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アカデミー賞 撮影賞 受賞作品。これまでにデヴィッド・フィンチャー監督のMank/マンクや、コリン・ファースが出演する1917 命をかけた伝令、ROMA/ローマなどが受賞しています。
原題/別名:Life of Pi
上映日 | 2013年01月25日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 126分 |
ジャンル | ドラマ、アドベンチャー・冒険、ファンタジー |
スコア | 3.5 |
監督 | アン・リー |
出演者
スラージ・シャルマ、イルファン・カーン、アユ・タンドン、ガウタム・ベルール、アディル・フセイン、タブー、アヤーン・カーン、ジェラール・ドパルデュー、レイフ・スポール、Mohd. Abbas Khaleeli
感想・評価
1.この世のものとは思えない映像美にうっとり。コナン君は「真実はいつも1つ!」なんてドヤ顔で言ってるけど、受け手の捉え方ひとつでその人にとっての真実は変わるわけで、それを理解して他者の物語を受け止め、自分の物語を作っていくのは大切なことだと思った。複数の宗教を信じ、学ぶ主人公も素敵。
2.「どんでん返しアリ」という事前情報を知ってしまってたせいで衝撃はなかった。もっと主人公が実は狂ってた、、みたいなの想像してたけど「どちらの話を信じるかはあなた次第」的な物語だなって思った?海のシーンの映像美が素晴らしい。「島が人を食う」ことより「島にミーヤキャットしかいない」ことになんか狂気を感じた。
3.最後そういうことだったのか…と余計悲哀が増す登場するのがパイ以外が動物だったのは…
4.ベンガルトラとの漂流物語。ネタバレになる為、記載しないが哀しい物語なのは間違いない‥風景他、映像が素晴らしく、魅入ってしまう美しさではあるが、逆にそれ以外は漂流での小さなエピソードがメインの為か、これといった見所も無く中弛みしてしまった。トラに辿り着く迄の前談も長い‥スピリチュアルな映像を楽しむための映画。
5.原作を読みおわってから映画を観ようと思ってたけど、洋書&割と分厚くて、時間がかかってしまったので映画を観ちゃうことに‥。圧巻。素晴らしい作品だった。とにかく映像が美しくて、かなり集中して見入っている自分がいた。そうゆうのは久しぶり。円周率のように割り切れないことがたくさん起こるのが人生。残酷だけど、美しくもある。人として生きる為に、心の拠り所を探すのかなぁ。ひっくり返される最後の約20分。映画はまた何度でも観たいし、本も読み終えようと思った。映画館で観たかった‥。スピリチュアルで、哲学的で、かなり好みでした。
原題/別名:Mank
上映日 | 2020年11月20日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 132分 |
ジャンル | ドラマ、伝記 |
スコア | 3.7 |
監督 | デヴィッド・フィンチャー |
脚本 | ジャック・フィンチャー |
あらすじ
アルコール依存症の脚本家ハーマン・J・マンキウィッツが「市民ケーン」の仕上げを急いでいた頃の1930年代のハリウッドを、機知と風刺に富んだ彼の視点から描く。
出演者
ゲイリー・オールドマン、アマンダ・セイフライド、リリー・コリンズ、アーリス・ハワード、サム・トラウトン、フェルディナンド・キングズリー、タペンス・ミドルトン、トム・ペルフリー、トム・バーク、ジョセフ・クロス、ジェイミー・マクシェーン、トビー・レオナルド・ムーア、チャールズ・ダンス
感想・評価
1.映画を見ると、その国のことやその時代のことを知りたくなる。よく理解できない点があっても、後日、本を読んだり何かで知った時、あ、あの映画のあれはそういうことか、と納得できて楽しい。この映画も、私にとってはたぶんそういう映画。
2.久しぶりに混沌とした、鬱ボツとした頭を維持して部屋でたたずむ。これしかない。筋を通した生き方を今こそやるべきたと。この閉塞感がただよう真空の立方体に押し込められた日常に対して。
3.「市民ケーン」の脚本執筆の舞台裏。誰が執筆したのかという視点よりも、マンクがこの脚本を書き上げるプロセスと並行して、過去の回想が挟み込まれ、マンクの人生と着想がどこにあったのかを見せていくスタイル。このプロットと作風も含めて、オーソン・ウェルズの「市民ケーン」を完全に意識した作り。真正面からぶつけていて、これはこのあたりの背景をしっかりと把握してないとなかなか良さが滲み出ない。
4.信念・メディア操作・反権力映画史に残る傑作『市民ケーン』が描かれた時代の物語です。あくまで『市民ケーン』の完全な制作秘話ではなく、政治を加えた新たな物語となっています。映画の核は、言葉やメディアの重要性、そして1人の男の信念です。ハーマン・J・マンキウィッツ、通称マンクという1人の男が、信念を貫き脚本を書いていく姿を映し出します。そして彼がなぜ『市民ケーン』に拘るのかを描くフラッシュバックのエピソードに、観客はどんどんのめり込んでいきます。複数主観による複数の回想から1人の男を描いた『市民ケーン』の構造にも似ていますが、1人の男の主観による回想という意味ではフィルムノワールにも似ています。何よりも素晴らしいのは、テーマの設定と描き方です。「人は暗闇の中で見たものを信じる」という言葉やキングコングの話からもわかる様に、この映画の大きなテーマは言葉とメディアの重要性です。そしてこの映画自体が『市民ケーン』の制作に関して事実とフィクションを織り交ぜて作ることで、言葉の重要さというテーマを強調しています。「人は暗闇の中で見たものを信じる」というのはこの映画にも言えることで、裏側を知らない自分のような人はマンクがこういう人物だった、とつい思ってしまうでしょう。実際はオーソンウェルズも脚本に関与していたし、他の話も創作である部分が多いようです。ただ、『Mank/マンク』には、観客にこの物語を真実だと思わせる力があります。今の自分には言葉が追いつきませんし、理解しきれているかもわかりません。ただ、素晴らしい映画です。
5.シカゴ7裁判と同じく地元劇場でも上映があり見逃した作品。ですが!難しかった…メタ構造もありますが、全く洋画の知識が無く。事前情報を入れてから観る事をお勧めします。後で読みましたがなるほど!市民ケーン、ちょっと観てみたくなりました。オーソン・ウェルズという名前は聞いた事あったのですが、まさに!この方が市民ケーンの主演もされているのですね…ゲイリー・オールドマン、恰好良かったです。映画製作と政治がうまく絡めてあるので(ただフィクションみたいですが)、そっち方面が好きな方には、内容について行ければかなり面白い作品だと思います。映画というか、メディアとクリエイティブの在り方についても考えさせられる。この脚本は30年くらい前に監督のお父さん(ジャーナリストだった)が書かれたものを引き継いで実現したそうですが、ある意味、現代にも合っていると思う。
原題/別名:MASTER AND COMMANDER: THE FAR SIDE OF THE WORLD
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 139分 |
ジャンル | アクション |
スコア | 3.4 |
監督 | ピーター・ウィアー |
脚本 | ピーター・ウィアー、ジョン・コリー |
出演者
ラッセル・クロウ、ポール・ベタニー、ビリー・ボイド、ジェームズ・ダーシー、マックス・パーキス、マックス・ベニッツ、リー・イングルビー、ジョージ・イネス、マーク・ルイス・ジョーンズ、クリス・ラーキン、リチャード・マッケーブ、ロバート・パフ、デヴィッド・スレルフォール、エドワード・ウッドオール、イアン・マーサー、ジョセフ・モーガン
感想・評価
1.血多め、船の戦い感動シーン、友情シーンありなかなかよかった
2.臨場感があってシリアスなようでいて、さりげなく滑稽。イギリスらしい魅せ方というのでしょうか。原作のある作品のようで、多少飛ぶようなところはありますが、興味深い題材でもあり面白かったです。
3.半分位から見始めたからもう一度見直したい。きついシーン多いけど、、
4.関係ないけどパイレーツシリーズ見たくなる。教授が不憫で可哀想笑
5.Filmarksでの評価は低めだけど、かなり好みの作品。1800年初頭のナポレオン時代の海戦をリアルに描いた作品。9割方ずっと船上が舞台だけれど、そこには海の男達の様々なドラマが繰り広げられていて全く飽きる事なく惹きつけられる。キャプテンのラッセルクロウが一際目を惹き、軍医で親友のポールベタニーとの息がピッタリ。クライマックスはアケロン号との一騎打ち。ナナフシの場面でピンときたけど、こんな作戦に出るとは。作戦は大当たりで勝利を得るも、やはり戦争。仲間の犠牲が付き纏い、やるせない気分に。舞台が狭いだけに感情移入がしやすいのか、色々な気持ちが渦巻く。そして迎えるエンディング。そうきたか、と最後まで飽きさせない、いい作品だった。しかし、地球の裏側までたった一隻の敵を帆船で追いかけて行くって、こんな時代だったんだなぁ。
原題/別名:Memoirs of a Geisha
上映日 | 2005年12月10日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 146分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛 |
スコア | 3.3 |
監督 | ロブ・マーシャル |
脚本 | ロビン・スウィコード、ダグ・ライト |
出演者
チャン・ツィイー、渡辺謙、ミシェル・ヨー、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、大後寿々花、ケネス・ツァン、コン・リー、ツァイ・チン、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、ランダル・ダク・キム、テッド・レヴィン、ポール・アデルスタイン、ユージニア・ユアン、カール・ユーン、シズコ・ホシ、伊川東吾、マコ岩松
感想・評価
1.見たのにほぼ記憶がない。とにかく色々気になってしまって気が散ってストーリーに集中できなかったのが敗因かな。自分が日本人じゃなきゃ入り込めたのかな?日本じゃないって割り切って見れば良かったのかも?
