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アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞 受賞作品。これまでにPippa Ehrlich監督のオクトパスの神秘: 海の賢者は語るや、アメリカン・ファクトリー、フリーソロなどが受賞しています。
原題/別名:My Octopus Teacher
製作国 | 南アフリカ |
上映時間 | 85分 |
スコア | 4.0 |
監督 | Pippa Ehrlich、ジェームズ・リード |
脚本 | Pippa Ehrlich、ジェームズ・リード |
出演者
クレイグ・フォスター
感想・評価
1."My Octopus Teacher"、これは単なる生物観察ドキュメンタリーではない。本作は、極めて根源的なテーマ、例えば、〈生命〉・〈知性〉・〈感情〉・〈自然〉・〈存在〉などをはじめとした、多くの哲学的な問いを突きつけてくるテキストである。私は本作を鑑賞する中で、〈彼〉と〈彼女〉の〈物語〉に感情移入をし、(言うまでもなく)号泣したわけだが、それほどドラマティックでセンセーショナルな関係性を題材にしていながら、〈彼〉がタコを〈名付け〉ていない点については、特段の注目に値すると言えよう。我々は、何かに愛着を持ち、それを(より良く)知った証として〈名付け〉を行うし、それが普通でさえある。他方、本作品は〈友情〉そして〈愛情〉をテーマにしている("fell in love")ものの、〈彼〉と〈彼女〉の関係性を、二元論(dualism)的に規定しない。むしろ、〈自己/他者〉や〈人類/動物〉の境界線(一線)を壊す〈知性・知恵(intelligence)〉や〈愛情(love)〉、〈遊び(play)〉などの契機(moment)を経て、お互いが触れ合うことで、お互いの〈あいだ〉が溶け合うかのような〈分裂〉を経験する様が描かれる。そして生まれた〈彼ら〉は、拡張された〈身体〉と〈意識〉を伴いつつ、近代的な枠組みの自明性を喪失させていくのだ。その意味で、〈自然〉を舞台とした本作品における〈自然〉の表象は、「都市」や「文明」に対置される「自然」ではなく、その〈場〉や〈環境〉、〈存在〉それ自体への実在論的コミットなのである。ある特定の〈目的〉を持たず、ただその場にある〈生〉を歩むことは、ある種の普遍性を持った生物への定義なのかもしれない、そんな思いを抱かせる作品。
2.バイリンガルニュースのまみちゃんがオススメしててみたらめちゃ良かった!タコってよくわからないと思ってたけど、最後は感情がみえるようで不思議だった。本筋とはあまり関係ないけど、海の中の森が神秘的で光が差してる感じがすごく好きだった。夜の森は怖すぎるけど。
3.自然の壮大さ、命のはかなさと新しく生まれる命のサイクルに改めて気づかせてくれる、地球上の生物一つ一つの命の尊さが凄く感じられるドキュメンタリー。まだまだ海は未知な世界であること、自然を妨害しないために人間が守るべきこととか、大切なことを色々考えさせられる。
4.1番大事なとこで息継ぎしに行くなー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!抱きついてくるタコ可愛い
5.とにかく映像が美しい。素晴らしい感性の映像です。異世界(海藻の海)を浮遊する無重力感と冷たい皮膚感覚が伝わってきます。タコと心を通わせ、海藻の森に同化する人でなくては撮れない映像です。 こんな世界に魅入られたら、陸の世界に戻れなくなるかも。音楽も控えめだが効果的でした。Netflixではなく、映画館の大画面でこの世界に浸りたかったです。
原題/別名:AN INCONVENIENT TRUTH
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 96分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
スコア | 3.3 |
監督 | デイヴィス・グッゲンハイム |
出演者
アル・ゴア
感想・評価
1.「もし実際に危険が迫っていても緊急じゃなければ動こうとしないのです」地球温暖化で起こる地球の変化、異常気象は人類が招いた結果で、それは人類でなんとか出来るし食い止められるのだから、みんな協力してよって話「想像してみて下さい。20万人もの難民が、環境破壊で大移動する事態を。私たちはテロ以外の脅威にも備えるべきでは?」「私たちに何ができますか?」「事実と想像を混同しないこと、正確な情報と誤解を見極めること。もし科学的根拠に基づいた警告が発せられたなら、国に関係なく人間として方法を探るべきです。皆が警告を受け止め対処できるように」難しかった。
2.学校で見せられるドキュメンタリーの印象。地球温暖化が当たり前の事実として受け入れられた今、衝撃はあまりない。わかりやすく、説明はしてくれる。通じないことの虚しさがよい。有権者の話題になってはじめて動くのだとしたら、民衆が賢くなる必要がある。
3.(個人的に)地球は温暖化してない──と思っている。いちおう理由はある。(ばかっぽいので注意してください。)地球の歴史は46億年ある。人間の一生は100年。短命な人間から見ると地球は4,600万倍生きている。100年しか生きられない人間、200万年しかないヒトの歴史。──そんな短い帯域幅の生命体が、悠遠な地球の変動を察知したり算定したり、まして体感できる──だろうか?ヒトの営み(サイクル)は、地球規模の変動を沙汰するには短すぎる。ごく普通にかんがえて、わたし/あなたの生きている最中におこった変化が、地球の変化──であろうはずがない。──このロジックが、まちがいでも、愚かしい与太話でも、かまわないが、わたしは毎夏、隣の年老いた寡婦と顔を合わすたびに「暑いねえ、むかしの暑さとぜんぜんちがうねえ」と同じ挨拶をする。するとかのじょはそのとおりだと頷いて「まったくだねえ」と相づちをうつ。多くのひとびとは昔の夏より今の夏が暑いことが地球温暖化のせいだ──と信じている。もしそんな20年か30年か40年かの、一般庶民の肌感に過ぎないものが「地球温暖化」であるなら、あと数十年も経てばどこもかしこもデスバレーになる。──ってことでいいのだろうか。わたしは地球温暖化を信じておりません。
地球温暖化とは、おそらく経済成長にたいする牽制とか、抑止力であろう。すなわち総ての基幹産業は、地球温暖化対策をすることによって、発展や採算や効率に、ものすさまじい枷(かせ)を負う。=とんでもなく余計なコストがかかる。企業にとって(地球温暖化対策は)大リーグボール養成ギブスの強化版みたいなものだ。とくに排出量がどうのこうのと常にたわごとに巻かれる流通業はブレーキをかけて走っているようなものだろう。とはいえ、誰が何にたいして牽制、抑止しているのか──は解らない。さりとて、これは陰謀でもなんでもない。わたしは陰謀論は信じないし嫌です。だけど地球温暖化ってのは、どっかの偉いひとが何らかの操作/コントロールのためにやっていることにちがいない──と思っている。そもそも地球が温暖化していることを証明できない。人のサイクル(期間)では地球が温暖化していることは立証できない。化石や地層にもとづいて過去のことは解る。が、未来はどうだろう。(思うに)地球が温暖化しているのは、地球は温暖化しています──という名目を打ち立てて、温暖化を助長するような行為や輩を、こぞって難じたり疎外したりしてきたから。──やがて地球温暖化現象は絶大なポリュラリティを獲得し常識になり、よもや公的に地球温暖化をうたがったり、異議を唱える者はいなくなった。で、操作者の思惑どおり地球は温暖化してます──ってことになった。に過ぎない。が、地球が温暖化しているかどうかは、じっさいにはわからない。(と思っている。)ところで、地球温暖化対策の広報先鋒は、みんなが大好きなグレタです。せんじつCOP26(2021/11)の開催によせて、グレタがまた吠えました。
常日頃、国民たちが愛してやまない小室夫妻。愛するあまりコメントが殺到し、ヤフーコメント欄が閉じられるという前代未聞の事態があったそうな。それが閉じられちまったもんだから、小室夫妻の次にみんなが大好きなグレタにコメントが殺到した。すさまじいグレタ愛を感じる出来事だった。それはさておき、かんがみれば子供である。なんであれ、まったくの自発では、子供は活動家にはならない。誘導か、環境か、影響か、いずれにせよグレタにもっとも近い大人がイニシアチブをとったから、かのじょはそうなった──わけである。グレタが発言をすると世界じゅうで反響があがる。そのすさまじい影響力。りっぱな広告塔である。てことは金づるでもある。(グラスゴーの街頭演説。un climate change conference uk 2021のマスク。被服も帽子もかっこいい。→注文が殺到するにちがいない。)間違いなく彼女は大人になってから「おとなたちにコントロール(操作)されていたわたし」というようなタイトル/内容の遺恨と悔悟にみちた自伝を発表し、傀儡だったじぶんを顧みることになるだろう。さて、本作は「不都合な真実」がアルゴアにとっての好都合な自己発信だった──という話。ドキュメンタリーとしてよくできていた。グレタにとっての地球温暖化。アルゴアにとっての地球温暖化。──地球温暖化というものは、それを操作したり発信したりする者の謂わば商売道具。(だと思っています。)
