒーローで救世主だったと思う。映画の中で世界初のAIDS治療薬AZTは完全に悪役。ただ成す術なく亡くなる状況で、少しでも効果のある薬が出てきたことは事実であり成果だし、救われた患者もいただろうから、その辺についても触れた方が良かったのではと思いました。コロナが流行して、ワクチンや治療薬の話を聞かない日はない今観ると、30年以上経って同じようなことが起きてることにビックリするし、作品への感じ方も変わったかも…。
3.諦めない男の生き様のような映画。政府と戦い、世界に貢献した男。
4.命に1番近く直接関わる医療に関して正直ほぼ受け身で医者や専門家の治療、処方を鵜呑みにするしかなく選択肢がないことがほとんどじゃないかな〜と気付かされる。マシューマコノヒーとジャレッドレトーの痩せ方が役作りを通り越して心配になるほどで脱帽…
5.マシューマコノヒーとジャレッドレトがとにかく良い。マシューのセクシー俳優イメージが完全に払拭された作品ダラス>
原題/別名:Django Unchained
上映日 | 2013年03月01日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 165分 |
ジャンル | アクション、西部劇 |
スコア | 4.0 |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
脚本 | クエンティン・タランティーノ |
あらすじ
主人のもとで人間性を奪われ、妻を奪われた奴隷のジャンゴは、賞金稼ぎのシュルツと出会い、自由を与えられ、彼と共に銃の腕を磨き稼いだ金で妻を買い戻そうと決意。お尋ね者を追うアメリカ横断の旅の最終目的地は、妻が捕らわれているキャンディ・ランド。そこは残忍な若き暴君カルビン・キャンディが君臨する農園だ。ジャンゴとシュルツは奴隷商人を装いキャンディ・ランドに乗り込むが、見かけは黒人、心は白人の老獪な奴隷頭スティーブンが二人の正体を見破り!思いも寄らない一大死闘が展開する!!最後に生き残るのは果たして―――?
出演者
レオナルド・ディカプリオ、ジェイミー・フォックス、クリストフ・ヴァルツ、ケリー・ワシントン、サミュエル・L・ジャクソン、ウォルトン・ゴギンズ、ドン・ジョンソン、ローラ・カユーテ、デニス・クリストファー、ジェームズ・ルッソ、ジェームズ・レマー、トム・ウォパット、ミスティ・アッパム、レックス・リン、クーパー・ハッカビー
感想・評価
1.西部劇としてめっちゃ面白い。Dは発音しないし、アクションもカッコいいし、キャラも良い。でも、タランティーノ映画は、主人公が無双状態にならない点がオリジナリティーの1つだった思う。今作はジャンゴが無双するから、タランティーノ色が薄いと感じた。
2.南北戦争2年前、妻を奪われたスペック兄弟に買われた奴隷ジャンゴは旅の途中、賞金稼ぎのシュルツと出会う。シュルツはブリトル三兄弟を知っているためジャンゴを解放した。
3.ヘイトフル・エイトよりは寝ずに見れました!シュルツ博士と同じ気持ちでみてましただ、、差別ってのはやはりみてて気持ちよくないけど、これが普通の価値観だったそんな時代もあったんだなぁ、、怖ぇよ(主に)背中、いてぇよぉ最後のレオ様の例のシーン、アドリブあるとかカッコよすぎるぜ…まず、そんな左手なら、貧血起こすわ!骨相学、根拠あるのかなぁ…?とか思ったりでも当事者になったら、反抗などできっこない
4.歴史的な引っかかりは置いといて本当に面白い傑作だった。登場する役者達皆それぞれ釘付けになってしまうような見事な演技力!タランティーノの映画で一番好きかも。この長い時間の中で一度も中だるみや退屈な時間がなかった!本当に最高!ずっと胸が弾けそうなくらい興奮してた。久しぶりにこんなにテンションの上がる映画に出逢えた。
5.このエセ西部劇感、無駄で人間味のある会話、そして最高に怖いサミュエルL・ジャクソンと、タラ好きなら絶対楽しいやつ!マカロニウェスタン全然知らないのに謎に懐かしくて楽しい。タランティーノが吹っ飛ぶシーン爆笑してしまう
原題/別名:The Fighter
上映日 | 2011年03月26日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 116分 |
ジャンル: | ドラマ、スポーツ |
スコア | 3.7 |
監督 | デヴィッド・O・ラッセル |
脚本 | スコット・シルヴァー、ポール・タマシー、エリック・ジョンソン |
出演者
マーク・ウォールバーグ、クリスチャン・ベイル、エイミー・アダムス、メリッサ・レオ、ジャック・マクギー、メリッサ・マクミーキン、ビアンカ・ハンター、エリカ・マクダーモット、デンドリー・テイラー、ジェナ・ラミア、フランク・レンズーリ、マイケル・バッファー、シュガー・レイ・レナード
感想・評価
1.どんなにクソな奴でも、弟にとっては誇れる兄貴なんだなぁ…1980年代のマサチューセッツ州ローウェル。米ボクシング界のスーパースターシュガー・レイ・レナードと拳を交わしたことのあるディッキーはローウェルの英雄だったが、戦いに敗れた事から麻薬に手を染め、未だに麻薬から離れられない生活を送っている。弟ミッキーは、兄とは真逆な性格で至って真面目な青年。この頃は負け続けだが才能のあるボクサーだ。ディッキーはミッキーのトレーナーをやっているが、麻薬やドラッグに溺れ、弟の練習をみるのも、儘ならない状態だ。そんなディッキーだが、ミッキーにとっては頼れる兄貴。しかし"ある事件"を切っ掛けに、2人の運命は大きく変わっていく…ザックリ言うとストーリーはこんな感じ冒頭にも書いたが、ディッキーって男はクソだ。"シュガー・レイをダウンさせた男"とか"ローウェルの誇り"だとか、未だに言っているほど、過去の栄光の中に住んでいる男で、今は弟ミッキーのトレーナーをやっているが、ドラッグでラリって練習も半日は潰してしまう。そしてそんなにバカに輪を掛けてバカなのは、ディッキー&ミッキーの母。
この母はディッキーが自慢の息子で、ミッキーの事には気をかけない。このバカ親子は、ミッキーの試合相手が風邪を引き対戦ができなくなってしまった時、代わりの対戦相手として、体重が9キロも重い相手を平気で連れてきた挙げ句、"相手は練習もせず、ぶよぶよだから絶対に勝てる"と宣う(ボクシングを観る人にはよく解ると思うが、これだけの体重差があると、いいパンチをもらったら死ぬかもしれないぐらい危険)。ただファイトマネーが欲しいばっかりにミッキーは家族だというだけで、そんなディッキーと母親に振り回されいいようにされていたが、シャーリーンという恋人が出来てから、変わり始める。シャーリーンは思った事はズバズバ言う性格の持ち主で、ディッキーや母親とは反りが合わない。そんな中"ある事件"が起き…観ていて、何であんなクソ兄貴からミッキーは離れられないんだろう?って思ってたんだけど、敵の弱点を見抜き、それにしても対して見合った攻撃を的確に指導できる所に全幅の信頼を置いてあるのだろう(刑務所で面会に来たミッキーに的確な指導し、その事でミッキーは勝利を掴むことが出来た)まぁ、腐っても兄貴は兄貴って事もあるだろうし…この作品、実話を基にしておりエンドロールには、実際のミッキー&ディッキーが出てくるが、クリスチャン・ベールの演じているディッキーがあまりにも、雰囲気がそっくり過ぎて、笑ったなぁ…
2.実話シリーズ。ミッキー・ウォードとディッキー・エクランドの自伝的映画。リアルロッキーかの様なストーリーで、時系列通り話が進む為、非常に観やすい内容。ただ、盛り上がりも淡白。ボクシングの試合は単調であまり迫力もなく、日常シーンの演技が素晴らしいが故、凄いお粗末に観えた。洋画あるあるだが、アメリカの家族って内輪揉めのややこしいの多い‥クリスチャン・ベールの役作りが凄まじい。
3.『ザ・ファイター』原題The Fighter.映倫区分PG12.製作年2011年。上映時間115分。デビッド・O・ラッセル監督が、マーク・ウォールバーグとクリスチャン・ベールを主演に迎え、名ボクサー、ミッキー・ウォードと彼の異父兄ディッキー・エクランドの絆を描いた実録ドラマ。米ボクシング界のスター、シュガー・レイ・レナードと拳を交わしたことのあるディッキー(ベール)は街の英雄だったが、戦いに敗れたことから麻薬に手を染め、投獄される。そんな兄の陰でミッキー(ウォールバーグ)は早くからアマチュアボクサーとして実績を積み、頭角を現すが。。。文語体やと殴り合いとか乱打戦とかが良いのかもしれへんけど、今作品と関西人には特に口語文ならどつき合いちゅう言葉がしっくりくるボクシング映画作品がある。21世紀最高のどつき合いは選ぶんは難しいけど、2002年5月に行われたアルトゥーロ・ガッティ?ミッキー・ウォードの一戦も一つに数えれると思う。個人的には。ふたりは3戦した。1勝1敗の両者が雌雄を決する3戦目のことをラバーマッチなんて呼ぶけど、 そこまでもつれるケースはあんまないかな。古くはモハメド・アリ?ジョー・ブレイジャー戦かな。近ごろやと、マニー・パッキャオ?エリック・モラレス戦ってとこかな。ガッティ?ウォードは、2002年5月の第1戦が一番なんて云われてるけど、小生も激しく同意。