2.チャン・ツィイー(さゆり)とコン・リー(初桃)の女の戦いが見物です。 チャン・イーモウが大事に愛でてきた新旧女優対決といったところか…w 置屋の中でいがみ合うそのシーンが面白かったね。 しかし、日本のお話を英語で見せるってのはどう考えたって無茶な話なので???なところがいっぱいです。エンドクレジットにはヨーヨー・マのチェロ。そして今回もまたジョン・ウィリアムズの音楽が素晴らしかった。今はもうない静岡ミラノ3にて。
3.亡くなった映画好きの友人が大好きだった思い出の映画。外国の方がイメージする日本ってこんな感じなのだろうなー。とても美しい映画です?最後はハッピーエンド、と言っていいのかどうか…彼女の望むことだったのだからあれはハッピーエンドかな。
4.なんでこんなに評価低いんだ…初めて観たのは高校生の頃。その時一番気が合っていた仲の良かった子と、学校帰りにTSUTAYAで各々DVD借りて。観て次の日。お互いに興奮して感想言い合ったのが忘れられません( ˘ω˘ )その後も何回も、いや何十回もTSUTAYAで借りて観た。その子も同じだったみたい。多分買った方がいいくらい借りたと思う。大人になって手元に置きたくて買った。原作にも触れて、ますますこの映画が愛おしくなった。何度観てもいいし、この先何度も観たい。夫にもまた観てるの?って言われたりもする。ほぼ思い出話しだけだけど、感想を言うには私には乏しい語彙しかないから文にしたくない。そのくらい愛おしい映画。日本っぽくないとか言われてるけどいいじゃん。「映画」なんだから
5.”あの頃“のアメリカ映画再考。9.11以降アイアンマン以前のぽっかりと空洞化したハリウッドに押し寄せたオリエンタリズムブーム。これがアカデミーにノミニーするんだから激動の時代感ある。渡辺謙よりも役所広司の方が英語で芝居出来てるんだが、その後の評価を見るにメリケンにはあまり受けが悪かったようだ。アメリカ人と日本人がお互いネイティブとして英語でコミュニケートするという場面は想像を絶する世にも奇妙な光景で、あの瞬間にこの世界とは全く別の次元へと切り替わった。
原題/別名:Blade Runner 2049
上映日 | 2017年10月27日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 163分 |
ジャンル | SF |
スコア | 3.8 |
監督 | ドゥニ・ヴィルヌーヴ |
脚本 | ハンプトン・ファンチャー、マイケル・グリーン |
あらすじ
追われるのはブレードランナー?世界を滅ぼす鍵を握るのは―。舞台は2049年のカリフォルニア。ライアン・ゴズリング扮する“ブレードランナ ー”(※人間社会に紛れ込んでいる、労働用の人造人間“レプリカント”を処分する役目の捜査官)Kは、ある重大な秘密に辿り着き、その真相を知るためハリソン・フォード演じるかつてのブレードランナー、デッカードの行方を追っている。冒頭でデイヴ・バウティスタ演じる男に、デッカードの行方を問いただすK。レプリカントを製造するウォレス(ジャレッド・レトー)は、「“彼”が鍵を握っている」と言うが、彼とは誰を指すのだろうか?そして、デッカードの居場所をつきとめたKは、過去に何があったのかを彼に問う。前作『ブレードランナー』でレプリカントの恋人レイチェ ルと逃亡したデッカードがその後どうなったのか・・・
出演者
ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、ロビン・ライト、ジャレッド・レトー、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、カーラ・ジュリ、マッケンジー・デイビス、バーカッド・アブディ、デイヴ・バウティスタ
感想・評価
1.MX4D 3Dを初めて体験した。座席が振動したり風や水、匂いが感じられて面白かった‼️でも4席が繋がってるから、お隣がもぞもぞしたり座り直すと伝わってきます❗️(笑)ポップコーン買ったら、入り口でこぼれない様に大きいビニール袋が渡されます。今回のブレードランナーは2049年の設定だから、俺は確実に息絶えとる。(笑)2時間半を越える上映だけど、MX4Dが面白くて全然気にならなかった。旧式のレプリカントを追う新型レプリカントのブレードランナーが、人間とレプリカントの間に生まれた。って思い込んだけど、実はそのコピーのレプリカントだった。。。この展開は面白かった。なかなかストーリーについていくのが大変だけど、映像に引き込まれながら頑張ってついてきました。3Dだったけど誇張し過ぎない自然な立体感だったのも良かったな?しかし銃で撃たれようが、ナイフで刺されようが、不死身だね。最後の死闘はアメリカ映画らしく素手での戦い。(笑)三次元の彼女がいたら面白いね。好きな顔、スタイルで現実の彼女と同期してもらいたい❗️(笑)ハリソンフォードは、エルビスのCan't Help Falling In Loveが好きだったのね?(笑)
2.酔っ払いながら観たので「絵が美しい」を連呼してた。(撮影監督は"サー"ロジャーディーキンス。)地所レジデンスがモデルルームの映像にこれを使っててやるなぁ♪と思った✨
3.ストーリーはかなりよく出来てて、見応えあった。主人公は新旧問わずにボコボコにされる運命なのか...。ただ世界観に関しては、時代が変わったのも勿論あるけど、自分がロマンを感じたあの世界とは別物に感じた。前作での世界はもっと青みがかってたし、色んな文化が混ざっていて、謎に道路が燃えたりして汚そうで、そこが魅力やった。後半はブレードランナーっていうより同監督の『DUNE』の方が近い感じ。あのAI、欲しいんですが。
4.K役のライアン・ゴズリングの演技が素晴らしい。感情をそのまま表現するのではなく、微妙な表情や雰囲気、動きや言い方で心情を表してる。役柄が難しかった筈なのに俳優って凄いな〜と思った。AIが人間と重なるラブシーンも素敵だった。皮肉と共に壊される直前、真っ先に 愛してる と言って壊されたのが辛かった。 デッカードとレイチェルの子供ではないと分かった時の脱力感は見てるこっちも切なかった。人間の命令に従ってるだけなのに人間もどきと言われながらもAIとのひとときの幸せな時間を過ごす生活。任務では記憶と重ねつつ自分の正体を探ってる姿は健気にも見えて…。だからこそこの真実はキツかった…。でも最後は自分の意志で行動したのがなんとも言えない。アナがホログラムの雪の中で 綺麗でしょう と言った時、雪の中でその時を迎えたKを思うとジョーの行動はその雪と同じように純白で美しく感じました。なんか良いように感想書いたけれどKも幸せ!レプリカントも幸せ!みたいな世界線をくれ…(´ω`)
5.流石です?しっとり感映像美音響サイバーパンク今回は雪40年前近い作品とその続編を2日連続で見れるのは なんかすごいと思う。
原題/別名:The Revenant
上映日 | 2016年04月22日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 157分 |
ジャンル | アクション、アドベンチャー・冒険 |
スコア | 3.8 |
監督 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
脚本 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、マーク・L・スミス |
音楽 | 坂本龍一 |
あらすじ
仲間の裏切りで最愛の息子の命を奪われた男、ヒュー・グラス。激しい怒りを力に変え、奇跡的に死の淵から蘇える。復讐の執念のみを武器に、300キロに及ぶ容赦ないサバイルバルの旅が始まる。
出演者
レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ウィル・ポールター、ドーナル・グリーソン、ポール・アンダーソン、ブレンダン・フレッチャー、クリストッフェル・ヨーネル、ルーカス・ハース、ブラッド・カーター、ハビエル・ボテット
感想・評価
1.壮大な大自然と迫力ある「坂本龍一」の音楽で、スケールの大きな映画でした❗ドルビーアトモスの映画館がお薦めですよ??「ディカプリオ」の演技が凄すぎ❗
2.ただただ美しいただただグロいどうやって撮ってるの?のオンパレード。壮観で撮影が凄すぎる。CGを一切使ってないかのように見える凄さ。これこそが今の時代に必要な本物の映画。傑作だ。
3.大自然×復讐×グロめディカプリオ目的で視聴。舞台が南米の雪が積もる高地なので、他の作品ではあまり見ることのできない大パノラマや自然の厳しさを画面越しでもひしひしと感じることが出来る稀有な作品。熊に襲われるシーンはディカプリオの演技が凄すぎて圧巻の一言。そのシーン含め流血表現がやけにリアルで思わず声が出そうになった(笑)
4.授業課題で見たけど、課題にするには重すぎるぜ映像美がめちゃくちゃすごいが、自然もう勘弁してくれとも思ったドーナルちゃんの最期辛すぎなので連れてくなしと思った。
5.C’est très très beau, l’image dans ce film.自然の美しさと人間の残虐さのコントラストがすばらしい観終わって 疲労困憊ですディカプリオ 圧巻!