4.見るべし!という評価でスコア42006年の作品、15年前だ。作品自体は知っていたけど見ていなかった。私はこの15年間何をしてきたんだろう、そう何もしてこなかった。痛恨のパンチ。この15年間、日本でも自然災害が毎年起こっている。30度以上の猛暑は当たり前、35度以上の酷暑日も増えている。私が子供だった頃は25度以上の真夏日でも”暑い”と言っていた。少なくとも就職した約30年前くらいまでは。ものすごいスピードの変化。やばいぞ!地球!まずは知ること。今更で恥ずかしいけど、多くの人とシェアしたい。
5.きれいな水が流れる川と風に揺れる木々。私たちにとって懐かしいこの自然の風景を、子供の世代、孫の世代まで残し続けたいというのが我々の願いである。元アメリカ合衆国副大統領のアル・ゴアは、グラフや映像を駆使して観客の前で講演を行っている。彼はアポロ8号から撮った美しい地球の写真を見せ、現在進んでいる地球温暖化への問題提起をしている。2005年8月29日、テレビではハリケーン・カトリーナによる被災状況の映像が流れている。ゴアによると、政治家たちは地球温暖化問題を敬遠しているという。なぜなら、地球温暖化防止策に乗り出さなければならなくなるからだという。講演会でゴアは、中学の時の同級生が「アフリカ大陸と南米大陸は昔一つの大陸だったのではないか」と先生に質問し、先生が「大陸が動くはずがない」と答えたというエピソードを語る。そして、彼は「問題は無知ではない。知っているという思い込みだ」というアメリカの作家・マーク・トウェインの言葉を引用した。
つまり、我々は地球温暖化などありえないと思い込んでいることが問題だということである。ゴアの大学の教授は、1957年から大気中のCO2に関する研究を開始した。そして、現代文明の変化がCO2やガスの増加と関係していることを突き止めた。春夏には植物がCO2を吸い、秋冬には植物がCO2を吐くといったサイクルで地球は呼吸をしている。しかし、教授が1958年から大気中のCO2の濃度の観測を始めると、CO2は右肩上がりに増え続けていた。世界中の氷河が解け始めており、キリマンジャロの雪は10年以内に無くなるだろうと予測されている。氷床から当時のCO2の量と気温を知ることができ、そのデータから、気温とCO2の量のグラフは比例していることが分かる。65万年もの間、CO2の量は300ppmを上回ったことはないが、現在はそれを遥かに上回っている。そして、50年以内にもっと増えるだろうと言われている。ゴアは、環境問題はモラルの問題だと言った。政治の世界では、CO2排出の規制案や緩和案が成立しては撤廃されるという事態が繰り返されていた。1989年、ゴアの6歳の息子が生死をさまよう程の交通事故に遭った。
それを機に、ゴアは生きている間に何をすべきかを考えるようになった。そして、彼は地球温暖化について本腰を入れて学び始めた。ゴアは「地球を失ってしまう」という危機感を感じている。熱波により、アフリカでは多くの人々が死に、インドでも50度を超える日があった。海水の水温が上がって嵐が起きるようになり、日本での台風の数が増えた。ハリケーン・カトリーナの被害からなぜ救えなかったのかとゴアは考えていた。彼は2000年の大統領選でブッシュに敗北したが、それでも進むしかないと研究を続けた。降雨量も変化しており、インドや中国で大洪水が起きている。一方、大洪水の起きた中国の隣の州では大干ばつが起きている。降水地域が移動しており、世界最大級のチャド湖はほぼ干ばつしている。ゴアの実家は黒牛農家であった。彼は子供の頃、一年の半分は農家のある田舎で自然に囲まれた生活をしていた。北極の永久凍土が解け始め、北極海の氷原が解けて無くなろうとしている。太陽熱を跳ね返していた氷が無くなり、温暖化が進んでいく。環境の変化によりワタリドリの生態系も変わってしまい、鳥インフルなどの病気が蔓延している。
南極の棚氷は2002年に観測を始めて35日で消滅した。ゴアは、テロ以外の脅威にも備えるべきだと主張している。人口増加や森林破壊、科学技術の進歩が温暖化に関係しており、温室効果ガスの排出量はアメリカが世界最大だという。子供の頃、ゴアはタバコ畑が好きだった。そこで大人に混じって働いている感覚が得られたからだという。10歳年上のナンシーは10代でタバコを吸い始め、肺がんで亡くなった。彼はナンシーの死の原因を自ら作っていたことに罪悪感を抱いた。経済と環境は両立しないと一般的に言われているが、ゴアはそれに異を唱える。彼は、世界中を飛び回り、地球温暖化の事実を明確に示す。そうすることで人々の意識が変わると彼は信じている。意識改革の一例として、世界では低燃費車を作っている自動車会社が成功している。今さら手遅れだと諦めるのではなく、我々がすべきことはたくさんあるとゴアは言う。省エネ家電を選び、低燃費車に乗り、なるべく公共交通機関を使うなどといった我々の行動の一つ一つが地球温暖化防止に繋がるのである。
原題/別名:Undefeated
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 113分 |
スコア | 3.9 |
監督 | ダニエル・リンジー、T.J.マーティン |
感想・評価
1.メンフィス、ノックスビル、チャタヌーガ、ナッシュビル、リプリー、ヘイウッド、マイラン、ウエストヴュー
2.「管理職必見の一本」「映画以上のドキュメンタリー」人間性、規律、チーム優先失敗した時こそ人間性が現れる選手達を鼓舞する言葉のひとつひとつが嘘がなく、まっすぐで、本当にチームを愛しているのが伝わったそのことが選手達にもちょっとずつ伝わって表情がどんどん変わっていったのが印象的だった敢闘賞のチェイヴィスのあのスピーチは本当に驚いたあんなに荒れていたのに自分よりも仲間を労り、痛みを理解しようとした所がジーンときたし、一流のコーチングの賜物だなって思ったそして最後の試合のあとのocとの涙のハグ…私まで泣いた…子どもと過ごす時間を削ってもチームのために必死で、でもそれを6年支えた家族もすごいと思った絶対寂しい思いをしていた筈なのに彼が魂を込めてチームを作り上げていくのを側で見守っていたんだよな、すげえ…アメフトが分からなくてもスポーツ物が苦手でも没入できるドキュメンタリーだった
3.テネシー州にあるマナサス高校のアメフトチーム「マナサス・タイガース」。結成から一勝も出来ない弱小チームだったが、2004年からボランティアとしてコーチを務めたビル・コートニーの指導から無敗の常勝チームへと成長していく様子を捉えた実録ドキュメンタリー。アメフトを題材にした映画なら「タイタンズを忘れない」「ルディ 涙のウイニングラン」「ギャングスターズ 明日へのタッチダウン」などなど名作揃い。それらは実話を基にしたエンタメ作ですが、本作は完全にその場を映し出したドキュメンタリー。鬼コーチと呼ばれたビルと問題や悩みを抱えたチームの主軸選手3人が中心になっています。ドキュメンタリーであるからこそ誤魔化しの無い展開があるし熱量が存分に感じられます。アメフトを通じた人間性の構築。劣勢からの這い上がり。1人だけ悩まず皆で解決していく結束力。ただ単にアメフトだけじゃなく人生においても大切な事を学んでいくメンバーたちの様子を見ていると、「映画のようなドラマってやっぱり本当にあるんだな」と思いました。「スクールウォーズ」のような指導者と選手の熱い絆を感じさせてくれる内容でしたし、アメフトを特に知らなくても楽しみはたっぷりと感じられるでしょう。
4.ドキュメンタリー。ドラマみたい。言ってることが本当になった。人間性、規律、チーム優先忘れないようにしよう今までで1番の腰パンをみた
5.マジで良いアメフト知らない人でも感動出来るはず。スラムダンク読んだときくらいアツくなったわ。
原題/別名:American Factory
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 115分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
スコア | 3.8 |
監督 | スティーブン・ボーグナー、ジュリア・ライヒェルト |
感想・評価
1.人間としての差異というよりも、国の習慣(あるいはある部分についての文化)の違いがいかに個々人に違いを及ぼすのか。二大国が隣り合う場で、工場建設から組合設立の賛否を問う投票というタイミングが表の流れ。だが、ベースは米中双方の登場人物のパーソナルストーリー。
2. 本作では最後に言及される程度であまり目立っていないが、機械化は大きい。
3.そもそも個重視のアメリカと仕事重視の中国じゃ仕事観が相対してるのに、お互い自己主張強すぎて対話も解決策も探そうとしてない
4.純粋に、見せ物としてかなり面白かった。映像の切り替わるタイミングとか、音楽のセンスが心地よかった。画面に写ってる人みなさんが、カメラをあまり意識していない様子で自然で良かった。中国とアメリカという、経済においても世界の主導権争いにおいてもライバル視している2者。そんな中国がアメリカに工場を?真新しい施設に大きなロボットアーム、少し不安げなアメリカの従業員と、期待感のある始まり方。「アメリカのやり方に合わせる」という会長の指針も興味深かった。次第に中国の従業員もアメリカの従業員も仲良くなっていく。でもやっぱり、お金という概念がすべてを狂わすのね。中国に視察に行ったアメリカ人が涙を流すシーンは、ちょっと笑っちゃったけど本当に感動したんだろなと思う。会社の行事の中で、社員の結婚式が行われるって凄い。映画全体を貫く中国とアメリカという対のイメージ。ここまで「逆」なんだと、思わず笑ってしまう。規律正しく働く中国人、労働においても個人を尊重するアメリカ人。経営陣のプレゼンの仕方に、それを聞く従業員の反応。スーツで会議に参加する中国人とラフな格好で参加するアメリカ人。給与と労働時間。エンディングの、退社する中国の従業員とアメリカの従業員の様子。これを見ると、日本人って、中国とアメリカのちょうど真ん中なんかなと思った。色んな軋轢や障害があって、結果アメリカ人の雇用を生んでいる形なのが皮肉だなと思った。このドキュメンタリーもすべてを映しているわけではないと思うので、今こういう感じなんだなと頭の隅においておきたい。最終的に機械に仕事を奪われるという締めになってたのは唐突だなと思った。