スーパーライト級のノンタイトル戦がこんなに盛り上がることってのはめったにない。ガッティが30歳で、ウォードが36歳。 どちらもボクサーとしては高齢やけど、正面切っての打ち合いを好む点で手が合った。前者がダンシング・ファイター(ボクサーの印象的なフットワークを称えて表す表現。逆に、過剰なホールディングが続く場合に批判的に使う場合もある。)で、後者がブル・ファイターと云う違いはあるんやけど。いままでの試合の映像はYouTubeで見ることができますよ。逆転に次ぐ逆転の好勝負で眼が離せないし、だれる局面は皆無で、ボクシング雑誌のリング誌が年間最高試合に選んだのも納得がいきます。余談が過ぎましたが。そのウォードを主人公に選んだ作品が『ザ・ファイター』です。ただ、ガッティとの因縁試合は出てこないのが残念。それ以前の、若かった彼が周囲に苦しめられていた時代が描かれてます。舞台は、1993年のマサチ ユーセッツ州ローウェル。 米国の産業革命はこの土地からはじまったと云われてます。ミッキー(マーク・ウォールバーグ)は20代後半の中堅ボクサー。ただ、1990年から 96年にかけて4連敗を喫したため、かなり長いプランクがある。現在は再起を賭けてトレーニ ング中だ。ミッキーのトレーナーは異父兄のディッキー・エクランド(クリスチャン・ベール)。マネジャーは母ちゃんのアリス(メリッサ・レオ)。
父のジョージもセコンドにつくから、家族経営っすね。ところが、兄ちゃんと母ちゃんに問題が多くて、ディッキーは、かつて天才シュガー・レイ・レナードに挑戦したこともあるが、現在はクラック中毒。 母ちゃんはアルアル長男を溺愛し、 次男ともども自分の所有物と思い込んどる。となるとミッキーは、伸ばせる素質も伸ばすことができひん。そんな彼の前に、シャーリーン(エイミー・アダムス)という気の強い娘が現れ、シャー リーンはモンスター家族からミッキーを引き離そうとする。当然、トラブルが起きて、 ミッキもしびれを切らしそうになる。試合の順序や対戦相手は、映画のなかでかなり変更が加えられているけど、話の要になる?アルフォンソ・サンチェス戦(1997年4月)や、シェイ・ニアリーに挑んだWBU世界 (2000年3月)の様子は、たっぷりと描かれる。ウォールバーグも、ミッキーの必殺技やった左フックのボディブローを随所で見せて、観客の身体を熱くさせる。 監督のデヴィッド・ ・ラッセルは、癖のあるキャラを強い描線で形にしてる。人は、残酷な世界てのが己の成長や忍耐力の向上のためのより良い機会を与えてくれたとしても、己が人を軽蔑したら、信頼を欠くようになってしまう。それが今作品の家族の主な問題であり、映画の中のすべてのキャラが少なくとも1つのミスを犯した理由でもある。人種差別、偏見、保守主義、偽善、性差別、未熟さ、薬物中毒、家族の放棄、友人関係の放棄、等々。せや、すべてのキャラには、その欠点の中にもエエとこも持っていました。人生の苦難を、メロドラマ的、操作的、あるいは偏った言い訳としてではなく、本編を補う要素として描き、羞恥心や自責の念を強いる本作品。これこそが、全キャストによる素晴らしい演技の有用性であると思いました。
4.過去の栄光にしがみつく麻薬中毒でろくでなしの兄ディッキーと才能はあるものの家族からの支配によってなかなか勝ちに恵まれない弟ミッキー。実在の2人のボクサーの物語?相変わらずのクリスチャン・ベイルさんの役作りと演技が凄すぎて主役を食ってしまっている。今回は髪抜いて歯いじって減量している?♀️何回か鑑賞してますがいつもボクシングの内容忘れてます?一応ボクシング映画ですが、クソ兄貴ディッキーの更生とそれを取り巻く家族のドラマとして鑑賞してます。トラブルメーカーだけど家族を1番に大事にしてるいい奴なんですけどね。女性陣ほぼ口悪くて男性陣大変?お母さん、妹さん達vsミッキーの恋人の壮絶な口喧嘩も見ものです。最後に実際の映像あり再現度の高さ!#実話ベース#アカデミー賞助演男優賞#アカデミー賞助演女優賞
5.プロボクサーのミッキー・ウォードとディッキー・エクランドミッキーがライトウェルター級のタイトルを得るまでの軌跡私が一番尊敬している俳優はクリスチャン・ベールですそんな事は置いといてミッキーを演じるマーク・ウォールバーグは役作りのためにトレーナーを雇い、出演料より50万ドル多く支払ったらしい(何かにわかに信じがたいんだけど…)そしてクリスチャン・ベールも相変わらずやべぇ役作りです髪の毛を抜いて歯並びまで変えたらしい?クリエイターの意気込み、熱意は凄いですね終盤の試合シーンが最高です"ザ・ファイター"それはボクシングだけじゃなく自らの境遇、家族とのしがらみ、様々な障害と戦っていく正直その後の話ももっと観たかったが尺的に厳しいですよね
原題/別名:Beginners
上映日 | 2012年02月04日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 105分 |
ジャンル | コメディ、恋愛 |
スコア | 3.7 |
監督 | マイク・ミルズ |
脚本 | マイク・ミルズ |
あらすじ
『サムサッカー』のマイク・ミルズ監督が自らの体験をもとに描いた人間ドラマ。同性愛をカミングアウトした75歳の父親と初めての恋が訪れた38歳の息子をはじめ、人生を前向きに生きようと変わっていく人々の姿を描く。
出演者
ユアン・マクレガー、クリストファー・プラマー、メラニー・ロラン、ゴラン・ヴィシュニック、カイ・レノックス、メアリー・ペイジ・ケラー、キーガン・ブース、チャイナ・シェイバーズ、メリッサ・タング、ジョディ・ロング
感想・評価
1.ともすれば隠れていたものを暴(あば)くほうへと向かうのがクリエイターの本能のように思いますが、この監督はむしろアンバランスの調和へと向かいます。崩してみせてバランスさせる。それはマイク・ミルズのグラフィック・デザイナーとして培った本能であり生理だろうと思います。そうした感覚はこの『人生はビギナーズ』にもよく表れていて、人生を生きることに心を解放できない息子が優しくも憂鬱なトンネルで立ち往生する姿と、トンネルの出口付近ではじめて光を浴びて生を実感する父親とのアンバランスを調和させているように感じます。どこか自伝のように語られる語り口は、心理的なライトグレーを映画のなかの基本色調としながら、ゲイであることをカミングアウトした父親やその恋人、友人たちによってもたらされる様々な色彩や光を差し込ませています。また彼自身に訪れる恋もまた、画面の隅(すみ)に点描されたのちに少しずつ微笑みの色彩を広げていく。もちろん人や人の心を描いているのですが、観終わったあとに僕に訪れたのはどこかアンバランスなモチーフをバランスさせたような不思議な感覚でした。それはもしかすると、映画を構成する物理的な時間を心理的な色彩に置き換え、1つの空間的なタブロー(平面)のなかに配置してみせたからかもしれない。
2010年公開のこの時点では、3つ歳上のユアン・マクレガーも僕も30代後半だったんだと予告編を眺めながら愛おしく思います。少し先を生きるお兄さんのようなユアン・マクレガーのことが好きで、ファッションやたたずまいをこの頃はよくチェックしていました。この映画の彼のことが僕はたまらなく好きです。またその頃はもう青春なんてずいぶん昔のことのように思えていましたが、それはまったく違っていましたし、もしかすると40代後半を生きる今も当てはまるのかもしれない。原題の『Beginners』には初心者という意味も含まれるでしょうが、裏を返せば「振り返ってみなければその時の価値は測れない」という意味もあるはずです。だからこそ今を大切に生きようというのは、しかしながら僕にとっては何一つ心の動かない嘘の言葉です。そんなふうに思えて動けるなら、はじめから彼だってsad,sad,sad,sad...などと傍目(はため)から見れば可愛さに悶絶するような、けれど彼にとっては切実な思いを綴り続けることはないはずです。そうではなく、目の前にある今の価値など誰にも知りようがないという人生の原理を僕たちは生きるしかない。結果としてどれほどアンバランスな歩みになったとしても、総体としてはバランスされた祝福のなかに生きることもできる。この映画に描かれているのは、マイク・ミルズのグラフィック・デザイナーとして培ったまなざしによる、そうした世界に対する自然な敬意の表明だろうと僕には思えます。
2.Why are you at a party if you're sad?成熟した大人だからこそ受け入れるし、怖くなる、そんな人間模様を描いた映画。マクロ視点のコラージュスタイルと、手の届く所だけの ミクロな関係性を描いている緩急が 作品のスパイスに。会話が自然で知的。
3.あなたは歩道を運転し 動物に育てられたそしてたまにとても孤独な表情をする
4.なんかこうゆう恋の始まりいいなぁ、ギラギラしてなくて。最後にお父さんのことをこんなに知ることができて、良かったんじゃないかなぁ。喪失感を埋めてくれるのは、やっぱり愛なのかも。アーサーがとにかくかわいい?