原題/別名:Hugo
上映日 | 2012年03月01日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 126分 |
ジャンル | ファンタジー、ファミリー |
スコア | 3.5 |
監督 | マーティン・スコセッシ |
脚本 | ジョン・ローガン |
原作 | ブライアン・セルズニック |
あらすじ
世界中で反響を呼んだベストセラーファンタジー小説「ユゴーの不思議な発明」をマーティン・スコセッシ監督が3Dで映像化。父の残した壊れた機械人形の秘密をめぐって冒険に出る孤児の少年ヒューゴの姿を描く。
出演者
ベン・キングズレー、ジュード・ロウ、エイサ・バターフィールド、クロエ・グレース・モレッツ、レイ・ウィンストン、エミリー・モーティマー、ヘレン・マックロリー、クリストファー・リー、マイケル・スタールバーグ、フランシス・デ・ラ・トゥーア、リチャード・グリフィス、サシャ・バロン・コーエン
感想・評価
1.日本公開時、ジョルジュ・メリエスが出てくる映画と聞いて、気にはなっていたけど観逃してしまった作品。メリエス、出てきたねえ。彼については、商業映画のパイオニアとして一世を風靡したものの落ちぶれて辛い晩年を過ごしたという、ザックリとした事実しか知らず(孫による伝記が出版されているが未読)、この映画では、まさにその晩年のメリエスが主要人物として登場する。リュミエール兄弟だったり、メリエスはもちろん、グリフィスや、ロイド、キートン、チャップリンの映画のワンシーンも挿入されていて、黎明期の映画へのリスペクトをビンビンに感じるのだが、スコセッシ監督は、映画愛とかそんなんじゃなくて娘のために一本映画を撮っただけ、なんてことを言っているらしい。確かに原作ものではあるし、ストーリーの中心は孤児のヒューゴ少年が自分の居場所を見つける、といったような事だけど、どう見ても映画愛は溢れちゃってるよね。なんでも、奥さんから、たまには娘にも観せられる映画を撮ってよ、と言われたらしく、雰囲気がハリポタ味に溢れているのは、まあご愛敬だ。でも、スチームパンク的な世界観は大好きなので無問題。
むしろ痛快な感じすらする。言ってみたら、ジャンル映画をやってみるかな、で作ってこのクオリティなんだから、さすがスコセッシだ。アカデミー賞5部門受賞をはじめ、評価は高かったが、制作費が巨額だったこともあり、興行的に大成功とは言えなかったらしい。3D撮影をやってみたかったというところからもわかるが、スコセッシという人はとことん映画技法に拘る人なのだなあと思う。この映画も全編表現技法の話で、このシーンはどうやって撮ってるのか、なんてことが気になってしまう映画オタクには堪らない作品になっている。ラストの長回しでカメラが窓ガラスを通り抜けるのには、ヒッチコック!と大興奮してしまったのだけれど、メイキングを見たら窓も壁もなく、後から合成しているのだと知って驚いた。技術革新は続いているのだなあ。劇場で3Dで観たかった。後悔。原作本も面白いらしい。メリエスの伝記とともに読んでみたい。#2021#netflix#配信
2.『さあ、こちらへ 私と夢の世界へ』まぁ★5でいいんじゃないでしょうかマーティンスコセッシ監督のファンタジー映画いつマフィアが出てくるのかとヒヤヒヤしたがよかった、出てこなかった。これは、映画への愛であり映画からの愛である思えば生まれてからいくつもの"はじめて"を経験してきたはじめて観た映画、はじめて聴く音楽、はじめて読んだ本、はじめて遊んだゲームはっきり言ってそんなもの全くおぼえてないが、それはあくまで先人たちが築いてきた歴史を体験させてもらってるにすぎないそれらをはじめて作った人、それらを愛した人、それらを受け継いだ人いくつもの歯車が噛みあい現在まで動き続けている不要な部品などない、というのならとある平凡な日々を過ごしながらだらだらとこの映画を観てる自分もかけがえのない存在だろう精密な機械の中を見たことあるのならわかると思うがほんの数ミリににも満たない小さなねじやパーツが積み重なって大きな機械を動かしている目の前にある現実しか見ることができなかった古き時代に、目を覚ましたまま夢を見ることのできる時代へと導いた人々そういうことでいえば、アクションだったりサスペンスだったりコメディだったり色々あるけども映画という存在そのものがファンタジーなんだともとらえることができるクソつまらない映画を観て時間を無駄にするのも名作に出会い人生の糧にするのもなにもかもが本来非現実でありまさに夢のような体験である『冒険が起こりそうだからよ 冒険ってしたことないの』何気ない日常 ささやかな幸せ 長い人生のほんの一部今では家の中でいつでも映画を観ることができるがやはり一歩外に踏みだそう人の波に揉まれ騒がしい街を突き抜けて映画館を目指そう歩きだしたところで冒険できるとは限らないが歩きださないと冒険することはできない。まぁ、この映画はNetflixで観たけど
3.機会に不要な部品はない。使われている部品は全て必要なんだ。だから世界がひとつの大きな機械なら、ぼくは必要な人間なんだ。君にも理由があるはずだ。名台詞
4.主人公の男の子ヒューゴは亡き父親の唯一の形見である機械人形を修復しながら、機械人形が秘める謎を少しずつ紐解いていく。その先で「ジョルジュ・メリエスという映画の歴史における重要人物の個人的な物語」と「映画の歴史という壮大な物語」が絡み合う。小さなスケールから大きなスケールに繋がっていく(行き来する)児童文学作品らしい世界観、温かくじんわりとした味わい、茶色や青色が印象的な綺麗でかわいい映像がとてもよい。映画愛、家族愛が詰まったやさしい作品。『月世界旅行』『メリエスの素晴らしき映画魔術』と合わせて見るのもおすすめ。
5.☆2子どもが主演映画の中で1番微妙だった…話は普通なんだけど、子どもらしさを求めて見ると違うから…てなった
原題/別名:Road to Perdition
上映日 | 2002年10月05日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | ドラマ、クライム、ギャング・マフィア |
スコア | 3.6 |
監督 | サム・メンデス |
脚本 | デヴィッド・セルフ |
出演者
トム・ハンクス、ポール・ニューマン、タイラー・ホークリン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグ、スタンリー・トゥッチ、ジェニファー・ジェイソン・リー、ディラン・ベイカー、リーアム・エイケン、キアラン・ハインズ、ケヴィン・チャンバーリン、ダグ・スピヌッザ
感想・評価
1.トム・ハンクスが寡黙なアイルランド系マフィアという珍しいキャスティングのクライムもの。ポール・ニューマン、ジュード・ロウ、ダニエル・クレイグなど脇役もいい感じ。マフィアのボスに信頼される殺し屋で家庭では厳しい父。そんな父の仕事に興味を持った息子マイケルは、こっそり父の後をつけて殺人現場を目撃してしまう。殺したのはボスの息子コナーで、口外を恐れてマイケルの家に行き、マイケルの母と弟を殺害する。コナーの暴走を止められないボスが送った殺し屋からマイケルと父の逃亡劇が始まる…父も息子もマイケルでややこしい。息子はマイケルジュニアなのかな?トム・ハンクスは日本のお父さんみたいな、家庭より仕事頑張っちゃうタイプで、でもめちゃくちゃ強い。なんでトム・ハンクスにしたのか、ちょっと違和感ありました。そんな父を慕いながら愛されて無いのではと不安になる息子ちゃんが、せつなかった?ポール・ニューマンとダニエル・クレイグのバカ親子がすごくリアルで良かった。いくら仲良しでも、選ぶのは息子なんだなあ。ジュード・ロウの不気味なカメラマンも良かった。光と陰の映像が美しく、窓に映る光景なんかも印象的で、映像的にも楽しめました。
2.『 LOOK LOOKこんにちは』1️⃣8️⃣人目今回の旅はけーなさん✨いつもありがとうございます?✨この作品好きー✨スゲーカッコいい‼️少し変わったギャング映画?静かでクールで、でも淡々と人が死ぬ中で、親子の絆を感じることが出来るとこが変わってる。だからよかった✨終始カッコいいトム•ハンクス!けっこう珍しいよねー、ギャグとかのないトムは(笑)ぽっちゃりトムやけど、それもカッコいいんよー✨そして、信念は曲げず、やられたことをやっていく。そして、ジュード•ロウさん✨怖いしカッコいいし、上手いし怖いし(笑)最後のあの顔よー、あんなん見たことないわー(笑)最後のとこでね、安心しきれなかったのは私だけじゃないよね?まずくない??って皆様思ったはず!それがあんな結末になるなんて?ダニエル•クレイグさん若ーーー(笑)ちょっと変わった役やし、新しい顔観させてもらった✨そこは面白かった(笑)これはかなりの良作✨けーなさん、ありがとうございました♪?
3.父と息子の悲しい話。淡々と進むのでそれほど感傷的にならず見終わったけど、数日たって思い返すとじわっと切ない、美しく静かな大人な作品。
4.事前情報無しで鑑賞。「パーディションへ向かう」マフィアのロードムービーと思ってたが、まさかの「破滅への道」を歩む子連れ狼。トム・ハンクスがマフィア役と言う珍しさに惹かれたが、そこはやっぱり良くも悪くもやはりトム・ハンクス。マフィアと言えどもクズではない。ラストは想像できるが、何とかハッピーエンドを迎えて欲しいと言うハラハラ感が良かった。
5.子連れマフィアの復讐劇に雨の演出が合いすぎるし、男泣き必至。トムハンクスはやっぱりスゴイ
原題/別名:Inception
上映日 | 2010年07月23日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 148分 |
ジャンル | サスペンス、アクション、アドベンチャー・冒険、SF |
スコア | 4.1 |
監督 | クリストファー・ノーラン |
脚本 | クリストファー・ノーラン |
あらすじ
ドム・コブは、人が一番無防備になる状態――夢に入っている時に潜在意識の奥底まで潜り込み、他人のアイデアを盗み出すという、危険極まりない犯罪分野において最高の技術を持つスペシャリスト。だがその才能ゆえ、彼は最愛のものを失い、国際指名手配犯となってしまう。 Rating G (C) 2010 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
出演者
レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、マリオン・コティヤール、エリオット・ペイジ(エレン・ペイジ)、トム・ハーディ、ディリープ・ラオ、キリアン・マーフィ、トム・ベレンジャー、マイケル・ケイン、ピート・ポスルスウェイト、ルーカス・ハース、タルラ・ライリー、ティム・ケルハー、マイケル・ガストン、クレア・ギア、マグナス・ノーラン、タイ・リ・リー
感想・評価
1.またまた面白いわ〜監督名とかあんまり気にしてないのに、ノーラン監督だけはちゃんと記憶して絶対見ようと思わせてくれる‥最後のシーンはきっと現実だと思う〜
2.セリフの一言一句から動きにかけて、目が離せない!離すと夢か現実か分からなくなる展開!!正直前半部分は観るのに心折れそうになります。しかしクライマックスにかけてのハラハラドキドキ感は最高でした。あんなにわかに集めたメンバーで、ここまでチームワークある?(笑)
3.最後トーテムは止まったと信じたい!構成が複雑で観ながら理解してく感じだったけど、夢が何階層にも分かれているという設定がもう面白い。冒頭が後半に繋がってなるほどってなった。また改めて観たい作品です。
4.ノーラン監督の発想は天才的だとつくづく思う。ミルフィーユのように夢に夢を重ねる。「時間概念」を巧みに操る展開に頭が追いつかなくなるが、今まで誰も挑戦してこなかった世界観を作り上げる奇抜な物語を次々に提示し、ストーリーテリングの限界をぶち壊す、常に観客を別世界へと誘い、楽しませる監督はそうそう居ない。映画館で観たら迫力抜群だっただろうなあ。キリアン主演の2023年公開予定新作が待ち遠しい。