5.物づくりに携わる現場の人間(アメリカ人)が不当な扱いを受けることに悔しさを感じながらも、ハードーワーカー(中国人)は不真面目な働きを残業して補填するのは間違ってると腹が立った。欧米とアジアの働き方の違いとは、と考えつつ、自分の仕事が機械に替わる日が来ると思うと怖くなった。フヤオ社長はじめ中国人はアメリカ人からの印象が悪いって認識していることがわかって心苦しい。
原題/別名:TAXI TO THE DARK SIDE
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 106分 |
スコア | 3.8 |
監督 | アレックス・ギブニー |
脚本 | アレックス・ギブニー |
感想・評価
1.授業で観てその日は寝れなかった。全員が知るべき事実。テロは必然的。罪のない人を拷問して、家族に憎まれて当然。そりゃアメリカへの復讐のために生きるよなぁ。この映画をアメリカが作ってそして公開してる事実はアフガニスタンの人も知っててくれたらせめてもの救いだなぁ。
2.米国の捕虜拷問の実態を暴き、テロ対策に対する姿勢を批判するドキュメンタリー。2002年、仕事に向かったまま行方不明になった22歳のタクシードライバーDilawarさんが、アフガニスタンの米軍基地内の拘置所で勾留され拷問の末死亡した事件を足がかりに、彼の剖検結果から、死因となった拷問の実態を検証していく。『ゼロ・ダーク・サーティ』でも描かれている事実がまだ「うわさ」だった頃、実際に捕虜となった兵士のインタビューや写真を用い、ドラマにないリアリティで捕虜拷問の実態を世間に知らしめた。足がかり的な役割を担った点でも貴重な一本。
原題/別名:Free Solo
上映日 | 2019年09月06日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 100分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
スコア | 4.0 |
監督 | エリザベス・チャイ・バサヒリイー、ジミー・チン |
あらすじ
アメリカ・カリフォルニア州にあるヨセミテ国立公園。アレックス・オノルドはそこにある970メートルの高さを誇るエル・キャピタンの岩肌を登るという生涯の夢を実現するため準備を始める。しかも、ロープなし・道具なしのフリーソロだ。他に類を見ない世界で最も偉大な功績と称されるこの挑戦は、究極の選択を突きつけてくる。成功か死か―。幾度の失敗と練習を重ね、2017年6月3日、人類史上最大の挑戦に挑む。
出演者
アレックス・ホノルド、トミー・コールドウェル、ジミー・チン、サンニ・マッカンドレス、Dierdre Wolownick
感想・評価
1.数ミリ足をかけるところが違うだけで死に至ってしまう、ギリギリのクライミング。それぞれの本心がとても心に突き刺さってくる素晴らしいドキュメンタリー。凄過ぎるわ。
2.手に汗握るとはまさにこの光景。本番に至るまで幾度となく目にしたそれはロープの有無で全く別の光景と化す。先入観でこの手の挑戦をする人間は得てして命知らずなのかと思っていたが、本番を前に躊躇する姿は新鮮だった。本番の緊張感とその先に待つ景色に感動。素晴らしかった。
3.アレックス・ホノルドという、孤高のフリークライマーがエル・キャピタンという断崖絶壁を命綱なしで登り切る前人未到の挑戦に密着したドキュメンタリーフィルム?安定は成長をさせないとか、挑戦して達成することで生を感じるのは、登山をする私とかしては理解は出来るけど、あんな岩場を命綱なしで登ろうとすること自体異常だし、ザイル付けてルートを何度も研究して、実際登り切ってしまったとこが、アレックスの何とも凄い所だ。誰も真似はしたいと思わないだろう。フリークライマー自体亡くなるのはよくあることのようで、映画の中でも著名なフリークライマーたちの死が取り扱われていた。アレックスも何度か滑落しているが、それでもやめれないのがフリークライマーなんだろう。いつの日か、彼の滑落死がニュースにならないことを祈る。
4.エル・キャピタンをフリーソロ挑戦したアレックス・オノルドを描いたドキュメンタリー映画ここまでスリルのあるドキュメンタリー映画は初めてかもしれないドキュメンタリー栄花らしからぬクライマー視点の天才的カメラワークも非常に印象的
5.絶壁に命綱なし、身一つ完璧にやる以外の選択肢はないまたあとで地面で会おう幸福な世界に安住しても”生”を実感できないできるだけ長く生きなければならない義務なんてない命を賭けて全力でやる今日は重力の小さい日であってくれ聳え立つ”エル・キャピタン”人生は挑戦と達成の連続成功の先で、また会おう感想です。どうやって登っているのか意味がわからないクライミングの世界。その更に意味がわからない命綱なしのフリーソロの世界。それは指を引っ掛けたうちに入るのか?と言いたくなる程の微妙な凹凸に指先を掛け爪先を掛け、断崖絶壁を登っていくクライマー・アレックス。本気で意味のわからない見たこともない光景に、「スゲー」以外のボキャブラリーが死滅しました。とにかくスゲーっす。
原題/別名:MURDER ON A SUNDAY MORNING
製作国 | フランス、アメリカ |
上映時間 | 111分 |
スコア | 3.6 |
監督 | ジャン・グザビエ・ド・レストラード |
原題/別名:20 FEET FROM STARDOM
上映日 | 2013年12月14日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 90分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
スコア | 3.6 |
監督 | モーガン・ネヴィル |
出演者
メリー・クレイトン、マイケル・ジャクソン、ミック・ジャガー、ブルース・スプリングスティーン、スティング、スティーヴィー・ワンダー、デヴィッド・ボウイ、リンゴ・スター、レイ・チャールズ、デヴィッド・バーン、トム・ジョーンズ、ジョー・コッカー、ティナ・ターナー、シェリル・クロウ、カイリー・ミノーグ、ベット・ミドラー
感想・評価
1.原題の20 Feet From Sterdom。バックコーラスからセンターポジションまでの距離。そこに立つまでには、それなりの覚悟と運がいるのだな。メインのスターより歌が上手くても、その歌声を乗っ取られたり。スターになれたのに、その後が続かなかったり…。でも、歌が好きで、歌声が素晴らしくて、歌姫であった。
2.【その存在のスゴさに気づいたのは「ブルース・ブラザース」!】 たくさんのバックコーラスの黒人女性シンガーにインタビューする中で、「父が神父だったの」「私もよ」「私も。典型よね」みたいなシーンがありました。 そうなのか! そう言えばホイットニー・ヒューストンも少女時代から教会で歌ってたんですよね(彼女の歌声、大好きです)。 もう、文化としてゴスペルが根づいてるんですね、きっと。 宗教の是非は置いておいて、祈ること、歌うこと、生きること。それらが一緒になって日常に入り込んでるって、ステキ過ぎる! それで思い出したのが、子供の頃に映画館で観た「ブルース・ブラザース」でした。今でも僕のワン・オブ・ベストの映画です。 その中で、BBの二人が訪れた教会で、ジェームズ・ブラウン神父と信者たちが大勢で歌い踊るシーン。もう、圧巻です。JBの歌声もさることながら、もう「その他大勢」の声が怒涛のごとくで。このシーンについては子供ながらに「教会で大合唱って、これはコメディだから、こんなふうに茶化してるの? それとも教会って普段から本当にこういう状況なの?」と思ったものです。 BBではその音楽から神の啓示を受けたジェイク(ジョン・ベル―シ)が「The Band!」と叫んで、孤児院を借金から救うためにバンドを再結成する決意をするのでした。
そういえば、今が旬の(笑)アレサ・フランクリンを知ったのもBBでした。ダイナーの店主である彼女と、従業員の黒人女性が歌う「THINK」。こちらは本当に洗練されたバックコーラスのカッコ良さ、音楽の楽しさ一の溢れる曲でした。楽器屋のレイ・チャールズのシーンも良かったし。 「バックコーラスの歌姫(ディーバ)たち」というこの映画は、ソロになった者となれなかった者、その違いはメンタルの強さや野心、あるいは時潮によったりもするようだけど、映画に登場するどの人も、心から歌うことを愛している、たとえ一度は失望したとしても、結局はそのことに立ち返ってくる、という彼女たちの姿がすごく胸に響きました。 さぁ、この話の続きはこの映画を教えてくれた、さりさりさんのところにお邪魔します。ノーマークだったこの映画を教えてくれてありがとうございました。 それから、さりさりさんにこの映画を紹介されたという、やすのりさんにも感謝します! あぁ、歌いたい。声を限りに!