5.ワンコが可愛い。そしてヒロインが美しい。主人公とヒロインの出会い方がロマンチックで素敵だった。主人公のユアン・マクレガーの役のくたびれ加減も良いし、何より自分に正直に生きたお父さんが最高だと思った。周りに心配をかけさせたくないというお父さんの明るさがまぶしくて泣きそうだった。コラージュのような映像の演出やイラストもオシャレ。
原題/別名:IRIS
製作国 | イギリス、アメリカ |
上映時間 | 91分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.5 |
監督 | リチャード・エアー |
脚本 | リチャード・エアー、チャールズ・ウッド |
出演者
ジュディ・デンチ、ジム・ブロードベント、ケイト・ウィンスレット、ヒュー・ボネヴィル、エレノア・ブロン、アンジェラ・モラント、ペネロープ・ウィルトン、シオバン・ヘイズ、ジュリエット・オーブリー、ジョーン・ベイクウェル
感想・評価
1.病気によって失っていく言葉。。若い頃との対比が切ない。。そして実話。。
2.ジュディ・デンチ、ジム・ブロードベントの素晴らしい演技を観るだけでも、この作品を観る価値になる。奔放なアイリスと真面目なジョンが恋に落ちた過去と、アイリスがアルツハイマーに侵されながら懸命に支え合っていく現代。記憶と現実がリンクしながら、2人の物語を紡いでいく脚本・演出は見事。過去に複雑な思いを持ちながら、根底では深く愛し合い慈しみ合っている。そんな切なくも優しい愛の物語に胸を打たれる。
3.大恋愛の末に結ばれた、才気溢れる作家アイリスをジョンは崇拝していたが、彼女はアルツハイマーにかかる。どんどん言葉を失い、思考力を失っていく妻を必死で介抱するが、次第に手に負えなくなっていく。ただ描けば果てしなく暗くなってしまうこの物語に差し込む光のような過去のアイリスの奔放な記憶。原作者(夫)が「そっくりだ!」と絶賛したジュディ・デンチの見事な演技。瞳を煌めかせ堂々と公演する惚れ惚れするような姿。物忘れが酷くなったことを必死で誤魔化そうとする狭さ、己を失うことへの恐怖。そしてどんよりした目でうろうろとあてどなく彷徨う哀れな姿。本当に素晴らしい!醜くあることを恐れないその役者魂!ウィンスレットも良かった!この作品の彼女の働きは素晴らしい。その輝きあってこその闇の暗さ。ジム・ブロードベンド、ヒュー・ボネヴィルの演技がまた!吃りで奥手という役柄上地味ではあるが、愛する人を何とか救おうともがいて自らも泥沼に沈みこんでいく様が、ああもう・・・。「お前が憎い!お前の世界に飛んでいくつもりだろうがもう出来ないぞ!お前にはもう何も無い!」行き場のない絶望。目がパンパンになっていて次の日困った。何が私を泣かせたって、それだけ努力したのにも関わらず、彼は後悔し続けていること。何度も自分のした事を思い出し、苦しんだこと。それを書き表し、映画を見て、妻と自分を再確認していること。つらい・・・。『智恵子抄』に心動かされたことのある方には是非・・・。
4.あぁやっぱりジュディ・デンチいいなぁ。若き日のアイリス役のケイト・ウィンスレットの聡明で奔放な時代も見てると後半のアイリスを見るのが辛い。そして老老介護の厳しさも伝わる。夫のジョン役、昔と今ではもちろん別の俳優がやってるのに、なんか同じような雰囲気で良かった。現在のジョン役ジム・ブロードベントがアカデミー賞やゴールデングローブ賞で助演男優賞、うん納得。2021-513#アカデミー賞助演男優賞
5.ジム・ブロードベンドはやはり巧いなぁ〜。アカデミー助演男優賞受賞。特に相手がジュディ・デンチだからかお互いのレベルが拮抗していて観ているこっちが唸るほどだった。静岡サールナートホールにて。2003.8/17 56本目
原題/別名:Mystic River
上映日 | 2004年01月10日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 138分 |
ジャンル | サスペンス、ドラマ、ミステリー |
スコア | 3.7 |
監督 | クリント・イーストウッド |
脚本 | ブライアン・ヘルゲランド |
あらすじ
川底に広がる闇が、あらゆる罪を覆い隠す。
出演者
ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローラ・リニー、エミー・ロッサム、ケヴィン・チャップマン、トム・グイリー、スペンサー・トリート・クラーク、アダム・ネルソン、キャメロン・ボーウェン、ジェイソン・ケリー、コナー・パオロ、ケイデン・ボイド、イーライ・ウォラック、ロバート・ウォールバーグ、ジェニー・オハラ、ジョナサン・トーゴ、アリ・グレイナー、ウィル・ライマン
感想・評価
1.悲しい...なんだろう綺麗にまとまってるのかもしれないけど胸糞悪い
2.終盤まで犯人が読めずミステリーとしてすごく完成度が高かった。また過去の3人のトラウマとなった事件とかが全てうまく繋がっていた。娘を殺した犯人が自分が過去に殺した男の息子で養育費を払っていたというのも重くてよかった。一つ一つのセリフとかがすごく重要な伏線になっていたのでめちゃくちゃ集中して見て疲れた
3.このお話の流れ、忘れそうなので全部書いておきたいのでネタバレ。面白いけど、なんで彼のお父さんを殺したのかイマイチわかってなかった。もはやジミーが悪人で、ジミーの娘が殺されたのは代償とでもとれるような映画にも思えた。小さい頃警察だと言ってきた偽警官を信じてしまった三人が、なぜか一人だけデイヴが車に乗せられてしまい、あとから親たちが騒ぐが自力で脱走できたもののデイヴはその男二人にレイプされていた(男→少年)そのことできまずくなって3人つるまなくなってもう随分大人になったとき、ジミーの娘が殺された。娘の知らないこともあった。娘がかけおちしようとしてたから。泣きじゃくる相手の彼氏を嘘発見器にかけても嘘は見つからず。そんなとき、デイヴは娘と同じバーでたまたま飲んでいて、たまたま血だらけで家に帰宅していたので妻が疑っていた。妻に過去自分がレイプされていたこと、その日レイプされかけてる子供を見つけ助けようとして相手の大人の男を殺してしまったかもしれないと話したが妻はもう何も信じられずジミーに「デイヴが血だらけであの日帰ってきたからおかしい」と伝えたりして家出してしまう。
ジミーは本当の事を言えとデイヴに迫り、妻にいったように本当の事を言うがジミーの思考ロックは解けず、本当の事を言えば殺さないと言われたデイヴは殺したと嘘の証言をするが殺されてしまう。後日警察が犯人を逮捕した、少年だった、近くに男の死体もあったと話した。(娘とかけおちする予定だった彼氏の弟であることは隠して話した。)デイヴは真実を語っていた。デイヴが殺したのは小児性愛者。ケイティを殺したのはまだ10代になりたてくらいの駆け落ち予定の恋人の弟とその友人。動機は兄の駆け落ちを阻止したいというもの。家庭環境が複雑だったのもあるし、兄に見捨てられてしまうと思っため。ジミーはデイヴ殺害について妻にも告白した。ジミーが今後どうするかまでは描かれてなかった。人の思い込みや先入観たるやすごいもので、日本でも本当は犯人じゃないのにネットでずっと犯人だと断定されてて大変な目に遭ってきたという人もいるよね。私も何かしら今の時代テレビじゃなくYouTubeとかででもいつのまにか誘導され思考ロックさせられ違う人を「この人はいじめてた人だ」「この人があやしいわ」と思ってるかもしれない。警察に任せてたら解決しないとかお決まりだけど、結局警察がしっかりしてたお話だった。
4.クリント・イーストウッド監督のミステリー映画。繊細なストーリーと緻密な脚本、そして何よりショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコンの演技が素晴らしく、全く目の離せない大作に仕上がっている。救いのないラストはアメリカ社会の闇を写しており、なんともほの暗い気持ちになる。
5.良かった。哀しい話。クリント・イーストウッドって感じ。事件の真相はあっけない。
原題/別名:Judas and the Black Messiah
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 125分 |
ジャンル | ドラマ、伝記 |
スコア | 3.7 |
監督 | シャカ・キング |
脚本 | ウィル・パーソン、シャカ・キング |
あらすじ
元窃盗犯から FBI の情報提供者に転じたウィリアム・オニール(ラキース・スタンフィールド)は、ブラックパンサー党のイリノイ支部に潜入し、カリスマ的指導者フレッド・ハンプトン(ダニエル・カルーヤ)に接近する。その政治的手腕で頭角を現しつつあるハンプトンは、J・エドガー・フーバー率いる捜査当局に睨まれる存在だった。ブラックパンサーと FBI の間で巧みに立ち回りつつ、オニールは葛藤する。はたして彼は良心に従うのか。それとも手段を選ばずハンプトンを制圧せよという命令に従うのか。
出演者
ダニエル・カルーヤ、ラキース・スタンフィールド、ジェシー・プレモンス、マーティン・シーン、アッシュトン・サンダース
感想・評価
1.“今”が見えているか? “過去”がそう問いかけてくる。フレッド•ハンプトン。この映画を見るまで全く知らなかった。求めていることは単純だ。人として生きること。ダニエル•カルーヤは憑依したかのようだった。転じてラキース•スタンフィールド演じるビル•オニール。狭間で揺らぐ心情。彼を通して見える権力。暴走する権力にたじろぐ。埋もれさせてはならない。
2.ブラックパンサー党の指導者、フレッド・ハンプトンと、彼に近づいてFBIに党の情報を売るビル・オニールの、実話を元にした話。自分らに都合の悪い連中を黙らせるために平気でこういうことするんだなぁと単純にびっくり。60年代末、不安定で混沌としたアメリカの狂気を見た気がします。アメリカの歴史の汚点を糾弾し、強い怒りを放つこの映画が、BLMの年ともなった(なってしまった)2020年に製作されたことには、大きな意義があると思います。またダニエル・カルーヤの熱演も、ラキース・スタンフィールドの抑制的な演技も、どちらも素晴らしい。何をも恐れず仲間と団結してひたすら前に進むフレッドと、置かれた状況に怯え1人なんとしても生きようとするビル、という対照的な性格の2人を非常に力強く好演しています。この情熱的でパワフルな傑作が劇場公開されなかったのが残念で仕方ない。
3. とても面白く、思った以上に後味が重い。窃盗犯からFBIのイヌになった黒人青年が、ブラックパンサー党の若きカリスマ幹部に張り付き、スパイ行為をはたらく。自身も黒人で、公民権運動の激しい時期の話だけに、カリスマ青年、フレッド・ハンプトンの演説や思想、そして人間力に惹かれてゆくが、最終的には大きな後悔を残す結果を招く。。。というストーリー。 当時のブラックコミュニティーや他のマイノリティーとの関係、また、ブラックパンサー党の内部なんかを知らないと、一部わかりにくい箇所はある。しかし、ダニエル・カルーヤ演じるフレッドの、とてつもなく広く深い思想と魅力的な人柄などが十分伝わってくる脚本で素晴らしい。また、裏切り者、ビルを演じるラキースは、ちょっと線の細いビクビクした感じがビルに適役。フレッドの妻役の俳優さんも良かった。 しかし、控訴中とはいえ、ちゃんと出所した青年をあんな狡いやり方で殺めるFBIって? ケネディ亡き後のアメリカの焦りを象徴するような黒幕、フーバーは何をそこまで恐れたのだろう。あまりにも悲劇的な最後に、しばし項垂れてしまう。あと、なぜ日本未公開だったかな。特典映像もよく、私はこの若干21歳だったというフレッド・ハンプトンに俄然興味をもちました。
4.キング牧師やマルコムXほど有名ではないヒーロー=ブラック・メシアと、彼を裏切ったユダという、タイトルそのままの実話に基づくシリアスで真面目な話。このようなヒーローの存在を埋もれさせないように映画にして世に知らしめた、という意義は大きい。最後に年齢を知って驚いた。 デボラ役の女優さんは、Fillmarksの出演者欄には何故か載っていないけれど、『夜明けのふたり』で主役を務めていたドミニク・フィッシュバックさん。『ヘイトユーギブ』では主人公の親友役を演じていたようだ。
5.実話映画。米国黒人俳優で今もっとも油の乗ってるダニエルとラキース主演ムービー。内容は、黒人差別に対する運動、活動が激化だった頃の実話。にしても、人は信じてはいけないと改めて思った内容だった。
原題/別名:Bridge of Spies
上映日 | 2016年01月08日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 142分 |
ジャンル | ドラマ、スリラー |
スコア | 3.8 |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
脚本 | イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン |
あらすじ
世界が戦争勃発の恐怖に怯える中、世界平和の鍵を握っていたのはひとりの普通の男だった。アメリカとソ連が一触即発の冷戦時代にあった1950年〜60年代。ジェームズ・ドノバンは、保険の分野で実直にキャリアを積み重ねてきた弁護士だった。ソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに、世界の平和を左右する重大な任務を委ねられる。それは、自分が弁護したソ連のスパイと、ソ連に捕えられたアメリカ人スパイの交換を成し遂げることだった。良き夫、良き父、良き市民として平凡な人生を歩んできた男が、米ソの戦争を食い止めるために全力で不可能に立ち向かっていく!