5.夢の中に入り込んで情報を盗むスペシャリストの話という設定はとても唆られるし夢を映像表現として魅せるシーン、例えば地面がひっくり返る所や無重力状態で寝てる仲間をグルグル巻にする所などで本当に夢というなんでも可能な世界を再現しているなと驚いてしまいました。ストーリーも少し難解ではありましたが同監督のテネットよりは理解できたし最後まで見れました。しかし中盤から話は分かるのにどうも面白いと思わなくなってしまいました。そこからなぜ面白くないのか、面白いと思った映画とこの映画の違いはなんなのかと考えていたのですが結局決定的な違いは見つかりませんでした。ただ薄らこれかもしれないというのはあって、自分はディカプリオが好きなだけでSFはもしかしたら好きではないのかもしれないということです。
原題/別名:1917
上映日 | 2020年02月14日 |
製作国 | アメリカ、イギリス |
上映時間 | 110分 |
ジャンル | ドラマ、戦争 |
スコア | 4.0 |
監督 | サム・メンデス |
脚本 | サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ |
あらすじ
第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、若きイギリス人兵士のスコフィールドとブレイクにひとつの重要な任務が命じられる。それは一触即発の最前線にいる1600人の味方に、明朝までに作戦中止の命令を届けること。進行する先には罠が張り巡らされており、さらに1600人の中にはブレイクの兄も配属されていたのだ。戦場を駆け抜け、この伝令が間に合わなければ、兄を含めた味方兵士全員が命を落とし、イギリスは戦いに敗北することになる―刻々とタイムリミットが迫る中、2人の危険かつ困難なミッションが始まる・・・。
出演者
ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、アンドリュー・スコット、クレア・デュバーク、リチャード・マッデン、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、テレサ・マホーニー、ダニエル・メイズ、エイドリアン・スカーボロー、ジェラン・ハウウェル、ジャスティン・エドワーズ、ロバート・マーサー
感想・評価
1.映画館で見たかったと強く思う映画!ワンカット撮影が戦場にいるかのような、そこにいるような感じがして新しい視点での映画鑑賞だった
2.今更ながら配信サイトで初鑑賞上映当時、ワンカット撮影で話題になっていましたがスルーしてしまいました…見た感想としては、めちゃくちゃ面白かったです!大きなスクリーンで見ることができれば、もっと没入感を感じられたと思いますねあと中盤に夜の市街地で、次々と打ち上げられた照明弾に照らされた瓦礫と影のシーンが大変美しかったです主人公が走ってるシーンは、背景が美しかったり迫力がある場面だったりすることが多いですねそんな感じで大変楽しめましたオススメです
3.序盤のトムとの会話、メダル...命を繋ぐ為にワインと交換するか名誉を持ち帰るか...前後者で性格を表している。だが共に良い奴で変わりはない。ワンカット風で終始撮影されている。うまく暗転箇所とCG組み合わせて繋いでいるのだろうがとても素晴らしい。最高峰ワンカット風映画。
4.どこでカットしてんの??ってくらいな長回しによって「死なない3人目」となって一緒に伝令を届けているように感じた。こんなに没入感のある戦争映画今まで観たことない。ブレイクが刺されるシーンは、顔から血の気がどんどん引いていくところがリアルだったし、すっかり入り込んでるもんだから仲間を失った喪失感がちゃんとあった。道中ゲットしたミルクが後々役立つのあそこだけRPGだったな、テレレレッテッテッテーってゲーム音したわ
5.自分が任された任務と友人との約束に全集中し、死ぬことの恐怖や戦争への恐怖へ打ち勝った!こんな安い表現じゃダメですが、やはり何か熱い思いややり遂げるまでの気持ちってのは人間を強くする大切な武器になるのだと思う。それにしても「撮影ほんとどうやってるんだ」ってシーンを見返したりしながらじっくり見ちゃいました。
原題/別名:Roma
上映日 | 2019年03月09日 |
製作国 | アメリカ、メキシコ |
上映時間 | 135分 |
スコア | 3.9 |
監督 | アルフォンソ・キュアロン |
脚本 | アルフォンソ・キュアロン |
あらすじ
政治的混乱に揺れる1970年代のメキシコを舞台に、アカデミー賞受賞監督アルフォンソ・キュアロンが、ある家族の姿を鮮やかに、そして感情豊かに描く。
出演者
ヤリャッツァ・アパリシオ、マリーナ・デ・タビラ、Diego Cortina Autrey
感想・評価
1.人の心に寄り添う映画だったなあ。映像が美しい・芸術的だったのと、役者の芝居が上手いからなのかモノクロだからなのか、本当にリアリティのある映画だった。観た直後は「…ん?」みたいな何とも微妙な気持ちになったんだけど、色々と振り返ってみると結構好きな映画だったと思う。日常ってドラマなんだ。っていうのが1番しっくりくる感想。だけどその映し出してる日常の中でもこの映画は時代背景とかメッセージ性が背後にあるから面白い。「女性の独立」とか、「混沌とした時代」とか、「家族」とか、まあ大きくまとめると「愛」とか。そういうテーマがあったと思う。あと、どっかのブログを観て知ったけど、色んな伏線が隠れてたらしい。「子取り鬼」というワードが出たり、家政婦が妊娠を奥さんに告げて泣いてる時にぺぺ?がお腹をさすりながら「痛いの飛んでけ」と言ったり、彼女が死産することを予言してたらしい。なるほど。あとは、水の描写。始まりは床掃除の水、破水の羊水、そして最後の波。これは何を意図した表現なのか。気になるなあ。そして犬のフン。これは何を意味してる?まだBTSの方を観てないから、観たら色々わかるかも。楽しみ〜早く見よう。とにかくこの映画のお洒落で芸術的な映像と、リアリズムの表現が好きだったな。
2.アカデミー賞受賞式をTVで観ていて、当時、スクリーンで観れない作品が監督賞を受賞したことに時代性を感じた作品です。ネトフリに入会したら、まず観たかった作品。とてもリアリティに徹した作品だと思いました。大きく動くストーリーや熱くなる描写も少ない。中産階級の家で働く家政婦、クレオの日常をひたすら長回しで淡々と映し出す。1970年のメキシコの社会情勢を描きながらのリアルな描写は素晴らしいと思いました。モノクロームの力を感じます。ただ建物と空を映すエンディングも好きです。家政婦のクレアは雇い主の家でとても大切にされている。子供たちも彼女が大好きで、家族の一員のように慕っている。だからこそ、感じる階級の差。雇い主と使用人との一線は絶対に越えることはない。それが階級なのだと。そこに愕然としました。作品を観終わったら、製作過程のドキュメンタリーが始まったので続けて観ました。リアリティがあったのは、監督が自分の思い出を映像化することに精力を注いでいるからだとわかりました。台本はなく、感覚だけを映像化したかったとのこと。極めてパーソナルな作品です。リアリティに徹することの難しさも理解できました。監督は、階級と民族の不条理さを映したかったと言います。本編ではそこまで感動しなかったのに、お産のシーンのメイキングに涙が出ました。もし自分が10代でこのメイキングを観ていたら、映画製作の道に進みたくなったと思います。自分が信じる監督の作品に関わることができたら幸せだろうな。映画って素晴らしい!と改めて思いました。
3.映画について語ろうとするときの言葉としての言語と、映画を撮ろうとするときの映像としての言語とは、もしかすると僕たちがふだん思っているよりも随分近い関係にあるのかもしれない。この作品に限らずアルフォンソ・キュアロンの作品を振り返るとき、いつでもそういう感覚に僕は包まれることになります。この人の作品を根底から支えているのは、おそらくある種の距離だろうと思います。言葉を言葉として信じていませんし、映像を映像として信じていない。それらはいったん解体されたうえで再統合されている。例えば『大いなる遺産』(1998年)では19世紀的な古典物語を解体したうえで20世紀的な語りへと編み替える際に、美しく円を閉じるのではなくどこか破綻した裂け目に深い味わいがあったように。たぶん企図(きと)したものというよりは、その語り口が独自にそうなっているのだろうと思います。基本的にはすべてを疑っているのですが、語ろうとする対象と語る自分との距離は信じている。だからこそ『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004年)は、シリーズ第3作を迎えて前2作とは印象の異なる大人な味わいの作品になっていたのだろうと思います。彼は物語を信じないのですが、物語と自身との距離は信じている。同様に『トゥモロー・ワールド』(2006年)の荒廃と絶望の先に宿る小さな光も、『ゼロ・グラビティ』(2013年)のソリッドな味わいもそうした距離から生まれているように僕には思えます。
その感覚は映画について言葉で語ろうとするときの、映画と語り手/言葉と語り手の距離感とたいへん似ているように思います。映画と言葉との距離はいつでも「語り手」という媒介を通されたものであるため、本来的に映画と言葉との間に距離感はありませんし、別の言い方をすれば距離があったとしてもほとんど意味がない。ですから映画が映像としての言語を使って語りかけていることをつかまえるためには、映像として観ることよりもむしろ前に、言葉としての言語を壊してみる必要があるのかもしれない。映画と言葉を近づけていくのではなく、映画と自分/言葉と自分との距離を引き離してみることによって、映画について語ろうとするときの言葉としての言語と、映画を撮ろうとするときの映像としての言語は、逆説的に近接していくような気がします。映画は映画それ自身としての命を持っていると思うのですが、いっぽうで映画について語ろうとするときの言葉としての言語のなかにしか、その姿を現すことがないということも事実だろうと思います。見えているのに言語化できないということは僕の知る限りでは起こりえない。読み手の感受性や精度が高ければ、言葉にされたことよりも言葉にされなかったことのほうにより多くの風景を見てとるからです。*まだNetflixに入る前だった頃に劇場公開されたため、日曜のレイトショーに妻と2人で観に行ったのがもう2年前のこと。
20:00過ぎスタートの劇場には僕たち夫婦2人の他に男性2名のみで、ほぼ貸し切り状態で嬉しさ半分と寂しさ半分だったことを覚えています。こういう映画は素敵な女性がひっそりと1人で観てこそ似合うと思いながら、少し申し訳ない気持ちがしたことも。劇場の灯りが落ちて開始早々、石張りの床が真上から映される。遠くからは水を撒く音。やがて水がフレームインして波のように引いた後、水面に空が映し出される。そして鏡のような水に飛行機が飛んでいく。カメラワークはフィクス(固定)をはじめとするパン・チルト・トラックなど、あえて「そういう動きをしている」ことを意識させるように撮っているのだろうと思います。ため息が出たのは予告編にもあるシーンで、家政婦のクレオ(主人公)とアデラが歩道を駆けていき車が急ブレーキを踏む場面。横スクロールで2人を追いかけるトラック撮影の美しさ。白黒にしたのは記憶をドキュメンタリータッチで蘇らせるためであり、カメラワークがシンプルであるのは、その記憶に他者(観客)を立ち会わせるためのように思えます。つまりこの作品には、アルフォンソ・キュアロンがその語り口として持っている「距離感」がよく出ているように思います。