3.やすのりくんの熱い熱いレビューに惹かれて、即鑑賞!!!だって見て下さい、キャスト欄の錚々たるメンバー!でも彼らはこの映画では脇役。主役は彼らのバックコーラスの女性たち。普段は脇役の彼女たちにスポットを当てる、これは音楽ドキュメンタリーだ。彼女たちの歌唱力が、とにかくもう凄すぎる。彼女たちこそ歌姫。ソロでも充分通じるでしょ!と思うけど、これがまた難しいところ。ソロは才能があるだけじゃ成功しない。そこには運とか宿命というものが関わるらしい。この業界は、決して公平な勝負だけで決まるわけではないのだ。何人かのバックシンガーが登場したが、私が一番惹かれた声の持ち主はリサ・フィッシャーだ。彼女の声は優雅でパワフル。それでいて繊細で柔らかだ。リサの声に惹かれたミュージシャンは、きっと数多くいただろう。リサも一度はソロでデビューしたそうだ。でもソロで生き残るためには、更なる売り込みと駆け引き、エゴと自己PRが重要らしい。しかし、優しすぎた彼女は、そのタイミングを逃してしまった。ソロで生き残れなかった彼女の運命が哀しい。何はともあれ、音楽って素晴らしい。歌うって素晴らしい。心から音楽を楽しみ、歌うことに生き甲斐を感じている彼女たちの人生に拍手喝采送りたいです!歌うとは分かち合うこと競うものじゃないインタビューに答えていたミュージシャンの言葉です。あら、誰の言葉だったかしら。忘れちゃった。ごめんなさい。笑#やすのりくんオススメ
4.ドキュメンタリー映画これだけのアーティストにコメントもらってるんだから、いいに決まってる。バックコーラスといえども実力は素晴らしい自分の声が他人に乗っ取られたりという理不尽さはやりきれない。表にたつ、ソロになるっていうのは実力だけじゃないんだよね芸世界、ショービズってのは難しいスターにすることはできるけど、彼女の才能はもっと奥深いってなフレーズは都合が良すぎる言い訳だなって感じた。バックに注目する人もいる!!
5. 最高です! ラストの2曲で、もう満点でイイやっ!ってなりました! 歌ってる姿がファンキーで、パワフルで、凄っげえカッコイイの一言! 目立たないパートに見えても、いざスポットを当ててみるとメッチャ熱い!を実感です!バックコーラス! センターボーカルへの野心や、いろんな葛藤と闘う彼女たちのライフスタイルに一喜一憂ですが…それでも、そこに歌があれば、マイクの前に立てれば、それでOK! あの生気溢れる表情よ! フィルマークスのキャスト欄…ズラリと並ぶレジェンドたちの名前には垂涎!…が、せっかくのバックコーラスの彼女たちにスポット当てた作品なのに、メリー・クレイトンだけって……? ダーレン・ラヴ、リサ・フィッシャー、ジュディス・ヒル…etc 書いとこうよ〜!? あのレジェンドたち…今作では脇役ってコトにしとこ!?
原題/別名:Bowling for Columbine
上映日 | 2003年01月25日 |
製作国 | カナダ、アメリカ |
上映時間 | 120分 |
ジャンル | ドラマ、ドキュメンタリー |
スコア | 3.6 |
監督 | マイケル・ムーア |
脚本 | マイケル・ムーア |
あらすじ
"アメリカで最も影響力を持つジャーナリスト、マイケル・ムーア。マイク片手にアポなし突撃取材、という独自のスタイルで、全米を震撼させたコロンバイン高校銃乱射事件を入口に、アメリカ銃社会を斬っていく。彼は問う。なぜコンバイン事件は起きたのか?なぜアメリカ銃撃事件が多発するのか?こんなアメリカに誰がした?"
出演者
マイケル・ムーア、チャールトン・ヘストン、マリリン・マンソン、マット・ストーン、ジョージ・W・ブッシュ
感想・評価
1.初めてのマイケルムーアだよ!!取材シーンが見応えあり。銃社会だからこその問題が浮き彫りになってた。“確証バイアス”は怖いね。今の時代避けられないけど
2.BSプレミアムにて。前から観たかったやつ。政治について、社会について、構造的な問題の本質を突いていた。もし自分が高校の先生だったら絶対生徒に観せたい。
3.【第75回アカデミー賞 長編ドキュメンタリー映画賞受賞】『華氏911』『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』などのドキュメンタリー映画の鬼才、マイケル・ムーアの名が一躍知れ渡った作品。終盤NRA(全米ライフル協会)の会長であるヘストン氏に話を聞きに行く展開になるんだけど、あれ?ヘストン?これチャールストン・ヘストン!?ってなった。『猿の惑星』や『ベン・ハー』の言わずとしれた大スター、チャールストン・ヘストンってこんな人だったのかと落胆してしまった。犯人たちが聞いていたというマリリン・マンソンに批判が集まったりするのは昨今でもハロウィンジョーカー事件でも記憶に新しいよね。規制すべきはそこじゃないだろ!となったし、当事者のマリリン・マンソンがなんならごく真っ当な意見を言ってて素晴らしいと思った。ドキュメンタリー映画としては監督自身が前に出てきてガンガン攻めの姿勢を崩さないのがマイケル・ムーアだなあと思ったしちゃんと面白い。#第75回アカデミー賞
4.20年近く経つけど、アメリカ変わってなくね?