出演者
トム・ハンクス、マーク・ライランス、ドメニク・ランバルドッツィ、ヴィクター・フェルハー、Mark Fichera、ブライアン・ハッチソン、ジョシュア・ハート、ヘニー・ラッセル、アラン・アルダ、ビリー・マグヌッセン、エイミー・ライアン、イヴ・ヒューソン、ジェシー・プレモンス
感想・評価
1.面白かった。よくできてた。しかしちょっと愛国主義的かな。。ベルリンの街、建物がとにかく寒そうで不気味で冷戦状態を間接的に表現してたと思う。
2.面白かった。適度な緊張感と、対比するような話な展開と見せ方で全く飽きずに見れました。さすがスピルバーグ!!って言わずにいられないですね。あの時代感がとても伝わる映画でした。
3.記憶では、ヘンクス(ハンクスに親しみを込めてヘンクスとあえて呼んでいる)で、悪役の映画を観たことがない。グッドガイじゃないにせよ、普通に悩み良い面も悪い面もある、そんな役が多い気がする。今回の役も、トムハンクスなのに感情移入できるし応援しちゃうしすごい役者のんだろうな。スタンディングマン。良かったです。
4.私は忠誠を守った彼らも知っているだが時には人は間違う仕方がない捕虜やったアベルのセリフ。達観してる。アメリカの弁護士ってカッコよく描かれる事が多い気がする。日本での弁護士の立ち位置とアメリカでの立ち位置違うのかな。
5.友人と鑑賞。普通に安定の面白さ。ストーリーも普通です。トム・ハンクスっていつも同じ顔だなぁという印象です。その表情が大げさで面白かったです。
原題/別名:Million Dollar Baby
上映日 | 2005年05月28日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 133分 |
ジャンル | ドラマ、スポーツ |
スコア | 3.8 |
監督 | クリント・イーストウッド |
脚本 | ポール・ハギス |
あらすじ
「グラン・トリノ」「ミスティック・リバー」のクリント・イーストウッドが監督・主演のヒューマン・ドラマ。小さなボクシング・ジムを営む老トレーナー、フランキー。ある日、31歳になる女性マギーがフランキーに弟子入りを志願するが、追い返してしまう。フランキーの親友スクラップは、諦めずジムに通うマギーの素質と根性を見抜き、目をかける。フランキーはついにトレーナーを引き受けるのだが…。
出演者
クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、モーガン・フリーマン、アンソニー・マッキー、ジェイ・バルチェル、マイク・コルター、ブリアン・F・オバーン、マーゴ・マーティンデイル、マイケル・ペーニャ、ベニート・マルティネス、ブルース・マックヴィッティ、ネッド・アイゼンバーグ、モーガン・イーストウッド、ルシア・ライカー、リキ・リンドホーム、マーカス・チェイト
感想・評価
1.重すぎる。ラストは彼なりの愛情と優しさなのだろう。もしくはここまで頑張った、やりきった彼女への「お疲れさま」という労いの気持ちでもあったのかな…あまりに辛いのでもう観ることはないです?
2.2021/01/19孤独なトレーナーと家族の愛に恵まれない女性ボクサーの間に育まれた絆。2人が命を懸けて守った魂は、永遠に輝き続ける!イーストウッド監督・主演で放つ感動の超大作!ロサンゼルスで小さなボクシングジムを経営するフランキー(クリント・イーストウッド)。トレーナーとしての実力はあるが、育てたボクサーの身の安全を深慮するあまり、慎重な試合しか組まない上、不器用で口下手なことから、大きなチャンスを欲するボクサーたちは徐々に欲が出て、彼の元を去ってしまうことの繰り返しだった。その不器用さんは家族にも波及し、娘とは音信不通だ。そんなある日、手塩にかけて育ててきたボクサーにまた逃げられたばかりのフランキーのもとに、31歳のマギー(ヒラリー・スワンク)が弟子入りを志願する。しかしフランキーは〝女性は断る〟と一蹴。それでも、貧しい生活ながらもレッスン代を半年分前払いし、毎日懸命にジムで練習に励むマギーの姿に心打たれ、彼女に指導するようになる。マギーは持ち前の才能を発揮し、連戦1ラウンドKOという快挙撃を続ける。あまりの強さに相手がいなくなり、1階級上げたマギーはイギリスでの試合に挑む事に。
そんな彼女にフランキーは“モ・クシュラ”と刺繍の入ったガウンを贈り、観客たちからは“モ・クシュラ”の愛称で呼ばれるようになった。やがてマギーはファイトマネーが100万ドルのタイトルマッチに挑戦することになる。しかし相手は汚いボクシングをすることで有名なビリー。相手の反則に屈せず、試合を優勢に進めるマギーだったが...。〝おじょうさん、タフだけじゃダメなんだ。〟フランキーはよく言っていた。ボクシングは不自然な競技だ。ボクシングでは全てが逆さま。場合によっては最高のパンチをいれるために後ろに下がった方がいいことも。だが、後ろに下がりすぎると戦っていることにならない。ハートだけのボクサー。見てあげる。スピードバッグ←ボクシングは人に魔法をかける。自分の限界を超えて戦えるという魔法。返せと言うが、最終的に貸してやると。〝ミッキーマークはビジネスマンだ。何も教えてくれないぞ?〟〝あんたから全部教わったよ。〟なにかを言われたら〝はい、フランキー。〟口答えも質問もしない。と言うなら...。家族はいるの?いない。ケイティって娘が。家族じゃないですか。そして、マネージャーをつけて、試合をする。ピンチになると、助けに来てくれた。俺の選手だ。と。今後のマネージャーは?俺だ。お前の働いてる店には自家製のレモンパイがあるか?缶詰のレモンクリームを使ってないか?こんなでかい缶詰めを使ってます。ラベルには自家製って。フランキーは試合を組むために自腹で相手マネージャーに金を渡した。1階級上にあげて試合をした。鼻が折れてる。折れた鼻を治す。すげ!20秒で鼻血が吹きでる。12戦連続KO勝ち!差出人に返送。
プロポーズされるかなぁ俺がプロポーズしてやるガウンをプレゼント。モクシュラ。せっかく、家を買ってあげたのに...散々な言われよう。お金が欲しいなら売りなよ。町の笑い者。ペットボトルにどうやって氷を入れるんですか?↑どんな質問。反則女との勝負!首をやってしまう。病院へ家族が。この家族やばい。ママどうしちゃったの?モーデルとJDを連れて家に帰ってよ。その弁護士に言おうか?ママは生活保護の打ち切りが怖くて、家の権利書にサインしてないって。私がその気になれば、いつでもママたちを追い出して、あの家を売ることができるんだよ。今度、顔を見せたら私はそうするからね。どうやら、あいつらをKOしたな。左足が無くなった。最新式の車椅子を買ってやるって。それで、大学へ通えと。1つお願いがあるって、パパと犬の話をする。自分で解決しようと舌を噛み切る。呼吸器を外して、注射をする。モクシュラは愛する人よお前は私の血だ。キス。フランキーは注射を1本うった。人をなんとか殺せる量のアドレナリン。マギーが確実に楽になれるように。そして彼は去っていった。心には何も残っていなかっただろう。私はジムに戻り、彼がいつか戻ってくると思って待った。フランキーは結局戻ってこなかった。フランキーは書き置きも残さず消えた。行方は誰も知らない。もし君に会いに行って許しを求めたのならいいのだが、彼の心には何も残っていなかったと思う。せめてどこかで心の安らぎを見つけていることを願う。杉と樫の木以外には何もない地の果てのような土地で。そんなのは私の甘い願いに過ぎないかもしれない。彼がどこにいるにしろ、君のお父さんが本当はどんな男だったかを君に知っておいてほしい。
3.メインの人物の年齢がここまで高い映画ってあまりないなと思ったけど、イーストウッド監督作でもない限り、商業的に撮りにくいのかもしれない(キャッチーさが足りなくて)。イーストウッドだからここまでのクオリティの脚本や映像に仕上げられるし、市場からの信頼感もあるんだろうな。序盤、フランキーとマギーの関係がだんだん変わっていくところは一筋縄では行かない感じだったけど、その後ののしあがり方はあまりに順調でちょっと拍子抜けするくらい。しかしその後どん底に突き落とされるんよね……お互いに家族との関係がうまく行っていない二人が、やっと見つけた絆を自分たちで終わらせるしかなくなってしまう。マギーの家族がどうしようもないクズで、「こんな奴から愛されたいか?」と思ったけど、マギーはこの人たちしか知らないからしょうがないのか。フランキーとの人間関係を手にしたことでようやく「あんたたちなんか要らない」と言えるようになったのかも。しがみつかなくても良くなった時、すでにあの状況になってたのはやるせない。家族に愛を与え損なった人と、家族から愛をもらえなかった人の再生のストーリーかと思いきや人生は厳しすぎる。青い熊の彼女を演じた人の迫力が凄すぎて誰かと思ったら、本物の女性ボクサーだった模様。
4.愛する人がわたしをころしてくれ、と言ってころすことができる愛も確かに存在するのだとおもう でもあなたをころしたらわたしも死んだのと同じだ だってあなたはわたしの血だからおとなになってから父親のような存在に出会えることあるのだろうか
5.大学時代に授業をサボって試写室で観た作品。ぶん殴られたかのような後半からの悪展開に人目も憚らずべろんべろんのぐちゃぐちゃに泣いたなぁ...