その距離感によって、舞台となる1970年から71年にかけてのメキシコシティ(コロニア・ローマ地区)は知りもしない時と場所でありながら「僕の幼少期の記憶」が遠くから蘇ってくるようでした。また鳥のさえずり、犬の足音や鳴き声、車の排気音、飛行機の音、街を行き来する物売りが鳴らすチャルメラなど、ありとあらゆる生活音や暗騒音に満たされていきます。いわゆる「環境音」がこの映画の1つの大きなモチーフとなっているのだろうと思いますが、カラー情報を廃した白黒映像であるため、視覚から聴覚へと自然に感覚の重心が移っていくようでした。結果として1つ1つの具体的な風景や音は僕たちの原風景とは異なるものの、総体としての「あの頃」の感覚に包み込まれていくことになる。そして映画はおそらくは監督の幼少期の記憶をベースにしながら、当時のメキシコの時代背景を織り込みながら進んでいきます。記憶の曖昧さをうまく生かしているため、1971年6月10日に起きた「血の木曜日事件」やその弾圧に加勢した団体の様子、またスペインによる植民地支配から多民族国家へと至った社会模様などが、1970年7月31日に襲ったコロンビア地震などを交えながら、叙事的にではなく記憶のなかの叙情性としてこの作品では立ち上げています。歴史的な出来事に対するこうしたアプローチもまた、この監督の「距離感」によって生み出されているように思います。エンドロールの最後まで久しぶりに席を立たなかった作品でした。そして最後の最後に鳴り響いた鐘の音が、まだ耳から離れていません。おそらくこうしたことのすべては、自覚的な距離感から生み出されています。
4.ずっと見たいと思いつつ見てなかった作品の一つ。めちゃくちゃグロテスクだった。死もグロテスクだけど、それ以上に望まれない生もグロテスクで総じて人間ってグロテスクだなと。
5.大切な部分を切り取って強調するわけでもなく、周囲の様子や雑音もしっかり描かれている。全てが同じ時間の流れの中にあった。同時進行で色んな物事が起こる。大きいこと、小さいこと、すべて日常。
原題/別名:Slumdog Millionaire
上映日 | 2009年04月18日 |
製作国 | イギリス |
上映時間 | 120分 |
ジャンル | ドラマ、恋愛 |
スコア | 3.8 |
監督 | ダニー・ボイル |
脚本 | サイモン・ビューフォイ |
あらすじ
アカデミー賞8部門受賞。『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督作。インドのスラム街で育ったジャマール。無学なはずが世界的人気番組「クイズ$ミリオネア」で残り1問を残し全問正解。それには理由があり……。
出演者
デヴ・パテル、サウラブ・シュクラ、アニル・カプール、ラジェンドラナート・ズーチー、マドゥル・ミッタル、フリーダ・ピント、イルファン・カーン、アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール、アズルディン・モハメド・イスマイル、ルビーナ・アリ
感想・評価
1.クライマックスで、生まれて初めて映画を見て泣きそうになりました。有名作品とは知っていましたがこんなに面白いとは。もっと早く見ればよかった。インドのスラム街で育った無学な少年が、人気番組「クイズ$ミリオネア」で次々に正解する。しかし最後の1問を残して、彼は不正の容疑で警察に連れていかれる。彼はどうして正解できたのか?そして不正はあったのか?尋問する警察官は、番組に出場するまでの彼の生涯を聞く・・・というお話。「精神的にしんどい」という評判を聞いて構えて見ていましたが、それほどでもありませんでした。確かに非常にツラいエピソードだらけなんだけど、「はだしのゲン」等の戦後直後の日本の貧困社会のエピソードに似ています。兄貴分も出てくるし。国の発展とともに羽振りが良くなるのも似ている。マフィアが貧困層を食い物にする話も万国共通なんだなぁ・・・ただ、日本ではあまりなじみのないヒンドゥーとイスラムの根深い宗教対立も描かれていて衝撃を受けました。勉強になるなぁ。この映画は何といっても、原作の小説のシナリオが素晴らしい。また、濃い内容の物語を2時間ぴったりで収めるのもすごい。なんせ主人公を世代別に3人が演じているのだから、朝ドラばりのボリューム。他にもエンディングの演出が巧すぎて、なんだか悔しいくらいでした。「ミリオネア」おなじみのメロディが何度も流れて、みのもんたが頭をよぎるのがたまにきずかな(笑)ツラいエピソードもたくさんあったけれど、見て良かったです!超おススメ!
2.おもしろい。表向きはエンタメ映画だけど、実際にのテーマはムンバイのスラム。時代の移り変わりと共に、ムンバイの経済成長の表側と裏側を垣間みた気がした。本当のインドはどうなのか、いってみようかと気持ちがちょっとだけわいた。ダニー・ボイル監督はトレインスポッティングとイエスタデイの監督さん。らしい映画になっていると思った。高評価です!#ダニー・ボイル
3.軽い気持ちで見だしたらめちゃ真面目な話ただ。インドスラムの生活が過酷すぎた。エンディングインドらしく踊るのめちゃ可愛い
4.なかなか観る機会なくてやっと観た。これはアカデミー賞取ったのも納得...!疾走感のある展開にグイグイ惹き込まれてしまった。さすがダニー・ボイル!スラム街育ちの少年が、クイズ番組に出演し大金を手にするまで...彼は何故全問正解出来たのか?物語は、主人公ジャマールの回想シーンと現在が交錯していく形で進んでいきます。いや...ジャマールの人生波乱万丈すぎよくここまで無事に生きてこれたな...幼少期のシーンは本当に目を覆いたくなった大人にとって、子供はただの商売道具でしかないのか。子供の誘拐事件の多さ、人身売買、子供が物乞いをしながら生活するのが当たり前の日常...「LION~25年目のただいま~」を観た時も思ったのけど、インドの闇ってどれだけ根深いんだろう...壮絶な過去があって、それが現在に繋がって...。どんな状況でも希望だけは捨ててはいけないんだなって...改めてそう思わされた。"人生において無駄なことなんてない"というのは、本当なんだなエンディングは、Theインド!幼少期、ジャマールとサリームがスラムで警官に追われるシーンの音楽がクレイジージャーニーのOPでテンション上がった!M.I.A.とか選曲も良かった。あと、ジャマールが「アミターブバッチャン!」って叫ぶシーン何か好き。可愛い。映画観終わって、そういやクイズミリオネアが終わったのっていつだったかな~と軽い気持ちで調べたら、14年も前だという事が分かり絶望的な気持ちになりました...
5.残念、自分には全く刺さりませんでした。クイズの進行に合わせて主人公の人生が描かれるという構成は、ただただ焦らされているようで嫌だった。また、クイズならではの心理戦がみられると思っていたが、そういう物語ではない。単純にどういう視点でこの映画を観ればよいのか分からなかった。この物語でクイズする必要あるのか?というのが率直な疑問として浮かび上がる。ラティカを演じた女優はどの年代でも美しく、むしろあまりに美女過ぎて主人公の人生ができすぎな気もしてしまう笑い。
原題/別名:The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring
上映日 | 2002年03月02日 |
製作国 | アメリカ、ニュージーランド |
上映時間 | 178分 |
ジャンル | アドベンチャー・冒険 |
スコア | 3.8 |
監督 | ピーター・ジャクソン |
脚本 | フランシス・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン |
原作 | J・R・R・トールキン |
出演者
イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン、リヴ・タイラー、ヴィゴ・モーテンセン、ショーン・アスティン、ケイト・ブランシェット、ジョン・リス=デイヴィス、ビリー・ボイド、ドミニク・モナハン、オーランド・ブルーム、クリストファー・リー、ヒューゴ・ウィーヴィング、ショーン・ビーン、アンディ・サーキス、マートン・ソーカス、イアン・ホルム
感想・評価
1.20年前まだ小学1年生だった私が大好きだった映画。最後に観たのはいつだったか忘れたけど、今観ても感じる冒険のワクワク感と壮大な音楽と世界観、かっこいい俳優陣たちは色褪せない。20年経ったとは思えないほどの映像クオリティに驚かされた。当時、本当に流行っていて、映画を見ていたらその頃の懐かしい思い出がたくさんよみがえってきた。それくらい思い出深い作品だったと改めて思う。時間が許されるなら3編とも一気見したかったが、今日は1本で諦めよう。
2.思い出めも?世界的ファンタジーの1作目。世界観が大好き❤近年のファンタジーの中では、1番好きな作品。それぞれのキャラクターの存在感。衣装と風景。ストーリーの展開とテンポ。どこをとっても僕の好み。特に僕が好きな所は、指輪を巡る旅の中で生まれ育んでいく絆。1作目なので、あくまで物語の世界観の説明。序章ではあるものの、見応えが十分。旅の仲間の個々の魅力も余すことなく表現されていたので満足度が高い。初鑑賞時は、高校時代だったのでレゴラスとアラゴルンのカッコ良さに目を輝かせていました。特にアラゴルン。彼の些か影を抱えながらも、旅の目的の為に真摯に仲間を引っ張っていく姿は正に真のリーダー。一つの目的の為に集った仲間が、種族の垣根を乗り越え各々の能力を活かし協力していく姿が胸を熱くさせてくれます
3.※長文です。小学生の頃に観ていたシリーズ。おそらく小学生以来久々の鑑賞。観た気になっていたけれど、全然観れてなかった。というのも子どもの頃はただ雰囲気を楽しんでいたと思う。大人になった今では物語の奥底まで理解できるようになり、より楽しめた。これはやっぱり凄いファンタジーだ。ファンタジーは好きで無性に見たくなる時があり、かなりB級なファンタジー映画にも手を伸ばしていたけれど、比べるどころの話じゃない!(B級ファンタジーの雰囲気も割と好きですが笑…そして観るけれどタイトルさえも忘れてしまう笑)スケールが違う。大作は違うなぁ。物語は深いし、世界観にも説得力があり惹き込まれる。映像の風景も壮大で、映画館のスクリーンで観たいと観ながら何度も思いました。音楽も最高。本当に最高。登場人物たちも凄く良かった。いやぁ…心に響きまくりました…笑言葉や行動一つひとつに感動してしまいました。悪の力を秘めた指輪他の者はその誘惑に打ち勝つことができないが、ホビット族のフロドはその指輪を持つことができる。富や名声、欲や武力による強さではなく、一見弱く見えても、穏やかで平和な日常を愛することの素晴らしさを知っており、善であり続けようとする強さ。それが大切であることが伝わってくる。誰が指輪を捨てに行くのか口論になる場面で、自分が行くと言ったフロド。重荷を負った彼の勇気は凄い。彼を守ろうとする旅の仲間たちの姿も良かった。そしてサムは本当に良い人。舟に乗ったフロドを追いかけてくる場面は感涙。
ガンダルフの言葉も、この映画のメッセージのように思うし、凄く良かった。なんでこんなことに…と思うことはあるけれど、つらくても今、何をすべきなのか。生きていくうえで、つらく苦しい時は必ずあるし、その中で希望を捨てずに善の道を行くことは難しいかもしれない。そこからどう行動するのか。旅の仲間、支えてくれる人がいる。凄く大切なことを教えてくれた気がする。ガンダルフといえば、小学生の頃、「ここは、断じて通さーん」のモノマネをしていたなぁと思い出したのですが、今観ると、モノマネなんてできないですよ!みんなを助けた名場面でした。ボロミアも人間の弱さを描いていると思う。普通の人間は誘惑に負けてしまう弱さを持っているし、決して彼は悪い人ではないと思う。最後弓を刺されながら闘うところも胸を打たれた。ナズグルも存在感があってかつては王だったって設定も良い。あと、オークたちがエルフだったって設定も驚き。好きなキャラクターは、アラゴルン。