5.米国に生まれなくてよかった名優チャールトン・ヘストンがヤバイ人だとは知らなかった
原題/別名:O.J.: Made in America
製作国 | アメリカ |
スコア | 4.4 |
監督 | エズラ・エデルマン |
出演者
ピーター・ハイアムズ、O・J・シンプソン、デヴィッド・ザッカー
感想・評価
1.アメリカンクライムストーリーシーズン1が面白すぎたので鑑賞。総尺7時間47分とかいう鬼の長さ+開始3時間が事件の前フリとかいう”””ガチ”””のドキュメンタリーでありながら、観てて全く飽きない。インタビューとアーカイブ映像の構成が上手すぎる。
2.このタイミングで映画史を変えるドキュメンタリーに出会えるとは…まず、驚いたのはたったの467分で1人の生涯を、そしてアメリカの差別史・メディア史を描けてしまうことだろうまさに、メディアの中で生きるO.J.シンプソンと今この現実に生きているO.J.シンプソンとの対比を通し、アメリカ社会が抱える闇が露わになってしまう、彼は死ぬまで加害者でありながら被害者であり続けるであろう…・ドキュメンタリー的な視点から書こう僕は昔、原一男氏の元でドキュメンタリー映画の作り方を学んだことがある。その時僕はインタビュー形式のドキュメンタリー作品を描きたいと伝え、原先生に少し怒られると同時に1つのアドバイスをもらったそれは、インタビューを編集する際・説明的なセリフ・感情的なセリフの2つを聞くこととなるが、編集時・説明的なセリフを全排除し、残った・感情的なセリフだけで映画を構成せよ。との教えだ本作は証言者75人全員の感情の部分を丁寧に抽出し、説明の部分を物語に入り込みやすいアーカイブ映像で置き換えた。(アーカイブの抽出がうまいんだなこれが)まさに、説明と感情の構築の仕方を熟知している。まさかとは思うが、本作の監督も原一男氏の元でドキュメンタリーを勉強したのではないのかと錯覚に陥ってしまうほどにだ。
これぞ、僕自身が理想としていた形を体現したのではないのかとも感じてしまい、鑑賞後しばらくの間、呪いにでもかかってしまったかのようなとてつもない嫉妬と尊敬にかられてしまった。例えばどんな部分に嫉妬したかなんて、数え切れないほどあるんで、あえてなにも語らずにいこう。実際に起きた事件を元とした作品なので、事件について少し調べれば話の概要なんて全て簡単に理解できる。それなのになんでこんなにネタバレしたくないという願いが脳みそから滝のように湧き出てしまうのか…おそらく事件の裏に隠されていたそれぞれの立場から見た感情を描き切れているからであろう。とにかくみんなに見て欲しい、そして驚いて欲しいあれ、もう30分も見ちゃってる。もう半分も見ちゃってる、なにこれすごい。と・次に構成についても語りたいなんと本作、開始3時間目でようやくO.J.シンプソン事件に導入し始める。それまでひたすらO.J.の生い立ち、それと同時進行でアメリカの黒人差別問題はどう進んでいったかが流れていく。実はその3時間もの導入こそが、その後の5時間もの本編を際立たせていくのだ一般的なドキュメンタリー作品(映画然りテレビ番組然り…)は事件の導入から始まり、そこから関わった人の過去を探っていくタイプが多い。
その方法論を取れば、冒頭で加害者・被害者というわかりやすい構造(各キャラクターにおけるサスペンス要素)を組み立てることができ、見る側の集中力を持続させるのに十分なほどの効果を発揮できるからだ。しかし本作はそれを取らずにさらなるサスペンス、感情移入を呼び起こしている。なぜ出来るのか、それはインタビューとアーカイブの構成の仕方のうまさによるものであろう。特に良い役を果たしてると思ったのはO.J.の大親友、そして弁護側に立った弁護士ののインタビューのはさみ方だ、彼らの視点の持つP.O.Vがこの映画においてどんな役割を果たしているのか、監督は知ってるはずだ詳しく書くとネタバレになるのでこれはこれから見る人たちに対する注目ポイントとしてだけで残したい。・最後に同じドキュメンタリー作家のしての感想を残すとすれば完敗、素晴らしすぎるっていうと超えられなくなっちゃうほど神化してしまうので、唯一この作品を超えられるであろう部分をあげよう・インサートの撮り方に単調さがあった。多分この部分は僕がやったほうがもっと面白くなったであろう。以上かな。これからの5年はこれを超える作品を撮れるように頑張らないとな
原題/別名:Icarus
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 121分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
スコア | 4.0 |
監督 | ブライアン・フォーゲル |
脚本 | ブライアン・フォーゲル、ジョン・バーテイン |
あらすじ
ロシア人科学者が暴露した国家ぐるみのドーピング。プーチンにとって最悪の内部告発者となった男の証言に米国人自転車選手が迫り、アカデミー賞候補となった作品。
出演者
ブライアン・フォーゲル、グリゴリー・ロドチェンコフ
感想・評価
1.ドキュメンタリーの出来とかを越えて現実でクソヤバイ五点満点の出来事が奇跡的に起こってしまい、そういう意味ではこれを越えるドキュメンタリーは無いと思う。
2.かねてからドーピング検査に無意味さを感じていたアマチュアのロードレーサーが、自らドーピングをして立証していくドキュメンタリー映画。しかし、その後話がロシアの国家ぐるみで行われたドーピング問題に繋がっていくという恐ろしい実話。ロシアのヤバさを証明することになったな…。マフィアやん。
3.ドーピングドキュメンタリーがまさかこんなふうに着地するなんて撮ってる側怖かっただろうな
4.スーパーサイズミー的なおもしろドキュメンタリーかと思ったらおそロシアの話でした、、アカデミー賞受賞も納得の面白さ#BRUTUS#ドキュメンタリー好き。
5.これはすごい映画を見てしまった。アマチュア競輪選手の監督が、競輪のドーピング検査なんてインチキだってことを証明するためにわざとドーピングして競技でいい成績を残して種明かしするドキュメンタリーを撮ろうとするけど、その内容は徐々に予期せぬ方向に。。ロシアスポーツの闇が暴かれる。めちゃくちゃ骨太なドキュメンタリー映画。作りも超面白い。内容は怖い。ぜひみんなにも見てもらいたい。
原題/別名:BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 85分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.9 |
監督 | ロス・カウフマン、ザナ・ブリスキ |
感想・評価
1.売春宿 カルカッタ ボンベイ 折檻 客を取れ 構図 沢山の情報 写真家としての才
2.この映画を観ていて、自分は「不幸な境遇の子供たち」を観ていると思っていましたが、何が不幸か幸福かは本人が決めることで、本人たちが不幸だ助けてくれと言っているならまだしも、外野から「不幸だ」と決めつけるのは、不幸であってほしいと思っているからなんじゃないと思いました。自分は人の人生に責任を持てないので、監督たちのような行動は起こせないな、と思ってしまいます。
3.母親が自宅で客をとり、殺されたり、世話役のおばあちゃん、父親は麻薬中毒。どこの国でもあることなのだろう。子供たちはこの映画で宿舎学校の学費を得ることができたがその後の進路はアメリカの大学に行く子や学校を辞め、もとの売春宿へもどる子などそれぞれ。置かれた環境と与えられた機会、めぐり合わせを活かし、それそれ選択した進路が異なるのは当然のことなのだろう。サクセスストーリーではなく、寄付狙いの製作者もどうでもよく、弾けるような子供たちが魅力的で目が離せない。写真の才能を認められオランダに招待された子が自信満々で闊歩する姿に泣けてしまった。
4.未来があるはずの子供たちも環境や親によって過酷な人生を歩まざるを得ない。きっと映像で見てる以上に厳しい現実なんだろうな。売春をしているのはアウトカーストの人だけかと思ってたが、上位カーストの人もいるということに驚いた。
5.なぜ今まで観なかったのかと、自分を恥じました。インドのカルカッタ(現・コルカタ)の売春窟。そこで生まれた子どもたちのドキュメンタリーです。監督のザナさんはこの赤線地帯に入り、子どもたちにカメラを与え、写真の撮り方を教え、子どもたちが学校に通えるよう尽力しています。子どもの中には類まれな才能を発揮する子もいて、とある子はニューヨークの芸術系の大学に進学が決まったとか(当時の情報)。他の子たちも、学校で勉学に励む子もいれば、親の意向で退学させられる子もいたり、学校を退学して結婚、遠方に引っ越す子もいたりと色々です。でも、あの場所で普通に暮らしていたら、女の子はそのうちお客をとらされるし、男の子は教養がないのでロクな仕事にもつけず麻薬に溺れたりと、負の連鎖に陥っていたと思う。あと衝撃だったのは、売春業をしている人はカーストの最下層の人かと思いきや、カーストは上の方だけど、代々、売春を生業にしてきたから当然、世襲させますって親もいた。この作品を観てから色々気になりすぎて調べていたら、コルカタのはインドで最大&最恐の売春窟らしく、日本円で500円〜で売られているらしい……。人身売買も平然と横行……?どういうこと??救いだったのは出演していた子どもたちは無邪気で、笑顔に曇りがなかったこと。ザナさんに出会えたあの子たちは、本当にラッキーだと思う。今、あの子たちは幸せに暮らしているだろうか。幸せであってほしい!#90min._movie#朝活ムービーシリーズ#taominicoco_ドキュメンタリー
原題/別名:CITIZENFOUR