原題/別名:Three Billboards Outside Ebbing, Missouri
上映日 | 2018年02月01日 |
製作国 | アメリカ、イギリス |
上映時間 | 115分 |
ジャンル | ドラマ、クライム |
スコア | 4.0 |
監督 | マーティン・マクドナー |
脚本 | マーティン・マクドナー |
あらすじ
最愛の娘が殺されて既に数ヶ月が経過したにもかかわらず、犯人が逮捕される気配がないことに憤るミルドレッドは、無能な警察に抗議するために町はずれに3枚の巨大な広告板を設置する。それを不快に思う警察とミルドレッドの間の諍いが、事態を予想外の方向に向かわせる。
出演者
フランシス・マクドーマンド、ウディ・ハレルソン、サム・ロックウェル、アビー・コーニッシュ、ジョン・ホークス、ピーター・ディンクレイジ、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、ケリー・コンドン、キャスリン・ニュートン、ジェリコ・イヴァネク、ルーカス・ヘッジズ、クラーク・ピータース、サマラ・ウィーヴィング、ニック・サーシー、サンディ・マーティン、ブレンダン・セクストン三世
感想・評価
1.とにかく登場人物みんな様子がおかしい。架空の世界なのかっていうくらい人間らしい人がいなくて倫理感ゼロ。ここまで悪事を働いて、なぜ誰も捕まらんのか考えるのも馬鹿らしくなるくらいやりたい放題で観ていてワクワクが止まらなった。全く展開が読めず、話が進むにつれどんどん歯車が狂っていく様は「アメリカン・ビューティー」を鑑賞した時の感覚に似ているなぁと思いました。違和感と不快感がずっと続くので疲れるけど、インパクトは抜群なので印象にとても残る作品。しかもこの作品集中力が途絶えそうな頃合いを見計らってバイオレンス描写が出てくる。そのタイミングが本当に絶妙。俺が鑑賞していて凄いなぁって感じたのが後半からクライマックスにかけての展開。実に巧妙に裏をかいてくる。しかもこうなるだろうなぁと警戒させておいて裏を突く攻撃を1回どころか2回3回と立て続けにお見舞いしてくる。中盤までは力技で説き伏せておいて、最後にこう来るなんて嫌でもテンション上がる作りだなと思いました。ただオチは観終わった直後「なんじゃこりゃ」って思いましたが、時間が経つにつれジワジワくる怖さがあります。この村は多分一生イかれた状態なんでしょうね。絶対に住みたくないわ。でも作品としては最高に面白かったです。
2.観て2日後にもう一度リピートした映画。主人公の信念を形にする手法が痛快で、それに対する警察の(本当かわからないけど)悪い体質が色濃く出ていて、全く飽きずに観られた。それぞれの思惑が遠慮なくぶつかるので、ストーリーとしても最後どうなるのか想像付かなくて非常に楽しめます。
3.普通に事件解決に向けて進んでいくのかと思ったらまさかの展開が何回も起きて、最初に思い描いてた映画と全然違かった!いい意味で。ジェイソン含めミルドレッドもほんとに人間らしかった。
4.悪いのはレイプ犯。犯人捕まえて欲しいと色々行動起こすのも、証拠がなくて犯人捕まれられないのも、程度にはよるかもしれないが悪いことではない。めちゃくちゃ人間臭い映画。難しい問題。どうやってこの事実を受け止めて生きていけばいいのか。オレンジジュースは優しい飲み物になった。21.367
5.みんな人間臭くて良い。感情に身を任せてるし、行動すべてを理解できるわけじゃないけど、だからこそ味わい深い雰囲気があると思った。サム・ロックウェル〜〜好き!
原題/別名:ADAPTATION.
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 115分 |
ジャンル | コメディ |
スコア | 3.5 |
監督 | スパイク・ジョーンズ |
脚本 | チャーリー・カウフマン、ドナルド・カウフマン |
出演者
ニコラス・ケイジ、メリル・ストリープ、クリス・クーパー、ティルダ・スウィントン、ブライアン・コックス、マギー・ギレンホール、カーラ・セイモア、ロン・リヴィングストン、ジム・ビーヴァー、ジュディ・グリア、ジェイ・タヴァレ、ライトフット、ダグ・ジョーンズ、スティーヴン・トボロウスキー、ロジャー・ウィリー、ゲイリー・ファーマー、ピーター・ジェイソン、グレゴリー・イッツェン、カーティス・ハンソン、スパイク・ジョーンズ、ジョン・キューザック、キャサリン・キーナー、ジョン・マルコヴィッチ、デヴィッド・O・ラッセル
感想・評価
1.えんえんと続く自虐ナレーションとごちゃごちゃとした構成。その部分がまさにこの映画の個性で味となっている部分なんだろうけど、その個性があまり好きになれなかった。同じ脚本家の「エターナルサンシャイン」を観た時も同じ事を感じた。ニコラスちゃんはハマってた。
2.何も知らずに観はじめたので、マルコヴィッチの穴の撮影風景が出てきて、何で?となった。悩む脚本家がチャーリーカウフマン本人だとは面白いシナリオ!架空の双子までクレジットに出るのも面白い。途中から雰囲気がガラッと変わり、エンディングまで先が読めず楽しめた。クリス・クーパーの存在感がすごい。2021 No.224
3.アダプテーションの第1回目のクラスで視聴。ニコラス・ケイジがこんなにも愛おしく感じれる作品はないのでは。
4.ニコラス・ケイジとメリル・ストリープの字を見て迷わず借りた。いつもはこのfilmarksの評価を見て借りるのだが。この2人なら間違いないだろうと。そしたら、なんと…寝落ち????最初の方、2箇所の場面設定が、寝ぼけていてよく理解できず…(¯¬¯)Zzz翌日再チャレンジ。やっと理解できて見終えることが出来ました。ニコラス・ケイジ、気弱な役もいいね〜。ほんと上手いよね。メリル・ストリープ、やっぱりこういうバリキャリウーマンが似合うよね。自動車事故の場面が衝撃でした。2回とも。
5.マルコヴィッチの穴の脚本を手がけたチャーリー・カウフマンが脚本を演じ自身をニコラス・ケイジに演じさせ蘭に魅せられた男ラロシュのノンフィクション映画を頼まれたチャーリーは脚本に行き詰まり弟ドナルドの成功ぶりに嫉妬していくカウフマン兄弟を一人二役を演じたニコラス・ケイジの演技力に驚かされた劇的な話運びもない脚本でどうやって魅せていくか苦悩していくチャーリーの苦悩が光る
原題/別名:Once Upon a Time In Hollywood
上映日 | 2019年08月30日 |
製作国 | アメリカ、イギリス |
上映時間 | 159分 |
スコア | 3.9 |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
脚本 | クエンティン・タランティーノ |
あらすじ
リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)は人気のピークを過ぎたTV俳優。映画スター転身の道を目指し焦る日々が続いていた。そんなリックを支えるクリフ・ブース(ブラッド・ピット)は彼に雇われた付き人でスタントマン、そして親友でもある。目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに精神をすり減らしているリックとは対照的に、いつも自分らしさを失わないクリフ。パーフェクトな友情で結ばれた二人だったが、時代は大きな転換期を迎えようとしていた。そんなある日、リックの隣に時代の寵児ロマン・ポランスキー監督と新進の女優シャロン・テート(マーゴット・ロビー)夫妻が越してくる。今まさに最高の輝きを放つ二人。この明暗こそハリウッド。リックは再び俳優としての光明を求め、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演する決意をするが―。そして、1969年8月9日-それぞれの人生を巻き込み映画史を塗り替える【事件】は起こる。
出演者
レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、エミール・ハーシュ、マーガレット・クアリー、ティモシー・オリファント、ジュリア・バターズ、オースティン・バトラー、ダコタ・ファニング、ブルース・ダーン、ルーク・ペリー、ダミアン・ルイス、アル・パチーノ、ニコラス・ハモンド、ジェームズ・マースデン、ティム・ロス、マイケル・マドセン、マヤ・サーマン=ホーク、カート・ラッセル
感想・評価
1.いまいち分からなくて途中で見るのをやめてしまった気が向いたらまた見る
2.シャロンテート事件描きました!つってシャロンテート事件が起きない映画を撮るっていう発想がマジでかっけぇDVDケースの裏に書いてあったことが観終わった後に心にしみた。「タランティーノがハリウッドの闇に奇跡を起こす」
3.え???っていう感想タランティーノさんとは合わない予感長いのに言いたいことはよくわかんなくて最後ドンパチして終わった当時の方が昔を懐かしむ映画??その最後のドンパチがまたグロかった、、ブランディがいい犬すぎて救い
4.思った以上に面白かった!実際にあったシャロン・テート殺人事件を基に映画化された作品。事前に概要を知っておいた方が面白いということでバッチリ調べたあとに鑑賞。事実に忠実に作られてて、ヒッピー集団怖い〜と思ってたら予想に反するラスト!タランティーノありがとう!←現実がこれであればどんなにいいかと思ったけど、映画の中だけでもハッピーエンドにしてくれてほんとによかった。あとはレオ様にブラピ、マーゴットロビーと個人的に大好きな俳優さん揃いだったので眼福でした。