めちゃめちゃカッコ良かったなぁ。登場場面からカッチョ良い。フードを被り、パイプを吸ってて…カッコ良いわぁ。剣で戦い助けてくれるのも、人柄も良かった。黒の衣装も。映像では特に川が白馬のようになる場面が好きでした。あとホビット庄に行ってみたい。「ホビットの冒険」の原作は読んだことがあるのですが、ロードオブザリングはまだ未読なので読んでみたくなりました。…と言っても本を読む習慣がないので、なかなか本を読めない今日この頃。映画ばっかり観ちゃう笑久々に観て興奮した。見応えもたっぷり。「ホビットの冒険」は割りかし明るめのわくわくする雰囲気で大好きな作品であり、比べると本作の「ロードオブザリング」は暗めに感じるけれど物語が深くて、人物背景も濃く、めちゃくちゃ面白かった。これは名作ですね。「ロードオブザリング」シリーズにどハマりする予感…笑もう1回観たいなぁ。でも二つの塔が先かな✨✳︎長文になってしまったレビュー、ここまで読んでくださりありがとうございました。本編も長いので感動も倍になってしまいついつい…あと久々に1度しか観ていないので、設定とか間違えて書いていたらすみません。ご了承ください。
4.ガンダルフもう少し魔法使えないのかいって思っちゃったけど面白い!オーランドブルームがかっこいい、、
5.挫折から数年経って1作目からもう一回見返してみた。話が複雑じゃないのとサウロンとその軍に立ち向かう戦士たちの姿がカッコいいのはいいポイントではあるんやけど、ホビット4人の魅力があんまりない気がするんよなぁ。めちゃくちゃ強い主人公に興奮したいわ。ジャンプ漫画の読みすぎかな。まあ時間があるときに2作目3作目見てみようかなと思います。#ファンタジー映画#髪と髭が長いおじいちゃん#でがち
原題/別名:The Aviator
上映日 | 2005年03月26日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 169分 |
ジャンル | ドラマ、歴史、伝記 |
スコア | 3.4 |
監督 | マーティン・スコセッシ |
脚本 | ジョン・ローガン |
あらすじ
長身のハンサムな青年ハワード・ヒューズ(レオナルド・ディカプリオ)は、20歳を過ぎたばかり。ハリウッドへ単身飛び込み、父が遺した莫大な財産をすべて注ぎ込んで航空アクション映画の製作に着手する。戦闘機を買い集めて私設空軍を編成、危険な空中スタントも自らこなすという過去に例を見ないやり方で、1930年にトーキー映画「地獄の天使」を完成させる史上空前の成功をおさめ、一躍ハリウッド・セレブリティの仲間入りをする。まもなく、ハワードは、どこへ行ってもカメラのフラッシュに追いかけられる人気女優キャサリン・ヘップバーン(ケイト・ブランシェット)と恋に落ちる。ハワードは、自分の前では女優の仮面を脱ぎ捨て、無邪気な少女のような素顔を見せるキャサリンにたちまち惹かれていく。キャサリンもハワードの鋼のような強さの奥に隠された傷つきやすい心を知り、彼への愛を深めていく。「暗黒街の顔役」や「ならず者」などセンセーショナルな話題作を次々に世に送り出し、ハリウッドで頂点を極める一方で、世界最速の飛行機を作り出したいと飛行機会社を設立し、勇敢にも自ら操縦桿を握ってスピード記録を次々と更新、リンドバーグ以来、最もスキャンダラスな冒険飛行家として、注目を浴び、人生の絶頂期を謳歌するかに見えたハワードだったが、夢にのめりこみすぎた時、何かが狂い始める。最愛の人、キャサリンとの突然の別れ、ハリウッド一の美女エヴァ・ガードナー(ケイト・ベッキンセール)との出会い、大手航空会社TWAの買収、国際線を独占するライバル会社パンナムとの国をも巻き込んだ戦い、生死の境をさまよう大事故、、、波乱に満ちた運命の中で、数々の栄光を手にした男が、本当に求めたものとは?
出演者
レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ブランシェット、ケイト・ベッキンセイル、ジュード・ロウ、アレック・ボールドウィン、ジョン・C・ライリー、アラン・アルダ、イアン・ホルム、ダニー・ヒューストン、グウェン・ステファニー、アダム・スコット、マット・ロス、ケリ・ガーナー、ウィレム・デフォー、ケヴィン・オルーク、フランセス・コンロイ、ブレント・スピナー、スタンリー・デサンティス、エドワード・ハーマン、ケネス・ウェルシュ、エイミー・スローン、J・C・マッケンジー
感想・評価
1.大富豪?ストーリーは大富豪ハワード・ヒューズの壮絶な人生を描いた作品でした。作品は航空機開発に生涯を捧げた男の話ですが、彼の人生は余りにも派手で豪快であるが故に一般人には到底理解できるものではありませんでした。また作品は実業家・映画製作者・飛行家・発明家など複数の顔を持つ男の半生を一本の作品で描こうとすること自体が無理があると感じました。約3時間にも及ぶ作品の中で彼の人生をかいつまんで描いていましたが、やはり長丁場ということもあり作品全体がダレていたのが残念でした。夢を諦めずに追い続けた彼の情熱や行動力は見習わなければならない点だと思いました。
2.『ギャング・オブ・ニューヨーク』に続いてスコセッシ作品参加のディカプリオ。アイドル的なセルフイメージから演技派へと転換していくターニングポイント(とはいえ、今思えば『タイタニック』での演技も大したものだと思うが…)的作品。若さ、華やかさ、美しさ、儚さにギラギラした野心と狂気じみた強迫観念を併せ持つ複雑な人物を体現。つくづくジェイ・ギャツビーはこの時期に演じておくべきだったなと思う。10年後のディカプリオはすでに貫禄がつきすぎていた。ちなみに主演男優賞でオスカーを譲ったのはジェイミー・フォックス(『Ray』)。演技面ではキャサリン・ヘプバーンを完コピしたケイト・ブランシェットに食われた感もある。顔は似てないのに、ヘプバーンにしか見える瞬間が何度もあった。ベッキンセール演じるエヴァ・ガードナーも魅力的なキャラクターだ。尿を注いだ牛乳瓶が並ぶショットはインパクト大だが、大はどうしていたのだろうか…。ヒューズが15歳の少女をオーディションする場面は、この映画がワインスタイン案件であることを考えると、なかなかグロテスク。
3.長かったー?けど、ディカプリオ良かった✨純粋に飛行機が好きで、すごい人だと思ったけど、かわいそうな人だと思った?
4.若き日に主演した『太陽と月に背いて』(1995年)の頃のレオナルド・ディカプリオはおそろしくキレイだったのですが、この『アビエイター』は2004年のものですから29歳〜30歳の頃を映し出していることになります。20歳前後のあの妖しさはありませんが、とても艶(つや)やかで颯爽としていて。そんな時期の彼が実在したアメリカの実業家ハワード・ヒューズ(1905-1976年)を演じており、飛行機を売るために軍の関係者たちをパーティーで接待するシーンを観ていると隣に妻が立っていました。「このひとはなんてキラキラしてるの」と眩しそうにつぶやくのを聞いて、本質的に役者に求められるのは技巧ではないんだと深く納得したことを覚えています。おそらくディカプリオの自意識としては、もちろんその美貌を織り込みながらも「演技の人」であろうとしているでしょうから、様々なことを試みているように見えます。またそうした技巧と、彼の体からキラキラと発散されるものとを比較するように観ると、この頃の彼は心の年齢に対して肉体が追いついてなかったように感じられます。同じくスコセッシと組んだ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013年)や念願のオスカーを獲った『レヴェナント』(2015年)を観ていると、若い頃にやろうとしていたことにようやく肉体が追いついてくれた感覚があるのではないかと僕には思えます。*この映画を観たのは数年前ですが、ディカプリオへの思いに漂いながらも観終わって数時間が経ち、静かに停泊した港にはやはりスコセッシがいたことをはっきりと覚えています。スコセッシという監督が基本的にはドキュメンタリーの人ではないかと最初に思ったのは『タクシードライバー』でした。ニューヨークの夜景や地下鉄の蒸気にあれほどの痛みを描き出す映像感覚は、ノンフィクション志向からきっと生まれている。
ですから彼にとってのフィクションとは、本来はドキュメント(記録)されるべきことに近づくための1つの手法に過ぎないのではないだろうか。その手法を用いてフィクショナルに象徴的なイメージを生み出しながらも、ほんとうはもっと手前にある「原像」のようなものを導き出している。ハワード・ヒューズという実業家を僕はこの映画で初めて知ったのですが、まるでスコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』を地でいくような億万長者だったようです(バズ・ラーマン監督と組んでやはりディカプリオが演じている)。目的に向かうときの金の遣い方や意思の強さ、格調と野蛮が同居する姿も恋する女へのとり憑かれ方もそうですし、満たされることのない心の空白性もそうです。フィッツジェラルドの描いたジェイ・ギャツビーとほんとうによく似ています。スコセッシは20世紀を生きたそんなアメリカ人の原像の1つ(それも具体的な1つの肖像)を、可能なかぎり何もしていないように本作で撮ったように僕には感じられます。だからこそディカプリオがもつナチュラルなスター性が際立つことにもなった。けれどその背景には間違いなくスコセッシのまなざしが働いている。アメリカ人の原像をドキュメント(記録)しようとするそのまなざしは、旧くはロバート・デ・ニーロを新しくはレオナルド・ディカプリオを貫くように見つめた。彼らの心と体がどんなものに突き動かされ、翻弄され、憧れ、そして喪失していったのかを、映画という港に停泊する船に僕たちは見ることができます。その原像を僕たちは足をとめて見つめることもできるし足早に通り過ぎることもできる。ドキュメントとはそういうものでしょうし、スコセッシの映像にただようドライな感覚はこうしたところから立ち上げられているように思えてなりません。
5.結構怖かった(こわがりw)レオ様入魂の1作レオ様ってば1作1作がほぼ主演だらけだし、フィルマークス様においても関連作品は40本だし、本数的にはそこまで多くないですよねでも、それは多分、入れ込み方が凄いからでもあってタランティーノだってまだ9本ですもんね。。。(次回10本目引退説?)ギャングオブニューヨークよりも気合いが入りまくり、またも実話の体現に挑戦飛行士映画人実業家ハワードヒューズ振り切ってる切れてる後半。。。。降下していく所が人間らしくて怖いけど好意的には捉えられる2005年鑑賞47本中16位だいぶ減ったけど、年間48本ペースは最近達成してないな。。。2006年以降は、2010年の41本が最高。。。大体、映画を好きじゃなくなった、のではなく、仕事が忙しくなりすぎてて。。。
原題/別名:Birdman or (The Unexpected Virtue of Ignorance)
上映日 | 2015年04月10日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.6 |
監督 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ |
脚本 | アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、ニコラス・ジャコボーン、アルマンド・ボー |
あらすじ
かつてスーパーヒーロー映画『バードマン』で世界的な人気を博しながらも、現在は失意の日々を送る俳優リーガン・トムソン(マイケル・キートン)は、復活をかけてブロードウェイの舞台に立とうとしていた。レイモンド・カーヴァーの「愛について語るときに我々の語ること」を自ら脚色し、演出と主演を務める舞台には、彼のすべてが注ぎ込まれている。しかし、プレビューを前に出演俳優が大怪我を負い、降板してしまう。共演者のレズリー(ナオミ・ワッツ)の紹介で、ブロードウェイの実力派俳優マイク・シャイナー(エドワード・ノートン)を迎えたリーガンだったが、その才能はしだいに彼の脅威となっていく。疎遠だった娘サム(エマ・ストーン)には、リーガンの愛情は伝わらず、彼は気づかないうちに舞台の役柄に自分自身を重ねていくのだった。さらに、公私にわたり精神的に追い込まれるリーガンを、“バードマン”までが扇情し・・・彼は人気俳優だったエゴと闘い、舞台の成功と、壊れた娘との絆を取り戻せるのか?