上映日 | 2016年06月11日 |
製作国 | ドイツ、アメリカ |
上映時間 | 114分 |
スコア | 3.7 |
監督 | ローラ・ポイトラス |
脚本 | ローラ・ポイトラス |
あらすじ
ドキュメンタリー映画作家ローラ・ポイトラスの元に重大な機密情報を持っているとコンタクトしてきた者がいた。コードネームは、CITIZENFOUR。2013年6月、香港でのインタビューに現れたのは当時29歳のNSA職員エドワード・スノーデン。彼の告発とは、米国政府によって一般国民全ての通信は監視されているという衝撃の事実だった。世界を駆け巡った暴露“スノーデン事件”の始まりと真相、スノーデンの亡命までを克明に記録する。
出演者
エドワード・スノーデン
感想・評価
1.オリバー・ストーンの再現ドラマより全然面白い。こっちが先だけどね。
2.映画というジャンルなのかよく分からないが・・。スノーデンは勇気があったと思うし、意味のある告発だったとも思う。一方で、国家安全上情報収集するのはある意味当然の事だとも思う。その対象が罪なき個人に広がるのはアカンやろというのは分かるが、膨大なデータの中で、国家安全上問題のない個人に焦点が当たることはほぼ皆無では・・。どこまでOKで、どこまでがNGかという境界が明確であれば、傍受は仕方がないように思う。おそらく境界が明確でなく政治がらみで解釈が揺らぐのが問題だから、大きく取り上げられたのだろうが・・。国家安全や個人情報保護に関する解釈がよく分からず、自分の考えがズレているのかどうかも分からない。ちゃんと勉強しよう。
3.機密情報の方は壮大すぎて…出演者たちの聡明さの方に気を取られる。言葉遣いもパワフル。記者のグレンさん、今はブラジル在住とはいえポルトガル語ペラペラやん(いつから住んで?)。しかも空港で拘束された彼がパートナーなの?あと、製作総指揮がソダーバーグ!ドキュメンタリーとしてすごいけど、あれから何年も経った今の世界は、プライバシーの侵害どころじゃない気がする。
4.ローラ・ポイトラスが描くエドワード・スノーデンのドキュメンタリー映画2017年の実録映画版スノーデンを見た後だとまた違った見方になるスノーデンとの対話が映画の9割を占めているのにしっかりと伝わりやすくスリリングなものになっているのも素晴らしい
原題/別名:Amy
上映日 | 2016年07月16日 |
製作国 | イギリス |
上映時間 | 128分 |
スコア | 3.8 |
監督 | アシフ・カパディア |
あらすじ
第88回アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞受賞!!エイミー・ワインハウスの歌詞にこめられた思いとは?2011年7月23日に急逝したエイミー・ワインハウス。レディー・ガガら名だたるミュージシャンたちに賞賛され、世界中の音楽ファンに愛された彼女の生涯を描いた傑作ドキュメンタリー映画が、突然の死から5年たった今夏公開されます。セカンド・アルバム『Back to Black』が全世界1200万枚のセールスを記録、グラミー賞5部門受賞を成し遂げながら27歳という若さで亡くなったエイミーのドラマチックな人生模様を映像化したのは、『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』のアシフ・カパディア。貴重なプライベート映像や関係者へのインタヴュー取材をもとに、“孤高の歌姫”エイミーの知られざる素顔を丁寧に描き出します。映画には、ブルーノ・マーズなど数々の人気アーティストの楽曲をプロデュースするマーク・ロンソンや大御所トニー・ベネットらが出演。
出演者
エイミー・ワインハウス、マーク・ロンソン、トニー・ベネット
感想・評価
1.エイミーの歌声には昔から惚れてたアイメイクを真似たときもあったな〜実際に起こったことしか語りたくないし歌いたくない!ただ音楽をやっていたい!ってゆう彼女の意志の強さや姿勢が好き「Rehab」の曲の制作秘話や裏側を知らなかったから見れてよかった有名になることや過食症・お酒・ドラッグの怖さエイミー自身の責任ももちろんあるけどブレイクとエイミーの父親の最低さと巨額なお金に目がくらんだことや有名人として生きていくプレッシャー依存的な愛や押しかけるマスコミによって不健康なエイミーをつくりだしすばらしい才能ある彼女の死を招いたLOVE YOU AMY
2.本当にジャズの天才だったなー。グラミー賞取った時、観てたから亡くなったのを聞いた時はショックだったのを思い出します。エイミーのドキュメンタリー以前に観てたから、この作品はドキュメンタリーより重くなくて、エイミーがどのように生き、どのように酒とドラッグに溺れ、どのように歌を作っていくのかとか、わかるように出来ている気がします。大スターとは、凄いプレッシャーの中で生きていくって本当大変だなと、、
3.関係者のインタビューと当時の映像だけで構成されてる上婉曲な言い回しをされるので分かりづらい
4.彼女のパートナーが悪の根源だと揶揄されているけども、これを見てると心から愛する彼と音楽と共に生きてきたことはとても幸せなんじゃないかなぁと思ってます。あまりにも早い死だったから、そう思い込もうとしてるのかもしれないけど。彼女の曲は、いつ聴いても色褪せない曲ばかりですよね
5.彼女はイギリスで細々とやっていけば良かったと思う、だって本物だから。私もエイミーの歌が好きです、が、こういう背景があって亡くなったのかと思うと、なんとも言えない‥。やつれていく彼女が見てて辛かったです、島で暮らしてから健康的になって、最後は歌わないではなくて歌えなかったかな‥。#イギリス
原題/別名:Searching for Sugar Man
上映日 | 2013年03月16日 |
製作国 | スウェーデン、イギリス |
上映時間 | 85分 |
スコア | 3.8 |
監督 | マリク・ベンジェルール |
あらすじ
1970年代にアメリカでデビュー後、アパルトヘイト下にあった南アフリカで支持された伝説のシンガーソングライター、ロドリゲスの数奇な運命に迫るドキュメンタリー。サンダンス映画祭ほか世界中の映画祭で上映され、話題を呼んだ。
出演者
ロドリゲス
感想・評価
1.勇気をもらいました。ケープタウンでのライブのシーン、感動した。このドキュメンタリーの主人公ロドリゲスさんの才能や生き方はもちろんすごいけど、厳しい状況の中でこの映画を完成させたマリク監督の情熱も素晴らしい…!と思った(特典映像を観て)。彼は元々ミュージシャンとしての活動を経てにドキュメンタリー制作の方に就いたらしく、重なるものもあって思い入れもあったのだろう…ロドリゲスさんの生き方を観せてくれてありがとう、と言いたい。以下マリク監督の言葉メモ:夢を妥協した方が成功やお金が手に入るかもしれない。でもそうじゃないんだ…アーティストにとって本当に大切なものは誠実さであり、威厳であり、インスピレーションであり、情熱なんだ。どんなことをしても、これらを守り抜かなくてはならないんだ。(DVD付属の解説より)
2.タイトルもポスターも全く唆らなくて知人におすすめされてから随分経ってしまったのだけど、迷えるアーティスト全員に観てほしい。ロドリゲスの佇まいがあまりに純粋で、それだけで胸を打たれる。ここじゃなくても何処かで誰かに届くかも知れない。そういう希望を持ったって良い。
3.最後のライブシーンはもちろん感動的だけど、インタビューでの「ギターは弾いてるよ、好きなんだ」でいつも泣いてしまう。いろんな感情が重なってる中ポツリとでたこの一言が、ロドリゲスの本質を表しているような気がする。
4.偶然レンタルして衝撃を受けた。心震えた。こんなドキュメンタリーってあるのか?この作品に出会ってラッキーだった?絶対おすすめ?
5. 70年代にデビューするも売れず消えてしまったミュージシャンがその後南アメリカで大ヒットしていた。自殺してしまったと彼を追ったところ。。。 スウェーデンとイギリスのドキュメンタリ映画。 こういうことがあったという衝撃とシュガーマンの人間性だけで面白いドキュメンタリができることはほぼ確実。その時その時に合わせたシュガーマンの音楽もすごくいい。 欲を言えばそこからさらに深めたドキュメンタリ映画故の何か(製作者の意図とか)がもっと見えたらよかった。 奇跡に愛された男という邦題もなかなかにいい。
原題/別名:MAN ON WIRE
製作国 | イギリス |
上映時間 | 95分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.7 |
監督 | ジェームズ・マーシュ |
あらすじ
1974年8月7日朝、ニューヨークのワールド・トレード・センター。そのツインタワーを綱渡りで渡ろうとしたフランスの大道芸人がいた。 彼の名はフィリップ・プティ。高さ411m・地上110階という巨大な2つの建物の間にワイヤー(綱)を渡してその上を歩くのだ。命綱はない。彼は、なぜこんな危険をおかすのか? 実は、このフィリップ・プティ、ツインタワーが建設されることを知った6年も前から「あのタワーの間で綱渡りをしたい。」という夢を持っていたのだ。しかし、ツインタワーの警備は厳重だ。その上、距離にして42mも離れた両タワーの間に200kgの鋼鉄のワイヤーを渡さなくてはならない。 計画を成功させるため、ヘリコプターからの空撮、新聞記者を装っての侵入、あるいはビルの中にスパイを送り込む・・・その様子はまるで銀行強盗さながらでもあった。 また、仲間の裏切りなど予想外のアクシデントもプティたちの行く手を阻む。果たして、彼らは綱渡りを成功させることができるのだろうか? 驚愕と感動の傑作ドキュメンタリー!