5.あの時代の文化や歴史を知っていたらもっと楽しめたと思う終盤はスカッとした
原題/別名:Whiplash
上映日 | 2015年04月17日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 106分 |
ジャンル | ドラマ、音楽 |
スコア | 4.0 |
監督 | デイミアン・チャゼル |
脚本 | デイミアン・チャゼル |
あらすじ
世界的ジャズ・ドラマ―を目指し、名門音楽学校に入学したアンドリューを待っていたのは、伝説の鬼教師。常人に理解できない完璧を求め、浴びせられる容赦ない罵声。やがてレッスンは狂気を帯び、加速の一途を辿る―。
出演者
マイルズ・テラー、J・K・シモンズ、ポール・ライザー、メリッサ・ブノワ、オースティン・ストウェル、ネイト・ラング、クリス・マルケイ、デイモン・ガプトン、スアンヌ・スポーク、マックス・カッシュ、エイプリル・グレイス、ジェイソン・ブレア、コフィ・シリボエ、カヴィタ・パティル、C.J. Vana
感想・評価
1.クソ野郎VSクソ野郎製作費3億円、撮影期間は19日間というスケジュールで、この作品を当時28歳の若さでまとめ上げた監督・脚本のデイミアン・チャゼルの凄さよ。後に「ラ・ラ・ランド」を手掛ける事になる。あらすじアメリカ最高峰の音楽学校に入学したドラマーのニーマン(マイルズ・テラー)は、教師のフレッチャー(J・K・シモンズ)によって初等クラスから最上位のクラスに引き抜かれる。プロになれるチャンスが広がったと喜んだのも束の間、フレッチャーの狂気にも似た指導によって、ニーマンは心身共に疲弊していくのだが…実は勘違いされやすい作品だ。ぱっと見は熱意あるスパルタ教師の指導で生徒がメキメキ頭角を表していく、のように見えてしまうが全く違う。その手のセオリーからは逸脱した話になっている。音楽に取り憑かれ、相手の狂気に呼応するかの様に自らの狂気が加速していくさまを描く作品。恐らくは音楽が題材じゃなくても通用するプロットだ。
クソA「今より更に良い演奏が出来るのだったら、より高みに到達出来るのだったら、その他はどーでもいい。もちろん自分も含めてだ。」片やクソB「限界まで引き出せ!出せないやつは消えろ!ついて来れない奴はいらん!俺の足を引っ張る奴はもっといらん!限界を破れ!!」音楽の外側から見た人物像と内側から見た人物像内側にその身を置いて「わかる世界」と「その先の世界」反復から得られる成果だけでは辿り着けない領域この話は監督の実体験から生まれた。ジャズドラマーを目指していた監督は「ある教師」によって音楽家としての才能の限界だけでなく、音楽をやること自体に恐怖を感じるようになってしまいプロ・ミュージシャンの道を諦めた。そこから着想を経ている。この作品は、フレッチャー役のJ・K・シモンズの「フルメタルジャケットのハートマン軍曹」を彷彿とさせる狂気を帯びた罵倒と凄みの名演技があってこそ成り立つ。狂気と言う名のクソ野郎とクソ野郎が衝突しながらも高みへと登っていく「ラスト9分間」の演奏は、観る者の血をたぎらせ「先の世界」を垣間見せてくれる。マジで手がグーになるグーに。ジャズ目線で言えばツッコミどころは多い。だがそこは問題ではない。この作品の本質はそこには無い。この映画について監督は「生徒をより高い領域へと追い込むのが教師の務めなら、どこまでやれば十分なのか?誰かを偉大にするにはどうすればいいのか?といった、音楽を別の角度から捉えた映画を作りたいと思った。これは、音楽の苦悩と恐怖を描いた映画だ。」と語っている。まさに "決して到達できないゴールに到達しようとする、絶え間ない苦痛“ だ。
2.知人からのオススメ。最後の最後まで先生がわからなかった。先生と主人公の信頼関係みたいなものがラストシーンで描かれているけれどそれが本当に通じ合っていたものなのかはわからない。父から離れて先生のいる舞台に行くことが父より先生を取ったように思えて悲しかった。違うと思うけど。人の精神が限界を超えた先にまで持っていかれる過程が初めて目に見えた。それは主人公が異常な精神の持ち主だからなのと、先生の自信が異常だから。現実ではなかなか見ることのできないものだと感じた。
3.ラスト痺れた!!!完全に持ってかれた!!!興奮冷めあらぬスパルタ鬼教師恐るべし!!圧巻の演技力で音楽に対する情熱が伝わってきた…そして主人公が自分の殻を破ってからの演奏には固唾をのんで見入った。成功するには上出来が如何に危険か。そして主導権を自らドラムで握り対抗していく姿にしびれた。最後には2人で最高の演奏を奏でて感無量!いやー良いもの見た。
4.なにあの緊迫感。なにあれ。全体の話や価値観としては個人的に賛同できないところもありつつ、人生について考えさせられつつ。きついし辛かった…ここまで見てる人をきつく辛くさせるのもすごいのよ…俳優全員が「生きてる」感じ。一緒に居た。“Good job”の2単語が危険なんだって話、日本の演劇界の「役者殺すにゃ刃物はいらぬ」ってやつと一緒や…!ってなった。主人公の直向きさ、集中力。刺激的だった。最後のエンドロールへの繋がり方はかっこよすぎて悶えました。このエンドロール途中で切れる人いないのでは!追記やっぱり、フレッチャーはニーマンを見つけたその瞬間から、最後(高い確率で)ああなるところまで未来が見えてたのかもしれないなあ。全部わかってやってたんじゃないかって気がしてきた。
5.先生は純粋に伝説的な音楽家を育成したい、だから狂気的な指導でも辞さない。ただ音楽のみを愛する人間かと思いきや、密告の仕返しをするような意地の悪い一面もある。マイルズテラー扮する生徒はどんなに厳しい指導や嫌がらせをされても折れない反骨精神で食らいつく。その2人が最後に生み出した伝説的なセッションに感動せざるを得ない。先生は自分のことしか考えてないエゴであまり好きにはなれなかったが、生徒は音楽のみを愛する純粋さがありそこがグッときた。
原題/別名:Inglourious Basterds
上映日 | 2009年11月20日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 152分 |
ジャンル | アクション、戦争 |
スコア | 3.8 |
監督 | クエンティン・タランティーノ |
脚本 | クエンティン・タランティーノ |
あらすじ
鬼才クエンティン・タランティーノ監督が自由な発想で描く、第二次世界大戦を題材にした過激で痛快な復讐譚! 戦火の嵐が吹き荒れるヨーロッパで、ナチス兵を襲い頭皮を剥ぎ血祭りにあげる、アメリカ軍のゲリラ部隊が暴れまわる! 敵に“バスターズ”と呼ばれ恐れられる、そのナチス狩り部隊を率いるのは、ブラッド・ピット演じるアルド・レイン中尉。彼らは、大胆不敵にも第三帝国の首脳陣暗殺の計画を決行しようとする。
出演者
ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ、マイケル・ファスベンダー、イーライ・ロス、ダイアン・クルーガー、ダニエル・ブリュール、ティル・シュヴァイガー、B・J・ノヴァク、サム・レヴァイン、ポール・ラスト、ギデオン・ブルクハルト、オマー・ドゥーム、マイケル・バコール、アウグスト・ディール、ジュリー・ドレフュス、シルヴェスター・グロート、ジャッキー・イド、ドゥニ・メノーシェ、マイク・マイヤーズ、ロッド・テイラー、マルティン・ヴトケ、リヒャルト・サメル、アルンドゥト・シュヴェリング=ゾーンレイ、ザック・フォルカー・ミヒャロウスキ、ケン・デュケン、クリスチャン・ベルケル、アン=ソフィー・フランク、レア・セドゥ、ティナ・ロドリゲス、レナ・フリードリヒ、ルドガー・ピストール、ボー・スヴェンソン、エンツォ・G・カステラッリ
感想・評価
1.タランティーノ作品中で1番つまらんかったなぁなんでかは知らんけど、あんまりぶっ飛んでないからかなぶっ飛んだ作品の数々を観た後に、これだったからそう感じたのかも。
2.癖のある登場人物が多い面白かったけど、どの勢力も応援する気持ちになれなかった
3.無茶苦茶おもろい。まさに映画小僧が作る映画って感じがしました。それぞれの思惑が集結して張り詰めて張り詰めて一気に炸裂する感じがたまらん。見ていてかなり気持ちがいい復讐劇だ。ただ残酷なんじゃなくて所々の画もかなり美しかった。
4.基本タランティーノ作品は苦手なのですが、この作品は好きです。冒頭のピリッと感が最後まで程よく続き、バイオレンスな描写を含め最後まで突っ走るかんじ。どのキャラも良い味ですが、やはりランダ大佐でしょう…(デコッコもいいな…)あっさり裏切るし正義とかとは別世界にいるけど、目的ははっきりしてる。?『アプフェルシュトゥルーデル』ランダ大佐とミミューが食べていた焼き菓子を実際に作成しました。詳しくはトップのインスタからどうぞ?ドイツ伝統の焼き菓子、シュトゥルーデルをあの時の“ミルク”と共に振る舞う、ここもピリリとしたシーンでしたね。タバコの火を食べかけのシュトゥルーデルで消す。言葉ではなくともここでミミューに対する答えが出ていますねぇ…ランダ大佐が去ったあとのミミューの嗚咽でも、その時の緊迫感が垣間見れます。タランティーノは自身の作品にほぼ必ず部分的にも出演していますが、今作ではどのシーンかわかりましたか???