出演者
マイケル・キートン、エマ・ストーン、エドワード・ノートン、ナオミ・ワッツ、アンドレア・ライズボロー、ザック・ガリフィアナキス、エイミー・ライアン、ジョエル・ガーランド、メリット・ウェヴァー、ナタリー・ゴールド、リンゼイ・ダンカン、クラーク・ミドルトン、ダミアン・ヤング
感想・評価
1.ワンカット撮影のような映像が常に緊張感を持続しながら、そこに事件やブロードウェイの舞台裏の人間模様もあって上映時間ずっと楽しめた。
2.曖昧かつ、緻密な映画。素晴らしい作品であることに違いないが、隅々まで語る術と洞察力、それに付随する語彙を持ち合わせていないのが悔しい。いつか感想を完璧に言語化してみせる。
3.面白いか面白くないかで言えば面白いが、アカデミー賞を取るほど面白くはない作品。エドワードノートン演じるマイクがとにかくいいキャラ。
4.彗星が落ちるのから急カットゆっくり長回し→一貫してこの人のテーマ舞台 後ろからのカメラ多め焦っているシーンは前から主人公の顔のアップで違う人の声ご希望の花がなかったのとご希望の俳優が居なかった一つの物語として長回しテーマ舞台を意識Prostate whisper才能は才能他が何か言えることではない偉い人は帽子被りがち舞台は自分の鏡鏡が多く出て来る、自分を内省的に見るレズリーとマイクのズーム 恋愛シーンは赤のスポット 情熱的青のスポット劇の白いスポット前は開いてる→心も開いてしまった飲めよ素面で話す←実は酔ってた被せて他人の男が話す←中の自己他人に話しかけるシーンでドラムが止める酔いそうな親子シーン画面の切り返しがない鏡で自分を反省 過去 回想インナー 肌の露出が多いことは逆に自分がない鏡のシーンが多いのの映らないように工夫している(?)真実は面白い←嘘をつく俳優2人のズーム 目がない→不能 目を得る急いでいるシーンは前から撮る裸は男性性の剥奪二重人格 broad hurst舞台から追い出される主人公戻る 服なしの主人公着いてくる自分の影話しかけてくる声はバードマンバードマンによる幻覚バラは嫌い←愛 嫌い?嘘と本音の入り混ざる役者騙し絵の構図が多いドラマーは主人公の嘘青色がやばい自分で自分を殺す役者の自分は死んだ暗闇から光が差し込む 昔の自分を倒した気分走馬灯 夢 サムという男みたいな名前の女の子そういえばリーガンという大統領は二面性を持つ俳優だった鼻を汚したあとなんだか仮面を被っているみたいね オペラ座の怪人のような?違うわバードマンだ!洗面所の鏡でバードマンという仮面を外して空を見上げる、ゆっくり眠れそう、いなくなる本当に死んでしまう?自分の欲してた薔薇じゃない花束鏡に映る自分は誰だタイトルのiが小文字 そうか、最初の彗星のシーンは飛び降り(自殺)を示唆している!あるいは人気の急落?結局彼は実際のところは飛び降りて死んだのだけど自分の中では本当にバードマンのように飛び立ってしまったのかもしれない#ぽぽの映画考察
5.好きなストーリーどの国も役者は役者なんだな久々にアメリカンヒストリーX見たくなる
原題/別名:Avatar
上映日 | 2009年12月23日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 162分 |
ジャンル | アクション、アドベンチャー・冒険、ファンタジー |
スコア | 3.5 |
監督 | ジェームズ・キャメロン |
脚本 | ジェームズ・キャメロン |
あらすじ
「アバター」が私たちに見せてくれるのは、パンドラのすばらしい世界。そこでは1人の男が冒険と愛の壮大な旅に乗り出し、彼が故郷と呼ぶ唯一無二の場所を救うために戦うことを決意する。「タイタニック」でアカデミー賞を受賞したジェームズ・キャメロン監督は没入感を味わえる映画体験を提供。時代を超越した感動的な物語の中で革新的な技術と魅力的なキャラクターたちが融合する。
出演者
サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガニー・ウィーバー、スティーヴン・ラング、ミシェル・ロドリゲス、ジョヴァンニ・リビシ、ジョエル・デヴィッド・ムーア、CCH・パウンダー、ウェス・ステューディ、ラズ・アロンソ
感想・評価
1.何年ぶりに再び視聴。美しい映像と発想力に感動する。続編をみたいなぁと思う。
2.映画館で見た時の衝撃がすごかった話は長いけど面白い、いつかこんなファンタジー感がある世界に行きたい
3.映像がとてもきれいでした。3Dで映画館で観たかった!!パンドラの国のナヴィ族とアバターと人間の関係が深く描かれていて良かったです。最後も良かった。
4.ゆったりとしたストーリー共に生きるという選択肢はなかったのか
5.公開当初まだ小学生で、アバターの見た目の奇怪さに衝撃を受けた。正直よくヒットしたなと観るまでは思ってた。笑だって青色だよ?まあでも黄色や赤や緑じゃないところは正解かも。世界的に好かれてる色って確か青だったような、、特に欧米諸国とか。公開から数年経って地上波でやっていたのを「まあ有名だし観とくか。」みたいなテンションで見始めたら、速攻ハマった。めっちゃ面白いしなんか泣いた。ファンタジー好きには堪らない圧倒的映像美!映画館で観たかったな〜、。映像の持って行き方?というかドキドキ感?がジェームズキャメロンっぽさがあるような気がする。気がするだけじゃけど。
原題/別名:La La Land
上映日 | 2017年02月24日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 126分 |
ジャンル | 恋愛、ミュージカル |
スコア | 3.9 |
監督 | デイミアン・チャゼル |
脚本 | デイミアン・チャゼル |
あらすじ
夢追い人が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミア<エマ・ストーン>は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末のバーでピアノを弾くセバスチャン<ライアン・ゴズリング>と出会う。彼はいつか自分の店を持ち、本格的なジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合うが、セバスチャンが生活のために加入したバンドが成功したことから二人の心はすれ違い始める……。
出演者
ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、J・K・シモンズ、フィン・ウィットロック、ローズマリー・デウィット、ミーガン・フェイ、ジェイソン・フックス、ジェシカ・ローテ、ソノヤ・ミズノ、ジョン・レジェンド、キャリー・ヘルナンデス、ヘムキー・マデーラ
感想・評価
1.冒頭の渋滞シーンわくわくした。夢を追ってた2人、現実的な終わり方でそれぞれ際立ってた。後半まではよくある夢追いストーリーかと思いつつ、飽きなかったのは音楽や色彩が楽しめたから。
2.大好き!賛否両論あるらしいけど、私はこういう結末も現実的で好きだな。ただのロマンスファンタジーで終わらないのが好き。
3.心揺さぶられた〜〜Another day of sunから引きずり込まれた!ときめきもあるし、切なくもあるし間違い無くその年No,1の余韻映画だった
4.冒頭の渋滞高速道路でダンスが始まる所なんか、インド映画みたい(笑)。ジャズのライブハウスを持つのが夢のジャズピアニストと女優を夢見るコーヒーショップの女が恋愛するけど、結ばれない話。ちゃんとストーリーが繋がって、ありがちなハッピーエンドで終わらないところが良かったな?ロサンゼルスの俳優が集合している有名なイラスト画が懐かしい。昔ロサンゼルスに仕事で行った時に見ました。今も有るんだね。「City of Stars」のメロディーが頭から離れない。。。夏の終わりにキースと始めたバンドが昔のAOR系で凄くカッコいい❗あんなバンドのライブに行ってみたいぞ✨それから5年後、女は女優になって他の男と結婚して子供をもうけた。そうそう、こういう状況って凄く分かる。遠くの恋人より近くにいる人が好きになっちゃうんだよね✨夢のライブハウスを持ったジャズピアニストの最後の妄想シーンは、お互いこれで良かったのか?夢をお互い成し得て、お互いこれからも頑張ろう、って言ってる様で切ない。女子受けする映画だけど、面白かった。
5.前半は素敵な映画だなって感じ後半からラストに関しては???切ない…?でもやっぱり素敵な映画だった。。
原題/別名:Gravity
上映日 | 2013年12月13日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 91分 |
ジャンル | ドラマ、アドベンチャー・冒険、SF、スリラー |
スコア | 3.6 |
監督 | アルフォンソ・キュアロン |
脚本 | アルフォンソ・キュアロン、ホナス・キュアロン、ロドリゴ・ガルシア |
あらすじ
地球から60万メートル上空。スペースシャトルでのミッション遂行中、突発的事故により、無重力空間(ゼロ・グラビティー)に放り投げ出されたふたりの宇宙飛行士。ふたりをつなぐのはたった1本のロープ。残った酸素はあと僅か!真っ暗な宇宙空間の究極的な状況の中、果たしてふたりは無事、地球に生還することができるのか…!