出演者
フィリップ・プティ
感想・評価
1.世界各地の有名建築物に勝手にワイヤーを渡し、綱渡りすることで有名なフィリッププティが如何にしてワールドトレードセンターを渡ったか?というドキュメンタリー映画。ロバートゼメキスが彼を題材にして撮った『ザ・ウォーク』は進学で京都に引っ越した日に観たという思い出深さもあって、フィリッププティは強烈に頭に残ってた。ようやくこっちも観れた。まず綱渡り自体も凄いが、そこにたどり着く前に目標建築物に何十回と不法侵入を繰り返し、構造把握、また図面を引き、機材を運び入れ、天候を計測し絶好の日に綱を渡すと色んな準備がある。そういうことを地道にやった上でようやく綱が渡れるわけで、まあ数人がかりの壮大なプロジェクト。バンクシーのチームみたいなもんだ。綱渡りそれ自体もそうだけど、こういう準備をコツコツやり切ったことも凄い。
2.実話を基にしたドキュメンタリー風こんなこと怖くてできないよね
3.危険で物凄い迷惑な行為だが、成功は素直に喜ばしい。警備員との対峙に笑う。友達の涙に切なくなった。今は無きツインタワーの建設風景も興味深かった。
4.フランス人曲芸師のフィリップ・プティは、ノートルダム大聖堂で勝手に綱渡りをするなど、ド派手なパフォーマンスを得意としていた。そんな中、プティは当時世界最高峰の高さを誇ったワールドトレードセンターの建設の記事を見かけ、その間にロープを張り綱渡りをするという命知らずの計画を思いつく……という実話を追ったドキュメンタリー。ゼメキス監督の『ザ・ウォーク』の原案になった作品で、そちらは鑑賞済み。工事中のWTCに忍び込んで機材を屋上まで持ち込み、ワイヤーを張って綱渡りをするまでの過程を、当時の写真や映像に加えて再現VTRなんかも使いつつ描いていく。大まかな流れに関しては『ザ・ウォーク』がほとんど忠実に映像化しており、見た順番もあるんだろうけどそこまで新鮮味はなかった。ケイパーものっぽいノリにしているのは上手い脚色だなぁと思っていた部分が殆ど史実に忠実だったという驚きはあったが。ドキュメンタリーなので実際の関係者のインタビューもあるが、フィリップ・プティ本人が老いてなお目がバキバキで、命をかけて「芸術」を作り出した男がそこにいるという説得力が凄まじい。劇映画版ではやや唐突に感じたラストの展開も、当事者たちの語りによって直接聞く事で何故そこに至ったか腑に落ちた気がした。実話を基にした映画である『ザ・ウォーク』で、役者が演じるだけでは分からない関係者の細かい感情の機微なんかが分かる副読本的な楽しさがある作品だった。
5.ザ・ウォークが多分人生ベストに入るんだけど、こっちも観てみたかったメイキングのフィリップ自身の魅力が凄かったからビックリしたのが映画の脚色だと思ってたエピソードがほとんど実話だった事!あと登場人物の容姿、結構寄せてた事。特にビル内通者のおヒゲの方。そっくりすぎて笑った!本当に不法侵入、数時間隠れて体がバキバキ、綱張りでヘトヘト…の後に渡ったのか…どういう精神と体なんだよ!!クーデター後、超人気者になったフィリップがセレブ気分になっちゃって、ずーっと連れ添ってきた彼女がいるのに寄ってきた女の子とやっちゃったって話がリアルすぎた笑実際はそんなものだよねぇ綱渡り中ガンガン揺らしても全然落ちないのどういう事なんだ…?
原題/別名:THE COVE
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 91分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
スコア | 2.9 |
監督 | ルイ・シホヨス |
脚本 | マーク・モンロー |
出演者
リック・オバリー、ルイ・シホヨス
感想・評価
1.終始、牛さんや豚さんを食べることはどう思ってるんだ?って感じだった。改めて食事に感謝しなければならないと感じた。
2.10年前留学先の授業で観たのをふと思い出した。そのクラスに日本人は私しかいなくて、「どう思う?」って先生に聞かれても答えられなかったのをよく覚えている。そのときより英語が流暢になった今も、うまく答えられないと思う。
3.この手の話題について批判する権利があるのは、菜食主義者のみだと思う。"Behind THE COVE"によると、監督は菜食主義者らしく、イルカのみならずどんな動物も殺すべきでないと思っているらしい。一方リック・オバリーは普通に魚を食べるそうなので、主張は矛盾だらけになる。まず、水銀中毒を恐れるならマグロなどの大型魚類も食べるべきでない。また、オバリーやダイバー達が、私にはイルカが苦しんでいることがわかる、と言って(と思い込んで)、涙を流したりするが、じゃあ他の動物も苦しんでいるだろうから、家畜はもちろん、イワシのような小魚に対しても涙を流して欲しい。結局は、自分にとってかわいい生物が殺されるのは許せない、という自己中心性が根底にあると言わざるを得ない。
4.見たのは数年前なのにめちゃ脳裏に焼き付いてる映画。それだけ衝撃的だったし、とにかく映画としての盛り上げ方はすごかった。内容は日本人視点から見たらやっぱり違和感感じる。てか、感じない日本人は。。。って感じだ。笑西洋の人はなぜこんなにイルカが好きなのか。。。(もちろん全員ではないけど)知能が高い動物なら他にもたくさんいるのに、イルカに対しての特別感がすごい。。。
5.この映画には「生」がない。本来、映画ならドキュメンタリーにせよ、フィクションにせよ、演出からはみ出してくるような、生の表情や関係性みたいなものがくっきりとでてくるものだ。この映画はまず、生の音を消し去った。ほとんど生の音はない。選択された現場の音と、情感掻き立てる音楽と、延々と自分達のことを語るナレーション。それに尽きる。現地の人と向かい合うことをこの映画は全くしなかった。自分達のイルカ保護コミュニティのナショナリズムと、日本のナショナリズムの二項対立に甘んじ、大地の人々から目を背けた。自分のナショナリズムを掻き立てられてしまったところが、彼らの手中に収まってしまった感じがして、不甲斐ない。イルカや鯨を食す文化は日本というよりその土地の人々の文化であることくらい、長期滞在でわかっていたはずだ。なのに、自分達にコミットするリアクション欲しさに東京という異国へ繰り出し、水俣までもちだす。情報の取捨選択を行うことは、映画である以上仕方がない。客観性など、人は持ち得ないことくらいわかってる。問題はそのことに自覚的かどうかだ。自らの主観に撮影している対象をこれでもかと突きつけ、苦しみながら取捨選択していたらこのような映画にはならなかったはず。この映画を撮影している人が本来撮られるべき対象なのではないかと思う。大地の人と彼らの外側にいる人がこの対立を苦しみながら撮ればすごくいい映画になっただろう。彼らには対象を見つめる勇気がなかったと言わざるを得ない。ただ自分達の殻に閉じこもってるだけで、やっていることはプロパガンダに他ならない。これがcontroversial なのだとしたら、中身ではなく、その作り方に関してだろう。なぜなら、二項対立的に作られた映画は二項対立の意見しか生まないからだ。一見議論にみえるけど、それは本質的なものなのだろうか。極地の狭間で四苦八苦し、もがき苦しむ感情が欠如しては、議論に表情がでないだろう。
原題/別名:LA MARCHE DE L'EMPEREUR
製作国 | フランス |
上映時間 | 86分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.5 |
監督 | リュック・ジャケ |
脚本 | リュック・ジャケ、ミシェル・フェスレール |
あらすじ
南極大陸で子供を育てる皇帝ペンギンを追ったフランスのドキュメンタリー。過酷な環境での子育ての様子を、 ロマーヌ・ボーランジェ、日本語吹替では石田ひかりなどの3人の名優が担当し、物語としても楽しめる作品。
感想・評価
1.久しぶりの鑑賞皇帝ペンギンの命がけの子育てドキュメンタリー海から20日間歩いて繁殖に適した地オアモックへそこでカップルになり、卵が生まれたら、母は父に卵をあずけ、えさを取りに再び海へその間、父はブリザードに耐えながら、4ヶ月間卵をあたため、絶食状態で妻の帰りを待ちます。ひなが返ってからも、寒さで死んでしまったり、天敵にねらわれたり、生き残るのはごくわずかまさに命がけの繁殖活動人間ぐらいだよなー天敵におびえず子育てできるのってペンギンが集団で歩いてる姿がとても愛らしいけど、20日も歩かなきゃいけなくて、なんで飛べなくなっちゃったんだろ
2.「皇帝ペンギン」は2005年フランス製作のドキュメンタリー映画です。日本では2005年7月16日に公開されました。アメリカ公開に際して、モーガン・フリーマンがナレーションをつけ、第78回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞しました。コウテイペンギンは南極大陸内陸部で子育てを行う唯一の動物でその生体から「世界で最も過酷な子育てをする鳥」と呼ばれます。終始ドキュメンタリーで語られる本作は、われわれ人間とは比べられないほど過酷な環境で生きるコウテイペンギンの素晴らしさを伝えてくれるだけでなく、ナレーションをつけることでわかりやすく、その生態を把握することができます。夫婦で力を合わせて子育てをする姿は感動を与え、力尽きてしまう雛や親の姿に残酷な現実を知り、他人の子供を奪っても育てようとする生命の神秘さに心奪われる作品です。ドキュメンタリーだけに作品としての評価は難しく、厳しめの評価としますが、過酷な環境下で製作を行ったスタッフに敬意を表します。
3.??の皇帝ペンギンのドキュメンタリ?ヨチヨチ歩くの可愛す。求愛のダンスも感慨深い。卵もああやって温めるんやなぁ、オスが…。気持ちを代弁したセリフがうざいけど。皇帝ペンギンの生態が知れる映画です。