5.( ◠‿◠ )ってなる。ぶっ飛んでて笑っちゃう。容赦ないところが好き。SNSなんかでこの役のクリストフ・ヴァルツの画像をよくお見かけしていたけれど、わぁ〜ハマりすぎている!何あの憎たらしい笑顔 !あとレア・セドゥ出てて驚いた。
原題/別名:Moonlight
上映日 | 2017年03月31日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 111分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | バリー・ジェンキンス |
脚本 | バリー・ジェンキンス、タレル・アルバン・マクレイニー |
あらすじ
名前はシャロン、あだ名はリトル。内気な性格で、学校では“オカマ”とからかわれ、いじめっ子たちか ら標的にされる日々。その言葉の意味すらわからないシャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友達だ った。高校生になっても何も変わらない日常の中、ある日の夜、月明かりが輝く浜辺で、シャロンとケヴィンは初 めてお互いの心に触れることに・・・
出演者
マハーシャラ・アリ、シャリーフ・アープ、デュアン・"サンディ"・サンダーソン、アレックス・R・ヒバート、ジャネール・モネイ、ナオミ・ハリス、トレヴァンテ・ローズ、アッシュトン・サンダース、ジャレル・ジェローム、アンドレ・ホランド
感想・評価
1.観終わったら分かる表紙のセンス主人公シャロンの視野の狭さをカメラワークでもうまく表現してる。この作品がアカデミー賞をとった年代だと衝撃的だったんだろうね
2.ゲイ・黒人・貧困というマイノリティの中でもマイノリティを描いた映画。社会の構造的な不平等が黒人と貧困を結びつけてしまっている環境に、マチズモ的なゲイフォビアの中で生き抜かなければならない主人公のなんだかすべてを諦めたような、だけど生に燃えるような目の演技が印象的だった。以前見た時はもっと悲劇的な映画のイメージだったが(記憶の中のラストシーンは拒絶されたのだと思いこんでいたが、実際はケヴィンとシャロンが抱き合ってエンディングとなる)、この後どうなるんだろう、幸せになってほしいな、というところで終わっていて見た後の心の機微が当時と全然違ったことに驚いた。あと黒人の肌色の表現が本当に美しく、絵をこだわっているのが伝わってきた。
3.大人になっても、結婚して子供が産まれても、お金持ちになっても変わらない、根底にいる自分。柔らかく、繊細で簡単には見せられない自分を思い出す作品でした。何だか、自分の弱点を突かれたようなそんな気持ちになる笑。すごくすごく好みで、2時間弱ずっと惹き込まれてしまった!!
4.主人公シャロン、貧困で、母は薬中、人種としても性としてもマイノリティ。孤独でどれほど生きにくかったのか。子供の時からは想像できないほど身体を大きくしてゴールドのアクセサリーをつけて強く見せてあの時嫌いだった大人と同じようにお金を儲けて。一つ一つに折り合いをつけて向き合ったり逃げたりして大人になったのだろう。信頼していたフアンの死を彼がどう受け止めたのかを描いて欲しかった。最後はケビンに再会できて良かった。
5.性とアイデンティティー。複雑な環境にどう生きていくかを考えさせられた。、
原題/別名:The Dark Knight
上映日 | 2008年08月09日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 152分 |
ジャンル | サスペンス、アクション、クライム |
スコア | 4.2 |
監督 | クリストファー・ノーラン |
脚本 | ジョナサン・ノーラン、クリストファー・ノーラン |
あらすじ
ゴッサム・シティーに、究極の悪が舞い降りた。ジョーカーと名乗り、不敵に笑うその男は、今日も銀行強盗の一味に紛れ込み、彼らを皆殺しにして、大金を奪った。しかし、それは彼が用意した悪のフルコースの、ほんの始まりに過ぎなかった…。
出演者
クリスチャン・ベイル、ヒース・レジャー、アーロン・エッカート、マイケル・ケイン、マギー・ギレンホール、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン、モニーク・ガブリエラ・カーネン、ロン・ディーン、キリアン・マーフィ、チン・ハン、ネスター・カーボネル、エリック・ロバーツ、リッチー・コスター、アンソニー・マイケル・ホール、キース・ザラバッカ、コリン・マクファーレン、ジョシュア・ハート、メリンダ・マックグロウ、ネイサン・ギャンブル、マイケル・ジェイ・ホワイト、ウィリアム・フィクナー、マシュー・オニール、エディソン・チャン、マイケル・ストヤノフ、デヴィッド・ダストマルチャン
感想・評価
1.ストーリー4映像4キャラクター5アクション5感動4演出5どんでん返し3出演者5音楽5その他5
2.「事実だけでは人は満足しない、幻想を満たさなければ」この言葉だけでこの映画は完成されている気がする。現代において警察と犯罪者が正義と悪の象徴としてあるが、市民はその正義に期待をし過ぎる。警察だから市民を守るのが当たり前、バットマンだから市民を守るのが当たり前、そんな風に勝手な期待をし、し過ぎたあまり裏切られたと勘違いをする。人に期待するということはあまりにも身勝手で、根拠が無いことなのである。そんな全ての期待を背負える闇の騎士に惚れないわけがない。
3.最初から最後までずっと面白かった。ヒース・レジャーのジョーカーも凄かった。
4.取調室二隻の船打倒ジョーカー、ゴッサムに追われてゴッサムを救う
5.2、3回挫折したけどがんばって最後まで見たらおもしろかった。この世は単純な善悪なんてないよなぁ挫折した理由は前作を観てないからでした
原題/別名:SYRIANA
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 128分 |
ジャンル | サスペンス、ドラマ |
スコア | 3.2 |
監督 | スティーヴン・ギャガン |
脚本 | スティーヴン・ギャガン |
出演者
ジョージ・クルーニー、マット・デイモン、アマンダ・ピート、クリス・クーパー、ジェフリー・ライト、クリストファー・プラマー、ウィリアム・ハート、マザール・ムニール、ティム・ブレイク・ネルソン、アレクサンダー・シディグ、マックス・ミンゲラ、ジェイミー・シェリダン、ウィリアム・C・ミッチェル、アクバール・クルサ、シャヒド・アハメド、ソネル・ダドラル、アムール・ワケド、ロバート・フォックスワース、ニッキー・ヘンソン、ピーター・ゲレッティ、ジェイン・アトキンソン、トーマス・マッカーシー、ナディム・サワラ、マーク・ストロング、ヴィオラ・デイヴィス
感想・評価
1.予備知識がないと分かり難い作品かも。「勇者たちの戦場」でも書いたことだが、2021年、米軍はイラクでの戦闘任務終了を決定し、アフガニスタンからの撤退を完了した。本作は2005年制作である。石油の利権を主とした中東を巡る各国や各業界の思惑が交差する。もちろん、現地の市民たちの思いも様々に影響する。映画としては内容がかなり複雑で「楽しむ」ところまで理解しづらい。ただ、この秋に米軍をはじめとする各国平和維持軍の撤退後イラクやアフガニスタンの国民が希望をもって新しい体制を築こうとしているようには思えない。全ての国民が安心して生活できる状態なのだろうか。もちろん、日本で観ている報道の限りだけど。利権は更なる利権を生み出すし、利権は虐げられた人々を生み出す。虐げられた人々は分かりやすい希望にすがる。負の連鎖がどこかで断ち切られることを祈る。171-116
2.油田の取引先を米国第一から自由競争へシフトを考えるアル・スバーイ家のナシール王子。息子の事故死からナシールと親密になるアナリストのブライアン。現場最後の任務で送り込まれるCIAのバーンズ。石油会社を解雇され路頭に迷う移民労働者ワシーム。油田を巡り企業合併や国家間競争が活発な中東での陰謀を描いたサスペンス映画です。長きに渡って中東で活動した元CIAエージェントのロバート・ベアが「9.11」を防げなかった一方で石油利権で暗躍を行うCIAを訴えた告発本"See No Evil"を原作に、脚本家出身のスティーヴン・ギャガンが脚本のみならず監督も務め、ジョージ・クルーニーとマット・デイモンを主演に中東の複雑な現状を群像劇のスタイルで浮き彫りにします。目まぐるしく場面を変えながら異なる複数の物語が展開されていくため序盤は置いてけぼりにされますが、全容が分かったときには一般人では立ち入れぬスケールの大きさに驚きよりも唖然とさせられます。社会派の要素が強く、娯楽劇としてのカタルシスは大きくはないですが、文明が生んだエネルギー戦争における人の錯綜を描いた一作です。#サスペンス☑#スパイ/アサシン☑
3.中東の架空の国シリアナを舞台に、石油利権を巡った様々な人物や組織の陰謀が描かれた作品。この話は、CIA工作員、弁護士、商取引のアドバイザー、テロ組織、国王の息子と、様々な視点で描かれた群像劇です。大概こういう話って最終的に一つにまとまったりするんですが、これはまとまりません。話に繋がりがある程度で、主軸となるキャラクター達が会って協力するというのはほとんどありません。率直な感想を言うと、非常に難しく、最後まで見てもよく分かりません。疲れてる時に見たら確実に眠ってしまう作品だと思います。全部見た後に内容をネット等で確認して、ようやく仕組みがなんとなく分かりました。 元CIA工作員による著書が元になっているらしいので、全てフィクションと言えないのが怖いですね。伝えたい事はなんとなく分かるんですが、描き方をもう少し工夫した方がいいように思いました。これじゃあ分かりにくすぎる。
4.前評判は承知していましたがやはり、少々難解な作品でした。ソファーに横になって鑑賞したならば睡魔に見舞われる事間違いの無い作品でしょう(笑)。中東を舞台にした石油財閥、アメリカCIA、石油関連労働者たち、夫々の思惑、策略、困惑などを丁寧に描いたシリアス色の濃い作品で重い内容の印象が強い作品でした。そんな関係で注意深く神経を張り詰めて鑑賞しないと意味不明な想いに陥ってしまう・・・・逆に面白いと言える事なのでしょう・・・・・・・・・