出演者
ジョージ・クルーニー、サンドラ・ブロック、エド・ハリス、Orto Ignatiussen、ファルダット・シャーマ、エイミー・ワーレン、バッシャー・サヴェージ
感想・評価
1.BS自動録画分鑑賞/再見初見がDVDだったんだけどあー劇場で見るべきだった―と悔しい思いをした映画今回も・・・同じ感想大画面と静寂の中で観たいなー必要最低限のナレーションから一気に宇宙に放り出された感じがする始まり方が結構好き壮大で美しい宇宙や地球の映像は見所安全地帯と思ったいたのに急変して危険地帯となる同じ景色も状況次第で一変する迫りくる破片の恐怖や抗う事が出来ない状況圧倒的な無力感広大な宇宙は果てが見えないのに圧迫感を感じたり自由度が高いと思う無重力空間なのに思い通りに動けなかったり静寂は安心ではなく不安を仰いだりどの映像も演出も本当に見事フィルマって便利ですねーこの監督好きかもって調べたらアルフォンソ・キュアロン監督同監督の”ROMA”再見したくなった
2.人生でもトップクラスに入る作品と出会った。圧倒的な表現で描かれる宇宙空間。今までのどのSF作品に引けを取らない映像美。ヘルメットに映る映像が凄い。轟音と静寂の対比に驚く音響。宇宙空間は勿論の事、水中の音の描き方も見事。無音のまま襲いくる模様はホラー映画とも取れる描写。その音響と相まって、劇伴も凄い。物語としての構成も素晴らしい。とんでもない映画を観てしまい、キュアロン監督にはただただ脱帽である。
3.ジョージクルーニーかっこいい。途中でソユーズに乗ってきて、生きてて良かったぁ!と思ったら、サンドラブロックの幻覚で悲しかった。宇宙から見た地球を見て大地は尊いと感じた。
4.映像は素晴らしい宇宙空間 地球 無重力感美しく感じます ただストーリーはそれほど引き込まれるものでない
5.宇宙空間に引き込まれた。自分ではどうしようもならない環境に身を委ねたとき、そのドキドキ感ワクワク感に人は引き込まれるのかなと感じさせられた。
原題/別名:There Will Be Blood
上映日 | 2008年04月26日 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 158分 |
ジャンル | ドラマ |
スコア | 3.9 |
監督 | ポール・トーマス・アンダーソン |
脚本 | ポール・トーマス・アンダーソン |
出演者
ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー、キアラン・ハインズ、ディロン・フレイジャー、バリー・デル・シャーマン、コリーン・フォイ、ポール・F・トンプキンス、デヴィッド・ウィリス、デヴィッド・ウォーショフスキー、シドニー・マカリスター、ラッセル・ハーヴァード
感想・評価
1.おもろいわww石油利権?親子愛?異様に欲の強いおっさんの話?牧師が詐欺師だった話?何を伝えたい映画なのかはよくわからんかった。けど、この主役のおっさんのアクの強さは良かった。最後の「傾斜掘っさーーーーく!」を見るだけでも価値あるわw日本版も作ってほしい。主演は北野たけしで。主演のダニエル・デイ=ルイスの動きも面白かったけど、有名なGTA5というゲームの車椅子のおっさんの動きがそっくりだったことに気づいた。あのゲームはこの映画からパクってたのか
2.狂気だ、、。石油の掘り方だったり、山師でも信用されるように子供を連れたり、勉強になるところも沢山。でもやっぱりダニエルの生き様が印象的。商売道具としてしかみてなかったH.Wも本当は凄く信頼してて、でも耳が聞こえなくなって、「血」が繋がってる兄弟が現れるとすぐ捨ててしまう、、ダニエルは唯一持ってない「家族」をどこかずっと求めてたんだろうね。ラストシーンも家族に近かったイーリスを撲殺して、本当に孤独になったのを表してるんだろう…。いやあ、全部見てタイトルの意味がわかるし、なんせ奥が深くてザワザワした。天才はみんな孤独なんだろうなあ、、。あと言うまでもなく、上級者向け映画です。
3.20世紀初頭のアメリカ西部。山師のダニエル・プレインヴューは幼い息子のH・Wを連れて、油田を探していた。ある日、ダニエルはサンデー牧場に石油が出る兆候があると、サンデー家の青年ポールから聞かされる。サンデー牧場を訪れたダニエルは、ポールの父・エイベルと、ポールの双子の兄・イーランと交渉し、採掘権を買い取る。仲間を呼び寄せたダニエルは早速、試掘に取り掛かり、数日後に油脈を見事に掘り当てられた。だが爆発炎上事故が発生し、採掘を見学していたH.Wは吹き飛ばされて聴力を失ってしまう。己の信念を貫き、一獲千金を狙うという選択。お金を優先した生き方。プレインヴューは完全に路頭に迷っていた。何が正しいかも分からず、交渉したり、人と関われば関わるほど、徐々に身が崩壊していく。とても痛々しくも感じるが、その堂々たる佇まいから油田と採掘に対する情熱が凄まじかった。彼は何だかんだで普通の家庭を望んでいたに違いない。ただ、お金を得る手段は選ばない。醜くても、ずる賢くても譲れないものがある。それが彼の生き方のスタンスであり、息子への愛情表現の仕方。生きるということに真面目になり過ぎた結果なんだ。泥臭い執念のある卓越した演技を見せたダニエル・デイ=ルイスに拍手したい。
4.ファントムスレッドでダニエルデイルイスの演技に魅了され鑑賞。彼の魂を込めた演技はやっぱりすごい。ポールダノも負けてなかった。
5.だからこの手の映画は映画館で観たい…と思いつつ。今回は割と集中して観てたけどそれでも箱に詰められて向き合いたかった。名作を家のテレビで見るもんじゃない。この人の映画は『ファントム・スレッド』しか観てなかった。最近見るもんないとか思ってたけど、見るもんは世の中ゴロゴロあるんよ…。正直話としてはそこまで驚けず。そもそもカンピオンの『パワー・オブ略』との比較の話が出て観たのだけど、確かに類似点がチラチラ。どちらも原作アリのものなので、そもそも原作が類似しているのか映像化の過程で似たのか。(調べたらこの映画は原作の150ページくらいしか組み込んでないらしいので後者かもしれない。)原作の『石油!』は1920年代に発行され、サヴェージの『パワー略』は1920年を舞台に描かれたもので発行は1967年。作者の生きた時代は全く同じではないけれど、重なる部分はあり。こちらは成り上がりで財産を築いた石油王の話に留まっているような印象で、あまり各登場人物の人間性に共感はできなかったかなあ…。(下手に比較しすぎたんだけど)富を手にして畏怖の存在になりながらも、ボロボロと大切なものが手元から零れ落ちてる。でもこれがアメリカン・ドリームの姿だよねと思ってしまう。いつの時代も、威厳を振りかざして抑圧する人って決定的な弱点がある気がする。ダニエル・デイ=ルイスの怪演は確かに凄い。
原題/別名:El laberinto del fauno/Pan's Labyrinth
上映日 | 2007年10月06日 |
製作国 | メキシコ、スペイン、アメリカ |
上映時間 | 119分 |
ジャンル | アクション、ホラー、ファンタジー |
スコア | 3.7 |
監督 | ギレルモ・デル・トロ |
脚本 | ギレルモ・デル・トロ |
あらすじ
恐怖の政治が国を覆っていたスペインの暗黒時代に、少女オフェリアは生を受けた。優しかった父が死に、身重の母親と二人で直面する現実は目を覆うようなことばかり。新しい父親はまさに独裁のシンボルのような恐ろしい大尉。生まれてくる自分の息子にしか興味を示さず、オフェリアの生きる世界は閉ざされていた。そんなとき、彼女が見つけたのはうす暗い森の中の秘密の入り口。妖精の化身である虫たちに導かれて、迷宮の世界への冒険が始まる…。
出演者
イバナ・バケロ、セルジ・ロペス、マリベル・ベルドゥ、ダグ・ジョーンズ、アリアドナ・ヒル、アレックス・アングロ、ロジェール・カサマジョール、マノロ・ソロ、セサール・ベア、エウセビオ・ラサロ、パコ・ビダル、フェデリコ・ルッピ
感想・評価
1.めっちゃくちゃファンタジーや〜って軽い気持ちで見たら内容めっちゃヘビーやんけ〜この気持ちどないしてくれるん?ファンタジーファンタジーしてるのかと思いきや内容は重めで考えさせられる映画。とっても美しくて残酷な映画だった。ダークファンタジーってやーつ!?オフェリアの辛い現実を生き抜くための妄想だったのかな....色々考察ありそう?! みんなはどう思う? 僕に教えて!!!絶対、見て損はしないよ!大尉のヒゲ剃ってるシーンかっちょえー!コイツマジで胸糞だけど! 飛んだサイコヤローが!!!手に目が?ついてる魔物、俺だったらワンパンだな‼️だってあいつ確実に視野狭いもん!オフェリアが息絶える描写美しすぎて鬱素晴らしい作品に出会えて感謝!!!
2.昔パケに騙されて借りた怖すぎて途中から友達と電話しながら観たんだけど、すごく好きな作品だった色々考えさせられるというか、想像の余地を残してくれる。真にメルヘンかも
3.早朝にテリーギリアムを観ようとしたら間違えてギレルモデルトロを観てしまった。歴史とファンタジーどちらもしっかりしてるけど冗長。平凡。オフィリアかわいい。
4.無垢な少女が本の世界にのめりこんでいくの冒険感覚で観れるんだけど、少女にしては全く可愛さはない世界観。
5.鬼才ギレルモ・デル・トロが描く戦時中の現実と魔法の世界が交錯するダークファンタジー。クリーチャーからして独特な世界観、暗澹たる戦時中の世相の中で無力な少女が見出したのは御伽噺のような魔法の王国の世界だった・・とにかくとても悲しいハッピーエンドで観てて切なくなる。過酷で残酷な戦争描写とそこから逃げ出すかのような現実逃避の魔法の世界、愛すべき母が病気になる事で何がリアルで何が幻想なのか少女の理性は次第に狂気に染まり、やがて大きな悲しい運命に導かれていく目玉のクリーチャー怖すぎ映画.com参照メキシコ人の鬼才ギレルモ・デル・トロ監督によるダーク・ファンタジー。1944年、フランコ独裁政権下のスペイン。冷酷で残忍な義父から逃れたいと願う少女オフェリアは、昆虫に姿を変えた妖精に導かれ、謎めいた迷宮へと足を踏み入れる。すると迷宮の守護神パンが現われ、オフェリアこそが魔法の王国のプリンセスに違いないと告げる。彼女は王国に帰るための3つの試練を受けることになり……。パンズ・ラビリンスEl laberinto del fauno2006/スペイン・メキシコ合作配給:CKエンタテインメント#パンズ・ラビリンス
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