4.音楽が素敵すぎる。内容もさることながら、映像や音楽の芸術性が高い作品。ペンギンさんのつるつるふわふわBODYが美しい。赤ちゃんペンギンの可愛さにキュンキュンします!!!しかし、あまりにも過酷すぎる環境。この作品で、体力的にも精神的にも忍耐強くないと生きていけない皇帝ペンギンを知ることができました。
5.ドキュメンタリーだけど、思いの外ロマンチックな作りだった。正直動物に声を吹き替えるのは好きじゃないが...貴重な映像がたくさん観れたし、ペンギンはやっぱり可愛い!海の中のペンギンはあんまり観たことないから新鮮でした。
原題/別名:INSIDE JOB
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 109分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
スコア | 3.7 |
監督 | チャールズ・ファーガソン |
脚本 | チャールズ・ファーガソン、チャド・ベック、アダム・ボルト |
感想・評価
1.馬鹿げたものの体系。マネー・ショート を補完する仕事。映画は後からのものであり、瓦礫のもとでしか撮られない。ロビー活動からの規制緩和と箍が外れた世界。何も変わらない何も。吹替版で見てしまったが、マット・デイモンがナレーションとのことで。
2.学べること多すぎる資本主義の社会で、地位の高い人が得をし、関係ない貧困の人がさらに損をするシステムは変えられないんだなと思うと悲しいな結局、無知あるいは思考力が乏しい人が最後には負け組になるそれにつけ込む悪質な資本家が勝ち組になるだからこそ、学び続けることがこれからの資本主義社会を生きるのに大切なこと人を安易に信じない、危機管理能力を身につけるよう
3.自分ルール(3秒観たものは最後まで観る)に従って、何度も欠伸や伸びをしながら鑑賞。正直、解らない…。日本の金融危機でもどうだろう?と思うのにアメリカの金融危機って、全然解らない。ただ、何処の国の人でも問い詰められたら言葉を言い換えようとするのだなと思った。ピンチに陥っていっても上層クラスの人たちは痛い目にあっていないのは「世の中金だよ」と言われてるみたいで腹が立つ。倒産したなら全て失ってほしいものだ。有名大学の教授も絡んでいたり、寄付金がどうたら、とか学舎さえ信用できないのか。自慢げに母校の名前出せないな。アメリカならではのビックなドキュメンタリーでした。
4.こういう告発映画はエンターテイメントとしてはありだけどこれを鵜呑みにするかは自分次第。金融業の中で特にデリバティブが虚業なのはその通りなんだろう。他方でサブプライムローンの借り手は身の丈に合わない住居を自らの意思でローンを組んで結果破産、サブプライムローンに投資した一般の投資家も第3者、すなわち大手格付け機関の格付けを鵜呑みに投資して自爆したのも事実。これによって煽りを受けたその他大勢の一般市民はいるものの結局は誰が勝ち組、負け組になるかなんてその人の力量次第だしそれが資本主義の本質。投資銀行とそれを支持した政策サイド、アカデミックが悪者っていうのはこの手の映画のいつものストーリーラインだけどもっと多面的な視点に取り入れてくれれば納得感をもってみることができるのに。悪党を描くだけではこういう一般市民を巻き込んだ巨大な社会問題は描ききれないし極端な単純化は誤解を招くと思う。
5.2009年の金融危機を、数多くの関係者のインタビューと詳細なデータに基づいた事実から描いたドキュメンタリー。金融危機から立ち直りつつある2010年、依然として政府金融機関や金融業界に蔓延る張本人たちの姿が印象的だった。醜い人間はどこまで醜いのか。10年以上経った現在でも、勉強させられることの多い内容だ。『2009年 失業率は過去17年で最高となるM・スタンレーの総給与額は140億ドル超G・サックスは160億ドル超2010年のボーナスはこれを上回ったなぜ金融エンジニアは本物のエンジニアより何百倍もの金をもらっているのか?エンジニアは橋を作り、金融工学者は夢を作る夢が悪夢になったらツケを払うのは別の人間だ惨事からの再生に莫大な費用がかかっただか危機をもたらした張本人は権力の座にいる彼らは言う “我々の仕事は複雑で君らに理解できない” “もう二度としない”そして改革に抵抗している相手は強敵だだか戦う価値はあるのだ 』
原題/別名:THE FOG OF WAR: ELEVEN LESSONS FROM THE LIFE OF ROBERT S. MCNAMARA
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 106分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
スコア | 3.4 |
監督 | エロール・モリス |
出演者
ロバート・マクナマラ
感想・評価
1.「また、同じ「過ち」を繰り返すのですか?」結構、挑発的なコピーですねー。でも、なーんか、まだ隠していることない?あのこととか?<<<フォード社の社長、元アメリカ国防長官、そして世界銀行総裁だったマクナマラ氏が、「11の教訓」をテーマに、ホワイトハウスでの出来事や、ベトナム戦争について告白していくのだけど、なにせ長年アメリカの中枢にいた人だから、一言一言が重い!!決して、綺麗事ばかりではない。いや、むしろ、アメリカの恥部や暗部が赤裸々に語られる。ベトナム戦争の頃の国防長官だから、聞かれたくないこともたくさんあるはずだけど、でも、マクナマラは毅然とした態度で、ひとつひとつ答えていく。でも、ケネディの話に及んだときには、彼の目に涙が…。ところで、マクナマラの話があってこそ、ではあるのだけど、演出も、かなり冴えていた。いわゆるインタビューに終始せず、映像にいろいろな工夫が施されていて、マクナマラの話を邪魔せず、それでいて効果的に盛り上げている。いいですね。
当時者だけが知る、真実の重さ。「アメリカ」という国のことについては、マクナマラの話とマイケル・ムーアの話を両方しっかり聞いて、自分の心で感じ、自分の頭で考えて、そして結論を出そうと思いました。というわけで以下、全レッスンの内容。 レッスン 1 敵の身になって考えよ レッスン 2 理性には頼れない レッスン 3 自己を超えた何かのために レッスン 4 効率を最大限に高めよ レッスン 5 戦争にも目的と手段の“釣り合い”が必要だ レッスン 6 データを集めよ レッスン 7 目に見えた事実が正しいとは限らない レッスン 8 理由づけを再検証せよ レッスン 9 人は善をなさんとして悪をなす レッスン 10 “決して”とは決して言うな レッスン 11 人間の本質は変えられない
2.合理主義、成果主義の源流がこんなところに。まず計測ありき。米戦闘機には、機関銃と同期したガンカメラが搭載してあるが、ただの贅沢装備だとおもっていた。将兵の戦果報告と、実際のギャップをなくす為、との事。その為の装備だと。そこが始まりなのかと納得。ところがどっこい、やはり計測出来ないものもあるし、尺度の設定、ものさしの当て具合ひとつで、とんでもない事に。評価基準に無理矢理適合、または迎合した結果が、2次大戦の民間爆撃、原爆。効果、効率を最大限求めた結果が、これ。自覚あるだろうけど、裁かれなかった戦犯として、自分の信じる神に罰されて欲しいと思う。 ただし、彼個人が好まずに、職務として、してこういった行為をしたならば、これはとんでもなく気の毒ではある。真相は知らないが。誰が、ではなく、こんな判断が、戦時では行われてしまう記録として、映画として、後世に残す価値はあると思う。よくぞ、フィルムに残したと思う。ベトナムと中国は、この千年戦っている、のくだりがウケる。ウケすぎる。なんだコレ?
3.第二次世界大戦当時、アメリカの国防長官だったロバート・マクナマラの回顧録の映画?当時アメリカはどの様に考え実行していたかが描かれていた。経済規模、生産力などからして大差があったことは理解してたつもりだけれど、それより何より非常に論理的で効率的であったことに改めて驚かされた。#過去鑑賞記録
4.マクナマラ氏がその当時中心にいて、後世にこれだけの記録を残して下さったのはとても貴重で大切なことだと思います。私には多少難しいところもありました。
5.良くも悪くもアメリカ民主党の頭脳として第二次大戦、ベトナムと関わったマクナマラ氏のインタビューを資料と共にドキュメンタリー映画化。日本の都市を焦土化した無差別爆撃を経営統計学から導いたその思考法に吐き気がする。彼はルメイと共に戦争犯罪を犯したことはインタビューで述べたが決して謝罪はしない。アカデミー賞受賞した当時は9.11後、イラク戦争突入時でもあった。彼はケネディ大統領に請われ国防長官としてベトナム戦争を「消極的」にも維持拡大させていく。しかしケネディ大統領を擁護して彼が生きていたらベトナム戦争は終結したかのような言い訳をする。こないだ観たばかりのスピルバーグのペンタゴンペーパーズでも重要人物として登場する。大きく民主党に偏向してるハリウッド映画に倣いペンタゴンペーパーズでもニクソン大統領のみが悪の権化のよう印象操作するが実際にはケネディ大統領やジョンソン大統領の責任がベトナム戦争ではとてつもなく大きい。この映画からペンタゴンペーパーズへ。その間2011年にペンタゴンペーパーズ全文が公開されたことでケネディ大統領の責任がかなりウェイトアップされてる。それでもニクソン大統領は相変わらず憎まれ役。クリントン、オバマ大統領もそうだが民主党大統領の無責任さで世界危機は作られていると思う。
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