5. いやー難しかった。基本登場人物それぞれのストーリーが同時進行する群雄劇なのだが、大抵そういうのは最後には一つにまとまるものなのに、この映画はいくつかの終着点しか交わらない。超リッチな王子から港湾労働者、贅沢三昧のパーティーから一人一床も与えられない寝床、ビジネスマンから諜報部員。世界観の振り幅が大きすぎてつかめない。その中でいろいろな思惑がうごめくが、どれもこれもどす黒さが見えかくれする。最後に実話ではない、とことわっているが、元CIA諜報員からの話を元に…とあることを見ると、実情だととらえた方がいいだろう。でないと、こんなシリアスな話しはドラマとして面白くはない。実情はこうなんだと暴く映画と思えば、難解さと不快さを堪えて観る価値があるだろう。 僕は、もう一度観ろと言われたら断る。
原題/別名:No Country for Old Men
上映日 | 2008年03月15日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 122分 |
ジャンル | ドラマ、クライム、スリラー |
スコア | 3.8 |
監督 | ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン |
脚本 | ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン |
原作 | コーマック・マッカーシー |
あらすじ
荒野で狩をしていたベトナム帰還兵のモスは、偶然ギャングたちの死体と麻薬絡みの大金200万ドルを発見。 その金を奪ったモスは逃走するが、ギャングに雇われた殺し屋シガーは、邪魔者を次々と殺しながら執拗に彼の行方を追う。事件の発覚後、保安官のベルは二人の行方を探るが、彼らの運命は予測もしない衝撃の結末を迎え・・・。
出演者
トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ウディ・ハレルソン、ケリー・マクドナルド、ギャレット・ディラハント、テス・ハーパー、バリー・コービン、スティーヴン・ルート、ロジャー・ボイス、ベス・グラント、アナ・リーダー
感想・評価
1.いい意味で派手さは無いのに終盤までの緊張感が凄まじかった。夢の話をしてる表情がやるせなくて虚しくなった。アントンシガーというキャラクターは個人的にめちゃくちゃお気に入り。
2.無意味なカットやBGMがなくとても惹き込まれるマジックアワーな色づかいが好みだった
3.顔がバビエル・バルデムに似てるって言われたから観たけどとんでもない人間だった…気持ちの良いストーリーとかではないけど、テーマが「運命」というとこにあるなら腑に落ちない理不尽さもいいのかなと思う。そんなこと考えないでもベル、モスも渋いけどアントン・シガーの堪らないキャラの魅力。ニアミスしまくる逃走劇とアントン・シガーのいつ殺すか分からない怖さは最高でした。
4.原作を読まずに鑑賞分からん!何を伝えたいのか分からない殺されたのに、ちゃんと見せないしそして、警察官の夢の話、何?で、色んな人の解説動画を観た少し飲み込めたがやはり、面白味が分からん殺し屋が怖すぎて、すごい役者さんだとは思った観終わってもまだ怖い人
5.この作品で初バルデムこの顔ズルイそしてタフ過ぎる会社でもエアで飛ばす奴(名前忘れた)があるので、シュパッ音を聞くとバルデムの顔が脳裏に浮かぶ顔濃ゆいのぉ~ヽ(´Д`;)ノ
原題/別名:Green Book
上映日 | 2019年03月01日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 130分 |
ジャンル | ドラマ、コメディ |
スコア | 4.2 |
監督 | ピーター・ファレリー |
脚本 | ニック・ヴァレロンガ、ピーター・ファレリー、ブライアン・クリー |
あらすじ
時は1962年。ニューヨークのナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)は腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、ガサツで無学だが、家族や周囲から愛されていた。ある日、トニーは「神の域の技巧」を持ち、ケネディ大統領のためにホワイトハウスで演奏したこともある天才ピアニスト、ドクター・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のコンサートツアーの運転手として雇われる。まだまだ人種差別が根強く残る時代になぜか、黒人にとって制約と危険の多い南部を目指すシャーリー。粗野で無教養なイタリア系用心棒と、インテリな天才黒人ピアニストという何もかも正反対な二人が、黒人用旅行ガイド〈グリーンブック〉を頼りに、ふたりはツアーへ旅立った──。
出演者
ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ、ドン・スターク、セバスティアン・マニスカルコ、P・J・バーン、ブライアン・ステパニック、ニック・ヴァレロンガ、イクバル・テバ、Ninja N. Devoe、トム・ヴァーチュー
感想・評価
1.日本人は黄色しかいないからこそ肌の色で人を判断したりなんてしないけれど、黒人というだけでこんなにも酷い差別をさも当たり前かのようにするなかと、心が痛みました。けれどとても良い話でした。
2.黒人も苦労してきたけど、イタリア系移民も苦労してきたのね。二人の関係が徐々に変化していく過程が面白い。特にラストがほっこりして良かった。吹き替えはちょっと大げさでイマイチでした。
3.様々な差別について描かれているんだけど、くすっと笑えるところもあって、2人の関係性が素敵でとっても心温まる映画だった。黒人として白人からのいろいろな差別があるんだけど、それだけじゃなくて有名なって富裕層だからこそ、他の黒人とも違う目で見られる…孤独なドクにトニーのちょっと乱暴で強引なところが、ドクの孤独を癒していき、どんどん笑顔な2人が見れて良かった。
4.差別は今でも残っているんだろうな悲しい歴史?誇り高く生きることって辛いし難しいでも温かい気持ちになれた
5.とっても心温まった〜!クリスマスの映画観たいなって最近思ってたからそれもぴったりだった?アメリカでは本当にこんな差別あるんかな、、トニーの雑な様でいい奴なとことかドクが打ち解けて笑顔になるとことか良かったなあ確かにケンタッキー食べたくなった、あのシーンの2人のやり取り笑っちゃった\ ケンタッキーフライドチキン‼︎ ケンタッキーでフライドチキンだ‼︎ /
原題/別名:Little Miss Sunshine
上映日 | 2006年12月23日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 100分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.8 |
監督 | ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス |
脚本 | マイケル・アーント |
あらすじ
アカデミー賞4部門ノミネートのロードムービー。全米美少女コンテストで地区代表に選ばれた9歳のオリーブは家族のミニバスで会場を目指すが、同行するのは問題だらけの家族たち。道中で起こるいざこざを描いていく。
出演者
グレッグ・キニア、トニ・コレット、スティーヴ・カレル、アラン・アーキン、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン、ブライアン・クランストン、マーク・タートルトーブ、ベス・グラント、ゴードン・トムソン、メアリー・リン・ライスカブ、マット・ウィンストン、ジェフ・ミード、ジュリオ・オスカー・メチョソ、ウォレス・ランガム、ジャスティン・シルトン、ディーン・ノリス
感想・評価
1.笑えて、ちょっと泣ける私好みの映画だった!家族全員個性的で、問題も抱えているし、そりも合わない。最初はバンを押しながら乗り込むのが上手くいかなかったけど、最終的には皆んな慣れた調子で乗り込むのがすごく印象的だった。それだけ心も通じ合ったのかなと思う。オリーヴは他のミスコン出場者の女の子たちと比べて幼いし、見世物にされ、笑いものにされ、傷付いたら可哀想!出場させるな!と思う父、兄、叔父たちの意見も分かるけど、私はどちらかと言うと、せっかくここまで頑張ったんだから出場させてあげよう!っていう母の意見に賛成。ていうか、子供なんだから子供らしいダンスで良いの!他の子がませすぎなの!と思っていたら、まさかの予想を超えるハードなダンスで笑った??たしかに、あのじいちゃんが教えたダンスなんだから普通な訳なかった??私的に1番記憶に残ってるのが、アイスクリームのシーン。ショックを受けるオリーヴに対するじいちゃん、兄、叔父の対応が「オリーヴラブ❤️」って感じで愛されてるなぁと思った。私も昔、叔父に「そんなにケーキ食ったら豚になるで」と言われ、ショックを受けたな〜〜。(ちなみに当時の私は枯れ木のように細かったのでその心配は無用だったし、叔父も悪気はない)でも、母と祖母に「美味しいのにいらんの?食べちゃうで〜」と言われて、食べたなぁ。しみじみ。
2.爽やかで心が温まる大好きな映画「高校時代は悩める青春のハイライトだ」と言ってくれるおじさん素敵
3.スティーブ・カレルっていうとコメディのイメージが強かったけど、今回は少しシリアスめで驚きました。個人的にはあまりハマらない作品だったけど挫折して、喚いて、泣き止んでまた前を向いて走り出す。与えられた状況を楽しむ。人生はその繰り返しで必ず成功を掴み取れるような普遍的な方法も存在しなければ、計算づくの人生では幸せにはなれない。それぞれがそれぞれの人生でトライアンドエラーを繰り返して、それぞれ別のコツを編み出してやっと幸せになれるのかな。
4.いろんな人がいるんだなーと思った身体的な理由が夢を諦めなければならないの、辛いよね、小さい頃から負け組とか勝ち組とか教えるのやめて!!!!!!やだ!!! 154本目
5.子役の子が可愛い?ミニバスを押すところから家族が徐々に一体的になっていく姿が素敵だった☺️最後のシーンは笑いながら見てしまいました
ホットトピックス
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